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永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド 12

1 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 21:49:57 ID:vD1kgRNG
某スピリチュアリストは語る。
「このスレは、妖精趣味の全てを伝えてくれています」

愛と勇気と感動は終わらない――――
ヘタレと変態もとどまるところを知らない―――
第二ファンタズマゴリアを萌えと燃えで揺るがせた衝撃の問題作。

永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド第12弾、本日上陸。

「あなたに、この感動を伝えたい―――」

前スレ:永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド11
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1108303603/
発売元:Xuse公式サイト(『永遠のアセリア』は【本醸造】より)
http://www.xuse.co.jp/
外部板:雑魚スピスレ保管庫
http://etranger.s66.xrea.com/
外部板:永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド避難所 2
http://www.miscspirits.net/Aselia/test/read.cgi/refuge/1099180045/
外部板:永遠のアセリア関連スレリンク集
http://etranger.s66.xrea.com/past.htm

2 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 21:50:41 ID:7y7u9QMA
2

3 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 21:50:48 ID:vD1kgRNG

あてんしょん

 | ̄ ヽ
 |」」 L.
 |゚ -゚ノ| ……えっとこのスレに投稿したネタ(名前欄に題名を記入したもの)はね……
 |とl)
    ,べV      
   / 〃  ̄ ヾ; 
   ! i ミ(ノハソ
   !ik(i|゚ ヮ゚ハ   。・゚・⌒) 作者の意向が無い限り、
   リ⊂! |T|!つ━ヽニニフ))   問答無用で>>1の保管庫に収録されちゃうんだよ〜
     く/|_|〉 
     (フフ




4 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 21:51:23 ID:vD1kgRNG
____      ________               _______
|書き込む| 名前:|            | E-mail(省略可): |sage       |
 ̄ ̄ ̄ ̄       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                                        ,ィ
                         ,べV       //
ネリーみたいなクールな女には      / 〃  ̄ ヾ;  / ./
    sage進行がぴったりよね〜    ! i ミ(ノハソ / /./
                           !ik(i|゚ ヮ゚ハ<///
                            リ⊂}!廿i つベ/
                               く/Цレ'
                             し'ノ





5 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 21:55:46 ID:7y7u9QMA
店頭でパッケージを見て即答買。[2]

6 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 21:57:31 ID:ZDjzljg3
>>1さん乙です。

年末に暇つぶしを探そうとと
適当にネットをうろついていて見つけました。3

7 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 21:57:40 ID:7y7u9QMA
即答買→即買
ぁぁぁ

8 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 22:01:12 ID:ZDjzljg3
探そうとと→探そうと
ぁぁぁ

9 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 22:01:37 ID:vD1kgRNG
「遊べる」(ノベルではない)PCゲームを探しているうちに、
XuseのHPで体験版を発見してヨト語と世界観の虜に。ぁぁぁ遅れて<1>

10 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 22:11:16 ID:yBDlWYNB
マナよ、今こそ>>1を癒せ 乙〜!

なんとなくただの紙芝居ではなくゲームっぽいのをやりたい気分
だったところで、それっぽいのをテキトーに選んだ。 <4>
一周目(非evil)から既に雑魚スピの虜にw

11 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 22:11:24 ID:2zOWNjYC
ふらりと覗いたXuseのHPで知った
ちなみに、もっと殺伐とした救いのない世界観を期待していたのは秘密だ<4>

12 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 22:12:36 ID:2zOWNjYC
失礼、リロードするの忘れてました
改めて<5>

13 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 22:17:01 ID:0X/kcGMA
1氏乙。
で、もともとXuseスレ住人で、最初から購入予定だったのだが金なくて、
結局DVD版出るのを待って中古CD版を買ったヘタレ。(6)
これで1500円くらい浮かしましたさ。

14 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 22:26:20 ID:6+EDkzDD
1さん乙です。
最初は雑誌で。そしてXuse公式見てウホッ いいゲーム…
最終的に後押ししたのは絵師が人丸氏であったこととOP曲の良さから。
でも立ち絵が……orz<7>

15 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 22:29:40 ID:HL5RVkeM
>>1さん、乙です。
雑誌に載っていた戦闘シーン、エスペリアのアキュレイトブロックを見て。
「ファン○ル!?ファン○ルなのかッ!?」
と思ったのが、事の発端。……我ながら単純だなぁ………。<8>

16 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 22:32:02 ID:UBkLeaSd
親戚がプレイしてるのを見て購入を決定。
ちなみに、見た部分は『求め』が折られる場面で、『求め』の漢らしさに惚れました。

購入後は、侍らしさに惹かれてウルカに転がり、その後はヘリオンに…

今の脳内順位は、上記+セリアが横一線(7)

17 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 22:35:49 ID:BhlEcrHX
>>1
乙。
SLGスキーで「何か良いゲーム無い?」とPCゲーム板で聞いたら幻燐とこれを薦められた。<10>

18 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 22:50:08 ID:2UaGHEjU
>>1乙かれ〜。

古典RPGウィザー○リィが好きだったもので。
雰囲気が似てるエロゲを探してたら「アセリア」に辿り着きました。
ここまでハマるとは思わなかったなあ...<11>

19 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 22:51:50 ID:cfk1HF0E
>>1
乙です。
ゲーム屋で戦闘シーンのデモを見て一目ぼれ。
戦闘演出もそうだけど音楽も良かった。
あのデモは販促としてかなりいいと思った。
そんな私はスパロボ好き。
その後情報を仕入れてダークファンタジーとして期待するも・・・
プレイ後はイオを始めとするキャラに萌えて現在に至る。<12>


20 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 22:58:40 ID:7OV++qz2
>>1乙です。

体験版をプレイして、ゲーム性とエスペリアに魅かれた<13>

21 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 23:19:15 ID:s1/ZckRl
>>1
乙〜。
雑誌に載ってたのを見て一目惚れ。
発売日に店行ってみれば延期してて愕然としたっけ<14>

22 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 23:30:05 ID:fdRBtiXI
「我を求めよ」と呼ぶ声が<15>

23 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/20 23:54:57 ID:znYlp4Cr
>>1乙です。
ファンタジー系SLGを探していて辿り着きました。
戦闘シーンのくーるさに陥落<16>

24 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/21 00:06:08 ID:grzRhl4d
雑誌で見て絵が好みだったので
体験版プレイ、>>20さんのようにエスに引かれて<17>



25 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/21 00:15:34 ID:OpHegg2j
今は亡きE−LOGINの付録でハマりました。
メインヒロインではアセリアとレスティーナに惹かれつつ、雑魚スピではヘリオンの健気さに陥落な<18>

26 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/21 00:15:43 ID:ll+hfMbh
>>1さん乙です。
憂ちゃんに惹かれてXuseのHPに行ったらいつの間にか永遠神剣の設定に惹かれてました。
<18>

27 名前:26 :05/03/21 00:17:06 ID:ll+hfMbh
あ…
<19>ってことで。

28 名前:2 :05/03/21 00:31:28 ID:6qzmVCAE
パッケージ派は私だけですか……

29 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/21 00:33:42 ID:YTbra0Ri
設定と雑誌広告かな。あのアセリアが見上げている一枚絵。
エロゲ積んでばかりなので踏ん切りがつかなくて、DVD版まで待ったけど。<20>

30 名前:おにぎりの中身の人 :05/03/21 01:04:16 ID:Frsa8G1j
友達に「なんでもいいから面白いエロゲかしてくれ」って言ったらアセリア貸してくれました。
友達の見立ては間違っていなかった!
ありがとうマイフレンド!! <21>

31 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/21 01:54:01 ID:sDBSolfv
雑誌で見て。
ヒミカさんの陵辱絵が人丸氏だった時のも覚えてますよ。
最終的には体験版で購入確定。<22>

32 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/21 02:34:07 ID:rdFZ8ZG7
時深さんのタイムシフトの演出に惹かれて購入しました
購入してから思っていたストーリーとは食い違っていて(´・ω・`)としましたが
進めていくうちにより好きにw
今では立派なハリオン好きになりますた
<22>

33 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/21 02:35:31 ID:G8Sp11xC
体験版のドット絵で<23>

34 名前:名無しさん@初回限定 :05/03/21 02:35:33 ID:rdFZ8ZG7
間違えました…orz
上のは<23>で

35 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/21(月) 08:32:05 ID:NbQQ1fBh
ネギ板のSSスレでアセリアSS読んで、「これはおもしろそうだ!」と
実際、面白かった。
<24>

36 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/21(月) 09:45:26 ID:B0Gyrr+m
点呼とかウゼー

37 名前:ア&セリア子供劇場]T :2005/03/21(月) 10:48:11 ID:9WwbEc8D

アセリアさんとセリアさんは幼馴染ですぅ〜。
二人は物心ついた頃〜、一緒にエルスサーオに転送されてきましたぁ〜。
以来ぃ、遊ぶのもぉ〜ご飯を食べるのもぉ〜訓練を受けるのもぉ〜寝るのもぉ〜いつもいつも一緒ですう〜。
同じ青スピリットだったこともありぃ〜二人は絵に描いたような仲良しさん〜……とはいきませんでした〜。
生まれた時から何を考えているかぁ、よく判らないアセリアさんはともかくぅ、
セリアさんは何をやっても敵わないアセリアさんを〜、密かに敵対視していましたぁ。めっめっですぅ〜。

ある日の事ぉ。エスペリアお姉ちゃんに頼まれた用事を済ませたセリアさんはぁ、その報告に行きましたぁ。
詰所の廊下を歩き〜、お姉ちゃんの部屋にぃ〜。
ノックをしようとした所でぇ、その手がぴく〜と止まりますぅ。
「という訳だからアセリア、準備はしておいて」
「…………ん」
どうやらアセリアさんが居るようですぅ。
深刻そうな二人の声にぃ、セリアさんは思わず扉に耳を当てましたぁ。
「本当はもう少し分けたくは無いんだけど……最近帝国の動きも激しいことだし」
テイコクってなんだろう〜?どうやら難しい話のようですぅ。
でも何でアセリアさんが〜?セリアさんは不思議そうですぅ。
「エスペリア、相手は?」
「一応、セリアという事になってます。……アセリア、嫌なら…………」
わたしぃ〜?とセリアさんはますます訳が判らなくなってきましたぁ。もうダンボさん状態ですぅ。
「ん、判った。もう行く」
「あ、ちょっと…………」
アセリアさんが部屋を出てくる気配がしますぅ〜。
セリアさんは慌てて扉を離れましたぁ。小さな胸にぃ、何かひっかかるものを残してぇ〜。


38 名前:ア&セリア子供劇場]T :2005/03/21(月) 10:49:20 ID:9WwbEc8D

次の日〜。エスペリアお姉ちゃんに呼ばれたセリアさんはぁ、そこで事の真相を知りましたぁ。
「セリア、今日の訓練なのですが……アセリアと、試合をしてもらいます」
「……アセリアと?」
「そう、この試合の結果次第なのですが、もし勝てばアセリアはラキオス首都に異動となります」
「…………え」
セリアさんはぁ、自分が軽く息を飲むのに気が付きませんでしたぁ〜。ラキオス首都への配属です〜。
それはアセリアさんがぁ、主力部隊の一員として選ばれたという事〜。
スピリットである以上〜、いつかは戦わなくてはなりません〜。それはとても名誉なこと〜。
そう教わってきました〜。そしてぇ、目指してきました〜。
いつもいつもぉ〜、アセリアさんと競ってきましたぁ〜。でもぉ…………
「……セリア、そんな顔しないで。もう会えないという訳ではないのですから」
エスペリアお姉ちゃんがぁ、優しい声でそっとセリアさんの髪に触れますぅ〜。
あらあら撫ぜられたセリアさんはぁ、初めて自分が泣きそうになっている事に気が付きました〜。
「…………アセリアなんかに、負けないもん」
「セリア…………」
「わたしの方が強いもん!絶対絶対、負けないから!」
「セリア!待ちなさい!」
双方幼いとはいえ〜、神剣の位の差は明らかですぅ。もうアセリアさんには勝てないのですぅ。
それが判っていても〜、それでもセリアさんは負けたくない〜、そう思っているのですねぇ〜。
でも、だってわたしの方が強いんだからぁ、そう自分に言い聞かせるセリアはどこまでも意地っ張りですぅ〜。


39 名前:ア&セリア子供劇場]T :2005/03/21(月) 10:51:06 ID:9WwbEc8D

あらあら〜、神剣がぶつかり合う度に白いウイングハイロゥの羽根が舞い上がりますぅ。
高速ですれ違う二人のブルースピリットはその度激しい火花を散らせぇ、
その都度よろけたり体勢を立て直したりぃ、相手の動向を読み取ったりしましたぁ。…………ふぅ〜。

アセリアさんはぁ、戸惑っていましたぁ〜。先程からセリアさんの様子がおかしいのですぅ〜。
いつもに増して鋭い動きなのにぃ、『熱病』さんの剣先が微妙に軌道をずらしますぅ〜。
訓練中はいつも冷静な表情がぁ、今日はどこか苦しそうに見えますぅ〜。
本当にぃ、僅かな変化ですぅ。でもぉ、アセリアさんには判るんですね〜。
落ち着かない瞳孔はぁ、嘘をつく時の癖なのですぅ〜。めっめっですぅ〜。
「……セリア、どうした?」
「っ!……煩いわね!油断すると怪我するわよっ!」
そしてぇ、がぎぃぃ〜ん、と再び鈍い音〜。
ぎりぎりとぉ、剣を合わせたまま睨みあいますぅ〜。
……正確にはぁ、セリアさんが一方的に睨んでいるだけなのですが〜。


40 名前:ア&セリア子供劇場]T :2005/03/21(月) 11:07:57 ID:9WwbEc8D

アセリアさんはぁ、困ってしまいました〜。
セリアさんは一向に退いてくれる気配も無く〜、がむしゃらに押してくるだけなのですぅ〜。
剣技も何もありません〜。隙だらけですぅ〜。少し本気を出したら勝ってしまいそうですぅ〜。
「アセリアなんか……」
「……セリア?」
「アセリアなんか、わたしが居なきゃダメなんだから!」
「!」
アセリアはぁ、気づきましたぁ〜。セリアさんが全部知っているという事を〜。
そしてぇ、その瞳に大粒の涙を湛えているという事を〜。……自分と同じ気持ちだという事を〜。
す〜、と『存在』さんに籠めたマナが抜けていきますぅ。
目を瞑ったアセリアさんはぁ、そのまま自分を倒すセリアさんを待っていましたぁ〜。

立会人のエスペリアお姉ちゃんはぁ、その様子を全て見ていましたぁ〜。
セリアさんが泣いている所を〜。アセリアさんがぁ、わざと負けようとしている所を〜。
本当はぁ、めっめなことぉ。それでもエスペリアお姉ちゃんはぁ、試合を止める事など出来ませんでしたぁ。
幼い二人に芽生えた友情を〜、どうして摘み取る事が出来ましょうか〜。出来る訳がぁ、ありません〜。
この後どんな百合的展開が待っているのかとぉ、恥じらいつつも指の隙間から覗くので精一杯でしたからぁ。
…………ところでぇ、百合的展開ってなんでしょう〜。


41 名前:ア&セリア子供劇場]T :2005/03/21(月) 11:13:03 ID:9WwbEc8D

急に抵抗が無くなったセリアさんがぁ、がく〜とバランスを崩しながら『熱病』さんを払いますぅ〜。
呼応するように待ち構えたアセリアさんはぁ、『存在』さんをだら〜ん、と下ろしますぅ。
そして見守るお姉ちゃんの妄想はぁ、既にセリア攻×アセリア受まで発展してますぅ。めっめっですぅ〜。
スローモーションでアセリアさんに吸い込まれていく『熱病』さん〜。
刃が返っているとはいえ〜、相当痛い痛いですぅ〜。
しかしぃ、運命の神様は悪戯なのですぅ。体に叩き込まれた戦闘技術は伊達では無いのですぅ。
その瞬間〜、迫り来る痛みへの恐怖心か〜、軽く体を捻るつもりが大きく避けてしまったアセリアさん〜。
つんのめったセリアさんは目標を失いそのまま転びそうになってぇ、必死にアセリアさんの戦闘服を掴みますぅ〜。
更に引っ張られてバランスを崩したアセリアさんがぁ、『存在』さんごとセリアさんの上に覆いかぶさってぇ――

ぽかっ。
「あ」
「あ」
あらあら〜。
「きゃっ♪」
……最後の黄色い声は置いといてぇ、面が見事セリアさんに決まってしまいましたぁ〜。
「……………………」
「……………………」
二人とも倒れこんだまま〜、暫くショックで起き上がってきませんねえ〜。
ようやく我に返ったエスペリアお姉ちゃんの〜、
「ええと…………そこまで。アセリアの勝ち、ですね…………ですよね?」
宣言が虚しく訓練場に響き渡りましたぁ〜。夕日がやけに綺麗な日の事なのでしたぁ〜。

こうしてアセリアさんは正式にラキオスに向かう事になりましたぁ。ずるはぁ、めっめっですよ〜。


42 名前:ア&セリア子供劇場]T :2005/03/21(月) 11:16:57 ID:9WwbEc8D

「はぁ〜〜、疲れましたぁ〜〜」
「『存在』さん…………」
「…………貴女に任せると無駄に改行が多くなる事が判ったわ」
「……わたしは“わたしぃ〜”なんて間延びした言い方はしないんだけど」
「あれ〜、おかしいですねぇ〜。わたしはただヒミカさんの台本通りに話しただけなのですがぁ〜」
「……それと、貴女は“小さな胸”とか言わないでくれる?」
「あらあらでもぅ、セリアさんの胸、今でも可愛いですぅ〜♪」
「…………貴女に言われると異様にムカつくわね……」
「え〜なんでですかぁ〜?それにぃ、ヒミカさんの胸はもっとぉ〜」
「ストップ。それ以上言ったら…………殺すよ」
「ヒミカさん〜、なんだか怖いですぅ〜」
「天然はこれだから……」
「……はぁ。せっかくシリアスな話だったのに、戦闘シーンの緊張感が……」
「わたしの心の機微とか、すっかり和やかになってるわね……」
「あらあらお二人とも〜、どうしました〜頭を抱えてぇ〜。よしよし〜」
なでなで。
「…………」
「…………」
「『存在』さん……可愛い」


43 名前:信頼の人 :2005/03/21(月) 11:19:14 ID:9WwbEc8D
あとがき

ほんの出来心でハリオンちっくに。ちゃんとヒミカバージョンもあります。
っていうかそちらがベースです。ホントです(汗

それでは引き続き点呼、現在<26>です。


44 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/21(月) 14:32:03 ID:dsGCawlj
zzzzzzzzzzz   はっ(゚д゚) ハリオンの朗読は夢への誘い…………

ほーたーるのひーかーり まどのゆーきー
「アセリアァァッッ!!!!ーーーーーーーー」
たったったった。
飛ぶことも忘れたセリアが、、馬車に揺られて遠くなっていくアセリアを追って必死に走り続けます。
そうです。ラキオスへの就職馬車なのです。この時期の風物詩ですね。
べしゃ。
あ、ころびました。
涙と鼻水、それに土が一緒になった顔を上げて、遙か遠くなりにけるアセリアをその眼に焼き付けようと
目を見開きます。顔も拭かずに。
手を振っていたアセリアの顔が、馬車の後ろ見えなくなりました。
いつの間にか傾いた太陽が、総ての世界を紅く塗り尽くしてしまっています。

「ホントは、ホントはね…………アセリア……」
何を言いたかったのでしょうか。溢れる想いに言葉がつづきませんね。
後ろからそっと近づいたエスペリアがふわりとセリアを抱きしめました。
一本道は、ラキオスへとつづく道でした。


ってアセリアっっマジ!!??  長距離恋愛に成ってしまうけど大丈夫?w とか言って移動は五年後とか。
セリアは、勝ちたいのか負けたいのか。
負けてアセリアを送り出して、自分がいなくても大丈夫、と。自分に勝てるのだから大丈夫と。言い聞かせたくて。
瞳孔が落ち着きませんねw

『存在』さんは七位ですよ〜、めっめっ。剣の位の差と言うよりキャラの格のs(サイレントフィールド)

気にしないでア&セリアネタ書いちゃいますけど良いですかね? 

45 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/21(月) 16:41:39 ID:wlMO/wqf
>>43 信頼氏
どこまでも素直になれないセリアが、大変可愛いです。
…でも、このシリーズに関してはついついエスペリアお姉ちゃんに目が行ってしまいますw
毎回、何かしらやらないと気が済まないんですかお姉ちゃん…(笑
これからもはっちゃけぶりに期待します。突き抜けろ!エスペリア!!ヽ(´ー`)ノ


パラパラと今回の台本を読み直すエスぺリア。

「…印税が欲しいので、書いてくれる分には嬉しいんですけれど。
でも、なんだか回が進むごとにわたくしの描写が駄目っぽくなってるのは気のせいですか?」
「気のせいよ。大体、本当の主役はあなたのつもりで書いてるんだし。
小さい事は気にしない方がいいわよ」
「主役…。主役ですか。なら、仕方ないですね♪」
(………うわぁ、単純)

46 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/21(月) 21:53:57 ID:dsGCawlj
しゅ・えき【主役】
キャラ毎に割り振られた主なつとめ、やく。

エスペリアの場合は、賄い・介護・掃除洗濯・果ては夜の勤め、さらには過去のトラウマに雁字搦めな
薄幸の女役まで。デビュー直後は癒し系で通っていたのだが、いつの間にか何処か暗さのある報われ
ない役が板に付くように。
毎週ふたつの日にラキオス放送夜九時の番組で、ヘタレ探偵ユートによって海の見える断崖で追いつめ
られる、世間に疲れた犯人役で頻繁に見ることが出来る。子役と相性抜群。
バラエティなどではっちゃけ振りを見せることもちかごろ多くなってきた。これからも期待が持てる実力派。
意外なことに業界では寝業師でも通っているらしいが……?


以上、ヒミカの人物手帖より。

47 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/21(月) 23:12:01 ID:5+3mEUrQ
>>43信頼氏
今回は『存在』がナレーション担当だったんですか?
すでにハリオン姉さんに呑まれてるのか、『存在』!?w

さて、乙です...と言いたい所ですが、あえて心を鬼にして。

また致命的なミスを犯してしまったようですね。
セリアは断じて「可愛い胸」などではなぁ〜いっっ!!

ソースこれ↓(最初見たときハリオンかとオモタ。)
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050221/ase43.htm

きっと日本ツンデリスト協会の会員諸氏から信頼氏宛に苦情が殺到する事でしょうw

48 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/22(火) 00:01:27 ID:jF4l0DxT
>>43
GJです。セリア可愛い。・・・しかぁーし!!!
セリアは可愛い胸じゃないと思います!
↑のソースもそうですがイービルでも別に小さくないですし。
同様にヒミカにも普通に胸があると思います!
EXの立絵でそうは見えないのはサラシを巻いていると妄想。
貧乳係は他にもいるしヒミカやセリアは普通の胸でいいと思います。以上!
・・・はっ!!!何をこんなに気合入れて書いてるんだ・・・落ち着け、自分。

49 名前:信頼の人 :2005/03/22(火) 01:07:10 ID:L2pAgB/T
>>44髪結いさん
「……『存在』は七位だ」
「アセリア、今気づいただろ」
_| ̄|○

遠距……アセリアはともかく、セリアのウワキが心配です。お姉さまですからw

オチ先に読まれてしまったので(ぇ、気にせずどんどん書いて下さい♪
っていうか、ア&セリアの場合、私に了解は要らないと思います(汗

>>45御洒落さん
いつも今回は良い役で……とか考えてるのに何故か汚れ役。
いえ、好きなんですよ、エスペリア。
ただ私の場合、その愛情表現が少し歪んでいるというか、イジり易いというか……

>>46さん
人物手帖ってw
ヒミカさん、たしかにキャクホンには配役の為の人物観察も必要ですが、
度を越すと某赤い忍者みたいになりますよ。ほどほどに。
「近づかないでっ!」とか叫ぶエスペリアがナチュラルに見えてしまった……orz

>>47憂鬱さん
そ、そうだったのか!……なんて言うと思ったら大間違い。
私がセリアのサイズを見間違えるとお思いですかw
可愛い=美乳であって、決してsmallでは無いのです!
その画像はあろう事か、しっかり一時期デスクトップを飾ってましたw
「…………大声で自分の変態を主張するんじゃないわよ!」
脱兎。

50 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/22(火) 01:08:35 ID:L2pAgB/T
>>48霞さん
霞さんの胸への熱い想いが伝わってきますw
>他にも
へ「もしかして『貧乳係』ってわたしのことですか〜」
ネ「へへ〜、ネリーもヒンニューだよっ!」
シ「ネリーちゃん、それ褒めてないと思う……」
レ「……少なくともニムじゃないわね」
ト「くっ……わたくしは普通ですっ!」
「大体ユートさんが早く揉んでくれないから……はっ!」
……いっぱいいるなぁw

51 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/22(火) 01:10:01 ID:L2pAgB/T
ずれた……上からヘネシニレトです(汗

52 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/22(火) 03:15:18 ID:I5na7BRr
人物手帳・・・そのノリでシリーズ化できそうな気がw

53 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/22(火) 10:58:04 ID:JImqLcgR
>>43
即死回避原稿(?)乙です。
レス数のわりに妙に読むのに時間かかった…さすがハリオン。
よしよし〜 (*´Д`)  ハッ、な、和みすぎる

54 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/22(火) 17:20:55 ID:phCtfBFN
>>43 信頼の人さん
この口調で書かれていると反射的にハリオンボイスが脳内再生されてしまいました。
普通に痛いというよりも「痛い痛いですぅ〜」の方が涙が出そうなほどの痛みに感じますw

ところでエスペリア姉様、勝負の最後はアセリアとセリアの受けと攻めが逆転したわけですが……
なるほど、どっちでも美味しくいただける……と。

55 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/22(火) 19:31:28 ID:KLyAqbNU
>>46 髪結い氏
デビュー直後は癒し系…直後ってあたりが泣けます(´Д⊂)
まあ、癒しだけじゃないってのがエスの魅力という気もするのですが。
そんな訳で、今日も大活躍(?)なエスぺリアです。
>>49 信頼氏
好きな女の子をつい苛めてしまう、あれですね。……ちょっと違いますかw
でも、よく分かります。私もそんな感じなので。

56 名前:漢達の談議・改〜復活編〜 1/5 :2005/03/22(火) 19:35:16 ID:KLyAqbNU
――――ラキオススピリット第一詰め所。悠人の部屋。
今日もここで、不毛で下らない、実にどーでもいい会話が、漢達によって繰り広げられるのであった………?

「なぁ、悠人。『秩序の杖』と『ョゥジョの声』って似てるよな」
「似てねえよ#ってか、どーして何事も無いかの様に喋ってんだ!?前回、死んだじゃん、俺達!!
ここは、霊界とかそーゆーオチか!?そうなのか!?」
俺は光陰の襟首を掴んで、ガクガクと揺さぶった。
しかし、慌てふためく俺に対して、奴は全く動じた様子を見せない。…てか、笑っとる。
「はっはっは。何言ってんだ、悠人よ。
あの後エスペリアのリヴァイヴで、俺達二人とも、何とか事無きを得たのを忘れたのか?」
「………………そうだったっけ?」
「おいおい、しっかりしろよ、悠人。
大体、俺達復活した後、『鬼』と化した時深大明神の怒りを鎮める為にいろいろしたろ?
皆で舞を踊ったり、供物を捧げたり……。忘れようが無いと思うが」
「………ああ、そう言えばそうだったな。すまん、どうにも記憶が混乱してたみたいだ」
「うむ。まあ、過ちの一つや二つ誰にでもある。気にするな」
「…実にありがたい台詞だな。でも光陰、お前は反省しとけよ。時深がブチきれたの、やっぱお前のせいだし」
「………待て。それは、ちょっと聞き捨てならんぞ。
元はと言えば悠人、お前がB69がヤバいとか言うから悪いんだろ。そっちこそ十二分に反省しろ」

カッチーン
…あれ?何かおかしいですよ?俺は、ただ的確に事実を述べただけ。
なのにそれを認めないばかりか、人のせいにしようとしてますよ、この坊主は。



57 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/22(火) 19:36:42 ID:S1W7sKiK
C

58 名前:漢達の談議・改〜復活編〜 2/5 :2005/03/22(火) 19:37:05 ID:KLyAqbNU
「ほー。つまり、お前はこう言いたいわけか。自分は全然反省するつもりは無く、全ては俺のせいだ、と」
「ああ。その通りだろ?」
「…お前、セクハラ、覗き、下着盗難、数々の嫌疑がかけられた重要参考人の分際で、よくそんな口が訊けるな。
このスーパーエロ魔人。事件の犯人って言ったら、それこそ全部お前の仕業だろーが」
「………………#」

……何と言うか、本気でムカつく。尤も、光陰の奴も表情を見るに、心境は同じらしいが。
漢同士、言い合いで決着がつかない場合、やる事は一つだけだ。
「マロリガン戦で俺に負けた事、もう忘れたか、光陰?前言撤回するなら、今のうちだぞ」
「へッ、馬鹿言うな。あん時はわざとだ、わざと。お前みたいなヘタレ王に、本気で戦って負けるわけ無いだろ」
「…上等。後悔すんなよ、この歩く対ョゥジョ有害指定人間が!」

――拳が飛ぶ。蹴りが跳ぶ。頭突きも出る。投げ技も関節も、必要に応じてやる。何だって有りだ。
俺達が動く度、書類、ティーカップ、花瓶、椅子、机、大小様々な物が吹っ飛んでいく。
だが、そんな事気にしちゃいられない。周りの様子など目に入らない。
今考える事は、ただ目の前の相手を黙らせる事のみ!

――――30分後。
「……なかなか、やるな。ヘタレのくせに」
「……お前もな。ロリペドのくせに」
俺も光陰も、満身創痍で少しふらつきながら、不敵に微笑む。
そして同時に、お互いこれで最後と言わんばかりに、渾身の力を込めた右ストレートを放とうとして、
「お二人とも、何をなさってらっしゃるのですか?」
唐突に投げ掛けられた台詞に、身体を硬直させた。



59 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/22(火) 19:38:19 ID:S1W7sKiK
C

60 名前:漢達の談議・改〜復活編〜 3/5 :2005/03/22(火) 19:41:41 ID:KLyAqbNU
いや、声の主は誰だか分かってる。エスペリアだ。断じて、時深ではない。
だから、俺達は別に恐る恐るドアの方を振り向く必要はない…はずなのだ。
だが、先程まで熱気に溢れていた部屋の空気が、今は真冬の様に凍りついた物になってるのはどういう事なのか。
これじゃ、まるでエスペリアが冷気を噴出しているかの様じゃないか。
首を巡らし、ドア付近に立つ人物を見る。…エスペリアだ。……パッと見は。
なんら、普段と変わりない。
髪がちょっと逆立っていたり、見る者を射殺すかの様な目つきをしている事を除けば。
あと…あと、背後に『龍』の形をした闘気を背負ってる事を除けばーーー!! ガクブル

て言うか、これ前回のパターンと酷似しているどころか、まんま同じじゃねーか!!
と、正直思いきり突っ込みたかったのだが……場の空気的に無理らしい……。
これは、余計な事は言うな、という天の啓示なのだろうか?……そう思う事にしとこう。

「…あの〜、エスペリアさん?
そりゃまあ、確かに俺達ちょっと騒がしくしてたとは思うけど…何もそんなに怒らんでも……」
「怒る?わたくしが?」
ギロリ!
控えめに言った、つもりだった。
しかし何故か、普段からキツめなセリアの120倍位(当社比)の視線で睨み返される。
小動物やヘリオン辺りなら、眼力だけで十分に仕留められるだろう。断言できる。
……マジで怖いんで勘弁して下さい、ホント……。
「わたくしは、別に怒ってなどいません。
勿論、前回のトキミ様暴走の余波も関係ありません。
それで、わたくしの大っ切なハーブ園や食器が全て壊滅した事も、全く怒ってなどいません。
…ええ。怒っていませんとも!!!」



61 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/22(火) 19:42:42 ID:S1W7sKiK
C

62 名前:漢達の談議・改〜復活編〜 4/5 :2005/03/22(火) 19:43:27 ID:KLyAqbNU
怒ってるじゃん!!
だが、その言葉は今言ったら最期という気がするので、胸の内にしまっておく。
…うん、慎みは日本の美徳だし。お互いの気持ちを思いやる事って、やっぱり大事な事だよね…。(遠い目)

「…ですが。もし、また同じ事が起きるというのなら…とてもじゃないですが、自制できる自信がございません。
その時は本当に………わたくし、全身全霊をかけて 怒 り ま す よ ?」

既に、全身全霊で怒ってる様な気がするんですが…まだ、これ以上があるんですか?
……想像不能です。 ガクガクブルブル

「「…スミマセンでした。以後、決して暴れたり騒いだり致しませんので、許して下さい」」
気が付くと、俺も光陰も土下座していた。
この世界で土下座が通じるのかどうかは分からないが、誠意を見せない限りは『死』あるのみ。
沈黙。静寂。……ああ、まさに蛇に睨まれた蛙の心境。
尤も、蛇どころか、相手は龍だが。
分が悪過ぎる、とゆーか性質が悪過ぎる……。
一分ほど経った頃、漸くエスペリアが口を開いた。
「…分かりました。お二人を信じましょう。ですが、くれぐれもわたくしの信頼を裏切らないで下さいね?
…どうなっても構わない、と仰るのなら話は別ですけれど。
では失礼致します」
エスペリアはそれだけ言い残し一礼すると、来た時と同じ様に音もなくドアを閉め、去って行った。



63 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/22(火) 19:44:10 ID:S1W7sKiK
C

64 名前:漢達の談議・改〜復活編〜 5/5 :2005/03/22(火) 19:44:51 ID:KLyAqbNU
俺も光陰も、身体を起こし無事を確認した後、すぐにその場に崩れ落ち大の字に寝転がる。
「ふぅ〜〜。や、やばかったぁ……」
「俺なんて走馬灯流れて、エンディング曲までかかってましたよ?」
「…うん、まあ気持ちは理解できる」
俺達は、お互い力無く笑い合った。

「なあ、光陰。俺は分かったよ。争いは何も生まない、って事。
あと、女性(特に怖い人)を怒らせちゃいけない、って事」
「全く同感だ、悠人よ。(特に怖い人の部分)
生きているって素晴らしい!」
俺達は熱い涙を流し合いながら、固く握手を交わすのだった。

―――漢達の談議は続く………。


「…少し騒がしいですよ」
「「申し訳ございません、エスペリアさん。もう寝ます」」

―――漢達の談議………今日の所は終わる。



65 名前:御洒落の人 :2005/03/22(火) 19:49:02 ID:KLyAqbNU
後書き

あの死んだ筈の漢達、悠人&光陰が今、フェニックスの如く甦った!!
尤もこの二人の場合、ゴキブリの様にしぶとい、の方が適切な気がします(笑

前回、完結とか書いといて、あっさり続いているこの不思議。
おまけに今回全然違う話だったのに、二人が喧嘩し始めてこんな話に。
とかく、この世は不思議に満ち溢れてますねぇ……(ぉ
と言うか、最近エスペリアや時深が駄目な方向にイメージ固まりつつあるんですが……。
どうにかしたい今日この頃。

あ、それと支援どうもありがとうございます。今回何故かやたらひっかりました…(汗)


66 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/22(火) 19:49:20 ID:S1W7sKiK
ご苦労様でした。
エトランジェの二人は立派な漢だ(w
こうしてエスの姑ぶりが固定化されていくと。

67 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/22(火) 20:02:37 ID:KLyAqbNU
>>66さん
最速のレス、ありがとうございます。
立派な漢…ええ、怖い人には敵わない立派な漢です(笑
でも………………や、やっちまったーーー!!

ガクブルの所には((((゚д゚;;))))←コレをはめて読んで下さい……。

切腹 orz

68 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/22(火) 20:09:40 ID:S1W7sKiK
漢というのは得てして女子には敵わないものです。
まして相手がエスではヘタレの悠人や生臭の光陰では無理(w

69 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/22(火) 22:35:15 ID:5zNbpgHw
>>65御洒落氏
史上まれに見る漢くさいSS乙ですw

しかし、何ですな、こんな姑キャラのエスペリアを可愛いと思う香具師がいるんでしょうか?




















私以外に。




70 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/22(火) 22:44:32 ID:tyck25KG
まさに逆鱗っ!w  龍々と献身をしごくエスの姿が目に浮かびますな。
ああ、サードガラハム……あんたの言ったことを貫くのは結構つらいよ……w

>49
ウ「そのオチ筋、既に見切った」  ホンマかいな(汗)
エスとセリアだけで過ごすと、セリアのツンデレ度が高まりすぎそうなので、もうちょっとアセリアにはいて貰わんと。
浮気は浮気でオッケー(ぉ

この話しに締めをうつ日がくるのなら、異論はありませんので。
憂鬱シリーズはエンドレスでしょうけどw
「近づかないでっ!」 はまり役w

ソーマ……エスペリアの昔の男。貢がせるだけ貢がせ捨てたはずも、数年後幸せの絶頂にいるエスペリアを見かけ
以前の関係をネタに強請りをかける。思いあまったエスペリアは……?
ラスク……ラキオスの青年実業家ウサンクサw  場末の温泉街で仲居だったエスペリアを見初め熱烈な求婚。しかし最近のエスペリアの
様子に心配をかさねる。
ユート……ヘタレ探偵。実はエスペリアの幼なじみ。助手のナナルゥと共に姉のような存在だったエスペリアのため事件解決に
東奔西走するが……。

本来もう一人ふたり悪役がいるのだけど(第二第三の被害者ね)。やっぱファーかレムリア辺りか。佳織って線もw。

>55
いえ、今でも癒し系です。はい。(私の後方で、何か棒状の物が振り回される風切り音が聞こえます。ぶぅんぶぅんと。ヘリ?)
>52
そう言えば以前同じようなのがありましたね。
>69
緑|
壁|ノシ


71 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/22(火) 23:16:59 ID:o0eihywJ
>>53さん
「〜」だけで1k増えてしまった時には自分で爆笑しました。
即死回避だし、容量多い方がいいかなと思って投稿しましたが、
いつものヒミカさんの方が良かったかなぁ(汗
>>54道行さん
まぁ、引き倒したのはセリアですしw
それはそれで喜ぶエスペリア、いいお姉さんです(ぇ ……こんな筈ではorz
ハリオンの口調、正確に再現出来たか不安だったので、そう言って頂けると嬉しいです。
>>65御洒落さん
さても醜き罪の擦り合い。見守るエスペリアの心境は……え?食器?
二人のこんな姿を見たスピリット達は流石に愛想を……え?美しい友情?
眼光だけで殺されかけた二人にリヴァイブをかけてくれるのは、クォーリンかハリオンかw
>>70髪結いさん
火○サスペンス劇場ですかw
時間軸を追った話という訳じゃありませんので、アセリアはまだセリアの傍に。はぐはぐ(何


72 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/23(水) 03:07:28 ID:HKIinRya
>>65
乙です。

そして闘いの佳境に 妖精が幕をおろした
いま立ち尽くし漢は 心震わせて
その瞳が潤んでるのは 目にした『献身』の為
ひとつの危機 わかちあう友
頼りにそして 不甲斐なく思う

なんてな。往け、漢達よ!

漢の日々は 誰の せいで どうして

73 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/23(水) 18:46:41 ID:DlL4dYHJ
>>65 お洒落の人さん
時深大明神を鎮めるための舞……荒ぶるスウォードダンスに身を捧げたとしか思えませんw
供物になりそうなものは悠人の隠し撮り写真辺りか。

ざっくざっく。
「光陰、なんでエスペリアが俺たちを生き返らせてくれたか、よーく分かった気がするよ」
ほじほじ。
「あぁ。そうだな」
ぱらぱら。
「やっぱり責任はちゃんと取らなきゃなあ」
うめうめ。
「全くだ。しかしどれくらいの時間がかかるんだろうなぁ」
「ハーブの苗じゃなくて、種からだもんな……。
次は陶芸も習わないといけないし。はぁ……」
「何か仰いましたか?」
『いや、一生懸命ハーブの世話をしてるところです』

「生きていくって、大変だな」
「ああ」

74 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/23(水) 21:48:10 ID:copbDBWF
エスペリアって
料理洗濯から詰所の掃除、ハーブのお世話、
訓練、戦闘、夜のご奉仕までこなしてるけど、
一体いつ寝てるんだろ。
っていうか彼女の一日の行動表とか見てみたい。

75 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/23(水) 22:04:49 ID:BGfKBqFb
>>66さん
『漢というのは得てして女子には敵わない』…含蓄のある言葉ですw
しかも相手がエスや時深では、悠人達の勝ち目はゼロでしょうねぇ……。
>>69 憂鬱氏
姑エスを可愛いなどと思う奇特な…ゲフン、ゴフン、いえ寛大な心を持ってらっしゃるなんて……。
驚きです。是非とも、これからもその心を忘れないで下さい。
…何せこのシリーズでは、もう癒し系に戻るの無理ですから。(キッパリ)
>>70 髪結い氏
悠人の行動を見るに、サードガラハムの言葉忘れ去ってる様な気がします。
あと、ぶぅんぶぅん…ヘリ?って。(大笑)……ああ、もう!嘘予告しちゃいますよ!
「収まらない戦火。現れるEミニオン。だが、そこに煌くのは緑色の一条の光。
この光は、皆の希望となり得るのか?
次回、『聖緑の槍』。ファンタズマゴリアの空、舞い上がれ!エスペリア!!」

遂に、飛行技能まで取得。……もうホント何でも有りだなぁ、エスw
>>71 信頼氏
クォーリンは当然、光陰専用回復係。とすると……。

「コウインさまが瀕死の時に、お側にいられなかったなんて……。バカバカ、私のバカ!
………こうなったら、コウインさまがいつお怪我をなさってもいいように、常に監視するしかッ……!」
こうしてナナルゥに弟子入りしたクォーリンは、末永く光陰の後をつけて回ったと言う……。
めでたし、めでたし?


76 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/23(水) 22:07:10 ID:BGfKBqFb
>>72さん
『その瞳〜思う』までが、あまりにハマり杉ですw
つーか、瞳が潤んでる悠人と光陰、想像しちゃったんですけど…。
潤むのは、女の子だけでいいです……。
>>73 道行氏
舞に供物に、後日談。非常にピッタリくる物、誠にありがとうございます。
てか、本編より良く纏まってる気が…(滝汗)
実は、舞と供物はちょっと妥協しました。本当にやりたかったのは↓

城の中庭に描かれた巨大な魔方陣。その中央で、鬼と化した時深が苦しみの叫びをあげる。
ラキオスに古くから伝わる大結界が発動し、今まさに封印されようとしているからだ。
「ぐおごごごご………!!!」
「さよなら、時深。安らかに眠ってくれ」
ゴオオォォォッッ
竜巻のような風が起こり、土煙が舞う。…全てが収まった後には、既に時深の姿はどこにも無かった。
封印が完了したのだ。
……だが、これで本当に終わったのだろうか?いや、きっと違う。
「いずれ、第二第三の時深が俺達の前に姿を現す。そんな気がする………」

………………没になった理由はただ一つ。 や り 杉 w

>>74さん
うーんと…。 @料理中に寝る A掃除中に寝る Bご奉仕中に寝る

…駄目だ。ハリオンなら全部やれそうだけど。


77 名前:10時43分の光景 :2005/03/23(水) 23:23:41 ID:zYDUCLpH
「―――やはり、ここでしたか。」

後方から突然投げかけられる声。驚いたように振り向くグリーンの瞳の女。
いつの間に来ていたのか、そこに立っていたのは風采の上がらぬハリガネ頭の探偵であった。

「近づかないでっ!」
短くそう叫ぶ女。
「それ以上近づいたら、本当に――ッ!」
そう言って女は断崖のはるか下方に目をやる。黒い岩肌に叩きつけられ、砕け散る荒波。

「馬鹿な考えはよすんだッ、エスペリアさん!」
その場に釘付けになりながらも、悠人は怒鳴る。
「そんな事したって、死んだハクゥテは帰ってきやしないんだっ!」

「止めないでッ!どうせ、どうせ私なんてどうなったって――」
「やめてっ、お姉ちゃん!お姉ちゃんは悪くないんだからっ!」
自暴自棄のエスペリアがなおも言葉を連ねるのをさえぎるように、赤い髪の少女が叫び返した。
「オルファ...私を、許してくれるの――?」
茫然と立ち尽くすエスペリア。
「私...待ってるから!お姉ちゃんが出て来るまで...
十年でも二十年でも...私がオバちゃんになっても!」

「う...うわあぁ――んっ!」
オルファリルのその言葉に、崩れ落ちるエスペリア。

「さ、―――行こうか。」
ゆっくりと近づき、優しく肩をたたいた悠人に頷きかえし、エスペリアはよろよろと力なく立ち上がる。

「――ユート、これ……」
「―――いや、いらないだろう。」
悠人は手錠を差し出すアセリアに首を振った。スタッフロールとともに、流れ始めるエンディング曲。


78 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/23(水) 23:25:06 ID:zYDUCLpH
ううむ、足りぬ……マナが、雑魚スピのマナが足りぬ…… orz

79 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/24(木) 00:11:52 ID:7yrDkhq9
あ○たを連○去ーる あの(ry  古い。

「でもなオルファ。ちゃんとハクゥテにはエサやっておかなきゃだめだぞ」
「えへへ、でもねパパ、ハクゥテ珍しいハーブが好きなんだよ〜」
「ハクゥテの香草焼き……ん、うまかった」

>73
   r‐-- -┐
  / /゙・ 皿・_ヽ
  レ'i イノノハ)))
   | l|| ゚ヮ゚ノl| 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    芽が出ました

>76   
   щд жръюи я┐
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  封印されました
 


80 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/24(木) 07:11:01 ID:zQUC7h+0
10時っていうか、22時?w
泣き崩れるエスペリアは果たして自分の罪を悔いたのか、
はたまたオバちゃんに反応したのか……難しい所ですねw
スタッフロール、ゲームのをそのまま流用したり。
そしてラストはもちろん「プレゼンティッドバイ(ry」。


81 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/24(木) 15:42:55 ID:ypLvEXmN
>>79
ED曲「さあ、ね○りなさい、疲れきっt(ry」を考えてた私は、もっと古い香具師です。
ウチの母はよくTV欄のキャスト見ただけで、「あぁ、今日はこの人が犯人やでえ」と予想していたものです。
……まだ生きてますがw 
>>80
すみません、22時では語呂が悪かったものでw

オ「私がオバちゃんになったら、あなたはもっとオバちゃんよ〜♪」

82 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/24(木) 20:03:19 ID:3U9w/gMD
>>77 憂鬱氏
オルファがオバちゃんになったら、エスペリアはおばあ(ry

…いやぁ、探偵に対抗する警部補とかはクェドギンが適役かな、と思いました。(←お茶を濁してみる)
>>79 髪結い氏
ハーブ…ハーブのはずが、世にも危険な物体Xに!!
…ホント、見れば見るほど永久封印指定なフォルムだ(笑

真のラスボスは瞬じゃなくおばさんだった、と今更ながら気付きましたw


83 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/24(木) 20:59:42 ID:CkYQzJTS
エスペリアって確か、洗濯物干してる最中に居眠りするってオルファが言ってた筈よ?

84 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/24(木) 21:10:14 ID:3U9w/gMD
よく考えたら警部補って、あんま偉くない様な……。
警視ってことにします(汗

85 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/24(木) 21:29:29 ID:TymvjjQG
変えない方が良いかと。
警視っていうと警察署の署長クラス、本部の部長クラスですぞ。
警部だと所轄や本部の課長、警部補クラスが実働部隊の指揮を執ると。

86 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/25(金) 00:28:32 ID:mxWS5oYw
>>77 憂鬱の人さん
『湯けむり探偵編』にて色々なスピが撮影準備に大忙しだそうです。
……え、探偵役を撮るのが目的?はぁ……

>>79 髪結いの人さん 
>>82 御洒落の人さん
   r‐-- -┐
  / /゙・ 皿・_ヽ
  レ'i イノノハ)))
   | l|| ゚ヮ゚ノl|      <あの程度で私を封印することなどできません!
    [ ̄ ̄]  
    l_____l  
         なんか復活してました

数日後……

   r‐-- -┐
  / /゙・ 皿・_ヽ
  レ'i イノノハ)))
   | l|| ゚ヮ゚ノl| 
    ヾヽ〃   
     ))⌒  
   ⌒((   
     ))⌒ ←かろうじてハーブ
   ⌒((      
    [ ̄ ̄]      
     l_,._.,_l  
          苗が育っていました

>>73でのコテ書き間違いに今更気付いたため、コレに身を捧げてきます。

87 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/25(金) 00:37:28 ID:F/5r4OR+
>83
オルファの豆知識では花壇の手入れ中うとうとしてた、とありますね。後はハクゥテ逃走劇では自室で居眠りして
たことがあったね。

メイドさんの分際で居眠りこくとは言語道断っ。その性根たたき直してくれるっ。
「ユートさま、今朝も寝坊しましたね。またリクェム残してますし、聖ヨト語かきとり帳も全然進んでいませんね。
誰もいない部屋のマナ灯はちゃんと消して下さいとお願いしましたのに付けっぱなしです。決裁書も目を通して
下さってませんし、しっかりしてくださいませ」

はい……。


ところで、詰め所では生活用水ってどのように供給されてるのだろう? まさか上水道完備なのだろうか。
やっぱり無難に井戸かなぁ。


朝。薄暗いうちに起き出した少女が、朝靄の中釣瓶を手に取り井戸の中へ放り込む。
ラキオスは、地下水が豊富なのかあまり深い井戸ではないが、やはり重労働には代わりはない。
週に一回は回ってくる水くみ当番の度少女はひとりごつ。
「面倒くさい。ムカツク。大体ユートはまだバカな顔して寝てるのになんでニムがこんなことやんのよ」
言うことは昨年ある時点からいつも一緒。いっぱいに水の張られた桶を二つ両手に持ち、厨房の勝
手口へと向かう。大きな瓶の中に満タンにしなくてはならない。やっぱりムカツク。
ひょい。
不意に片手の重量が喪失して、バランスを崩しそうになる。奪われた桶を探して振り向くと。
寝癖だらけの針金頭。
朝からこんな物を見るなんてさ……ふんだ、やっぱりムカツク。


88 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/25(金) 00:48:38 ID:F/5r4OR+
>86
いやすぎw  この苗を抜く時はエヒグゥに引っぱらせるかw

「おっ、今日のお茶はまたずいぶんと変わった味だな」
「はい、珍しいお茶が手に入ったんです」

「ハクゥテ? どうしたのハクゥテッ! エスペリアお姉ちゃん大変だよぉっっ!」


89 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/25(金) 00:58:43 ID:W/iHhAUk
>>86
浮気したら人間が滅ぶ女神様みたいですね。

最早化石ネタですが。

90 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/25(金) 01:33:33 ID:EV57kT8d
>>86
あああ、でも魔除けには絶大な力を発揮しそう。
何だか一鉢欲しくなってしまいました...


>>74>>83  エスペリア睡眠不足の謎を解いてみる↓


          ――――謁見の間――――

レ「ではエスペリア、戦況報告を...って、寝てる!?」
臣「こ、こらっ!陛下の前で、しかも玉座で居眠りなど、無礼にも程がある!」
レ「構いません、そのままにしてお上げなさい。エスペリアには随分無理をさせていますから。」
臣「しかし陛下...」
レ「日頃の激務がたたったのでしょう。報告は明日にでもしてもらいます。」
エ「―― zzz……うふふ、ユートさま、こんなに…可愛い……」
レ「―――始末なさい。」
臣「ひいぃっ!ソ、ソンナ((((;゚д゚))))」

91 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/25(金) 06:42:37 ID:5GtsJtzU
>>87
「よっ、ほっ……結構難しいなこれ。ニムはいつもこんな事してるのか?」
「ニムって言うなっ。当ったり前でしょ、やってないのはユートだけね」
「ぐっ……判ったよ、今度から付き合うからさ」
「え……」
「……うわわっ」
ばしゃっ。
「ちょっ、何やってんのよ!」
「悪い……本当に難しいな、コレ」
「貸しなさいよ、まったく……はぁ、しょうがない……めんどくさいけど教えてあげるわよ」
「お、サンキュな。よろしく」
「〜〜ふ、ふんっ!早く憶えなさいよねっ!」


92 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/25(金) 13:52:40 ID:cI5W/cKu
いや、エーテル技術で水道みたいなものあるでしょ。たぶん。
でなきゃ風呂とかキツすぎない?

93 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/25(金) 19:37:32 ID:qZQOgffB
>>85さん
うわ、そーだったのですか。失礼しました。
警視って何となく偉そうと思ってたけど、本当に偉かったのですねぇ……。
>>86 道行氏
植物の化物…ビ○ランテ!?本気で、世界壊しかねません。
てか、なんか復活した時点で捨てて下さい(笑

コテ間違い…違和感無さ過ぎて、私全く気付かなかったんですが。自分の名前だとゆーのに……orz
>>87さん
水道って、そう言えばゲーム中には出てこないんでしたっけ。
なんとなく、あるような気もするんですけど。…でも、それだとやっぱ出てこないのは不自然かなぁ…。
まあ、>>91さんのも合わせてニム可愛いので、井戸で無問題です(ぉ
>>90 憂鬱氏
時深、エス、レスティーナ。ラキオスの3恐が決定致しました。(私の中でw)

94 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/25(金) 19:59:44 ID:XLncI+3p
間違えて前スレに書き込んでしまった・・・
今日発売の電撃PSの特集でヘリオン単独のイベント絵があったので報告しとく
あと冒頭のマナを奪われるくだりのイベント絵らしきもものもあった
テキスト部分から、神剣で刺されてという感じに変更されたようだね

95 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/25(金) 21:40:56 ID:60v+rpGF
>>92

手押しポンプ位は有ったんではないかと言ってみる。
参考
ttp://www.rainworld.jp/idopump/index.html



96 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/25(金) 23:47:34 ID:aiTO83vk
>>95
また妙なモノをw

ニムが「年少系、年少系〜♪」 と、口ずさみながら頬かむりして
井戸水汲み上げてんのが思い浮かんでしまいますた。

97 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/26(土) 01:14:16 ID:XxlSR4VG
>90
玉座で寝るなーw 

>95
確かに手動ポンプくらい有りかも。
ネリー呼び水持ってこーい。

>96
ニム、そ、その若さでショタw?

98 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/26(土) 10:41:21 ID:VBUPMzk3
前々スレやっと落ちたw

99 名前:赤で緑で憂鬱 :2005/03/26(土) 12:44:02 ID:fuLOJ4YW

「♪ふんふんふふ〜ん……オルファの♪ファ〜は♪」
「ちょっと」
「わきゃあ!」
気持ちよく鼻歌を唄いつつ夕食の下準備をしていたオルファこと『理念』のオルファリルは、
いきなり後ろから声を掛けられて危うく鍋の中に包丁を落としそうになった。
「あ、あっぶな〜……って、え?ニ、……ニム?」
「……なによ、その最後の疑問形は?」
「あ、あはは〜〜。どうしたの〜、こんな所で〜?」
「…………いちゃ、悪い?」
「そそそ、そんなことはないよ!うん、ぜんっぜん!」
最初っから不機嫌モード全開のニムントール。
オルファリルは大粒の汗をかきながらぶんぶんと首を振った。

だって、しょうがない。
まさか台所に面倒臭がりのニムントールが訪れるなんて、
『再生』もびっくりなマナの導きだ。……何言ってるか良く判らないけど。

――とりあえずニムントールとは、決して仲が良い訳じゃない。
同年代だが、極端に無口で人見知りの激しいニムントールはいつもファーレーンの側を離れないし、
ネリーと喧嘩したりシアーと遊んだりしている時も、加わってくる気配も無い。
一度面白半分に誘いに行ったネリーが、後に彼女曰く『口頭による物凄い精神反撃』を受けて、
衝撃のあまり部屋に篭って暫く出てこなかったことがある。
部屋に入れて貰えなかったシアーはその間、ずっとオルファの部屋に泊まるはめになった。
あのネリーでさえ、その時の事を思い出すと体の震えが止まらなくなるそうだ。
それ以来、オルファリルは必要最低限の会話以外で彼女に接触しない事を心がけている。


100 名前:赤で緑で憂鬱 :2005/03/26(土) 12:47:25 ID:fuLOJ4YW

「ちょっと、聞いてる?」
「え、あ、は、ははは……」
そんな訳で、つい先に防御反応が出てしまう。
思わず後づさりながら、手にした包丁を構えてしまっている自分に気がついた。
ふ〜ん、とあからさまに不審そうな目つきでその様子を睨むニムントールは、
どうやら腰に手を当てたまま何かを考えている様子である。そのまましばし。
「……………………」
「え、えへへ…………」
「…………………………」
「…………………………(汗」
オルファリルは、挫けそうになった。元々沈黙にはまるで耐性が無いのだ。
何か無いか何か無いか何か無いか話題話題そうだ共通の話題。必死に考える。
(………………そんなの無いよぅ)
なにせ、ニムと二人っきりなんて初めてなのだ。ぐるぐると頭が空回り。焦って舌も上手く動かない。
泣きそうになった。もしかして新手のいじめだろうか。
そう疑いたくなったとき、ずい、と身を乗り上げるように近づいたニムントールがようやく、

「だから、料理教えて」

そんな、一瞬聞き間違えたか、と錯覚する位、恐ろしい事を呟いた。

「…………へ?」
ぽろりと手放した包丁が、とすっとやけに軽い音を立てて二人の間の床に突き立った。


――――こうして、オルファリル“と”ニムントールにとって、忘れられない一日は始まった。


101 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/26(土) 12:48:47 ID:BdECoJXB
C

102 名前:赤で緑で憂鬱 :2005/03/26(土) 12:49:47 ID:fuLOJ4YW

とんとんとん……とんとんとん…………

と、とん、と、ととん……

日頃鍛えた技からか、心の動揺はオルファリルの刃先にまでは響いていない。
隣の不協和音にも全く動じない。大事なのは、継続なのである。
「……………………」
しかしそれでも横に並んで立つ少女の視線や手元はひじょ〜に気になる。
包丁を持ちながら、こちらの手元をじっと観察しているニムントール。
暫くすると、うん、と一人頷いてはぎこちなさの残る包丁を慎重に下ろす。
その繰り返し。…………まぁ、一生懸命さは伝わってくるのだけど。

……ところで一体何が彼女をその気にさせているのかが判らない。
自分が言うのもなんだが、その集中力は、どうやら冷やかしなどでは無い筈だ。

ただ。
無言のままのキマズイ雰囲気だけは、どうにも耐えられない。
こうやってラナハナを刻んでいるだけなのに、この滲み出る緊張感はなんなんだろう。
お料理は、もっと楽しくしなきゃダメなんだよ。うん、きっとそうだよ。
オルファリル自分に頷き、思い切って会話を振ってみることにした。


103 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/26(土) 12:50:57 ID:BdECoJXB
C

104 名前:赤で緑で憂鬱 :2005/03/26(土) 13:01:43 ID:fuLOJ4YW

「えっとぉ〜……どうして、いまさらお料理なの?」
「…………っ」
ぴくっ。
何気ない一言は、しかしどうやら失敗だったようだ。
動きの止まった包丁がざくりと切り付けたのはラナハナじゃなくてまな板だった。
だー、と背中に大量の冷や汗が流れるのを感じる。と、とりあえず今のセリフを思い返してみて。
……………………
………………
――あ。『いまさら』、だ。
どうやら緊張からくる焦りの為に、思いっきりNGワードを口にしていたらしい。

「…………なに?」
発声練習のように口を開けたままのオルファリルをじろっと睨んだニムントールが、
断ち切った口調でぶっきらぼうに問いかける。
やや釣り目がちな目をすっと細められると迫力のあることこの上ない。
思わずあうあうと口をぱくぱくさせたまま硬直してしまう。
その様子をじっと見ていたニムントールだが、やがてぷい、とラナハナを見下ろし、

「…………食べないと、イライラするから」

そして何故かほんのりと頬を染めてぼそっとそう小さく呟いた。

「へ?」
目を丸くしたオルファリルから、間抜けな声が漏れた。


105 名前:赤で緑で憂鬱 :2005/03/26(土) 13:04:40 ID:fuLOJ4YW

(えっとまさか、「ニムントールがもっとラナハナを食べないとイライラする」訳じゃないよね、
 野菜の足りないゲンダイジンじゃあるまいし。……………………ゲンダイジンってなんだろう。
 えっとつまり他に誰か、食べて欲しいけど、食べてくれない人がいるんだ。
 でも、スピリットの中でラナハナが苦手なのは自慢じゃないけど、オルファだけだったと思うし。
 ……………………じゃあひょっとして、「食べない」人って。)

「えっと、…………パパ?」
「〜〜〜〜〜〜」
頭をフル回転させて得た結論を、ストレートにぶつけてみるオルファリル。
とたん、俯いたままのニムントールの頬がぱっ、と桜色に染まった。
「へぇ〜…………」
「な、なによ…………」
「う、ううん、別にぃ!」
ビックリした、とは言えずに言葉を濁し、首を振って見せる。
その為に料理を覚えようとしているなんて、ギャップがあり過ぎる、とはとても口には出来ない。
じろっと一瞬睨んで残りのラナハナに取り掛かるニムントールの横顔を、
オルファリルは思わずしげしげと眺めてしまった。

(ビックリしたけど、でもまさか、ニムントールがパパに興味があるなんて。
 それも、苦手を克服させたくて、お料理まで覚えようなんて。…………へへ、なんか可愛い。)

思わぬ所で共通の「趣味」を見つけてしまったオルファリルは、だんだん嬉しくなってきた。
既に耳まで真っ赤になってラナハナと格闘しているニムントールの手を取り、
驚いて顔を上げた彼女ごと、明るい声でぶんぶんと振リまわす。
「ちょ、ちょっと……」
「わかったよ、二人で頑張ってパパにラナハナを食べさせようねっ!」
にぱっと笑うオルファリルに一瞬目を大きく開いたニムントールは、やがて微かにこくっと頷いた。


106 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/26(土) 13:05:57 ID:BdECoJXB
C

107 名前:赤で緑で憂鬱 :2005/03/26(土) 13:09:53 ID:fuLOJ4YW

さて。

「ち〜が〜う〜っ!そこはもっと刃を伏せないと危ないよ〜!」
「こ……こう?」
「あ、あっ、リクェムは種まで使わないで〜!」
「そうなの?」
「それは焼くんじゃなくて、茹でるんだよ〜!」
「……はぁ、面倒」
「うわわっ、お米を洗剤で洗わないで〜!」
「…………お米って?」

………………………………
…………………………
……………………


108 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/26(土) 13:10:51 ID:BdECoJXB
C

109 名前:赤で緑で憂鬱 :2005/03/26(土) 13:13:40 ID:fuLOJ4YW

「で、出来た……のかなぁ?」
数刻後。完成した料理を手に満足げなニムントールを前に、オルファリルはぐったりと座り込んだ。
ニムントールの手際は、恐ろしいほど悪かった。初心者なのだからしょうがないといえばそれまでだが。
それでも以前教えたアセリアやウルカの豪快っぷりに匹敵する位、ある意味見事な大胆さだった。
……グリーンスピリットなのに回復魔法を憶えない異端さと、何か関係でもあるのだろうか。
疲れた頭でぼんやりと周囲を眺め回すと、エスペリアお姉ちゃんが見たら卒倒しかねない惨状である。
所々、天井にまで飛び散った何かの汁。壁に突き刺さったまま今だ振動している包丁の柄。
引っくり返った鍋には何故か底に穴が開き、一週間分はあった食材は消滅してゴミと化した。
焦げ付いた四角かったまな板はすっかり角が取れ、その欠片の行方がわからない。
なんか上機嫌でニムントールが抱える鍋からその頭のようなものが見えるが、気にしない方がいいだろう。
嗅いだ事の無かった刺激臭にはすっかり鼻が慣れたが、あまりの匂いに流れていた涙の跡が、頬に痛い。
つまり、一刻も早くここを脱出したかった。台所を逃げ出したいなんて、生まれて初めてだった。

それでも。

「ありがと、オルファ」
「え、う、うん☆」
嬉しそうに、本当に初めてみる嬉しそうな笑顔。ニムントールと、少し仲良くなれた気がする。
差し出す手を握り返しながら、まぁいいや、と思うオルファリルだった。
…………ただ、完成した料理を近づけてくるのは勘弁して欲しい、とは思ったけれども。

立ち去るニムントールを見送りながら、オルファリルはたった一言、パパ頑張れと呟くのを忘れなかった。


110 名前:赤で緑で憂鬱 :2005/03/26(土) 13:18:23 ID:fuLOJ4YW

ぱたぱたぱた…………
「…………ん?」
たまの休みをごろ寝で満喫していた悠人は、自室前に近づいてくる足音に目が覚めた。
「なんだろ…………ぐぁっ!な、なんだこの匂いっ!」
思わず顔を顰めた悠人の部屋に、直後ばたん、と勢い良くニムントールが飛び込んでくる。
「ヒ、ヒム?」
「〜〜〜〜〜〜〜〜」
鼻を摘んだまま間抜けな声を出した悠人に、やや赤い顔のニムントールがずかずかと迫ってくる。
必死な眼差しは一見睨んでいるようにも見え。実際悠人にはその表情に言い知れぬ殺気まで感じられた。
「ひょ、ひょっと待て、はんだほれ?」
なんだそれ、と指差しながら、腰が抜けたようにベッドを後退する。
ぴりぴりとした刺激が何故か目にまで来て、視界がぼやけてきた。非常事態である。
助けを求めるようにベッドの脇を目で追うと、いつの間にか自分だけ部屋の隅に退避している『求め』。
リンリンリン!間延びしない干渉音が警報機の様に頭に響き、なにやら危機感を煽り立てる。
…………何か知らないが、きっと絶体絶命だ。
悠人は迫るニムントールに、知らずふるふると首を振っていた。

そして、そんな悠人を気にした風も無いニムントールが、どん、と「それ」を目の前に置く。
「〜〜〜〜食べなさいよ」
「……ふぇ?」
今だ鼻を抑えたまま涙目の悠人に、何故か窓の方を向いたままのニムントールが頷く。
食べるって、コレの事だろうか。コレの事なんだろうな。コレじゃなければいいなぁ。


111 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/26(土) 13:19:50 ID:BdECoJXB
C

112 名前:赤で緑で憂鬱 :2005/03/26(土) 13:22:04 ID:fuLOJ4YW

一応確認。
「へっと……ほれ?」
こく。即答だった。そっぽを向いたまま、再び小さく頷くニムントール。
悠人は恐る恐る鍋の蓋を開けてみて、
グツグツグツグツ。
「……………………」
慌てて閉じた。
マグマみたいに煮えたぎっているヘドロの様なイタリアンカラーの物体に驚いた訳ではない。
痛くてこれ以上、見ていられなかったのだ。あまりに鋭い刺激臭が、目に突き刺さって。
持ってきたニムントールが何故平気なのかがさっぱりわからなかったが、
とりあえずさっきから疑問に思っていた事を聞いてみる。

「えっと…………コレ、料理、だよな…………」
こく。ニムントールの頬がぱっと染まった。

「そっか、大変だったろ、どうせアセリア辺りが失敗したんだろうけど、これは酷いよな」
「え……」
「匂いが凄いし……あ、火傷しなかったか、ニム」
ぴくっ。ニムントールの頬が少し引き攣る。

「…………アセリアじゃ、ない」
「大体これじゃ食べられないだろう、まったく…………え?アセリアじゃないのか?じゃあ……」
「…………オルファ」
「え?嘘だろ?オルファがこんな、人の食えないようなものを作るわけが」
ぷちっ。ニムントールの顔がくしゃっと歪んだ。

「〜〜〜っ!オルファ“と”ニムよっっ!!悪い?ユートのバカッ!死ねっ!!潰すっっ!!!」
「え、えっ?ぐわっ!まさか、がっ!はぐっ!」

猛然と『曙光』を振り回すニムントールを前に、『求め』を持たない悠人はあまりにも無力だった。


113 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/26(土) 13:24:55 ID:BdECoJXB
C

114 名前:赤で緑で憂鬱 :2005/03/26(土) 13:28:17 ID:fuLOJ4YW

「なによっ!エスペリアやアセリアやウルカやハリオンやセリアやナナルゥや
 カオリさまやレスティーナ@レムリアさまやトキミさまのは食べるくせにぃっ!!!」

ばたんっ!ぱたぱたぱた………………
激しく扉を鳴らすニムントールが立ち去った後、沈黙と異臭の支配する部屋の中。
「よ、よく見てるな、ニム……というかレムリアの正体知ってるのか………………がくり」
ただ一人、頭から鍋を被って悶絶している悠人だけが取り残されていた。

リ、リィィィン――――
激しく怯えた『求め』が部屋の隅でかたかたと震えていた。


………………………………
…………………………
……………………


夕食時。
ささやかな友情の代償として台所の復旧活動に精を出したオルファリルは、すっかりお腹が鳴っていた。

後片付けを終え、晩御飯を完成させたのが、ついさっき。
ニムントールに触発されて、今日はパパの苦手を克服しちゃお〜とか、張り切った。
そのせいか、今日の料理はかなりエスペリアお姉ちゃんに近づいたと思う。
ラナハナとリクェムを使っているとは思えない自然さは、我ながら上出来だ。
これならパパも気づかないで食べてくれるよね。そしたら教えてあげて驚かすんだ。
さて、運んじゃおっと。


115 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/26(土) 13:30:45 ID:BdECoJXB
C

116 名前:赤で緑で憂鬱 :2005/03/26(土) 13:32:00 ID:fuLOJ4YW

ばたんっと勢い良く自室に飛び込んできたニムントールを見て、ファーレーンは驚いた。
「ニ、ニムどうしたの、そんなに慌てて……」
「お、お姉ちゃ〜ん…………」
みるみる大粒の涙を浮かべるニムントール。
ぼすっ。
「きゃっ…………ど、どうしたの?…………よしよし」
胸に飛び込んできた妹の背中をそっと擦り、落ち着かせる。
やがて鼻を啜り上げながら、ニムントールはぽつぽつと話し始めた。

「……そう、よかったわね」
全てを聞き終えたファーレーンは意外な事を囁いた。
「え…………」
不思議そうなニムントールに、にっこりと微笑みながら続ける。
「……だって、オルファリルとお話が出来たのでしょう?……頑張ったわね」
「あ…………」
ファーレーンは知っていた。
素直じゃないニムントールが、ふざけ合うネリーやオルファリルをいつも羨ましそうに見つめていた事を。
不器用で誤解されやすいが、まだ幼いニムントールだって、同年代の娘と遊びたい年頃なのだ。
しかし中々溶け込むタイミングが掴めず、今まではファーレーンの側でそれを眺めているだけだった。
今日、初めてニムントールは勇気を持ってオルファリルの所へ行けた。
ニムントールにもそういう事が必要だと感じていただけに、それがファーレーンには嬉しかった。
その勇気があれば、これからはきっとうまくいくだろう。
「う、うん…………」
こくり、と小さく頷くニムントールの髪を優しく撫ぜながら、
これがきっかけになって仲良くなれればいいですね、とファーレーンは思っていた。

ところで。

(……ふふふユートさま、ニムントールの好意を踏みにじった報いは受けてもらいますからね…………)

妹の事になると見境が無い一面を見せる事も決して忘れないファーレーンだった。

117 名前:赤で緑で憂鬱 :2005/03/26(土) 13:35:20 ID:fuLOJ4YW

「あらオルファ、これ……」
先に食堂に来て席についたエスペリアが不思議そうな顔で鍋を覗き込む。
「へへ〜、凄いでしょ〜」
「ふふ、ユートさま、気づくかしらね?」
「あ、ダメだよ、食べる前に教えちゃ〜」
「はいはい…………あら、アセリア」
「ん。お腹すいた」
「あ、アセリアお姉ちゃん、もうちょっと待って。パパが来てから、ね?」
「…………ん、わかった」
「さ、それじゃ席につきましょうか」
「ほう、今日はオルファ殿が作られたのですか?」
「うん、ウルカお姉ちゃんも座って。今お皿持ってくるね」
「かたじけない……おや?ユート殿は?」
「おかしいですね、もうそろそろ…………あ、ユートさま」
「……………………」
「ん?どうかなされましたかユート殿。足元がふらついていますが」
「ユート、顔色悪い」
「あ、ああ、ちょっと……あれ?これもしかして…………」
「ふふユートさま、どうぞ覚悟なさってくださいましね」
「あ、パパ、いらっしゃ〜い!」
「…………これ、オルファが作ったのか……?」
「え……う、うん!今日は腕によりをかけたんだよ!」
「…………ご」
「え?なにか仰いましたか、ユートさま」
「ごめんっ!オルファの料理だけは勘弁してくれーー!!!!」
「あっ?パパ?!」
どかんっ!ばたばたばたばた…………
「「……………………???」」
「えっと…………へへ、オルファ、そんなにド下手だったかなぁ〜?」
訳も判らず、だばだばと涙を流して立ち尽くすオルファリルに、一同は声をかける事も出来なかった。


118 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/26(土) 13:37:27 ID:BdECoJXB
C

119 名前:信頼の人 :2005/03/26(土) 13:44:04 ID:fuLOJ4YW

影の主役:ファーレーン(ぇ
えっと……見も蓋もないオチです。しかし人はすれ違いの生き物なのです(違

憂鬱シリーズリターンマッチという事で。
オルファとニム、たぶん異色の組み合わせ。あ、赤と緑だから異色でいいのかなんちゃって(切腹
一応ラナハナとリクェムもかけてみたりしてます。人参とピーマンだったら同じ色かなぁ、と。

道行きさん『朝餉』、霞さん『スピのエプロン〜ナナルゥ編』を受けまして、書きなぐりました。
……どこに受けたのか解らなくなってしまったような気もしますが(汗

支援して下さった方、有難うございました。
誤字脱字、今回は大丈夫だと思いますがハリオンマジック等ご指摘があれば幸いです。


120 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/26(土) 13:53:49 ID:Xby6K3U3
お疲れ様です。ここんとこやけにリアルタイム遭遇するな。

文句を言うべく悠人の部屋に押しかけてきた一詰組、異臭漂う部屋で力尽きている
悠人を発見して更なる騒ぎが起きたりする…、なんて言ってみたり。

そうなったらファーはどうすんだろうなぁ。

121 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/26(土) 20:13:27 ID:nCc9V9Rh
>>119
ニムント━━━━━(゚∀゚)━━━━━ル!!
すみません、余りの可愛さについ取り乱しましたw
最近他の職人様達による「憂鬱シリーズ」に押されてすっかり影の薄い私な訳ですが。

年少系、もとい燃焼系料理人オルファ&ニム乙。きっと2人の友情はここから芽生えたのでしょう。
ああ、緑スピは皆料理が得意だというのに...やはりニムは例外なんですね。
でも大丈夫さ。例えどんなに殺人的味付けでも、ニム、君にはリヴァイブがある!
え?フォローになってない?...ファーレーンに首刈られてきます。


122 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/26(土) 22:03:22 ID:7sUwP6dB
>>119
乙〜
ニムの中で相談相手がオルファに決まるまでの思考過程とかおもしろそうかも。

>>121
いや、ニムもきっと素質はあるんだよ、経験が足りないだけさ。緑だし。

123 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/26(土) 23:30:00 ID:5PcOg+/o
>>119 信頼氏
ニムの友情話。こうして少しずつ成長してゆくわけですね。良い事です。でも……。
オルファが………………(´Д⊂)
なんて…なんて不遇な扱い。
つーか、いくらへタレキングでもやっていい事と悪いことがあるだろ、悠人!!
本当、エスとファーに根性叩き直してもらうべきだと思います。

「ユートさま。オルファの健気な心を踏みにじった罪、万死に値します」
「ま、待った、エスペリア。これには訳があって……」
「言い訳無用!…でもまあ、御安心を。後で、オルファに謝罪してもらわなければなりませんからね。
半殺し…いえ、八分殺しで勘弁してさしあげます」
「ええぇぇッ!?そ、それって全然無事じゃなぶべらばッ!?」

ドゴゴッ、ザッシュ、ドスッ、ザン、グシャッ、ザクザクザクザク

「あら?ファーレーン、いつの間に。あなたもやりますか?」
「そのつもりでしたけど…遠慮します。…と言うより、これ以上痛めつけようが無い様な気が……」
「そんな事ないですよ。ほら、この辺まだ無事ですし」
そう言って、残り2分の部分を指さすエスペリア。

(怒るとホントに容赦無いなぁ……)
とりあえず、エスペリアだけは敵に回すまい、と固く決意するファーレーンだった。


あ、100の4行目「後づさりながら」は「後ずさりながら」かなぁ、と思います。たぶん。

124 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/27(日) 00:22:38 ID:rHJDW4h1
>>119
ニム哀れ…オルファ悪くないのに哀れ…
てゆーか死んでも食えよ!それが漢ってもんだよ、ユートよ。
私が君の立場ならね…やっぱりイオかエスかハリオンあたりがいいかなぁ(ヘタレ

125 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/27(日) 11:43:39 ID:71j3IGfW
誤字指摘
ヒムじゃなくてムヒだろっ!  …………え、この臭い違うの?
じゃ、じゃあオルファがパパのために用意しておいた正露g(ライトニングストライク)


えーとオルファがんがれ。きっと報われる日も来るさ。

「あ、オルファー。ネリー達にもお料理教えて。ユートさまに食べてもらうんだー」
「……オルファはもう弟子とらないことに決めたの!」
「えーなんでさー」
「ずる〜いニムには教えた〜」
「とにかくダメなの! だいたいネリーなんかにできるわけないもん」
「あ、ムカーいったなー」

ぼかすかどたばた

「エスペリアー、シアーねお料理してみたいの〜」
「あらあら、ふふ。もちろん良いですよシアー。それに比べてあの娘達は(腰に手を当てて歎息)」


126 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/27(日) 18:11:35 ID:h9CH3mYI
>>120さん
その辺長くなったり主題から逸れちゃったりでバッサリ割愛しました(汗
一応自分の中では事情を知ったエスペリアとファーレーンがお姉さま精神を発揮して
それぞれにラナハナ&リクェム料理を作り、悠人に「どちらを食べるのですか!?」と
迫ったり迫らなかったり。120さんなりにも補完してみて下さい。
>>121憂鬱さん
前回違う意味で失敗しましたので、今回はちゃんと現スレに投稿しました(汗
今回も最初はニムントールの憂鬱で行こうかと思いましたが、案外とニムントール、
「憂鬱」になりきれてません……
>>122さん
年少組で唯一孤立している(と思われる)ニムントール。
年が近くて料理が出来るオルファリルへ素直になれないまでも近づきたい。
選んだ理由や葛藤も妄想を膨らませると楽しそうです。
>>123御洒落さん
オルファには大変申し訳ない事に(汗
しかし事情を知ってしまったエスペリア、本当に怖そうですね……。
エスペリアが去った後、余りに気の毒過ぎると優しいファーレーンは
こっそり悠人の手当てをしたりして。腹黒w
>>124霞さん
今回こそはと思いつつも自分が書くと悠人はヘタレになってしまいます(汗
いえ、やっぱり自分の立場でも、苦手な物をあまり一般的ではない調理で出されたら
逃げるとは思うんですが(ヘタレその2
>>125髪結いさん
それじゃ報われてないじゃないですかw>オルファ
「オルファ、そこは○露丸じゃなくて強力○カモトにすれば臭いを抑えられますよ」
「いえ、オルファ殿、赤○の方が宜しいのではないかと」
「……○痢ストッパー」
「みんなやけに詳しいな…………」
という訳でちゃっかりシアーはエスペリアに教わるのでした(ぇ

127 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/27(日) 22:28:05 ID:71j3IGfW
一応客観的事実をカキコしておくと、オルファの豆知識シリーズで

「そうだ! オルファ、ネリーたちと前に約束したんだぁ。オルファ、ネリー、
シアーちゃん、ハリオンちゃん、ニムで、いつか龍の爪痕の向こうに行こうって!」

とあるので、年少組はそれなりに交流ありそう……かな?
しかしハリオンちゃん……メーカーの中の人にまでハリオンマジック炸裂なんだろうなぁ。
PS2版でどうなるだろうか。


128 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/27(日) 22:42:52 ID:wU2U1ocY
ハリオンは、年少組にとっては優しいお姉さんですから。
で怖いお姉さんといえば、当然エスぺ・・・いえ、なんでもないです、はい・・・

129 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/27(日) 23:14:12 ID:71j3IGfW
キ「悠、あんた砂糖いらないんだっけ?」
ユ「ああ、俺はブラック好きだからな」

「「「!!!」」」 ガタガタガタッ


>128
       ,ィ^i^!1ー、
  ヽ,  ,(レー― 、)
   )ヽ. i`_l !i_!li_!i!リ
  ノソ  jixl」 ゚ -゚ノリ <エスペ……なんですか128さま? はっきり仰って下さいませ。
 ((_( _   λ(Ψll (う]  
<(Iif_Et=G//'__'jヽ===
 `ー――` (メーtソ


130 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/27(日) 23:43:18 ID:2ioReYF7
>>129
「いいい、色別で言われても分かりませんよぅっ!!」
「ユート殿。こういう事ははっきり言って頂かねば」
「ニム。これからユートさまと大人の話し合いをするから先に寝ていなさい」

「...一体何盛り上がってんだ、三人とも。」


ああっ!お姉さまがお怒りにっ!?早く逃げるんだっ>>128!グサ、ザクザクザク...あ、間に合わなかったw

規格外お姉さんですら「ちゃん」付けで呼ぶオルファ。
あ、みんなのママだからそれもアリかもw...と、メーカーの中の人をいぢめてみる。




131 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/28(月) 01:25:56 ID:XVridDvH
>>130
「まあ、一番好きなのって言ったら、やっぱヘリオン……。あれ?ちょっとファー、ウルカ?
何で俺の両脇固めてるんだ…てか何で俺、ズルズルと引き摺られてますか?
ひょっとして俺ピンチ!?……た、助けてくれ、ヘリオン!!」

しかし突然の告白に、気絶中のヘリオンさん。

「ノオオオオオォォォォォォォッッッッ!!!ワ、ワンパターンオチ、断固反対ッ!!」

……無論この台詞が、悠人君最後の言葉になった事は云ふまでもない。


最初に豆知識読んだ時「へ〜、ハリオンって若いんだ〜」と素直に思った自分が憎い……orz

132 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/28(月) 03:18:51 ID:cadXZ25q
永遠のアセリア大戦

オルファ「パパ、いっけぇ〜!ハイパーオーラフォトン斬りだぁ〜!」
悠人「うおおおお!」

クォーリン「キョウコ様、アレを使います。」
今日子「ええ、いいわよ」

ニム「お姉ちゃんに、力を・・・」

ヒミカ「これだけのファイアボール・・・かわせる!?」

スパロボと聞いてこんな妄想が止まらなくなったり。
なんつーかごめんなさい。orz

>>119
乙です。
オルファのファは・・・ファーレーンのファ?(無ぇよ)
そしてニムもちょっとずつ自分を出せるようになっていくわけですな。
料理なんて少しずつ上手くなればいいさ。実験台がいるんだからw
それにしても、オルファが不憫だ・・・w

ところで、限定版のドラマCDのサブタイは「あの湯煙の果てに」だそうです。
・・・あれ?まさか湯煙殺人?このスレは予言スレか!?(違う)

133 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/28(月) 05:06:50 ID:DdWGNuhi
野良スピまだ?


134 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/28(月) 06:42:12 ID:n7uNgNES
唐突な上に懐かしいですね

135 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/28(月) 12:59:36 ID:Ua4mb/ZK
アセリア関連で何か無いかと思って小惑星の名前を調べてみたけど、
「Kyoko」
「Midori」
しか無いよ orz....だめだこんなんじゃ。
「Himuka」はだめだよなぁ。宮崎・神道関連だろうし。

136 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/28(月) 15:00:59 ID:RyyNwA0g
>>132
ホントに「湯煙」だ……
ドラマCDで温泉というとPS版「どこ青」のおまけCDとか
嘘屋の「七橋」のおまけCDとか、なんかぶっ飛んだのしか
思いうかばねぇ……(゚∀゚)


137 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/28(月) 22:05:06 ID:Ua4mb/ZK
EX立ち絵・PS2版のイベント絵を見る限り、「太眉」はヒミカの方だな。

ファーのアイデンティティがっ!!

138 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/29(火) 00:37:34 ID:TOUJNvyf
>>137の言うことなんて気にしちゃダメだぞ、ファー。
君には「伸び悩み」という独特のアイアンメイデンもといアイデンティティがうわなに(マインドブレイク


139 名前:形の無い贈り物 1/2 :2005/03/29(火) 20:14:25 ID:MTF+y3+b
「えっとですね。悠人さん」
「ん? どうしたんだ、時深」
「実は今日、私の誕生日だったんです」
「……は?」
「ですから誕生日だったんです」
「誕生日?」
 そもそも年も取らずに世界を渡り歩くエターナルが、わざわざ地球時間に合わせて誕生日を計算したのか?
「祝うにしたってケーキの上に1000本もろうそくを立てたらえらい事になるぞ?」
 あまりにもシュールなケーキの想像図を頭から振り払う。
「ケーキも捨てがたいですけど、とりあえず愛のこもった贈り物が欲しいです」
 時深は、時々こういう我侭を言う。
 1000年も生きてるくせに、妙に子供っぽい。
 こういうところが可愛くもあるのだが、いきなり言われても困る。
「男の甲斐性を見せて下さい。今がキングオブヘタレの汚名を返上するチャンスなんですよ?」
 ここで言いなりになって流されてしまうところこそ、ヘタレのヘタレたる所以だろうと自分でも思うのだが、惚れてしまったものは仕方無い。
「……しょうがないな、これはとっておきだったんだけど」
 時深の手を取る。目と目が合う。
 彼女の瞳は、急に手を取られた事への驚きと、ちょっとばかりの照れ、そして俺から何が貰えるのかという期待と興味にきらきら輝いている。本当に子供っぽい。

140 名前:形の無い贈り物 2/2 :2005/03/29(火) 20:15:08 ID:MTF+y3+b
「俺の高峰の姓を贈りたい」
「え?」
 指輪も何も要らない。
 永遠の世界に生きる我々にとって、物質はさしたる意味を持たない。
 だからこそ、形の無いものの大切さが解る。
「受け取ってもらえるかな?」
 涙を浮かべた最高の笑顔で、
「勿論です。1000年生きてきて、今までで一番嬉しい贈り物です。有難う御座います、悠人さん。私は本日この場から、高峰時深となります」
 力ある由緒正しい血を示す倉橋の姓を、時深はあっさりと手放した。
 俺達はゆっくりと契約の口付けを交わす。互いを己の半身とする誓いの儀式。
 共に歩んでいこう。俺達を祝福してくれているこの世界を護る為に。

141 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/29(火) 20:28:16 ID:MTF+y3+b
いきなり修正。
『高峰』じゃなくて『高嶺』です。
大事な所でのミスはすげーみっともないです。orz

142 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/29(火) 20:31:04 ID:85mhyJsP
亀レスすみません。
>>119 信頼の人さん
とんでもない料理でもニム自身は平気ということは……
1.失敗したのを認めたくないので必死で平静を保っています。
2.ファー共々花粉症です、鼻が利きません。
3.実は味オンチで自分で食べても平気。河豚が自分の毒で死ぬわけg(エレメンタルブラスト

初めての料理を、協力して完成させた喜びのあまりに、
そして食べてもらう期待のために些細なことに気をとられなくなるニムが可愛いです。
……真の憂鬱者は食材の数々かもしれません。
次に産まれたときには美味しい料理に使われますように。

>>127さん >>130さん
豆知識を見たときに「うわぁヘリオン仲間はずれかよ!」と涙したのを思い出しましたorz

143 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/29(火) 21:12:26 ID:85mhyJsP
>>141さん
レスが遅れて御免なさい……
とっておきと言いながら、何時言おうか用意していたかのような
不意打ちっぷりに、もう悠人はヘタレじゃないと思いました。
良かったね時深お……嫁さん。

144 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/29(火) 22:41:00 ID:brYu6iX6
>>141さん
やばい。時深お…姉さんがヒロインなのにギャグ展開じゃない!
普通にいい話で逆に笑ってしまった私がいる。
時深よかったね時深。あと悠人へたれじゃないよ悠人。
そんなわけでGJです。

145 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/30(水) 00:21:03 ID:/JsZXN77
ああっ、来年の正月ネタだったのにw
皆にハイペリアの風習だって言って『高嶺 時深』って書き初めさせるの。
もちろん意味は教えない。

それはそれとして、
ユートキザだなぁ。テムが嫉妬しそうだなぁ。
「あら時深さん。ずいぶんと遅い輿入れですこと。いき遅れすぎて根っこでも生えてるのじゃないかと
思いましたわ。そうですわね。時深さんの場合まず通い婚からお始めになってはいかがかしら。時代風俗は大事
にする物ですわ」


誕生日と言えば……悠人の誕生日はゲーム内で言及されているっ! サイキンキヅイタ


146 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/30(水) 07:19:45 ID:06dMomh8
>>132さん
ファンタズマゴリアのファ……も無いですね(汗
自分で書いておいてなんなんだろうと思う今日この頃。
ちょっとずつ少しずつ。料理と一緒に心の出し方が上手になるよう
皆に手を引かれる、そんなのが自分の中でニムのイメージだったりします。
>>137さん
なんとなくファーレーンは眉の太さを気にしているような気が。
>>141さん
2スレ856-858以来婚姻届には縁が無かった時深さんにようやく春が。
誕生日……西暦を聞いたら怒られるんだろうなぁw
最愛の人をあえてヘタレとからかう時深さんがやけに可愛く感じました。
>>142道行さん
えっと……2でw
必死で周りが見えなくなっている、というのが正直な所でしょう。
食材の憂鬱……あ、なんか常緑の樹が変な方向に伸びそう。
>>145髪結いさん
エスペリアは蠍座に違いないっ(ぇ

147 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/30(水) 09:54:56 ID:QyEcnMTk
>>141
乙でした。ああ、かつてこのスレでこれ程幸せな時深がいたでしょうか。
ちょっと毒舌夫婦っぽい気もしますがw

高嶺時深……なんて違和感の無い名前なんだ!
無印でユーフィー使って「おばさん」と呼ばせるえげつない悠人には
もはやタイムアクセラレイトですら生ぬるい。

148 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/30(水) 19:16:52 ID:avroktat
>>141さん
時深が幸せなのは、素直にとても嬉しいものです。
夫婦生活(?)も見ていて一番楽しそうな気がしますしw

けど…オチがあると信じて疑わなかった私は、少しばかり汚れ過ぎな様ですよ……('A`)



149 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/30(水) 20:25:23 ID:bEb9aQTy
お題:
「スピリットドンジャラ」 『役』発案者募集!

基本的には同種三牌×三組、計九牌の中で役を作ります。

例:
三人役 「光陰、今日子、悠人」 ハイペリア組
二人役 「アセリア、セリア」 幼馴染

スピリット、エトランジェだけでなく、エターナル、訓練士、建築家の参戦ももちろん可能。
九牌で役になるなら一牌×九でもいっちゃえいっちゃえ!

150 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/30(水) 22:31:28 ID:I+CNOKrO
「ウルカ・ファーレーン・ヘリオン」 黒い3連星

151 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/30(水) 22:47:04 ID:G869QBeV
「アセリア、ウルカ、レムリア」 料理三人娘(破滅編)

152 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/30(水) 23:07:26 ID:/JsZXN77
「ヒミカ・ファーレーン・ニムントール」    三光(赤光・月光・曙光)


153 名前:プリPONのノリ? :2005/03/30(水) 23:18:42 ID:1COxfho+
>>149 「 雀卓のアセリア-The Spirit of Mah-jong Tile- 」 もしくは「スピリッPON」 
言った者勝ちですか。

四役 「アセリア ウルカ クオーリン」 大陸の三傑

三役 「エスペリア ハリオン ニムントール」 緑一色

二役 「アセリア ウルカ」    制服対決?
二役 「今日子 ヘリオン」    山本直子

一役 「ネリー、シアー、ニムントール、オルファ、ヘリオンのいずれか二組」   オルファと愉快な仲間たち
一役 「エスペリア、ヒミカ、ハリオン、ファーレーン、時深のいずれか二組」    きれいなお姉さんは好きですか?

一役 「ニムントール セリア」       君はまだ ツンデレラっさ!
一役 「オルファリル ヘリオン」      使えないなんて酷いです!?

154 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/30(水) 23:52:19 ID:DziDj8GF
九人役
                   _                 , ヘ      , ヘ _             _ ,ヘ 
  , ^》ヘ⌒ヘ《ヾ  '´ ⌒ヽ  '´ ヘ ヘヾ  ' ` ^ヽ   '´ ⌒ヽ  〃 ' ^^ヾ   〃 ' ヘ ヘヽ  '´ ⌒ヽ   〃/::::|ヽ
 ( リ〈 !ノルリ〉)) ! l」」ルl」」 ノ〈从ハ从〉ノ ル从ルリゝハ」」」l」」〉 i ハ从从リ  ノi ミ从l~iルソ ! ソノノ~))) ∠ <====ゝ 
 ノノ(!リ゚ ヮ゚ノリ(( i !ゝ゚ -゚ノゝ 从ヲ´ヮ`ノヲ从リ゚ ー゚从 ヾゝ゚ ヮ゚ノゝノノゞリ゚ ヮ゚从(((ヾ(i|゚ -゚ノi|く人リ゚ ー゚ノiゝんヘi」゚ -゚ノ」
(( ⊂》|Tリつ ソ ⊂》|Tリつ ノ⊂》|Tリつ ⊂》|Tリつ ⊂》|Tリつ(((⊂》|Tリつ 从i⊂》|Tリつ ⊂》|Tリつ  ⊂》|Tリつ
   く/|_ノ⊃  ノノく/|_ノ⊃て(く/|_ノ⊃  く/|_ノ⊃  く/|_ノ⊃   く/|_ノ⊃    く/|_ノ⊃  く/|_ノ⊃   く/|_ノ⊃  
    (フ      (フ      (フ     (フ      (フ      (フ       (フ      (フ      (フ 

155 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/31(木) 00:05:13 ID:7wIqmyfA
「オルファリル、ニムントール、ユーフォリア」      名前を省略されがちな三人娘 

156 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/31(木) 00:27:07 ID:7xvxca/0
オルファ・エスペリア・アセリア :基本陣形
ユーフィ・悠人・アセリア    :家族
今日子・光陰・ロリスピ     :エレクトリックハリセン


157 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/31(木) 01:30:07 ID:49fjtFqE
クラブザウス会員のみなさんは、常々会員でいることに無意味さを感じているのではないだろうか。
確かに僕もそう思う。時折更新される壁紙などに意味を感じる向きもあるだろうが、正直なところ
エクスパンションを入手するためだけの存在だったと言っても過言ではないと思う。

さらに言えば、あのBBSである。箸にも引っかけたくない紫コロッケと同じようなものであろう。
だがちょっと待って欲しい。本当にそうだろうか? 
ここで、諦めずによく見て欲しいのだ。

……見えてこないだろうか。 絵描きツリーが。
そう、この雑魚スピ界隈において、これほど急所を突く魅惑的な果実はないであろう。

はっきり言おう。
今のところクラブザウス上で有効なのはこのツリーだけである!

158 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/31(木) 06:34:36 ID:kWEK0Pe9
次回作以降、バルバロイみたいにサントラを通販特典にされたら買ってしまうからなぁ。
せめて会報が欲しいな、とは思うけども。

とりあえず新しいボーカルコレクションかなにかをhallelujahをCDで聞きたいのぅ。

159 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/31(木) 10:04:44 ID:8rqiKXFX
俺、PCとMDコンポを強引に繋いでMDに録りおろしたw
音質が当然少し悪いが、普段聞けるというのは、やはり良いですなぁ。

160 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/31(木) 10:42:51 ID:YDu+EnQY
会員のみへの販売品とかが増えれば更新する気もおきるんだけどね。
このままだと次回更新はしない気がする。
会長の新妻だいありーとか出ればなぁ(激しくスレ違い)
もしくはクォーリン追加パッチとか。
ストーリーに絡めず味方ユニットを一人増やすだけなら・・・無理かなぁ。

161 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/31(木) 11:54:55 ID:kWEK0Pe9
>>159
いや、音楽自体はねこまんまで吸い出せたから聴けるよ。
言うとおり、やはり音質がいい状態で聞きたいものですな。


162 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/31(木) 12:39:06 ID:1rZeD1LC
PS2版の永遠のアセリアでイビルルート代わりのルートは追加されるのでしょうか
そしてPCへの逆移植と、されるなら何が追加されるのか
気になることだらけだなあ

163 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/31(木) 12:58:10 ID:YDu+EnQY
>>162
とりあえず望むこと。
・今日子と光陰の出番。少なくとも瞬戦、佳織見送り、悠人エタ化前夜
 ぐらいはあってもいい気がする。
・青スピの使えなさの改善。バニッシュにダメージを追加するか、
 攻撃力の更なる上昇。
・雑魚ロウエタのイベント追加およびスピに負ける弱さの改善。
 昔ザウススレだか攻略スレで言われてたがヒロインごとにライバルが
 違うのもいいかも。アセリアータキオス、ウルカーメダリオ・・・みたいに
・イベントに絡まんでもいいからクォーリンの参戦。
・悠人が統べし聖剣になる真カオスルートの追加。
・雑魚スピハーレムルートの追加(できれば個別ルート)
・できれば小鳥ルートとイオルートもお願いしたい。

こんぐらいやってPCに完全版として帰ってきたらザウスに一生ついてく。

164 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/31(木) 19:01:40 ID:od9zBmIj
住職ルート追加

165 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/31(木) 19:50:46 ID:A7e3F2YE
>>164
わずか一行の書き込みに、これほど衝撃を受けたのはいつ以来だろう...

166 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/31(木) 21:57:30 ID:wH/3/JND

   r‐-- -┐
  / /゙・ 皿・_ヽ<ナポリタン・レイ!」
  レ'´从リ从!〉
   l从○===================================
   (リ(つと)
    く/_|〉
    (_ノヽ)

これに、ルートを用意しろと?勇者か>>164・・・。

167 名前:名無しさん@初回限定 :2005/03/31(木) 22:23:28 ID:amuSss3q
ある日、神社で瞬が佳織に絡んでいるのを目撃する悠人。
止めようと駆け寄った時、神社を眩しい光が包む。
やがて光は収まり、悠人が恐る恐る目を開いた時。
そこにいるのは佳織唯一人だった。
瞬は何時の間にいなくなったのだろう。
そんな疑問を持ちつつも、家路につく二人。
夕暮れの中、佳織は思い切って胸の内を悠人に告げる。
ずっとずっと、好きだったと。


…………瞬のことが。  Bad End

168 名前:聞きなれた言葉 :皇紀2665/04/01(金) 01:24:25 ID:Ag0OfXZL
「皆さん、ここまでよく頑張ってくれました。ついに私と同じカオスエターナルの仲間が、援
軍として駆けつけてくれました」
 トキミさまが、謁見の間によく通る声で言った。トキミさまの隣に立つのはトキミさまと同
じエターナル。背の高い男性のエターナル。
 仲間達は皆、満身創痍でこの場に立っている。今も、この大陸各地で敵エターナルの眷属達
との戦いは続いているのだ。日一日と戦力が削られていく。
 ……トキミさまには悪いけどたった一人増えたところでこの戦局を打開できるのだろうか。あ
まりの彼我の力差、物量差に、希望を失いかけそうになる。まさしく失望だ。ヘリオンには悪いけど。
 そう思いながら、目線を新しく加わった、無精髭の新戦力へと移す。
 …………なん、だろう。この感じ。


「こちらがクォーリン。グリーンスピリットの中でも屈指の実力者です」
 トキミさまの声に、ハッとした。いつの間にかトキミさまによる紹介は終わって、私達との引き
合わせになっていた。
「よろしくな、クォーリン」
 っ!!
 この人は、なぜ私の。
「お、どうしたクォーリン? もしかして俺に一目惚れでもしちまったのか? 俺も罪な男だぜ」
 そう言って、ニカっと笑う。
 どうしてだろう。この人は。
 私の名を、最初から正確に発音してくれた。ユートさまとキョウコさま、トキミさまもラ
キオスのスピリット達だって最初は、いやユートさまとキョウコさまは未だに正確に発音で
きていないのに。
 ただの偶然なのだろうか? きっとそうなのだろう。私は、そう結論づけた。
 なのに作戦室へ向かう途中、私はこの人の背中から目を外すことができなかった。

169 名前:名無しさん@初回限定 :皇紀2665/04/01(金) 01:29:40 ID:Ag0OfXZL
彼女の名は、ハイペリアの人には発音しづらい音なのかも。てことで書いてみました。
エターナルなら関係ない?

170 名前:名無しさん@初回限定 :皇紀2665/04/01(金) 02:58:01 ID:l3ExP9cH
>>164
申し訳無いが、野郎とくっつく趣味は持ってないので・・・
そういうEDはちょっと・・・

171 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/01(金) 09:12:01 ID:2YY+rJVY
>>169
まさに因の果て。何が彼をエターナルへと駆り立てたのか。

トキミは続ける。
「そして、クォーリンの隣に立っているのがヘリオン・ブラックスピリットです。」
「よろしくな、ヘリオンちゃん。永遠に逃がさないぜハァハァ」
 っ!!この人は、なぜ私を「ちゃん」づけで。

...失望は絶望とともにあり(違

>>170
君はまだ本当の自分に気付いていないだけさ(←こらこらこら!)

172 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/01(金) 10:59:08 ID:nnS/5KpE
スタッフ日記に「アセリアの新妻だいあり〜」キター!













ネタだけどな。

173 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/01(金) 11:39:27 ID:SgxbTY43
アレだろ、光陰エターナル化ルート
「悟りのコウイン」

174 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/01(金) 11:39:42 ID:YIbSEz/I
永遠のアセリアのノベルは買う価値あります?

175 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/01(金) 16:48:09 ID:2YY+rJVY
>>174
買う価値あり。↓こんな歌が収録されたCDがおまけに付いてます。(初版特典・声優7人によるボーカル)

♪ド〜はクェド・ギンのド〜
 レ〜はレムリアのレ〜
 ミ〜はミト姐のミ〜
 ファ〜はオルファのファ〜
 ソ〜はソーマ・ル・ソーマ〜
 ラ〜はラスクのラ〜
 シ〜はシアーせよ〜(く、苦しい...)
 
さあ、うったっいっまっしょお〜♪



......イインダ、ウソツキッテヨバレテモ..._| ̄|○



176 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/01(金) 20:30:49 ID:YIbSEz/I
その歌すごく聞きたいかも
声優は当然クェドギン達で

177 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/01(金) 21:05:41 ID:0Zq9FzGo
・新作紹介
永遠のアセリア〜Enemies Edition〜


永遠のアセリアを瞬視点で楽しめるようになった会員限定ファンディスク!
クリア後のオマケシナリオには、シナリオ上でしか出てこなかった陣営を使い戦えるスペシャルモードを収録!


発売予定:未定
販売価格:未定
開発元:ザワス【本醸造】











正直、スマンかった…

178 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/01(金) 22:25:29 ID:WUohU12Q
ユーフィはロウ・エターナル陣営に入る事になるって


パンフに書いてあるのだが・・・
もし続編出るならどうなるんだろうね?

179 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/01(金) 22:41:27 ID:vDItubwS
コアラ様と魔法少女修行

180 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/01(金) 22:59:41 ID:WUohU12Q
コアラ様は別のロウ陣営のエターナルに夢中みたいよ?
ユーフィがロウ陣営に入るのは何もコアラ様に洗脳されたり
無理やり拉致られるわけじゃなくて、まぁ別の理由でロウ側へいくみたい
ま、だからって時深おばさんらと仲違いした訳じゃないみたいなんだけどね。
明日・明後日いく人もいるだろうし、まぁそーゆう事で全部は言いませんが。

でも、演劇自体にはユーフィのユの字も出ませんけどね。

181 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/01(金) 23:18:27 ID:0Zq9FzGo
1.エターナル(野郎)を魅了して内部分裂させた後、大量のエターナルをカオス側に引き入れる


2.悠人を取り合って親子喧嘩し、ロウについたと仮定→アセリアとの対決、最後の一撃となるところで悠人が間に飛び込み両者の攻撃をその身に受け、説得し和解
結果、悠人とアセリアの元へ戻り、親子仲良くトキミおb(ry)に説教される


ありきたりではあるが、破綻の心配が無く安心して読めるのは2なんだが、シナリオの漫才的な面白さを求めるなら1かなぁ〜

182 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/01(金) 23:29:55 ID:WUohU12Q
どちらかっつーと逆にユーフィが魅了され、だと思ったり。
(´-`).。oO(ま、これは勝手な妄想ですが。)

183 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/01(金) 23:36:46 ID:JZ/Khg6x
PS2の公式サイトで
人気投票やってる。みんなも投票するんだ!

184 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/01(金) 23:37:03 ID:X31ExL8v
このままオリジナルの神剣を再生させないのも、また世界の崩壊に繋がることに気づき、敢えてロウ側に身を置く、とかじゃない?
無駄にスケールのデカい話なんだし、このままロウ側を絶対悪とだけ描くのも勿体無かろ

185 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/01(金) 23:54:19 ID:+FJsC92M
>>183
イオがいないぞ、クォーリンもいないぞ…
それじゃあナナルゥかヒミカかセリアか…うーむ…

186 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/02(土) 00:14:37 ID:JIpED0jU
ちょっとちょっとちょっと、パンフってなんですかなんですか?
当然通販してくれるんでしょうねザウス先輩っ! ザウス先輩の愛は公平に振り分けられるべきですっ。

ってことでなんだかカナリヤバゲな情報が載ってるのだろうか。何とかして下さいませ〜ザウスさま。
胸がでかいアセリアはエイプリルですよ〜。

>人気投票
ここでは人気薄(ネタにしづらいだけ)なウルカも他の場所だと結構人気なんだよね。当然エスに入れてきたぜハッハー。

>171
「ふ、永遠者たる俺はすでにそのような煩悩は克服したのだっ!」
>173
「だ、だが我が神剣『悟り』の嗜好も無視できない…………ということでヘリオンちゃ〜(シャイニングブレイカー) グハッ」

エターナル今日子覚醒の瞬間であった。



187 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/02(土) 00:15:29 ID:xdkfvMLZ
ちと話がすっとんでるみたいなので補足しとくと、
パンフレットに於ける「蔵出し資料」の比率はページ数で約半分。
大項目だけ挙げておくと、
・ファンタズマゴリア その後
・サブスピリット没設定(サブスピリットたちのその後として用意したもの)
・組織について
・エターナルキャラクター[LAW]
・エターナルキャラクター[CHAOS]
・演劇用キャラクター
・永遠神剣リスト
という構成。

「演劇用キャラ」は微妙かもしれんが、
他はPS2版初回の資料集に載るんだろうから、
設定内容で盛り上がるのはPS2版発売まで先送りが正解かと。
つーかまだ初日が終わったばっかりだし。

188 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/02(土) 00:25:27 ID:XQc0H4sl
>人気投票
いくら移植作だからってコメントがネタバレ気味なのは正直どうかと思うんだが。

>>187
載るといいんだけどね。でも個人的に劇関係のパンフだとしても買うな。


ところで皆は予約はどこでした?テレカじゃない特典のところがなさそうだから
初回版が一番やすいセガダイレクトにしたが

189 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/02(土) 00:30:02 ID:XQc0H4sl
ごめんなさい、久しぶりにソフマップの予約特典見たらテレカの絵柄にやられました…
アレは反則だよ…

190 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/02(土) 00:32:36 ID:OI6Xnx/Y
あの絵柄描いたの誰?

191 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/02(土) 00:50:56 ID:XQc0H4sl
エキスパンションと絵柄が同じに見えるからあらきまきの方だと思うけども。

192 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/02(土) 02:45:30 ID:Aq14Wutm
ザウスHPにあるDLゲームの『股人タクシー』にアセリアが出演してるのは周知の事実かね?

193 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/02(土) 10:15:18 ID:3hxrekNe
そんな事より、ロウ側の第二位に「悟り」があった方がショックだった

194 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/02(土) 10:20:54 ID:4tgSq0CB
ttp://www16.big.or.jp/~zun/html/th09top.html

関係無いけどちょっとサブタイ吹いたw

195 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24/04/02(土) 11:22:38 ID:XQc0H4sl
>>194
あれ、漏れいつ書き込んだんだろう…

196 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24年,2005/04/02(土) 17:28:00 ID:OI6Xnx/Y
作品版にパンフに載っていたという神剣リスト載ってるね。
悠人たちのは載っていないが

197 名前:名無しさん@初回限定 :エロゲ暦24年,2005/04/02(土) 17:32:27 ID:0ZJMbQIf
カオスエターナルは世界に不干渉
ロウエターナルは世界に干渉できる
ユーフィのロウ入りはこの辺りが原因かと思ってみたり

198 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/02(土) 23:56:24 ID:dNICGIHd
パンフに雑魚スピのその後なんてのが載っているらしいということは…………

PS2版で雑魚スピEDはないってことですかぁっっっっっっっ…………



いえ分かっていましたけどね。

199 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/03(日) 00:11:20 ID:e0QprlAR
>>198
アセリアエンド(正史)でのその後ってことじゃないのかな。
…パンフ見てないからわかりませんけども。

200 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/03(日) 00:36:08 ID:RUubV1mW
>199
ええ、そうでしょう。でもどのヒロインEDでも共通だと思うのですよ。
雑魚スピ個別イベントが秀逸な出来であればあるほど、EDがないことに不満が溜まりそうだなぁ。
あれば祭りだろうな。

ところで今さらですが、ザウスのHPを見て、舞台劇ぺーじに物販情報なる物があるのに気付きました。
確かに書いてますよ。
「○ 舞台劇 パンフレット (蔵出し設定資料付き) A4 27P   \1.500 」
などと。
DIARYページも面白い。存在折れてるよw



201 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/03(日) 09:45:20 ID:91CNBhMa
今になって舞台劇が観たくなるというのも、なんだかなぁ……。
後で悔いると書いて、後悔。
こうして人は成長していくんだ…。勉強になったですよ……orz

202 名前:漢達の談議・改〜友情編〜 1/6 :2005/04/03(日) 09:49:29 ID:91CNBhMa
――――ラキオススピリット第一詰め所。悠人の部屋。
今日もここで、不毛で下らない、実にどーでもいい会話が、漢達によって繰り広げられるのであった………。

「さーて、悠人よ。今日はだな――」
コンコン
丁度、光陰が本日の議題(?)を言おうとした所で、ドアをノックする音がした。
光陰の奴は訝しげな顔をしながら、こちらを見る。
「誰かと約束でもしたのか?」と、まあそんなトコだろうか。当然、そんなものはない。
第一そんな約束があるのなら、どうして野郎二人でむさ苦しく話などするだろう。
ぶっちゃけ、そっちの約束を優先させる。何がなんでも。そんな事は、自明の理だ。

…しかし、そうすると一体誰だろう?深夜と言うにはまだ早いが、既に夜中。
こんな時間に俺の部屋を尋ねて来る者など、必然的に限られてしまうわけだが……。
光陰は、もう既にここに居るし除外。アセリア…なわけないよな。
今日子は、クォーリンと女同士で飲み明かすとか言っていたし、来るまい。
エスペリア…は最近ピリピリしていて、ノックしてくれません………。(泣)除外。
時深…だったら、俺は窓をブチ破って全速力で逃げます。(超本気)
けど「ひたすら自室で瞑想中」とレスティーナが言っていたし、大丈夫。…そう、信じたい所。
結局、残るはオルファとウルカの二人。まあ、普通に考えればたぶんオルファだろう。
とりあえず、声を掛けてみるか。

「誰だー?オルファかー?」
「…いえ、違います。ヒミカです。ユート様、入っても宜しいでしょうか?」
「え、ヒミカ!?あ、ああ、どうぞ。入ってくれ」
カチャリ
ドアを開け部屋に入ってきたのは、言葉違わずヒミカだった。さすがに驚きは隠せない。
何せ、俺の予想の斜め上を行く絶妙なチョイス。……やるな、天の意志。(謎)


203 名前:漢達の談議・改〜友情編〜 2/6 :2005/04/03(日) 09:52:12 ID:91CNBhMa
「それにしても珍しいな、こっちに来るなんて。何かあったのか?」
心持ち表情を引き締めて、聞いてみる。俺が、第二詰め所に行く事は数多い。
がその逆、二詰めの皆がこっちに来る事は、年少組が遊びに来る事を例外とするならほとんど無い。
だから、何か問題が起こってヒミカがやって来た、と考えるのはかなり順当な思考と言える。
とは言え同時に、有事特有の緊張感がまるで感じられなかったし、その可能性は低いとも思ってはいたが。

「あ、いえ。特に問題事などはありません。こちらへ伺わせて頂いたのは…その、私用です」
そう言ってヒミカは俺、光陰の交互に目をやり、少し微笑んだ。
「コウイン様もいらっしゃって良かったです。お二人にどうしてもお聞きしたい事があったので」
「ヘ、俺も?…よっしゃ!性の悩みから性の悩みまで、この物知り光陰様にど〜んと任せなさい!
じゃあ、早速服を脱い―――モガッ!?」
今朝シアーに貰って残っていたヨフアルを、規制コードに引っ掛かりかねない野郎の口に押し込む。
危険なだけでなく話も進まなくさせる、究極のストーリー・デストロイヤー。それがこの漢、碧光陰。
今更ながら思う。……なんて厄介な奴なんだ、こいつは。
ともかく、光陰の口を封じている間に訊いておこう。
「で、その訊きたい事って、結局何なんだ?」
「それは……『オトコの友情』、です」
「お、漢の友情?これはまた、なんとも説明し難いものを……。それに、一体どうしてそんな事を?」
「脚本用の物語で、使おうと思いまして」
成る程。そう言えば、そんな話聞いた事があったな。
そういう訳なら、きちんと説明しない訳にはいかないだろう。けど…さて、実際何て説明しよう…?
スピリットは皆女性だしなぁ…。分かり易い解説………うーむ、困った……。


204 名前:漢達の談議・改〜友情編〜 3/6 :2005/04/03(日) 09:55:00 ID:91CNBhMa
「モグモグ…ゴックン。…ハッハッハ!何を言葉に詰まっとるか、悠人よ。
漢の友情なんてのは、河原で殴り合って、夕焼けを背景に熱く厚く育むもの!これで決まり!だろ?」
光陰は、復活した早々馬鹿な事を言ってのけた。そら確かに、俺たちの間で殴り合いは日常茶飯事だが……。
…ある意味尊敬に値するな、この漢。
「何が、だろ?だ。いつの時代の話だよ、それは。そもそも分かり辛いし…なあ、ヒミカ?」
「はぁ。確かに意見としては、もう少し具体的な事をお聞きしたいですけど」

具体的な意見。それ即ち、俺と光陰の付き合いの軌跡に他ならない。
正直恥ずいし、あまり喋りたくは無いが………ま、仕方あるまい。
「…とりあえず、俺とこいつの事でも話すよ。
そうだな。俺とこいつ(と今日子)は、まあ昔からの付き合いでさ。いろいろあったよ、本当。
小さい頃はまだまともだったんだけど、成長するに従って、その…な」
「駄目人間になった、という事ですか?」
流石はヒミカ。話が早くて助かる。
「ああ。ロリペド→マゾ→HENTAI。凄まじい早さで、マイナス方向に転がって行ってさ。
まさに、駄目人間ここに極まれり、って感じだったよ」
「コラコラ、キミ達。もう少し、オブラートに包みたまえ」

…オブラートに包めばいいのだろうか。一応、否定するとかして欲しかったのだが。
何かこいつの開き直りっぷりも、本当に逝き着く所まで逝き着いた感があるなぁ………。

「ま、ともかく。こんな奴だから付き合ってられん!って思う事は山ほどある。喧嘩もしょっちゅうだし。
でも、さ。この腐れ縁を切ろう、って気には何でかならないんだよな。不思議なんだけど」
「フフン。そんなのお前が、俺なしじゃ何も出来ないヘタレだから、という理由で全て解決だ。やーい、ヘタレ〜♪」

人が折角真面目に心情を吐露している最中だというのに、この馬鹿ときたら……。空気読めんのか。


205 名前:漢達の談議・改〜友情編〜 4/6 :2005/04/03(日) 09:57:46 ID:91CNBhMa
「黙っとれ。負け犬」
「なっ!?また、その話を蒸し返すとは…。この間みたくボコボコにされたいのか、悠人よ?」
「滅茶苦茶ドローだったじゃねーか。だが、闘り合う事に異存は無いッ!!」

…ああ、やはり人は言葉だけでは分かり合えない。 本日の格言:時には必要、鉄拳制裁。

「お前みたいなヘタレ王、いやへタレ皇帝に奇跡は二度は起きないぜ?」
「HENTAIチャンプの戯言など、聞く耳持たんな。今度こそ往生しろ、光陰―――ん?」
ふと何か声が聞こえた気がして、視線を横に移す。

「ぷっ……くすくす。ふふ………あはははっ」
何故か、ヒミカが笑っていた。
…しかも、大笑いと言って差し支えない笑い方だ。相当可笑しかったらしい。目元に涙まで溜まってるし。
こんな風に笑うヒミカを見るのは初めてだった。まあ、それは別にいい。と言うか、何だか可愛い。
いや、違う。違わないけど違う。あれ?とにかく、ヒミカが可愛いのは事実だが、それは問題点じゃない。
問題なのは…何がそんなに可笑しくて笑っているのか、それに皆目見当がつかない事だった。
さっきまでの闘る気も何処へやら。
俺も光陰も、頭上に「???」とクエスチョンマークを浮かべるしかなかった。

暫く―五分ほど経って、漸くヒミカは笑うのを止めた。と言うか、笑い疲れた様にしか見えなかったわけだが。
「はぁ……。こんなに笑ったのは、久しぶりです。
全く、もう。お二人とも、あんまり笑わせないで下さい」
「いや、笑わせるたって…何が可笑しかったのか、俺達にはさっぱり分からないんだが。
別段、可笑しな所は無かっただろ?」
ヒミカは目元を指先で拭いながら、ブンブンと首を横に振る。
「いいえ。可笑しかったです。
だって、お二人とも口では凄く非道い事を仰っているのに、全然悪意とか無いんですから。
そりゃ、笑いもしますよ」


206 名前:漢達の談議・改〜友情編〜 5/6 :2005/04/03(日) 10:01:10 ID:91CNBhMa
…言われてみれば。確かにそうなのかもしれない。
思えば、本気の本気で光陰の奴と闘り合ったのは、マロリガン戦が最初で最後。
普段の俺達の喧嘩は…強いて言うなら、友情を前提にした俺達なりの遊び、とでもするべきか。
あまり、認めたくは無いのだが。

「やれやれ…。ヒミカには敵わないな、全く」
文才だけでなく、優れた観察眼も持っている。本当に大したものだと思う。
「お褒めの言葉と受け取っておきますよ、ユート様」
先程までとはうって変わって、優しい微笑みを浮かべるヒミカ。そして言葉を続ける。
「あと、『オトコの友情』についてもよく理解できました。お二人とも、ありがとうございます。」
「…あんなんで理解できたのかい?」
と、これは光陰の言葉。ただ、内容は俺の思った事と全く同じ。
そもそも後半、喧嘩しようとしてただけだしなぁ……。正直、あれで分かるのは無理だろう、と思う。
けれど、やっぱりヒミカは自信に満ちた顔で、首を横に振る。
「いいえ。お二人を見ているだけで、伝わってくる様でしたよ」
「…そっか。ヒミカがそう言うんなら、そうなんだろうな。ま、役に立てて良かったよ」

いつもは馬鹿な話ばっかりだし。偶には、こういう実りある会話も良いだろう。

「あ、実はもう一つ訊きたい事があるのですけど…。お尋ねしても宜しいでしょうか、ユート様」
「うん?ああ、まあ乗りかかった船だし。何だい?」
「ええと、あの…その、ですね…」
「?」
何だか、ヒミカらしくない物言い。大体、こっちの目を見てないし。人差し指どうしをすり合わせて、俯いている。
おまけに、顔も赤い様な気がする。
…一体、何なんだ?


207 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/03(日) 10:07:16 ID:RUubV1mW
トヤーア

208 名前:漢達の談議・改〜友情編〜 6/6 :2005/04/03(日) 10:14:44 ID:91CNBhMa
「その、こ、恋人達の語らいと…よ、夜の過ごし方、というのを教えて頂きたいのですが……」

間。

………………………………ハッ!?あまりの衝撃に、意識が飛びかけた。てか、一瞬飛んでた様な気もする。
ちらっと横を見ると、光陰の奴は石になっていた。…俺の数百倍は、ショックを受けたらしい。
だが、こっちも人の事にかまけている場合ではない。こういう時こそ、漢の真価が問われるのだ。
落ち着け。そう!冷静に対処せよ!!
「そ、そそそそそれは、俺のこ、個人的指導によるものでよ、宜しいのですか?」

だ、駄目だーーーーーッ!!俺みたいなヘタレには、冷静な切り返しなど、最初から無理でした……orz
大体、何で敬語になってるのか自分でもよく分からん。ところが、
「は、はい。コウイン様とかじゃ嫌ですけど。ユ、ユート様なら……」
と、頬を赤く染めながら呟くヒミカ。

……可愛過ぎるにも程がある、つーか反則過ぎです。
なんか、おかげで緊張とか混乱とかその他諸々、吹っ飛びました。これなら…イケル!!
視界の隅で石になった光陰がガラガラと崩れたりしてたけど…(・∀・)キニシナイ!!

「フッ。ここじゃなんだから、ヒミカの部屋に行こうか。夜はまだまだ長いし…ね」
「そ、そうですね。行きましょうか…」
部屋を出る際、崩れていた光陰が、サラサラと灰になるのが見えた。まあ、暫くたてば元に戻るだろう。無問題。
「そんじゃ、光陰。ア・デュ〜♪」

―――漢達の談議………は続かないが、恋人達の夜はこれから…らしい………。



209 名前:御洒落の人 :2005/04/03(日) 10:18:54 ID:91CNBhMa
後書き

トヤーア、どうも。ラスフォルトw
良い話で終わらない。それが漢クオリティ(違
なんかいつも、いろんな意味で問題作ばかり書いてる気がしないでもない今日この頃です。

年少組に比べ、恋愛に対する要領が悪そうな年長組。けれど、ナナルゥ、ハリオンは割と積極的だと思います。
逆に最も消極的つーか、臆病なのはセリア。奥手なのはファー、ヒミカ。
そんな事考えながら書いたら…何故か、こんなSSになりました。
一体、何処で間違ったのやら……(最初から?


210 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/03(日) 12:39:36 ID:e0QprlAR
>>209
GJ!なんですかこの可愛いヒミカは!!!
間違ってませんよ、うん。

翌日朝
エ「ユート様、お部屋のお掃除に…あら、朝からお出かけですか。
  では失礼して…あら、何かしらこの灰?こんなに沢山…」
・・・・・・
悠「…なあ、エスペリア。」
エ「あら、ユート様。こんなに朝早くどこへ?」
悠「いや、朝早くというか…むしろ夜遅くというか…ゴホン!」
エ「???なんですか、ニヤニヤして。」
悠「いや、なんでもない。それより俺の部屋に灰がなかったか?
  ロストする前にカント寺院に連れて行かないと。」
エ「カントジイン???なんですか、それは。灰なら捨てましたよ。」
悠「な、な、な、なんだってー!!!」

燃え尽きて砕けし漢・光陰、エスペリアに捨てられてリタイア。




211 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/03(日) 13:11:44 ID:RUubV1mW
 ヒミカの部屋

ガチャリ。
「…………ユートさま、付いて来てしまったのですね」
「ユートさまぁ、わたし信じてましたのにぃ。ででもこれならわたしでもいけるかも」
「わーい、賭はネリーの勝ちだよ」
「あらあらあら# ヒミカに付いてきますか〜。小さい方が良いんですか〜」
「…………マジムカツク」

な、なんでみんないるんだよ? ヒミカさんっ?

「胸など飾りだということを、でかい人にも分からせるためですっ」

え、は? な、なに言ってるのですか。

「みんなでですねぇ〜ユートさまのお好みを議論してまして〜それでヒミカが小さい胸の性能をわからせるって言って
そちらに出向いたんですよ〜」
「これでわかったでしょう。ハリオン。少なくてもあなたはお呼びじゃないのよ」
「あらあらいってくれますね〜。大は小をかねるんですよ。ねぇユートさま〜?」

い、いやなぜこの場で代償論議? 奇跡は起きないのかっ? そ、そうだこの場を丸く収める魔法の言葉っ。

「お、俺は」
「「「「「「「俺は?」」」」」」
「俺は、でかかろうが小さかろうがおっぱいはみんなすきだぁっぁぁぁぁ」


聖ヨト歴332年。この言葉によって、全てのスピリットは胸の大小という軛から解放された。レスティーナによるスピリット
解放宣言より数ヶ月早かったのだが、史書には発見することができない。これは闇に埋もれた真実であった。


>210 灰になった光陰はクォーリンが回収しました。あ、指の隙間から……w

212 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/03(日) 13:50:54 ID:RhN0hy4C
「お、俺は」
「「「「「「「俺は?」」」」」」
「胸よりも絞まり具合だろうと思う…」

213 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/03(日) 16:04:30 ID:DzKna1+j
>>211
「リヴァイブ、リヴァイブっ、リヴァイブぅ〜ぅ〜っ!!」
けなげで必死な祈りが、澄みきった青空にこだまする。
詰所裏のゴミ捨て場に跪いた乙女が、今日も天使のような無垢な祈りで、想い人を救わんとする。
想い人の灰を抱くのは、柔らかな胸。
一抹たりとも零さないように、一抹たりとも飛ばされないように、
はらはらと頬を伝う涙が祈りのたしなみ。
もちろん、ここまで尽くされてなお他の妖精の尻を追いかけるなどといった、はしたないエトランジェなど存在していようはずもない。

214 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/03(日) 17:53:03 ID:U2K74PxU
>>209
ああっ、もう!むさくるしいっ!
……そんな空気を一掃するヒミカ姐さんGJ。
キャクホンの為なら散らせて見せます乙女の操。

ん?最初からヒミカの計算通りに話が進んだだけか?w

215 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/03(日) 18:56:32 ID:ILD/D5RS
PS2版の発売日が5/12に延びたらしい・・・・・・

216 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/03(日) 19:38:57 ID:iedS8NiY
メッセの発売予定表で確認……

>>209 御洒落の人さん
想像するまで、ヒミカの指先合わせにここまでの威力があるとは考えていませんでした。

急激な石化を果たした光陰。彼の脳内に浮かんだ思考の道筋とは。
(オトコ同士の友情、ヒミカさんにも伝わったという俺と悠人の友情ねぇ。
んで、どうして他の質問で頬を染める必要が……。っ!?
互いの友情を確かめ合うオトコが二人、染まる乙女の頬。
それを題材にした物語……ま、まさかヒミカさんがそんなことをするはずが……)
「その、こ、恋人達の語らいと…よ、夜の過ごし方、というのを教えて頂きたいのですが……」
(ありえちまったのかーーーー!?)
以下、勘違いを払拭させるはずのヒミカと悠人のやり取りは聞こえず、その先の想像を止めるべく崩壊。

217 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/03(日) 22:37:19 ID:Dj0HD/9K
パンフレット……見たいような怖いような。

>>168髪結いさん
クォーリンって正しく発音出来た光陰に二度目惚れ。
…………どこがいいんだろうw
>>209御洒落さん
常に友情よりは女の子最優先。漢の友情なんてそんなものです。
灰になった光陰にはむしろ悠人を応援するような漢気を見せてもらいたいものですw
>>215さん
GWの予定が……orz

218 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/03(日) 23:44:03 ID:wK+EHZ46
>>209
……オチは?
悠人と光陰が時深orエスペリアにボッコボコに殴られてボロクズの如く捨てられるようなオチは!?
路地裏に投げ捨てられて町の不良少年から足蹴にされて生ゴミぶちまけられるようなオチは!?
嗚呼、御洒落氏、あなたは私の期待をU・RA・GI・TTA!(ぇ?
罰としてこの可愛らしいヒミカは自分がお持ち帰(アポカリプスU

「萌え尽きたぜ……真っ白によ……」(by明日のユート
いやいや、堪能させて頂きました。
灰になった光陰。でも翌朝は違う意味で灰になった悠人と、妙にツヤツヤしてるヒミカが……
光陰の遺灰は、開花が遅れている桜にでも撒きませう。
きっとやけにイヤな感じがする桃色の花が咲くことでしょう。

219 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/04(月) 00:24:45 ID:JS2WrV2P
桜の木の下には死体が・・・

220 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/04(月) 00:56:08 ID:dlDmlxu6

……エスペリア、灰を捨てる場所を間違えたね。

    '´⌒ ヽ
    | ゙「_~._~i
   ヾ(! ゚ヮ゚ノ
    ヾヽ〃
     ))⌒
   ⌒((
     ))⌒ ←かろうじてハーブ?
   ⌒((
    [ ̄ ̄]
     l_,._.,_l

221 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/04(月) 01:04:00 ID:mJ6MrpC4
甲斐甲斐しく世話をするクォーリンw よかったね独占じゃん。


222 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/04(月) 01:21:17 ID:ZK4KtcYn
光陰【学名:コーイン】

薄胸花種幼年科の植物。年中種を飛ばしている。
放っておくと常に繁殖するので、小まめにハリセン等で刈り取る事が必要。
花が咲くと歳若いスピリットの方を向いて念仏を唱え出す非常に困った雑草だが、
葉を煎じて飲むと加護の力が上がる効能があると一部スピリットによる報告もある。

223 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/04(月) 08:25:45 ID:bz7hpnfR
加護の力を受ける前に妊娠しそうだ。

224 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/04(月) 08:34:09 ID:Me3Ddy7J
ユフィがロウに行くのは
永遠に闘争の続く世界の実現だろう

225 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/04(月) 15:55:18 ID:uv3vUIyQ
sarasiru.web.infoseek.co.jp/img/img20050331134408.gif
あらら、アセリアの逆移植は無理になるのかな?

226 名前:失恋予告 :2005/04/04(月) 22:22:17 ID:dlDmlxu6
 皆はコウイン様の事を鈍いと思っているんですよ。
 けれども、私には解ってしまうんです。
 コウイン様は私の想いに気付いている。なのに態度を全く変えない。

 コウイン様はとても優しくて、だからこそとても残酷な人。

 キョウコ様が、嫌いでした。
 『空虚』が強力な神剣だという事は理解しているつもりですが、例えそうであったとしても、神剣に支配されているキョウコ様が許せなかった。
 コウイン様は、一人で何でも出来る。神剣も己の意思で自在に使いこなしている。
 なのに、そんな強いコウイン様が、キョウコ様の為にもがき、苦しみ、命まで捨てようとしている。
 キョウコ様は、コウイン様の足手纏いになっている様にしか、私には見えなかった。

 キョウコ様が『空虚』から開放されたと知った時のコウイン様の笑顔を、私は忘れる事が出来ません。
 コウイン様の顔を見て驚き、心奪われ、そして涙が零れました。
 私はその時まで一度も、そう、たったの一度すらもコウイン様の本当の笑顔を見た事が無かったのです。
 私では、コウイン様の笑顔を引き出す事が出来無かったのです。

 キョウコ様の心は弱くて脆い。でもその弱さにこそ、コウイン様が惹かれたんだと解ってしまった。
 皮肉ですよね。コウイン様を目標にし、隣に立てるような存在になろうと頑張ってきたのに、その目指した強さゆえにキョウコ様の弱さに敵わなかった。
 私では、コウイン様から信頼してはもらえても、好きになってはもらえない。

 あの日、コウイン様はキョウコ様を私に託されましたよね。
 私、あの時、キョウコ様が死ねばって思ったんですよ。
 けどそんな事をしてもコウイン様は決して心変わりされない。ずっとキョウコ様だけを見つめ続ける。私を見ては下さらない。それが解ってしまうから。
 そして何より、私にはコウイン様の信頼を裏切るなんて事、出来無いから。
 コウイン様は、そんな私の心の動きすらも全てお見通しだったのでしょうね。
 本当に、酷い人。

 私は今日、失恋を知るでしょう。
 コウイン様。私の新たな出発を、コウイン様から始めさせて下さいね。
 願わくば、私が次に好きになる人は、私を必要としてくれるような弱さを持っていますように。

227 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/04(月) 23:11:32 ID:PJduPEJb
クォーリンイツカイイコトアルヨ(ノД`)

228 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/04(月) 23:36:14 ID:1j15QCHl
>>210 霞氏
間違ってない、と言ってもらえると助かります。

「な、なんてこった。まさか今生の別れになっちまうなんて。
あいつがいなくなったら俺は、俺は―――」

………クォーリンや稲妻部隊も攻略できちゃうじゃないか!!

「あら、どうしましたユートさま?物凄く嬉しそうなお顔ですね」
「はっは。いや〜、エスペリアが側にいてくれる幸せを噛み締めてたのさ♪」
「まぁ。お上手ですね、ユートさまったら♪」

…すみません。やっぱ私の書くものは、何かが間違ってます……orz
>>211 髪結い氏
「なあ、ハリオン。皆、胸の大小という軛から解放された…んだよな、一応?」
「ええ、そ〜ですねぇ〜。良かったです〜」
「………ならなんで俺、縄でぐるぐる巻きに縛られてんの?動けないんすけど」
「それは〜、私がぁ、とってもとっても〜、怒っているからぁ、ですよ〜」
「へ?ま、待った!『大樹』は、『大樹』は止め…ぐぉばごげッッ!?」

意外と、自身のないすばでぃに絶対の自信を持っているハリオンだった………。

…最近の緑スピは、暴力的ですね(笑 ←自分で書いておきながら。
>>212さん
工工エエェ(´Д`)ェエエ工工


229 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/04(月) 23:39:28 ID:1j15QCHl
>>213さん
…こんないい話なら、クォーリンもきっと報われるんでしょうに…。
ああ、見たいですねぇ、シリアス光陰とクォーリンの長編SS。
私には、駄目な光陰しか書けません……。
>>214さん
まあ、漢の友情について訊きたかったのはホントなんですけどね。
計算通りというのも、また然り。…意外としたたかなヒミカ姐さんですw
>>215さん
積みゲー崩せ、という天の啓示じゃろか…。SN○Wでもやって待ちます(今更
>>216 道行氏
ヒミカの攻撃は、いつも一撃必殺ですから(笑
あと、一応考えてはいました、801END。

「物語に必要なのは、リアリティ。早速実演をお願いします、ユート様」
「…じょ、冗談だよな、ヒミカ?」
「いいえ、私は真剣です」
…うおお、目が本気ですよッ!?こ、これは本当にヤバイ!!

「光陰、お前もなんとか言ってくれ!このままじゃ―――」
「ま、いいじゃないか。俺は別に構わないぞ」
………え゛。………え゛え゛っ!?ま、まさかこの漢……両刀使い!?!?
「い、嫌だ…これは夢だああああああッッ!!」

花瓶にいけられた真っ赤な花。その花弁がポトリと床に落ちる。
―――この日、悠人は大人の階段を上ったのであった。(別方向に)

あれれ?光陰のHENTAI度アップ?書く度に、これか…………('A`)


230 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/04(月) 23:42:02 ID:1j15QCHl
>>217 信頼氏
このシリーズで光陰の漢気が発揮される事は、ぶっちゃけありえませんねw
もう駄目人間のトップをひた走ってますから、奴は。だから、そっちの心情に基づいて行動します。
漢なのに漢気を発揮しないとは、これ如何に(苦笑
>>218 紅蓮氏
今回ので、怒られやしないかとガクブルものでした。内容が内容ですし(汗
って言うか、路地裏に投げ捨てられて〜(以下略)…そこまで徹底させる非情な心は、私に備わってないですよ?
ともかく、罰なのでこのヒミカのお持ち帰りは許可致します(笑

紅蓮氏に堪能してもらえたなら、もう何も言う事が無い、つーか本望です。
>>220さん>>222さん
これまた、時深ハーブ以上に醜悪なフォルム……。
悠人「お前の様な奴は、生えていてはいけないんだッ!!」
…まったく、その通り(笑
年中種飛ばしている物騒なものは、とっとと刈りましょう。ハリセンでw
>>226さん
報われない事が分かっても、自分の心を貫き続ける。
本当の意味で、二人は似たもの同士。でも、その心は決して交われない。
それはどこまでも愚かで。そして、尊い精神。
未来のクォーリンが幸せである事を、切に願います。

……しかし、うちの光陰とのギャップがすごい……orz


231 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/05(火) 06:53:06 ID:CmkGAKE/
>>226さん
スピリットの切ない恋心。エトランジェがいなければ起こらなかった感情が、
せめて彼女の心をより強い物に変えてくれますように。

232 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/05(火) 19:46:24 ID:sDEk1QWH
公式の人気投票、雑魚スピはダントツでヘリオンなんだね・・・。
つか全ヒロイン含めても2位てすごいな・・・。
そんな俺はセリアに投票。

233 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/06(水) 08:27:17 ID:P5JKS1Kp
人気投票
ヘリオン人気高いねぇ〜
ニム…人気ないのか!ニム!!
「票は少ないけど……お姉ちゃんと一緒……(嬉)」

234 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/06(水) 12:47:51 ID:baPyAtrt
>>233
エエ娘や… ・゚・(ノД`)

235 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/06(水) 17:14:57 ID:P5JKS1Kp
ニムが一票差で上に行ってしまっている
なんかニムとファーレーンは一票ずつ離れるとくっついてまた離れてで
投票所でもいい姉妹具合です…

「票が少ない…ムカツク、でもお姉ちゃんへの票が少ないのがもっとムカツク」
「いいのよニム、私はあなたの側にいられるだけで…」

ニムファー姉妹大好きなんですが…人気ないのか…ホンマ…orz
ネリシア姉妹、シアーって人気ないんだろうか…

住職(違)は絵柄が変わっても人気はあがらない…と…

236 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/06(水) 17:21:32 ID:W+lxDouv
だって月と太陽ですから。
シアァァァァァァァーーーーだ大丈夫。きっと。

でもあの投票。重複投票しまくりなきガス。俺は二票でやめてますw

237 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/06(水) 20:40:57 ID:nzcYhdKC
>>236
あーゆーので何票も投票する人はそれで順位上がって嬉しいのかね?
なんか虚しいだけの気もするが。
自分の好きなキャラが実際の所どのくらい人気あるかの方が興味あるけどね。
まぁ小鳥もイオもクォーリンもミトセマールもいなくてどうしようもない私は負け組。

238 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/06(水) 21:31:59 ID:P5JKS1Kp
一応一人一票形式だから重複する人は少ないとは思いますけどね〜
イオ達は仕方ないとしても小鳥は人気投票にいてもよいのでは?と思った
まぁキャラ紹介にもいないからしかたないですかね
あとはネタバレ多すぎですよねコメント

239 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/06(水) 22:22:07 ID:Lpp6F8xy
「はぁはぁ、待ってよネリー……」
「もたもたしてるとおいてくよ〜シアー!」

240 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/06(水) 22:51:30 ID:byYXBgOr
>>238
PS版まだ発売されてないし、ネタバレでもなんでもないと思う。

>>239
微笑ましい会話の裏に姉妹間の確執が……w

241 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/07(木) 05:15:11 ID:/+VlmYeV
>>238
一瞬SHUFFLE!のネリネとリシアンサスかと勘違いした。

242 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/07(木) 06:28:57 ID:V8NYxJ6b
>>241
確かにリシアンサスは通称シアですしね

ネリシア姉妹の人気の差は性能差か…?
コメントみてみると結構性能についてコメントしてる人とかいますし
最大の武器はくーる?(それは性能じゃない

正直に言おう、俺は最後にレベル99になったのはシアーです…すいません
一周目ではオーラフォトンレイの犠牲になってもらったり…
でもシアーは好きですよ?

243 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/07(木) 07:15:23 ID:visGtvlA
「お菓子あげたらLv上げてくれないかなぁ だめかなぁ…」

244 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/07(木) 08:39:54 ID:SCk591LO
Cレヴォファイナルでアセリア発見。
ヘリオンタンのSSと、これは・・・漫画か?

開場ダッシュは無理だけど、絶対買お〜っと。

245 名前:揺れる乙女心 :2005/04/08(金) 01:20:37 ID:tG9Gn7Go

ヘリオンは、初期設定のLv.が自分だけ低い事に悩んでいた。

「どうしてこんなにちっちゃいんだろう……」
だぶつき気味な服の胸元をくつろぎ、覗き込む。
つるぺたな胸はいきなり関係ないが、とりあえず盛大な溜息をついてみた。
「はぁ……頑張ってるんだけどなぁ……」

悩みの原因は、自力で訓練メニューを選べない事にある。
最初から使い勝手の良いハリオンやナナルゥとは違い、
ただでさえ大器晩成型の彼女はLv.1のファーストプレイでは戦力にならない。
更に編成画面で一番下に表記されてしまうこともあり、
うっかりすると話がソーンリームにさしかかるまで忘れられている事もある。
よくついでで他のスピリットと十把一絡げで訓練され、
適当に上書きされたスキルが後で使えない事もしばしば。
そして何故かダークインパクトだけいつまでも残っていたりする。
それでも鍛えられるのはまだましな方で、
油断すれば処刑なんていうしゃれにならないコマンドまで用意されている。


246 名前:揺れる乙女心 :2005/04/08(金) 01:22:20 ID:tG9Gn7Go

「サポートに徹した方がいいのかなぁ… 私に似合ってるような気がするし」
良くそのポジションで使われているせいか、そんな考えも浮かぶ。だけど、
「わたし、ちっちゃいですけど… いえ、だから速さでは負けないんですっ!!」
そんなセリフも捨てがたい。悶々としながら『失望』を振り回す。
早く、ユートさまのお役に立ちたい。最前線でユートさまと戦いたい。
ユートさまに褒めてもらいたい。そしてあわよくば…………
「え、えへへ…………」
「ヘリオン、楽しそうね」
「わきゃあっ!」
いきなり後から声をかけられて、ぴょん、と小さく飛び跳ねた。
心臓と一緒にお下げが両方とも引っくり返る。いつの間にかヒミカが背後に立っていた。
「浸ってるところ申し訳ないんだけど、次ディフェンス宜しく」
「え?ディフェンスってえっ?えっ?あ、ちょっとヒミカさ〜んっ!」
動揺したままのヘリオン置いてきぼりで猛然と敵に向かって走り出すヒミカ。
その背中にかけられた叫びはむなしく戦いの砲煙に掻き消されてしまった。


247 名前:揺れる乙女心 :2005/04/08(金) 01:25:02 ID:tG9Gn7Go

どうしよう。
さっぱり訓練をしてもらえていない自分がディフェンスだなんて。
一番HPが低いのに。抵抗力もあまりないのに。すぐに回数が尽きるのに。
大体ブラックスピリットに、ディフェンスは向いていないのだ。
唯一攻撃されつつ反撃できるというメリットはあるが、それも雀の涙程度。
もしこれで戦闘不能にでもなったりしたら、訓練どころではない。
存在自体をユートさまに忘れられる恐れさえある。

「あ〜、ヘリオンさんですぅ〜♪」
本気で焦っていると、聞き覚えのある妙に間延びした声が前方から聞こえてきた。
ヒミカとすれ違いに、向こうから駆けて来るのはハリオンだ。天の助け。
「ハリオンさんっ!助……」
藁にもすがる思いで口を開きかけたヘリオンは――――
「……け……て」
ごくり、と思わず唾を飲んで沈黙した。

たゆん、たゆん、たゆん……

「………………」
揺れている。猛烈にゆれている。普段から目立つ胸が、これでもか、という位。
その上下運動の迫力は、例えば毎日ミルクを飲むといった努力では到底追いつけそうにも無い。
目を奪われ、とりあえず目標はヒミカさんよりハリオンさんかなぁ、などと
勘違いな志を立てたのが運の尽き。
「さぽーとは任せてください〜…………えいっ☆」
すれ違いざまウインドウイスパを唱えたハリオンはあっという間に後方へと行ってしまった。
同時に襲い掛かってくる敵の猛攻。ヘリオンは必死でそれを受けながら叫んでいた。

「い、いっったぁぁぁいっ! ふぇ〜ん、もうヤだぁぁ!!」


248 名前:信頼の人 :2005/04/08(金) 01:26:32 ID:tG9Gn7Go
つるぺたは言いすぎました。猛省してきます。

249 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/08(金) 02:13:29 ID:rWb5f6Mx
>>248
GJ!
どことなく雑魚スピスレ初期の頃の雰囲気ですね。
クォーリンの参入で廃れつつあった
ヘリオン萌えの気持ちを思い出しました。

250 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/08(金) 08:47:39 ID:VGqvcks0
>>248
乙ですぅ〜
そこはかとなく懐かしい雰囲気ですね、不幸少女ヘリオンw
いや、俺はエスペリアに必ず必要になるって言われて
しっかり育ててましたよ?ホントですよ?


たゆん、たゆん、たゆん……
「わたし、ちっちゃいですけど… いえ、だから速さでは負けないんですっ!!」

む、なんか意味が変わった気が。へりぉん、へりぉん…

251 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/08(金) 09:22:29 ID:1AxR7Nn1
>>248
可愛いヘリオン、乙輪の太刀
>そして何故かダークインパクトだけいつまでも残っていたりする
に激しく笑いました
私は一周目は彼女はディフェンスでありました

ヘリオンは成長につれて大きくなるのか…
それとも小さいままなのかどっちのタイプであろうか…

252 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/08(金) 11:11:20 ID:6CQraR5z
>>248ヘリオン明日を信じてがんがれ。
SHモードならキミが主役だ!
サポートに回ればラスボスののブレイク2回分逝けるしうわなにやめてydg\\星火@憂dgjl¥

253 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/08(金) 15:03:09 ID:RLZ9nwof
ユーフィの神剣の悠久が実は地位『刹那』だったとかで、天位『永劫』がカオスにあるから敵対組織のロウに行ったとか?

254 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/08(金) 19:15:03 ID:1AxR7Nn1
>>253
何かすごい唐突ですね
単純にグレてしまった…とかだったら嫌だなぁ
でも理由はどうあれグレたユーフィは見てみたい…

テムオリンと仲良くなったとかでも面白いなぁ…

まぁロウ側のやっている事が完全悪ってわけでもないと思うし
その辺の事情とかを知ってしまってロウ側についたとかかも
カオスとロウの両方を和解させるための橋渡しとか?

255 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/08(金) 19:39:53 ID:xiYb9K9G
ントゥたんに口説かれてついて行ったとか・・・
アレ?ントゥはオスメスどっちだ?

256 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/08(金) 19:52:26 ID:9GHpv2j4
ピッコロのごとくユーフィを鍛え上げるテムオリン。

257 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/08(金) 19:55:50 ID:3wMNNl9A
スピリット エトランジェ
妖精は傭兵に恋してる


258 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/08(金) 21:46:21 ID:HirqMhhn
そうか!テムオリンが死ぬコトでユーフィはスーパーエ(ry

259 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/08(金) 21:47:55 ID:1AxR7Nn1
恋するクォーリンは切なくて、光陰様を想うと…想うと…なんだろう?

>>256
ってことは最終的にテムオリンがユーフィをかばって!?・゚・(ノД`)・゚・

260 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/08(金) 21:59:33 ID:xiYb9K9G
>>259
光陰を思うと一人涙を流してしまうの。
クォ「私もあと五歳若ければなぁ…うっ…」
時「あ、あの…タイムシフトしましょうか?」


261 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/08(金) 23:20:23 ID:3um4N2ou
>>258 こんな感じ?

コアラ様「ユーフィー・・・、わたくしの《秩序》を差し上げますわ。貴女の《悠久》の真の力、これで見せておあげなさい……」
ユーフィ「そんなっ! やだよテムオリン様! 死んじゃやだぁ!」
コアラ様「ふふ・・・お父様とお母様に会ったら・・・わたくしからも、よろし、くと・・・」

コアラ様、マナの霧と化す。ユーフィ何かに覚醒。

262 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/08(金) 23:35:24 ID:LP743zJm
>>261

>ユーフィ何かに覚醒

反射的に種思い出してしまったorz

263 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/08(金) 23:46:51 ID:1AxR7Nn1
ユーフィ「パパぁ…テムちゃんが…テムちゃんがぁ…」
そっとユーフィを抱きしめるソウ・ユート
ユーフィ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」

ユーフィはテムオリンの事をなんと呼ぶのだろうか…
コアラちゃん?テムちゃん?テムオリン様?
ユーフィ「テームーちゃん♪あーそーぼ♪」
タキオス「ユートの子よ、テムオリン様の事はテムオリン様と呼ぶようにと何度も」
テムオリン「いいのですよタキオス、さて、それでは何をして遊びましょうか…ユーフィ」

カオス側にいるよりロウ側にいる方が楽しそうだ…

264 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/08(金) 23:55:24 ID:xiYb9K9G
ミト姉さん「お、また来たのかい。このチビ助。」
ユーフィー「私だってすぐに大きくなるもん!
       すぐにミト姉みたいに色っぽくなるんだから!」
ミト姉さん「私みたいにねぇ…まぁ目標にされて悪い気はしないね。
       じゃ、これでも食べて大きくなりな。栄養満点採れたてのフルーツさ。」
ユーフィー「わーい、もぐもぐ。おいしい…これなんてフルーツ?」
ミト姉さん「ミトセマール。」




265 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/09(土) 00:33:32 ID:IFtNZb8h
ダメーーー
それ食べちゃダメーーー!!!

266 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/09(土) 07:05:46 ID:Lmpr/ByE
ズバズバッ    T

タ「それが…俺の名だ……」

267 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/09(土) 09:02:22 ID:GJTu/7Ah
むりやり上に乗っかられて半泣きになりながらユーフィの乗り物になるントゥたん。

268 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/09(土) 09:08:20 ID:KqceccNy
続・ミト姉さんとユーフィ

ユ「ねえねえ、ミト姉。」
ミ「なんだい、チビ助。」
ユ「男の人にモテモテのいい女になるにはどうしたらいいの?」
ミ「そうだねぇ…男が喜ぶことをしてやりゃいいんじゃないのか?」
ユ「たとえば?」
ミ「鞭でピシピシ叩くとか…」
ユ「それってイtタいんじゃないの?おとうさんが『不浄』にはくせんしたぜー
  って言ってたよ?」
ミ「その痛みが快感っていう男もいるのさ。
  多分チビ助の親父さんも気持ちよくって動けなかったのさ。」
ユ「そうなの?よくわからないなぁ。」
ミ「じゃあ実際にやってみるかい。」


  





269 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/09(土) 09:10:00 ID:KqceccNy
ピシッ!ピシ!
ミ「ほらほらもっといい声で鳴きな!」
メ「ああっ…ミトセマール。いいっ!もっと!」
ミ「ミトセマール様だよ!」ピシィッ!
メ「はい!申し訳ありませんミトセマール様…」
ミ「はっ!鞭で打たれて興奮するなんざ変態だねぇ!」ピシッ!
メ「はい…メダリオは変態でどうしようもない下僕です。
 ですから罰を…もっとミトセマール様の鞭を!」
ミ「ほら!鞭が欲しけりゃ足をなめな、犬みたいにねぇ!」ピシッ!
メ「はい…ミトセマール様…」ペロペロ
ミ「…こんな感じさ。メダリオも喜んでるだろ?」
ユ(うわぁ…すごい。これがオトナのせかいかぁ…)
ミ「ほら、チビ助もやってみなよ。」
ユ「え?私も?」
ミ「そうさ。『悠久』で叩いて罵倒すりゃいいのさ。簡単だろ?」
ユ「えーと…じゃあ。えいっ!」ボカッ!
メ「ああっ!き、気持ちいいです…」
ユ「杖でなぐられてこうふんするなんてへんたいだね!」ボカッ!
メ「はい、私は変態です…ユーフィちゃん…」
ユ「ユーフィ様、だよ!なんどいったらわかるの!?」ボカッ!
メ「はい!申し訳ありません、ユーフィ様…」
悠(その場合はユーフォリア様、じゃないのかなぁ)
ユ「ばつよ…私の足のうらでもなめるのね!」
メ「はい…ユーフィ様。」ペロペロ
ユ「きゃっ!くすぐったい!きゃはっあはは、やめてー。」
ミ「そこで素に戻ったら女王様らしくないねぇ…」
メ「…か、可愛い…(ポッ)」
ユ「なにニヤニヤしてるのよ!
  まぞのうえにろりこんなんて、すくいようのないへんたいね!」ボカッ!
メ「はい…メダリオはマゾでロリコンの変態です。」



270 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/09(土) 09:11:16 ID:KqceccNy
その夜。
ユ「ただいまー。」
悠「おかえり。随分遅くまで遊んでたな。」
ユ「うん!テムちゃんのとこで遊んでたの。」
悠「…またあそこか。で、今日は何をして遊んだんだ?」
ユ「あのね、ミト姉に男のよろこばせかたをおそわったんだよ!」
悠「ぶぅはぁぁぁぁー!!!」
ユ「わっ!パパきたない!」

続かない(多分)

271 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/09(土) 09:18:29 ID:NiH3H6y7
「わーい!ントゥごうはっしーん!」
「ンギュルギュー!」
「むむっ、どらごんはっけん!ントゥちゃんふぁいやー!」
「ンギュー!」

そんな縦STG

272 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/09(土) 09:47:23 ID:m8x09TiJ
いいなぁ、ロウエターナルユーフィー。。。 

273 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/09(土) 10:04:50 ID:GJTu/7Ah
うーむどうやってもユーフィがロウに「遊びに行ってる」ようにしか見えないw

274 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/09(土) 11:27:54 ID:mY/jGlAW
コンプ5月の広告マンガ、画像板にうpしました。
ちなみにQRコードを使ってもらえる壁紙はメル欄。
そこら辺は買って確かめてください。

275 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/09(土) 11:47:59 ID:3qPE26JH
シリアスな展開が全く思い浮かばない
ほのぼの展開全開ですね

ユーフィ「ントゥちゃんこっちだよ〜」
ントゥ「ンギュルギュー!」

ユート「全く、ユーフィは元気だな」
タキオス「そうでだな、見ていてとても微笑ましい」
テムオリン「ユーフィを見てると私も子供が欲しくなってきますわ…」
タキオス「て、テムオリンさま…その時は私めが…(小声)」
ユート「ん?何ぶつぶつ呟いてるんだタキオス?」
テムオリン「まぁ…私には相手がいませんから不可能ですけど…」
タキオス「ガーン!!!」
ユート「ん?どうしたタキオス何を固まって…ってマナ化してるマナ化してる!」
テムオリン「タ!?タキオス!?どうなさいましたの!?タキオス!?」
ユート「タキオォォォォォォォス!!!」

276 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/09(土) 15:51:04 ID:omYHSpLe
どうでもいいが
ユーフィーは、ロウエターナルに

だ ま さ れ て い る ん だ !

一人での初めての任務・・・
ユ「アセリア〜、やっぱり一緒に行った方が良いと思うんだが」
ア「大丈夫、ユーフィーを信じろ」
ユ「でもな、悪い虫でも付いたら・・・俺は俺はぁぁぁああ!」



ユ「アセリアー!!ユーフィーがユーフィーが不良に〜〜〜!!」
ア「ユート落ち着け」
ユ「やっぱりあの時、ついて行けばよかったんだ」


何て事があったんだろうと・・・。

277 名前:ひとりぼっちのントゥシトゥラ1/4 :2005/04/09(土) 16:54:26 ID:xuAuyVUz
どこかの時空のどこかの野原。
一面の緑の海の中にぽつんと一つ、赤い塊がふわふわと浮いていました。
頭のところには大きな王冠。一つだけの大きな目を閉じて、じっとしています。
塊の名前はントゥシトゥラ。とっても頭の良い、『炎帝』を持つエターナルです。
今、目を閉じているのも眠たいからでは有りません。
ふわふわと宙に浮きながら、ずっと瞑想を続けていたのです。 
ところが、さっきまではントゥシトゥラの他には誰もいなかった野原に、
何か別の気配を感じます。
「……ンギュ?」
不思議に思ったントゥシトゥラが目を開けてみると、
目の前には一人の女の子が、これまた不思議そうにントゥシトゥラを覗き込んでいました。
「うわぁ、おっきな目だねぇ! あなた、だあれ?」
短めの蒼い髪に愛らしい顔。くりくりとした瞳を一杯に開いて輝かせています。
「ンギュル、ギュルルル、ンギュルギュギュ」
耳で聞いただけでは何を言っているのか分かりません。
ですが、どうやら意思の疎通に問題は無いようです。
女の子は手に持っていた剣をントゥシトゥラに見せながら、元気良く飛び跳ねました。

278 名前:ひとりぼっちのントゥシトゥラ2/4 :2005/04/09(土) 16:55:26 ID:xuAuyVUz
「ントゥシトゥラ、だね? 私は、ユーフォリア。ユーフィだよ!
それから、こっちが『悠久』のゆーくん!」
「ギュールィ、ンギュル、ギュルギュ?」
身体ごと斜めに傾けて、ントゥシトゥラはユーフィに尋ねます。
「んー、お散歩してたらントゥちゃんが浮いてるのを見たから、
何だろうって思って。ふふ、すてきな所だね、お昼寝にぴったり!」
「ンギュギュン……ンギュ、ギュルル」
いきなりのちゃん付けに、宙から落ちそうになりながらも気を取り直します。
もう一度、ふわりと空中に浮かぶントゥシトゥラをユーフィが見上げました。
「ねぇ、ずっと浮いてて疲れないの? ここの原っぱ、寝転がったら気持ちよさそうだよ?」
「ンギュ、ンギュンギュ。ギュールィ、ンギュ、ンギュルルル」
左右に細かく回ってユーフィの質問に答えてから、縦にこくこくと頷いてみせます。
「そうなんだ。うん、それじゃ私だけ、ね。ントゥちゃんおやすみ〜」
「ンギュ。……ンギュル」
ぽてんと、ユーフィは『悠久』を抱えて草原に寝転がります。
すぐにウトウトとしだしたユーフィを見て、
ントゥシトゥラは邪魔にならないように離れて、もう一度静かに目を閉じました。

279 名前:ひとりぼっちのントゥシトゥラ3/4 :2005/04/09(土) 16:56:36 ID:xuAuyVUz
「ントゥちゃん、ントゥちゃん」
「……ギュル?」
ユーフィに声を掛けられて、ントゥシトゥラが目を開きます。
あまりにもユーフィが気持ちよさそうだったので、
ついつい瞑想中にふわふわと浮きながら居眠りをしてしまったみたいです。
「ントゥちゃんの頭の冠がきれいだったから、おそろいで作っちゃった。えへへ」
それは、野原のそこかしこに咲いている花で作った冠でした。
でも、花冠は既にユーフィの頭にも、ちょこんと乗っています。
「これは、ントゥちゃんの分だよ、はいどうぞ」
ントゥシトゥラに向かって、手に持った花冠を差し出します。
けれども、ントゥシトゥラはさっきよりも大きく身体を左右に振りました。
「ンギュ、ギュルルル!」
「遠慮しないで、ほら、ね!」
「ンギュー! ギュールィ! ンギュンギュ!」
一生懸命背伸びして、ユーフィは離れようとするントゥシトゥラに花冠を着けさせます。
ですが、その瞬間。
ジュゥッ!
という音と共に、ユーフィが作ってくれた花冠はあっという間に灰になってしまいました。
「あ……」
「ンギュ……ギュールィ、ギュルル……」
思ってもみなかったことに呆然とするユーフィを見て、ントゥシトゥラが静かに呼びかけました。

280 名前:ひとりぼっちのントゥシトゥラ4/4 :2005/04/09(土) 17:00:43 ID:xuAuyVUz
ふわふわと浮いていたントゥシトゥラが、ゆっくりと地面に近づいていきます。
するとユーフィが目をやった地面の草が、少しずつ焦げていってしまいます。
すぐにふわりと高度を上げたントゥシトゥラが、目をぱちぱちとさせながら地面に視線を落としました。
そういう風に我慢していても、だんだんとントゥシトゥラの目には大粒の涙がたまっていきます。
花冠を嫌がっていた理由が分かったユーフィが、くっ、と唇を結んで両手を握り締めました。
ひじを曲げて胸の前で「頑張るぞ」のポーズ。
そのままさっとントゥシトゥラの後ろに回りこんで、その背中をよじ登り始めました。
「ギュールィ、ンギュギュルルル! ンギュル!」
「だ、大丈夫だよントゥちゃん。ゆーくんがちゃんと守ってくれてるもん!」
その言葉の通りに、ユーフィの身体の周りには淡く輝くオーラの光がありました。
ントゥシトゥラはントゥシトゥラで、『炎帝』の力がユーフィに向かわないように頑張ります。
それでも、ユーフィのお肌はちょっとちりちりしましたが、
だんだんと二人とも剣の力のコントロールに慣れていって、
ユーフィがントゥシトゥラの頭に上りきる頃には熱さも収まっていきました。
「ふふ、ントゥちゃん、これでントゥちゃんの冠三段重ねだよ!」
「ンギュ……? ンギュー!」
ントゥシトゥラが着けていた冠、ユーフィ、ユーフィが着けている花冠。
「やっぱり、これじゃだめ、かな?」
「ンギュルル! ンギュギュギュルー!!」
ユーフィを振り落とさないくらいの強さで、ントゥシトゥラが身体を横に揺らします。
「きゃっ、ントゥちゃん危ないよー!」
そう言いながらも、ユーフィは楽しそうにントゥシトゥラに乗っています。
ントゥシトゥラの目から一粒だけ、大きな涙がポロンと零れ落ちました。

281 名前:道行書き :2005/04/09(土) 17:04:53 ID:xuAuyVUz
>>267さんの書き込みを読んで。
ほのぼのロウエタユーフィはなかなか楽しい日々が送られそうです。

>>248 信頼の人さん
ダークインパクトと一緒にウィークンも何時までも残ってます。
サポーターとしての戦力面はテラーTで十分だぞ、ヘリオン。

282 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/09(土) 17:12:48 ID:3q1I7oW1
>>281
ントゥたんラブ〜〜


283 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/09(土) 18:43:05 ID:EPGKpV3x
>>281
ントゥたん(*´Д`)ハァハァ

昨日までユーフィーのロウエタ化を否定していた俺が、
今では心の底から歓迎している。

284 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/09(土) 18:49:09 ID:bAk3Hyww
>>249さん
あの頃はゲームシステムと戦闘画面のプロフィールに頼るしかなかったですから>妄想
クォーリンはそれすらないですからねぇ……。PS2に期待したらだめかなぁ。
>>250さん
ファーストプレイが放置だった自分はエスペリアの助言もスルーしていたようです。
マナ結晶を回収する為にひたすら使いっぱにしていた気が。
>>251さん
まんま実体験です>ダークインパクト
セリフ聞く為だけにずっとサポーターにしていたような。
>>252憂鬱さん
そして一度も反撃することなく交代させられるヘリオン。
ここでも速さで負けていない……のかなぁ。っていうか、それ主役じゃないし(苦笑
>>281道行さん
「きゃっ、ントゥちゃん危ないよー!」
急に揺らされて思わず『ゆーくん』を手放してしまうユーフィ。その瞬間……
ントゥシトゥラの目から一粒だけ、大きな涙がポロンと零れ落ちました。(ぇ

285 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/09(土) 23:02:53 ID:2A0/x8Wp
>>270
ぶっ飛んでるなあ。
何だかミト姐が世話焼きおばさんに見えるw

>>281道行氏
ントゥたんって結構賢いんでしたっけ?
牧歌的ロウの風景物語乙でしたw
ちなみにテラーTを上書きしてしまった私は大馬鹿者です...

>>284
いえ、2回くらった時点で部隊ごと全滅してますから交代の必要などうわやめtgdw\\kjg

286 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/09(土) 23:14:34 ID:nDRn4xIV
>>281
乙です。
う〜ん、メルヒェン。ほのぼのじんわりしました。

>>284
あぁ、やっぱり自分は他者とふれあってはいけないんだ。
今また囚われんとする孤独に身を竦めるように思わず目を固く閉ざしたントゥシトラでしたが…
はて? 嫌になるくらいおなじみの灼ける音が聞こえてこないではありませんか。
ントゥシトラがおそるおそる目を開けると、
「んもぅっ、ゆーくん落としちゃったじゃなーい。ほら、ントゥちゃん、下に降りてー!」
ぽかぽかぽか。ユーフィがントゥシトラの頭を叩いてきます、素手で。
「ンギュ!? ンギュルギュギューッ! ギュルッ!」
「え? あはは、ホントだー。どうしてだろうねぇ」
ントゥシトラの目から一粒だけ、大きな涙がポロンと零れ落ちました。

後刻の話。
「ンギュギューギュルッ!」
ミト姉の部屋へ飛び込むントゥシトラの姿がありました。
「あーん? まぁたあんたかい」
「ンギューギュッ!」
呆れたようなミト姉の反応にも構わずントゥシトラは飛びつきます。
「あーっ、もうっ! 寄るんじゃないよっ、あつ苦しいっ!」
ピシッ! ビシ、パシッ!!
「ンギュ〜ゥ…」
喜びを報告して一緒に喜んでもらおうと思ったントゥシトラでしたが、あえなくミト姉に撃墜されてしまいました。しかも、「あつい」と言われて。
ントゥシトラの目から一粒だけ、大きな涙がポロンと零れ落ちました。

でも、ントゥシトラのふれあいの旅は今、始まったばかり。
もう、独り寂しく瞳を抱えて絶望に眠る必要はないのです。
そう、希望はたしかにあるのですから―――

287 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/09(土) 23:45:08 ID:KqceccNy
>>281
やばい…なんだこのントゥの可愛さは。GJ!
しかしントゥの血液は燃えたぎっているらしいから体温も素であっついんだろうな。

ジュゥゥゥゥー。
テ「ほらタキオスそこのお肉焼けてますわよ。」
タ「…うむ、旨い。」
ミ「ほらメダリオ、野菜も食べないからアンタは強くなれないんだよ。」
メ「野菜嫌いだから…」
ミ「なんだって!アンタ私が食べられないっての!」
タ「むぅ…この野菜はお前だったのか…」
テ「まぁ美味しいからかまいませんけど。
  ントゥシトゥラ、火力が足りませんわよ!」
ン「ンギュル!」

ロウエタ今日はントゥたんの上で焼肉パーティー


288 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/10(日) 00:01:31 ID:eX9ZQFyv
>>281
G J !

このSS見て確信した。
ユーフィーはロウ側に行くべきだと。

289 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/10(日) 00:34:55 ID:xjkq1bdx
ントゥたん 燃えから萌へクラスアップッ。ユーフィーはロウとカオスの橋渡しになるのかなぁ。

「ほら熱くない……熱くない……」
「ンギュルルル!」
「あつっ」
「熱……くない……熱くない」
「ンギュウギュフシュシュ…………シュュキュウゥゥゥゥ……ン」

「おばさま、この子わたしにくださいな」


ああ……触れ合うことを知ってしまったントゥたん。お花畑でのひとときもいつか終わりが来るのです。
その身が灼けるほどに哀しく。大海の如き大粒の涙が一滴。

「おーいユーフィー帰るぞー」
「ごはん…………できた」

いいないいなにーんげんっていいな。

290 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/10(日) 00:48:16 ID:d5Eeft+8
んー・・・
本当に続編製作が決定して、話もその程度なら抵抗感じる人少ないかもしれないけど
本作中の黒アセリアみたいにユーフィーもロウ側へ堕ちた時に黒ユーフィーになる
とか言うのは野暮ですか?・・・後は鬼畜陵辱三昧みたいなのとか。

291 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/10(日) 01:00:39 ID:VA+4FB/b
>>290
まぁ普通に考えればほのぼのにはならないでしょうね。
(おまけでギャグルートとかならともかく。)
もともとアセリア世界は明るくて皆幸せハッピーっていう世界観でもないし、
話としておもしろければ黒ユーフィで救われない話でも、
鬼畜陵辱触手三昧なロウエタ風味でもいいですけどね。
そもそも裏設定だけで続編にユーフィ達が出る保障もないわけですが。

292 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/10(日) 06:53:06 ID:YPBl05Po
まぁ、その辺談義してもキリないですからね
気にしてたら二次創作できませんし

ふと思ったことが…
コウインとクォーリンの発音って似てません?

293 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/10(日) 19:36:44 ID:xjkq1bdx
実はファーの脇毛は黒かったんだよっっ!!

「って言ってもニムしか知らないけどね」
ジョリジョリ

294 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/10(日) 19:45:51 ID:YPBl05Po
スピリットに腋毛はありませんからー!残念!!
嫌よ、無駄毛処理してるスピリットとか想像したくないしできねぇ…

295 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/10(日) 19:49:22 ID:g5ZmZYhj
最近殿方に見られる機会が多くなったから気をつけませんと……ジョリジョリ

296 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/10(日) 21:08:53 ID:GJUI1m0e
個人的にはユートの取り合い合戦をアセリアと何度もした結果、
ロウ側に転んだと言うオチが好み(笑)

もちろん、ユーフィが勝った場合は勝利品としてユートをGet。
時々テムオリンに貸し出す事も可。

297 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/10(日) 21:18:52 ID:6MZeK7Yi
……時代はユーフィなのか
乗り遅れたよ orz

298 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/10(日) 22:54:13 ID:xjkq1bdx
「俺が間違っていたんだ。犠牲は必要ないんだ」
「いい加減にしてください。どー考えても送りバントですっ。ここまで強行三昧で四併殺。
九回裏一点差ノーアウト一塁でまだ寝言を言ってるのですか」
「犠牲は必要ないんだ」

「監督があほやから」


ファンタズマゴリアリーグ公示
一軍登録抹消:セリア・ブルースピリット外野手
一軍登録:ヘリオン・ブラックスピリット内野手

299 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/10(日) 23:01:11 ID:hkwldmKj
>298
哲学だな

300 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/10(日) 23:02:47 ID:eTyNIGRs
サインを無視しまくるアセリアが目に浮かぶ

301 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/10(日) 23:22:55 ID:YPBl05Po
悠人「(ここはよく見ていけ…)」
サッサッ(サインを送る)
アセリア「コクリ(ん、まかせろ)」

ピッチャーの第一球を…
アセリアは初球からぶっ叩いた

サイン無視っていうよりサインを分かっていないという方がアセリアっぽいかも

302 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/10(日) 23:27:57 ID:tSq2T14c
>>299
なるほど、哲学に基づいた選手起用...どこがやねんw
単にハードモードで終盤に差しかかっただけでは。

303 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/10(日) 23:34:07 ID:g5ZmZYhj
盗塁王ヘリオン。よくすっ転ぶので併殺も多い。
トップバッターナナルゥ。先制攻撃はお手の物。
先発オルファリル。炎の魔球。ブルースピリットには通用しない。
セットアッパーファーレーン。試合が競らないと出番が無い。覆面。
押さえハリオン。その間延びした性格から編み出した大リーグボール3号。
外野手を全てブルーとブラックにすればホームランのない地味な試合に。

304 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/10(日) 23:59:54 ID:xjkq1bdx
オルファが投球動作にはいると、球場内でフラッシュが一斉に焚かれる。
だってふんどし……つーか前バリw

三塁コーチャーにユート監督が立つとヘリオン三盗絶対成功。
固め打ちが得意ネリー。四タコも多い。
意外な一発恐怖の八番シアー。
炎の責任感先発完投ヒミカ
面倒くさくてワンポイントなニム

305 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/11(月) 00:01:20 ID:VA+4FB/b
4番バッター時深
「あなたがいくら速く投げても無駄…時間ごと早くなる私には決して適いません。」
「私にはわかるんです。いつ振ればいいのか。どこを狙えばいいのか。」


306 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/11(月) 01:23:16 ID:SsCJS4jD
キャッチャーはセリアあたり?

307 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/11(月) 02:36:50 ID:o2iXUIqL
光陰辺りが意外とハマリ役かなぁ>捕手
突っ込む三塁ランナーによっては体張って受け止めるだろうしw

308 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/11(月) 06:07:59 ID:XCm6UKCD
>>307
わざと後逸して三塁ランナーが突っ込み易い状況まで作りかねんな

309 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/11(月) 07:10:31 ID:ok3TE5SC
>>305
タイムアクセラレイト
空振り三振…



タイムシフト

310 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/11(月) 07:12:54 ID:2nDqs7al
>>305
スローボールに対しては有効なのか?

311 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/11(月) 08:14:41 ID:ok3TE5SC
トキミってとりあえず転がしさえすれば前にランナーいなければあとはランニングホームランだよね
タイムアクセラレイトで加速、ボール投げられたらタイムシフト

>>307
三塁ランナー
・今日子の場合
今日子「どきなさい!」
うなるライトニングハリセン
主審「ランナー守備妨害、アウト」
今日子「へ?」

・悠人の場合
「おれはかねがねお前とは全力で戦いたいと思っていたんだ」
「俺たちが戦う意味がどこにあるっていうんだ…」
と会話イベントを繰り広げている間に…
「タッチアウト」
「え?」
そっと光陰にボールを渡されていたクォーリンが悠人をタッチアウト
その後よくやったと光陰に褒めてもらうクォーリン…

・年少組じゃないスピリット
まぁ、普通のやる気で

・年少組なスピリット
ホームから漂ってくる異様な空気に
三塁から足が動かない…

うーん、結構無敵だ…

312 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/11(月) 13:33:11 ID:vPBWhCuB
補欠:ントゥたん
浮ける上に、手がどこにあるのかわからず、敵軍からのクレームがつくため


敗戦処理専用ピッチャー:ミト姉
とにかくバッターやランナー目掛けて全力投球
退場ギリギリになると、審判に全力投球して抹殺する
結果、次の試合までに相手チームや審判が回復せず、不戦勝や試合が延期になる


ピッチャー兼鉄壁キャッチャー:タキオス
打って良し、守って良しの絶対防御な選手


…落ちませんでしたorz

313 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/11(月) 14:44:11 ID:ok3TE5SC
バッターボックスに立つウルカ
構えが居合いの構えなのは気にしない
とりあえずどんな打ち方でもバッターボックスからでなければいいんだし
ピッチャーの投げた第一球にウルカは手を出さなかった

ウルカ「ふむ、なかなかの球筋…手前も本気を出させてもらいます」

どうやら相手の球筋を見極めていた模様
ピッチャーが第二球を放つ
ウルカはひきつけるだけひきつけて神速の居合いでバットを振りぬいた
タイミングはバッチリ…ボールはバットにあたり…



真っ二つになった…



悠人「なんかこうなるんじゃないかと思ってたんだよ…」
光陰「ま、お約束ってやつだな…」

314 名前:ぶるぅれでぃ A面 :2005/04/11(月) 17:14:25 ID:evEu4N4V

 ちゃちゃっ ちゃちゃっちゃ ちゃちゃっ ちゃちゃっちゃ
 ちゃちゃっ ちゃちゃっちゃ ちゃちゃっ ちゃちゃっちゃ(*1)
(*1繰り返し)
 ちゃらら ちゃらららら〜 ちゃちゃちゃちゃっ ちゃちゃちゃちゃっ!

ネリー「せっ・ばっ・んっ・ごういち〜のっ、凄いや〜っつが相手っ♪」
 ででで でででで

シアー「フっ・ラっ・ミっ・ンゴみた〜いっ、ちょいと一本足〜でっ♪」
 ででで でででで

ネリー「ハイエターナルのおでましにっ♪」
シアー「ユートのサインは敬遠だっけっどっ♪」
ネリシア『逃げ〜は〜い〜やだ〜わ〜♪』
 じゃじゃっ! じゃじゃっじゃ! じゃじゃじゃっ!

シアー「おっ・とっ・こっ・ならここ〜でっ、逃げのい〜っ手だけ〜どっ♪」
 ででで でででで

ネリー「オっ・ンっ・ナっ・にはそん〜なっ、事はで〜きはしな〜いっ♪」
 ででで でででで

ネリー「弱気なサインに首を振りっ♪」
シアー「得意の魔法を投げ込むだっけっよっ♪」
ネリシア『そぉ〜よ、しょ〜おぶ〜よ〜♪』
 じゃじゃじゃ じゃじゃじゃじゃじゃんっ!

315 名前:ぶるぅれでぃ B面 :2005/04/11(月) 17:15:47 ID:evEu4N4V

ネリー「シ〜ンと、静まぁったっ♪」
シアー「スっタっジア〜ムっ♪」
ネリシア『せ〜い〜きの〜、しゅ〜ん〜かん〜よ〜♪』
 ちゃらら〜 ちゃっちゃっちゃっ ちゃらちゃらちゃらちゃ

ネリー「熱い視線わぁっ〜♪」(吐息)
シアー「恋の気分よぅ〜♪」(吐息)
ネリシア『胸の鼓動はドキ・ドキ♪眩暈はクラ・クラ♪ま・け・そ・ぉ♪ま・け・そ・ぉっ♪』

 ちゃららら ちゃららら ちゃららら ちゃららら ちゃららら ちゃららら ちゃららら

ネリシア『わ〜たしブルぅのサウスポ〜♪』
 でででで でででで でででで でででで

ネリシア『わ〜たしブルぅのサウスポ〜♪』
 でででで でででで でででで でででで

ネリー「キリキリ舞よっ♪」
シアー「キリキリ舞よっ♪」
ネリシア『ま〜ほ〜う〜は〜、ま〜ほ〜う〜は〜、は〜っり〜っけぇ〜っんっ♪』

(*1繰り返し×2)
 ででで ででででで〜 ででででっ ででででっ

ネリシア『ふぅっ♪』(吐息)
 じゃんっ!



悠人「判ったから好きに投げろ」

316 名前:信頼の人 :2005/04/11(月) 17:17:16 ID:evEu4N4V

_| ̄|○ マガサシタ……

317 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/11(月) 18:00:54 ID:ok3TE5SC
>>316
GJ
笑いました、想像してマジ萌えた…

318 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/11(月) 19:34:00 ID:Cnzf2Hsx
いつの間にか、ユーフィーでントゥたんで野球話になってるし。
乗り遅れ所じゃないデスヨ…………('A`)

>>248 信頼氏
ヘリオンは、ファーストプレイでもちゃんと戦えます。偉い人にはそれが分からんのですよ!
と、言ってみるテスト。
…まあ、実際の所普通の人はLv.30まで初回では育ててくれない罠。
でも育てても、戦力重視で早々にダークインパクト上書きした自分は、
ヘリオン好き失格な罠……orz
>>316
ハリケーン…魔法……エレメンタルブラスト?
習得できたんだなぁ、ネリシア(笑
>>281 道行氏
ユーフィーとントゥたん、どっちに萌えればいいのやら……。
え、どっちも?そりゃ、ちょっと欲張り過ぎな気がw
しかし、二人(?)とも人気投票に項目があれば面白そうだったのに…残念な限り。

319 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/11(月) 20:51:03 ID:ok3TE5SC
>>318
>>253氏の唐突なユーフィ不良化の原因について話題からユーフィの話題なって
>>256氏のテムオリンのピッコロ化でテムとユーフィが親密に
>>265氏の「テームーちゃん、あーそーぼ」からほのぼのロウ・エタ話(ントゥメイン)
>>293氏で何故か脇毛、無駄毛の話題…
>>296氏のノーマルモードとハードモードを野球で表した話題から今にいたる?

一周目はヘリオンレベル22でした…
マナが…マナが足りぬ…
レベル30はオルファとエスペリアとファーレーンだったかな

悠人やアセリアは最後の訓練士仲間にできんかったんで30いってません

320 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/11(月) 22:56:24 ID:A8wySYxs
>316
warata
試合前のアイドルグループですな。で、終了と共にネリシアファンは球場を後に……
おそらくネリシアが敵に回ればサウスポーで見られるでしょうw

>305
警備員メダリオ「すみませんね、そこのおばさん何をやってるのですか。勝手に入ってはいけませんよ。
あなたはここではなくてテムオリンさまと同様マスターズリーグでしょう。ほらもう一つ駅を行ったところの
ソーンリーム球場で行っていますから。わかりましたか?」

まったくこの僕がこんな下賤な役を仰せつかるなんてヤキが回った物ですね…………ああ……少女達の
歌声が聞こえてきます。歌は良いですねえ…………思わず切り刻みたくなるほどの文化の極みですよ。あなた
もそう思うでしょう?(タイムアクセラレイト)


321 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/12(火) 17:14:37 ID:a27Y2iET
何やらイケナイ不純物が混じってしまってるようですね、メダリオさん...

322 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/12(火) 22:35:32 ID:zlF4vSVm
>>316
乙〜
めっさかーいーなぁ
狙い撃ちされるユート警部の図(違

>>320
チケット売りントゥシトラ「ンキュ!」
警備員メダリオ「あれ? そういえばミトセマールさんはどうしたんです?」
チケット売りントゥシトラ「ンーキュッキュ!」
ントゥシトラの目がくりっと向いた先をメダリオが見ると、焼きそばを焼いているミト姉の姿があった。
香具師ミトセマール「まったく、なんでアタイがこんなこと…だいたいアタイは『不浄』だよ? アタイに食べ物を扱わせようってのは無理がありすぎないかね!?」
ブツクサ言いながらも見事なヘラ捌きを見せるミト姉。

323 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/13(水) 03:12:42 ID:GJGZSdMJ
そういや、佳織はフルート持ってこの世界に落ちてきたけど他のエトランジェはどうなんだろう?
学校帰りなんだから教科書……は教室に起きっぱなしか。それでも筆記具はあるだろうし演劇の
台本も持ってきていても不思議ではない。携帯、今日子なら身だしなみ関係。ポケットティッシュもw
まぁ、それらをちょうど神社の石の上にでも置いたところで飛ばされたのかもしれんけど。
あ、佳織が腕時計で時間を見るって描写があった気がする。

324 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/13(水) 19:25:18 ID:2Auz/vdR
ハァハァしてる最中だったらどうなるんだろうな


325 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/13(水) 19:32:49 ID:Py/Qph53
>>324
ソウ・ユートみたいに飛んだ場所が森の中で、いきなり襲われるなら別に関係ないかもしれんが
昼間の街中とかに飛んだらかなりのさらし者だよね…

326 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/13(水) 19:43:05 ID:VxVwcftc
>>319さん
分かりやすいけど、どこからネタに火がつくかよく分からない今までの経緯解説、
どうもありがとうございますw
次の話は「召喚とマナ、エーテル構成についての論議」ですかねぇ……。

ミュラーどころかマロリガンの訓練士も仲間にし損ねたので、アセリアLv.27止まり。
悠人とオルファに至っては、Lv.24止まり……orz
>>323さん
…残り、思いつくのは、財布とハンカチぐらい?
ヨーティアが解析する以外に、あまり使えなさそうな物ばっかの様な…。
あ!あと、ハリセンがあったw

まあ、今日子の怒りが頂点に達した時、時空も次元の壁も越えて勝手にやって来るので、
持ってくる必要全然ないでしょうが(笑
>>324さん
光陰は、年中ハァハァしてます(違

327 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/13(水) 21:02:59 ID:MxTF3ro7
>>323
光陰の財布かなんかに大事そうにしまわれていた小鳥の隠し撮り写真を見つけて
「だ、誰なんですか?この方は?コウイン様とはどういう関係ですか?」
ってユートに問い詰めるクォーリンとか。

328 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/13(水) 21:20:56 ID:GJGZSdMJ
ユートを問い詰めんのかw  搦め手とは……将を射んとば? 

329 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/13(水) 21:32:17 ID:3gbP9ibT
>>326
工業系の高校だったら、ヨーティアが泣いて喜ぶ関数電卓なんて物も
有ったんだろうけれど、普通科でネタになりそうな物は何でしょうかね。
カッターナイフ、シャーペン、ボールペン、あとタバコ、100円ライター、
思いつくのはそんなところか。

330 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/13(水) 21:50:32 ID:2Auz/vdR
>>329
数学式なら暗算できるんじゃないかな?
一番喜ぶのはやっぱ

イ ン ス タ ン ト ラ ー メ ン だろ

331 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/13(水) 22:03:54 ID:pDt62D3j
確かにヨーティアには似合いそうだな、カップ麺

332 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/13(水) 22:27:57 ID:Py/Qph53
>>331
そうそう、ビーカーで作って試験管箸にして食うんだよな♪

333 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/13(水) 22:32:40 ID:3gbP9ibT
カップ麺は確かに似合いそうだが、それを食べるか研究対象にするか悩みそうだ。

334 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/13(水) 22:35:37 ID:UwhwiZq7
>>332
箸にするのはかき混ぜ棒の方が食べやすいんじゃないか?

>>333
悩んでいるうちにビーカーからあふれ出すカップ麺。

335 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/13(水) 23:06:40 ID:Py/Qph53
>>334
書き込んでから気づいた

そういえばファンタズマゴリアって時計みたいに時間計れるものあったっけ?
カップ麺の3分とか正確に測るには必要不可欠だぞ
いや、俺は感が染み付いてるけど…
正確に3分測るより二分三十秒くらいがいい…

3分といえばいきなり関係ないがウルトラマン
オルファとか年少組には特撮とかアニメを見せてやりたい…

ニム「そんなもの…子供の見るものじゃない、ニムは大人だから見ない」

そういいながらも楽しんでいるオルファやネリー達の方をちらちらと伺うニム

ファー「…もうニムったら…本当は見たいんでしょ?ほら…」
ニム「いいったらいいの!」

部屋から飛び出すニム

ファー「あ、ニム…」

でも、実はニムよりも見たいのはファー…
ニムが見るなら一緒に見るという口実が作れる…

336 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/13(水) 23:18:17 ID:GJGZSdMJ
イケメンヒーローが一杯ですからねw
で、ネリシアは「ふたりは(ry

時間計測は、マナの振動数とかで何とかなるのではないかと予想してみる。

337 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/13(水) 23:27:56 ID:Py/Qph53
PS2の人気投票すごい事になってる…
とうとうアセリアを射程圏内にとらえたよヘリオン

>>336
「『静寂』の戦士!ネリー♪」
「『孤独』の戦士!シア〜」
「「二人は『ネリシア』!!」」



「『存在』の戦士…アセリア…」
「『熱病』の戦士…セリア」
「「二人は『アセリア』」」

 …あれ?

338 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/13(水) 23:32:33 ID:pDt62D3j
マナでお風呂が沸かせるんだから時計もカップメンもお手の物では。

339 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/14(木) 01:12:45 ID:QGlKjlU2
悠人が家族の写真を持ち歩いてたとしたら、
エターナルになった瞬間に写真の中の悠人だけスッと消えるとかもありかな。
と思ったり。

学校帰りで持ってそうなものというと・・・携帯ゲームとかCD、MDプレイヤーとか。
佳織あたりは普通に教科書持ち帰ってそう。あとはガムやら飴、ジャンクフード関係、
それと漫画くらいかなぁ・・・ネタにはなりにくそうだ。
細かく考えればさらに携帯、財布の中身とかも。

ちなみに乗り遅れではあるが、ロウ側ユーフォリアは個人的には
「そんなのおかしいですよ!ユーフォリアさん!!」
的な展開でも・・・いや、ゴメン。orz

340 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/14(木) 08:09:45 ID:gff5rVyB
>>339
カテジナなユーフィなんて・・・怖いよー

341 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/14(木) 12:39:26 ID:s6Hj6fna
そういえばずっと気になってた事があるんだけど
オルファの豆知識の
「そうだ! オルファ、ネリーたちと前に約束したんだぁ。
オルファ、ネリー、シアーちゃん、ハリオンちゃん、ニムで、いつか龍の爪痕の向こうに行こうって!
そんな日が来るといいなぁ。その時はパパも一緒にね♪」
っていうのがあるじゃないですか?
これのハリオンの部分ってハリオンでいいのかな?
もしかしたらスタッフがヘリオンと間違ったとか?

いや、まぁどうでもいい事なんだけどさ、ちょっと気になったから

ヘリオンの間違いなら年少組で仲良く〜ってとれるし
ハリオンなら保護者としてついていくととれるから
どっちでも可なんだけど

342 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/14(木) 12:49:44 ID:W38FkLCh
ハリオンなら「ちゃん」は無いと思う。過去ログだとマジックと推測してるね。

343 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/14(木) 19:48:41 ID:Wj2PD1OD
きっと最初、ハリオンは巨乳で幼女だったんだよ

344 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/14(木) 20:14:46 ID:3rfP+O0R
スレの世代調査(嘘
>>317さん
萌えられてしまったw
>>318御洒落さん
ヘリオンを育てるのは長い愛情の目が必要なのかも。
このスレには筋金入りの儲がいっぱいなので気にしたら負けですw
>>320髪結いさん
そして追っかけに混じって連珠を首に巻いた大男。
更にハリセンをメガホンに持ち替えたハリガネ髪が追走w
>>322さん
更に古いネタを……。何者ですかw

345 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/14(木) 21:49:15 ID:AsjEcM/d
>>343さん
こりゃまた、斬新杉なご意見ですねw
しかし、最初から巨乳と言われて納得出来てしまう辺りがハリオンの凄さ……なのか?
>>344 信頼氏
ヘリオンは、育てた分だけ萌えが返ってくる様な気がするんですよ(妄想?
愛情いっぱい、夢いっぱい〜♪


346 名前:お洒落エスペリア 1/12 :2005/04/14(木) 22:32:57 ID:AsjEcM/d
「オルファ。このお鍋、テーブルに運んでくれますか?」
「は〜い♪…うわぁ、美味しそうだね、エスペリアお姉ちゃん!」
「ふふっ。今日のはかなり上手く出来ましたからね」

いつも通りエスペリアが朝食を作り、オルファが手伝っている。
何度も見ている日常。まったく普段と変わらぬ風景。食卓に着き、それを眺めている俺自身も同じだ。
体調を崩している訳でも無ければ、成長し凄まじい力を手に入れた、なんて事も無く。極々いつも通りの俺だった。
ただ、そんな中でも思考だけは別なのか。ふと、思った事があった。何とはなしに。
で、俺はそれを口にしてみた。

「オルファって、結構お洒落だよな」
「え?」
俺の台詞に驚いたのか、オルファは目を丸くしながら動きを止めた。
「ど、どうしたの、パパ。いきなり…?」

…ちょっとばかり、唐突過ぎたか。まあ、ふと思った事なんでしょうがないのだが。
「いやその給仕用の服、オルファにピッタリだな、って思ってさ。
それに、普段の服もみんなと違って凝ってるし。…でも、何か驚かせちゃったみたいだな。悪かった。」
俺は頭を下げた。するとすぐに、オルファはわたわたと慌てて両手を振って否定する。
「わ、わ!?あ、謝らないでよ、パパ〜。確かに、びっくりはしたけど。
でも、オルファの事誉めてくれたんだよね?うん!すっごく嬉しいよぉ〜♪」

そう言うとオルファは、にぱっと笑顔を浮かべた。裏も表も無い、ただ純粋な笑顔。
自分の何気ない一言でこんな笑顔を返されて、嬉しくならない訳がない。
ただ同時に少しこそばゆくて、照れ臭い。なので、
「…朝食の準備も整ったみたいだし。食べようか、オルファ」
「あ、うん!美味しいお料理は冷めない内に食べなくちゃだよね〜」
ついつい話を逸らしてしまったりするのだった。やっぱ、この辺りがヘタレって言われる所以なんだろうなぁ……。
…まあ、いっか。気にしても仕方ない。
そんな事より、実際朝食はオルファの言う通りとても美味しそうだ。とっとと食べることにしよう。


347 名前:お洒落エスペリア 2/12 :2005/04/14(木) 22:35:35 ID:AsjEcM/d
「さ〜て、んじゃ、いただき―――」

視線。
視線×3。
………………何だろう、これ。痛くはないが、居心地はとっても良くないですよ?
視線の主は、アセリアにウルカにエスペリア。…って、それオルファ意外の全員?訳分からん。
オルファも心境は同じ様で、キョロキョロと周りに目をやっている。

とりあえず、この状況は打開したい限りなのだが…どうしよう。打って出るべきか。
いや、しかし比が戦力の差は如何ともし難いし―――むむむむむ………。

くっ、こんな時光陰の奴だったら、
「…フッ、成る程ね。分かったぜ!
俺も今や時の人。皆の視線を一人占めって訳だ。まったく人気者は辛いぜ……。
カモン!俺の可愛い子猫ちゃん達!特にオルファたん、大・歓・迎!!」
とか言うのだろうが。
しかし、生憎俺はそこまでの境地には達していない。…いや、達したくもないけど。
……結局は、このままの状態を保つ他なし、なのだろうか。

しかし、その拮抗状態を破ったのは、意外な事に視線の主一号のアセリアだった。
「ユートは、服が違う方が良いのか?」
「は?」
一瞬、何の事か訳が分からず、間抜けな声を出してしまう。が、さっきのオルファとの会話を思い出す。
疑問瓦解。いろいろと理解した。

「…ああ、まあ。ほら、やっぱ見た目に変化があると新鮮で良いって言うか…。うーん、見てて…楽しいからさ」
「………ん。そうか。分かった」
アセリアは俺の言葉を聞くと、納得した様に頷いた。何故かウルカも頷いている。
で、さらに何故かエスペリアは席を立った。


348 名前:お洒落エスペリア 3/12 :2005/04/14(木) 22:38:46 ID:AsjEcM/d
「?おーい、一体どうしたん………」
声を掛ける。
が、エスペリアは俺の言葉が耳に入ってないかの様に、そそくさと足早に部屋の外へと出て行ってしまった。
何が何だか、よく分からない。けど、視線の脅威は無くなった。まぁ良しとしよう。

……いや、だが本当にこれで解決したのだろうか?
どうにも、そうは思えない。何故なら――さっきから悪寒が止まらないからだ。
ちなみに、これ戦闘中、危機に陥る直前に来る予感めいたものにそっくりです。
(余談だが、アセリアやウルカの手料理を出される前にもよく感じる。信頼性は高い。)
つまり。言い換えると、今俺は気を抜けば、いつ死んでもおかしくない状況にいるという事。
原因は分からない。が、引っ掛かるのは―――やはり、エスペリア。部屋を出ていったのが気に懸かる。
エスペリアが心配な気持ちもあるし……とりあえず、追いかけよう。
席を立つ。しかし、丁度のタイミングで、アセリアとウルカに呼び止められた。
「ユート、ユート」
「ユート殿」
「何だ、二人とも?俺、ちょっと用事がある――ぅええッ!?」
 
…おかしい!絶対におかしいっすよ、奥さん!だって、さっき目を離す前までは確かに二人とも普段着だったのに。
それが…それが何故!どうやって?一瞬で給仕服に変わってやがりますかッッ!?

はッ!!ま、まさか―――
「実は宇宙刑○ですか、君達」
「?ユート、意味が分からない」
「いや、すまん。つい。こういう事は突っ込んでもしょうがないって分かっちゃいるんだが」
「それよりどうでしょう、ユート殿。手前どもの格好を見て、何か思う所はありませんか?」

アセリアもウルカも、期待に満ちた眼差しでこちらを見ている。
……まあ、さすがにここまで来ると、いくら鈍い俺でも二人が何を期待しているのか位は見当がつくわけで。
仕方ない、言おう。二人のご期待に添える台詞を。


349 名前:お洒落エスペリア 4/12 :2005/04/14(木) 22:42:45 ID:AsjEcM/d
「その格好初めて見るな、アセリア。うん、可愛い可愛い。
ウルカも、すごく似合ってる。何て言うか、家庭的に見えて良いな」
…こんな感じだろうか?二人の様子を窺ってみると、実に満足そうな笑みを浮かべている。任務完了。
そして、そのままアセリアとウルカは、何だか服についての話し合いをし始めた。俺の事は放っておいて。
…いや、まあ別に良いけどさ。
それより、エスペリアを追うなら今の内だ。
二人のお陰、と言って良いのかどうかは微妙だが、おおよそ事態とその結果生じる事象が見えてきた。
向かうは、エスペリアの自室。おそらく其処に居るはず。
俺は今度こそ本当に席を立つと、食堂を後にした。


―――エスペリアの部屋前
コンコンコン コンコンコン コンコンコン コンコンコン コンコンコン
「おーい、エスペリア!居るのか?おーい!!」
何度ノックしても、呼び掛けても、部屋の主は姿を見せない。
中で何か音はしてるし、居る事には居るはずなのだが。
………………………。え〜い、仕方ない!
「入るぞ、エスペリア」
ガチャリ
ドアを開け、中に入る。
はたして、エスペリアは―――居た。部屋の中央に座り込んでいる。
のみならず、瞳に炎を宿し一心不乱に縫ってますねぇ………。

サ イ ズ の で か い オ ル ファ の 普 段 着 を !!((((゚д゚;;))))ガクブル

…着る気ですか、エスペリアさん。
「や、止めてくれ、エスペリア!!それはさすがに引っ掛かるって、いろいろ!残酷描写とか年齢――」
「……ねんれい?」
ノックしても部屋に入っても何の反応も示さなかったエスペリアが、グルリ!と首を巡らしこちらを睨む。
禁句には反応するんですか……。高性能な耳ですね………。


350 名前:お洒落エスペリア 5/12 :2005/04/14(木) 22:44:37 ID:AsjEcM/d
「いや〜……ね、年々零細企業にとっては厳しい経済状況になってるよね!ここ十年ほど」
「………………………」
無言のジト目。

くッ、駄目か!?
冷や汗が、俺の頬をつたう。が、暫くしてエスペリアは視線を裁縫中の服に戻すと、またチクチクと縫い始めた。

―――ふぅ〜〜〜〜〜。ヤバかった、ヤバかった。
危く、エスペリア恐襲Ver.(オプション:闘気『龍』の型)を起動させてしまう所だった。
それは、まさに『地獄の針串刺しショーご招待券』を引き当てる事と同義。
しかも「もれなく当たる!ハイペリアへの旅行チケット(片道)!Wキャンペーン☆」だし。
……笑えねぇ。

そうして一息吐いていると、またエスペリアはこちらに目を向けてきた。一瞬、身構える。
けれど、目の焦点が戻った普段通りの顔だ。それに、俺がここにいる事を驚いている。
…どうやら、正気に戻ったらしい。さっきの失言も満更失敗だったわけでもない、という事か。
人生万事、塞翁が馬。

「ユートさま!?どうしてわたくしの部屋に――」
「何言ってるんだ。エスペリアの様子が少し変だったから、心配で来たんだよ」
…まぁ、嘘じゃない。
「し、心配など、結構です。わたくし、やる事がありますから」
「やる事ったって…そのオルファの普段着っぽい服を縫う事だろ?別にいいじゃないか、やんなくても。
エスペリアには、そのいつも着てる給仕服があるんだしさ」
「……わたくしだってこの服は好きで、気に入ってるからこそ着ています。
でも…さっき、ユートさまは違う服の方が良いって――」
エスペリアはそれだけ言うと、しゅんとした面持ちで項垂れ、口を閉ざしてしまった。


351 名前:お洒落エスペリア 6/12 :2005/04/14(木) 22:46:46 ID:AsjEcM/d
…まいったな。まさか、よく考えずに言った自分の一言を、ここまで大真面目に受け止められるとは思わなかった。
やっぱ、全部俺のせい…だよなぁ、どう考えても。
謝って、ちゃんと説明しないとな。それが、俺の責任だ。

「あのさ…さっきオルファやアセリアに言った事は、本当に軽い気持ちでさ。
全然、エスペリアが気にするような事じゃないんだ。それに、何より―――」
少し気恥ずかしさを感じて、言葉に詰まる。…でも続けた。
「服って結局はさ、外見を取り繕うための物じゃないか。けど、エスペリアは違う。
いつも俺の、いや皆の身の回りの世話を献身的にしてくれる。
それは中身があるって言うか…ん、上手い言葉が見つからないな。えーと…とにかく、さ。
俺は、その服は誰よりエスペリアが一番似合ってると思うし…一生懸命皆の為に働く姿も綺麗だ、って思ってる」
「ほ、本当にそう思って、下さっているんですか……?」
エスペリアが恐々といった様子で顔を上げ、こちらを見る。だから、
「ああ、もちろん。俺の考えてる事なんてエスペリアには全部お見通し、なんて思ってたんだけど。
ごめん。言わなきゃ伝わらない事もあるよな」
出来る限りの笑顔で応える。エスペリアが不安にならない様に。俺の言葉が信じられる様に。

「…ユートさま」
エスペリアの瞳が潤む。けれど、その顔に浮ぶのは優しい微笑み。
「信じてもらえた、って思って構わないのかな?」
ただ頷きだけで返す、エスペリア。徐々に、だが確実に縮まる、俺達二人の距離。
そして、自然に何を意識する事も無くそのまま―――


352 名前:お洒落エスペリア 7/12 :2005/04/14(木) 22:49:15 ID:AsjEcM/d
ぐうううううぅぅぅぅ〜〜〜〜〜

―――そのまま、腹の虫が鳴りました。
「………………………………………………………………ユートさま」
「フッ。何もいわなくて良いよ、エスペリア。二人の間に余計な言葉は要らない―――」
「いえ。とりあえず、言いたい事やその他諸々ありますから。―――宜しいですよね?」
「……………はい。」

自分の事ながら、さすがに今回はフォロー不可、って言うか弁解しようが無い。
その他諸々の内容が非常に気になったりするけど、事ここに至っては最早考えてもあまり意味はあるまい。
うん。人生諦めが肝心だって、昔の人も言ってるしね。
覚悟完了!さあ、どこからでもかかって来るがいい!!……でも、なるべく痛くない方が良いかなぁ……。
俺は大人しく目を閉じた。

けれど、いつまで待っても衝撃や斬撃や刺突や連打が来る事は無かった。
ただ、額に「コツン」と何か当たっただけで。

「?あのー、エスペリア?」
「くすっ。朝食も摂らずに、わたくしの部屋にいらっしゃったなんて……。
もう、本当にしょうがない方ですね、ユートさまは」
そう言って微笑むエスペリアは、とても怒っている様には見えない。一体どういう事だろう?
普段だったら、『献身』でボコボコ殴られるか、ザクザク刺されていてもおかしくない筈なのだが。

「………怒ってないのか?」
エスペリアはチラリとこちらを一瞥すると、何も言わずに背を向ける。そして―――沈黙。
静寂が部屋に満ちる。


353 名前:お洒落エスペリア 8/12 :2005/04/14(木) 22:51:15 ID:AsjEcM/d
――続く沈黙。

ひょっとして、これは新手の精神攻撃なんじゃなかろうか?体罰からの政策転換とか。
……それはそれで、何か嫌だなぁ……。
そんな事を考えてると、漸くエスペリアが口を開いた。

「…正直言いまして、先刻のユートさまのお言葉は聞いていて恥ずかしかったです」
ズルッ
危く、ずっこけそうになる。
っていうか、わざわざそんな事言わなくても良いのに……。俺だって、言ってて恥ずかしかったんだし。
やはり、これは言葉による精神攻撃なのか?……………非道いや。

「でも」
クルリと身を翻して、上目遣いでこちらを見るエスペリア。笑顔を浮べながら、言う。
「それ以上にすごく…すごく嬉しかったです。だから―――」
エスペリアは自分の右手を軽く握り拳を形作ると、俺の額に「コツン」と当てた。
どうやら、さっき目を瞑っていた時の感触もこれだった様だ。
「――今日の所は、これで許してあげます」

言葉が―――出ない。
その理由は、驚いたとか、ホッとしたとか、そうした様々な思いで胸中がいっぱいだったから。
それもある。
けれど、何より一番の理由は――ただ単純に見惚れてしまったから。
俺より年下の女の子の様に、無邪気な笑みを浮べるエスペリアに。

そうして、ぼーっとつっ立ったままの俺の様子が可笑しかったのか、エスペリアはまた笑うのだった。
本当に楽しそうな笑顔で。


354 名前:お洒落エスペリア 9/12 :2005/04/14(木) 22:53:09 ID:AsjEcM/d
…再び、暫くの時が経って。急にエスペリアはハッとした顔になった。
「!そう言えば、忘れておりました。ユートさま、朝食がまだでしたね。…わたくしもですけど。
もたもたしていると、昼食の時間になってしまいます。急いで戻りましょう」
そんな事を言うが早いか、俺の手を取り部屋の外へと歩を進めるエスペリア。

実の所、俺はさっきから呆然としっぱなしだったので、何か気の利いた台詞でも言おうと考えていた。
が、エスペリアに手を握られただけで、考えてた事も全て霧散してしまった。
…我ながら情けない。ついでに不甲斐無いし、ヘタレだとも思う。……ちょっと、ヘコむ。
けれど。そんな事は今更だった。
何故なら、俺がこの世界に来てから今に至るまで、エスペリアの世話にならなかった事など皆無だったから。
いつだって、俺はどうしようもなく駄目な奴だったのだ。(分かってはいたが。)
それでも、エスペリアは嫌な顔一つせずに傍に居てくれた。いつも、ずっと。
俺は、そんなエスペリアの事を―――

「?何か仰いましたか、ユートさま?」
「…いいや、何も。ただ、ちょっと思った事があっただけだよ。
俺みたいないい加減な奴の世話を焼いて、エスペリアは大変なんじゃないか?って」
エスペリアは心底驚いた様に、目をパチパチと瞬かせた。そして、
「ふふっ、とんでもない。ユートさまのお世話をさせて頂ける事は、わたくしにとって何よりの喜びです。
他の誰にだって譲れない、わたくしの大切な役目ですよ」
そう言って、さっきと同じ無邪気な笑みを浮かべて、屈託無く笑うのだった。

…何と言うか、エスペリアのこの笑顔は破壊力があり過ぎる。(台詞も十二分に衝撃的だったが。)
如何なヘタレの俺でも、さすがにこれは我慢できなかった。
「エ、エスペリアッ!!」
ガバッ!
エスペリアを、ギュッと強く抱きしめる。
「きゃっ!ユ、ユートさま!?駄目です、こんな所で……!!」
困惑や狼狽が伝わってくるが、さすがにそこまで気を遣ってあげられる余裕も無い。
「駄目なもんか。場所なんて関係ない。俺は……俺は、エスペリアの事――」


355 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/14(木) 22:53:43 ID:3rfP+O0R
「これがわたくしの支援……」

356 名前:お洒落エスペリア 10/12 :2005/04/14(木) 22:54:48 ID:AsjEcM/d
最早、今の俺には、周りの景色など目に入らない。目に写るのは、エスペリアのみ。
他の物など見えずとも、エスペリアさえ見えればいい。そんな事すら思う。
………………………のだが、しかし。さっきから感じる何か得体の知れないモノ。これは一体?
これは……………………既視感?そして―――。

視線。
視線×3。
………………何だろう、これ。痛いうえに、居心地もとってもかなりすこぶる良くないですよ?
視線の主は、アセリアにウルカにオルファ。
半開きになっている食堂のドア、その隙間から顔を覗かせ、こちらをジーーーーーーッと見つめている。
っていうか、睨んでる?いや、それよりも、だ。
今現在エスペリアと抱き合ってる所を、ばっちりしっかり3人に目撃された。つまりは、そういう事ですか?
………………………………って、そりゃ大事じゃんッ!!
「うわわわわわッ!!」
俺が背を向けて飛び退くと同時に、エスペリアもまたその場を飛び退いた様だった。
……………ううむ、はっきり言って気まずい。どうしよう……?

「あ、あなた達、そこで何をやっているんです!?ちょ、朝食は済ませたのですか?」
おおッ!流石はエスペリア。見事な防御力と回復力&指揮官ぶり。お姉ちゃんの鑑(?)だ。
これなら、意外にすんなり流して誤魔化せるかも――。

「ん。もう済んでる」
「とっくだよ〜、そんなの。
それよりオルファ、エスペリアお姉ちゃんとパパが何してたかの方が気になるんだけどなぁ、すっごく♪」

――駄目でした。結構、期待したんだけど…。現実は甘くない。

そして、ふと視線を移すと、ウルカと目が合った。すると、一言。
「………破廉恥な」
――うっわ、きっつ〜。こりゃ、誤魔化すのはホント無理そうだ…。


357 名前:お洒落エスペリア 11/12 :2005/04/14(木) 22:56:59 ID:AsjEcM/d
「ううっ……ユートさま!ユートさまも、何か仰ってください!」
エスペリアがこちらを向き、俺に支援を要請する。けどぶっちゃけ、これはもう完全な負け戦だ。
ここで戦いを続けるのは、どう考えても得策ではあるまい。
「すまん、エスペリア。でも、ここは大人しく朝食を摂った方が賢明じゃないか?
その方が、ここで3人と言い合いするより、たぶん被害が少なくて済むと思うし」
エスペリアだけに伝わる様に、小声で言う。
「そ、それはそうかもしれませんが………」
「ねーねー。二人で何話してるの〜?気になるってば〜」
「いや、腹減ったからとっとと朝飯を食べたいな、って。な、エスペリア!」
「………………はい。そうですね。」
渋々頷くエスペリア。

まあ、エスペリアの思ってる事も分からないでもなかった。
確かにここで言い合いをするのは、不毛な事ではある。が、だからと言ってそれを避ければ当然―――。

ガバッ!
「きゃっ!ユ、ユートさま!?駄目です、こんな所で……!!」
「駄目じゃない。場所は関係ない。ん、エスペリア――」

―――案の定、遅い朝食を摂る事にした俺達は、オルファ達に散々からかわれる事となった。
ただ今テーブルの横では、オルファ、アセリアによるエンゲキ公演の真っ最中だ。
ちなみに配役は、エスペリア役=オルファ、俺役=アセリア。で、ウルカは観客。
だが、含みのある視線をこちらに度々向けてくるその様から、俺達に心理的重圧をかける係、と思われる。
そして、オルファがわりと演技が上手い事もあって、エスペリアはすぐに耳まで真っ赤になってしまっていた。
相当、気恥ずかしさを感じている様だ。…無理も無い。
対して、エスペリアには悪いのだが、俺の方はあまりそうでもなかった。
…いや、だってアセリアが大根役者過ぎ。つーか、似せる気が無いとしか思えんし……。


358 名前:お洒落エスペリア 12/12 :2005/04/14(木) 22:59:14 ID:AsjEcM/d
「…………あなた達、いい加減にしなさい!!」
とうとう我慢の限界に達したのか、エスペリアが吼える。『献身』も出る。
蜘蛛の子を散らす様に、逃げ出すオルファとアセリア。
が、エスペリアがやや落ち着いたと見ると、また戻ってきてエンゲキを再開するのであった。
(二人とも、度胸あるにも程がある……。)
で、また怒るエスペリア。以下エンドレス。
「……やれやれ。まったく……」
もう、苦笑するしかない。

尤も、その苦笑はオルファ達だけに向けたわけではなかったりするのだけど。
それはどちらかと言うと、自分に対するもの。
何せ、エスペリアの横顔を見ながら、俺はこう思ってしまったから。

―――照れて怒った顔も可愛くて良いなぁ、なんて。

もし、こんな事直接言ったらどうなるだろう。
憤慨するだろうか。それとも、顔を赤くして俯いてしまうだろうか。
反応を見るのが、楽しみなような怖いような。まあ、どっちにしても見てみたい。
近い内に言おう。俺の胸の内を、伝えるついでに。

結局、そんな事を考えながら賑やかな朝食の時間は過ぎていくのだった―――。


359 名前:御洒落の人 :2005/04/14(木) 23:04:19 ID:AsjEcM/d
後書き

まずは支援、どうもありがとうございます。感謝の極み。

さて、今回の『お洒落エスペリア』。シリーズ中最も長く、最もラブラブ。(たぶん)

そして、 最 も 書 い て て 恥 ず か し か っ た SS。

まあ、自分が思ってた以上にエスペリア大好きな事が分かったんで、いいですけど。

……でも、これ元はオルファ主演の『お洒落オルファ』になる筈だったんだけどなぁ……。
恐るべし、エスペリアマジック*。
―――オルファって実は『薄幸キャラ』なんじゃないか、と最近よく思います。

*【エスペリアマジック】
エスペリアのみが扱える、特殊神剣魔法。
設定されているメインヒロインを押しのけ、出番を増やし目立つ事が出来る。
ゲーム本編や『ア&セリア子供劇場』等で、その発動が確認されている。
極稀に、メインヒロインの座を乗っ取る事も可能にさせる、とか。


360 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/14(木) 23:05:06 ID:3rfP+O0R
使用前
オルファリル ↑
エスペリア  ↓
使用後
エスペリア  ↑
その他    ↓
あちらが立てばこちらが立たず。たかが服。されど服。乙女心。微妙にツンデレなエス(ぇ
でも「ごめん。言わなきゃ伝わらない事もあるよな」が一番かっこいいと思ったり。
悠人の全然ヘタれじゃない送り狼っぷり見事でしたw

361 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/15(金) 00:09:16 ID:+nhrfgu5
ああ、エスペリア。どうしてあなたは緑のメイド服を着ずっぱりなの?

つーかオルファの普段着(大)って……ま、まさか前バリも完全再現っ!!!!????
そ、それはま、待て、いや、いや待たなくていいっ。は早く零細企業の失われた十年を取り戻すためにも
電光石火でもう蒸着っつーか瞬着っつーか町工場の世界に渡り合える技術の粋を集めてでも早急に実現
すべき案件ですよ?


貪狼ユートめ、エスは朝食じゃないぞ。いいかね? エスペリアはだなぁ 夜食専y(……一撃どころか百撃くらいで、苦しむように)

しかしなんかこれ一刻館みたいw

362 名前:憂鬱の人 :2005/04/15(金) 00:30:21 ID:x6esxeTP
やはり、エス萌え第n+1人者としてコメントしなければなりますまい。

             GJ!!

見える...見えるよ!御洒落氏がエスペリアに飲み込まれてゆく様がッ!!
ああ、でも良かった、このスレでのエスペリアのイメージが回復して。
私は今、心からそう思っています。(←少しは反省しろ)

363 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/15(金) 00:52:23 ID:QupbvNEl
もうオルファのフン(ryじゃなくても、普通の戦闘服だけで必要充分な破壊力ですよ。

唐突に戦闘服で訓練に参加するエス。
ちらりと覗く真っ白なフトモモ、
「キャッ、ユートさま見ちゃダメですぅっ(はぁと)」
って、見せつけてるんじゃないのか!?
訓練なんて出来たもんじゃない。
で、給仕服に戻ったらそれはそれで新鮮な…
以下エンドレス妄想。

364 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/15(金) 16:16:38 ID:cWwYsb14
マ ジ ワ ラ タ !
GJです御洒落の人

ソウ・ユートは自分の発言にもっと気をつけるべき
って何も言えなくなるなそれじゃ…

まるで宇○刑事ばりの早着替えなアセリアさんとウルカさん…
えっと…アセリアが蒸着でウルカが赤射でOK?

演技する気0のアセリア萌え(えー?

エスペリアマジック最高♪

365 名前:条件は同じ :2005/04/15(金) 21:28:50 ID:IcFKL9zz

ある日の第二詰所。
ラキオススピリット隊は深刻な問題に直面していた。
先日悠人と光陰が立ち話をしているのを、偶然ネリーが聞いてしまったのがそもそもの発端である。

「なあ悠人よ、ポニーってヨト語じゃなんていうんだ?」
「は?相変わらず唐突だな」
「髪型だよ髪型。正確な発音はポニーテールじゃなくポニーティルだと俺は常々思ってるんだが」
「寺の息子のくせにそういうとこ妙に拘るな、お前」
「別に英語にうるさくても跡継ぎに問題あるまい、それよりどうなんだ?」
「知るかよそんなの、セリアにでも聞いたらどうだ?」
「おいおい、それは管轄外だぜ。大体あの姉ちゃん、すぐ睨んでくるしな」
「お前がなんかしたんじゃないのか?セリアは訳も無く怒らないぜ。あれで結構世話好きな面があるし」
「ほ〜良く見てるじゃないか、悠人。珍しいな、お前が女の子を褒めるなんて」
「……そんな事はどうでもいい、それより何だ、管轄って」
「えらく離れた突っ込みだな、それで誤魔化したつもりか?判んないならいい。それよりポニーだ」
「また気になる言い回しを……まあいいか、うーん確か馬みたいな動物を『エクゥ』とか呼んでた気がするが」
「なるほど、流石に詳しいな。ふうん、『エクゥ』ねぇ……」
「ちょっと待て。どうして俺が詳しい事になってるんだ」
「隠すなよ。お前がセリアの後髪をいつも物欲しそうな目で見ているのは知ってるんだからな」
「なっ!誰が物欲しそうだっ!そういう誤解を招くような発言は……」
「お〜いみんな気をつけろ、ここにエクゥ趣味(フェチ)のエトランジェが居るぞ〜」
「やめろこの破壊坊主っ!妙な念仏をラキオスに撒き散らすなっ!」
「ぐがっ……ふふ、いいパンチだったぜ力○」
「誰が○石だっ!だから管轄とか言ってたのか……はぁ、俺は別に髪型を見ていたんじゃなくてだな……」

 ――――――

ひゅう、と光陰が口笛を鳴らした時、既にネリーは立ち去っていた。
皆に言いふらす為もとい知らせる為に。『エクゥ』とか『髪型』とか、断片的な単語だけを聞き取って。

366 名前:条件は同じ :2005/04/15(金) 21:31:10 ID:IcFKL9zz

で、再び第二詰所。
「以上がネリーの報告です。さて、キーワードは三つあります」
「髪型、エクゥ、それにセリアですね」
「はい、良く出来ました、ナナルゥ」
指揮棒のようなものを持ちながら、てきぱきと司会進行を取り仕切るヒミカ。
挙手し、的確な答えを述べるナナルゥに満足し、どこから持ってきたのか黒板に単語を書き出すと、
それを指揮棒でぱんぱんと叩きながら続けた。
「以上の3点から、ある推論が導き出されます。
 もちろん『ユートさまはセリアの髪型のようなエクゥが好き』などという暴論ではありません。
 つまり、『ユートさまはエクゥのような髪型が好きなのではないか』、そう私は考えています」
おお〜と詰め掛けた第二詰所の面々から歓声が上がる。
部屋の隅で小さく俯き、首まで真っ赤になって必死に何かを耐えている約一名を除いて。
はいっと勢い良く手を上げたのは、ヘリオンだ。ぴょん、と立ち上がった拍子に両のお下げも揺れる。
「あのあの、エクゥのような、というのは具代的にどこまでを指すのでしょうかっ!」
「うん、いい質問ね、ヘリオン。皆も知っている通り、エクゥには厳密には髪と限定できる部分がありません」
「そうですねぇ〜。あ〜でもぅ〜たてがみならありますぅ〜」
「そこっ!勝手に発言しないっ!ちゃんと挙手してから意見を述べるように」
すっかりノリが良くなり、出来の悪い生徒を叱り付けるように指揮棒をビッとハリオンに向けるヒミカ。
一方のハリオンも気にした風もなく、既に目を細めてお茶を飲みつつ窓の外を眺めていたりする。

367 名前:条件は同じ :2005/04/15(金) 21:34:34 ID:IcFKL9zz

一瞬静まり返った教室もとい談話室だったが、勇気を振り絞ったファーレーンが恐る恐る手を上げた。
「あの、ちょっといいですか?ヒミカ」
「はい、出席番号9番ファーレーンさん」
「(編成画面順っ!?)あ、あの、でもそれではキーワード『セリア』が説明つかないのでは?」
「うん、いい反論です。確かにセリアにたてがみはありません。しかし、他に共通点があるのです」
腰に手を当て、うんうんと頷くヒミカ。どうやらヨーティア辺りに悪い影響を受けたらしく、
いつの間にかつけている伊達眼鏡の縁をくい、と上げる仕草が堂に入ってきている。

「あ…………」
「挙手っ!」
何かを思いついたらしいシアーだったが、ヒミカの鋭い眼光にひっと身を竦ませて黙り込んでしまった。
「こら〜シアーをいぢめるな〜!」
泣きそうなシアーを見て、ネリーが怒りながらおやつのヨフアルを与える。
もきゅもきゅ食べ、ぐずぐずしゃくりあげながら涙目でう〜とヒミカを見上げるシアー。
年少組の迫力に思わずたじろぎながら、ふと気づくと周囲の視線がやけに冷たい。
ここにきてようやくヒミカは我に返った。こほんと一つ咳をしてごまかす。
「ご、ごめんシアー、わたしったらつい熱くなっちゃって……」
「う〜〜〜…………」
「(うっ)い、いぢめてないよ〜」
「…………ホント?」
「(ううっ)ほ、ほんとうだってば……シアーの意見、聞きたいな〜」
「………………」
「………………」
「……………………しっぽ」
「(ほっ)そ、そう正解っ!よく判ったね、シアー」
えへへ、と真っ赤なほっぺではにかむシアーの髪を撫ぜながら、ヒミカのささやかな胸は激しく波打っていた。

教育が現場に負けた瞬間だった(違

368 名前:条件は同じ :2005/04/15(金) 21:37:30 ID:IcFKL9zz

「では気を取り直して……そう、尻尾です。セリアの髪型はエクゥの尻尾にそっくりなのです!」
ヒミカの宣言に、再び教室もとい談話室の面々からお〜っと歓声が上がる。
ますます小さく俯き、首まで真っ赤になって必死に何かを耐えている約一名を除いて。
まあまあと手振りでざわめきを抑えたヒミカは、得意げに続けた。
「これは問題です。この髪型をするかしないかで、
 今後ユートさまの我々への接し方が変わるかもしれません。ですが、実際……」
そこで一旦言葉を区切り、教室もとい談話室を見渡すヒミカ。シアーとファーレーンが強く頷いていた。
ニムントールはばっかじゃないのみたいな目で見ていたので意識的に目を逸らす。
「そこで、提案します。スピリット隊は、エクゥの尻尾に似た髪型を、禁止とする。
 それにより、今後発生しうるユートさまの不公平な対応を未然に防ぎ、隊内の意思団結をはかる。以上です」

「はんた〜いっ!ヒミカ、お〜ぼ〜っ!」
挙手もせず立ち上がったのはネリー。当然だろう。お気に入りの髪型を、良く判らない理由で否定されたのだ。
「あ、あの〜、わたしの髪も、だめですか〜」
おずおずと立ち上がったのはヘリオン。どう捉えたのか、自分もそのカテゴリィに入ると思ったらしい。
「あのぅ〜、わたしぃ、纏めないとばらばらになって戦闘中や料理に邪魔なんですけど〜」
ハリオンの意見に、全員がうっ、と引いた。これは死活問題に直結する。
かと言って短く切れと強制も出来ない。どこぞの野球部じゃあるまいし、髪は女の命なのだ。

ともあれ前の二人はともかく、第二詰所のお母さんの発言は即効でヒミカ案の却下に繋がった。

369 名前:条件は同じ :2005/04/15(金) 21:40:29 ID:IcFKL9zz

「それでは代案を考えなければいけませんが……誰か意見はありますか?」
再び気を取り直しつつ教室もとい(ry を眺め回したヒミカだが、既に全員が雑談体勢に入っていた。
女三人寄ればなんとやら。
関心のある話題ならともかくただの会議など、いかにヒミカでも持続するのは難しい。

「へへ〜、ネリーの髪型もユートさま好きかなぁ〜」
「あ〜あ〜いいなネリー、シアーもするぅ〜」
くねくねと幼い腰を拙く捻りながら妙な“しな”を作るネリーとそれを羨ましがるシアー。
「エクゥの……しっぽですか……」
「そこはぁ〜こうやって縛るんですよぉ〜」
しきりに後髪に手を伸ばそうとするナナルゥを手伝うハリオン。
「えとえと……お下げはだめですかぁ〜」
誰にも答えて貰えず、一人おろおろとするヘリオン。
「ほらほら泣かないでよお姉ちゃん、情けないなぁ……はぁ」
「う゛う〜ごべんねニムぅ〜、でもどうやったら髪って伸びるの〜?」
崩れ落ちたファーレーンの覆面を取って、鼻水を面倒臭そうにかんであげるニムントール。
「………………」
そして相変わらず部屋の隅では真っ赤になったまま動かない約一名。

「ちょっとみんな、人の話を聞きなさいよ〜!!」
始まったばかりのヒミカ先生による誘惑授業(仮)は、いきなり学級崩壊が始まっていた。

370 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/15(金) 21:43:07 ID:Z4X427Dp
しえーん

371 名前:条件は同じ :2005/04/15(金) 21:45:05 ID:IcFKL9zz

こうしてうやむやのうちに解散となった詰所会議の次の日、空を夕日が茜色に染め上げる頃。
悠人は詰所裏に呼び出されていた。ベンチみたいなものが設置されているが、普段誰も使わない。
相手は既にそこに来て、座っていた。長い影をその前方に伸ばして。悠人も黙って隣に腰を下ろす。
やがて蒼い髪を今はやや乾いた橙色に照らされた少女――――セリアはぽつぽつと話し始めた。

「…………という事が昨日ありました」
ぎゅっと膝の前に揃えた両手を握り締めながら、事の顛末を説明するセリア。
俯いたまま、決して視線を合わせようとしない。話し終えても端整な横顔は地面の一点を見つめている。
「……どういうつもりで、わたしの髪型なんて見ていたのですか?」
最後を結んだ言葉は、振り絞るようなものだった。耳まで真っ赤にしながら、懸命に厳しい表情を保って。

「な…………」
悠人は、驚いていた。光陰との会話を聞かれていた、というよりも、それで大騒ぎになっていたという事に。
知らない間にセリアに迷惑をかけていた事に。それに……セリアにこんな顔をさせてしまった事に。
自分のあやふやな態度がいけなかったと気付いたとき、自然に指がセリアの髪へと伸びていた。
「あ…………」
触れた時、一瞬だけぴくっとセリアの身体が竦んだ。が、すぐに力が抜ける。
「ごめん。確かに俺、この髪型は好きなんだけどさ……それは、セリアの髪だからなんだ」
悠人はそのまま少しウェーブ気味な後髪を梳かすように撫ぜながら、囁いた。
「……ネリーのやつ、最後までは聞かなかったんだよな。俺さ、実はセリアのこと…………」

ざぁ……と風が流れる。掻き消された言葉は、でも確かにセリアの心にだけは届いた。
ゆっくりと顔を上げる。ぽりぽりと頬を掻きながら、ばつの悪そうな悠人の頬が赤く染まっていた。
それはきっと夕日のせいなんかじゃなくて。だからセリアも、素直に微笑む事が出来た。
そっと大きな胸に頭を預けながら、ちゃんと甘える事が出来た。
「今度から見たいときは、ちゃんと言って下さい……」

夕日に伸びる二つの影が、静かに一つに溶けていった。

372 名前:信頼の人 :2005/04/15(金) 21:46:47 ID:IcFKL9zz
テーマ:エクゥ+セリア=馬カップル。春ですから。ラキオスは常春ですけど(汗
支援、有難うございました。誤字脱字ハリオンマジック等ご指摘があれば幸いです。

373 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/16(土) 00:28:09 ID:yQZwaW60
美しい...美しい話です、きょしょー。
こないだのセリアとの絶縁宣言はやはりフェイントだったのですね。
しかし...もう既にユート君のセリア贔屓はデフォなんでしょうか?
ヒミカが横暴になるのも致し方ありませんw

誤字宝庫苦。>366「ぐだいてき」ではなく「ぐたいてき」だと思います。

374 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/16(土) 01:11:51 ID:x/WpwQoM


375 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/16(土) 01:29:21 ID:U8AZ0KOK
ささやかなのに激しく波打つ……(;´Д`) /先生、激しく矛盾していますっ! 
納得できるように僕にマンツーマン授業をきぼんしますっ! 当然メガネ着y(エクゥ引きずりの刑)

あ、いやえーとネリーが最後まで聞いていたらいたで阿鼻叫喚な詰め所模様を御覧じることになりますまいか。
ナナルゥの端的要点抜き出しw
オチ……めでたしめでたし……ってええっ!? ただのふぇち野郎じゃないのですかぁっ? くそう、うまくやり
やがってヽ(`Д´)ノ 盗んだエクゥで走り出してやるっスクールウオーズしてやる! 
(;´Д`) /ヒミカ先生マンツーマンで更生お願いします(しつこい)。


誤字? 破壊坊主>破戒坊主  どっちかって言えば破壊され坊主w


ティル……「て」「ぃ」「る」 と分けて発音するのならネイティブに近くなるのかも知れませんけど、
あくまで「ティル」と表記する限り、ティル・ナ・ノーグ などと同じ発音しかできないかと。それでOKなのかもしれ
ませんけど、ティルランプではどうにも違和感が。



376 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/16(土) 01:41:45 ID:iLN6gwJ3
>>360さん
今回の、冒頭っていうか1だけ読めば、間違いなくオルファの話なんですけどねぇ……。
オルファには「すまん」としか言いようが無い……。
あと、私は主人公贔屓なので、悠人にはなるべく格好いい役をやってもらいたいと思っています。
まあ、実際書くと大概、駄目人間で落ち着きますが(ぉ
>>361 髪結い氏
無論、前バリも完全再現。
でもどこかで聞きつけたレスティーナにより、哀れオルファの普段着(大)は完成と同時に即封印。
「前バリなどより、ヨフアル好きの清楚可憐な町娘にうつつを抜かしなさい、エトランジェ・ユート」
エスペリアの前バリデビューは、独裁により防がれてしまいました……orz

一刻館…エスはスピリットの館管理人、と言っても差し支えないので無問題ですw
>>362 憂鬱氏
飲み込まれました、おもいっきり(笑
しかし、回復……しましたかねぇ?
どっちかっつーと、『漢達の談議』とか、私も壊す方に属してる様な気が……(汗
ま、素のままでも壊れててもエスは良いって事でw


377 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/16(土) 01:44:55 ID:iLN6gwJ3
>>363さん
「よーし、それじゃ今日の訓練を始め―――あれ?エスペリアはどうした?
おっかしいな…朝食の時は確かに居たのに……」
結局、皆で捜すが見つからず。
「ユートさまも皆も……わたくしの服しか見てないんですか………」
訓練場に一人取り残された見慣れぬスピは、そう呟くしかなかったと云ふ――。

実際にエスが戦闘服着たら、激しくこうなりそうな悪寒……('A`)
>>364さん
OKです。3人目は、まあ脳内補完の方向でよろしく、って事でw

アセリアに萌えてもらっても、実は嬉しかったり。
何せ、今まで全然書けてませんでしたから、ヒロイン勢。
しかし、某ヨフアル好き娘はともかく、雷娘はネタしか思いつかない状態ですけども……。
>>372 信頼氏
セリアキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!!!
訳も無く怒らないけど、訳も無くツンツンしている。それがツンデレクオリt(ry
尤も今回は、滅茶苦茶デレデレの方に傾かれてますが(笑

セリアが幸せなら、馬カップルでも許します。
………………ま、その他の雑魚スピは、そうは思わんでしょうけどね(苦笑


378 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/16(土) 02:06:04 ID:91xdkfI5
>>359
オルファがネリーに自慢→普段と違う服装構成@第二詰所
とか妄想してみると

………

 ̄|_|○   販促もとい反則だよハリオン…


>>372
誘惑授業ハァハァ もとい ささやか。・゚・(ノД`)・゚・。
でもなくて
条件のせいに見えても条件は同じだった、
でも気づいたときには別の条件が違っていたんですなぁ…

今まさに溶け合わんとする二つの影を一瞬にして別ったのは
「大変だよ大変だよーあのねあのねー」
ネリーの声だった。
すべてを凍らせ動きを止める。ネリーみたいにくーるな女にぴったりよね〜。
そしてまたバカバカしくもどこか楽しい騒動(ドタバタ)が始まる………

379 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/16(土) 08:32:45 ID:p5SXlSpN
誤字指摘有難うございます。破壊はまだしも具代的って……(大汗

>>373憂鬱さん
デフォです。鉄板ですw
でも実はヒミカの方がノリノリで書けたのは内緒です。
>>375髪結いさん
イソップシアー。「アンタがやったんだっ!」叫ぶネリー。
責められるヒミカさんのマンツーマンラグビー更正について行くには相当体力が必要かも。
 >分けて発音するのなら
  そこなんですよね……片仮名表記って難しい。ティルランプは確かに違和感が(汗
>>376御洒落さん
春ですから。たまには素直なセリアもいいかな、と(ぉ
@360 自分も書こうとするとつい駄目になります>悠人 かっこよく書ける方がうらやましい……
>>378さん
スレ9-670からとった題名をそこまで読みきって頂けると嬉しいです。
「あのねあのねー、ナナルゥがカツラっていうのを作ったんだよー!」
「なにっ!じゃあみんなポニーになったのか?!!ハァハァ」
「やっぱりふぇちじゃない……orz」

380 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/16(土) 09:34:35 ID:igl6TQ1R
PS2公式人気投票、一票差でヘリオンが一位に!
ヘリオン:390
アセリア:389

381 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/16(土) 11:13:14 ID:L9GomJqK
これから規定を無視したデッドヒートが始まりそうな悪寒

382 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/16(土) 11:22:55 ID:nMWmgjap
>>381
てゆうか最初から無視されてるけどね。 >一人一票規定

ヘリオンと競ってたウルカは一体何だったのか……

383 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/16(土) 12:35:58 ID:yDokviQI
ウルカを超える前辺りからは、ほぼ全部規定違反なんじゃないかと思うのだが……>ヘリオン票

384 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/16(土) 13:13:32 ID:s/874rOx
この際だから素直に抜いた数だけ投票してみてはどうか、と提案してみる。
...あ、アセリアに一票入れるの忘れてた(←こらこら)

385 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/16(土) 14:02:26 ID:BfIbDB5s
PS2公式人気投票、現在、同率一位です。
アセリア:399
ヘリオン:399


386 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/16(土) 14:40:56 ID:atQkNQp7
同一ならどうなるんだろう?
二人分の四コマかな?

387 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/16(土) 14:45:05 ID:atQkNQp7
…とりあえず一言…

誰かニムに投票してくれ…orz

388 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/16(土) 16:07:32 ID:omZA1wZ8
投票最終日には凄いデッドヒートになりそうだな・・・


389 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/17(日) 00:48:21 ID:MCFrpCaG
複数投票分を訂正したら面白そう

390 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/17(日) 01:13:35 ID:MCFrpCaG


例えそうなってもわたし達の票は動きませんけどね
     _ ,へ 
  〃  ̄ ヾ;      ,´ /:::: |ヽ  , ⌒⌒ヽ
  i`_(ノハソ    ∠ <=====ゝ (((゙^)) ) i  元々少ないもんね
  ノ从;-;ハ,     んヘ!」 ‐ノ」| L!、ー゚| i)イ> 
  ( Ημ)|      <(つ/ ̄ ̄ ̄//i l i/ ヽ
  乙_∪ .∪  ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄(l[_ソ ̄ ̄ ̄
        ̄ ̄ ̄  

391 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/17(日) 01:14:48 ID:MCFrpCaG
えらくずれた……

392 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/17(日) 01:23:19 ID:DYmvmzqA
>>複数投票分を訂正したら

ヘリオンがエスペリアより上に行くことはありえないだろうなぁ。多分。

393 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/17(日) 04:52:55 ID:QjTfv/ps
ところで公式サイトでムービーが公開されてるわけですが(遅いよ)、
PS2版はOPテーマ変わるのかしら?

394 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/17(日) 09:52:24 ID:TcObMqqg
>>393
舞台劇の時にあった試用のPS2版ではデモムービーは『hallelujah』だったみたい
『永遠のアセリア』のが好きなんだけどなぁ…
EDはタイトルを見る限り変わってないとは思うけど
ED変わってたら正直へこむ

個人的に『Eteral sky』をどこかで流してほしい

395 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/17(日) 09:53:36 ID:cXGU7PE4
>>393
オルファの性器露出シーンが変更または削除されるのは、ほぼ確定。

396 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/17(日) 20:07:27 ID:2Wa3TT2k
>>395
年齢制限ないし、エロは全て削除では。
ウルカも入浴シーンでバスタオル巻いてるし。

パンチラにも年齢制限がかかるなんて最近まで知らなかったよ…

397 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/17(日) 22:00:23 ID:2TGEwPlS
>>396
12歳以上対象だからエロは無いでしょう、PS2だし
それどころか返り血まで消されてますよ旦那
つか白い血液ってどうよ?(オルファ敵兵虐殺シーン)

398 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/17(日) 22:28:03 ID:o97milh4
>>378さん
ハリオンがオルファの格好なんぞしたら……敵は居ませんねぇ(笑
個人的には、ヘリオンの格好妄想→KO。ですw

今回は、長さやまとまりを考えてメインヒロインだけで構成したんですが、
雑魚スピ分も欲しかったですね、やっぱり。反省。
>>379 信頼氏
うらやましい…激しく同意。『漢』と表記するからには、漢らしく描きたいと思います。
…………思うだけで終わるのが、アレですけど……('A`)
>>397さん
綺麗な絵になったとゆーか、虐殺でも何でもなくなったとゆーか。
規制への対応が大変てのは分かるけれど、少し物足りない気がしないでもない……。

399 名前:女の子だから :2005/04/17(日) 23:38:12 ID:eAgZziJm

燃え上がる城。風に舞い上がる火の粉。黒煙に覆われる景色。
灰色に薫る夜空に大きく羽ばたく漆黒の翼。その隙間から懸命に差し伸べられる手。白い、小さな手。
「佳織っ!」
「お兄ちゃんっ!」
交錯する叫び声。頭に血が昇り、思考が途切れる。暴れる感情。もう、何も考えられなかった。
「なんでもいいっ!『バカ剣』!もっと力を貸せっ!」
『……契約は成立した。汝の求め、確かに受け取ったぞ』
「うおおおおおっっ!!」
心が爆発する。呼応した『求め』の刀身から迸る、黒い奔流。
禍々しい、何もかも喰い尽くす煉獄の炎。膨れ上がる憎しみ。犯せ、殺せ、奪え。
「佳織を、放せぇっ!!」
爆発の様な衝撃。放たれた黒い槍は真っ直ぐに敵へ、そして佳織へ――――

「うわあっ!!」
自分の悲鳴で悪夢から目覚めた。

400 名前:女の子だから :2005/04/17(日) 23:39:47 ID:eAgZziJm

「はぁっ、はぁっ、はぁっ…………」
まだ心臓がばくばくいっている。全身から流れ落ちる汗。大量に吸ったシャツが張り付いて気持ち悪い。
見慣れた、いつもの部屋。ぼんやりしながら、それでもようやく今が戻ってくる。
額に手を置いたまま、暫く気持ちを落ち着ける。飲み込んだ唾がやけに大きな音を立てた。
「夢じゃ……ない……」
自分に言い聞かせるように呟く。あれから5日が過ぎていた。
――――そう、佳織が攫われてから、もう5日も過ぎている。
「…………くそっ」
どん、と激しく壁が鳴った。めり込んだ拳から血が幾筋か流れ落ちる。
ぽたぽたと床に広がる赤を見ても、焦燥感は消えてくれそうにも無かった。

どんどんどん!
「ユート〜?入るよ〜?」
ノックに続き、明るい声。ばたん、と勢い良く入り口の扉が開かれる。
「朝だよ〜っ!早く起っきろ〜っ!」
返事も待たずに飛び込んできたネリーはそのまま真っ直ぐ窓に駆け寄った。

「………………」
「ほら〜、いつまでも寝てたらダメなんだからね〜っ!」
無言で睨みつける俺を気にした風も無く、両手を押して窓を開く。
眩しい日差しと涼しげな空気が流れこみ、汗の不快感が少し薄れた。
だけど、それだけだ。風は心の中のしこりまでは払ってはくれない。
それよりも、目の前でう〜んと気持ちよさそうに目を細めながら背伸びをする少女に俺はいらついた。
「……ネリー、俺に構うなと言っただろう。今は放っておいてくれ」
感情を押し殺しながら、低く告げる。一人にしておいて欲しい。そう何度も言った筈だった。
それなのに、なんでコイツは俺に付きまとう?なんでいつも押しかけてくるんだ?

401 名前:おにぎりの中身の人 :2005/04/17(日) 23:41:10 ID:upUNqhln
久々に支援

402 名前:女の子だから :2005/04/17(日) 23:41:54 ID:eAgZziJm

俺の恫喝めいた呟きが通用しないのもいつもの事だった。
一瞬押し黙った後、あっけらかんとした調子を取り戻して振り返る。長いポニーが大きく揺れた。
「またそんな事言って〜っ!ユートが起きてこないのがいけないんじゃん。
 タイチョウがそんな事じゃ、しめしがつかないんだよ〜。そんなのだめなんだから……ねっ!」
言いながら駆け寄ったネリーに勢い良くシーツを奪われる。
「お、おいっ!」
「あ〜あ〜こんなに汗臭くして〜、ハリオンに怒られちゃうよ…………え……」
咄嗟に隠したが、遅かった。がばっと身を乗り出して覗き込んだネリーが小さく息を飲む。
「血が出てるっ!大変っ!」
ふわっと、風に混じって甘い匂いがする。そう思った時には腕を取られていた。
「…………ん」
「……くっ!」
そして指に感じる生暖かい感触。いきなり舐められて焦るよりも先に感じたのはドス黒い感情だった。

きぃぃぃぃぃん…………

どくんっ、と心臓が一つ、大きく跳ねる。頭の中で明滅する幾つもの光。
ざわざわと何かが這い出てくる予感。俺は慌ててネリーを突き飛ばしていた。
「きゃっ!も〜いきなりなにぃ…………ユート?」
尻餅をついたネリーが恨めしそうにこちらを睨んでいる。だけどもう、“余裕”が無かった。
「…………出て行け」
「……え?」
「出て行けっ!いいから、早くっ!」
「ひっ!……う、うん…………」
怒鳴り声にびくっと身を竦め、それでもまだ未練があるのか、少しづつ離れていくネリー。
「早く起きないとダメだよ、ユート…………」
去り際に掛けられた声が、酷く悲しそうだった。


403 名前:女の子だから :2005/04/17(日) 23:43:39 ID:eAgZziJm

佳織が連れ去られた後、俺にはもう一つの苦痛が待ち受けていた。
「ぐ、おっ!ああっ!」
頭を掻き毟り、くぐもった悲鳴を上げる。だらしなく涎を垂らしながらのたうち回る。
“収まる”まではこうして必死に耐えるしかなかった。そう、『求め』の強制に。
『何故我に逆らう。契約を果たせ』
ひっきりなしに呼びかけてくる呪詛。断続的に繰り返す頭痛。飲み込まれそうになる意識。
『汝も求めているのだろう、あの幼い妖精を』
先程感じた甘い匂い。暖かい唇。柔らかそうな肢体。すらりと伸びた手足。
むしゃぶりつき、めちゃめちゃにしてしまいたい。泣き叫ばせながら、マナを啜りたい。
捏造された、そして或るいは心の奥底にある欲望が、剥き出しになっていく。
「うる……さいっ!俺は…………」
記憶の断片を掻き集め、懸命に自分を取り戻しながら叫ぶ。
「違うっ!俺はっ、そんなもの、求めちゃいないっ…………!」
戦場で、何度あの明るい笑顔に救われた事か。
隊長になった当時、まだ不慣れな俺の回りを元気に飛び跳ね、いつも盛り立ててくれた。
少し気まずくなっていたエスペリア達との溝も、少しずつ埋めていけたのはネリーの明るさのお陰だ。
なによりこうして生き残れたのは彼女達が頑張ってくれたからなのだ。
「俺はっ……!お前なんかに……負けないっ!」
『……………………ふん』
面白くもないような響きを最後に、『求め』の声が遠ざかる。
荒い呼吸を繰り返しながら、俺は大の字になって天井を眺めた。鼓動が静まるまで、ずっと。

404 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/17(日) 23:45:34 ID:3qFet0C+
支援します

405 名前:女の子だから :2005/04/17(日) 23:46:32 ID:eAgZziJm

食堂には、既にだれも居なかった。ぽつん、とネリーだけがつまらなそうに皿を突付いている。
まだ重い体と気分を引き摺りながら席につく。
気づいたネリーが顔を上げ、一瞬嬉しそうな表情をした後すぐに膨れっ面になった。
「も〜、ユートおっそ〜いっ!みんな訓練に行っちゃったよ〜!」
軽く抗議しながら、自分の分のトレイを持ってきて、隣に座る。
俺は無視を決め込んで、食事を喉に流し込んだ。もちろん、味なんて判りはしない。
ネリーはそんな俺の様子を、興味深そうに頬杖をしながら眺めていた。
何か話せば、喜んで食いついてくるだろう。そんな仔犬みたいな雰囲気が漂っていた。
「………………」
「………………」
ネリーはこんな時、自分からは決して話しかけてはこない。それが俺の気分を害する事を知っている。
普段相手の事などお構い無しに騒いでいるように見えるが、肝心な時はちゃんと控えているのだ。
しかし今はその気遣いが、判る分だけいたたまれなかった。俺は食べ終わると、無言で立ち上がった。
「あ……どこいくの、ユート?」
らしくない、弱々しい不安そうな声。俺は振り切るように外に出た。

「………………」
「………………」
歩きながら、どうやって佳織を救い出せば、それだけを考えていた。
この世界に来てから、ずっと離れ離れだった佳織。恐らく、ずっと泣いていただろう。
オルファリルとかレスティーナが居ない時に、独りぼっちの部屋の中で。
今もそうしているかと思うと居ても立ってもいられない焦りが湧き上がる。
「………………」
「………………」
しかも、サーギオスには瞬がいる。……あの瞬が!
アイツに攫われたと考えるだけで、体中が震えだす。許せない。そんな感情が抑えきれない。
「いいかげんにしろっ!構うなって言ってるだろっ!」
俺はそんな鬱憤を、後ろから黙ってついてくるネリーに対してぶつけていた。
びくっと身を竦ませる気配。しかしそのまま離れようとはしない。いらついた俺は吐き捨てた。
「…………っ、勝手にしろっ!」
判っていた。自分でも、最低の事をしていると。

406 名前:女の子だから :2005/04/17(日) 23:49:11 ID:eAgZziJm

訓練中は誰も近づいては来なかった。当然だろう、みんな事情を知っている。
俺が立ち直るまでは、待っていてくれているのだ。――そう、戦いに、勝つためにと。
「ユートさま、今日の訓練メニューです。……これで宜しいでしょうか」
「……ああ」
交わされた会話は、それだけだった。恐る恐る、怯えたような瞳で訊いてくるエスペリア。
腫れ物に触るような態度にも、どこか他所他所しい仕草にも、ここ数日で慣れた。
「判りました、それでは……」
そう言って立ち去るエスペリアが一瞬憐れむような表情を見せていた。
居心地の悪さを誤魔化すように、『求め』を振るう。その間中、ずっとネリーの視線を背中に感じながら。


夜。ベッドに寝転びながら、一日を振り返る。
通夜みたいな夕食の間、誰も一言も口をきかなかった。
自分のせいだとは判っていたので、早々に立ち去った。
隣に座っていたネリーが何か言いかけていたが、それも気づかないふりをした。
「……佳織」
今日一日、また無駄に過ごしてしまった。何も良い考えが浮かばない。
ラキオスは今、マロリガンと交渉中だ。
それが上手く行けば、共同戦線を張って帝国に対抗する事が出来る。
判っている。それを待つしか無いって事は。
でもそれじゃ、遅い。遅いんだ。一刻も早く助け出したい。瞬に囚われているなんて、我慢ならない……

きぃぃぃぃぃん…………

こんこん。
「……どうぞ」
霧がかかったような頭の中。俺は静かに呟いていた。

407 名前:女の子だから :2005/04/17(日) 23:51:24 ID:eAgZziJm

「ユート……起きてる?」
「ああ……」
おずおずと妙に大人しくネリーが入ってくる。普段とのギャップにまた感情が揺れた。
「あのね……いつまでも今日みたいなのは、ダメだと思うんだ……」
「………………」
もじもじと、言い辛そうに指先を膝の上で絡ませながら、何かを言っている。
しかし俺は椅子に座るネリーの全身を舐めるように見つめながら、一言も発しなかった。
視線に気づいたのか、落ち着かない瞳に不安の色が広がる。
「どうしたの、ユート…………わわわっ!」
急にその細い腕を取り、ぐい、とベッドに押し倒す。そして組み伏せるように跨った。
「も〜、いきなり痛いなぁ、びっくりしたぁ〜」
何かの遊びだと思っているのか、ネリーが軽い非難めいた声を上げる。
俺は無言で眺めていた。その顔が、徐々に怯えた色を帯びていくのを。高まる愉悦と共に。
「………………」
「え……ユート冗談、だよね…………きゃあっ!」
びりびりっと意外に軽く戦闘服が引き裂け、甲高い叫びが部屋に響き渡った。
やや日焼けした、小振りな乳房が弾む。もう俺は、歪んだ笑みを隠していなかった。
「……はははっ!」
「ちょ、ユート、や、やだっ!」
胸元を晒されたネリーがじたばたと暴れ出す。両手を組み伏せながら、桜色の乳首に顔を寄せた。
息が当たる感触に、ネリーの四肢がびくんっと跳ねる。その拍子にからん、と『静寂』が床に落ちた。
膨らみに押し付け、つぷ、と含んだ突起を舌で舐め上げる。幼い、甘い匂いに頭がくらくらした。
「だめっ!ユート、やめっ……あうっ!」
少しづつ押し上げられ自己主張を始める小さな先端を、やや硬さの残る弾力に押し付け、むしゃぶる。
軽く噛み付いて離れると、赤い歯型が残っていた。興奮が喜びとなって全身を掻き回す。
小麦色の肌に、玉のような汗が浮かび上がっている。横たわり、はぁはぁと荒い息をついて波打つ胸。
健康的な色気を醸し出す鎖骨。そしてなにより嗜虐心を駆り立てる、怯えた表情が俺を捕らえ――――
「……いいよ、ユート…………」
「………………あ?」

 ―――そこで俺は、ようやく『俺』に戻った。

408 名前:女の子だから :2005/04/17(日) 23:54:34 ID:eAgZziJm

「……いいよ、ネリーを好きにしても。ネリー、ユートが好きだから」
ネリーは、怯えてはいなかった。涙を浮かべ、震えながら、それでも微笑んでいた。
緊張で体中に力を籠めながら、だけどもう抵抗しようとはしていなかった。
ただ、笑いかけていた。くしゃくしゃの泣き笑い。瞳が激しく揺れていた。
「お、俺…………」
「オトコとオンナだもんね……ユート、ネリーが欲しいんでしょ……?」
じゃあいいや、とぺろっと舌を出す。真っ直ぐ俺を見つめながら。
冗談っぽく言いながらも、その視線は決して俺から逸らさない。
「あ……あ…………」
『どうした契約者よ、その妖精を貪れ、汝もそれを望んでいたではないか』
頭の中で錐のように突き刺さる声に、俺は思わず立ち上がっていた。
「違うっ!俺はこんなつもりじゃっ!」
『何が違う?汝も妖精も求めている事だ』
「黙れバカ剣っ!俺はっ!俺は…………」
『………………』
「ど、どうしたのユート?」
いきなり叫んだ俺に驚いたネリーが目を丸くして見ている。
純粋に俺の事を心配しているその澄んだ蒼い瞳を、俺はもう正視出来なかった。
「ごめんっ!本当にごめんっ!」
「あっ!ユートっ!?」
俺は部屋を飛び出していた。いたたまれなくて、もうそこには居られなかった。


怖かった。いきなり覆い被ってきたユートは、大きくて、それからオトコの人だった。
いつもじゃれついていた時の、少し困ったようなはにかむ笑顔の、優しいユートじゃなかった。
でも本当は、そんな事が怖かったんじゃない。ユートの心が、壊れそうに見えた。
カオリの事や神剣の事、色々な事に押し潰されそうで、泣いているように見えた。
「…………痛っ」
胸につけられた歯型から、血が少し滲んでいる。
「……負けないんだからっ」
みんなはそっとして置いてあげようとしている。だけど、ネリーにはネリーのやり方があるんだから。

409 名前:女の子だから :2005/04/17(日) 23:57:01 ID:eAgZziJm

気分は最悪だった。すれ違うみんなが俺を責めているように見える。
当然だ。あんな事をしてしまったのだから。俺は視線から逃れるように、一人で訓練をしていた。
剣を振れば、少しでも嫌な気分が誤魔化せる。佳織の事を考えなくても済む。
皮肉なものだ。散々振り回されながら、それでもこのバカ剣を握っている。
これに頼り、これで道を切り拓く。俺にはそれしか許されていないのだから。
どすっ!
「……くそっ!」
めちゃくちゃに斬り付けた『求め』が、ざっくりと樹の幹にめり込む。
何もかも上手くいかない。刺さったまま動かない剣に、怒りが弾けそうになった。
「…………このっ!…………がっ!」
焼けるような痛み。力任せに引っこ抜いた『求め』の返し刃が、そのまま自分を斬り付ける。
肩からぽたぽたと滴り落ちる赤い血を見つめながら、次第に俺の頭は冷めていった。

ああ、判っていたんだ。悪いのは、全部俺のせいだった。佳織が悲しむのも。部隊の雰囲気が悪いのも。
全部、俺が巻き込んでる。そしてそんな俺に唯一接してくれていたネリーをも、最悪の形で傷つけた。
怪我した肩なんて、痛くない。心が、痛い。出来る事なら、投げ捨ててしまいたい位に。
「…………ははっ」
自嘲的な笑い声。膝から崩れ落ちる。震えていた。もう、限界だった。

「ユートさまっ!大丈夫ですかっ?」
「……俺に、触るなっ!」
「…………っ!」
いつの間にか駆け寄ってきていたエスペリアが、恐る恐る手を差し伸べようとしている。
もう、俺に構わないで欲しい。疫病神っていうのは、本当だったんだ。俺はもう、誰も傷つけたく無――

――――ぱんっ!

「え………………?」
頬に、びりびりと熱い衝撃が走った。顔を上げる。目の前に、本気で睨んだネリーの顔があった。

410 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/17(日) 23:58:28 ID:3qFet0C+
支援

411 名前:女の子だから :2005/04/18(月) 00:00:43 ID:fKnBSxo0

何の変哲もない、ただの平手打ち。……そんなものが。
「ダメだよユート、そんな事言っちゃっ!」
そんなものが、ネリーの顔を見た途端酷く心を揺さぶっていた。今まで経験した事も無い様な痛みを伴って。
驚き、咄嗟に頭が働かない俺に、少し高めの声が畳み掛ける。
「みんな心配してるんだよ、ユートの事っ!コドモじゃないんだから、ちゃんと治そうよっ!」
「ネリー……?」
「ダメなんだから、こんなのっ!
 ネリーはへーきだけど、エスペリアが可哀相だよっ!ちゃんと謝らなきゃダメなんだからっ!」

怒っている。ネリーが。俺のせいで。あんな酷い事をしたのに。嫌われたと思っていたのに。
自分の事で一言も責めなかったネリーが、エスペリアに辛く当たった俺に。
唇をぎゅっと噛み締め、全身を震わせながら。必死に何かに耐えるように、怒って、いる――――

「あ、あああ…………」
嫌だった。自分の事で辛そうなネリーを見ているのが哀しかった。
頬をさする。軽く熱を持ったそこから、じんわりと何かが沁みこんで来ていた。
――――また、心が痛い。
肩の痛みは相変わらず感じないのに。けど、頬の痛みはこのままじゃ取れそうにも……ない。

「だから……ね?元気出そうよ。そんなんじゃ、カオリ、悲しむんだからね?」
俺を叩いた手をぎゅっと胸元で握り締め、それでも目を逸らそうとしない青色の瞳が潤んでいる。
必死に保とうとしているが、くしゃくしゃの表情はもう崩れそうだった。何度も目元を擦っている。
俺は一度大きく空を仰ぎ、そしてふうっと一つ深呼吸をした。何かが抜け落ちた気分だった。
「ごめんな……みんなも、すまなかった」
そう、俺のせいだった。言い訳をして逃げ込んでいた、俺のせいだった。でももう、逃げるのは嫌だった。

集まってきたみんなの周囲に、ほっと安心する気配が流れる。
そうして素直な心でそれを感じれば、こんなに居心地の良い空間は無かった。
「エスペリア……すまないけど、治してもらえるかな……?」
「は、はいっ、ユートさま!」
回復魔法をかけられる俺を、擦りすぎて真っ赤になった目でネリーが嬉しそうに見つめていた。

412 名前:女の子だから :2005/04/18(月) 00:03:58 ID:fKnBSxo0

落ち着いた後、ふと尋ねていた。
「どうしてネリーはそんなにその……俺なんかに構うんだ?」
そんな俺にネリーはきょとん、と不思議そうな顔をして、こう言った。
「ネリーはカオリがいたらこうするかなぁって思っただけだよ?」
「え……佳織?」
「だけどカオリ、今はちょっとお出かけしてるから。それに……」
蒼いアーモンド形の瞳を大きく見開く。その頬がりんごみたいに赤い。
「ユート、辛そうだし悲しそうだし。だったらネリーが頑張るしかないじゃん」
いいオンナだからね〜と照れながらぴょんぴょん飛び跳ねる。その小さな体を俺は思わず抱き締めていた。
「わわっ!ユート、ど〜したの〜?」
「……全然、似てなかったけどな」
急な抱擁に、わたわたと両手を振り回して慌てるネリー。俺の声は聞こえていないらしい。
「わ、恥ずかしいよ〜っ!」
構わず腕に力を込め、強く引き寄せた。小さな温もりをより強く感じられるように。
激しく揺れていたポニーテールがやがて急に大人しくなる。じっとされるがままのネリーに俺は呟いた。
「さんきゅな。それと…………ごめん」
「……ユート、泣いてるの?」
「…………ばかだな、いいオンナはそういう事を言わないんだ」
「……そっか。ネリーもまだまだだね」
「……ばか。お前は充分いいオンナだよ」
更に力を込め、しがみ付くようになった俺の髪に、小さな手がそっと置かれる。絡みつく指が温かい。
「なあ、もう少し、こうしてていいか?」
「…………うん」
とくん、とくんと少し速い鼓動が聞こえる。それでももう、『求め』の声は聞こえなかった。

「ね〜ユート、元気になった?」
優しい声に、顔を上げる。にぱっと微笑んだネリーの瞳には大粒の涙が光っていた。
そっと掬ってやると、えへへとはにかむ。幼い笑顔に胸が一杯になった。
「ああ、沢山貰ったよ……ありがとう」
俺はもう一度、感謝を込めて抱き寄せていた。そのまま髪に顔を押し付ける。
くすぐったそうに身を捩る、小さな頭。甘い、ネリーの匂いがした。

413 名前:信頼の人 :2005/04/18(月) 00:04:58 ID:fKnBSxo0

子供だと思っていても女の子。油断は大敵です(何が

支援、有難うございました。誤字脱字ハリオンマジック等ご指摘があれば幸いです。

414 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/18(月) 04:25:35 ID:h7pAWPER
>信頼の人さん
GJ!
感情の移り変わりの表現などは、まさに職人芸。この作品に難癖をつけるのが難しいくらいの完成度です
久しぶりにネリーに萌えた!



現状報告
多忙故、SSの進行速度が低下+ニム&シアー作品故、キャラが今一つ掴みきれず大苦戦
何としても今月中にUPしようと奮闘中です

415 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/18(月) 09:45:22 ID:huPpP7D1
>>413
GJ!ネリーかわうい!だけど呼び方は「ユートさま」!そこだけが残念!

416 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/18(月) 10:36:44 ID:Xt3u4NmT
>>413
GJですた。途中「まさかこのままイービル突入か?」などと
ドキドキしながら読ませていただきました。
いやー、やっぱり信頼氏の「青」は安定感バツグンですね。
自分で自分を「疫病神」に仕立て上げてしまっている悠人の
サルベージ役にはぴったりないいオンナです。ねりーくーる!

417 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/18(月) 21:44:48 ID:J+CA1XDu
>>413 信頼氏
ネリー、いいオンナだ……(´Д⊂)
ホント、誰もが認めちゃういいオンナですよ………。
そのくせ、照れながらぴょんぴょん飛び跳ねるという可愛らしさも見せます。
隙が無さ杉だよ、ネリーw
それに対し、「……俺に、触るなっ!」→ 俺はもう、誰も傷つけたく無い―――
最強コンボを炸裂させ、へタレ街道大驀進どころか超驀進する奴が一人。
いいオンナに釣り合ういいオトコになろうな、悠人。…先が凄い長そうだけど。

あと個人的意見ですが、悠人がオルファリルって言うのは何だか違和感があるので、
普通にオルファの方がいいかなぁと思いました。

418 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/18(月) 23:24:58 ID:ECb5wl2n
>>397
白い血っていいな〜、WHITE&WHITE♪

……歌ってる場合か。言われるまで気付かなかったよ……
白くすりゃいいってもんでもないだろうに。

419 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/19(火) 00:11:44 ID:9f0mA3nV
いとしのネリー


ナイフみたいに尖っては…………傷つけるのは誰か己か。
疲れ果てた悠人。受け入れるのは青女。

ドツボに嵌った王子様を目覚めさせる一発。歯ァ食いしばれっ! 属性:いいオンナ 効果:くーる


nelie my love so sweet
  


と、今推敲中のとちょっと被ったかな(汗) どっちかと言うと補完関係というか表裏というか。

420 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/19(火) 03:40:01 ID:LZSXMhmZ
クールといえば。
>>4はいつになったら直るんだw

421 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/19(火) 11:17:59 ID:f3YdRYZj
>>413
く━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━る!!!!
うんうん、ネリーって元気の素を持ってる感じだよねー
他者とはどっかずれていても、それがネリーらしさ。
何者にも代え難い価値。
coolでもクールでもなく、くーる。


>>415
んでもさ、ネリーには「ユートさま」より「ユート」の方が似合うと思わん?
想像してみないか?
最初は一応「ユートさま」って呼んでて、でも、すぐ懐いちゃって「ユート」。
元気いっぱいに、あるいはちょっと舌ったらずに。
「くーる」の感じで「ゆーと」とか。

422 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/19(火) 17:01:32 ID:kMpQaypl
>>421
おおお、目からウロコです。
流石は信頼氏、そこまで考えた上でのユート呼び捨てだったんですね!
私はてっきりニムあたりとごちゃ混ぜになったのかと。
うーん、奥が深いなあ...

423 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/19(火) 20:28:35 ID:KShgLRVo
>>414無名さん
萌えられて頂けたようで幸いですw
ニム&シアー……口数の少ない年少組二人。難しそうですが、頑張って下さい。
>>415さん
う……知ってて書きました、すみません(汗
今回のはエスペリアのセリフと被るのを避けた、というのもあるのですが、
何故だか前からネリーがメインだとつい使ってしまいます。
>>416憂鬱さん
押し倒すシーンはやり過ぎかなと思いましたが、効果があったようでほっとしてます。
ちなみにこのネタ、憂鬱さんの作品拝読させて頂いた時に思いついて温めてましたw
>>417御洒落さん
という訳で、「奴」は究極のコンボを炸裂させました。
ここまで墜としておけば、少しはかっこいい「奴」も書けるかなぁ。……だめだろうなぁ。
今読み返してみましたが、違和感バリバリですね>オルファリル
「奴」主観&ナレーションだったので、ごちゃ混ぜになってました(汗
>>419髪結いさん
青女って(汗
耐えるいいオンナ、みたいなものを書きたかったのですが、サザンに例えられるのなら本望ですw
被っちゃいましたか……補完……裏……うう、ダークなイメージが。でも楽しみです(ぇ
>>420さん
ブラウザによってはずれるみたいですね。かちゅは正しく表示されますが、Altの方はずれてます。
>>421さん
ですねw 上手く言えないけどくーる。ネリーにしか判らないけどくーる。
あ、そんな感じです>ユート
馴れ馴れしいというよりは、懐いてユート。
……とか言っておきながら、全部変換して読み直してみたら舌足らずのユートさまもいいかなとか思ったり(汗
>>422匿名さん
いえ、流石にそこまでは間違いませんが(汗
考えというか、ついキャラが勝手に動いて補完の域を超えるというか……って駄目だろそれじゃ(涙

424 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/19(火) 22:45:10 ID:Raq44Hju
いや「くーる」だよ「くーる」

425 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/19(火) 23:22:16 ID:KShgLRVo
>>424
片仮名でしたか……失礼しましたorz 自分の書き込みの方がずれてるよ……

426 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/20(水) 01:18:55 ID:cZhkprVI
序盤、アセリアは部屋に籠もっているかふらりと何処かへ行ってしまうとエスペリアが言ってるけど、
実際何処に行ってるのだろう?


427 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/20(水) 07:11:42 ID:q04qYunB
読書好きという設定があるから籠もってる時は読書かなあ。
ふらりと何処かへ行くときは……素振り?

428 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/20(水) 10:47:51 ID:wM4BR8rL
セリアに会いに行ってるんジャマイカ?

429 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/20(水) 11:00:22 ID:pwcWqsps
ヘリオンにニムとファーがやっと出ましたな

関係ないことですが
ユーフィー「夕焼けを触りに行くの」と言って飛んでいき、「追いつけなかった」と
暗くなって暫くした頃に泣きながら帰ってくる・・・・
という夢を見ました。
抱っこしてやりてぇ

430 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/20(水) 11:07:08 ID:7tmf22Qj
>>428
それだ

431 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/20(水) 18:04:08 ID:WJw4iMQw
>>359 御洒落の人さん
「口は災いの元」がこれほど似合う主人公もそうはいませんね。
せっかく格好良いことを言えたと思ったら、幾度もの自爆or妨害に見舞われる悠人に合掌。
エスペリアとの仲を生暖かくいじりまわす三人に、館の雰囲気が出てるなぁと思いました。

>>413 信頼の人さん
ぶるぅ三連撃を一度に喰らってしまいました。
セリアとの決別嫌疑なんかをかけてるから罰が当たったようです。
それぞれの話に出てくる悠人の違いがハッキリとしていて、
それがヒロインの味をより一層際立たせて、魅力が伝わってきました。
この後はネリーも馬カップルの仲間入りでしょうかw

最後に、遅くなりましたが前回のSSに感想、ネタをくださった方々、どうもありがとうございました。

432 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/21(木) 00:43:02 ID:avb6IWh8
>429
それすごくいい

433 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/21(木) 07:43:05 ID:3U9Xfpel
「あらあら〜、みなさんお休みですか〜」
第二詰め所裏、大きな樹にもたれかかるようにして寝息を立てている悠人。
両脇には青い髪の姉妹が首を預け、膝の上には緑の髪の少女が丸まりながら安らかな表情で眠りについている。
「ふふ〜♪気持良さそうですね〜」
緑の髪を持つ女性は、今だ起きる気配のない四人を微笑みながら見ていた。
どんな夢を見ているのだろう、今少年が起きたらどんな顔をするだろう。
たぶん―――幸せな夢を見ている。
たぶん―――困ったような笑顔で起きるまで見守るだろう。
少年の頭を撫でる。つんつんとした髪をかきわけて優しく撫でる。
大樹の元、彼女は飽きずに少年の寝顔を見守っていた。

434 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/21(木) 07:51:54 ID:3U9Xfpel
ベリーベリーショート。お久しぶりです
長編ハリオン物が終らNEEEEEE!!ということで携帯で殴り書きしますた
みなさんの作品は読んでいるのですが感想書くのが苦手orz
早いうちに本復帰したいです…ではノシ

435 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/21(木) 15:14:21 ID:WSYlUL5q
人気投票、現在3票差でヘリオンがメインヒロイン追走中。
……フレーミングってやつ?(違

>>434
お久しゅうございます。のどかなひととき。
姉さんの長編楽しみにお待ちしております。


436 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/21(木) 15:53:00 ID:U3pT9rNT
残念なことに、規定無視で重複投票する連中が必ずいるからな
ここならともかく、ヘリオンがトップ争いしているのは正直不自然だと思う

437 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/21(木) 20:45:56 ID:CVxiO17G
>>431道行さん
悠人、そんなに違ってましたか。自分じゃ意識していないのですが、役割で自然にそうなったのかも。
>>434妄想さん
暫く見守っていたハリオンが、ふいに悠人の背中をずらし、後ろに座って膝枕するシーンが
何故か思いつくような、ほのぼのとした空気を感じました。長編も楽しみです。

438 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/21(木) 23:05:28 ID:wGoTRNq0
>>431 道行氏
館の雰囲気が出てる…そう言って貰えると、非常に嬉しいです。
悠人は――もう、隠し属性と隠しスキルに「へタレ」「うっかり者」「自爆」があるとしか思えません。
……どれも隠してない様な気もしますが(苦笑
>>434 妄想氏
のんびりのんびり、ハリオン空間。癒しの空間、安らぎ空間〜♪…憩いって良いですね(笑
しかし、ハリオン長編なんて、私にとっては茨の道どころか不可能っぽいんですが……。
頑張ってくださいませ。

439 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/22(金) 23:45:35 ID:+5W/lDnI
>>436
ここならともかく、ヘリオンがトップ争いしているのは正直不自然だと思う
~~~~~~~~~~~~~~~~

warosu

440 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/23(土) 00:15:28 ID:deRFqogy
へタレ?

441 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/23(土) 01:13:36 ID:XHDFQv3D
自衛官ナナルゥ

不許可 【イグニッション】

442 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/23(土) 11:00:27 ID:pgxLwUOx
>>441
専守防衛って事か……ただでさえ乏しいナナルゥの魅力が半減w

443 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/23(土) 13:46:07 ID:avL5jAmE

 '´ ⌒ヽ  
ハ」」」l」」〉 
ヾゝ゚ ヮ゚ノゝ 
⊂》|Tリつ
 く/|_ノ⊃
  (フ  

444 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/23(土) 14:34:50 ID:Tk0NoLu6
>443
アレだ、シアーのみ生存ルートだな
森の中を彷徨いながらネリーを探し続けてるんだよ(ノД`)シクシク

せめて、ヘタレ勇者がエターナルにならければ
こんな事にならなかったのに…。


PS2のEDでは、雑魚スピのその後も在ったら最高だろうな

445 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/23(土) 15:15:30 ID:2SSlgUnU
>>443
可 愛 そ う す ぎ る ぞ !

シ「ネリー…どこぉ…ネリー…」
ポンと後ろから誰かに肩に手をおかれる
シ「ネリー!?」
しかしそこにいたのは光陰だった
シ「コウイン様ぁ…ネリーは…ネリーはどこぉ?ネリーどこぉ!!」
光「…シアーちゃん…ネリーちゃんは…もういないんだ…」
シ「ウわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」

光陰の胸にしがみついて泣きじゃくるシアー…

いや、なんで光陰なのかは…まぁ、悠人がエタになった世界だと
隊長は光陰なわけですし…
実際ヘタレユウトなんかよりずっと漢ですし

446 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/23(土) 18:28:50 ID:D6XBbQrm
>>445
なんか「飛んで火に入る夏の虫」って希ガス

447 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/23(土) 19:28:28 ID:avL5jAmE
ネリーかシアー片方だけエターナル化したルートでの
二人の会話を想像して勝手に涙するテスツ。

――シアー、ただいまっ!
――え、は、初めまして……
――あ、う、うん……ごめんね、いきなり呼び捨てにして……

――あ、あの、ネリーって呼んでいい?
――うんっ!あ……はいっ!シアーさま!
――…………あのね……シアーもシアーって呼んで……

448 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/23(土) 21:48:55 ID:7dtMto8f
>>447
うわちょっと涙出てきた

449 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/23(土) 22:58:44 ID:jkrepkUO
と言うか、シアーとネリーはセットでエターナルだろふ。やっぱり。

>隊長は光陰なわけですし…
>実際ヘタレユウトなんかよりずっと漢ですし
むー、光陰は基本的には割り切ってしまうドライさがあるからなあ。
それが隊長としては正しいんだけど、ユート程に心は掴めないと見た。
へたれユートは優柔不断だが、そう言う不器用さがスピ達にツボなのでは。


450 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/23(土) 23:51:52 ID:SStDk0nS
いや、ラキオススピリット隊には、光陰の大好きなろりっこが多いので、
きっとユート以上にがんばるんじゃないかなぁ……とか思った。

………………まてよそれじゃセリアとかハリオンは戦死率が高いのか?(笑)

451 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/23(土) 23:57:14 ID:e+8z/uDH
誰か、ネリシアのE化SS書いてくれないかな〜。
・・・設定だけなら考えつくんだが・・・。

452 名前:おにぎりの中身の人 :2005/04/24(日) 01:54:24 ID:Q6IOEl8u
昔、水月の双剣『流転』をメダリオを倒したあとにネリシアが1本ずつ引き継いで、二人ともエターナルになるって話を
誰か考えたはず・・・

453 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/24(日) 02:20:26 ID:nB7rS50D
初代スレ-94ですね

454 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/24(日) 03:16:35 ID:Lau5+/U9
シアーとネリーはセットでE化できる…可能性もあるかもしれないけど
ニムファーはやっぱ別々だよなぁ…

455 名前:ニムントールの憂鬱 :2005/04/24(日) 04:17:28 ID:64u0rMXE

info:以下、Expの個別スキル設定だけ拝借したネタです。なので全員、記憶が飛んでません。


「大体ユートさまは勝手すぎますっ!」
「なんだよ、エスペリアだっておかしいだろ!?」

「…………ん?」
廊下を歩いていたニムントールは激しい声に足を止めた。
どうやら角の向こうから聞こえてくるようだ。
そっと覗いて見ると、ユートとエスペリアが言い争っている。珍しい。

「なんで御自分で『もっと動けるはずだ! 力を振り絞れぇぇっ!!』
 とか叫ばれた後、『サンキュッ!これでまだまだいけるぜ』なんて独り言を仰ってるんですかっ!」
「そういうエスペリアだって『少しでもみなさんの助けになるように……』とか自分にだけ
 ハーベストかけといて、『ありがとうございます』なんて誰にお礼言ってるんだよ!」
「そ、そんな……ですが部隊Xに編成されたのはユートさまじゃ……わたくしだって辛いんですよっ!
 エンジェルプライヤで全回復しても敵の反撃でダメージを受けてターンは終わるし、
 そんな事より独りぼっちで敵の前に放り出されて、一体誰に『献身』すれと仰るんですかっ!」
「逆ギレかよっ!俺だって独り言なんて言いたくないさ!でも仕方ないだろ?
 防御系サポートは全部いらない時に限って自分を回復しちまうもんばかりなんだから!」

「………………」
馬鹿馬鹿しい。そんなのどっちでもいいじゃない。
そんな事で喧嘩してるなんて、二人とも子供じゃないんだから。
溜息をついていると、また別の声が聞こえてきた。


456 名前:ニムントールの憂鬱 :2005/04/24(日) 04:20:20 ID:64u0rMXE

「まあまあ二人とも、あたしはそんなの気にした事ないけど?
 ボルトチャージ使えばそりゃ気持ちよくて思わず『まだまだ行けるっ!』なんて
 言っちゃうけどさ、なんてーの?ノリ突っ込み?そんな感じでいいじゃない、ねっ?」
「おいおい俺に振るなよ……まあなんだ、俺はエターナルじゃないからよく判らんけどいいんじゃないか?
 別に独り言なんて誰だってするもんだし、自分にプロテクションも悪くないかもな。
 『サポートはする、後は勝手にやれ、そこまで面倒みきれないぜ』とか言いながら」
「おっいい事言うね〜。さっすがアタシの彼氏っ!よっ、おっとこ前っ!」
「ふっまあな。ヘタレエトランジェとは訳が違うからな」

「ですからわたくし達スピリットは人を守る盾としてですね!」
「だから、人とかスピリットとか、そんなの関係ないって言ってるだろ!」

「「お前ら人の話を聞けぃっ!!」」

「………………」
どうやらバカップル二人組の参戦は、火に油というか、何の対HP効果も無かったようだ。
おまけにいつの間にか論点がExpからずれてきてる気もするし。もう放っとこう。面倒くさい。
そう結論づけて立ち去ろうとしたニムントールの背中にまた別の声。


457 名前:ニムントールの憂鬱 :2005/04/24(日) 04:24:53 ID:64u0rMXE

「あらあら〜?どうしたんですかぁみなさん〜」
「あっ、ちょっと聞いてよハリオン、実はさ〜…………」
「ふんふん……わかりましたぁ〜、つまりぃ、お二人は御一緒に戦いたいと〜」
「なっ…………!!」
「わ、わたくしは…………別に…………」
キョーコがどんな説明をしたのか、ぽんっと手を叩いてにこにこと微笑むハリオン。
今まで喧嘩していたのが嘘のように、悠人とエスペリアは真っ赤になって俯いてしまう。
鮮やかな手並みにニムントールは不覚にも感心していた。
光陰がにやにやと顎に手をやりながら、止めを刺す。
「ほう、なるほど。まっ、それで一件落着だな。二人とも、仲良くするのが一番だぜ」
ぽん、とユートとエスペリアの肩を叩き、そしてそのまま寄り添うように二人を並べる。
「きゃっ……あ…………」
「お、おい光陰」
いきなりの事に頬を染めながらも大人しくなるエスペリア。一応反抗してみせる悠人も渋々それに従った。
「そうそう、そうやってるとお似合いよ〜お二人さん♪」
「も、もう、からかわないで下さいまし、キョーコさま……でも宜しいのですか?それでは部隊Xが……」
「そうだ、Yも空いちまうな……片方は時深に任せるとして、今日子、頼めるか?」
「パ〜スっ!やっぱり背中がしっかりしてくれてないと、暴れにくいからねっ!」
ぽすっと軽く光陰の胸を叩きながら見上げる今日子。おう、と光陰が苦笑しながらそれを受け止めていた。


458 名前:ニムントールの憂鬱 :2005/04/24(日) 04:31:34 ID:64u0rMXE

半ば呆れ、それでも親友二人の睦まじげな仲を微笑ましく思いながら、悠人はう〜んと腕を組んだ。
「はいはい勝手にしてくれ……でも困ったな、アセリアかウルカかオルファか…………」
「あの〜、わたし、やりましょうかぁ〜?」
「「ハリオン?!」」
のんびりした口調に、悠人とエスペリアの声が被る。
「いやあのな、名前の前にEがつかないと……」
思わず突っ込む光陰。その声を遮るようにハリオンが、
「一度ぉ〜やってみたかったんですよぅ。独り言ってぇ、気持ちいいんでしょうねぇ〜」
などと、頬に手を当ててうっとりと呟いていた。
「自分にハーベストやアースプライヤーををかけるなんてぇ、グリーンスピリットの特権ですからぁ〜」
陰で聞いているニムントールに、ぐっさりと突き刺さる一言を残して。

「………………わざとね、絶対に」
悠人達の声が遠ざかる中。ニムントールはがっくりと膝をついていた。


459 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/24(日) 04:33:23 ID:64u0rMXE
エターナル……というのとはちょっと違うし何だか微妙なネタに(汗
でもニムってハーベストやアースプライヤー憶えない事にコンプレックスありそうな気がします。

460 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/24(日) 08:49:29 ID:kbpBkBDm
ニムはリバイブが使えるもんっ。

死んでなくても使っちまうけどなー。


( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )  ニムさんったら、私達が死ぬのを見越して魔法用意してるんですのよ。
                まぁ。それならさっさと回復してくれればいいと思いませんこと。
                あ、奥様それ禁句ですわよ。オホホ。

シ、システムの問題だもんっ。

そうだね、ニムは悪くないよねー (ナマアタタカイメ

ム、ムカツクッ! エレブラ3000ッッ!!


:;.:...⌒~;...;:。Д。)⊃  



ニムのコンプレックス……シスコンとかいっても平気で認めるわね。


461 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/24(日) 12:38:34 ID:Lau5+/U9
まぁ、ガイアブレスとかでも十分回復するわけですし…

462 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/24(日) 17:55:07 ID:yEc1M8xa
負けるなニム。君には君の…えーと、そう、ウィンドウィスパーがあるじゃまいか。
君はまだ〜(ry
なんか懐かしいw

463 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/24(日) 18:09:36 ID:QQ7F6LK2
>>462
TV版超時空要塞マクロスだっけ?。
よっちゃんマンは歌が歌えるってのもあったな。
80年代の話題で

464 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/24(日) 18:37:33 ID:kbpBkBDm
光陰だって今日子だって、みんな死んじまった。やりたいことだってあっただろうに…………
けど、君にはまだキュアーUがあるじゃないかっ。

アイ
T 覚えないけど。

465 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/24(日) 20:22:15 ID:XRpWoe/a
クラブザウスの会員になって壁紙を見た。
改めてみると…スリットが凄いナ…(つ´∀`)

466 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/24(日) 20:53:29 ID:YUrQq0V9
もしもわざとだと言うのなら、ハリオンは夜道に気をつけたほうがよさそうですねw

「うぅ〜、出来心だったんですぅ〜。私にはリヴァイブが使えないのが悔しくてぇ〜、
陰で見ていると分かっていたのに〜、つい言ってしまったんですよぉ〜。しくしく〜」
「……そんなだから貴女には使えないんですよ? ハリオン」

リヴァイブ:気高く純粋なスピリットだけが使用できる。

467 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/24(日) 21:08:17 ID:kbpBkBDm
夜道には気をつけな。月の夜ばかりじゃないぞっ。…………あれ? 逆か?w


468 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/24(日) 22:07:07 ID:TOzH8aEb
>>463
あー、ごめん。「ry」は
ツンデレラさ スキルは誰かがきっと 教えてくれると信じてるね
のつもりだったりしたw

>>467
うむ、月夜のほうが危険だね。忍び寄る黒い影w

469 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/24(日) 23:06:21 ID:pU0NIQm9
>>460髪結いさん
一触即発のラキオス井戸端会議。
三人いるという事は……えっとニムさん、多分抵抗が極端に低い人が居ますのでお手柔らかに(汗
>>461さん
ですね。ただスタートタイミングスキルの回復って使い辛い気がしましたので。
>>462さん
大人の階段昇るツンデレラニム。
包み込むようなウインドウイスパーがいつか素敵なレディーに……え?お姉ちゃん限定ですか?
>>464さん
いや死んじゃったんならリヴァイブで助けてあげて下さいニムさん。それだけが取り#p@お&
>>466道行さん
夜道を歩くハリオン。いつの間にか背後に立っていたのは覆面の奥から鋭い眼光を光らせる姉バカ一名。
「わたしにだって戦う理由があるんですっ!」

470 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/24(日) 23:26:56 ID:K039fXof
>>459亀レススマソ
乙でやんした。流石はネターナルw
何だか全く噛み合っていない悠・エスの夫婦喧嘩に萌えてしまいますたw

独り言かぁ...考えてみりゃオールラウンダーって孤独ですよねー。
X章で雑魚スピ達のマインド調整の為に、ユート独りで竜を退治しに
行ったときの、あの何ともいえない寂しさを思い出しました。

471 名前:孤独の心臓 :2005/04/25(月) 00:00:19 ID:qLOu/4If
 夜。
 既に深夜十二時をまわった頃だろうか。
 俺は頭を冷やすため、詰め所裏に繁る林へと向かって歩いていた。

 ぱきっ。がさがさ。
 下生えの上を踏み歩く。
 向かうのはいつもの場所。ちょうど良く林の木々が疎らになっていて、空を見渡せる場所が
あった。いつの頃からか、眠れぬ夜にはその場所で、ひとりボーとしていることが多くなって
いた。

「…………あれ?」

 俺のいつもの場所には先客がいた。煌々と夜空を照らす満月を背中にして、少女が夜空を見
上げていた。ややふっくらした少女然とした体型。肩口までの青い髪。いつものメイド服では
なく、水色の寝巻の上に確かハリオン製のカーディガン。
 シアーだ。

 まいったな。ひとりになりたかったんだけど……。
 佳織のこと、そして……瞬。
 あの時の、佳織を拉致した帝国のスピリットに対する俺の変貌。瞬に対する憎しみを、殺意
が簡単に塗りつぶしていた。溢れる衝動に俺の自我は簡単に流され、無限の力がわき出て来た。
あのスピリットが俺の力に耐えられなかったら……。
 俺は、俺自身すら信じられなくなっているかもしれなかった。

 考えることが多すぎて、俺の頭ではどうにもならなくなっていたから、ひとりで頭を冷やし
たかったんだけど。
 本音を言えばそうだけれど、俺は石の上に茫と座る、月の色に染まりそうなシアーの存在に
どこかほっとしていたのかもしれない。それに、なんだかひとりでいるシアーというのも不思
議に感じられた。
 だから、そっと近寄って声を掛けた。

472 名前:孤独の心臓 :2005/04/25(月) 00:04:20 ID:qLOu/4If
「どうしたんだシアー? こんな夜中にさ」
 シアーは、驚きもせず俺に顔を向けて、
「あ〜ユートさまだ〜こんばんは〜」
 と言った。全くこの動じなさは感心しちまうな。暢気すぎるってセリアなんかは口を酸っぱ
くして言ってるけど。
「ああ、こんばんは。で、何してんだこんな処で? ネリーはどうした?」
「えっとねぇ、お星様見てたんだよ〜。ネリーちゃんは一度眠るとね起きないからシアーひと
りでだよ〜」
 そう言って屈託なく笑う。月光はかなり明るく、シアーの顔の上に淡淡(アワアワ)とした陰影を
作り出す。俺はその右隣に腰を下ろして口を開く。ちなみに俺の特等席だったはずの座るのに
具合の良い石は、俺とシアーが座ると結構ギリギリだ。だからと言うか……仄かな石けんの香
りが漂ってきて俺の鼻をくすぐる。
「星?」
「うん。今日の昼間ね〜ネリーちゃんとオルファと絵本読んでたの。そしたらね勇者さまのお
話だったんだよ〜」
 最近のシアー達はちょくちょく本を読むようになったらしく、夕食の席で今日読んだ本の内
容がオルファの口に上ることもしばしばだ。
 シアーの言う勇者の話というのは、幾度かエスペリアやヒミカに聞かされた奴だろうか。な
ぜか皆詳細については言葉を濁してしまうのが不思議だったのだけど、もしその話なら、一度
詳しく知っておきたいと思っていた。
「それってあれか、四神剣の勇者ってやつか?」
 俺は興味を持ってシアーに尋ねた。
「ううんちがうよ、あのお星様だよ〜」
 そう言ってシアーは空に手を伸ばす。小さな、佳織とそう変わらない大きさの手が、銀光の
中、人差し指で虚空を指した。
 星と言われても……絵本に関係あるのか? そう思いながらシアーの指先をたどって視線を
伸ばしていく。伸ばした先には、ポツンと赤い星。強烈な輝きを発しながら浮かんでいた。
「星ってあれか? 赤い星?」
「うんそうだよ。勇者さまの星。『龍の心臓』って言うんだよ〜。むかしね〜、すごく強い勇
者さまがいたんだって〜、勇者さまはね悪い龍退治に向かったんだよ。そしたらね〜」

473 名前:孤独の心臓 :2005/04/25(月) 00:08:10 ID:qLOu/4If
 龍退治。
 ドンと胸を打たれた気がした。なんだか……何年も前の出来事な気がしてならない。
 サードガラハム……あのときの言葉を俺は、未だにどう受け取ればいいのか分からないでい
る。

 シアーの言葉は続く。
「そしたらね〜勇者さまはがんばってね悪い龍を倒すことが出来たんだよ。仲間の人はみんな
死んじゃったけど、勇者さまがトドメにその龍の心臓を思いっきり剣で刺したらいっぱい血が
噴き出してきてね、勇者さま血で真っ赤っかーになっちゃったんだって〜」
 俺はシアーの言葉を聞きながら北の空に赤く輝く星を見詰めていた。いつだったか元の世界
でバイト帰りに見た……確か火星だったと思う。それに似ている気がした。
 血の色なのか……心臓の色なのか。いやでも思い出してしまう。
 ラキオスの守護者だった存在に、突き立てた『求め』。あの時の感触を昂揚を、今でも覚え
ている。忘れることなど出来ようはずもない。俺も浴びた龍の鮮血……。

「それでねその後川で体を洗ってもね剣の色が赤くなったままで落ちなくて、街に戻ってもみん
な知らんぷりなんだってぇ〜」
「……知らんぷり?」
「うんそうだよ〜知らんぷり。せっかく退治してきたのに誰も何も言わないの〜。王様も、勇
者さまの恋人だったお姫様もみんなだよ〜。それでね勇者さまはそのうちね気付くんだぁ。み
んなね、勇者さまのことを知らないんだって」
「……知らない?」
 どういうことだ? 思わず聞き返した。
「知らないの。勇者さまはみんなから忘れられちゃったの。それでね寂しくて独りぼっちでね、
何年もずっとずっとさまよったけど、耐えきれなくなってお空にのぼってハイペリアに行っ
たんだってぇ〜」
「ハイペリアに……か?」
「うん。お空の向こうにあるの〜。でもね勇者さまはハイペリアに行っても寂しいままなんだ
よぉ。だれも、いないから。勇者さまを知ってる人。勇者さまはずっとずっと独りぼっちなん
だ〜」

474 名前:おにぎりの中身の人 :2005/04/25(月) 00:08:54 ID:26KB+/z4
( ´∀`)支援どぞ

475 名前:孤独の心臓 :2005/04/25(月) 00:13:20 ID:qLOu/4If
「そっか。独りぼっち、か」
 独り……脳裏に浮かぶのは泣き顔の佳織。
「うん、だからね……勇者さまはお星様になったの。でもお星様になっても、周りには他のお
星様はいないの。そしてね、一晩中あそこで動かないままずっとず〜っとこの世界を見てるん
だって。寂しいよ〜って」
 赤い星。孤独の星。確かにあの星のまわりは目を凝らしても何もない。暗黒のままだ。晴れ
た夜は冗談みたいな星空がまき散らしたように空を覆うというのに。
 そう言えば、極初期の頃にエスペリアに教わった覚えがある。方角を知るための標としてだ
けで、こんな話しは教えてはくれなかったけど。だから北極星と似たようなものとしか考えて
いなかった。皆、単に「北の赤」と呼んでいたから、「龍の心臓」なんて名前は知らなかった。

 風が吹いた。林の木々をガサガサと揺らす。真夜中の木々は、鬱蒼と果てがないように見え
る。紅星は瞬き一瞬だけ流れ雲がその姿を隠した。
「かわいそうだよね勇者さまぁ」
「…………ああ、そうだな」 
 シアーの何処か湿った声に、俺は、かすれ声を返すしかできなかった。
 寂しい。
 独りぼっち。
 結局、俺が佳織に強いてきたことなんじゃないか? 俺のつまらない意地で。そして今も、
それは現実として起こっている。
 俺は何をしてきたんだろう? 龍退治の果てに、ここまで戦ってきた俺は何を得たんだろう。
戦う力以外の何を得たんだろう。

 俺という渦は全てを引きずり込む。何時かは……いや既に佳織をも飲み込んで。
 グルグル。グルグル。
 瞬への怒り。俺への焦燥。佳織への不安。マイナスだけの感情が渦巻き、混じり合う。
 
 グゥ……だめだ、こんなんじゃ。となりにシアーがいるってのに。
 爆発しそうな感情を拳と共にギュッと握りしめた。
 隣を見る。シアーの横顔。空を見上げているその瞳には真珠のように光るものが浮かんでい
た。

476 名前:孤独の心臓 :2005/04/25(月) 00:15:29 ID:qLOu/4If
「シアーね〜ネリーちゃんがいなくなったら寂しくてダメだもん。だからシアーもね、勇者さ
まのお側にいてあげようって思ったの〜」
 そう言って何処か儚く笑う。その拍子に涙が落ちた。シアーはただのおとぎ話相手に本気で
心を痛めていた。この子は心底から泣いている。人の痛みや寂しさを一緒に分け合える、そん
な子なんだ。
 俺は言葉が出てこなかった。シアーを見ていることも出来なくて、ただじっと、シアーの手
の甲に残る夜露の様な水滴を見詰めているだけだった。

 一瞬、静寂が降りた。俺とシアー、木々と風にも。
「龍の心臓」は輝き続ける。月光も変わらず。

「……あのね、ユートさま〜」
 静寂を破るのを恐れるような小さなつぶやき。
「……ん?」
「ユートさまは大丈夫ぅ?」
「なにが……だ?」
 顔を上げた俺に、シアーの眼差しが染みこんでいく。
「カオリさま、いなくなっちゃったから……ユートさまは寂しくなぁい?」
 ポツリと零れた言葉に、心が、体が熱くなる。俺という渦に生じた、ひとつだけの波紋。シ
アーの労りが優しさが、たとえようもなく嬉しくて。そしてなぜか、シアーの隣にいることが
言いようもなく恥ずかしくて。

 シアーの心遣いが嬉しかった。まだまだ幼い子だとばかり思っていたのに、ネリーの陰に隠
れがちなこの子もしっかりと成長しているんだ。きっと俺なんか簡単に置き去りにされる位に。
 俺の世界の人たちも、きっと俺と佳織を気に掛けていてくれたのだろうと思う。でも、俺は
何も見てなかった。佳織の為。ただそれだけに凝り固まっていたんだ。

 不安そうな瞳が少しだけ佳織とだぶって見えた。この子は佳織と同じなんだ。優しくて、きっ
と強い。自分より他人を優先して、ちょっと困った顔で微笑んでくれる。

477 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/25(月) 00:17:23 ID:jv0+rKIo
支援です。

478 名前:孤独の心臓 :2005/04/25(月) 00:19:05 ID:qLOu/4If
「シアーは優しい子だな」
 月並みな表現しかできないけど、俺の喉からやっと出た言葉だった。
「え〜そんなことないよぉ〜」
 小さな指で涙を拭い、はにかんだ笑顔が俺の心を暖かく解きほぐしていってくれるのを感じ
た。シアーは、喉奥で甘えた声を出して俺の腕を取り肩に頭をもたせかける。いつの間にか開
いていた手でシアーの頭を撫でた。月光に生まれた淡い天使の輪が髪の上で踊る。
「俺、大丈夫だ。寂しくなんか無いよ。シアーがこうして傍にいてくれるし、ネリーもオルファ
もアセリアも、他のみんなもいるんだから。きっとさ、その勇者さまも寂しくないと思うぞ。
シアーみたいな良い子がこうして見ていてくれるんだから」
「んふふぅ♪……よかったぁユートさま〜。ユートさまも勇者さまも寂しくないんだ〜」 
 シアーの満面の笑みを見て思う。本当に思いやりのある良い子なんだ。
 佳織にも、いつかきっとこんな風に笑って欲しい。

「シアーねぇ〜カオリさまの作るお菓子大好きなんだ〜ネリーちゃんもオルファもだよ〜。だ
からねカオリさまを助けるためにシアーもがんばるよ〜」
「ありがとなシアー」
 俺は少しだけ苦笑しながら、心の底から礼を言った。
 だけど俺は思う。
 シアーががんばるってことは、戦うってことだ。そんなことに駆り立てる権利なんて俺にあ
るわけが無い。
 けど、それでも俺は……佳織を助ける。そしてそのためには、皆の助けが必要なんだ。

 サードガラハムが言っていた、“負けぬように小さな妖精達を守れ”。
 俺に出来ることはそれだけだ。俺は負けない。誰も死なさない。その為には俺は躊躇なく剣
を振る。その絵本の勇者のように、行き着く果てが永遠の孤独だとしても。代償なんか喜んで
払ってやる。罪と罰が有るのなら、俺がすべてを背負う。

479 名前:孤独の心臓 :2005/04/25(月) 00:21:32 ID:qLOu/4If
 月が翳る。刹那、星が流れた。
 あ、と声を出した俺は、シアーにハイペリアのおまじないを教えてあげようと思って声を掛
けたけれど。
「シアー?」
 黙りこくってしまったシアーに不審を抱いた俺は俯いた顔をのぞき込む。

 スゥ……スゥ……。

 規則正しい微かな寝息が俺の耳へ届く。
 いつの間に……苦笑して、俺はシアーを支えながら俺の膝の上に導いた。心地よい肩の重み
が惜しかったけれど。そして、着ていた陣羽織を脱ぎシアーの上に掛けた。
 はは。普通逆だよな。
 そういえば昔もこんな事があった気がする。まだ佳織が小さかった頃、俺の膝に頭を載せて
寝てしまったことがあった。あの頃の佳織もこれ位短い髪だったっけ。そう思うと無性にあの
頃が懐かしかった。
 髪に指を入れて梳いた。手入れの行き届いた髪は滑らかに俺の指が通り抜ける。佳織とは違
う、真っ直ぐな髪質。
「ンゥン………ユう…シャさ…ま」
 くす、と思わず笑う。目元に残る涙の痕をそっと撫でて、俺も目を閉じた。シアーは夢の中
で勇者さまに逢えたのだろうか。
 瞼の裏に浮かぶハイペリア。俺の故郷。
 小鳥。光陰。今日子。クラスのみんな。うるさい奴ばっかりだけど、これだけいれば寂しくな
んか無いよな。俺もシアーと一緒に行けるかな……ハイペリアへ。


 そして俺の意識も、幾千の星の彼方へ跳んでいった。

………

……



480 名前:孤独の心臓 :2005/04/25(月) 00:23:38 ID:qLOu/4If
翌朝 第二詰め所

「うわっうわっうわぁシ、シアーッ。お日様もうあんなとこだよっ。早く行かないとご飯食べ
られないよー」
 ベッドの上で飛び起きたネリーは、いつもなら自分を起こしてくれるはずの妹の姿がベッド
の上にないことに気が付いた。
「あれぇシアー?」
 ベッドの下。
「シアー?」
 クローゼットの中。
「シアー?」
 やはり鞄の中も調べなければならない。

「シアーッどこ行ったのシアーッ。シアーがいないよぉっ!」
 食堂へレッツゴー。

481 名前:孤独の心臓 :2005/04/25(月) 00:25:23 ID:qLOu/4If
同刻 第一詰め所

「ユートさま。いい加減起きてくださいませ。お食事が冷めてしまいます」
 三度目のノック。さすがのエスペリアも堪忍袋の緒が……というかユートの部屋に入って、
寝顔をばっちり見ることが出来る大義名分を手に入れたことに笑みが隠しきれなさそうだった
り。
「ユートさま。入りますよ、よろしいですね」
 ノブに手を掛ける。もしかして若い男性特有の朝の現象があったりしたらどうしようかは既
にシミュレーション済みだったり。
 ガチャリ。
「おはようございます。ユートさま。今日も予定が立て込んでいるのですからお起きに……」
 丁寧なお辞儀の後、口が止まり目がベッドの上で止まる。
「ユートさま? いない? ど、何処にいらっしゃったのでしょう」
 ちょっと慌てて一階食堂へ戻るエスペリア。


――――そして、ユートさま&シアー捜索隊が結成寸前戻ってきたふたり。

482 名前:髪結いの人 :2005/04/25(月) 00:29:21 ID:qLOu/4If
後書き
落とすべきか落とさぬべきか、それが問題だ。
いやしっかり落としましたけどね orz
おふた方支援ありがとうございました(;´д⊂ 実は支援うけるの初めてだったり。

話の元ネタは獅子座のα星“獅子の心臓”レグルスです。そこから色々混ぜ混ぜしてこうな
りました。もともと高台を舞台にしようかと思っていたんですが、シアーがそんなとこに夜中
行くのも変かなぁと思い、詰め所の裏にしました。そしたらアセリアイベントを乗っ取る形に(汗)

昨日ちょうどシアーの話題が出てたんですね。昨夜はコタツで爆睡してしまって。エタ化じゃ
なくてすいません。
シアーに長口上言わせるのって骨が折れます。違和感あるかなぁあるだろうなぁ。シアー支援
になるかなぁ<too late too little
とりあえず「これは何時かは書かなくては」と言うネタ四つのうち一つ消化。残り三つ書け
るかな?

ハナイエ 心臓  シセミナ 龍     【龍の心臓】シセミナル・ハナイエ で良いのかな?

 以下蛇足

 deep sky

その後、ヨーティアの助手として力を磨き、後の人々から不世出の天文学者と呼ばれるまで
に到った彼女は、晩年、以前の戦友であり未だかくしゃくと文筆業を営む女性の取材を受けて
こう答えたと言います。

私が、一番嬉しかったこと? ふふ、そうだなぁ……この仕事について色々あったけれど、最初
の発見が一番かしらね。
もう、今言いますよ相変わらずせっかちなんだから。
それはね『龍の心臓』に伴星があったってこと。小さな青い星が寄り添うように……ね。
勇者さまは……孤独じゃなかったんだよ。

483 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/25(月) 02:58:09 ID:U2K3LsAh
>>459
乙です。
ニムがかわいそうだ・・・
とか言いつつ実は二人のバカッポゥぶりに和んでしまったw
それにしても光陰だけE化できないのはちょっとかわいそうですな。

突然悠人を殴り倒す光陰。
悠人を必要としている人たちがいること、そして今日子のことを頼むと告げ、
悠人に『因果』を渡し、時深と共に去る光陰。
抗議の声を上げようとするもそのまま意識を失ってしまう悠人。
眼を覚ますと目の前には一振りの神剣が・・・

とか。
ダメか・・・ダメですな。

>>482
乙です〜。
なんていうかもう・・・深いですな。
シアーが可愛いですはい。
そしてエスペリア・・・・・w
多分悠人はこの後エスに問い詰められるんだろうなぁ・・・

484 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/25(月) 03:11:21 ID:U2K3LsAh
ところで例のアレですが、今月の剛田の広報ページ(?)に

『アセリアのヒロインが活躍するゲーム(仮)』ですが、たった今も私の目の前で○○○○のチップキャラが
フィールドをチョコチョコ動いてます。
単なる続編ではなく、新機軸のゲームとして皆様のお目に掛ける日ももうすぐ?

と書いてありました。
やはりシミュレーションかしら?

485 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/25(月) 07:24:15 ID:pvrXcV9K
今という箒星君と二人追いかけていた。
それこそ詰所の面々が呼んだって返事もろくにしない程。

そっと諭しつつ自分に置き換える悠人。
立ち向かえる決心をくれたのは孤独に寄り添う伴星。G.J.でした。

シアーを捜索するネリーの頭に浮かぶ?マークを想像してにやけつつ。

486 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/25(月) 07:38:07 ID:mt1G8hDZ
>>482
>>髪結いの人さん
G.J!! シアーが可愛いというか美しいというか……
それと対照的なエス・ネリのあわてっぷりが(w
しかし我らが「勇者様」が帰ってきたときの惨状が
目に浮かびます。


487 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/25(月) 13:51:13 ID:ZDvvFU6D
>>482
乙でやんす。
ほや〜ん。えぇこやなぁ〜
『孤独』の痛みを知る者は、だからこそ他者の孤独を憂う哉。
よしよし、お菓子あげるからねぇ〜

488 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/25(月) 18:52:35 ID:8BjlQm/z
>髪結い氏
孤独を癒やしたのは『孤独』のシアー。
もはや一編の叙事詩のようなSS、乙でした。
二人の間に流れる緩やかな時間と空気が伝わって来ます。
願わくば孤独に没頭する男が、ヘタレの汚名を返上し、
好青年に成長せん事を―――。


489 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/25(月) 20:41:13 ID:PSaSEVDq
>>482 髪結いの人さん
きっとお話とダブらせた悠人が心配で眠れなかったんだろうなぁ……
悠人の苦悩を癒せたことにほっとして、
眠気を思い出したように瞼を重くするシアーが目に浮かびます。
後半は何かもうトロトロと舟をこぎそうな様子でもたれかかって。

490 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/26(火) 00:41:30 ID:vIDUBhJG
>>459 信頼氏
独り言…面白いし、今日子のノリ突っ込みってのは的を得てるのでは。
PS2版でも、是非とも直さないで欲しいですね(笑

『献身』すれ…献身スレ…。あったらいいなぁ、と思います。(´∀`)
>>482 髪結い氏
優しく純粋な心――その持ち主は、ただ居るだけで救いになる…。
でも、当の本人にはそんな自覚は全く無くて。
悠人の感謝の気持ちが、しっかりと全部伝わるのはいつになるやら……?
その後の二人の関係も気になって、いろいろと考えてしまうSSでした。G.Jです!

…しかし、エスは何というか…「流石」としか言い様がありません(^^A

491 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/26(火) 01:19:09 ID:mvmHZWrj
ニムの壁紙キターー(いつの話だよ)
とか思ったら、右の絵が痛々しすぎて壁紙にできねぇよ_| ̄|○

492 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/26(火) 02:46:29 ID:7h5AIDVe
皆さん、感想ウレーシェです。ちなみにレグルスは夜9時頃南西50度くらいの所に見えます。悠人が見た火星ってのは、
2003年の大接近のものではなく、2007年の接近時のものです。でも私の「龍の心臓」イメージとしては2003年の奴ですけど。

シアーたん、せめてニムファーと同じ所まで上がってくれ……上を見ればまさに星の如きハイペリア(高み)w

>483さん
深いですか。可愛いですか。エスペリアですかw きっとユウト君はエスとその他の面々によって星になることでしょう。空は既に
明るくなってるのにw

>485さん
寄り添う伴星にシアーはなんて名付けたのかなぁ……。蛇足とか言って、シアーが悠人と添うことが出来ないことを作品中
で明記してしまうことから逃げてみたんですが大丈夫だったのかな。覚えていなくても、孤独の中で生き続ける絆は星の世界
で永久に。と言うことで、補完で裏でした。

>486さん
星を見て涙する少女。絵になります。
慌てるお姉さんズ。ネタにな(ヘブンズスォード・エレメンタルブラスト) …………勇者さま凱旋お出迎え。剣戟付き。

>487さん
えぇこですよ〜。控えめで他人優先の結果、残り物には福がチャッカリ〜♪ なだけですw?
孤独の痛み、孤独を憂う。空を見上げるたび、理解出来ない感情がこみ上げてくるシアーの心に残るのは、寂しさだけじゃ
ないんですよ、きっとね。



493 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/26(火) 02:48:59 ID:7h5AIDVe
>488さん
叙事詩……(汗) まぁニーベルングもちょっとお借りしてますがそれは持ち上げすぎです(汗)。
悠人は大丈夫です。佳織とシアー。ふたり分の笑みを心に抱えているのですから。

>489さん
ネリーちゃんは爆睡してましたw オルファも。シアーは感受性の高い娘なのですよ。ぽやーとしてますが。
夢の中の勇者さまは針金髪だったのかも。
実は話しを考えた当初は、翌朝寝不足でふたりそろってあくびしてセリアにどやされるって奴でした。

>490さん
はい。この時点ではシアーの心に悠人への焦がれと言うものはあまり無いのかも知れません。でもユートには
自覚はないけれど芽吹いていたりして。その後は……どうなんでしょう? 
森の中ユートを追うシアー。立ちはだかる時深。シアーを行かせようと声を張り上げるネリー。
でも……『孤独』のシアーは“永遠”には愛されなかった……こんな感じで脳内展開してたりするけど。悲恋ですい
ません。噴飯ものですね。で、エスは……エスですからw エスペリアの自演で1000まで逝くスレマダー?


494 名前:紅(くれない) :2005/04/27(水) 07:03:54 ID:ZrWuU5Ij

陽炎のように揺らめく景色の中、流れる影を確実に捉える。
射止められた鳥が堕ちるのは、飛ぶ力を失うから。ならば。
叩きつけられた地面の上で這い蹲り、もがき足掻くものは。
神剣を杖にして、尚立ち向かおうとしてくる敵は。
「……マナよ、炎雷となりて敵を撃て」
……射止めなければならない。嘴も爪も、およそ全てを沈黙させる程に。

血塗れになりながら、それでも踏み出そうとする一歩。
まず、その肢が吹き飛んだ。支えを失った躯を第二撃が捉える。
木の葉のようにきりきりと舞う頭が、止めの一撃で消滅した。
今度こそ鳥は羽根を失い、粒子だけが空に還っていった。

連戦だった。主力が不在のタイミングを狙っての、敵の波状攻撃。
サルドバルトを目前にしたミスル平原。マナの変動が肌で判るほど極端なこの土地。
ここを迎撃の地に採った敵の思惑は、功罪が半ばといった所か。
確かに神剣魔法が増幅される事により、自分達を一気に殲滅させるのには適しているのだろう。
実際に大きな損傷を負った我が軍は、今殆どがバートバルトまで後退している。
残って踏み留まっているのは私とシアー、それにニムントールだけだ。
しかし、敵の損害も大きい。
特にブルースピリットを失った彼女らは、既に神剣魔法を防ぐ手段を持たない。
故に先程からは伏兵による突撃が繰り返されている。
それはこちらとしては時間を稼ぐには好都合だった。
ただ、それにも限界がある。特に常に斬り込んでいるシアーの疲労が目立った。

日が沈もうとしている。辺りが橙から薄紫に染め変わる時間。
闇が降りてくれば、ブラックスピリットの力が増大する。
通常でも危険な状態。それをこの地で受ける訳にはいかない。
もう半刻味方を待ち後退しようと考えた時、微弱な気配を感じた。


495 名前:紅(くれない) :2005/04/27(水) 07:06:05 ID:ZrWuU5Ij

「……散開」
左右で警戒していた二人が俊敏に反応し、横に開く。
うんざりするほど繰り返された動作に澱みはない。
『消沈』に潜り込むように意識を集中し、両脇で浮き上がる緑の光球をその先に収束させる。
「マナよ、疾く進め 破壊となりて、彼の者どもを包め――――」
弾ける寸前の膨らみごと振るった神剣の先から迸る紅蓮の炎。
「――――イグニッションッ!!」
爆発しながら飛散する赫は槍となって的確に気配に向かう。
貫き、燃やし尽くす顎(あぎと)を獰猛な獣のように開いて。

――――氷となりて、力を無に……

「……ちっ!」
一瞬にして、霧散した。まるで何も無かったかのように。
迂闊だった。まだブルースピリットがいたのだ。可能性を考慮に入れなかった自分に舌打ちが走る。
直後、意外な方向から別の気配。振り向いた瞬間聞こえた叫びが恐れを現実にさせる。
「はぐっ!」
「シアー!?」
ニムントールの悲鳴。鮮血を迸らせながらゆっくりと倒れていくシアー。
肩から切り落とされた腕に握り締められたままの『孤独』。
独楽鼠のようにきりきりと舞いあがる蒼く光る刀身が目に焼きついた時、何かが心で蠢動した。
「死ねぇっ!」
刃(やいば)に血を滴らせたまま迫るブラックスピリット。
活き活きとした殺意を向ける爛々と輝く赤い瞳。輝き羽ばたく白い翼。
生きている。この敵は、「まだ飛んでいる」。……飛ぶ鳥は落とさなければ。
がっ。受け止めた『消沈』と敵の神剣が鈍い音と火花を散らす。
同時に掴んだ『孤独』から流れる苦しみ、痛み、哀しみ。あらゆる昏い感情が、『消沈』とリンクした。
浮かび上がるスフィアリング。凝縮した時間は、一瞬で敵の心臓に『孤独』の剣先を吸い込ませた。
「ぐ、がはっ!」
苦悶の声を絞り出す喉元まで、胸部から一気に切り裂く。消滅する白いウイングハイロゥ。
大量の鮮血をまき散らし、鳥はあっけなく動かなくなった。

496 名前:紅(くれない) :2005/04/27(水) 07:16:23 ID:ZrWuU5Ij

「……………………」
向こうでニムントールの『曙光』に頭部を吹き飛ばされたブルースピリットが金色に輝いている。
手元の『孤独』からも同様の光が舞い上がり、ハイペリアに還っていく。
倒れたシアーは動かない。薄く透き通っていくウイングハイロゥ。シアーは、もう飛べない。
…………不思議な感覚が湧き起こる。久しく忘れていた、懐かしく、酷く苦々しい感覚。
心の一点で生じた「それ」は、水面に落とされた一滴の血のようにやがて全体へと波紋を広げて。
それでもその赫はあまりにも鮮明過ぎて、その匂いはあまりにも生々しくて。
全てが黄昏に満ちた世界の中。感情が沈んでいく。暗く深く、独り静かな場所へと――――

――――神剣の主が命じる マナよ、倒れし者に再び戦う力を与えよ……

何かが抜け落ちたような欠落感から私を引き上げる、ニムントールの詠唱。
それはきらきらと周囲を輝かす、グリーンスピリット特有の緑色のマナ。
細かい粒子が慈しむようにシアーを包み込む。ゆっくりと再構成されていくシアーの体。
時間を遡行していくような光景を目にしながら、私は初めて祈りというものを行っていた。
やがて一際眩しい閃光が走り、シアーの瞼がぴくりと動く。
「間に合った……? ……良かった」
額の汗を拭いながらニムントールが囁いた。
その声に我に返り、今更のように持ったままだった『孤独』をシアーに握らせる。
触れた指先の温かさに、心の緊張が融けてゆく。ぽたり、と何かが掌に落ちた。
透明な、熱い液体。そっと頬に手を当てる。いつの間にか、私は涙というものを流していた。

「……で、この後の指示は?ナナルゥ」
腰に手を当てながら、何故か微笑んでいるニムントール。
私はぐいっと一度頬を拭い、それからシアーを抱き抱えた。軽い、羽根のような体だった。
「一度、退却します。……シアーは私が運びましょう」
そうね、宜しくと先に立って歩き出すニムントール。その背中にかけた呟きは聞こえただろうか。

――――ありがとう、感謝します。

自然に口から出る言葉。リヴァイブに浸された心は、もう違和感を訴えてはいなかった。

497 名前:信頼の人 :2005/04/27(水) 07:23:30 ID:ZrWuU5Ij

BGM:KURENAI produced by X
歌詞の「I」をナナルゥに置き換えて聞いていたら何故かこんな感じに(汗

>>470憂鬱さん
オールラウンダーの思い出といえば、アレです。
危ない危ない、なんとか誰も死なずに耐えてくれた……「タイムシフト!」orz
時深さんは今後ずっとオールラウンダーと決めた瞬間でした。
>>483さん
『因果の悠人』……光陰の記憶を失った今日子に言い寄られそう。
『聖賢者光陰』……光陰と聖賢の口論とか面白そう。
……いいかも(ぇ
>>490御洒落さん
献身スレってw
PS2版、直ってたらそれはそれで物足りないかもしれませんね。回復しても無言とかになって。

ついでにネタ振り気味にスピリット血液型をハイペリア式に予想してみるテスツ。
何を考えているか判らないアセリアはAB、
誰にでも輸血出来るが誰からも輸血出来ないOのエスペリア、
気儘なオルファリルはB、沈着冷静なウルカはAかなぁ。
雑魚スピでは個人的にファーレーンとセリアがA希望(ぇ

……いえ、今思いついたのですが。

498 名前:えらい遅レスですが :2005/04/27(水) 16:04:06 ID:hf+krXoI
>>39
PC版OPだと「薄紅に染まる♪」の辺りでオルファが褌(だっけ?)を捲って性器露出。

499 名前:498 :2005/04/27(水) 16:08:28 ID:hf+krXoI
ごめん。>>396だった。

500 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/27(水) 16:12:35 ID:PRnMzmlR
>>497信頼氏
熱血二刀流ナナルゥ乙。
渋い...渋すぎるぜダンナ...
どことなくあの名作長編「安息」と一脈通じるものを感じました。
それにしてもニムが不器用な癒やし系っぽくて良いです。GJ!

追伸:「○○すれ」ってのはどうやら北海道地方の言葉らしいですよ、
    私の調べた所によると(←どこまでもヒマな香具師)

501 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/27(水) 20:49:05 ID:cnLmaaP9
>497
飛ぶ鳥を落とす勢いで『消沈』炸裂。小隊長ナナルゥ乙。
戦うことで心を失い、今また取り戻す。心の蘇生も遠からじ。


と言うかこの組み合わせは危険な気がw でも拠点防衛としては、息切れしにくいシアーと、
行動2のディフェンススキルの多いニム。一気の殲滅ナナルゥは悪くないか。


「空腹を覚えます。夜の食事は鳥肉を所望したいところです」
「は? なんで?」
「いえ、気分的に」

502 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/27(水) 22:29:06 ID:LbglF8xx
>>497 信頼の人さん
黒い染まりつつある世界の中で、昏く赫い炎は夜から身を守る。
けれど、全ての闇を吹き飛ばすのは陽の輝き。
取り戻していく心には光だけが入るわけではないけれど、
暗い思いが忍び込む隙間は誰もがいつも埋めてくれてそうです。

「し、シアーも頑張ってたんだよ? ね、ねっ」
「うん、だいじょうぶだよぉ。ニムも、ナナルゥもね……ありがとう」

503 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/28(木) 00:52:25 ID:5DlNE0LG
>>497信頼氏
乙です
KURENAIのIの部分をナナルゥに変えて…
くれナナルゥに染まった〜この俺を〜♪と歌ってしまいました

504 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/28(木) 03:54:02 ID:FTFMQL9l
>>497 信頼氏
ナナルゥにニムにシアー。これまた、かなり珍しい組み合わせですね。
ハードボイルドに決めるナナルゥ、さり気なく優しいニム。
そして、ちゃんとした台詞のないうえに死にかけるシアー。………あれ?(汗
訂正。懸命に戦うシアー。
―――――ふぅ、危ない危ない(何が
ま、ともかく。このパーティなら、ナナルゥの心にキュアーがかかる日も遠くなさそうですね。
………ニムには、本物は扱えないですけどもw

血液型予想。
調子が良くて、さばさばしてるネリーはB。消極的だが、ちゃっかりさんなシアーはAB。
細かな事に気が回り、自分をあまり表に出さないナナルゥもAB。
おっちょこちょいだが、実行力のあるヘリオンはО。うっかり副隊長エスも当然О(笑


505 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/28(木) 07:08:59 ID:ZWJt6OYK
短いくせに結構気に入って考えたネタでしたので、沢山のレスに感謝ですw

>>500憂鬱さん
『綻び』も合わせ、『安息』の引き金みたいなものは意識しました。
サルベージ役の彼女に注目して頂けたのも嬉しいです。
ある意味彼女の補完にもしてみたかったので。
>>501髪結いさん
戦術的には確かに危険かもw
どうしてもアタッカーが反撃してくるのでニムが常に「ムカつくっ!」。
その度おろおろするシアー。フォロー無しのナナルゥ。どんどん部隊の雰囲気が悪くなったり(汗
>>502道行さん
ネリーによるフォロー、ありがとうございますw
黄昏時の気怠るい『孤独』感みたいなものを柔らかく拓く『曙光』
そんな感じで……って時間帯めちゃくちゃですが(汗 くれないに「暮れない」を引っ掛けてたりしてます。
常に周囲がなにかしらの影響を良い方向で与え合う、そんな所がラキオススピリット隊の強さの気がします。
>>503さん
……そっか、説明が変でしたね。でもくれナナルゥって上手いw
自分が聞いていたのは英語バージョンの方でしたので、
「nanaru's heart has been gonna dye deep red with all of pain」
なイメージでした。日本語版の歌詞には無いのですが、with all of pain がいかにもな感じで。
>>504御洒落さん
無口三人衆ってことで。まるで科白がないシアーもですが、ニムもナナルゥも殆どがゲーム本編で喋ってる言葉。
書く時に考えていた科白って実は最後の二つだけだったりします(汗

血液型:ヨーティアはガチでAB-。ところでヒミカ嬢が読めない……AかOか……

506 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/28(木) 13:10:00 ID:YI2ydZlA
遅レス遅レス。

>>459
哀れニム。そしてもっと哀れなのは光陰。
しかし独り言、自分も見るたびに画面に向かってツッコんでました(笑

>>482
シアーの優しさに胸がほんわかと。
叙事詩、やはりニーベルングだったんですね。あの話は自分かなり好きだったりするのですが。
青い伴星、そっと寄り添うように、けれど離れることは無し。

>>497
静かに流れる戦いに引き込まれるものが。
「まだ飛んでいる」という表現に眼を見張ったり、感心することしきりです。
同じ鳥でありながら小鳥を落とすように撃墜していくナナルゥはさながら猛禽。
最後に微笑んでいるニムにノックダウンです(笑


真面目で潔い印象があるヒミカはA。
中に色々隠しもってそうなイオはABかなぁ。

507 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/28(木) 20:24:30 ID:2x9ESFOd
      ファン投票、決着がついたようですね
     _ ,へ
    ,´ /:::: |ヽ  , ⌒⌒ヽ
   ∠ <=====ゝ (((゙^)) ) i ニム達には関係ないけどね
   んヘ!」 ‐ノ」| L!、ー゚| i)イ>
     <(つ/ ̄ ̄ ̄//i l i/ ヽ
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄(l[_ソ ̄ ̄ ̄
        ̄ ̄ ̄


508 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/28(木) 20:36:55 ID:2x9ESFOd

   あ               (それにしても同じ黒なのに……)
                      _ ,へ   
 ,'^》フ⌒´ヽ》ヘ         ,´ /:::: |ヽ  , ⌒⌒ヽ
 ( ノ i」」」」」〉))        ∠ <=====ゝ (((゙^)) ) i (お姉ちゃんより上……)
 ノノ(!リ゚ ヮ゚ノリ((       んヘ!」 ‐ノ」| L!、ー゚| i)イ>
(( ⊂! |T|!つ リ         <(つ/ ̄ ̄ ̄//i l i/ ヽ
 ===く/|_|〉lj=       ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄(l[_ソ ̄ ̄ ̄
    (フフ                ̄ ̄ ̄


509 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/28(木) 20:41:14 ID:2x9ESFOd
          ん?ニム、何か言った?
          _ ,へ
         ,´ /:::: |ヽ  , ⌒⌒ヽ
        ∠ <=====ゝ (((゙^)) ) i え?な、何も言ってないよ……
)))      んヘ!」 ‐ノ」| L!、ー゚| i)イ>
          <(つ/ ̄ ̄ ̄//i l i/ ヽ
      ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄(l[_ソ ̄ ̄ ̄


510 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/28(木) 23:22:10 ID:5DlNE0LG
>>508
ハゲワロス

しかしヘリオンが一位か…
四コマはヘリオンになるのか…それとも下から一位ですという事になってキモウトか…(マテ

511 名前:実りある日1/15 :2005/04/29(金) 10:41:55 ID:jyyHKJ2u
かちゃり。
「では、皆さん行きましょうか」
「……面倒だけど、お仕事だもんね」
「ナナルゥ、第一詰所からは誰が来る予定だったかしら」
「アセリアと、エスペリアです。最適な編成は……」
ぱたん。

かちゃり。
「さてさて〜、今日も良いお天気で、お客さんも多そうですね〜」
「それじゃ行ってくるけど、後はよろしくね」
ぱたん。

がちゃっ。
「行ってきまーすっ。ほらほらシアー、置いてくよ〜」
「あぁ〜、ネリー待ってよぉ、待ってってばぁ〜」
ばたん。

かちゃ。
「みなさん、行ってらっしゃい」
きぃ……

……
…………
………………

512 名前:実りある日2/15 :2005/04/29(金) 10:42:56 ID:jyyHKJ2u
かちゃり、と小さな音を立てて第二詰所の扉が開く。入り口を通り抜けて姿を現した人物、
高嶺悠人はそのまま周りを見回して小さく首を傾げた。
街の巡回を終えてふらりと立ち寄った第二詰所の居間には、誰もいなかった。
第一詰所に戻ってもアセリア、エスペリアは哨戒に出かけて帰る時間はまだまだ先だ。
オルファリルには仕事が無かったけれども、出かけるつもりだと悠人は聞いている。
つまりは一人では暇だからこちらに来たわけなのだが、すっかり当てが外れた。
少なくとも二、三人はゆったりとくつろいでいるのが常なのだけれど。と思いながら、
一つの椅子を引いて腰掛ける。鍵が開いていたのだからたぶん無人では無いだろう。
しばらく待てば誰かがやって来るかもしれないと、軽く歩き疲れた身体で伸びをした。
誰も見ていないのをいいことに、ぶらぶらと椅子を傾かせながら頭の後ろで手を組む。
ところが普段なら、ごく自然にお茶が差し出されるほどの時間が経っても誰も姿を見せない。
ちょっとふざけた椅子遊びにも居心地が悪くなってきて、カタンと音を立てて体勢を戻した。
「もし開けっ放しでそのままって言うんなら無用心だよな」
そういえば、と悠人は出かける前に聞いたオルファリルの言葉を思い出した。
「ネリーとシアーと三人で遊びにいくって言ってたからな」
もしかしたら、ネリーに引っ張られるうちに、シアーまで鍵を忘れていたのかもしれない。
一度、軽く自身に言い聞かせるように頷いて、椅子を元に戻して立ち上がる。
例え開きっ放しだったとしても、ここに物盗りが現れるのかという疑問も浮かべず、
何となく用心棒気分の高揚を感じながら、悠人は点検のために各人の部屋へと続く廊下へと進んでいく。
しかしながら個人の部屋にはきちんと鍵がかかっているようで、やはり留守だと言うほかはなさそうだった。

513 名前:実りある日3/15 :2005/04/29(金) 10:43:59 ID:jyyHKJ2u
「ホントに誰もいないのか? どうすりゃ良いのかな……」
独り言を洩らすのもなんだか変な心地がして、さらに一つ、一つと扉の前を通り過ぎる。
その内に、たった一つだけわずかに開いている扉があった。
「おーい、中に誰か居るのかー?」
一応、確認のために声を上げてみる。
「はっ、はい、今行きます……ひゃっ!?」
との言葉の後、途端に中から盛大に椅子が倒れたと思しき音が聞こえてきた。
「ど、どうしたんだ一体!?」
まるでたった今悠人の来訪に気付いたような慌てぶりを響かせる部屋への扉を、
勢い良く押し開ける。するとそこには。
「いたたたた……」
涙目で四つんばいになって、自分の腰を撫でさすっているヘリオンが居た。
一体何をしていたのかという疑問は一旦置いておいて、
「……大丈夫か?」
「あっ、ありがとうございます……」
扉をくぐって部屋に入り、歩み寄った悠人がヘリオンに手を貸す。
おずおずと手をとって立ち上がるヘリオンを確認すると、床に倒れていた椅子を見て、元に戻した。
目元を拭った後にスカートのお尻をぱたぱたと叩いていたヘリオンが、
椅子を立て直した音を耳にして、はたと来訪者に気付きなおす。
「え? え、ユートさま、どうしてこちらに居るんですかっ?」
「部屋に戻っても一人だから城下町の巡回の帰りに寄ってみたんだけど、鍵は開いてるのに誰も出てこないから
どうしたのかなと思ってさ。扉が開いてたから声を掛けたらいきなりすごい音がして」
ただ寄ってみただけ、という内容にほんの少し視線を落としてしまったけれども、
言葉の途中で先ほどの慌てぶりを思い出したのか、ヘリオンの顔にかっと朱がさした。

514 名前:実りある日4/15 :2005/04/29(金) 10:52:47 ID:jyyHKJ2u
「すみませんっ、わたしったらお出迎えもしないで……」
小さな身体をさらに小さくするようにぺこぺこと頭を下げる。
悠人にしてみれば、急に上がりこんだだけなのだからそこまでされると逆に居心地が悪い。
「いや、俺が勝手に来ただけなんだから。えっと、それじゃ今はヘリオン一人だったんだな」
思わず苦笑いを浮かべながら、第二詰所の様子を尋ねてみると、
「そうです、後はアセリアさんたちと出かけた人と、城下町に出かけた人ばかりで」
今日はわたし一人でお留守番です。とヘリオンは静かに微笑みを浮かべた。
その微笑みに、悠人は軽く眼を閉じて一つ頷く。
「そっか。ところで、さっきまで一体何してたんだ?
声を掛けられるまで気付かないなんて、よっぽど集中してたんだろうけど」
「それは、その……」
離れた場所に居るまま、身体の前で手を組んでもじもじと視線をさまよわせる。
その内にちらちらと机の上に目が止まる瞬間を見定めて、悠人はヘリオンの見る方向へと顔を向ける。
「ん、これは……本?」
こくりと一度頷いたヘリオンに、ページを開いてもいいか目で尋ねる。
同じ動作で返事をしたのを確かめてから、悠人は適当な一ページを開いてみた。
ヨト語の文字が並ぶページに、悠人はそっと眉を寄せる。
まだ、文字は上手く読めないことを今更のように思い出したのだ。
ただ各ページに必ず数点の絵が描かれていることから中身に想像はついた。
「んーと、料理本か。そういや料理を勉強中って言ってたっけ」
「色々なお料理を紹介している内容だったんですけど、
美味しそうだなぁって思いながらついつい読みふけっちゃって……」
突然の呼び声に我に返って飛び出そうとしたら、足をもつれさせたという事らしい。
「それでも、本に集中できるってのはすごいよなぁ。
俺ならこの料理本だって絵を見るだけになっちまいそうだ」

515 名前:実りある日5/15 :2005/04/29(金) 10:54:36 ID:jyyHKJ2u
「そんな、集中していても、読んでるだけでお料理が作れるわけじゃありませんから。
それに絵を見てるだけでも結構楽しいんですよ」
ヘリオンはぱたぱたと両手を振った後、悠人が持った本をさして口元をほころばせる。
そうなのか、と悠人はぱらぱらとページを捲りながら、完成した料理のイラストを順に見ていく。
確かに、実物を忠実に写したのだろうと思われる絵の数々は、どれもこれも食欲をそそりそうに描かれていて、
ひょっとしたら、実物よりも美味しそうに描いてるんじゃないか、などと思ってしまうほどだ。
「絵だけで何の材料が使われてるか何となく分かるし、面白いもんだな」
大きく頷いて本を閉じ、もう一度机の上に戻す。そうしたところで二人が二人とも、あ、と小さく声を洩らした。
悠人は、最初の勢いのままいつの間にかヘリオンの部屋にまで入りこんでいる事に気付いて。
ヘリオンはそれに加えて、せっかくの来客に対して何もしていない事に思い至って。
「あー、って事は。悪い、読書の邪魔をしちゃったな。……一旦出直そうか?」
「いえお構いなくっ! じゃなくて、邪魔なんかじゃないですっ。
わたしも一人でする事がないから本を読んでただけなんですからっ!」
一度そこで言葉を切って、ヘリオンは息を継ぐ。意を決するように唇を結んでから続けた。
「ゆ、ユートさまがよろしければ、こちらでごゆっくりなさってくださいっ」
勢いのある申し出に数度の瞬きを繰り返してから、悠人は首を縦に振る。
「そうか? それじゃあヘリオンがいいならこのままお邪魔させてもらうよ。
俺も一人で暇を持て余すところだったから、ちょうど居てくれて良かった」
心からほっとしたような悠人の笑みに、ヘリオンは声で返事をする事も忘れたように
ぱぁっと顔を輝かせて頷いて、先ほどまで自分が座っていた椅子を引き出して勧める。
不思議なもので、悠人の笑みを見ていると緊張していた身体がほぐされる様な心地がした。
「それじゃ、すぐにお茶をお持ちしますから待っててくださいね」
にこりと悠人に笑いかけた後に、ぱたぱたと台所に向かって駆け出していく。

516 名前:実りある日6/15 :2005/04/29(金) 10:56:47 ID:jyyHKJ2u
「こちらでって……この部屋で、いいのか?」
そこまで厄介になって良いものなのかどうかと躊躇って、
勧められた椅子に座る前にすっかり舞い上がった感じで出て行ってしまったヘリオンの
後姿を見送り、悠人は部屋の中を見渡そうとして、止めた。
さっきから視界に入る範囲ではとてもきれいに片付けられているけれど、
それでもじろじろと見るのは気が引けるからだ。ただ、それまでに見た所で
もう何か特別なものがありそうな気配は無い。何となく寂しいような気もするが、
必要なものしか部屋にないというのは悠人自身の部屋にしてもそうだった。
それなら妙に意識しすぎる事も無い、と机の上に目をやる。
「俺の部屋には、本すら無いもんな」
いつまでも突っ立っていては気を使ってくれたヘリオンに悪い、と腰を下ろして、
本を手に取った。一人の部屋に一つ二つの私物。これがみんなの部屋の個性となるのだろう。
ページを繰って、文字の部分を読み取ろうと目で見たところを指で追う。
レシピ集や料理研究書ではなく、聞いたとおりにラキオスの伝統料理が載せられているだけの物だと
いう事が何とか読み取れた頃には、お茶を淹れるには十分な時間が経っていたようだ。
「ユートさまぁ、す、すみません、開けてください〜」
閉じられた扉の向こうからヘリオンの慌て気味の声が聞こえてくる。
声色から、向こう側でどうなっているのかに想像がついて、悠人はそっと吹き出した。
一応、口を引き締めてから立ち上がってさっと扉を引くと、頭の中に描いていた通りにヘリオンの両手は
ティーセット一式を乗せたお盆でしっかりと塞がってしまっていた。
悠人が扉を開けた瞬間に、困ったように眉を寄せておろおろとする姿がさっと解けた。
扉を支えたまま引き下がって、ヘリオンを中へと通す。ぺこりと悠人に頭を下げてから、
見ている方が緊張してしまうような慎重さで机の上にお盆を置いて、ヘリオンはほう、と息をついた。

517 名前:実りある日7/15 :2005/04/29(金) 11:02:36 ID:jyyHKJ2u
「途中で持ち替えようとしたら、落としそうになっちゃったんです。助かりました」
えへへ、と照れ笑いを浮かべてカップを並べ、ポットを手に取る。
決して慣れているとはいえない手つきだったけれど、
静かにお茶を注ぐ仕草は今までの練習の成果を出そうとしているようで、
何とも微笑ましいものだった。
「どうかしましたか?」
「いや、何でもないよ。じゃ、いただきます」
それを言うと、きっと自分が子どもっぽいんだと頬を膨らませてしまうんだろうなと思い、
悠人は平静を装って席に着く。机を挟んだ対面には、自分の分のお茶を注いだヘリオンが座った。
その動作に、悠人はちょっとした違和感を覚える。四角い机のそれぞれの辺に椅子が置かれているとき、
ヘリオンは大体、自然と隣の席にやってくるのだ。
カップをそっと持ち上げた悠人に、ヘリオンからのちらちらとした視線が注がれて、
何となくその原因に察しをつけることが出来た。
立ち上る湯気に混じる香りに軽く頷くと、こくんと唾を飲み込む動きが見える。
「うん、美味しい」
「ほんとうですかっ。よかったぁ……」
一口啜って、悠人の口から自然に漏れた呟きに安堵のため息をつく。
「この味は確か、身体の疲れが取れるお茶だっけ?」
「はい、町を歩いた後だって仰いましたから。お口にあって何よりです」
そう言って、ヘリオンも自分のカップに口をつける。
予想通りの味が出せていたようで、満足げな笑顔がこぼれ出た。
カップを傾ける合間に、悠人は再び机の上の本を手にとって机の上に広げる。
「それにしても、本当に料理を習う甲斐があるな。普段からこういう本を読んで勉強してるのか?」

518 名前:実りある日8/15 :2005/04/29(金) 11:04:44 ID:jyyHKJ2u
「それがまだ、読み始めたばっかりなんです。それにその本、作り方を覚えるには向いて無かったですし。
どちらかと言うと、みなさんのお手伝いをしてるうちに教えてもらう方が多いです。
とは言っても、わたしがやったことがあるのは自分でお茶を淹れることくらいなんですけど」
普段の定位置に自然に座れるくらいには心配事も無くなったらしく、
机の上の本を読みやすくするために、ヘリオンがちょっと立ち上がって場所を変えた。
「確かにこの本よりもいい先生がここにはたくさん居るもんな」
本を少しだけヘリオンの方に押しやって、二人で読める距離に置く。
身体を寄せたそのとき、いつも座っている場所よりも悠人の近くに寄っているということに気付いて、
ヘリオンは知らず頬を染めながら、そっと本のページに手をかけた。
「ええ、でもいつかこういうお料理が作れるようになればなぁって思います」
ページを捲る音をたてながら、二人して料理本の絵を見続ける。
その内に、悠人がくすりとお腹をさすりながら笑い声を洩らした。
無言で目をぱちくりとさせて、ヘリオンがどうしたのかと問いかける。
「いや、これに載ってる絵が何の料理でも美味そうでさ。見てるだけでお腹が減ってきた」
今にもお腹が鳴りそうだ、と開いているページのイラストを指す。
つられてヘリオンも料理本を覗き込んだ後、悠人の顔と見比べて、くすくすと肩を震わせた。
「実は、わたしも……さっき読んでたときからそう思っちゃってました」
実際、太陽の傾きもちょうど午後のお茶の時間あたりになっている。
小腹が空いてきていてもおかしくは無かった。
「おいおいそれじゃヘリオンの方がお腹が減ってるんじゃないか。
……そうだな、ちょっと台所を見せてくれるか。あと、お茶も持っていこう」
悠人が少しの間考える仕草をして、立ち上がる。
へ、と目を丸くしたヘリオンが一緒に立って、
「えっと、いいですけど。ユートさま、何をするんですか?」
悠人が何をするつもりか分からないままに、先に立って台所へと案内した。

519 名前:実りある日9/15 :2005/04/29(金) 11:06:58 ID:jyyHKJ2u
そして、台所に立つ悠人の目の前には。
「小麦粉、卵にミルク、砂糖。よし、これだけあれば大丈夫だな」
食材の他には、ふるいにボウルと泡だて器、それからフライパンとフライ返し。
「あの、ユートさまもしかして……」
「買いに行くんじゃ時間がかかっちまうだろ。簡単な物なら俺でも作れるからな」
言いながら、適当な量の小麦粉をふるいにかけてボウルに落とす。
「えぇっ、ゆ、ユートさまがする事無いですよぅ、簡単なら、言ってくださればわたしがしますからっ」
「大丈夫大丈夫、もう出来たし。それにな」
だいたいの覚えている割合で卵とミルク、砂糖を入れてかき混ぜれば出来上がり。
フライパンに油を引いて熱している間に生地の具合を確かめながら、
悠人はすぐ横で見ているヘリオンに笑いかける。
「お茶をご馳走になったお礼みたいなもんだ。だからちょっと待っててくれよ、な?」
そんな風にされてこれ以上悠人に何か言う事などヘリオンに出来るはずも無く、
ぽおっとしたままで頷くばかりだ。
その間に、生地をフライパンに円形に落として焼き上げる。
久しぶりの調理でも一応どうにか様にはなっていて、すぐに甘く焦げた匂いが台所にたちこめた。
こんがりときつね色に焼きあがった円形のスポンジ――ホットケーキを大皿に移して、
次々に焼けたケーキを重ねていく。その数、四枚。
ボウルの底に残った生地の少量を焼いてみて、悠人はその欠片を味見する。
何とか、失敗らしい失敗はしていない。
「ほら、出来上がり。簡単だったろ」
手順を食い入るように見つめていたヘリオンが、我に返ったようにぶんぶんと首を縦に振る。
皿に載ったホットケーキを受け取って、二人揃って居間へと運んで席に着いた。
「い、いただきますっ……」
一番上に乗った一枚をフォークで突き刺し、前に置いた小さい皿に取ってから切る。

520 名前:実りある日10/15 :2005/04/29(金) 11:15:30 ID:jyyHKJ2u
一口大になったケーキを見つめているヘリオンを眺めて、
悠人は先ほどお茶を差し出していたヘリオンの気持ちがわかったような気がした。
大切そうにゆっくりと口に運んで、小さな口の中でもぐもぐと噛むのが分かる。
お菓子というほど甘みがあるわけでも、パンというほどそっけないわけでもない、
けれどほっとするような素朴な味わいがヘリオンの舌に広がる。
「……美味しいです、ユートさま」
飲み込むのもゆっくりと、口の中に残る後味を楽しみながら、ヘリオンはにこりと笑った。
続いて、ぱくぱくとフォークを進めていくのを見て、悠人にも笑みが浮かぶ。
「良かった。こっちの材料で作ったのは初めてだったからちょっと心配だったんだ。
それじゃ、俺も食べようか」
と、悠人がケーキの皿に手を伸ばしかけたそのとき、第二詰所の扉がけたたましく開かれた。
「ただいまーっ! ……あれ、ハリオン帰ってるのー? 何かお菓子のにおいがするよっ」
「ほんとだ〜。甘くて、香ばしくって、いいにおい〜。あ、ユートさまだ、こんにちは〜」
「パパ、こっちに帰ってきてたんだぁ! あぁっ、ヘリオンちゃんが何か食べてるー!」
とたとたと居間に駆け込んできたのは、外に遊びに行っていたオルファリルたち。
きっと、お腹が空いたから帰ってきたのだろう。
突然の大騒ぎに口にフォークを咥えたまま眼を白黒させるヘリオンを羨ましそうに見て、
テーブルの上に置かれた見知らぬ食べ物に、きらきらと、もしくはじぃっと注目して眼を輝かせている。
悠人が伸ばしかけていた手はとっくに引かれていて、
残り三枚のホットケーキを改めて彼女たちに指し示した。
「三人とも、お帰り。ちゃんと手を洗ってからなら食べていいぞ」
途端にオルファリルとネリーが我先にと水場に駆け出し、シアーが一歩遅れて続く。
ようやく口の中を空にしたヘリオンが、自分が食べてしまったケーキに視線を落とした。

521 名前:実りある日11/15 :2005/04/29(金) 11:17:23 ID:jyyHKJ2u
嬉しさと美味しさのあまり、もう一、二口分くらいしか残っていない。
後悔と申し訳なさを顔色ににじませて、声を洩らす。
「だったら、ユートさまの分がなくなっちゃいますよぅ」
何の事だと瞬きをして、悠人は安心させるように口の端を上げる。
「なに、一回作るのも二回作るのも同じだって。
それに、食べ盛りなんだから一枚ずつじゃ足りないだろ? 作り甲斐があるってもんだ」
立ち上がって台所に足を進めかける悠人に、はっと顔を上げたヘリオンが手早く残ったケーキを口に放り込む。
「ふぁっふぁら、ふぁらひふぁ……んく、わたしが作りますっ。
みんなのおかわりと、それから、ユートさまの分を、わたしに作らせてくださいっ。
材料の混ぜ方も焼き方も、しっかりと見て覚えましたから大丈夫です」
尋ねようとしたことへの回答を先に言われてしまって、その上、せっかくやる気に
なっているところに水を差すのも気が咎めて、悠人は頷くしかなくなる。
先ほどの言葉を思い出せばこれが初めての調理になるはずだけれど、
お茶の出来を考えれば任せても大丈夫だと思い直した。
そうして、ネリーとオルファががつがつと、シアーがもきゅもきゅとホットケーキを平らげている間に、
ヘリオンによる第二陣の焼ける香りが第二詰所から立ち上っていく。
真剣に泡だて器やフライ返しを握り締める表情から、ホットケーキ作りに対する気合が窺える。
しばらく調理から離れていた悠人との手際の差は微々たる物で、
初めてと言えども普段の手伝いの成果が存分に出ているらしい。
一枚目から既に色よく焼きあがっていて、二枚目以降は悠人が作った物とほとんど違いが無くなっていった。
最後の一枚を大皿に移して、ヘリオンは達成感あふれるため息をほっとした笑顔と共に表した。
「や、焼けましたぁ……」
「ああ。これだけできれば上等だよ。よーしみんな、おかわりが出来たぞー」

522 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/29(金) 11:19:03 ID:4+WTTEFY
支援〜

523 名前:実りある日12/15 :2005/04/29(金) 11:19:32 ID:jyyHKJ2u
一回目よりも多い枚数を乗せた大皿を居間に運び込んで、二人も席に着く。
「えへへー、いっただき〜!」
「オルファもおかわりー!」
思ったとおりお腹をすかしていたオルファリルとネリーが早速、とっくに空になっていた皿に一枚取り込んだ。
食べるのがゆっくりなシアーも、ついさっき食べ終わったばかりの皿におかわりを入れて、口にする。
一枚目との味の差にこだわっていないのか、それとも本当に違いは無かったのか、
美味しそうに食べている三人の姿は変わらない。
「ほら、ヘリオンの分。それから俺の分、と」
悠人が上から順にケーキを取っていき、自分のものとして、残った下から二番目と一番下の二枚を取った。
あ、とそれを見てヘリオンは小さく息を洩らした。悠人がそれを意識していたかどうかヘリオンには分からない。
けれど、悠人が取ったのは本当に初めて作った料理の、一枚目。
ヘリオン自身の一口サイズよりも大きめに切り取った一片を口に運ぶのを目に入れながら、
一緒に食べてみる。しかしヘリオンが自分で作ったホットケーキは、
見たとおりの割合で作ったはずなのに何だか違う味がすると思った。
上手く出来なかったからだろうと、肩を落としかけたヘリオンに、隣に座る悠人の声が届く。
「美味いよ、ヘリオン。やっぱり自分で作るのもいいけど、作ってもらう方が美味しく感じる」
耳から入ってきた言葉に顔をあげたヘリオンに対して、向かいのネリーたちからさらに言葉が続く。
「えっ、このお菓子ヘリオンが作ったの? 今まで見たことないお菓子なのに?」
「一枚目に皆が食べた奴は俺が作ったんだけど、二枚目のはヘリオンが作ってくれたんだ」
「じゃあ、一回食べただけで作れるようになったんだぁ。すごいね〜」
「うん、パパが作ったのと変わらないよ! 両方美味しいもん!」

524 名前:実りある日13/15 :2005/04/29(金) 11:23:55 ID:jyyHKJ2u
オルファリルの言葉に同意するように、ケーキを口にしながら首を縦に振るネリーと、
にこっとヘリオンに笑いかけるシアー。今度は、本当かどうか聞く必要も無かった。
ヘリオンは悠人の言葉の、作ってもらった方が美味しいと思うということに加えて
もう一つ、料理を作ったことによって改めて気がつく。
傍らに座る悠人にだけ聞こえるように、微かに囁いた。
「ねぇ、ユートさま。作った人は、美味しいって言ってもらえると、
自分の料理がもっと美味しく感じるんですね」
さっきの一口よりも、心が弾むような味が広がるのを感じながら、
ヘリオンは自分のホットケーキを食べていく。
自然に、ヘリオンに笑顔が浮かび上がるのを認めて、
悠人はそっと、ヘリオンの言葉が当たっているという風に頷いた。
いつの間にか最後の一口となった一片を悠人がフォークで突き刺す。
それを口に入れかけた瞬間。館の入り口に多くの気配が現れた。
もちろん、かちゃり、という音を小さく立てて中へと入ってくる。
館の中にも外にもすっかりと広がっている匂いの元へと、みんながみんな近寄ってきた。
急いで突き刺さったケーキを口へと運んで、悠人は苦笑いを浮かべて横を向く。
「んぐ、もぐ……なぁ、ヘリオン。今度は手伝ってくれるか? 一人でやってたんじゃ間に合いそうにない」
「は……はいっ、頑張りますっ!」
早々に立ち上がって、二人は三度台所へ足を運ぶ。

525 名前:実りある日14/15 :2005/04/29(金) 11:25:49 ID:jyyHKJ2u
ボウル一つ分の材料を混ぜ終わって、一回目の分を焼いている間に、
次のボウルに入った材料をかき混ぜているヘリオンに向かって、悠人が頬を掻きながら近づいた。
「そういや、悪い、一つ言い忘れてた。お茶のときに言っとかなきゃダメだったんだけどな」
一旦手を止め、ヘリオンは悠人を見上げて小首を傾げる。
何か、至らないところでもあったのだろうか、と
思わず顔に不安がよぎったのを見て取り、悠人が慌てて手を振った。
「別に文句なんかじゃないって。ただ、その……ご馳走様ってな」
一瞬、何のことか分からない様子で悠人を見つめ返したヘリオンだったが、
「え……あ! いえ、わたしだって、言ってませんでしたよぅ。
えっと、ごちそうさまでした、ユートさま」
ぱっと頬を染めて頭を下げる。そう言った後で、ヘリオンは自分がまだ誰からも
「ごちそうさま」を言われた事がなかったことに気がついて、
じわじわと嬉しさがこみ上げてくる心地がした。
「うん、きっとこの後山ほど言われるだろうから、先に言えて良かった。
さて、そろそろみんなに行き渡るくらいの数が焼けたから持って行こうか」
胸の内を占める浮遊感に悠人の言葉を半ば陶然と聞いていたのだけれど、
皿に盛られたケーキから放たれる匂いに、ヘリオンはふと我に返る。
「はいっ。それなら、運びますねっ」

526 名前:実りある日15/15 :2005/04/29(金) 11:27:56 ID:jyyHKJ2u
大皿を両手に持ったヘリオンが、台所を出ようとして、その足を止めた。
「ユートさま、今日はありがとうございましたっ」
振り返って、今回は頭を下げないまま悠人をまっすぐに見つめて。
「わたし、お留守番でこんなにたくさんのことが出来るなんて思ってませんでした。
今日は、ひとりなんだなぁって思ってた、のに」
そのまま徐々に顔を俯かせかけるヘリオンに歩み寄って。
「言ったろ? 俺も一人でいるのがつまらないんだって。
……一人で帰りを待つのは、何時になっても好きじゃないから」
だから、俺も今日は助けてもらったようなもんだし、楽しかった。と悠人は彼女の頭に手を置いた。
その手の重みと暖かさに顔を上げたヘリオンが見た、悠人の顔は笑っていてくれた。
それなら。

居間へと移動したヘリオンと悠人が、帰ってきていた皆に注目を浴びる。
それはもう良い事があったんだろうなと皆の顔に表れるくらいに、
ヘリオンは晴れ晴れとした笑顔を見せて両手に抱えた皿をテーブルの上に差し出した。

「――皆さん、お帰りなさいっ!」

527 名前:道行書き :2005/04/29(金) 11:37:03 ID:jyyHKJ2u
あとがき

支援レス、ありがとうございました。

人気投票終了記念でヘリオンメインです。
以前にまた一週目からやり始めて、
初期レベル1、初期マインド30のショックを味わいなおした事から、
コンセプトはノーマルモードヘリオン、マインド回復作戦で。
それでは失礼いたします。

528 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/29(金) 13:21:13 ID:38BgkO4R
>>527道行書き氏
GJです
正直萌えました
ヘリオン可愛いよヘリオン

このスレのSSが本編イベントにあればいいのになぁといつも思ってしまいます

529 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/29(金) 13:33:14 ID:DTDY9ozZ
GJ!GJ!ぐっじょー!
あぁ ヘリオンかわいいよヘリオン へりおーん
毎度まいど、良い作品を投下、おつかれさまですっ

自分もPS2をする前に、1周目からはじめて
雑魚スピ育成に集中→ウルカルートのコンボを喰らってしまいました。
移植版では1周目から特攻する勇者様はあらわれるのかな。

530 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/29(金) 19:46:53 ID:8f/8Q+xS
道行殿、記念SS乙でありました。お菓子屋さんシリーズ新境地!?

そうそう、同じ味の筈でも自分で作って食べるのと作って貰うのとじゃ
ビミョーに違うんですよね〜。しかし年少組に囲まれる悠人がまるで保父さんのようです。
何だか子供の頃読んだ「ぐりとぐら」を思い出してほのぼのしましたw

ヘリオンって初期マインド30でしたっけ。ダーククラスがデフォなのかなぁ...

531 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/29(金) 20:13:21 ID:PqgBbQb0
>>530ヘリオンって初期マインド30でしたっけ。

神剣に精神を半ば食われている状態で、ドジっ子属性アリ。
……俺たちは思い違いをしてたのかも知れない。














つまりヘリオンがドジっ子じゃなくて
『失望』 が ド ジ っ 子 な ん だ !!!

532 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/29(金) 21:08:21 ID:QdAny8hK
>>527
乙です。
愛らしいというか、かわういというか。
かーいがりがいのある娘じゃのぅ。
コンセプトの割りに、既にしてふちねの片鱗が見える辺り流石ですね。

>>531
な、なんだってーっ!?(AAry

533 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/30(土) 00:55:45 ID:lHYrkQvy
ほんわかほわほわほんのりほっとなあま〜いおはなし。

匂いにつられた腹ぺこ虫にふたり手を取り一枚二枚と焼き上げて。

できあがりは美味しい笑顔ともぐもぐほっぺ。ごちそうさま。


ヘリオンちゃん、ついに出来る女になったね。ネリシアにねだられることが増えそうですw
最初、悠人が各人の部屋を物色し廻るのかと思ったことは内緒です(汗)

534 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/30(土) 01:37:51 ID:wmvwlmVG
ナナルゥの部屋に一歩踏み込んだら最後
対間者捕縛用自動責め機(録画機能付き)に引っかかって
あーんなことやこーんなことをされてる所を妖精に目撃され(ry

535 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/30(土) 13:16:29 ID:lovZznxu
ファーレーンの部屋に入ったら替えの覆面や兜を見つけて思わず装着、
ハァハァと匂いを嗅いだりしている所を帰ってきた彼女に無言で斬られたり(ry

536 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/30(土) 13:51:02 ID:MivfFttl
すっぴんお姉ちゃんハァハァ
・・・と部屋でニムが!

537 名前:名無しさん@初回限定 :2005/04/30(土) 17:52:59 ID:jke9/3GJ
ハリオンの部屋へ侵入……あれ、入っている間の記憶が無い。

>>528さん
(*^ー゚)b<ウレーシェ ヘリオン可愛いよヘリオン……ってこのAAは危険ですね、指が。

>>529さん
ウルカの必要最低レベルだけ確保して、後はメインは程ほどに雑魚スピにつぎ込む、
攻略法の分かっている二回目の楽しみ方でした。

>>530さん
「ぐりとぐら」巨大卵でホットケーキ作りでしたっけ。懐かしいw
初回プレイでは龍退治でいつの間にか回復していたので、
マインドがあそこまで低いとは思わなかったんですよねぇ……

>>531さん
マインド回復後神剣から解放されたら、輪をかけてドジっ子。それがヘリオンクオリティ。

>>532さん
かーいがればかーいがるほどふちねモードに近づいていきます。
『道行』では日常的なシーンがあんまり無かったのでその補完のつもりでもありました。

>>533さん
(†物色する/物色しない)と言う選択肢によりバッドエンドへ。
がた、ごそごそ……
「ひぇっ、な、何の音……? まさか、どろぼう……っ!」
そろりそろり……
「うーん、この部屋ももぬけの殻か。みんな何処に行ったのか……」
「か、覚悟してくださいっ! ぃやぁぁっ!!」
「ぐぁあっ!?」
「あ……え……ユート、さま? ……! わた、わたし……」
ヘリオン Mind -10 Mission Failed

538 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/01(日) 01:28:16 ID:IzyYAino
遅レスすみません。

>>506紅蓮さん
相当凝縮したので判り難いかな、とも思ったのですが、そう言って頂けるとほっとします。
ニムは最後まで笑わそうかどうか悩みました。ふんっと鼻を擦る彼女もありそうで。
ノックダウンされたのなら結果オーライw

>>527道行さん
反応が不安な時は差し向かい、安心してからは隣り合わせ。
何気ない位置変化に仔犬っぽい妹分ヘリオンさが可愛らしいです。
当たり前のような休日。いつの日か彼女達に恒久的に与えられますように。
しかしすっかりラキオスに定着してますね、「ごちそうさま」w

>>534-536さんの流れを続けてみる。
「ニム……ニム……ああ、わたしってば何て事を……」
大きめのタンコブを拵えてぐるぐると目を回しているニムントール。
その首をがくがくと振り回しながら涙目でテンぱっているすっぴんお姉ちゃん。
そこへやってくる迷探偵ヘリオンE。
「謎は全て解けましたっ!」

539 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/01(日) 11:02:43 ID:B+5Jc/sZ
>506
青い伴星シアー……二つ名としては弱いか。
そのうち赤色巨星化した「龍の心臓」からガスを取り込んだり。毒婦シアー(ぉ

ニーベルング読んだのって中学の頃で、しかもと言うか当然というか少年向けの奴……ほとんど記憶に残ってません。
トリスタンとイゾルデも入ってたかなぁ? アーサー王(岩波の少年向け)だったかな? 
ユートを取り合うイオ×2の喜劇話マダーw  媚薬は当然ヨーティア製。

>537-538
「は、犯人はどっちも黒スピですっ」 

「くぅぅ、不覚。手前ヘリオン殿の力量見誤っていたか……よもや手前の暗躍見破られようとは」
突然現れ勝手にべらべら真相をしゃべり出すウルカ。場面はいつの間にか荒波打ち寄せる崖っぷち。

「この上は腹かっさばいてお詫びいたす」
早変わりで白装束。取り出す短刀。

「やめて下さいっ! ウルカさんっ」
飛びつくヘリオン。
「そうです。あなただけが悪いのではありません」
しみじみ呟き肩に手を置くファーレーン。
「皆……皆……手前は大馬鹿者でした」
むせび泣くウルカ。

Why……ねーつ○ーれぬーよ○ー  (火サスネタ失恋)

瘤付きのまま、マグロの如く並べられたままのユートとニムを画面隅に映しながら画面引き。

540 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/01(日) 11:37:22 ID:bzL7rt/4
「悠人様。締め切りの一月が終了しましたが、新たなSSは完成いたしましたでしょうか?」
事務的な口調で話すエスペリア
この時の彼女は問答無用な状態であり、もし出来てないなどと言えば、末恐ろしい事になるのは必死である
(…仕方がない。何を言ってもこんな状態で言い訳しても、火に油だ。ここは、大人しく…)
「ごめん、エスペリア!理由は言え(わ)ないけど、出来ませんで…((((;゚Д゚))))ガクガクプルプル」
目の前に立つエスペリア。彼女は、周りのエーテルを巻き込み、巨大化していた…


と、ネタが長くなりましたが、様々な要因が重なりSSが先月中に完成しませんでした
申し訳ない…orz

出先の携帯からですが、お詫び致しますm(_ _)m

541 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/01(日) 12:02:19 ID:NH7Am9j6
>>540
つーか誰も納期迫ってるわけじゃないんだからそんな何度も弁明せんでもw。
出来なかったら出来なかった別に作る必要もないし、ホント報告は出来た時だけでいいのよ。
とちょっと混じれ酢。

542 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/01(日) 12:39:31 ID:B+5Jc/sZ

         ,べV   ゚・ 。  ・。
        / 〃  ̄ ヾ;   。・゚・⌒)
  −=≡ ! i ミ(ノハソ o━ヽニニフ ))
 −=≡  !ik(i|゚ ヮ゚ハ彡。・゚。・⌒)     出来るまでチャーハンつくるよっ
−=≡   リ⊂! |T|!o━ヽニニフ ))
 −=≡   く/ ⌒)
  −=≡  c し' 


543 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/01(日) 13:20:48 ID:vzabQEa5
>>542
ネリー!Coolだ!くーるになるんだ!

544 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/01(日) 14:23:26 ID:nUBd4KV3

    /ノ 0ヽ
   _|___|_
   ヽ( # ゚Д゚)ノ   下がってろウジ虫ども!
     | 个 |      日勤教官のハートマン指導助役がおまえらを教育する!
    ノ| ̄ ̄ヽ     口で糞たれる前にSirと言え!
     ∪⌒∪

>>1 貴様!俺のJR西日本をどうするつもりだ?
>>184 死にたいだと!時刻厳守出来ない奴には生きる価値など無い!
>>5 次の駅に着くまでにラッシュが終っちまうぞ!
>>262 京阪豚、阪急豚、阪神豚の童貞みたいなシェアの弱さが目に見えるだろう!
>>468 60mオーバーだと?タマ切り取ってグズの家系を絶ってやろか!
>>541 定刻が絶対だ!遅れれば貴様の性病が乗換駅から他の路線の信号に伝染るぞ!

545 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/01(日) 14:26:11 ID:nUBd4KV3
...う、誤爆。
シアーにキツイ口調で叱られてきます

546 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/01(日) 15:27:29 ID:B+5Jc/sZ

     「力が…入らな…い………?」
 「ぅあああぁぁぁぁっっっ!! な、なんてこと? 私が……こんなとこ、ろ…で………。」
            「そ、そんな…… こんなところで死ぬ、の……?」
      「んぐぅっっ!! 当たり……過ぎた お姉ちゃん……助…け……。」


「あ、ちょっとエスペリア。言われた通り道具のように使い捨ててみたんだけど、最近さすがに部隊の
運用が苦しいんだよなぁ。で、いつ補充入んの?」


「……………………ソサレク」



547 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/01(日) 15:28:22 ID:B+5Jc/sZ
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ 

548 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/01(日) 23:27:12 ID:perzcBCY
>>547
そんなあなたに  つ[雑魚スピ分補充スレッド 1〜12]

549 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/02(月) 03:56:57 ID:OoHzKQH1
>>539
この流れで何故にウルカが自決をw

エピローグ

ラキオス第二取調室。僅かに差し込む日差しが部屋の埃をちりちりと浮かび上がらせる。
部屋に置かれた机にもその影は落ち、差し向かいの二人を映し出す。
「もう話して頂けますか、ウルカ。どうして貴女が悪いのか」
「今となっては戻らぬ過去……全てお話致しましょう」
俯き、じっと何かを堪えるかのように拳を握り締める漆黒の翼。開きっ放し。
その様子をそっと見守る深緑の瞳。何故かメイド服。
「…………お食べなさい」
かちゃり。陶器が触れ合う静かな音。ふわりと漂う湯気と匂い。
「これは……」
はっと机の上に視線を投げるウルカ。そこには。
「カツ丼です。お腹が空いているでしょう?」
いつの間にか置かれている、異世界の食べ物。
どうぞ、と差し出されるそれをじっと見た後、ウルカは堰を切ったように語り始めた。
「手前は……手前は……エスペリア殿の大事な花壇を……」
「……え゛」
「止むを得なかったのです!突然ネリー殿がちゃーはんなるものを持って駆け込んできて……」
「…………」
「世話をしていた手前は咄嗟に反応してしまい……気づいたときには辺りは……全てマナの霧に……」
がたんっ。突然の激しい音。驚いて顔を上げる鼻水まみれのウルカはそこに見た。
「ヘリオン!そこに居ますね、すぐにネリーをしょっ引いて来なさいっ!」
「ははは、はいっ〜〜!」
ぱたぱたぱた……。扉の向こうで遠ざかる駆け足。
「…………」
「…………」
後に残されたのは、嫌な沈黙だけだった。
ウルカは、ただ怯えていた。膨大なマナを撒き散らしている薄ら笑いを眼前にして。

550 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/02(月) 23:58:07 ID:WDBSdCH1
                              ,べV   ゚・ 。  ・。
      '´ ⌒ヽ                  / 〃  ̄ ヾ;   。・゚・⌒)
     ハ」」」l」」〉            −=≡ ! i ミ(ノハソ o━ヽニニフ ))
     ヾゝ゚ ヮ゚ノゝネリーちゃん  −=≡  !ik(i|゚ ヮ゚ハ彡。・゚。・⌒)     人がいないからチャーハン作りながら
     ⊂》|Tリつ  まって〜   −=≡   リ⊂! |T|!o━ヽニニフ ))                でも逃げやすいよ
−=≡  く/⌒)             −=≡   く/ ⌒)
 −=≡ c し'              −=≡  c し' 



551 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/03(火) 00:46:35 ID:y+MkNXQO
何だこの流れ…

552 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/03(火) 01:29:09 ID:83BwPkot
このあと当然こぼすんだろうな?

553 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/03(火) 02:08:26 ID:JRafpPpR
    ,べV                           ,ィ^i^!1ー、   
   / 〃  ̄ ヾ;  アッ!   。・゚・        ヽ,  ,(レー― 、)  
   ! i ミ(ノハソ て     。・゚・。・゚・          )ヽ. i`_l !i_!li_!i!リ
   !ik(i|;゚ヮ゚ハ て   //            ノソ  jixl」 ゚ -゚ノリ  ネリー……どこへ…… 
   リ⊂! |T|!o━ヽニニフ ))           ((_( _   λ(Ψll (う]   
    く/ ⌒)                    <(Iif_Et=G//'__'jヽ===
    c し'                     `ー――` (メーtソ


554 名前:緊急避難 :2005/05/04(水) 04:44:33 ID:QvtlfMgk

「ごめんねお姉ちゃん、ニムが変なこと言い出さなきゃ……」
「ううんいいのよ、わたしはニムと一緒ならそれで充分」
「お姉ちゃん…………」
「ニム…………」
抱き合い、愛情を確かめるように見つめ合う二人のスピリット。緑と黒。

「浸ってるとこ申し訳ないんだが、水を掻き出すの手伝ってくれないか」
ボートの浸水を防ぎながら、エトランジェ悠人は冷静に突っ込んでいた。

 ―――――――――


555 名前:緊急避難 :2005/05/04(水) 04:48:12 ID:QvtlfMgk

「船に、乗ってみたい」
バートバルト湾を見ていたニムントールが何気なく呟いた一言が引き金だった。
それだけで、まず姉バカなファーレーンが樵の様に森の木を切り倒し始める。
たまたま運悪く通りかかった悠人は夢中になって『月光』で森林破壊を繰り返す後姿を見て、
どうしたんだ?と思わず興味本位で訊いてしまった。
そうしてきらきらの瞳でお願いしますと頼まれ、
すっかり舞い上がってしまった悠人も一緒になって『求め』を振るい始めた。

こうして一組のスピリットとエトランジェが作り出した代物(しろもの)は、
おおよそ知識の無い素人が見切り発車で作り出したものが大抵そうであるように、
意気揚々とバートバルト湾に乗り出して暫くするとその欠陥を浮き彫りにした。
つまり、沈み始めた。

船底の所々からぱしゃぱしゃと海水が溢れ出して来る。沈没は時間の問題だろう。
周りは全て海。海。海。たまに直角三角形の黒い何かが船を囲むように泳いでたりして。
「お姉ちゃん、泳げる?」
「それなりに……ニムは?」
「…………苦手」
一応の水練は積んでいるものの、実戦で使用した事はない。
海というものが極端に少ないファンタズマゴリアでは、そこが戦場になる事は無いからだ。
潮に流され、陸地との距離を目算で測っただけでも心許無いその程度。
冒頭は現実逃避を図った二人の会話である。


556 名前:緊急避難 :2005/05/04(水) 04:53:42 ID:QvtlfMgk

「ふう……これで暫くは持つか……」
額の汗を拭いながら、復旧作業を終えた悠人は一人ごちた。
海岸を遠望すると、どうやらやっと行方不明の隊長に気が付いたのか、
米粒みたいになった仲間達がこちらを指差しながら何かを叫んでいる。
どうやらヘリオンと思える人影が飛び込もうとして
多分ヒミカと思える人影に必死に取り押さえられてたりしているが、正解だろう。
これ以上犠牲者を出すのは忍びない。
というかアセリア及びブルーの面々、飛べるんだから早く助けに来て欲しい。
足元を見ると、海水が踝まで来ていた。どうやら応急処置も気休めに過ぎないらしい。
『契約者よ、錆び付いたらどうしてくれる』
船底の穴に突き刺さった『求め』が恨めしそうに呟いていた。

「そうだ!これで……」
海風に嬲られている『求め』にマストを張る事を思いついた悠人は、突然脱ぎ始めた。
「バッ、バカヘンタイッ!」
「きゃっ!ユ、ユートさま、ここじゃ……」
罵声を飛ばすニムントールと何かを勘違いしているファーレーン。
二人とも顔を手で覆いながらもしっかりと指の隙間から鋭すぎる視線を覗かせている。
「いいから二人とも、脱ぐんだっ!」
「………………#」
「………………ぽ」
端的過ぎる悠人の説明は、誤解を深めるだけだった。三人三様の沈黙が流れた。


557 名前:緊急避難 :2005/05/04(水) 04:59:02 ID:QvtlfMgk

ともあれ『求め』の刀身に、連なるように三枚の布がはためいた。
何だか鯉のぼりみたいだったが、一応は風を捉え、ボートが動き始める。
「おっ、上手く行ったみたいだぞ、二人とも」
「バカ!こっち見ないでよっ!」
「あ、あんまり見ないで下さい……」
「………………ごく」
両手で胸元を隠しながら恥ずかしそうに背中を向ける二人の肩が桜色に染まって艶かしい。
鮫(?)の数が増えたようだが間違い無く全部雄だろうと確信できた。
『…………契約者よ』
「なんだバカ剣」
『海とは、素晴らしいものだな』
「……ああ」
遠い目をしながら語り合う一人と一本。緊張感の欠片も無かった。

「……あ、あれ?」
「?どうしたの、ニム」
「なんか……遠くない?陸地」
「……本当だ」
米粒みたいだった仲間達が、一つの塊みたいになって見える。
先程よりも沖に流されているのは明らかだった。
三人の視線が『求め』に集まる。いつの間にか鯉のぼりが逆を向いていた。
「なるほど、風向きが変わって陸風になったってわけだな」
「感心してないで何とかしなさいよっ!」
「冷てっ!」
海水をぶっかけられながら、悠人は泣く泣くマスト?を下ろそうとした。


558 名前:緊急避難 :2005/05/04(水) 05:03:36 ID:QvtlfMgk

ざばぁ!
「きゃあ!」
「何?」
突然の、二人の悲鳴。
「なんだどうした!……っておわあ!」
声に驚いてそちらを見た悠人はそのまま硬直した。
それまで様子を見ていた鮫(?)の一匹が襲い掛かってきたのである。
もうしんぼうたまらんといった所だろうか、目がハートマークになっている。
何か違う気もしたが、とりあえず絶体絶命だった。
目下船底に釘付けの『求め』が無い以上、悠人は一介の高○生にすぎない。
相手は好色とはいえ、海の王者である。このままでは餌にされてしまう。正に入れ食い。海の藻屑。

「ニムはわたしが守りますっ!」
ピンチに凛々しく立ち上がったのはブラックスピリット・ファーレーン。
兜に隠れる鋭い眼光。ラキオス屈指の剣の使い手。全身から溢れる殺気。大人っぽい黒のパンツ一丁。
なるほど色の特徴がこんな所に、と変なところで悠人は感心した。
じゃなくて。
「わたしにだって戦う理由があるんですっ!」
目にも止まらぬ速さで『月光』の五連撃。少し行動回数が多い気もするが、火事場の馬鹿力のせいだろう。
悠人は見とれた。いや、眼福とさえもいえた。
両手を離したお陰で開放された両の膨らみが剣を振るうたび小刻みに揺れるのが。
その艶姿を正面から見てしまった鮫(♂)は、無抵抗でなますに刻まれつつもなんだか幸せそうだった。
悠人は今生まれて初めて真に動物と心を通わせた気がした。


559 名前:緊急避難 :2005/05/04(水) 05:09:25 ID:QvtlfMgk

さて。
既に膝まで来ている浸水を見つめながら、一同はそれぞれボートの縁に座っていた。
しかし順調に降下していくボートの浮力では、とても三人は支えきれない。
悠人はふと思いつき、言ってみた。
「ところでファーレーン……兜は重いから捨ててみないか?」
何気なく漏らした一言が、ぎくり、という擬音を大きく辺りに撒き散らす。
「…………」
「…………」
「な、なんだよ二人とも……」
「……却下」
もじもじと服を脱ぐ時より恥ずかしがっている姉の横で、ニムントールが代弁した。
「ユート、それ以上セクハラ発言したら……殺すよ?」
「何で!?」
光り出した『曙光』に、水温がぐっと低くなった。知らないほうがいい事もある。

 ―――――――――


560 名前:緊急避難 :2005/05/04(水) 05:14:09 ID:QvtlfMgk

一方その頃海岸では。
「あ、あ、あ〜〜ユートさまがあんな所にっ!」
すっかり動揺したエスペリアが副隊長としての義務を完全に放棄していた。
「少し落ち着いて下され、エスペリア殿」
「でもでも、どうしましょう、ああ、何故こんな事に……」
さめざめと泣き崩れるエスペリア。その慌てっぷりに、慰めるウルカの方が泣きたい位だった。
「ち、ちょっとヘリオン!」
「止めないで下さい!ユートさまが、ユートさまがぁ〜〜!」
「貴女一人が行ってもしょうがないでしょうが!」
あちらでは泳げもしないのに飛び込もうとしたヘリオンを羽交い絞めにしたヒミカが必死に制止している。
「全く、居ないと思ったら何をしてるんだか……」
「……意味不明。戦略的に何のメリットもありません」
「一緒にいるのはぁ〜、ファーレーンさんとニムントールさんのようですねぇ〜」
冷静に観察しているのはセリア、ナナルゥ、ハリオン。
「むぅ〜、ずっる〜いっ!」
「……ずっる〜い」
「パパ達だけで楽しそうな事して〜!」
遠くから見れば、大抵のものは綺麗に見える。
ネリー、シアー、オルファリルにはどうやら悠人達が楽しんでいるように見えるらしい。


561 名前:緊急避難 :2005/05/04(水) 05:24:20 ID:QvtlfMgk

「あ、脱ぎ始めた」
ぴきっ。目を細めるように遠望していたアセリアの一言が、場に静寂をもたらす。
動きの止まった面々が一斉に目を凝らすが、
最早海の点と化した悠人達がどこにいるかも良く判らない。
「アセリア、見えるの?」
「……ん」
どうやら一際目が良いらしいアセリアが、セリアにこくっと頷く。何故か不機嫌そうだった。

「アセリア、ネリー、シアー、セリア!何してるの!アイスバニッシャー!!」
いきなり復活したエスペリアの命令口調が飛ぶ。
わなわなと震えている手が持つ『献身』が陽炎のように歪んで見える。
「順番に海に向かって放ちなさいっ!早くっ!」
「わ、わわわっ!ええと、マナよ、我に従え 氷となりて……」
血走ったエスペリアに反論など出来るものではない。
反射的に返事をしたネリーが真っ先に神剣魔法を唱え始めていた。

 ―――――――――


562 名前:緊急避難 :2005/05/04(水) 05:29:11 ID:QvtlfMgk

「わ、わたしには選べません……ニムかユートさまかなんて……」
「何言ってるの!ユートなんかどうでもいいからお姉ちゃんが生き残って!」
「…………『なんか』かよ」
またもや現実逃避を始める二人。というか、誰かの犠牲確定ですか?悠人は溜息を付いた。
もう肩まで浸かってぷかぷかと浮いている三人。
その間には、どこか険悪な雰囲気が漂い始めている。
そういえばこういう時に適用される非常手段があったような。
何かを思い出しかけた悠人の耳に、空耳のような声が飛び込んできた。

――――……ッシャー

「…………?」
「何、この声」
「陸の方ですね……」
二人にも聞こえていたらしく、目を細めて海岸の方を見つめている。
つられてそちらを見てみると、白煙を上げながらもの凄い勢いで近づいてくるモノ。

――――アイスバニッシャー!アイスバニッシャー!!アイスバニッシャー!!!

「な、何あれ……」
「助け、でしょうか?」
「…………モーゼ?」
ボートと海岸を挟んで横たわる大海原。そこに、一本の道が出来つつあった。

 ―――――――――

563 名前:緊急避難 :2005/05/04(水) 05:34:59 ID:QvtlfMgk

「はあはあ……ア、アイスバニ…………ぷぎゃっ!」
連唱に力尽き、まずネリーが倒れた。というか、タイミングを誤ったシアーに踏まれた。
背中に足跡をつけたまま、ぐるぐると大きく目を回しているネリー。
「ご、ごめんねネリー……神剣よ、我が求めに……あうっ!」
続いて氷の道を造ったシアーが豪快にけつまづく。と同時に火花が走る後頭部。
飛び越えようとして失敗したセリアが思い切り膝蹴りしていた。
大きなたんこぶの周りに数匹の小鳥を飼い始めて漫画のように気絶するシアー。
「ごめんね……でもこっちも必死なのよ!」
振り返るとアセリア、そしてその後から血相をかえたエスペリアが駆けて来る。
自分が標的では無いと判っていても、絶対に敵に回したくは無かった。
「全くなんだってこんな目に……アイスバニッシャー!」
そんなセリアの直後に迫ったアセリアの冷静な一言。
「ん。紡がれる言葉、そしてマナの振動すら凍結させよ……」
「ちょっと……待ち」
「アイスバニッシャー!!」
憐れな願いは届かない。
口を半開きにしたまま道の一部と化したセリアの上を、アセリアとエスペリアが駆け抜けた。

 ―――――――――


564 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/04(水) 05:38:55 ID:4Ln2r1Og
こんな時間に乙。ってわけで支援もどき

565 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/04(水) 05:39:38 ID:4Ln2r1Og
支援必要?

566 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/04(水) 05:40:32 ID:4Ln2r1Og
うわ、変なことになった。スマソ

567 名前:緊急避難 :2005/05/04(水) 05:46:37 ID:QvtlfMgk

ざわっ。
『契約者よ、このマナの膨らみは何だ』
呑気そうな『求め』の呟きを、聞くまでも無い。
既に認識出来るほどの距離に迫ったエスペリアから、強烈な迫力を感じる。
背中が鳥肌を立て、口の中が乾き始めた。思わず目を逸らす。
「なるほど、アイスバニッシャーで海を凍らせて一時的に道を造ってるんですね」
「助かるのはいいけど……なんか怒ってない?エスペリア」
何も気づいていない平和そうな二人の声。
……そう、何故か怒っている。しかも、絶対に自分にだ。
心当たりが全然思いつかないのに、悠人は直感でそう悟っていた。

そうこうしている間にも、その距離は縮まってくる。
一瞬逃げようかとも思ったが、この状況で一体どこにという絶望的な状況。
それでもとにかくどこかに逃げなくてはヤバい、そう本能が警鐘を鳴らしていた。
「ユートさまっ!そこで大人しくしていて下さいましっ!」
「――はいっ!」
しかもまるで心を見透かしたようなエスペリアの鋭い声が先制攻撃を放つ。
条件反射的に言う事を利かなくなる程硬直した体がそれを証明していた。
無理矢理捻って顔を上げると、すぐそこまで来ていたエスペリアを抱えて
ウイングハイロゥを羽ばたかせたアセリアが、ボート上空に舞い上がった所だった。


568 名前:緊急避難 :2005/05/04(水) 05:49:10 ID:QvtlfMgk

だんっ、という重い踏み込みに、沈みかけたボートが軋む。
「…………」
ズゴゴゴゴゴゴゴ――
ボートの縁に仁王立ちでこちらを見下ろすエスペリアの迫力に、三人の背筋は自動的に伸びた。
縋るようにアセリアをチラ見するが、当の本人は鮫(?)の牽制に忙しいらしい。
「……アセリア、ファーレーンとニムントールを助けてあげて下さい。
 わたくしはユートさまとお話があります」
「ん……わかった」
「あ、あのアセリアさん、俺も……」
「ユートさまはわたくしとお話があります」
「……はい」
おろおろとこちらを見ながらそっと『求め』に縛り付けられた戦闘服を解くファーレーンと
やれやれと溜息をつきながら不機嫌そうにそれを受け取るニムントール。
二人の白い肌に一瞬目を奪われた悠人は、そこではた、と気が付いた。
「さて、お話を伺わせて頂いても宜しいでしょうか?」
エスペリアが纏う、緑雷の発生理由に。


569 名前:緊急避難 :2005/05/04(水) 05:52:39 ID:QvtlfMgk

沈みかけたボートの上。悠人は正座をさせられたまま、首まで海に浸かっていた。
「大体ユートさまは隊長としての自覚が……」
伺わせて、と言っておきながら、くどくどと一方的に続くエスペリアの叱責。
半分聞き流しながら、すぐ足元まで来ている海面に悠人ははらはらしていた。
――ぱりぱりと放電しているエスペリアの体が海水に触れたら、やはり感電するのだろうか。
そんな馬鹿な疑問が頭をよぎる。いや、馬鹿なと言い切れる根拠も無い。
いくら元はマナとはいえ、エレメンタルブラストで黒焦げになった敵が思い出されてしまった。
考えただけで鳥肌が立ってきそうなので、思い切って口を挟んでみる。

「あのさエスペリア、説明は省略していい、じゃなくて続きは脱出してからに……」
「いいえ!こういう事はきちんとしませんと、皆に示しがつきませんっ!」
ぴしゃり、とエスペリアが言い放つ。勢い込んだせいでやや傾いた足元に海水が跳ねた。
見逃す筈も無い。
「………………」
瞬間火花にも似た緑の線香花火が鮮やかに輝き、ぱしっと軽く乾いた音を立てたのを。
戦慄した悠人は思わず立ち上がり――――
「うおおっ!」
「きゃっ!ユ、ユートさま……?」
とりあえず、逃げ出していた。融けかけた氷の道を。


570 名前:緊急避難 :2005/05/04(水) 06:09:31 ID:QvtlfMgk

「ど、どうしたんですか、ユートさま?……きゃぁっ!」
「ユート?ってお、お姉ちゃんを返せーーーっ!」
道の真ん中に立っていたファーレーンに、説明してる暇が無い。咄嗟に抱えて逃げ出す。
後ろでニムントールが何か言っているが、気にしない事にした。
なぜか大人しいファーレーンはもじもじしながら頬を染めてイヤイヤを繰り返している。
甚だしい誤解をしていそうだが、このままじっとしてくれていた方が助かるので放っておいた。
「うおおおおおっ」
「逃がしませんっ!『献身』よ、力を貸して、ヘタレなユートさまを懲らしめるためにこの力が必要なの」
「待てっ!その詠唱は色々と違うぞっ!」
妖しげな神剣魔法を唱えながら追いかけてくるエスペリア。膨れ上がった竜巻みたいなマナが背後に見える。
当然ながら、悠人の突っ込みなど聞いちゃいない。周囲の鮫が逃げ出した。さすがは本能に生きる野生。
「おわっ!」
通り過ぎた道の下でセリアらしき顔が見えた。お化け屋敷のトリックみたいだった。
「な、何だ?…………ってここにも?!」
続いてネリーとシアーが倒れているのに遭遇した。どちらも目に太いマジックで書かれたみたいな渦巻き。
「すまんっ!みんなっ!」
一体何があったのか、考えるだに恐ろしい。悠人はとりあえず、謝っておいた。

「ユートさま!陸地ですっ!」
嬉しそうに指を指すファーレーン。
「助かりましたよ……ユートさま?」
「あ、ああ…………」
悠人は、ファーレーンの言葉に素直に頷く事が出来なかった。
何故ならそこには思い思いにそれぞれの神剣をこね回す、ラキオス精鋭スピリット隊が立ち塞がっていたから。
前門の虎、後門の狼。
「あ…………」
よく見ると、ファーレーンも自分もまだ服を着ていない。なるほど。つつーと冷や汗が一筋、頬を流れた。
「精霊よ、全てを貫く衝撃となれ……エレメンタルブラスト!!!」
背後で非情なエスペリアの詠唱が完成した。

 ―――――――――

571 名前:緊急避難 :2005/05/04(水) 06:13:04 ID:QvtlfMgk

「それでは、最初はセリアからですね」
「どこまで開放したら致命傷にならないかしら……」
真剣に『熱病』と相談しているらしいセリア。こころなしか、その表情はうっとりとしている。
悠人はまだ少し痺れる体を首だけ残して砂に埋められたまま、うるうると涙を流していた。
「お〜い…………」
「次ニムだからね、殺しちゃだめだよ」
未だぱりぱりと帯電して髪が逆立っているニムントールが『曙光』を強く握り締める。
「スイカワリ……楽しみ」
「こんなのがスイカ割りな訳あるかっ!」
少し焦げ付いたウイングハイロゥを開きっぱなしのアセリアに思わず逆ギレ気味に突っ込んでみる。
「さ、ユートさま、お覚悟は宜しいですか?」
「そうだよ〜ユートさま、この距離はネリーの間・合・い♪」
「シアーだって〜、やる時はやるんだからぁ〜♪」
涼しい顔で黙殺するエスペリア。隣で真っ黒に日焼けしたネリーとシアーがニコニコと頷く。
……顔が笑ってねぇ。救いを求めて隣を見てみると。
「うう〜ん……ユートさま……動かないでください……ずれると、とても痛いんですよ…………」
黒こげになったファーレーンが何故か幸せそうな笑みを浮かべ、気絶していた。
意味不明の呟きを漏らしながら。黒くなったのがそんなに嬉しいのだろうか。
「動きたくても動けないって……ん?何か忘れてるような…………」

――――ざざーん…………

その頃、海の上。
『契約者よ、マナをよこせ』
ちょっぴり錆び付いた『求め』が白い旗を靡かせたまま海原を漂っていた。


572 名前:信頼の人 :2005/05/04(水) 06:15:20 ID:QvtlfMgk
あとがき

スピリットって泳げるのかな?というのが始まりでした。……のはずでした。
微妙な出来なので誰も居ない間にこっそり、と思ってたんですが(汗
支援、ありがとうございました。誤字脱字ハリオンマジック等ご指摘があれば幸いです。

573 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/04(水) 09:59:13 ID:iaRsqAxY
>>572
>>信頼の人さん
乙!!でした。
スピ達のドタバタっぷりがなんともいい味を……
それにしてもエスペリアさん、「求め」をもたない悠人は
ただの高校生なんだから永遠神剣スイカ割りに
使用したら死んじゃいますよ。


574 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/04(水) 09:59:38 ID:XulhyHxw
信頼の人、とにかくGJ
笑わせてもらいました、GWで人が来てないなか乙です。

575 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/04(水) 10:01:29 ID:QvdV7J77
>>572
乙!めちゃくちゃワラタ。

タイトルとファーレーン(腹黒)でなんか色々と想像したけど、
ユート様の犠牲だけで一安心w。

576 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/04(水) 12:24:51 ID:65n69XG1
求め
錆びてないか?

577 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/04(水) 15:47:32 ID:NmMD/FrT
アセリア外伝クル━━(*゚∀゚)━━!!

578 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/04(水) 15:49:51 ID:DX2tLuy2
おbsnの古女房ダイアリークル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

579 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/04(水) 18:15:40 ID:LL28TCtA
スピたんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

580 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/04(水) 20:40:32 ID:nRfzEs28
>>572 信頼の人さん
朝早くから乙でした。
説明は省略していい、とか細かい所を突付いてくるのが笑えました。

う〜み〜はひろい〜な、おおき〜い〜な〜
    r‐-- -┐
  / /゙・ 皿・_ヽ < これから広がるのは血の海だけどな
  レ'
目隠しをつけて、10回転してから勢い良く振り下ろすのがスイカ割りの嗜み。
槍だからと言って突付いたり投げつけたりはやめましょう。

のーぶらファー&ニム……いや、ブラは存在しないとしても、
アセリアのようなスリップすら身に纏わず……ひたすらG.J.!

>>538
さりげない動きの中にそのキャラっぽさが出ていれば、と考えていたので
とても嬉しく思います。見えない耳と尻尾がデフォになったような気がしてますw

>>579
ミュラー・セフィスキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

581 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/04(水) 20:49:53 ID:KWRiEoQz
>>527
穏やかな昼下がりにほっと一息。
ホットケーキなんてここ数年食べてないなぁ、と思いつつ、ヘリオンの挙動一つ一つに心が安らいだり。
悠人の最後の「一人で待つのは〜」にそこはかとない重みを感じつつ、ヘリオン分を補給させていただきました。

>>572
勢いで舟まで作ってしまうファーレーンの姉馬鹿っぷりに萌え萌え。
軽妙な文章の流れが良い感じです。自分もこのくらいの感じで書ければ……
アイスバニッシャーの使い方が上手いなぁと全く別の所に感心しつつ、
錆びたまま放置されている〈求め〉を誰が回収に行くんだと思いつつ、
ここはやはり、兜とぱんつだけになってるファーレーンに注目。
ハダカ兜! これは新しいジャンルとして成立(しない
……ニムのパンツは何色ですカー? あとオーバーニーもやっぱり脱がしてるんですカー?

582 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/04(水) 22:01:08 ID:2qgWuOHW
スピタンテナニ?

583 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/04(水) 22:24:25 ID:EJqdyEsB
>>582
三才ブックス刊行「サブスピに萌えるヨト単語」の略、と言ってみるテスト
詳細は本スレで

584 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/04(水) 23:10:12 ID:L3WFpVz3
だれも突っ込まないようだけど……

ニムを抱き抱えて飛べば良かったんぢゃ無いのか、ファー?

585 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/04(水) 23:30:37 ID:5bqmk2lv
とりあえず彼女がいることを期待する!>スピたん

  _  ∩
( ゚∀゚)彡 クォーリン! クォーリン!
 ⊂彡

586 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/04(水) 23:34:54 ID:HD+4MZz1
>>572信頼氏
乙です!GJです!
>584さんと全く同じツッコミを考えてしまいましたが
それを補って余りある出来栄えではなかろうかと思いますた。
合体アセリア&エスペリアがカッコ良すぎです。
誰も飛んで助けに行こうとしない青黒スピ達gj!

...でもアイスバニッシャーって無駄に余るんですよね。
こういう時にでもまとめて使っておかないと、「求め」同様錆び付いてしまうのでしょうw


587 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/05(木) 00:16:36 ID:Pnb9ZYkC
スピたんって何の略かな、スピはともかく。
スピリットたんけんたい?

588 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/05(木) 00:40:54 ID:a7wB41Z6
>>573さん
エスペリアは優しいから大丈夫だと……多分。死なない程度に(汗
>>574さん
廃れない程度に、と投稿したものでしたが、笑っていただけたなら嬉しいです。
>>575さん
お察しの通り、最初は三人の中で誰が生き残るか腹の探り合いでした。書いてるうちにこんな感じに(汗
>>576さん
ん?元々、という意味でしょうか?えっと多分「青く光って」という描写があるので大丈夫かなと思ってたのですが(汗
>>580道行さん
ファーレーンにスリップは似合いません(きっぱり ニムは……いいかも。御洒落シリーズを待ちましょうw
説明〜は初代スレ(辺り)で使ったのを再利用してみました。あの時は時深さんでしたが……
>>581紅蓮さん
小気味良い紅蓮さんの戦闘描写の方が憧れますが、そう言って頂けると嬉しいです。
ハダカ兜……流行らないと思いますよ(汗 ニムパンツの色……やっぱり御洒落シリーズを(ry
あと、ファーレーンにオーバーニーは似合いません(きっぱり
>>584さん
うっ……一番痛い所をつかれたorz 一応悠人にも突っ込ませてはいるのですが……
元々スピリットの飛行継続距離ってどの位なのでしょう。まさかずっと飛び続けられる訳は無いと思うんですが。
描写に木の枝を飛び跳ねて渡る、みたいなのがあった気がしないでもないし。
後個人的に黒は青より飛べる距離が短いんじゃないかと勝手に脳内補完したりしてます(汗
イメージとしては、ムササビ。飛ぶんじゃなくて、滑空している感じ。
>>586さん
↑な感じで、飛んでも届かない所まで最終的には流されてしまったと了解お願いします(汗
エスペリア、やはり注目されたんですね……。なまってないかが心配です。
>>スピたん
(まだ見てないけど多分)ファーレーンモキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>>587さん
Expedition→探検(隊)なのでそれで正しいかと。

589 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/05(木) 01:00:16 ID:/AgH6gbs
『スピたん』は略じゃないです。
今日のDreamPartyで発表された【本醸造】の新作。
ミュラー師匠もメイン張りますぜ。

面倒なので総合のテンプレから抜粋。


『スピたん Spirits Expedition −in the Phantasmagoria−』
XUSE【本醸造】/SLG/秋
原画:人丸
『永遠のアセリア』の外伝
本編のED後が舞台で、本編のサブスピリット達が龍の爪痕越えを目指す(新キャラも登場)


590 名前:589 :2005/05/05(木) 01:01:31 ID:/AgH6gbs
今日じゃない。もう昨日だった…

591 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/05(木) 01:32:29 ID:Pnb9ZYkC
>588
スピリットの飛行能力に関しては少なくとも黒は青より飛べる高度が低いと本編
アセリアルートでエスペリアが言ってましたよ。

592 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/05(木) 11:30:49 ID:2HIf2TSD
現時点で発売予定が今秋か…
っつーことは早くて来年の春くらい?

593 名前:摩擦1/2 :2005/05/05(木) 16:08:27 ID:zgAfsklM
「お、ファーレーン。訓練の帰りか?」
その言葉どおりの理由で詰所への道を急ぐ途中、ユート様に遭遇してしまった。
まずい事に今はニムも傍に居なくて私一人。
よりによってこんな時に二人きりにならなくても良いのに。
そう思う私の内心を全く気にかけることなく、彼は人の良い笑みを浮かべて近づいてくる。
不自然に一歩下がろうとする足を留めて、顔色を隠すのに役立つ覆面の効力を頼りながら
その場で何とも無いような振りをして他愛も無い話を続けようとした。
けれど、駄目だ。訓練後から常に私の気を散らす感覚がユート様の言葉に耳を傾ける事すら邪魔をする。
普通に、兜と覆面の隙間から覗く私の眼を見て話しているのは分かっていると言うのに、
彼の視線が動く度に私の身体は勝手に反射を返してますます自分を追い込んでいってしまう。
鼓膜に響くのは、より大きいはずの彼の声ではなくて、微かな身じろぎにさえ反応して音を立てる衣擦れ。
さり……
「…………っ!」
一際大きく感じられたその音と、同時に襲ってくる感覚に、許容を超えた体がぴくんと跳ねる。
その事を改めて認識した途端にわずかに見えていた顔の部分にも変化が表れてしまった。
意に反して潤んでいく瞳と、微かにあらぶる吐息。
無意識の内に胸元を押さえながら、さっと彼から離れようと足を動かす。
「どうした、体調でも悪いのか?」
何も知らないこの異性は頓着することなく心配そうに更に寄り添おうとしてくる。
それが、一番困る事だというのに気付かないまま。

594 名前:摩擦2/2 :2005/05/05(木) 16:09:25 ID:zgAfsklM
「汗を、流したいので。……失礼いたします」
他に何か言い方は無かったものか、今の私には分からずに、
ただ気まずそうに引き止めて悪かったと言う彼から脱兎のごとく逃げ出して大浴場の脱衣所へと飛び込んだ。
走るのをやめた反動で高鳴る心音と荒い息を整えもしないまま壁に背を預けて床に座り、
衣服の胸元を緩めて、その下に直に見えている白い素肌を覗く。
訓練中の激しい動きによって、厚く丈夫な服の内側に擦れた刺激を受けて鋭敏になっていた淡く色づく先端は、
先ほどのやり取りの最中にもずっと自己主張を続け、服を内側から押し返していた。
熱い吐息が覆面に遮られて顔に熱が行き渡る。剥がしてしまう様に取り去ると、
外気に触れた冷たさですぅっと頭の血が降りていくような心地がしてくれた。
改めて服を戻してから見ると、分厚い服である事が先程は幸いし、
恐らく、多分、彼が見たくらいの距離ではばれてはいないだろうと分かった。
安堵の溜息が吐けたのも束の間、落ち着きかけた心の隙間にあの時の羞恥が甦って顔と身体を火照らせる。
今までは、こんな事を気にする必要など無かったのに。
スピリット隊の中、そして各々の中で大きくなる彼の存在と影響。
それに思いを飛ばして布を通すことなく、直に大きく息をつき兜を外す。
脱いだ衣服を掴んで感じた湿り気で、替えの服を失念していた事に気付いた。
けれども、とからからと浴場の戸を開く。まずは、水でも被らないと落ち着けそうも無かったから。

595 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/05(木) 16:11:02 ID:zgAfsklM
 ∧||∧  
(  ⌒ ヽ <588さんの、直に着ているという拘りを読んだらこんなのが溢れてきてしまいました。

596 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/05(木) 19:23:33 ID:5dMkl0+V
切り貼りミス……遅レス、連レスすみません。
>>581 紅蓮の人さん
作中に書いてある作り方をすると「ホットケーキ?」になりました。
皆に何かしらを与えていても、与えっぱなしにはならずに受け取っているものがあるのが、
悠人の人柄、スピリットたちのいい所だなと思っています。

597 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/06(金) 00:13:09 ID:MrY0wV8f
>>591さん
ご指摘感謝です。あながち間違ってなかったのでしょうか?
というかアセリアルート、さんざんプレイした筈なのに……まだまだ日々精進しなくては……(何を
>>595さん
おかしいな……道行さんならきっとサラシが出てくると思ったんですが(ぇ
決して肌触りが良いとはいえなさそうな戦闘服、ニプレス位は着けようファーレーン。
じゃないと気になるエトランジェに見つめられただけで反応したイケナイ部分が……ハァハァ(死
覆面を盾に必死に恥じらいを隠すファーレーンに壊れかけました。
ところで水なんか被ったら敏感な先端がとても大変な事になりま(サクリファイス

598 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/06(金) 00:27:05 ID:fpzuAw67
>572
ネリー、シアー、セリア。パートバルト海に散る。英霊に敬礼っ!…………つーか御神渡り?

ファーレーンついに極めてしまったのですね。

faren  BK-SPI  LO  10000  10000   覆面兜に黒パン。風よ龍に届いているか。

エスペリアとなら泥船に一緒に乗って共に沈んで行ったって本望だよ、くらいユート君も言うべきです。
えっ 既に泥縄?  マリクト(激怒)


「ねーパパ。さっきね砂浜でエヒグゥ拾ったんだよっ。ねーこの子も飼ってだめ〜?」
「ちょっとまてっ。なんだその妙に長い門歯はっ?」
ボーパルエヒグゥはユートにかみついた いっかいあたり100のダメージ ユートはく 

と言うことで。今晩はフカヒレですねw

>595
そ、そんなときこそサラシっ! いやバンソコでm(月輪の立ち)  お風呂で何を思うのやら。
おそるおそる伸びる指先。濡れた桃色の肌。
さわ。
っ!。ぴくんと電流のようなものが走る。
あ。私。
いけ、な、ガラガラガラ「お姉ちゃーん」

>スピたん
キター。なんか完全に雑魚スピスレの勢いがザウスを動かしたような気もするのだけどひいき目でしょうか。
ネリシアかわえ〜。ナナルゥキャンギャル?ヒミカ……何ですかこれは(゚д゚)

599 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/06(金) 05:02:32 ID:l2LH133G
>>572
-O2
肝試しを思い出すドタバタ風味に笑わせて頂きました。
ちょっとボートの規模がよくわからない(内外の水位とか)ですが、
とりあえず、「張る」のはマストではなく帆でしょうね。>>556
で、鯉のぼりみたようにはためいてるようでは推進力にならないような気も(w

>>595
えっちなおつぁーさんは擦れるとすぐ(雲散ムヒョー
水被る→体冷える→風呂→火照る→(ガッ倫

600 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/06(金) 06:24:07 ID:8IdtMa/U

亀レス(・∀・)イイ! と言ってみるテスト。
………………すんません、もう言いませんorz

>>527>>595 道行氏
>実りある日
ヘリオンとの心温まる一時。
のみならず、ヘリオンの心のこもった美味しい料理はニ詰め全体に笑顔を誘って。
悠人もヘリオンも他の雑魚スピも、みんなみんな幸せ。
こんな優しい話を、私も書けるようになりたいです、本当。
………限りなく無理っぽいですが(泣
>摩擦
私もサラシはどうしたのかなぁ、と思いました。
けど、まあ。サラシ無い→揺れる、擦れる………無い方が良いっすね!!
私こと御洒落は、スピノーブラ運動を推奨致します(ぉ
>>572 信頼氏
黒パンツと乳揺れで、大人の魅力を存分に演出――悩殺滅殺、ファーレーン。
「バカ!こっち見ないでよっ!」――恥じらいツンデレ、ニムントール。
……止めてください。私を萌え殺す気ですか、まったくw

っていうか。
気付いたら、お洒落シリーズの方向性が、いつの間にか何故か桃色方面に決定してるッ!?Σ(゚□゚)
ど、どうすればいいんだ………(笑


601 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/06(金) 07:53:19 ID:/84lJZy1
>>598
髪結いの人さん
なんとなく想像してしまった…
「隣り合わせのマナと青春」
きっとニムはLV12のE-Priですねぇ……


602 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/06(金) 10:02:14 ID:XiTohT+U
>>598さん

今晩の第二詰所。
ハ「今日のおかずはぁ〜、ファーレーンさんが刻んでくれた〜、ボーバルエヒグゥですぅ〜」
セ「ふ〜ん、だからファーレーンの分がお頭なんだ」
ハ「はい〜、お手柄ですからぁ。でもぅ、ユートさまから引き離すのがぁ、大変でしたぁ〜」
ヒ「どうでもいいけどコレ、なんかファーレーンを睨んでない?」
へ「珍しいですよね、ハート型したピンクの目って」
兜「そんなに見つめられたら……また、擦れっ…………あんっ」
ニ「…………なんかムカつく」

>>599さん
何の知識もない素人が見切り発車で書いたものがおおよそそうであるように(ry
肝試しもですが、ドタバタを勢いだけで書くとこうなります(汗
無理矢理時期ネタも自爆に拍車をかけますね、うんうん……orz

>>600さん
自分で思いつけないネタをさり気なくリレーするのはこのスレの伝統&本分ですからw
初代スレで発生し、某氏が確立し、某氏がレスで拡大しました。ネタの拡大再生産、万歳(違

「という訳で、俺はスピノーブラ運動を強く提唱する事にしたぞ悠人」
「……もうお前の唐突さにもいいかげん慣れたが、一つだけ突っ込ませてくれ光陰」
「なんだ悠人よ」
「そもそもラキオスには、ブラなんてあるのか?第一他には一体どんな種類の下着があるんだ?」
「…………今日子にでも聞いてみるか?」
「俺に聞くな……ていうかお前一人でやれ…………」

……なんか漢達の談義シリーズみたいになってしまった(汗

603 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/06(金) 15:36:40 ID:Ykqs97wd
スピたんについて。
新主人公ということらしいですが、みなさん的には無問題?
シスコンでヘタレ。でもそんなユートが主人公だからこそ盛り上がってたところもあったこのスレ。
うーん、いますぐおkとは思えない自分。
まあプレイすれば慣れるとは思いますが。

604 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/06(金) 17:20:06 ID:RlOFS47S
>>603
さすがにキャラがよくわからん現状ではなんとも言えないけど、
いい男は一種類ってわけでもないし新主人公がスピのことを
ちゃんと考えてくれるいい奴なら個人的には問題なし。
ユートは人間とはいえエトランジェだし、
本当の意味で人間とスピの交流になるんじゃないかね。
今の所は期待の方が大きいかな。

605 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/06(金) 17:27:59 ID:/rx90cPu
ジャンルはわからんが戦闘ではスピにおとりまくりってには痛いなぁ

606 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/06(金) 19:08:11 ID:2voEzHF/
ドラマガ見てたら何故かアセリアの広告発見
バーコード読んだら壁紙げっつ。PS2版のイベント絵だった
雑魚スピ万歳

607 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/06(金) 19:16:49 ID:LXUXRFAO
どっかで新主人公光陰の部下って聞いたけど、まさかヨフアル姫エンド後みたいにこっそり
戻ってきたユートじゃあるまいな。聖賢があのエンド後にユートの事鍛えるとか
言ってたし素性を隠すのも兼ねて聖賢の力を封印して入隊とか。それだったらExp
の必然的一目惚れ理論から察するにスピリット達にモテモテだろうし。光陰とも気が
合うだろうからスピリット達のお目付け役に推されてもおかしくなさそうだし。

608 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/06(金) 21:11:59 ID:K3pxwKTl
>>607
それはむしろ大歓迎なんだけど
ユートが主人公のままってのが嬉しいよ個人的には

609 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/06(金) 21:19:32 ID:9mlyBskT
>>603
新主人公がユートを上回るヘタレで、個別END以外に
雑魚スピ全員に押し切られるカタチのハーレムENDがあるなら漏れは許すw

610 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/06(金) 23:48:53 ID:BQQLJQAc
ある程度感情移入の出来る主人公だったら、多分プレイしてるうちに
悠人の事も忘れちゃうと思う。エロゲの主人公なんてそんなもんでしょ。

611 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/06(金) 23:54:48 ID:fpzuAw67
やっぱり十八禁なのかな。あたりまえか。
正直新主人公はびみょー。素直に光陰でエロ無しでいいような。

つーかこれ本数でそうもないですよ(汗)

>601
くっ、ジー・ペイルのあの人はツンデレかっ? ちょっとまって。イメージが混じるよw ああ……もうニムと
アルハイムが重なってしまったかもw  ハリオンがキュアー、ニムがリバイブで同時詠唱。

612 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/07(土) 01:06:42 ID:XUnkPJcd
つーかすぴたんが出たらもう雑魚じゃないような。

613 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/07(土) 01:25:00 ID:0+TJk73g
>>612
いや、ミュラーがメインヒロインとかいうオチがあるかもしれない。
これなら彼女達は雑魚のままだ。

新主人公は結局性格とかがもう少し明らかにならないとなんとも…ね。

614 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/07(土) 08:06:48 ID:7xU42m07
いっそミュラーが主人公で百合色の世界が広がってしまうとか。

615 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/07(土) 11:41:42 ID:IHldbyyE
>>611
本数出ないなら、またクラブザウスとイベント販売オンリーにすればいいじゃない。


616 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/07(土) 13:13:30 ID:uRCkNDSx
光陰の部下ってことはロリも受け継いでるとか。

617 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/07(土) 17:38:57 ID:tfG3rGR5
新主人公は、ろりろりになりました。

618 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/07(土) 19:00:33 ID:CmKvIj57
いっそスピ達は深層心理でいまだユートを『求め』てて、
ラヴストーリーはミュラー姐さんオンリーでいいや。
ハプニングイベントで脱ぐくらいはして貰うけど。

619 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/07(土) 21:16:09 ID:0+TJk73g
新主人公がユートに似てるとかはありかもね。
スピたちは最初から新主人公に惹かれるのだが
何か違和感のようなものを感じて悩む…みたいな。
最終的には誰と比較してるのかはわからないものの
新主人公だけの良さに気付いてハッピーエンドとか。

てゆーかエタ化した以上ユートとは二度と会えない運命だからね…
(あっさり再会とかスピがみんなエタ化して追いかけるとかは萎える。
皆に忘れながらもエタ化を選択するあたりが茶番になっちゃうしね)
人生のパートナー見つけるだけが生きる上での幸せではないけど
彼女たちが最期まで独身ってのもなぁ…
彼女達を幸せにしてくれるならユートやコウインじゃなくても
いいと思うわけですよ、俺は。

620 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/07(土) 21:59:50 ID:AkTlf01D
しかし>>618の言うように「スピ達は深層心理でいまだユートを『求め』てて〜」というのは
このスレだからこそ出た言葉とも思える。
Xuse側と雑魚スピ住人との間の温度差はやっぱりあるよね。勿論こっちが高いほう。
その辺り、雑魚スピ達はやっぱり新主人公のほうに傾倒してしまうんじゃないか、とか思ってみたり。
戦後のユートのいない世界ではそれぞれ家庭を持つ事も想像に難くない。
そういった意味で、やっぱりその新主人公が雑魚スピたちを幸せにしてくれるなら問題はないなぁ。

とここまで書いて、新主人公に対する心境が娘を嫁にやる父のそれに類するものだと思ってしまった。
やっぱり自分もどっぷり浸かってるんだナァ・・・

621 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/07(土) 23:33:05 ID:uNtNYj1m
ミュラー師匠カコイイ……つか、あの胸元がばっと開いてる服装はなんかエロいっすよ師匠! (*´Д`)ハァハァ

新主人公、ユートじゃない事は確定してる。
炉利を受け継いでるかどうかは知らんw

622 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/07(土) 23:35:12 ID:PxTv1Ete
あのヒミカ、なんかどっかで見たことあるなあと思ってたけど、赤い輪のリコだ。

623 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/07(土) 23:49:03 ID:G5GNosXM
ハリオンは、やはりハリオンだったわけだけど、
ヒミカのラフは……また大きさが変わってるw
EXPでついた汚名?返上なのだろうか。

624 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/08(日) 00:43:20 ID:rwaaAUTV
「どうせわたくしなんて……わかってます。わかってますよ。きっと二詰めのみんなにばかりスポットが当たって
わたくしなんて置き忘れられるんです。ふん。ユートさまもアセリアを選んで………わたくしのあの献身ぶりを一体
どう思っていらっしゃるのか……ぐび……無駄ですか。無駄なんですね。わかってましたよーだ。わたくしなんて
所詮メイドで家事してれば良いんですよーだ。………ふんだ。ぐびぐび」

出番が心配のあまりキッチンドランカーなエスペリア。

625 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/08(日) 00:57:35 ID:iHlJNCfA
>>624
ヤバい、わかってましたよーだにやられてしまいそうだw
>>620
>娘を嫁にやる父のそれ
ソレダ。何かスレの流れや自分の心境が上手く説明出来なかったんだがおかげですっきりした。

626 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/08(日) 01:37:54 ID:l9c3Wthg
娘を嫁に出す親は
もっと凄い心境だぞ

627 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/08(日) 02:05:05 ID:zh1JJhVU
>>623
ヒミカの胸はやはりサラシを巻いてるかなんかだったと。

私脱いだら凄いんですよってやつですね。
まぁナナルゥやハリオンには敵わないでしょうが。




628 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/08(日) 06:59:13 ID:O/rpw6Ir
とうとうと言うか、次作は新主人公なのか……かなーり微妙だなあ。
正直、設定に無茶させてもユートにして欲しかった気分。
オリキャラ主人公SSで、主人公が雑魚スピと仲良くやってるような感覚が。

629 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/08(日) 08:36:04 ID:n2bcHWq/
新主人公にはちとガックリかも。ライターさんもユートに飽きたのかも知れんが。

続き物のゲームで前作のヒロインを攻略出来てしまうような感じだな。個人的には。
スレとしては、雑魚スピ達は既に脳内補完でユートが落としているので(w

630 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/08(日) 08:40:30 ID:l2qK1Dbb
センチメンタルグラフティ2を思い出すなあ

631 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/08(日) 09:20:26 ID:7wpYvMLn
>>624
まあまあいいじゃないのエスペリアさん、出番なんて。
無印じゃあんたのHシーン、最多の6回ですよ?(ちなみにアセリアが3回だったかと)

それに引きかえ雑魚達と来たら、鬼畜ルート以外ではユートさまに
顧みられる事もなく、死ねばハイそれまでよの単なる捨て駒。
少しくらい分けてあげたって…orz

632 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/08(日) 16:20:37 ID:bWCtVQD4
スピたんのこの言いようのない不快感は>>628の言ってるようなオリキャラ主人公SSがよろしくやってるようなのを見たくないからなんだろうなあ
新主人公とか出すならいっそのこと全員新キャラにしてほしかったよ

633 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/08(日) 16:30:06 ID:ta7VJXaA
ハーレム展開が好きじゃなくて
EXPの今日子シナリオとかもなんとなくいやーんな感じだったんで
オフィシャルが新主人公を出してくれてむしろ嬉しいっていう
俺みたいなのはひょっとして他に誰もいなかったりするんですか?

634 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/08(日) 17:10:36 ID:wU5szPP7
少なくともオレは肯定派だ
エンディング後なら、主人公が悠人である必然性はないしな
光陰の信頼が厚いなら、性格的にも能力的にも問題ないだろう
このスレだと異端扱いされかねないのも事実だろうけどさ

635 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/08(日) 20:02:49 ID:SZkFzP3B
とりあえずハーレムとかじゃなくて
雑魚スピ達がそれぞれに「戦い以外の生きる意味」を見つけてくれてれば


それでいい。

636 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/08(日) 20:39:41 ID:rwaaAUTV
主人公って、神剣持ちじゃないよね……。でも画像を見るに戦闘してるし。
再生から生まれたイレギュラーとか? 実は女でした……は無いか。

637 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/08(日) 21:02:32 ID:89V9trQG
今日子・光陰って一周目では絶対に死亡=元の世界に帰還だったわけで。
それが正史なのではないだろうか。
ユートとくっついたヒロインは当然アセリアだろうし。

638 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/08(日) 21:54:05 ID:Au0UzNeH
エターナル関連は突っ込むとボロが出るのはわかってるんだが、
其の場合あの戦争はどういう扱いになるんだろうな
帝国にエトランジェ出現、ラキオススピリットが頑張って倒しました。とかか

639 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/08(日) 22:07:52 ID:W0tjMZB9
俺としては新キャラはやっぱり止めて欲しかったな。Exでも加えなかったんだし。
もしくは雑魚スピと絡ませるのは勘弁して欲しい。
アセリアとかのどのヒロインとも結ばれず、ユートが何らかの理由であそこに残ったEndアフターとか
強引な展開は幾らでも可能だろうに。

640 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/08(日) 22:17:15 ID:rwaaAUTV
別に主人公なんていなくても成り立つよね>スピたん
オルファの言っていた、仲良し年少組によるバルガ・ロアー越え団で何の問題もない。

ま、実際そのような不確実なことにスピリット達を行かせることにレスティーナが同意するのかなあ、とか。
やっぱり戦後の人間とスピの軋轢を何とか解消するために、一種のガス抜き・国威発揚的スピリット英雄仕立てが
必要なのか、とか。

メーカーもファンサービス的に作ってる感もあるけど。
オルファ、学校の出席日数足りなくなるぞ〜。

641 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/08(日) 22:17:30 ID:+zvYJAUX
…・…正直こんな素人発言はしたくないんだが。
濡れ達、何処でそんな情報仕入れてるですか?
公式HPですか?

642 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/08(日) 22:29:17 ID:uw5Z2kwR
>642
くらぶざうすに入っていたら「生絞り」というのを見てください
公式HPでは無理ですので
くらぶに入ってなければ……ごめん、あたしにゃわからない

643 名前:642 :2005/05/08(日) 22:31:09 ID:uw5Z2kwR
>641
の間違い、
自分宛かよ

644 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/09(月) 01:33:10 ID:mCY9yRbK
クラブ入ってねーや('A`

645 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/09(月) 11:05:25 ID:RVYaYGgi
スピたんよりも、とりあえずPS2のEDだな。
残った雑魚スピによってEDが変化したら最高だ。

つーかさED後の雑魚スピ人生
ニムファーとヒミカ&ハリオンは軍を抜けるんだよね…

でも開発画面だと、ファー・ヒミカ・ハリオンとか戦ってるし
話題の新主人公(?)ロティさんもスピに混じって戦ってるし。

646 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/09(月) 12:26:35 ID:Ymu0AJ1J
>>645
軍は抜けても個人的に龍の爪痕の向こうが気になるから協力するとか、
女王や戦友の頼みだから同行するとか、
理由はいくらでも考えられるんじゃない?

647 名前:キモウトよ :2005/05/09(月) 16:15:18 ID:hqFBGR0U

―――ここは、戦場。


ようやく傷の癒えたエトランジェの前に立ちはだかり、装飾品かと思えるくらい
巨大な神槍を構えるのは、いつも慈愛に満ちた瞳で見守ってくれていた少女。
その身から発せられるのは―――情け容赦のない殺気。

最初は何かの冗談かと思った。
呼び出されたその少女が携えた身の丈以上の槍を目の当たりにしても、
これから何かの余興でも始まるのかと、そう思った。
しかし、吹き付けるマナの風が、近付きつつある死を告げている。
これは、余興でも何でもない。―――いや、或いは、日々の暮らしに退屈した王族にとっての、
ただの余興に過ぎないのかも知れない。

捕らわれた妹。
差し出された剣。
――そして、王の命令の下、瞬時に殺戮機械と化した少女。

「ハハッ」
出て来るのは乾いた笑い声。
―――俺達は、見世物のように戦わされるのか。
周囲を取り囲む兵士達は、まるで判で押したように一様に、冷酷な笑いを浮かべていた。

身がすくむ。
足が震える。
情けないことに―――戦うのが、怖い。

648 名前:キモウトよ :2005/05/09(月) 16:15:56 ID:hqFBGR0U
エトランジェ・高嶺悠人がまるで中世ヨーロッパのような異世界に召喚されてから、
既に三日が経過していた。

ラキオスという聞いたこともない国の王城、その謁見の間で、この国に召喚された彼は、
せまり来る死の恐怖に、身動きが取れなかった。
それでも、一つだけ分かったこと。

―――ここは、戦場。

ぴゅうっと、風が目の前をよぎった。
前髪が数本、ぱらりと落ちる。舞い散る毛髪に、その風が少女の神槍によって引き起こされた
刃風であったと、ようやく気付く。少女の、いつもは慈愛に満ちているその翡翠の瞳には、
何も映っていなかった。――全てを吸い込むような闇を除いては。
だが、その少女は、誰に対しても決して簡単に心を開こうとしなかった悠人が、
この世界に来てから、ほんの少しだけ気を許した相手でもあった。

―――俺も、あんな風になっちまうのか。
悠人は目の前に置かれた剣に目を落とす。
ひとたび禍々しい、棍棒のような、無骨なその剣を手に取ってしまえば、全てが崩れ去りそうな気がする。

少女は自分に生きるチャンスをくれたのだろう。それはすぐに分かった。
丸腰の自分に対して、エスペリアは神速の薙ぎを見せた後、瞬時に間合いを明けたのだ。

―――剣を取って戦え。
彼女の何も映さぬ瞳が、これ以上ないくらい雄弁に、悠人にそう語りかけている。


649 名前:キモウトよ :2005/05/09(月) 16:18:07 ID:hqFBGR0U
どうする?と、悠人は胸の内で自分に問うた。エスペリアの構えを見ているだけでも、
彼我の実力の差は明確であった。当たり前だ。もしここで剣を拾い上げたとしても、
戦場が日常であった彼女と、戦争が遠い国の出来事でしかなかった高校生の自分とでは、
はなから勝負にならないのは目に見えている。

―――それに。

何より自分が目前の少女のような兵器と化すのが何よりも恐怖だった。
己の心を殺し、自分が自分ではなくなる事。
少女の後ろで冷徹な笑いを浮かべている下品な連中の『道具』になり下がってしまう事。

―――そうだ、例え。
「死んでも、これだけは譲れないよな。」悠人の口から言葉が漏れた。

瞬間、恐怖が消し飛んだ。こわばっていた悠人の頬が緩む。
だが、対峙するエスペリアは、悠人のその笑顔に初めて恐怖というものを感じた。
そこには、彼女が心のどこかで求め続けてきたものがあった。
そしてそれは、今の自分には決して届かないものでもあった。
あるいは、一生縁がないのかもしれない。―――プライドというものには。

650 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/09(月) 16:26:19 ID:jGDZDFo6
支援…いるかな?

651 名前:キモウトよ :2005/05/09(月) 16:30:33 ID:hqFBGR0U
「―――ッ!」
一向に剣を取り上げる気配の無い悠人に焦れたかのように短く息を漏らし、
エスペリアは後方を振り返った。
―――どう、致しましょうか?
並び立つレスティーナと国王に視線を投げかけ、無言で指示を仰ぐ。

「フン、ここでむざむざ命を落とすつもりか、愚かなエトランジェめ。」
振り返ったエスペリアには目もくれず、悠人を睨んだまま国王ルーグゥ・ダイ・ラキオスは
吐き捨てるように呟いた。その隣で、レスティーナは目を伏せる。
異世界から来たその男は、彼女にとってもまた、余りにも遠い存在であった。

「かまわん、やれっ!」国王が吼える。
その怒声に小さく頷いたエスペリアが再び『献身』を握りしめ、悠人に向き直る。
「―――待ちなさいっ!」
鋭い一声が、国王の娘の口から放たれた。
ぎょっとしたように視線を向ける父親を、レスティーナは睨み返す。
「お父様。この男を殺したからといって、もう一人のエトランジェのもとに別の神剣が
現れる保証は有りません。――もう少し時間をかけて見ては如何でしょうか。」

「―――む。」この国において、国王である自分に逆らえる存在などあるはずもなかった。
しかし、正論とも言える。仮に新たに神剣が出現したとしても、
もう一人のエトランジェ―――高嶺佳織がこの男より戦力になるとは考えにくい。

652 名前:キモウトよ :2005/05/09(月) 16:34:41 ID:hqFBGR0U
「あの娘を連れて来いっ!」
国王はレスティーナから目をそらし、側近に苛立ちを隠せぬ口調で命じた。
悠人とエスペリアの戦いを好奇の目で見ていた臣下が、敬礼もそこそこに部屋を飛び出して行く。

悠人にはヨト語でなされたやりとりは理解できない。
だが、彼らがしようとしている事の想像はついた。悠人の顔から笑みが消える。
―――やっぱり、剣を取って戦うしかないのか。
あきらめにも似た思いが胸中をよぎった。

『ねえ、お兄ちゃん、人間の手はどうして二本あるのか、知ってる?』

ふと佳織の言葉を思い出す。悠人とは血の繋がらぬその妹は、徹底した平和主義者でもあった。
佳織は悠人や光陰、今日子の些細なケンカすら嫌がっていたのだ。

『いやぁ、佳織ちゃんは実にいい娘だな。悠人の妹にしておくのは勿体ない。
おい、今日子、爪の垢でも煎じて飲ませて貰え』

光陰はよく佳織に色目を使っていたが、正直悠人にはその気持ちが理解出来なかった。
佳織は、――兄の立場からひいき目に見ても決して光陰の好む「美少女」の部類に入る事は
ないだろうと思われた。世界中の女の子を乱暴にルックスだけで二分すれば、
多分不細工なグループに入るのだろう。また、兄の自分が世を拗ねているだけなのかも知れないが、
その言動がファンタジー染みていると言おうか、理想論に過ぎるきらいがあった。
ひょっとしたら、光陰も本気でちょっかいを出そうとしていたのではなく、佳織に女としての
自信をつけさせるために、あえてあんな事ばかり言っていたのかも知れない。――あるいは、
今日子が彼のそんな言動に反応するのを、心のどこかで安心に置き換えていたのかも知れなかった。

653 名前:キモウトよ :2005/05/09(月) 16:39:30 ID:hqFBGR0U
――そういや、もう一人いたな。
この切迫した状況においてなお、悠人は苦笑した。―――秋月瞬。
今日子を怒らせて面白がっていた光陰とは違い、瞬は佳織に本気で執着しているようであった。
しかもそれは、異常とも言えるほどのものであった。
ただ、最近の瞬の行動は佳織に対する愛着よりも、むしろ悠人に対する反感のほうが目立っていたのだが。

...しばらくの時が流れた。
荒々しくドアが開けられ、鎖に繋がれた妹の姿を再び視界に捉えたとき、
悠人の表情から笑みが消え去った。
「佳織っ!」
「お兄ちゃんっ!」
同時に呼び合う兄妹。悠人にとっては、それでも佳織はやはり、
可愛い妹である事に違いはなかった。……主導権が再び国王の下へと戻る。

「己の立場を思い出すが良い。――少々痛めつけてやれ。」
冷酷な嘲笑とともに国王が兵士に言い渡す。
その言葉が終わらぬうちに兵士の拳が佳織の下腹部にめりこみ、どすっ、と鈍い音をたてた。
「あ...うぐっ...」
衝撃で眼鏡が落ち、佳織の顔が苦痛に歪んだ。

「貴様あ――ッ!」
「動かないでッ!」
奔り出そうとした悠人の目の前に『献身』の穂先が突き付けられ、悠人は再びその場に
釘付けにされた。血走った目で睨みつける悠人に向かって、エスペリアは無言で『求め』に視線を送る。
「―――ちっ。」舌打ちとともに悠人は他に選択肢がない事を悟った。
ふっと小さく息をつき、悠人は置かれた剣を拾い上げる。
「やってやるさ。...何もしないよりはマシだ。」

654 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/09(月) 16:41:55 ID:jGDZDFo6
支援だぁぁぁ〜〜〜

655 名前:キモウトよ :2005/05/09(月) 16:44:33 ID:hqFBGR0U
ピイィィ―――ン!

エスペリアに向かって剣を構えた瞬間、『求め』が鋭い光を発し、握りしめた手を伝って悠人の体内に快感とも、
違和感とも判別し難い力が流れ込んで来た。それは、どんな事でも出来そうな万能感のようでもあり、
自分が自分でいなくなるような喪失感のようでもあった。

「お......うっ」
流れ込む力と同時に、悠人は第三の目が開いたような感覚にとらわれた。
目の前で槍を構える少女が織りなしているマナの風が感じられ、自分をはるかに凌ぐ力を持つ事まで判ってしまう。
「これが...剣の力って奴かッ!」
何となく悠人には、この国の王族達が、一介の学生に過ぎなかった自分に
ここまでこだわる理由が分かった気がした。
剣を構えた悠人に向かって、エスペリアが静かに『献身』の柄を握り直す。――しかし、その時、
向かい合う二人の間の空気が切り裂かれた。

「だ...だめぇ―――ッ!!」
それまでうずくまっていた佳織が突然起き上がり、悠人に向かって駆け出したのだ。

パキイィン!

悠人は自分の目を疑った。まるでプラスチックの指輪でもへし折るような音とともに、
佳織を繋いでいた鋼の鎖がたやすく断ち切れたのだ。

「佳織...?」
周囲の家臣達の間から、おう、とどよめきの声が上がる。しかし、その意外な光景を
目の当たりにしてもなお、国王は顔色一つ変えようとしなかった。
「ほう...さすがはエトランジェ、神剣の助けも借りず、これだけの力を出して見せおるか。」

656 名前:キモウトよ :2005/05/09(月) 16:48:38 ID:hqFBGR0U
駆け寄った佳織が悠人にしがみつく。
「絶対に...駄目っ!今ここで戦ったりしたら、もうお兄ちゃんに戻れなくなっちゃうよっ!!」
悠人はその言葉にカッと目を見開いた。佳織がなおも叫んだ。

「お兄ちゃんは人殺しなんて出来る人じゃないっ!!――こんな...こんな人達の道具になっちゃ駄目っ!!」

「佳織......」
悠人は体の力を抜き、ふうっとゆっくり息を吐き出して剣を下ろした。
悠人はこの時、異世界に飛ばされた自分が独りではなかった事を、ようやく実感した。
―――自分と同じ感覚を共有する妹が、ここにいる。
悠人はあらん限りの力でしがみついている佳織の針金頭にゆっくりと手を回した。
「大丈夫...大丈夫だ、佳織。俺は――ずっとお前のお兄ちゃんだ。今も...これからも、ずっと。」
涙をいっぱいに溜めて見上げる妹に、悠人は微笑んだ。そして、己を恥じた。
佳織は決してただの夢想家などではなかったのだ。
「そうだよな。俺達の手は、剣を握るための手じゃない。」

その言葉とともに『求め』が悠人の手を離れ、ガシャッ、と床に落ちた。

657 名前:キモウトよ :2005/05/09(月) 16:52:49 ID:hqFBGR0U
―――どうする?

悠人は佳織の頭を抱え込んだまま、エスペリアに向かって――否、正確にはその後ろに控える国王父娘に向かって、
視線で問いかけた。―――このまま兄弟揃って仲良く串刺しにするのか、それとも―――。
「―――ひっ捕らえい。」国王が低い声で呟くように家臣たちに命じた。
佳織が軽々と鋼鉄の鎖を断ち切ったのを、つい先刻目の当たりにした家来達が顔を見合わせる。
「何をしておる。さっさとせんか!」
国王の再度の叱責に家臣達が走り始めた。しかし、異世界から来た兄妹達は抵抗する事もなく、
なされるがままであった。国王が満足気な笑みを浮かべ、舐めるような視線を佳織の身体に送った。
「―――なかなか良い面構えだ。だが、小娘とはいっても女の身だ。」言葉を切った王が次いで悠人に視線を向ける。
「目の前で妹が嬲られるのをいつまで黙って見ておれるか、な。」
ククク、と下卑た笑い声が漏れる。歯噛みしてその皺だらけの顔を睨みつける悠人に、佳織が声を掛けた。
「お兄ちゃん、私の事は心配しないで。例え私の体がどうなってもいいから、
お兄ちゃんは最後まで自分の信じたものを守って...お願い。」
「佳織―――!」
振り向いた悠人が見たものは、見慣れた筈の妹の笑顔であった。だが、悠人はその笑顔に絶句した。


658 名前:キモウトよ :2005/05/09(月) 16:58:44 ID:hqFBGR0U
―――佳織の笑った顔って、こんなだったのか...。
この時悠人は自分が躍起になって守ろうとしていたものが何であったか、真に理解した気がした。
そして、悠人の胸中を瞬の言葉がよぎった。
悠人は佳織の本当の笑顔を知らないと言った、その言葉を。

―――佳織を縛っていた鎖は、俺自身だったのかもな。
悠人は思った。この世でたった一人、血が繋がってはいなくとも、たった一人自分に残された『家族』。
それが佳織だった。その妹のためにと、悠人は全てを捧げて生きてきたつもりであった。
だが、その行動は逆に、佳織の重荷になっていたのだ。
そしてその鎖は、皮肉にも悠人が「自分のための」行動を選択した瞬間に、やすやすと断ち切られたのである。
「そうだな。例えこの世界で命を落としたとしても...」
「―――うん。最期の一瞬まで、せめて人間として、ね。」
悠人が誰にともなく呟いた言葉を、義妹がつなぐ。そして兄妹は、示し合わせたかの如く、
兵士達に脇を抱え込まれながらも、微笑み、胸を張った。

「男は、地下牢にでも放り込んでおけ。娘は...そうだな...」
二人のエトランジェの誇らしげな姿に一瞬たじろいだ国王が、何とか威厳を取り戻そうと
重々しい口調で宣告しようとした、その時。

「その娘の身柄は私が預かります。――私の部屋にお連れなさい。」
王女の凛とした声に、それまでニヤついていた家臣達は、慌てて姿勢を正した事であった。


659 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/09(月) 17:02:06 ID:jGDZDFo6
サンドマン様が見てる…Gを見ながら支援

660 名前:憂鬱の人 :2005/05/09(月) 17:05:18 ID:hqFBGR0U
このSS、続きはあるのか?
いや、それ以前に需要があるのか?
と、いう訳で(←だから一体何が)佳織タソ不人気の謎に迫る「祝・人気投票裏一位SS」でした。
支援、本当に助かりました。有難うございます。

PS版のCGを見る限り、佳織を縛っていた鎖は見当たりませんが、どこに行ったんでしょうかね...?

661 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/09(月) 17:17:30 ID:jGDZDFo6
乙&GJです〜
悠人が神剣を持たなければ始まらないアセリアですが、持たなかった場合を想像(創造?)出来るのは、SSを始めとする二次創作ならではですね
改めて認識しました

…上手くネタを混ぜて支援出来なかった(空回りぎみ)のがちょっぴり凹

662 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/09(月) 20:13:26 ID:tY5c2csi
PS版では可愛くなってるよっ(1.0 : 1.000001)

なんだか確信犯的(信念に基づくって意味で)兄妹の行く先には、
代償踏み倒しの道が続いているのだろうか。

求 め「代償のない奇跡はない…………だから我を手に取れ。…………ほら、はやく、ねえ、ちょっと、
なに微笑んでんの。あ、連れてくなって、ちょちょっとわ我を手に」

 証文無いしなぁ…………w


で、この後、秘密のルームで、レスティーナによる王様緊縛プレイに参加させられて嫐る方になるわけですね(違

えー、みそ汁の作り方を書くまでは続けることw

663 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/09(月) 20:29:16 ID:6ZE//bYP
題名がorz
刹那的な判断に身を委ね、信念を貫く兄キモ……じゃなくて妹。
途中住……佳織が求めを持つのかと思ってましたが予想を遥か斜め上に。
ロリな地主様は無事守護龍を倒せるのか。瞬の立場は一体。
とか思いつつ、エスペリアの描写に一番迫力を感じる今日この頃w

664 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/09(月) 20:53:23 ID:xD9jQZWr
乙〜

佳織不人気は別段謎でも何でもないような(笑)気もしますが、神剣持たずとは初めての試みですな。
連載するとサイト開設した方が良いくらいの長編になるようなヨカン。

よく考えると、二人揃って神剣持つのもアリだなあ……あ、戦う理由がなくなるか。

665 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/10(火) 01:09:43 ID:wQq6/Owm
あまりのタイトルに、読み始めてから途中で「あ、これシリアスだ……」スミマセン

全ての状況が戦う事を強制している中で、自らの思うままに抗う。
力を持たないままで、相手に意思を理解させる事が出来る世界ではない事を未だ知らず、
戦わない事を選んだ兄妹の戦いの行方や如何に。

遅いですが。
ファーレーンは形が良い、美乳ということは今までにも言われてますが、
サラシで締めるほど大きくは……という事で敏感肌に。
……優しい話と仰ってくださった直後にこれですからorz

666 名前:おにぎりの中身の人 :2005/05/10(火) 08:06:14 ID:GKMMt+bX
いいですかユート様
私たちははエスペリアルクロスという陣形で戦います。
防御力の高いハリオンが後衛、
両脇をヒミカとセリアで固めます。
ユート様は私の前にお立ち下さい。
ユート様のポジションが一番危険です。
回復はしますので、どうかご無事で・・・


特に意味は無い。とりあえずエスペリアルクロスという単語が思いついたから衝動的にやってしまった。

667 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/10(火) 17:39:04 ID:x/0Fwyne
>>661
いきなり「IF」の核心をつかれてどきりとさせられましたw
そうそう、最初の場面で「剣を取って戦う/それでも抵抗する」の選択肢が欲しかったな〜、
と思ったのがこのSSの母体でやんす。
支援も含めて本当に有難うございました。

>>662
何ィっ!?PS版の佳織は、えーと、ゼロがひいふうみい...
ふふふ、オーナインシステムとはよく言ったものだわね(スレ違
踏み倒し兄妹ですか...まあ、このキビシー世間はそのくらいタフでなければ生きてゆけません。

>>663
題名は万感の思いをこめて「キモウトよ」。そう、「妹よ」でも「キモウトかよ」でもなく「キモウトよ」。
エスペリアが目立っちゃってるのはある意味どうしようもありません。
書き手が書き手ですから。以後気を付けますorz

668 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/10(火) 17:40:02 ID:x/0Fwyne
>>664
>佳織不人気は別段謎でも何でもない
工工工エエエェェェ(д` ) 

>サイト開設した方が良いくらいの長編になるようなヨカン。

工工工エエエェェェ......     ̄|_|○

佳織は本編でも決して悪意を持って描かれてはいないのに、
この不人気ぶりは謎、としか言いようがないと思っていたのですがw

>>665
戦わずして勝つ。これが兵法の極意(違
>戦わない事を選んだ兄妹の戦いの行方や如何に。

例によって関西方面に違いありませんぜ、ダンナ。


669 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/10(火) 18:05:42 ID:TpllLFOW
>>666
ロマサガの陣形に同じようなものがあるんだけど他の陣形で色々と想像が働いてしまったよ

670 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/10(火) 19:30:34 ID:nhX9ua74
エスペリアの考えた陣形だから悠人を守るような形かと思ったけど、
よく読み返してみたら悠人最前線なのねw

671 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/10(火) 19:41:59 ID:rVFbfEfb
まあエトランジェだし

672 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/10(火) 21:09:32 ID:vgDUYtdR
>>666
次はネリーファイトか?


673 名前:puu are you? :2005/05/10(火) 21:36:00 ID:1P1wYdLF
まっくら

くらやみ

あったか

ぬくぬく

 プ…ス ゥ 

おと

ちいさい

みぎ

くん

くんくん

におい

くさ

くさい

臭いっ!!

674 名前:puu are you? :2005/05/10(火) 21:37:11 ID:1P1wYdLF
がばっと布団を跳ね上げ飛び出したニムの、犯人を指弾する断罪の人差し指は振り下ろされる
途中で90度向きを変え、ビシッ、と音の出るかのような勢いで怒りの矛先へと突きつけられた。

「えっお、俺?」
「あ、あたりまえでしょ。この中でデリカシーの欠片もなくおコタでおならするのなんてユート
しかいないじゃないっ」

「い、いやでも俺して
(おコタを囲むハリオン、ヒミカ、アセリア、ファーレーン、ネリー、シアーの視線が突き刺さる)
           …………はい、俺です。ごめんよみんな」 ヘタレは屁たれ。


第二詰め所廊下を歩く姉妹。
「ありがとーニムゥー。お陰でユートさまの前で恥掻かなくて済んだわ」
なでなで。
「ん〜〜ニムはお姉ちゃん大好きだもん」
すりすり。

よかったね。

675 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/10(火) 21:39:06 ID:OVBT3CXG
>>672
上手い

アセリアとセリアでもインペリアル系できるよね
アセリアルアローとか

ナナルゥィンド、強引すぎるか…

イナズマ部隊は名の通り稲妻だな

676 名前:髪結いの人 :2005/05/10(火) 21:40:50 ID:1P1wYdLF
今頃コタツネタかよっ! 

スイマセンスイマセン orz でも北海道と東北北部ならまだシーズンインなはず。多分。

PS2版発売前に蔵出し。まだ二つあるし……。




677 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/10(火) 21:44:08 ID:OVBT3CXG
>>676髪結い氏
ファーお姉ちゃんはオナラしませ(ry
GJです、ヘタレすぎるよユート様(笑)

その後しばらくラキオススピリット隊の間で屁たれユートというあだ名が…

678 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/10(火) 22:10:27 ID:nhX9ua74
罪を敢えて被り言い訳しない悠人は正に漢の鑑だとオモイマスw
屁たれなんてとんでもない。
しかしこれだけ集団で囲んでいる炬燵に顔突っ込んで寝てるのかニム……
姉の臭いをくさいと断定してしまった事を後で反省して凹んでいそう。

679 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/10(火) 23:54:28 ID:Br7lkkVM
>>676

「違う、今のは絶対に俺じゃない!」
→「何も言い訳しない」

ファーレーン 好感度 +1


...それにしてもコタツに仲良く8人も寄り集まってナニしてたんでしょうか?w


680 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/11(水) 00:04:59 ID:XkgWIRzG
>>679
高峰悠人
Mind+10

こたつといえばやっぱりみかんでしょうか
ん?みかんあるのか?ファンタズマゴリア…

681 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/11(水) 00:16:10 ID:FrmzBmFZ
>>679
今日子のポケットから出てきたウノ。
ラキオススピリット隊でブーム到来。
ハリオン「ドロー2です〜」
ヒミカ「させないわ!ドロー2!」(累積4)
ファーレーン「温存しておいた甲斐がありました、ドロー2」(累積6)
ニムントール「お姉ちゃん何気に酷いよね。ま、持ってるけどドロー2」(累積8)
ネリー「くーるな女はドロー2よね!」(累積10)
シアー「…ドロー2。えーとウノ?」(累積12)
悠人「「くぅぅっ!食らっちまたか。だが、まだまだこれからだっ!!」
次ターン、シアーあがり。

悠人「…また負けた。」
ネリー「ユート様弱ーい。」


682 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/11(水) 02:10:40 ID:ra3Wu8GT
>>675
光陰舞の陣で謀殺とか。

悠「光陰の無念を晴らす!」ジャキーン
光「おい……」

>>676
くっ!よくもファーを・・・
それはともかく乙です。

その後、悠人様は屁たれだからという理由でしばらく炬燵禁止に・・・

683 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/11(水) 10:13:00 ID:baCVs9An
>677
>678
>ファーはおならなどしn。
(´-`).。oO 幻想さ……脇毛だって剃ってr (その喉筋の無精髭、月光で剃ってあげましょうか?)
………
……

(`・ω・´)ファーはおならなんてしませんっ! エロイ人にはわからんのですっ! あれはマナの老廃物を廃棄しただけなんですっ!

転向しますたorz

>676
>「違う、今のは絶対に俺じゃない!」
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` ) ユートさま往生際悪いよねー 
               気が利かないって言うか
               みんなを守ってくれませんと〜

おそらく全スピが一度にあたることの出来る大型コタツ。そこで戦略を練るのです。議論に疲れたらそのままバッタリOKw

>680
ミカンの筋を取ることに熱中するシアー。ひょいパクひょいパクアセリア。

>682
えーと腹の中の黒いモノが発酵するらし(鯉口を切る音)  
エンガチョされたユート君はどこにむかうのか……w

>681
コンビ打ちが強そうw でもシアーが常にネリーを上回りそう チャッカリ

684 名前:心の盾 :2005/05/11(水) 21:44:02 ID:7aDlnxdo

風圧で巻き上がる砂塵。その度に立ち上がる竜巻。一度でも正面から受ければ五体が吹き飛ぶ程の衝撃。
その屈強な男は人間の身でありながらそれらを二度も防いで見せた。鍛え抜かれた鋼の様な体と精神で。
「降伏しちまいな。あんたを殺してもしょうがないんだ」
そう言いながらもコーインさまは、その力の半分も出してはいない。攻撃は全て威嚇だ。私には判る。
砂漠で、ただの商人でありながら、デオドガンをここまで帝国や我が国の侵略から守り抜いた男。
ただでさえ主を持つ事を好まないキャラバンを、その人望と勇敢さで纏め上げてきたフッシ・ザレントール。
こういう男が、たまらなく好きなのだ。コーインさまという、自分達稲妻部隊の新しい隊長は。
「小僧、俺のスピリット部隊はどうした?」
血だらけになりながら、不敵な笑みを失わない瞳。どんな絶望的な状況でも諦めない意思の光。
たとえ人であっても、こういう男はもし味方なら戦いに於いてどれだけの効力を周囲に与えるか判らない。
しかし、今は敵だ。尚更倒さなければならない。判ってるからこそ、コーインさまは迷っている。だから。
「残念ながら、全滅だ。悪ぃな……こっちも必死なんだ」
そう呟き、苦々しく『因果』を見つめる。そこに隙があるなんて、思ってもいない無防備な幼い一面。
「――――シッ!!」
見逃さず、手にした半月刀を振りかざし、間合いに殺到するザレントール。その洗練された動きに澱みは無く。
疾風のような動きで狙ったコーインさまの首は寸分違わず刈り取られる運命から逃れる術は無いだろう。
――――そう、相手が同じ「人」であるならば、だが。
「人」ならば明らかに間に合わない距離で放たれる加護のオーラ。接触した刀ががぎん、と鈍く弾かれる。


685 名前:心の盾 :2005/05/11(水) 21:46:04 ID:7aDlnxdo

体勢を崩したザレントールにコーインさまの『因果』が重く振り下ろされ――――そこで私は飛び出していた。
ざくん、と吸い込まれる私の神剣。あっけなく、かはっと小さな息をついてザレントールがその生を終える。
目前まで接近したザレントールの口から吐き出された大量の鮮血が、私の顔を、そして全身を染め上げていく。
マナに還る事の無いそれは私だけを穢し、しかしコーインさまには一滴も降りかかってはいない。
「クォーリン…………」
苦々しく絞り出すように名前を呼ばれ、振り返る。酷く申し訳無さそうな、泣きそうな瞳がそこにあった。
スピリットは人を殺せない。いや、殺せない訳じゃない。それでも殺してはいけない、そんな自制がある。
囚われて、なおかつそれを行った私に向ける、戸惑いと疑問の表情。何故、そんな言葉が隠されている口元。
いつも『クォーリンは真面目過ぎるんだよなぁ。訓練なんかもっと適当にやれ』などと言い、
どこか軽い調子を保っているコーインさま。だけど、その背には重い、辛い何かを常に背負っている。
だから。これ以上耐えなければならない荷物を増やさないように。温かいもので心を満たせるように。
私は貴方の剣になります。その為には、人も殺します。苦痛を少しでも、分け合う事で。
そうする事で貴方の心の盾にもなれると思うから。その位なら、許されると思うから。
私達スピリットに心の大切さを教えてくれた。優しさを教えてくれた。その大きな背中に応えるために。
「任務完了です、コーインさま」
私は、今出来るだけの精一杯の笑顔で呼びかけた。尊敬と、ほんの少しだけ別の感情もそっと籠めて。


686 名前:信頼の人 :2005/05/11(水) 21:52:35 ID:7aDlnxdo
PS2発売直前記念……に何故か稲妻。
一応ですが、ザレントールはノベル版で出てくるデオドガンの一番偉い人です。


687 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/11(水) 22:43:29 ID:baCVs9An
灼熱と、風塵。降りかかる鮮紅色。汚れた貌。
だけどその穢れ無き言葉は、そっけないようで、背中を守るようで。

マロリガンに戻れば、また違う感情がチクリと心を刺すのかも知れぬ。
でも盾は痛いなんて言えない。エスペリアと同じ。



PS2版明日かぁ。クォーリンデビュー出来るかな?

688 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/11(水) 22:57:21 ID:599HwElt
陰だけシリアスな光陰。プレイヤーの前では、ただの変○ロリコン的な坊主…不遇なキャラですなぁ〜
GJです〜♪

689 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/11(水) 23:39:21 ID:Yr0KJsa7
あ〜、明日の今ごろは〜(多分違
何か既に手に入れた人もいるっぽいですが、PS版。
うーん、ビミョーなとこですねー。立ち絵あるかなあ。


690 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/12(木) 00:17:10 ID:PZM/vmkd
>>660
>多分不細工なグループに入るのだろう
凄ッ!!
ここまで佳織のキモウトっぷりを、真摯に受け止める悠人を描かれるとは………。
まさに、ネ申(´∀`)
>>676
ニムが言わなきゃ悠人は気付かなかったんじゃなかろーか、などと素朴に思ったり。
いや、奴はへタレな漢であると同時に、超級鈍感野郎ですから。
ニムの自爆……じゃなく他爆に思えてなりませぬ(^^A
>>686
光陰の心の盾―――クォーリン
光陰の心の糧―――ヘリオン、ニム、ネリー、シアー、オルファ等等

………………………………………。
クォーリン いつだ〜って〜 クォーリン 泣いていい〜よ〜♪

………ホント、泣いていいと思います(´Д⊂)


691 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/12(木) 10:33:17 ID:slRNV5Ar
やべぇやべぇ蝶ヤベェ
特典付きの設定資料はネタバレのオンパレード!!

セリアとかハリオンとか意味深い事がっ!
つか、なんですか?
この設定は雑魚スピスレの引用ですか?



あと、キモウトの立ち絵はやっぱキモッ!

692 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/12(木) 11:04:10 ID:oBl+d0uH
漏れも届いたー。
雑魚スピの設定部分が鼻血ものですよっ
ヘリオンへリオンへリオンへリオンへリオンへリオンへリオンへリオンヘリオンへリオンへリオンへリオンへリオンへリオンへリオン
ヘリオンへリオンへリオンへリオンへリオンへリオンへリオンへリオンヘリオンへリオンへリオンへリオンへリオンへリオンへリオン
ヘリオンへリオンへリオンへリオンへリオンへリオンへリオンへリオンハリオンへリオンへリオンへリオンへリオンへリオンへリオン




すまん、落ち着くよ…

693 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/12(木) 12:00:38 ID:6udyUGXB
ファーレーンの素顔キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!

これだけで買った価値がある!

694 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/12(木) 13:43:57 ID:Mf1LsWpB
ウチにもキター!!
でもPS2故障中……orz
ちなみに祖父の通販。
テレカのシアーが可愛いYo

695 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/12(木) 14:09:01 ID:kZOsCtKy
俺は、ヘリオンがヨト語を喋る事に驚いた。
まぁ当たり前のことなんだけどさ、まったく気にしていなかったから。

しかし見事に、雑魚スピSSな話が展開しているんですが、どうしましょう。

696 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/12(木) 14:12:54 ID:Mf1LsWpB
雑魚スピな追加部分って結構あるの?

697 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/12(木) 15:05:38 ID:nfZiKGoc
あうあうあう・・・・
出張中で受取れない
帰国は25日・・・・

今凄く泣きたい

698 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/12(木) 18:07:30 ID:R6coY7io
とりあえずセリアに笑った。
「コミュニケーションが苦手なのはアセリアがまともな反応を返さなかった為です」

お前が元凶かい。

699 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/12(木) 19:22:23 ID:Y5wwgC+p
アノハートヘリオンがものすんごい強いんですけど
なにこれww

700 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/12(木) 19:54:59 ID:5b78Ktyg
どうでもいいが、音しょぼすぎないか?

701 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/12(木) 20:10:44 ID:TkDLIlwh
>>700
聞くな、感じるんだ

702 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/12(木) 20:18:21 ID:wjNdZLdU
つか主題歌変わった上にサウンドモードに無いんだよなorz
ハレルヤは好きだけどラスバトでアレはガチなのに

703 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/12(木) 21:06:00 ID:6AtvSYbb
買ったんだがテレビが壊れてできんorz
で、サブスピルートはあるんでつか?

704 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/12(木) 21:14:37 ID:eoouevDp
ドラマCDにサブスピがいなかった件について…
でも主題歌が『永遠のアセリア』だった…

本編も主題歌『永遠のアセリア』にしてよ…orz

705 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/12(木) 22:27:07 ID:oErq9zid
リアルエーテル不足で入手出来ねぇ〜
親友が初回買ってるから、いらなくなったら買い取るか、補充されたら買いに行こう…

明日は久しぶりの休み〜
SSの前編をUPする予定だけど、題名が決まらず…一晩考えます
肝心の後編が前半で止まってるけどね〜(UP後、書く予定

706 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/12(木) 22:28:32 ID:wjNdZLdU
あ、まだやってない諸兄共
忠告しとくがメモカそれなりに空けとけよ、結構食うから

707 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/12(木) 23:41:36 ID:id8bzzrb
>>706
313kだったか……幾つかゲームデータ消したよ。

708 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 00:05:20 ID:L9qlHJZr
>707
正確にはシステムデータ106kbにセーブ1個につき205kb。明日新しいメモカ買うかなぁ

709 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 00:48:21 ID:m/Ay1wGQ
最低でもセーブデータ二つほしいからなぁ…
油断してたらハマるからなぁ…

710 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 00:54:01 ID:8v81eksM
とりあえずゲーム用に二つ(ハマリ防止のため)
雑魚スピイベント用セーブを確保せんと・・・
雑魚スピイベントいくつあるんだろうな・・・

711 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 00:55:45 ID:wqPZ2uZQ
>>710
現在3章だが、とりあえず5つ
ちなみにギャラリーのその他覧は11。

712 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 02:13:52 ID:m/Ay1wGQ
今始めたんだが…
カオーリキモイよ…

713 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 02:49:12 ID:m/Ay1wGQ
駄目だ…キモウトの立ち絵見るたびに笑いがこみあげてくる…

714 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 03:25:42 ID:5O4nbK6k
アクエリオンのOP繰り返し聞いてたらなんかトキミが歌ってるイメージが浮かんできて悶絶した

715 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 09:47:50 ID:m/Ay1wGQ
>>714
あぁ、確かに…
トキミなら可能だもんな

716 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 13:19:27 ID:3UFZP58Y
設定資料集に高瀬氏のインタビューがないのがちょっと不安だ。
EXP以降の企画とかで喧嘩別れとかじゃないよな…

717 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 15:43:34 ID:90naNVJd
>>713
耐えねばならんのだよ。

718 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 19:36:35 ID:pSD/PTOV
今の俺なら言える!
今更ながら…『ントゥたん』を『お父さん』的発声で言ってしまう俺がいる…
「ントゥたん!娘さんを…(ry』

SSの題名どーしよう…
((TT; )(; TT))おろおろ…

719 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 20:18:29 ID:sviofJmF
PS2版OHPの人気投票コーナーで、ヘリオンの四コマが公開されたな
オチが素晴らしかった(w

720 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 20:22:43 ID:m/Ay1wGQ
四コマ一コマ目から噴出した
オチは素晴らしかったね本当
一位をとられた腹いせか(笑)

721 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 20:33:25 ID:RuBPth7V
>>719
本家のアセリアの壁紙ではなくて、そっちが先に話題に出るのが、
いかにも雑魚スレらしいと云うべきなのだろうか。

722 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 20:42:44 ID:+45QQTlU
――以下ヘリオン猫耳標準装備――

723 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 21:19:52 ID:Ah+5AgTg
――猫耳はアセリアに取られたのだから、犬耳標準装備に換装――

724 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 22:13:22 ID:Wvj/TWpj
――狸耳をつけた後『へっへっへっ…』と笑うナナルゥ――

725 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 23:22:41 ID:m/Ay1wGQ
――ニムにウサミミをつけられるファーレーンおねえちゃん――

726 名前:未熟な翼(前編)1/6 :2005/05/13(金) 23:24:01 ID:pSD/PTOV
私はスピリット…戦うことがさだめ
けど、もう戦う必要はない…
今まで、神剣に取り込まれるのを恐れていたけど…もう神剣を手にする必要はない。帝国は負けたのだから…

これからどうすればいいのか、今まで当たり前だった事をイキナリ止める様に言われても…困る

神剣に取り込まれたスピリット達は、まだ戦っている。実際に、今も近くで神剣を打ち合う音が聞こえてくる
…うるさいから、ウィングハイロウを広げて耳を塞いだ
左右色違いの白と黒のハイロウが視界の隅に見える…けど、この際無視
中途半端な私が、戦闘が始まってから終わるまで、延々と見張りをさせられる原因となったハイロウ…
灰色や斑模様のハイロウよりはまだいいけど…
「本当に…これからどうしよう…」

727 名前:未熟な翼(前編)2/6 :2005/05/13(金) 23:25:28 ID:pSD/PTOV
色々な事が頭の中で駆け巡って、考えがまとまらない。神剣は、こんな私でも取り込もうとしてくる
だけど…
「…黙ってなさい」
こんな時にでも…私は、神剣に抗おうとしている
私の精神力では神剣の干渉を押し返せない
だからいつも持久戦になる
さっきまで重かった腰を上げ、神剣を正眼に構える
目を閉じ、ハイロウを広げ、私の精神と神剣の精神の境界線を見つめて、自我を強く、強く、強く…


どれぐらい時間がたっただろう
神剣は根負けして大人しくなった
辺りに響いていた神剣を打ち合う音も聞こえない

かわりに、誰かがこっちに向かって警戒しているのを感じ取っていた…


728 名前:未熟な翼(前編)3/6 :2005/05/13(金) 23:26:18 ID:pSD/PTOV
今日も戦場で、白と黒のシンボルを持つ、幼い妖精達の輪舞が繰り広げられる…
人が持ち得ない力を駆使して空を翔け、人が持ち得ない力で癒し・破壊する…
そんな戦いが此処でも繰り広げられていた…

「え…え〜っと、もうやめようよ〜無駄に戦って、死んじゃったら…」
「雲散霧消の太刀…」

帝国が敗北して2日…残存する帝国のスピリットを少しでも多く救う為に必死に説得しようとしていたが、他の土地のスピリットとは違い、神剣に完全に飲み込まれたスピリット達はシアー達の説得は応じる事は無く、牙をむき続ける
そして、その放たれた牙はシアーに向かい迫り来る…と、そこに一人のスピリットが割り込んで来た
(ガキンッ!)
刀の神剣から放たれた一撃を槍の神剣で受けるスピリット
その瞳は、幼いながらも力強く、真っ直ぐに敵を捕らえていた
「シアー!神剣に飲み込まれた連中に何を言っても無駄って、何度言ったら分かるのよ!」
「で、でも…あ、ニム危ない!…アイスバニッシャー!」

729 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 23:28:07 ID:MxnHdtHm
未熟故、迷惑かけずに自己支援

730 名前:未熟な翼(前編)4/6 :2005/05/13(金) 23:28:40 ID:pSD/PTOV
建物の影から飛び出してきたスピリットの神剣魔法に気がついたシアーは、即座にアンチスキルを発動させる。だが…
「っく…力が…このっ!」
(キュィィィィィン…)
アンチスキルは効果が無く、ニムに直撃。魔法で力を削がれ均衡が崩れるが、ニムは力の方向を変えて敵の刃を滑らせ難なくその場から逃れ、神剣の擦れる音が辺りに響いた
「黒が二人…お姉ちゃんには遠く及ばないけど、組まれると厄介ね。シアー…やれる?」
「うん。…訓練通りにだよね?」
ニムは頷くと、曙光を構えた

戦場に言葉はいらない…呼吸やマナの動きを瞬時に読み取り瞬時に判断する。遅れればそれだけ死に近づき、早ければ敵の攻撃を防ぎきる事が容易となる
シアーはゆっくりと神剣を構えると、ハイロウを広げて後方へと全力で跳んで離脱する
と、同時に敵のスピリットはニムに急速接近、次々と攻撃を繰り出していく
一撃、二撃、三撃…ニムはひたすらに敵の攻撃を受け流しながら牽制を続ける
黒のスピリット達は戦場から離脱したシアーを追う事も無く、斬り続け、神剣魔法で力を削いでいく。が、全ての攻撃が受け流されていく

731 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 23:29:34 ID:m/Ay1wGQ
支援

っていつも思うんだけど間にいれる支援ってどういう意味あるの?

732 名前:支援 :2005/05/13(金) 23:29:42 ID:NaF827l6
うむう、自己支援とは器用なマネを!

733 名前:未熟な翼(前編)5/6 :2005/05/13(金) 23:29:56 ID:pSD/PTOV
何回撃ち合っただろうか…スピリット達は連続攻撃の限界がきた為、距離を取り仕切りなおそうと呼吸を整え始めた
2対1…防御に徹する相手に余裕の笑みを浮かべながら、攻撃を再開しようとした、その時、サポート役のスピリットの近くの地面に影が落ちる
その瞬間、不意を突かれたスピリットはカン離れをしてしまい…
(チィィィン)
神剣が震える音だけを残して、胴体から真っ二つに切り裂かれた…

「…ごめんね。…でも、戦わなきゃいけないから…」
切り裂かれたスピリットから飛び散る血を背に受けながら、スピリットの冥福を祈るシアー
そこに、僅かに残っていたのだろう…仲間を思う気持ちだけで、なりふり構わず攻撃を繰り出そうと、黒のスピリットはシアーに突撃するが…
「アンタの相手は、私…それじゃ、バイバイ…」
(ザシュッ…!)
ニムは瞬時に背後を取り、彼女が放った居合いにも似た一撃がスピリットの首を斬り飛ばした

734 名前:未熟な翼(前編)5/6 :2005/05/13(金) 23:30:49 ID:pSD/PTOV
「…シアー」
黙祷をするシアーにニムは声をかける
「…ありがとう、ニム」
神剣に取り込まれたスピリットは、滅多に元に戻らない…せめて、苦痛を与える事が無い様に終わらせたいと思っていたシアーは、自らの身を削って守りに徹してくれたニムに感謝した
「…べっ、別にいいわよ。早くいきましょ!ま、まだ、救えるスピリットがいるかもしれないんだから!」
赤面して歩き出すニムの後ろについて行くシアー。今回は駄目だったが、少しでも多くのスピリットを救いたい…そう思う人達と自分達の為にニムとシアーは歩き出すのだった…

「ねえ…ニム?」
「…何よ?」
「最近のニムって…ファーレーンを意識してるよね?」
そっぽ向きながら歩くニムをからかう様に質問するシアー。さらに赤面するニムを見て、ちょっぴり笑う彼女に…
「…やっぱり、分かっちゃうかな?」
素直になってしまうニムだった…

735 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/13(金) 23:36:34 ID:MxnHdtHm
設定やらキャラやら無視しまくりで完成だけを目指した為、チグハグなところがありますが、初SS前編を書き込ませていただきました

…ミスったぁ〜(どこかは指摘しないが

一応、戦闘あたりを意識して書いてみましたが…未熟かな〜と思ったり

…恥ずかしいんでしばらく穴に潜りますノシ

736 名前:某観測人 :2005/05/13(金) 23:57:48 ID:3dBIUnOU
>>731
連続投稿の制限のために作られたtimecount/timecloseというものが
ありまして。SETTING.TXTを読むと分かるのですが、葱板だと

timecount=10
timeclose=3

となっています。これはtimecountの値の数だけ書き込まれたホストを
記録して、同一のホストからの書き込み数がtimecloseの値を超えると
エラーを出す規制です。端的に言うと、「葱板では短い時間での3回を
超える連続投稿は非常にやりにくい」って事でして。

支援書き込みとは他のホストから書き込む事でtimecountを早回しして
連投を容易にする事です。SS投稿している人などにとってはエラーで
やきもきさせられなくなる分ありがたいんじゃないかと。

他のスレに書き込んでも有効なので、間に書き込むのが気になるなら
しりとりスレあたりを空ageするだけでも効果があります。

737 名前:無名(PC&携帯両方使用) :2005/05/14(土) 00:13:02 ID:YKybkfbV
前略、穴の中から…

支援ありがとうございました。恥ずかしさが先にたって、書き忘れた…orz
前半の尺は短いですが、後半(中盤?)は、出だしの帝国のスピリットと長々とした戦闘メインの話になる予定です
…と、言うか現状では、戦闘しか書けない事が今回のでハッキリした(イチャイチャなんて無理だよママン…
まだまだ、混乱してるのでなにが書きたいのか、他の人の内心とか、いろいろ考えてしまいゴチャゴチャしてます

穴倉で冷却してきます

738 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/14(土) 01:18:53 ID:gotbC94D
ある意味予想通り遅レスになってしまった(汗

>>687さん
エスペリアとの比較というか対比を汲み取って頂けたようで、有難うございます。
報われないクォーリンですが、PS2では活躍……しないのかなぁ
>>688さん
ゲームではそんなに強調されてないのに何故か変(ry な光陰。格好いいはずなんですけどね。
>>690さん
剣と盾は思いついたのですが、流石に糧までは頭回りませんでした。
……なんで今日子と付き合っているんだかw
>>735無名さん
初投稿乙です。更に自己支援乙です。離れ業ですw
冒頭、恐らくは妖精部隊の生き残りスピリットのこれからが気になりますが、
ニムとシアー。無口な二人の短い言葉同士がちゃんと噛みあっていて面白かったです。
あと、ニムの「バイバイ……」にぞくっとしたものを感じました。迫力あるなぁ、居合いの槍薙(ぇ

739 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/14(土) 19:31:07 ID:oD9Klp7/
>>737無名氏
おおぅ、デビュー作でいきなり難キャラのニム&シアーに挑むとは!
ともあれ初SS投下乙でした。

確かに同じ年少組でもニムはそれなりに「戦士」してそうだけど、
シアーが冷淡に戦う場面というのは想像(創造)しづらいですね。
難テーマに果敢に挑む後編、お待ちしてます。

740 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/15(日) 13:49:50 ID:jcwIogpg
>737
 ニムシアがコンビ組む……あ、なんか背中を預け合って不敵に笑うニムとちょっと困り顔で笑うシアーの絵が浮かぶ。
お互いの正パートナーではないふたり。でもおそらくぶっつけ付け焼き刃コンビではないのでしょう。なんだかんだで息の
あった動きで。
ニム、ファーの真似ってまさか覆面(違
 
帝国の残党スピがどうなるのか? なんだか暗雲立ちこめな気もしますが、神剣に打ち克ち、新たな時代の幕開けを
その眼に映すことが出来ることを。


自己支援…………おのれオールラウンダーめっ!!w

人がいない…………「ネリー……どこぉ?」 「他のスレは大盛況だよっ、くーるだよっ」

741 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/15(日) 16:40:07 ID:DB4fW8uG
PS2アセリアで他のスレは加速気味なのにこのスレは過疎ってますね。
ネタのためにみんなプレイ中なのかね…
かくいう俺もプレイ中ですが、やばいセリアに萌えてきた。
どーでもいいが雑魚スピにかまっていたらアセリアルートから外れました。
…後悔はしていませんけどね!ウルカも好きですしね!

742 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/15(日) 17:47:23 ID:f8Zc3nlp
ドラマCDに雑魚スピの出番はなかったわけだが、悠人の耳掻きをしているアセリアがとっても幸せそうだったんで許してしまった…

743 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/15(日) 18:44:45 ID:TVoQkxex
過疎っていうか、ここってネタばれO.K.だったっけ?
PS2版出たばかりだからスレの性質上仕方ないと思われ。

744 名前:Aiuola 1/8 :2005/05/15(日) 20:51:45 ID:qmMfRsh/
 月の輝く夜。悠人は荒い息を吐き、呻き声を堪えながら、詰め所から体を引きずる様にして外に出ました。
 耐え難い頭痛、『求め』の干渉に声を抑えきれず、このままでは皆に異常を気付かれてしまうと思ったからです。
 今の状態でエスペリア達に会ってしまったら、自分を抑えきる自信が無かったからです。
 悠人は、親友達との敵としての再会、その残酷な運命に精神が弱りきっているのを自覚していました。
 一方で『求め』は、『因果』と『空虚』との戦いを控えて神経を昂らせ、戦いの為のマナを強く欲しています。
 その相乗にあって、『求め』の強烈な干渉は当然です。
 よろけふらつきながら詰め所から離れた林の中に入り、そこでようやく悠人は耐えていた声を発しました。
「ーーーーーーーーーーっっっ!!!」
 吐き出される息の余りの勢いに、声帯は叫びを発する事も出来ず、声はまともな音にすらならず、擦れた音とひりつく喉の痛みを生むだけでした。
 地面を掻き毟り、血が出る程に地面に頭を打ち付け、それでもなお頭の内部から打ち壊される様に響く激痛は治まりません。
 いっそ頭蓋を割ってしまった方が楽なのでは無いかとすら、悠人には思えました。
「いい夜ですね〜」
 背後から突然かけられた声に、悠人は驚き狼狽えました。
 そこにいたのはハリオンでした。
 いつもと変わらない、にこにことした表情で、真っ直ぐ悠人のところに歩いて来ます。
「く……来るな、ハリオン!!」悠人は声を荒げました。「こっちに来ないでくれ!!」
 音無き叫びによって痛めつけられた喉から出る声は酷く擦れていましたが、それでも悠人は必死にハリオンを追い返そうとしました。
 今の状況下、どこまでも無防備なハリオンを前にして、悠人は自分を抑えきれる気が全くしないからです。
 溢れんばかりの女性らしさを持つハリオンは、その存在だけで男である悠人の本能を強烈に揺さぶります。
 『求め』の欲に悠人自身の欲が加わり、悠人の理性の糸を焼き切ろうとします。

745 名前:Aiuola 2/8 :2005/05/15(日) 20:53:25 ID:qmMfRsh/
「マナをよこせ!! あの妖精を犯せ!! 契約者もあのスピリットを求めているのだろう? 何を迷う事がある。さあ、犯してしまえ!!」
 『求め』の声が悠人の頭蓋にがんがんと木霊します。
 服を柔らかくも否応無しに押し上げるハリオンの豊かすぎる双丘にふと目がいきかけ、ハリオンを汚そうとしているそんな自分自身の無意識に慄然とした悠人は、頭を抱えうずくまりました。
「来るなハリオン!! 俺なら大丈夫だからこっちへ来るな!! 頼む!!」
 けれどもその悠人の必死の哀願が届いているのかいないのか、ハリオンはにこやかなまま悠人に歩み寄ります。
 そして背を向けて、自分自身を押さえ込む様にうずくまった悠人を、ハリオンはふわりと大事なものを包み込むように抱きしめました。
「護りたいと思うものを遠ざけてまで、一人苦しむ事は無いんですよ、ユート様〜。ユート様が思ってるのと同じくらい、私もユート様の事を護りたいと思っているんですから〜。
 何と言っても、私はユート様のお姉さんなんですから〜」
 悠人が振り解こうとしたならば出来たでしょう。
 けれどもハリオンの優しい抱擁は、振り解こうとするのを躊躇させる様な、そんな不思議な力を持っていました。
 恐慌をきたしていた悠人の心は、それだけで落ち着き、安らぎました。
 ハリオンの温もりは、瞬間にして百万の言葉よりも遥かにはっきりと、悠人は決して一人では無いのだという事を伝えたのです。
 何かを護ろうとして苦しみながら護るべきものが解らなくなりかけていた悠人に、大切な存在は確かにそこにあるという事を伝えたのです。
 その自分は一人では無いという実感が、この優しい温もりを決して傷つけたくはないという強い想いが上位の感情となり、自らの欲も、『求め』の欲をも退けました。
「……ありがとう、ハリオン」悠人はうずくまっていた姿勢を直して言いました。「ハリオンのお蔭だ。本当にありがとう」
 それを見てハリオンは、やはりいつも通りの穏やかな笑みを浮かべました。
 そしてハリオンはそのまま正座し、ぽんぽん、と自分の太ももを軽く叩きました。

746 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/15(日) 20:55:50 ID:nBX3l9Lb
支援

747 名前:Aiuola 3/8 :2005/05/15(日) 20:57:05 ID:qmMfRsh/
「はい、どうぞ〜。ユート様〜」
「え?」
 ぽんぽん。
「えっと、ハリオン?」
 にこにこ。
「あの……間違ってたらゴメン。……もしかして、俺にひざまくらしてくれるの?」
 こくり。
「いやでも、それはちょっと」
 にこにこ。
「……」
 にこにこ。
「だから……」
 にこにこ。
「あーもう!!」
 恥ずかしい気もしましたが、悠人は観念して、草の絨毯の上に座ったハリオンの膝に頭を乗せました。
「いい子ですね〜。ユート様は」
 ハリオンは、悠人の髪を梳くように優しく撫でます。
 照れくさいと思っていた悠人でしたが、それは悠人をどこか懐かしく、安心した気持ちにさせました。
 幼い頃に二度も無くした母親の面影が、ハリオンに重なったのかも知れません。
 悠人は、子供の様に素直に自分の内面を語りだしました。

748 名前:Aiuola 4/8 :2005/05/15(日) 21:00:09 ID:qmMfRsh/
「俺は……俺はファンタズマゴリアに来る前も、こっちの世界に来てからも、ずっと強くあろうと思ってやってきた。体も、心も、どんなに辛い事にも耐え切れるようになろうと。色んな理不尽から佳織を、みんなを護る為に、強くなろうと。
 でも、まだ迷ってる。ずっと迷ってる。迷ってばっかりだ。答えが見つからない。何が正しくて何が間違っているのかすら解らない。今回だって、割り切らなきゃいけないんだろう、なのに……」
 内面の吐露。
 それはその言葉通りに強くあろうとしてきた悠人が、今まで他人に見せまいとしてきた弱みでした。
「あらあら〜」苦虫を噛み潰したような顔で言葉を紡ぐ悠人に、ハリオンはやっぱり穏やかに微笑んだままで応えます。「割り切る必要なんてありませんよ〜。
 たった今、ユート様が御自分でおっしゃったじゃないですか〜。『みんなを護る為に強くなろう』って。
 お友達を傷つけるなんてメッですよ。それでは答えになってませんよ〜。それは強さじゃありません〜。
 『みんな』の中には、当然お友達も入っているんでしょう〜?」
「けど……じゃあ……俺はどうしたらいいんだ!? 分からない。本当にもう分からないんだ……」
「ユート様は、自分である事を捨ててまで強くならなくたっていいんですよ〜。弱くてもいい、愚かでもいい、間違ってもいいんですよ〜。迷って、悩んで、戸惑ってばっかり。私はそんなユート様が好きなんですから〜。
 何一つ間違いを犯さない、独りで何でも出来る強い人にとっては、他人は不要でしょう〜? 私はユート様に必要とされるからこそ、私にもユート様が必要なんですよ〜。
 ユート様がユート様であれば、それだけで私はユート様の味方です〜。だから無理して変わらないで下さい〜。ユート様である事を捨てないで下さい〜。お姉さんからのお願いですよ〜」

749 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/15(日) 21:02:37 ID:nBX3l9Lb
支援

750 名前:Aiuola 5/8 :2005/05/15(日) 21:03:15 ID:qmMfRsh/
 強くなれ。
 結果を示せ。
 リーダーとして相応しくあれ。
 正しい判断をしろ。
 悠人は常に周囲からそう言われ続け、自らにもそう言い聞かせてきました。
 実際、世界から自分や佳織を護る為に、そうしなければなりませんでした。
 ですがハリオンは、悠人に何も変化を求めませんでした。
 悠人はそんなハリオンの心が、乾いた胸に染み渡るように感じました。
「それに〜」ハリオンはどこまでも優しく微笑みます。「ユート様は弱いばかりじゃ無いと、私は思いますよ〜。
 自らの無知を知る事が知の第一歩だとするなら、自らの弱さを知る事が強さの第一歩ですよ〜。
 ね? もうユート様は強さの一歩を踏み出してるじゃないですか〜」
 『千里の道も一歩から』ですよ〜、と、悠人が以前に教えた諺を付け加える。
「ユート様はもう充分に強い子です〜。私が保証しますよ〜」
 ハリオンの言葉は、悠人を励ますものではありませんでした。
 甘やかしであり、安らぎであり、慰めでした。
 ですが、それゆえに、だからこそ、悠人は自分を護る為に身に着けねばならなかった心の鎧を、脱ぎ捨てる事が出来たのです。
 全ての心の鎧を脱ぎ捨て、悠人は自分自身を見つめ直しました。見失いかけていた自分自身を取り戻しました。
 今、忘れかけていたものを。自分が心から求めるものは何だったのかを。
「……そうだな。うん」悠人はハリオンの目を真っ直ぐに見つめました。「絶対に俺は今日子達を犠牲にはしない」

751 名前:Aiuola 6/8 :2005/05/15(日) 21:05:19 ID:qmMfRsh/
「見つけましたね〜」優しく悠人の頭を撫でながらハリオンはにっこりと笑いました。「簡単な事なんですよ〜。答えは初めから全部、ユート様の中にあるんですから〜。
 答えは外に求めるものではないんです〜。自分の真の求めを見つければ、それが全ての答えなんですよ〜」
「うん。……でも、今日子や光陰を護る為には、一体どうしたらいいんだろうな」
「う〜ん。どうしたら良いんでしょうね〜」言葉とは全く裏腹に全く悩んだ様子も見せずに「でも、ユート様ならなんとかなりますよ〜。大丈夫です〜。何もかもうまくいきます〜」ハリオンは悠人を信じきった目で見つめ、柔らかく微笑みました。
「そうかな」
「そうですよ〜」きっぱり、というには穏やか過ぎる口調で、それでも寸分の淀みも無くハリオンは言います。「だってユート様は、これまでとっても頑張ってきたんですから〜。こんなに頑張ってるユート様に、マナの導きが無い訳無いですよ〜」
「そうかな」
「当たり前じゃないですか〜」
「……ははっ。変だな。具体的な事は何も分からないままなのに、ハリオンの声を聞いてるとそれでも何とかなりそうな気がするよ」
 悠人の中に不安はもう全然残っていませんでした。
 それは自分の心から求めるものがはっきり見えた事、迷いが無くなった事が理由かも知れません。
「ユート様の辿って来た運命は過酷でしたね〜。辛い事がありましたよね〜。悲しい事がありましたよね〜。
 でも私は、それが無ければ良かったとは思いません〜。そのお蔭で、ユート様はこんなにもステキな男の子になる事が出来たんですから〜。
 今のユート様がいるのは、全ての過去があったからですよね〜。ユート様が誰よりもユート様らしくいられるのでしたら、その辿ってきた全ては、肯定し感謝する価値があるものだと私は思いますよ〜」
 ハリオンの緩やかに奏でられる声の音は、悠人の胸に深く豊かに響きました。

752 名前:Aiuola 7/8 :2005/05/15(日) 21:08:16 ID:qmMfRsh/
「それに〜、『求め』さんも力を貸してくれますよ〜」
「……おいおい、ハリオン。俺はあのバカ剣に酷い目に合わされてるんだぞ? さっきだってそうだったし」
「永遠神剣は〜、私達の心の声に応えてくれるんですよ〜。だから〜、ユート様がユート様御自身の心をしっかり見つめて、真の求めを見出したならそれにしっかり応えてくれるんですよ〜。
 前に『求め』さんのお蔭でカオリ様は助かったんですよね〜。だったら『求め』さんはユート様の大恩人さんじゃないですか〜」
「……確かに……そうだな。そう、だった。佳織を助けてくれたのは『求め』なんだったな」
「そうですよ〜」ハリオンがゆっくり含める様に言います。「だったら、ね?」
「ああ。『求め』にはちゃんと応えてやらなきゃな」
「はい〜。その通りです〜」ハリオンは満足げに頷くと、今度は悠人を通して『求め』にも語りかけました。
「『求め』さん〜。無償の奇跡は、確かに存在しないのかも知れません〜。でも、今ユート様は『求め』さんとの約束をしっかり果たそうとしてますよね〜。だったら、余計な手出しはヤボってものですよ〜」
 ともすれば襲われたかもしれない相手に対しても何ら変わらない、自愛に満ちたハリオンの在り方こそ、もしかしたら本当の強さというものなのかも知れないと悠人は感じました。
 それを悪意に愚鈍だというのなら、それこそ他者を信じられない心の弱さだと。
 ハリオンは重ねて『求め』に語りかけます。「それに〜、『求め』さん、貴方の今の求めは本物ですか〜? ユート様は御自身を見出しましたよ〜。『求め』さんも、頑張って御自分の真の求めを見つけてくださいね〜」
「真の求め、だと?」
 悠人の頭の中に、珍しく『求め』の困惑が伝わって来ます。
 言うべき事は全て言ったという事なのか、ハリオンは慈しみに満ちてただ微笑みます。
 やがて、悠人の中に『求め』の声が響きました。
 今やその声は、頭痛を伴うひび割れたものでは無く、鐘の音の様な荘重な響きすらありました。

753 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/15(日) 21:08:56 ID:/QeCkGfx
援護、いきます。

754 名前:Aiuola 8/8 :2005/05/15(日) 21:11:00 ID:qmMfRsh/
「ふっ。今日のところは我の負けだ。我は我の求めの為にも引き下がるとしよう」
「おい、バカ剣」悠人は心の中で『求め』に語りかけました。
「何だ?」
「お前には大きな恩があったのをすっかり忘れてた。絶対に恩は返す。お前の求めを叶えてみせる。だからもう少し力を貸してくれ」
「……無論だ。契約者が真に求めたならば、我はそれに全力を持って応えよう。それが我の在り方だ。ましてや、それが我の求めと重なるものならばな」
「ありがとよ」
「ふん、契約を果たす前に倒れる事は許さんぞ」ほんの僅かに照れたような余韻を残し、『求め』はそのまま静まりました。
「当たり前だ。やってみせる。俺自身の為にも」悠人は、自分自身を見つめ、決意を新たにしました。「ハリオン、俺、頑張るよ」
 なすべき事は、実の所何一つ変わっていないのかも知れません。けれども、悠人の中では何かが決定的に変わっていました。
「はい〜。頑張れ、な〜んて無責任な事は言いません〜。一緒に頑張りましょうね〜」
 ハリオンに撫でられながら、悠人は深い眠気を感じてきました。
「ごめん、ハリオン」悠人は重い瞼を感じて言いました。「何だか急に疲れが出てきたみたいだ」
 無理もありません。友人との皮肉な再会からこちら、或いはもっと以前に親を失い佳織を自分が一人で護ると決意した時からずっと、負荷がかかって疲弊していた悠人の心が、ようやく護られている事を知り、無防備に休む事が出来る様になったのですから。
「ゆっくりお休みなさい〜。眠い眠いの頭のままで、輝く明日を過ごすのはもったいないですからね〜」
 ほんわかと間延びした声は、緩やかな旋律となって悠人の耳を撫でました。
「うん……おやすみ……ハリオン」
 ハリオンに優しく撫でられながら数年分の重さの瞼を閉じ、悠人は心地よい眠りに身を委ねました。深く、ゆっくりと。

 次の日に悠人とハリオンを探しに来た面々が、抱き合って眠る二人を見つけて大騒ぎになりますが、それはまた別のお話。

755 名前:あとがき :2005/05/15(日) 21:13:59 ID:qmMfRsh/
支援ありがとうございました。

タイトルは本当はAiuólaです。日本語読みはアイゥオーラ。
ドイツ語綴りなので上手く入力出来ませんでした。

膝枕と、翌日の惨劇はお約束と言う事で。

756 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/15(日) 21:24:39 ID:4LUyEz+t
Aiuolaの中の人、乙です。
ついにハリオンにもスポットがw
よく考えると、ヒロイン扱いされたのこれが始めて?

>>741
因みに他のスレってどんなのがあります?
ちょっくら巡回してこようかとw

757 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/15(日) 21:59:39 ID:qjtxjudz
>>755
自分で張り詰めている相手には、励ましは必要ない。
むしろ慰み、慈しむ存在こそがその心を包み込める。
いつもよりちょっぴり饒舌なハリオンお姉さん、緑の本領発揮乙でした。

>>756
741じゃないけど、>>1の永遠のアセリア関連スレリンク集から別スレへ。
ハリオンメインのお話も>>1の雑魚スピスレ保管庫に大量に。

758 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/15(日) 22:02:45 ID:w363pNjb
ハリオンメイン神キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━ !!!!!
PS2版ではハリオンはラキオスの守護神ですよ!!

759 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/15(日) 22:21:15 ID:cFf/B4xL
>>755
5_226氏,乙でした。
どことなくア&セリア調の文体がハリオンの癒しにぴったりです。
ゆっくりと重荷から開放される悠人を見ていると何故かこっちまで眠くなりますがw
しかし『求め』が漢っぽくて良いです。

...で、題名の意味は?w

>>756
757さんの説明の通り、あらかた>>1の「関連スレ」に載ってますが、代表的なのは

ザウス総合スレ32
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1115219548/l50

作品別板アセリア第5章
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1115729196/l50

このへんでしょうか。なお、これまでのSSでも
ここの↓短編部門を中心にハリオンものは結構あります。

雑魚スピスレ保管庫
ttp://etranger.s66.xrea.com/

気が向いた時にドゾー


760 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/15(日) 22:54:11 ID:jVP5X/Cp
求め『もっとマナをよこせ!スピリット達を犯せ!』
ユート「うっさいバカ剣!俺だってできるものならシテみたいわ!でも無理!却下!残念でしたチキショー」
求め『なぜ抵抗する?契約を違える気か?そもそもお互い同意なら問題ないだろう?』
ユート「これPS2版だからエロ不許可なんだよ……」
求め『……いや、しかし12歳以上対象だと』
ユート「だからダメなんだろ。オルファ着替えさせるの大変だったんだぞ」
求め『……最近は初Hは早いほうが良いことになっているそうだぞ契約者よ。レイプから恋が始まるそうだが』
ユート「無理だっつーに。だいたいどこで仕入れた知識だそれは?」
求め『永遠神剣達のネットワークでな。冥加の契約者が読んでいた本にあったそうだが』
ユート「………ゑ?」
求め『ラキオスのスピリットは欲求不満気味のようだな。契約者がヘタレなせいで我は他の神剣にグチばかり言われているぞ。』
ユート「…………」
求め『そうそう、炎帝の契約者が純愛小説を多数所持しているのだが、鬼畜系が駄目ならそちらの知識を聞いておこうか?』
ユート「……普段なにしてるんだおまえら……つか犯せ犯せわめいてた理由ってまさか」
求め『我はマナを手に入れるのにできるだけ問題のない方法を選んでやっているつもりだが』
ユート(……コイツ実はいいやつだったのか……?)


……続かない

761 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 00:00:33 ID:Ps0hcQ8z
>760
いかん笑ったw
求め素敵ーw

762 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 00:35:17 ID:4UiyLO3j
>755
悠人も求めも一緒にハリオンという生地で包んでふっくら焼き上げてみました〜。
酸いも甘いもひっくるめたほっとする味わい乙。
で、ユートくん? そこで寝てしまうからいかんのだよ〜w

タイトル……アウローラのことかと思ってしまうけど、それならニムがメインだろうし。
関係ないけどエスはアテナだなぁ。怒らすと怖いしw

>756
永遠のアセリア−この大地の果てで−2
ttp://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1115916976/
こんなのも。というかコンシューマでなら本スレ。


今、やっと二章です。ヘリオン優遇? 
オルファのイベントから、本来ならエスの奉仕イベントまでの繋がりを重苦しく感じてしまった。

763 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 01:30:30 ID:IPxSetcc
>>760
い、いかん。腹筋がつりそう…w
それはそうと、ウルカ……普段なにをよんどるのだね?

764 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 08:53:08 ID:TPOIPZi2
>>760
>レイプから恋が始まるそうだが

ワロタ。いいぞいいぞ「求め」!!
しかし鬼畜ルートのウルカってそんな感じだった希ガス。
うんうん、こんな恋があってもいい(ぉ

純愛派ントゥたん萌えーw

765 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 09:45:55 ID:r4RAmrdN
炎帝?


766 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 11:19:52 ID:cUeZ+6WQ
>>760
本編『求め』もこんな『求め』ならよかったのに
ドラマCDで『求め』もギャグをやってくれると信じてたのに
喋らなかった…

まぁそれ以前に雑魚スピがいなかったのが問題だが…

>>765
ントゥたんの永遠神剣

767 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 13:53:40 ID:Jq9FcDJ7
ントゥたんはコバルト文庫とか愛蔵してそうだw

その頃ミト姉さんは美容院の待合いで「こんなシチュねーよw」とか
ツッコミ入れつつレディコミ読みふけってたり…

768 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 14:21:43 ID:fwR01OUt
メダリオはワナビ。

769 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 14:54:49 ID:cUeZ+6WQ
コバルト文庫読もうとしたら燃えて読めなくて泣くントゥたん

770 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 19:28:59 ID:U3/6iUP+
コアラ様はMAPガイドとか読んでいそうだな
「あら、このお店なんか中々良さそうですわね?」

771 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 19:35:41 ID:MPTD1q5V
>>769
隣に来て読んであげるユーフィ

772 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 20:41:26 ID:Jq9FcDJ7
タキオスはフツーに葉隠とか愛読してそうでネタにし辛いw

773 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 21:44:45 ID:IPxSetcc
いや、そこであえて『マリ見て』を熱読しているオッサンを想像するん………


本気でスマンカッタorz

774 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 22:02:39 ID:vK5VSDQL
案外手芸とかやってそう

775 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 22:04:18 ID:U3/6iUP+
マフラー作ってるのかタキオ━━━(゚Д゚|||━━━ス!!

776 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 22:27:20 ID:oiWHzTx/
無我専用の手編みの刀袋

777 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 22:30:31 ID:Ps0hcQ8z
コアラ様以下部下の服をチクチク裁縫するタキオス、布を切るのは無我で


778 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 22:39:00 ID:XzdrvJaR
『鞘』とはタキオスの手編み刀袋のこと

『刹那』とはレイプから恋が始まるまでのこと

『永劫』とはなんぞや?

779 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 22:56:38 ID:MPTD1q5V
ントゥ「んぎゅるんぎゅる」
ミト「なに?ロザリオが欲しい?」
ントゥ「んぎゅる」
ミト「しょうがないねぇ…、だったらこれから私の事はちゃんとお姉さまって呼ぶんだよ?」
ントゥ「んぎゅ〜」

ん?分かるって事はミト姉も読んでるのか…

780 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 22:57:51 ID:MPTD1q5V
>>774
コアラ様にコアラの着ぐるみ(顔は出る)やつを作ってあげたら何故か怒られたタキオス

781 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/16(月) 23:10:20 ID:+rPHgrvt
タキオスは「魔法少女アイ」の大ファンなんだよ

782 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 00:24:44 ID:BPZmO2Wb
ファーレーンを見てて、
ふと「彼女は元々は緑スピだったんじゃないか」と妄想をしてみた。
外見は緑と言っても問題ない(と思う)し、
ニムとは姉妹みたいなモンだし、
ニムを守るためには緑の力じゃ難しい→黒だ!って発想で。

そしてその妄想をSSにする力も時間もない漏れ・・・_| ̄|○

783 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 00:28:08 ID:ZBxxi1Kt
ニムファーの過去が保管庫のニムファーの出会いSSみたいな過去だったら
萌え死ぬ

784 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 00:48:11 ID:AHVDeGnY
>>782
腹黒ラキオス王ルーグゥに

「ヘリオンたんしか黒スピいなくて困る」
「ヘリオンたんは弱くて使えねー」
「よし、ファーレーンを黒スピに改造だ!」

ってノリで改造されたのでファーは覆面なぅわやめろ離せニmg。、jgpwせ時深あdm

785 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 00:49:51 ID:AyLDh0Us
>>782
後半伸び悩むのはそのせいとかだと面白いかも。

786 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 01:04:55 ID:mFsRa3e4
ヘリオンの胸が「たゆん」になると、人はどれぐらい幸せになるのだろうか。


787 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 01:32:38 ID:4wNdFf8N
俺は不幸になる

788 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 01:35:16 ID:0hbmhA4t
ヘリオン ↓speed down
      ↑tayun up   

789 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 06:45:23 ID:ZBxxi1Kt
なるほどファーレーンは仮面スピリットBLACKだったか…
え?世紀王?

790 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 07:47:54 ID:9m909nKq
ヘリオンの胸があと5センチ高かったら、このスレは立たなかっただろう

791 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 16:45:45 ID:E26i/8ue
ハリオンマジックの元凶が明かされたりとか
PS2版は設定的に結構美味しいネタが転がってる感じだな

792 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 17:37:33 ID:60xPDk0N
イオの風呂イベントと戦闘ユニットとして使えることを知り
2周目をやったが駄目だった。
なんか条件あるのかな?
しかたないので3週目ー。
次はオルファエンドにするかね・・・

793 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 18:39:32 ID:W0dgVZTg
問題はPS2を持ってない事だ

794 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 19:07:27 ID:JNwfO8Pk
……大問題だな。

795 名前:突発企画1/3 :2005/05/17(火) 21:42:21 ID:PiXXJYmx
横スクロールSTG『魔法少女まじかるユーフィー〜家出大作戦〜』企画書

■一面ラスボス:ユート(家出を止めるため登場するパパ、本人が家出の元凶?

「オーラフォトンビーム」「コネクティドウィル」と強力な必殺技を有するが、
実際には使用しない、あくまで練習用ボス
やられモーションがやけに嬉しそうなのは気のせいだ

倒すとオプション「かほご」入手
ユーフィーの周囲をユートがグルグル回って弾避けになる
一定ダメージが加わると解除(ナポリタン・レイ、すーぱーあまてらす光線には無効w)

■二面ラスボス:アセリア(家出を止めるため…でなく、好き嫌いの多いユーフィーを叱りに来たママ

「エテニティリムーバー」はアセリアが突進してくる体当たり攻撃
モーションを起こしてから技の発動までが早いため、
剣を構えたら急いで画面右下の安地に移動

倒すとオプション「おべんとう」入手
体力全回復、ただし料理の腕が不安定らしく
ランダム(1/16)で現有体力が半減するコトもある

■三面ラスボス:ントゥシトゥラ(寝ていた処を「わるものたいじ」ゴッコの餌食に、完全にとばっちり

「炎帝」は画面下から炎の柱が順々に噴き上がる攻撃
画面右から順と、画面左から順の2パターンあるため、
涙をこぼすモーションを起こしたら画面中央に移動しよう

倒すとオプション「ントゥたん」入手
ユーフィーが搭乗して操作、強力な「ントゥたんふぁいやー」が使える
一定ダメージが加わると解除

796 名前:突発企画2/3 :2005/05/17(火) 21:44:05 ID:PiXXJYmx
■四面ラスボス:ミトセマール(ユーフィーを「子猫ちゃん」にしようと狙う「わるいじょおうさま」

「不浄」は手にしたムチによる追尾攻撃
一発当たると多段ヒットする危険がある
安地も無いが、動きはそれほど速くないので回避しやすいハズ

倒すとオプション「じょおうさまのムチ」入手
男性型ユニットのみ大ダメージ
特に中ボスのメダリオ、大量に発生する光陰には異常に効くw

■五面ラスボス:タキオス(強者の波動に導かれて登場する「かおのこわいおじさん」

「無我」は直接ダメージではなく、空間断絶で移動範囲が制限される技
ソコから当たり判定が非常に大きい剣攻撃を繰り出す
地味に手強いので長期戦を覚悟しよう

倒すとオプション「強力わかもと」入手
思わず聞き惚れるエエ声で周囲の敵を大喝、動きを一瞬だけ止める
ボスキャラにも効くため緊急回避用に

■六面ラスボス:テムオリン(ロウエターナルの首魁として、ユーフィーを配下にしようと企む

全方向からランダムに剣が高速飛来する「秩序」は要注意
当たりモーション時に動きが止まるため、多段でヒットする可能性大
安地も無いので自力で避けるしかない

倒すとオプション「こあら」入手
着ぐるみもとい、追加装甲でダメージを軽減する
スピードが若干落ちるので、使いどころに気をつけよう

797 名前:突発企画3/3 :2005/05/17(火) 21:45:51 ID:PiXXJYmx
■最終面ラスボス1:時深(家出騒動の黒幕、まだ根に持っていた「おばさん」

時間を止める「タイムアクセラレイト」は危険だが、
弾が当たる直前に解除されるので避けるコトは理論上可能
更に問題は「すーぱーあまてらす光線」、回避不可能な全域攻撃…のハズが、
実は時深の胸の部分に安地アリw

倒すとオプション「ねんれい」入手
ユーフィーが使用するコトで覚醒
むっちむちぼいんぼいんな「マジカルユーフィーすーぱーMAX」になる…だけ

■最終面ラスボス2:???

時深をも操る真の黒幕、人気を妬んでいるらしいが正体は謎w
本体と寄生体に分離して別々に攻撃してくるらしいが詳細は謎w
ビーム攻撃、体当たり攻撃など、多彩な必殺技を持つがやっぱり謎w


正直スマンカッタ

798 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 21:50:25 ID:lJt/yzvy
>>797
最終面ラスボス2ってまさか住職…?
同人でもいいからどっか作ってくれないかなあ面白そうだ

799 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 22:04:59 ID:HA0YUCaM
中ボス扱いかあ…

800 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 22:05:14 ID:W0dgVZTg
むしろロリ坊主の扱いが気になる
叩きまくってボーナスキャラか?撃破不能

801 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 22:12:54 ID:jEesLgYR
「ちょっと待て、肝心のユーフィーの基本武器設定が無いぞ」
「ヨーティアさま、本当に創られるおつもりですか?」

802 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 22:43:56 ID:ZBxxi1Kt
>>792
多分イオ仲間はレスティーナルートのみかと思われ
エターナル一人入らない埋め合わせみたいな感じ?

803 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 23:06:43 ID:60xPDk0N
>>802
サンクス!だがすでにオルファルート・・・
4周目突入決定!!!

ところで今更ながらスキルを使用するだけで
マインドが変動することに気付いた。


804 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 23:21:15 ID:/02Ompt3
はい、ヘリオン〜おやすみのじかんですよ〜おねえさんが〜おはなしをきかせてあげますね〜
へ「な、なな、いつのまにここに来たんですか!?」
むかしむかし〜あるところに〜ユー とコウ  というふたりのおとこのこがいました〜
へ「うぅ〜、聞いてませんね…ってユート様!?」
ふたりはいつもいっしょに〜
………
……

と某擬人化キャラのネタがハリオンで思いついてしまったのだがいかんせんその「おはなし」が思いつかなかった。
自重しろってことか。あたりまえというかなんというか空白はわざとです。

805 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/17(火) 23:31:40 ID:Asd/ialt
予約忘れてたので、19日祖父開店ダッシュで予約未受け取り品を狙う俺ガイル
テレカも付いてたらPS2も買うよ

806 名前:sage :2005/05/18(水) 02:05:12 ID:B/3n6PU2
>>795
>>796
>>797

■いんたーみっしょん:堕落のヴェンデッタ(みんなのおじいちゃん)

ステージ間で、「う〜、つかれたよ〜」を選択すると通りがかりを装って登場する。
体力と特殊攻撃ゲージを全回復してくれる。
実はパパやママやトキミおbねえさんよりもつよい。

807 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/18(水) 02:07:37 ID:B/3n6PU2
>>806
ごめん。
間違えた。

808 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/18(水) 02:11:09 ID:OLcaSeJJ
>>797
ならば対抗してアクションゲームで。

操作キャラはオルファ、ネリー(&シアー)、ニム、ヘリオンで。
オルファ:攻撃力は低いが攻撃範囲が広い。
ネリー:攻撃力が高く、その他の能力も平均的。
ニム:防御力が高く、攻撃射程も長いがやや振りが遅い。
ヘリオン:攻撃力はオルファと並んで低いが、攻撃後の硬直が最も短く、移動速度もトップクラス。

ストーリー
どこかにあると言われている幻のヨフアル「至高のヨフアル」を求めて五人が旅立ちます。
しかし、勝手に出かけた五人を連れ戻そうとスピリット隊の皆が追ってきます。
さらには騒ぎの匂いを嗅ぎつけたロウエターナル達までやってきてもう大変!
五人は「至高のヨフアル」を手に入れることが出来るのか!?

みたいな感じで。ハリオンとファーレーンは協力的。
でも雑魚が思いつかない・・・

ところで誰かそろそろ次スレの準備を・・・
自分には出来ませんので・・・orz

809 名前:テンプレねた例 :2005/05/18(水) 06:49:04 ID:OkTNu+Ns

――ん。このスレは、永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッドだ。
――PC本編からノベル演劇果てはPS2まで、あらゆる補完を司ります。
――わたくし達スピリットの表から裏まで、日々精進です。的確なネタの応酬を
――みんなまとめて楽しんじゃえ〜っ!
――この戦いに、マナの導きがあらんことを。

それではぁ〜、まいりましょうかぁ〜。永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド13 〜


前スレ:永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド12
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1111322997/
発売元:Xuse公式サイト(『永遠のアセリア』は【本醸造】より)
http://www.xuse.co.jp/
外部板:雑魚スピスレ保管庫
http://etranger.s66.xrea.com/
外部板:永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド避難所 2
http://www.miscspirits.net/Aselia/test/read.cgi/refuge/1099180045/
外部板:永遠のアセリア関連スレリンク集
http://etranger.s66.xrea.com/past.htm

間違いありましたら適時修正お願いします。
また、他に何かネタある方いらっしゃいましたら投稿宜しくお願いします。

810 名前:次スレお題例 :2005/05/18(水) 06:54:32 ID:OkTNu+Ns
お題:「最初に肩入れして育てたスピリットのその顛末」

常に悠人と同じ部隊にいたとか常にサポーターだったとか
いつの間にかディフェンス→アタッカーになってたとか
いつの間にか予備役だったとか
いつの間にか居なくなってたとか
いつの間にか処(ry

あくまで戦力としてです。
PS2版を始められたばかりの方や面倒臭い方はスピリット名だけでO.K.ということで。
こちらも他に何かネタある方いらっしゃいましたら宜しくです。

811 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/18(水) 15:54:31 ID:85LIwm3+
ヘリオン→一周目ずっとディフェンダー→二周目光陰加わってからサポーターとアタッカー
何の変哲もなくこんなところか…

シアーは最初育てる気満々だったけど気づいたら最終章で一人だけLv5だったあげくオーラフォトンレイで消し炭になりましたが…

812 名前:ネリぃシアたぁ〜おやすみ編〜 :2005/05/18(水) 19:34:25 ID:OkTNu+Ns

「とっか〜んっ!」
ばふっとベッドに飛び込むポニーテール。
ちっちゃい体が、軋むベッドの上でぽよん、と跳ねる。
私は足元に転がってる『静寂』を慌てて拾いながら、
枕に頬摺りしている背中に声をかけた。
「ネリー、ちゃんと着替えないとダメだよぉ」
言いながら、『孤独』も立てかけ臙脂色の籠手を外す。
ちょっと大きめなので体全体を使わないと外せない。

「んしょ……んしょ……」
「はぁ〜、今日も訓練疲れたねぇ〜」
ベッドに仰向けで寝転がったままのネリーがう〜んと背伸びをしていた。
スリットが脇腹のところまで上がって来て、
前垂れが捲れ上がり可愛いお臍が見えてしまっているなんてのは、
ユートさまには絶対に見せられない格好だ。
あまり筋肉が付かない体質なのか、すべすべの肌が綺麗に日焼けしている。
「はふぅ〜」
ようやく取れた籠手を机に置き、戦闘服を脱ぐ。ついでにニーソも。
きちんと折りたたんだ所でちょっと匂いを嗅いでみた。
うん、大丈夫、汗臭くない。よかった。
次に、傷や打撲のチェック。これだけは一人ではどうしようもない。


813 名前:ネリぃシアたぁ〜おやすみ編〜 :2005/05/18(水) 19:36:52 ID:OkTNu+Ns

「……よっ、と」
「わ。もう脱いだんだ〜。早いねぇ」
「へへ〜ん。シアーがトロいんだよ〜だ」
いつの間にかパンツだけになったネリーが自慢げに鼻を擦る。
少し悔しくなったので反撃に出た。シアーだってやる時はやる。
「朝も〜、こんな感じで起きれたらいいのにね〜」
「う……う〜、ほ、ほら背中!シアー、背中っ!」
「はわっ。ちょ、ちょっと待って〜」
急に後ろを向かされて、ちょっと目が回った。
「う〜んシアーって肌すべすべだよね〜」
「ちょ、ネリー、触んないでよぅ」
「あはは、気持ちいい〜」
「あっ…………やん!」
敏感な部分をなぞられて、思わず声が出てしまった。どこかは秘密だ。
「も〜、ちゃんと見てよぅ」
「ごめんごめん……うん!大丈夫だよっ!」
じっと見ていたらしいネリーの太鼓判が出る。
私はほっと小さな溜息を付いて、ネリーと向き合った。
「じゃあ次はぁ、ネリーの番だよぉ」
「う…………うん」
「?」
何故かもじもじと恥ずかしそうに後ろを向くネリー。
ポニーが邪魔なので上に持ち上げている。
……うなじの辺りに小さな赤いマークを見つけてしまった。


814 名前:ネリぃシアたぁ〜おやすみ編〜 :2005/05/18(水) 19:39:04 ID:OkTNu+Ns

「……ネリー、ここ、何か腫れてるよぅ」
「ひゃんっ!」
そっと触ると、飛び上がって驚いてしまった。何だかよく判らない。
様子が変だ。誤魔化したような笑いが固まっている。
「……ネリー?」
「な、なんでもないなんでもない!」
「??……腫れてるなら、ちゃんとお手当てしないと駄目だよう?」
「いいい、いいのいいの!あ、あはは〜」
ぴょんぴょんと飛び跳ねながら大粒の汗がぽろり、と一筋。
妖しさ全開だ。う〜、気になる。何だろう。

「えと、ぱじゃまぱじゃま……」
考え込んでいる間に、ネリーはさっさと寝巻きを取り出していた。
「ほらシアーも。風邪引いちゃうよー」
「きゃんっ!も〜ネリー、いきなり酷い〜」
ばふっと投げつけられた白いシャツ。
ヨーティアさまに作ってもらったユートさまのにそっくりなお気に入り。
しっかり畳んで皺にならないようにいつも気をつけている。
前開きのボタンを丁寧に外し、袖を通す。


815 名前:ネリぃシアたぁ〜おやすみ編〜 :2005/05/18(水) 19:42:14 ID:OkTNu+Ns

向こうでネリーが面倒臭がって、頭から被ろうと悪戦苦闘していた。
んしょんしょと細い肩を裾から入れたはいいが、袖に腕が通らない。
「あれ?あれれ?」
「……くすっ。ネリー、毎晩そうやってるね」
「う〜おっかしいなぁ、どうして上手く行かないんだろう」
少し窮屈な胸元のボタンを付け終わり、ネリーを手伝う。
上から二個ボタンを緩めたところで、すぽっとポニーテールが飛び出した。
「……ぷは〜っ!はー、ありがとシアー」
「あのねネリー、おっきくなってるんだよ、こ、こ」
「ひゃんっ!……そっかぁ、だから手が引っかかってたんだ」
「うん。もうそろそろ新しいシャツ、ヨーティアさまに頼もうね」
胸元をくつろげたままのネリーがへへ、と頷いた。
「これならユートさまをゆーわく出来るかなぁ」
とか呟きながら、髪留めを外している。
ふわ、と広がる後ろ髪を見ながら、私も心の中で同じ事を考えていた。
こういう時、本当に似ているなぁと、とっても嬉しい。


816 名前:ネリぃシアたぁ〜おやすみ編〜 :2005/05/18(水) 19:45:06 ID:OkTNu+Ns

「じゃあ、灯り消すね」
ふう、と息を吹きかける。月明かりだけの部屋が柔らかい闇に包まれた。
二人でベッドに潜り込み、寄り添うように寝転がる。
「それふぁ、おやふみ〜」
欠伸交じりの声を聞きながら、瞼を閉じる。
寝付きは早い方なのだ。すぐに眠気が降りてきた。
「うん……おやすみなさい」
答えた時は、半分夢の中だった。今日はいい夢かなぁ。

 ………………

「も〜、こんな事、恥ずかしくて本人には言えないよ〜」
暗闇の中、後ろから抱き枕にされて首筋に温かい寝息を感じながら、
ネリーはくすぐったいような、困ったような声を漏らしていた。
「〜〜まったくシアーってばいつまでたっても甘えんぼなんだから」
今日も付けられるであろう痣をどう誤魔化そうかとあれこれ思案しつつ。
それでもこんな日がいつまでも続いたらいいなあと、
ちょっぴりマナの導きにお願いしつつ。

ベッドの脇で寄り添うような『静寂』と『孤独』が、
月明かりに優しい光を反射してぼんやりと輝いていた。


817 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/18(水) 19:47:29 ID:GABK5noU
しえーん

818 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/18(水) 19:49:01 ID:GABK5noU
てゆーか、これでおしまいだっただろーか。

819 名前:信頼の人 :2005/05/18(水) 19:49:49 ID:OkTNu+Ns
そして『お目覚め編』に続きますw

>>811さん
あ、すみません、言葉足りませんでした。>>810は次スレの「点呼」お題です(汗

820 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/18(水) 19:59:22 ID:ZLsmlwwA
>>804
ほめ子さんDesuka〜!!

821 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/19(木) 18:04:53 ID:UzuOgVQp
FC更新されとりますのぅ。
・・・・ントゥたんの壁紙キボン。
永遠神剣名は丸文字がええ

822 名前:おにぎりの中身の人 :2005/05/19(木) 20:07:05 ID:17fJde9G
ントゥたんグッツいろいろ

ントゥたん携帯ストラップ 500円
ントゥたんキーホルダー 500円
ントゥたん型たこ足配線 1500円
絵本「ントゥたんといっしょ」(作:ヒミカ 絵:シアー) 1000円
自叙伝「んぎゅるぎゅる」 上巻1200円 下巻1500円
ントゥたん抱き枕 15000円(数量限定)
『炎帝』のレプリカの王冠 25万円(シリアルナンバー001〜100つき)

ントゥたんと遊ぶユーフィを見守るアセリア・ユート夫妻の気持ち・・・priceless

823 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/19(木) 21:36:38 ID:mvxihoDc
絵本「ントゥたんといっしょ」(作:ヒミカ 絵:シアー) 1000円

ど こ に 行 け ば 買 え ま す か !?

824 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/19(木) 21:40:42 ID:WDc6IvBS
>819
シアーたん、きっといい夢見てるのね。
お菓子の家をまったり堪能したあと、ネネの実ジュースをちゅぅーっとストローで飲んでるところなのでしょうか。
ネリーのうなじは確かに甘そう(ぉ

最初、ネネネネリーーッママサカ大人の階段を登ってしまったのかっと思ったよ。
ところで…………ユートさまと同じシャツってのは……裸猥しゃt(フライングクールアタック

>822
自叙伝出版記念サイン会はー? 
文庫化したら買い。

825 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/19(木) 21:49:43 ID:AYA9/kBD
>>823
つ『コ○ケ』

826 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/19(木) 21:51:43 ID:VnSRctqi
>>825
見える…見えるぞっ!
ザウスの隣りのブース名が「第二詰め所」になってる姿がっっ!

827 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/19(木) 22:01:27 ID:PFXmf8xD
「はじめてのエトランジェ」
「ネリーとシアーのおしえて瞬・極・殺!」
「ナナルゥさまが見てる!?」
「揺れる・大メイド服」
「本とヒミカの紙隠し」
「鬼神奉公エスペリア」


828 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/19(木) 22:22:04 ID:WDc6IvBS
>821
『無我』をよーくみると…………柄と刃がつながってねぇぇぇぇ。
今気付いたよ。

829 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/20(金) 00:23:41 ID:4Z9eYIV8
>>827
「SpiritDays」

830 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/20(金) 03:29:02 ID:85hIWxTO
>>827
「不思議の国のシアー」

「大変だ。遅刻しちゃう!」
とある日の昼下がり、シアーの目の前を静寂を片手にウイングハイロウを全開にしたネリーが飛び去っていきました。
「ちょっと待って〜、どこ行くのぉ?」
ネリーを追いかけてシアーがたどり着いた場所は、奇妙な住人でイッパイの不思議な世界。

831 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/20(金) 03:30:16 ID:85hIWxTO
イマイチやる気のない問答をしては、マナの霧となって消えてしまうニム猫。
吃り気味に喋る、幻の黒スピ鳥ヘリオン。
キチ●イ瞬と頭にUMAを被った3月住職が開く、「キモウトルート追加(予)」を祝うお茶会。
シアー自身もヨフアルを口にすると身体が伸び縮み。
大きくなっても大きくならない事実に大泣き、自分の流した涙で溺れかけたり。
次から次へと巻き起こる騒動、果たしてシアーは無事第二詰所に戻れるのでしょうか?

832 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/20(金) 09:43:11 ID:OgGzc5bZ
>>830-831
誰か書いてください
すっげぇ読みたい

わたし?私は駄目ですよ、Mind(文才)10以下ですから

833 名前:フィクション1/2 :2005/05/20(金) 17:06:56 ID:IzqTjieS
某所
偉い人?「さて、今配られた資料を見ていただきたい」
その場にいる全員がその資料、というより企画書を見て感嘆の声を漏らした。そして悦に入る。
その表紙には「スピたん企画書」と書かれていた。
偉「タイトルからも想像つくだろうが永遠のアセリアの外伝的なものを作ろうと思う。メインはサブスピリット達だ
  外伝的なものとはいえゲームとしてしっかりと遊べるものにしたい。で、どういうゲームにするかだが…」
A 「ちょ、ちょっとまってください!こ、これ…」
偉「ん、なにかおかしな点があったか?」
A 「おかしなもなにもないですよ!この名前の決まっていない新キャラ!なんですかこの「スピリットと人間の始めてのハーフ」ってのは!」
偉「何か問題あるか?設定ではスピリットは子供を産めるようになるだろ。だからどうせならハーフのキャラを入れようかと思ったんだが」
A 「ええ、ええ!それは問題ないですよ。真新しさも出すために新キャラを入れると言うのは。問題はそこじゃないでしょ!」
偉「???」
A 「だから問題は「誰が産んだ子」ということですよ!あの雑魚スピたちがどこの馬の骨とも知らぬ男にっ!(涙」
偉「…落ち着け。それはおいおい決めるつも、り、っておい、お前ら話を聞け」
話を戻そうとした偉い人?だったがA以外の全員頭を抱えていた。
偉「(溜息)…まったく。わかった、今決めるぞ。これじゃ会議にならない」
こうして企画会議は「新キャラの母親を決める会議」になってしまった。

834 名前:フィクション2/2 :2005/05/20(金) 17:07:37 ID:IzqTjieS
偉「それじゃ順に言っていくからいいと思ったら手を上げてくれ。複数回答有だ」
皆が真剣な顔をしている、というよりお互いを睨み付けている。
偉「じゃあ、まず無難そうなところから…ハリオン」
数人が手を上げる。突然どこかから奇声が発せられる。
B 「ぐああああああぁぁぁ、俺のハリオンがぁぁぁあああぁ、母親!?ばかなああああああああぁ」
B以外全「………」
偉「あー、○人ね。はい次、ヒミカ」
ハリオンの時と同じく数人が手を上げる。すると今度は別のところから罵声が発せられた。
C 「なっ!?正気かお前ら!ヒミカをどこぞのやつにやるなど俺が認めなヒ、!?〜〜〜〜〜〜っ」
舌を噛んだらしい、床に転がって悶絶している
C以外全「………」
偉「あ〜、つぎ、ファーレーン…」
………
……

数十分後
偉「…結局皆同数か…決まらんな。やはりこれは後に決めよう。で、ゲーム部分だが…」
H 「なぁ、別にラキオスのキャラじゃなくてもいいんじゃないか?」
G 「そういえば、それもそうだな」
F 「稲妻のほら、クォーリンとかどうよ?」
E 「いいねぇ、どうです、か、ってなにしてるんですか」
偉「ぐぉぉおおおおおおおおおぉぉ、クォーリンたんが人妻にだとぉぉぉぉおおおおおおおおお?!」
偉以外全「…」
-終劇-

……
誰か「でも生搾りの絵だと目が赤いよねっ!」
誰か以外の誰か達「ぐぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉ」

835 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/20(金) 17:52:29 ID:U6GTa/8L
ワロタ

836 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/20(金) 18:09:32 ID:FOPGv1pA
目が赤い……
じゃあ、ウルカで手を打つからさっさと企画を進めてくれ、ザウスの人

837 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/20(金) 19:32:38 ID:oEETe14p
いや、クォーリンでいいさ。
父親は交淫にして。
いい加減あの子にも得役があってもいいだろ……

838 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/20(金) 19:39:00 ID:bVypF+0s
光陰は巡回中にこっそりと手を付けて気が付いたら子供が二桁うわなんだvfdgl

839 名前:833,834 :2005/05/20(金) 20:09:17 ID:IzqTjieS
浅慮でした、皆が皆クラブザウスに入ってたりドリパ行っていたわけじゃないですよね。
申し訳ない。
画像板にそこだけ切り取ったもの上げておきます。

840 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/20(金) 20:17:17 ID:3z8ZMR6H
ユートがエタ化する前にサブスピに手を出していた…

ってユート自体の存在がなかったことになるから
子供が出来ていてもその子供はいなくなるのか…

841 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/20(金) 20:21:26 ID:6GbAvNWR
そもそも再生が消滅するまでは、スピリットには生殖能力はないから後顧の憂いはないぞ

842 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/20(金) 20:29:59 ID:wjii1llW
つかそもそも何歳やねんと。

843 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/20(金) 22:46:10 ID:1t8WIDTw
ハイペリアのゲーム(トランプとかかくれんぼとか)を知って
トーナメントとか争奪戦とか繰り広げちゃうようなほのぼのとした雑魚スピ達が見たい。

844 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/20(金) 22:58:44 ID:s9wSCLbe
「目にもとまらぬ速さ」でスピードをするファーレーンvsヘリオン

845 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/20(金) 23:02:29 ID:trb/3Vge
ハイペリアの伝統的決闘法野球拳はガチ

846 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/20(金) 23:06:32 ID:n0R1yEaL
光陰が嬉々として年少組に吹き込みそうだ

847 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/21(土) 00:17:21 ID:4IbiD6lb
ウルカと丁半博打やりてぇ。
「入ります・・・・」とか。

賭けるものはヨフアル。
単位も1ヨフアルから。

848 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/21(土) 01:19:06 ID:QW3/pgY8
>840
幾周期たったのだろうか。ファンタズマゴリアの文化は完全に停滞していた。いや、もしかしたらゆっくりとした退化の道を
歩んでいるのかも知れない。

テン、テン。

少し離れたところで、鞠遊びに興じていた女の子の手から、こぼれた鞠が俺とエスペリアの元へころがってきた。

女の子は溌剌とした笑顔で、エスペリアの差し出した鞠を受け取り、赤いほっぺで礼を言い遊び仲間の少女達の輪へと
戻っていった。

「今の娘……なんだかオルファに似ていましたね」
「ああ、そうかもな……」

「ところで、あそこにいる男の子ですが」
「ん?」

「なんだかユートさんに似ているように思います」
「えっそ、そうか?」
「はい。それにそこの子も妙に似ているように思いますが?」

「…………は、ははは。いや偶然ってあるもんだなぁ。」
「…………ジロリ」
「いやだってあの時点ではまだ」
「まだ?」
「あ、いやだからそのまさか一発でって言うか、あああ違うえーとあのなまだ再生がっていうか」
「…………どうやらよーくお聞きしておいた方がよろしいようですね“ユートさま”? 時間はいっぱいありますから」

…………(汗)(汗)(汗)


って子供が出来ていた場合、さすがに既に存在する命は消えないのではないかと。

849 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/21(土) 01:24:45 ID:TwsZ1PX3
>>848
まぁそこらへんは時深もわからないこともある…
みたいなこと言ってるしね。
ただ生殖機能がないスピをどうやって孕ましたかが問題。
再生があの世界から消えたことにより、
スピリットに生殖機能がないという過去自体が消滅したとか?
駄目だ、苦しすぎる。

850 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/21(土) 01:49:40 ID:02kAKLZl
瞬倒してから、出て行くまでの間かな〜
例えば、エターナル戦が終わる→宴会→(酔った勢い+今日子ルートの場合での刷り込み効果)
→できちゃいましたとさ

851 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/21(土) 01:52:14 ID:02kAKLZl
今日子ルートの場合でのじゃなくて、この場合での今日子と同じ刷り込み効果?

ふと思うが、ユートがエターナルになったことにより、ラキオスのスピリット隊隊長の立ち位置は住職に変わったみたいだけど、スピリットの感情も住職に移ったのかねえ

852 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/21(土) 01:54:49 ID:TwsZ1PX3
>>851
慕う相手が今日子だったりしたら笑える。

853 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/21(土) 08:27:50 ID:W7wU0ELi
ハリセンの例から見て感情は何となく残っている。
エターナルとして現れたヘタレ様を見て理由がわからないままモヤモヤしたものを覚える雑魚スピたち。
一番悩んでそうな奴に時深さんが声をかけて中立神剣ゲットに挑戦させます

854 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/21(土) 12:57:38 ID:IV+ZR+zD
手配師だな、おbsn

855 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/21(土) 15:22:38 ID:8AckTvFH
みずからライバルを増やしてどうするよ、おbsn・・・

856 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/21(土) 19:22:42 ID:fmquw1QC
PS2版に追加された雑魚スピ用エピローグCGにセリアだけいないんですけど。
2周目以降で追加される?

857 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/21(土) 20:29:52 ID:AXieyxGQ
クォーリンとコーインて音が何だか似てるよね

858 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/21(土) 21:59:18 ID:8w8qcGZQ
そうだ、聞きたかったんだがPS2版からの人間も雑魚スピに転ぶかな?
友人がそうなんだけど、俺のイービル時のような衝撃を感じてくれるかどうか。

859 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/21(土) 22:02:15 ID:PWmFsMRM
ここで言うセリフじゃああるまいな

860 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/21(土) 22:33:33 ID:Bg7Q6liE
むしろイービルが無い上イベントが増えたこの状況で、転ばない方がおかしい。

861 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/21(土) 23:16:21 ID:bF2w8pC5
>>853
何その雑魚スピルート?

>>851
今日子ルートやってみると分かるが、根本的な感情は変わらないから
>>853の言ってるような感じになる

想いだけはあるんだけどそれを忘れてしまってる感じ
だからユートを見たときにユートの事は全く知らないはずなのに
ずっと好きだったようなそんな想いにとらわれる

862 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/21(土) 23:36:38 ID:TwsZ1PX3
>>858
昨日だか一昨日だかギャルゲー版のほうで雑魚スピスレたてるか…
みたいな話がでてたよ。以外に人気あるんじゃね?

863 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/21(土) 23:42:05 ID:bF2w8pC5
>>862
出てたなそんな話
ただここがあるのでどうのこうので話してたが
まぁ、ここは21禁だからあれだが


まぁ、雑魚スピは人気でるだろ
当時顔も立ち絵もイベントもイービルしかなかったんだしな

掃除当番を減らして料理当番を増やしてもらうはずが
掃除当番は代わらないまま料理当番を増やされるヘリオンに萌えないやつなんていない

864 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/21(土) 23:52:37 ID:bF2w8pC5
って掃除当番じゃなくて洗濯当番だったか…?
ん?洗濯だったよな?

865 名前:858 :2005/05/21(土) 23:53:10 ID:8w8qcGZQ
ちょっと待て!イービルが無い上とかいう860の話からすると、とんでもない可能性がPS2にあるんじゃないか?
とりあえず転職の隙間の6月にPS2買う予定だったが明日買ってくる(ゲーム自体はテレカに釣られ祖父で購入済み

866 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 00:11:22 ID:FEBE37k1
>843
ババ抜きに異様に反応を示すエスペリア。
やたらと七並べに強いハリオン。
ダウトでは負けなしセリア。
ポーカーでは最強アセリア。
神経衰弱にほんとうにまいっちゃうヘリオン。
やっぱり大富豪レスティーナ。
あと年少3人はダルマさんが転んだでおおはしゃぎ。

867 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 00:24:26 ID:UpfQRkXF
ごめん、エス。ごめん、アセリア。ごめん、ユーフィ……。
決して嫌いになったわけじゃないんだ。好きじゃなくなった訳じゃないんだ……。
ただ……どうしようもないくらい、セリアを愛してしまったんだ!!

という前置きから。
ゆっくりコツコツとプレイして一周目をエスでクリア。
そしてセリアに撃墜させられました。
なんて正統真面目系ツンデレ!!
今日子シナリオの1000倍セリアシナリオを望みました。
正直あのイベントのために毎回マロリガン組には死んでもらおうかと思ってます。
……今日子だけ死亡ってないかなぁ(ヲイ

868 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 00:31:22 ID:UWFE+2iP
>>867
たしかにマロリガン組が生存すると出番なくなるからなぁ、セリア。
セリアは今回のでいい女度がかなり上がった気がする。
あとマロリガン組死亡ルートのハリオン慰めイベントもいいな。

869 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 00:35:08 ID:fMWvKoEw
ってか雑魚スピ関係のシナリオ、異常に力入ってね?終始ニヤニヤが止まらんかった。
ツンデレセリアは極悪だったな・・・。あんなん見たあとにオーラフォトンブレイクの生贄
には絶対できん!w

870 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 01:24:40 ID:UiVVC6pp
ところで475k越えちゃってますが、どなたか即死回避用SS準備されている方いますか?

871 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 01:50:58 ID:nZPcrm/6
埋め立て用のお題や点呼ネタを新スレで使うのはどうだろうか

872 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 03:00:19 ID:Q7hX/PAs
立てちゃえ。
即死回避なんて気にしないでSSは書きたい人が書きたい時に書けばいいし、
それが無ければネタでも雑談でもいいと思わん?
大切なのは心の叫びですよ。w

873 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 08:20:46 ID:8dD96Xyh
PS2版やってるとなんでセリアがメインヒロインじゃないんだろうと思えてくるよ

874 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 11:28:13 ID:Nwke//L6
セリアは実に良いキャラだけど、メインヒロインにするにはちょっと弱いんじゃないかね
サブヒロインでいいから攻略可ではあって欲しかったけど(セリアに限らず)

875 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 11:53:18 ID:IZDm3O80
マロリガン戦後のヘリオンと出かけるときのソゥユート、相変わらずの鈍感具合に乾杯w
そして町のオトコノコにししょー言われて一喜一憂するヘリオン素敵だw

876 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 11:56:07 ID:8dD96Xyh
ハリオンお姉さんに優しく抱きしめられて泣くソウ・ユートの場面に
CGが表示されたら俺の目からはきっと大量の涙があふれ出ていたと思われる

ここはCG欲しいなぁって場面にCGないよなこういうゲーム

877 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 11:56:41 ID:UTUOVXJH
次スレ、建てました。

  〃  ̄ ヾ; 
  i`_(ノハソ
  ノ从;-;ハ,  <ネリー…どこぉ、どこ…ぉ…
  ( Ημ)|
  乙_∪ .∪

  ここ ↓
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1116730301/ <きゃははは〜

878 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/23(月) 22:46:37 ID:Eis0nMGG
エスペリヤ

879 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/24(火) 11:12:27 ID:+FsG6tCJ
オルフャ

880 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/24(火) 12:48:26 ID:n4IbY1EF
シヤー

881 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/24(火) 15:04:06 ID:n9s/4qOG
ネリャー

882 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/24(火) 17:55:50 ID:2S7vPodY
フャー

883 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/24(火) 18:16:41 ID:rMoHi8TU
クォーリャ

884 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/24(火) 18:49:23 ID:aLNJndtP
アセリャー
セリャー

885 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/24(火) 19:37:31 ID:4JksJJgi
ヨーティヤ

886 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/24(火) 20:13:21 ID:xByfoyA1
レスチーニャ

887 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/24(火) 20:40:02 ID:XrmDUxGB
レスティーにゃん♪

888 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/24(火) 21:00:24 ID:z3E639+c
ハイペリヤにも月はあるのかにャ?

889 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/24(火) 22:04:29 ID:F9PJxKWn
のらすぴっ!(ニャンコ編)でも始まるのか?w

890 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/24(火) 22:47:05 ID:XrmDUxGB
>>888
ふるふるふるむ〜〜〜ん♪


ユートさまぁ、(お好きなスピリットなどを入れて下さい。)と一緒に
ネコみみモーd(ry

891 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/24(火) 23:43:18 ID:IupV0Mb7
何この流れ?

>>890
あれかネコミミモードの「お兄ちゃん♪」の部分を「ユートさまぁ…」に変えるんだな

892 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/25(水) 03:06:19 ID:WU69hliG
むにゃー…面倒

893 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/25(水) 07:21:48 ID:hH1xfZ+F
ファー「…にゃ…ニャーン」

ユート「ん?何か言ったか?ファーレーン」
ファー「い、いえ!何も言ってません!!」

894 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/26(木) 03:18:06 ID:1CNu6t1A
ネリシにゃ♪

にゃむントール
にゃにゃルゥ
セリにゃ

ネコみみ付いてないのは、おとにゃ(?)にゃー♪


895 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/27(金) 00:01:14 ID:HdTnTd2i
トンカツばっか食ってんじゃねーぜニムンスキー?
わしのわしによるわしのためのYMO(ユートさまにもてる女)王国勃興のため、今回はユートさまの前で女
らしい弱さを見せてみることにした。

ぎょわぁっや、やられた。ユートさま介抱しちくり〜。そこでわしのカウンターが炸裂。覆面越しに伝わる以心伝心500%。
燎原の火のようにユートさまをたいらげるんじゃぜ? ってわし使えねー!!

896 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/27(金) 19:58:55 ID:TgnDgQeG
>>895
ファー様キターーーー!

897 名前:啓蟄の揺らめき :2005/05/28(土) 14:03:15 ID:gTRDH0az

例えば、部隊運営についての意見を伺いに行った時。
二人きりで机を挟み、顔をつき合わすだけで感情が振れてしまう私にお構い無しに、
「そうだな。それでいこう、いいよな?」
と誰も居ない隣を振り向き、そして次の瞬間ふと見せる寂しそうな顔。誤魔化すように頭を振る仕草。
そんな横顔を見せられて、心に吹き抜けるのはいつも冷たい風。一番柔らかい所を静かに揺らしていく。

例えば、激しい戦いの後。分不相応かと思いつつ、元気になって貰おうと甘いお菓子を作っていった時。
受け取って貰えるだろうか、そう緊張した私に対して何の頓着も無しに嬉しそうに受け取り、
「ああ、さんきゅ。きっと喜ぶぜ、甘い物が好きだから」
と部屋の奥を少し遠い目で見つめ、受け取って貰えた喜びを一瞬で消し去ってくれる態度。
思い切って差し出した私の想いは、いつも苦々しく、胸に痛いものばかりを与えて去っていく。

それでも。
スピリットとして生まれ、生きてきた今までには考える事も出来なかった、感情というものが。
思い出させてくれた当人がいつも辛そうに、それでも大事に抱えているものが、いかに大切なことなのか。
「クォーリン、いつもありがとな」
そんな言葉じゃなく、立ち去っていく背中が教えてくれるから。
時々振り返って見せてくれる、私にだけ向けてくれる笑顔がどれ程私の中で貴重なものになっているのかを。

「……最近何だか表情が豊かになったよな、クォーリン。そういうの、いいと思うぜ」
だから。スピリットである私でも、こんなくすぐったいような気持ちを持っていてもいい。
辛い事も、哀しい事も。全部合わせても、もう知らなかったあの頃に戻りたくはないから。

「〜〜もう、またそんな事言って。キョーコさまに怒られますよ!」
そう、信じてもいいんですよね。こんな私でも、貴方に必要だと少しは思われているのだと。
戦いだけではなく、どこか小さな拠り所に、私の居場所を見つける事が出来たのだと。

そしていつの日か、この想いが私に本当の、「自分自身の声」を聞かせてくれるのだと…………


898 名前:信頼の人 :2005/05/28(土) 14:05:34 ID:gTRDH0az
毎度の色別1レス補完埋め。ヒロイン:クォーリン。【あと3〜4人】

899 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 18:55:50 ID:Q0IFhtZD
>>898
GJ!
相変わらず切ない話が主体ですな。・゚・(ノД`)・゚・。
これ程不幸が絵になるスピリットがファンタズマゴリアに居るのか?

誰か彼女が幸せになれるSS書いて供養してやってくれ(違


900 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 19:13:05 ID:K0+mVSWl
>>899さん
うわもうばれた(汗
彼女、欲無さそうですからねぇ……傍から見てアレでも本人が感じる幸せもあるのかも。

901 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 21:48:51 ID:1fEGt+oy
つーかクォーリンもヒロイン枠に入ってるのか……w 【あと3〜4人】という揺れはやはり啓蟄の
まだ肌寒い日々の震えから来るのだろうか。

稲妻も、光陰の前では切れかけの蛍光灯の様に付いたり消えたり一喜一憂100万ボルト。



902 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/29(日) 07:47:08 ID:LEvoN8OX
もう、報われなさがキャラのコアになってるよね。
ケコーンした光陰と今日子をがんがって祝福して新婚旅行に送り出したあと、
傷心旅行に出かけるクォーリンの背中が目に浮かぶよ・゚・(ノД`)・゚・。
キトラ時ちょうどの ウガソ ラート号(エクゥ車定期便)で。
行く先々で想い出すのは〜♪

903 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/29(日) 13:03:09 ID:w0VYU5DS
ユートが好きな今日子が好きなコーインが好きなクォーリンという図式
一昔前の少女漫画みたいだな。

その場合だとクォーリンのことをひそかに思っていた一般人が現れて
全て丸く収まるはずなんだが……。

904 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/29(日) 13:09:25 ID:EcpFLHYo
ノシ

905 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/29(日) 14:16:28 ID:e9eGzOQZ
ノシシ

906 名前:暖気の大平原に吹く秋風 :2005/05/29(日) 18:25:29 ID:ZGksqha4
だだっ広い平原に独り佇み、その場に居ない者を想う。
暖気の大平原と呼ばれる場所なのに夜風が肌寒く感じられる。
隊長であったウルカが放逐されたことを知らされたばかりだ。
「隊長…」
届かないことを承知で呼びかけ、閉じていた目を開く。星がひとつ流れた。
「どうかご無事でいて下さい」
隊長ならば大丈夫だと思いつつも、何か良くないことが起こりそうな予感が拭えない。
あるいは、禍が降りかかるのは自分や仲間の身にであろうか。
「仲間はわたしが守る」
知らずのうちに口に出していた自らの言葉にはっとさせられる。
それは緑スピリットの自負だけではなかった。
「あぁ、隊長、あなたは…あなたのあたたかさは…」
己が身を抱きしめる。庇護者が居ない不安と自らの決意とを。
そして、この星空の下のどこかに居るであろう元隊長に、否、今なお心の隊長に、告げる。
「わたしも行きます、あなたの道を。わたしの心の命ずるままに。
 わたしは行きます、あなたの不在という不安を抱えながらも。
 わたしが倒れても、やはり、誰かがこの道を行くでしょう。
 いつの日か、あなたと再び見(まみ)えるその時まで。
 わたしは、わたしたちは、行きます。
 ですから、その時まで。
 さらば、隊長。
 さらば、隊長に守られていた、わたし」

907 名前:寸劇の人 :2005/05/29(日) 18:26:05 ID:ZGksqha4
ということで、ヒロイン:ウルカの(元)部下の緑スピ。
これで【あと3人】ということで良いのかな?

908 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/29(日) 19:23:09 ID:t1fuhGs1
ウルカ部下とは……なんてシブイ!
哀しい話になりそうだけど……、補完乙でした。

909 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/29(日) 19:42:02 ID:EcpFLHYo
星落秋風暖気原

今天下三分して 我が道を照らす人無し

今もう見えぬ灯火に 我がまなこは俯かず
今もう我が灯火に 続く者は在るべきや


輔星落つ。  ミ☆    
                 落ちてない落ちてないよーーー






910 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/29(日) 20:58:19 ID:Yw8Iv0Gb
>>908
そもそも発掘したのは信頼の人だったりしますが(w < ウルカの部下
ということで、【〜4人】への私なりの回答だったりします。
あってるかなぁ?だめかなぁ?
で、まぁ、幸せにってのは難しいですよ。ましてや1レスでなんて。
ということで、たったあれだけの台詞の裏にある重みを想像してみるテスト。

>>909
ウルカじゃ軍師ってタイプじゃないしね。むしろ子竜か?

911 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/29(日) 21:11:48 ID:8GjQdDzy
>>907
あってますw
ある日突然訪れた別離(わかれ)……。
砂漠の片隅、マナ障壁を見つめながら、教わったことを忘れずに前向きに。
肝心な所で韻を踏む小気味よさに、彼女の背後に炎の決心を見ました。緑だけどw

912 名前:ふたりでできた :2005/05/30(月) 23:36:41 ID:EAf+o1GM
「あっユートさま〜ちょっとこちらへ来て下さいな〜」
 ん?
 夕暮れ時の第二詰め所廊下を歩いていたところ、各自の個室である部屋からハリオンが顔を出
してきて、俺は呼び止められていた。
「あれ? ハリオン部屋にいたのか。なんかヒミカが探してたぞ」
 さきほど腹の虫にせっ突かれて夕飯の出来具合を確かめに行ったのだが、本日の炊事軍曹で
あるヒミカに、ハリオンを見なかったか、と聞かれていたのだ。
「あらーそうでしたか〜まあまあそれは置いといてですね〜これ見て下さいな〜」
 あっさりとヒミカのことをスルーしたハリオンは、後ろ手に持っていた物を俺の目の前に差
し出してきた。
  白くて、楕円で、ラグビーボール大の…………え? たまご?
「大当たり〜」
 なでなで。
「いや、いいから。で、これが何なんだ?」
 俺が当然の疑問をぶつけると。
「んもぅ〜〜ユートさまったらぁ〜わたしの口から言わせる気ですかぁ〜?」
 な、なんだ? ハリオンが、あのハリオンがうっすらと頬を染めてイヤんイヤんしてるぞっ!?
「ユートさまとぉ〜わたしの〜愛の結晶ですよぉ〜」

 はい?。

913 名前:ふたりでできた :2005/05/30(月) 23:37:34 ID:EAf+o1GM
「今日はずーと部屋に籠もって暖めてたんですよ〜もう〜わたしとユートさまは番なんですか
ら〜今晩は一緒ですよ〜ふたりで暖めましょうね〜」
 ニッコリ恥ずかしげに咲くハリオンの笑顔。ああ、そうか抱卵って奴か。ひとりじゃ大変だ
もんなぁ。テレビでよく見たなぁ。ツバメの子育てとかさ。そういえばスピリットって卵生だっ
たんだなちっとも知らなかった。はは、ははは。はははははは。
 ダラーリ。ダラダラ。いやな汗が脇の下を流れ落ちる。みぞおちがえぐれるように重い。

「あ、あ、あの」 まさか、まさか。
「♪〜ほ〜らパパですよぅ〜」
 ……トドメ。……子連れエトランジェ。できちゃった婚。うわあぁぁぁぁぁぁ ○| ̄|_
「あ、こんな処にいた。ハリオン何やってのよそれ返しなさい」
 俺の後ろからひょいっとあらわれたヒミカが、ハリオンの手からたまごを奪い取る。
 ああっ、お、俺のいとしの、
「ああん、もうヒミカタイミング悪いですぅ〜もう少しだったのに〜」
「何いってんの。これでケーキ焼くんだからね。せっかく頂いた貴重なテトワェの卵で遊ぶん
じゃないの」
 え? テトワェ?
「あ、ユートさま。お夕飯できましたから、食堂にお越し下さい……どうしました?」
「え、あ、そ、その卵って」
「ああこれはですね、私とハリオンがお菓子屋でお手伝いさせてもらってることはご存じです
よね。そこの店長さんから、私たちがよくやってくれているからと、この卵を頂いたんです。
とても貴重な品でして、イースペリアの湿地帯に住む巨大な鳥の……あ、あのユートさま?」

 リバイブ。起死回生。九死に一生。俺、俺どっこい生きてる!! ゚(゚´Д`゚)゚

「でもぉ〜ユートさま身に覚え有るんですよねぇ〜」
 ドキッ!! ヒミカとの去り際に俺にささやいたハリオンの声。
「あんた、ユートさまと何話してたの?」
「ふふ〜秘密ですぅ」

 ○| ̄|_ 半死半生

914 名前:髪結いの人 :2005/05/30(月) 23:41:57 ID:EAf+o1GM
ネタ思いつかなくてネタ帳から発掘、即席カキコ orz
しかし、【3〜4人】にそのような意味が含まれていたとは、不覚でござった。







915 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/31(火) 07:09:36 ID:VPWH8n1Y
一瞬親鳥化した悠人に朝から笑かせて頂きました。いとしのってw
出来ちゃった報告受けた時に、男はその本性や本領を明らかにしますね。
あの大きな卵を軽く取り上げるヒミカは流石怪り(ファイアエンチャット  【あと2人】

916 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/31(火) 10:58:33 ID:llrRVmFN
覚えあるんかいっw
ハリオンの場合、いつの間にか嘘だったことを忘れて
自分をも欺いてしまうパターンもありかも(ただのボケ

こんにちは たまご あなたの丸み
こんにちは たまご あなたの輝き
このつやつやが パパの好みよ
はじめまして わたしがママよ

917 名前:ねがい :2005/06/01(水) 00:02:07 ID:rRb7TicC
遠くで子供のはしゃぐ声がする。

多分さっきの、ボールを追いかけていた子供達だろう。
「――似てましたね、オルファに。」
そう言って彼女は膝の上の顔を覗き込んだ。
「―――ふふふ。もう寝てしまったのですね。」
すやすやと寝息をたてている彼の顔には、どことなくあどけなさが残っていた。

彼女達が久し振りに、本当に久し振りにこのファンタズマゴリアと呼ばれる世界に降り立った時、
そこにかつてのエーテル技術を誇った街並みは残っていなかった。
それでも、人々が自然と共存するその世界は、昔よりもはるかに美しいと思えた。

ふと彼女は何事かを思い立ち、寝ている彼に向かって、そっとささやいた。
「―――ユウ。」
彼が目を覚ます気配はない。
彼女ははにかむように微笑み、もう一度、節をつけるようにささやいてみる。
「ユーウ。」
彼の幼なじみは親しげに、彼をそう呼んでいた。それを聴くたび、自分もいつか彼の事をそんなふうに
呼べる日が来れば良い、そう願っていた。

「……うぅ、絶対、誤解…だって…」
「!」
一瞬目を覚ましたのかと思ったが、それが寝言である事に気付いて、エスペリアはほっと胸をなで下ろした。
多分その幼なじみに雷を落とされる夢でも見ているのだろう。

「いつか、きっと―――。」エスペリアは願う。
ただ後から付いてゆくのではなく、並んで歩ける日が来ますように、と。


918 名前:憂鬱の人 :2005/06/01(水) 00:06:58 ID:n+WbgIu2
どもども。ここんところ書き込みマナがやけに不足している私なのでした。【あと1人】

>>898信頼氏
クォーリン可愛そうだよクォーリン。
ああ、日陰の女w 彼女を照らす導きの光は出現するのだろうか?
...確かにこのスレでも彼女が幸せになるSSって見かけませんね。

>>907
寸撃隊長、久し振りであります!w
名もなき彼女は果たして己が心を守って生きて行けるのか。
結末が分かっているだけに切ないですが、願わくば最期まで、彼女の魂までもが黒く染まってしまいませんように...。

>>914髪結い氏
ワ ロ タ
いいですねー、この独特のダチョウ、もといテトワェの跳ねるようなリズム感。
そっかそっか、エトランジェとスピリットのハーフは卵から生まれるのか。
...まさかソーマもっ!!?w


919 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/01(水) 00:15:47 ID:IkR6drOT
>>918
おつかれさま。
そうかぁ、ほっとしちゃうんだ。強く結ばれてるねぇ。
つい「ピキッ」の方向を予想しちゃったよw

920 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/01(水) 06:43:37 ID:YcIu/0gw
>>918
やばい、目を優しく悪戯っぽく細めて「ユーウ。」と告げるエスペリアが目に浮かんで悶えかけたw
流石にやってくれました憂鬱さん、殺人的な可愛さです。いけませんね。

921 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/01(水) 12:27:48 ID:7z4hqbyw
>918
きたー。エスペリアを残しておいた甲斐があったなぁ(ぇ

まああれです、長い年月を一緒に過ごしてきたエスペリアは、ユートの浮気癖など既に
包み込んでいるのです。多分。
ユートの過去も、自分の過去も、否定はせずすべて受け入れるのです。

そして、
「……うぅ、絶対、ゴカイ…だって…」
「……まだ四回です。夜はまだまだ長いですから頑張ってくださいませ」

こうして、知らぬ間に暗示を掛けられるユート君の明日はマナよ精力へと変われ。


卵は、昔のみんなの歌が何となく元ネタw 屋根の上の風見鶏に恋した雌鶏がひとりで
卵を産みましたっ、てのです。
コッコッコ ココッココッココッ コココ コーイはコイはコイ

922 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/01(水) 14:53:54 ID:CZr0zJkA
あのひとー 立派なー エトランジェ
わたしは ちいさい 黒スピーよ

深遠にぎっても エタにはなーれず(以下続かない)

923 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/03(金) 21:39:24 ID:6eNg6De8
       ,べV    
      / 〃  ̄ ヾ;  <ニムまだぁー?
      ! i ミ(ノハソ      ☆ チン  〃 
      !ik(i|゚ ヮ゚ハ//___
        く !廿⊃⊃ \_/
     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
    |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
    |              .|/


924 名前:ありきたりな筈の憧憬 :2005/06/04(土) 01:21:48 ID:BX2nK7Yx

良く晴れた空。穏かな休日。用事で出かけた街。
両手には、頼まれた食材。……重い。篭を持つ指が痛い。
我慢出来なくなり、ずるずると引き摺りかけた所で、見かけた。
広場で遊んでいた子供達。その内一人の女の子が、ずべたっと転ぶのを。
「うわ〜ん、痛いよぅ〜」
咄嗟に荷物を放り出す。慌てて駆け寄ろうとした所で、止めた。
「ドジだなぁ……ほら、大丈夫か?」
男の子が手を差し伸べている。泣いていた娘がはにかんでその手を取った。
そのまま又元気に集団の輪に混ざって行く。もう機嫌を直したような様子で。
「……ま、回復魔法、効かないしね」
それを見送って、再び歩き出した。重い荷物を抱え直して。

次の日。訓練で、少し油断した。
打突から変化したオルファの『理念』を避けきれず、石に躓く。
「〜〜痛った…………」
「ほらほら〜、ボーッとしてるともう一度行っくよ〜」
尻餅をついている様子を楽しそうに笑いながら、神剣を振り回すオルファ。
「…………う」
見ていると、何故だかじわっと景色がぼやけた。鼻の奥がつん、とくる。
手合わせで負けたせいだとは思えない悔しさ。それが胸に迫って苦しかった。
「ドジだなぁ……ほら、大丈夫か?」
ぬっ、と覗き込む顔。急に日が翳ったと思った時にはユートが手を差し出していた。
一瞬事態が掴めずに、ぼんやりと眺める。それでもすぐに目元は擦った。
「へ……平気だもん!」
恥ずかしさを誤魔化す為に、ぷいと横を向く。それから、黙ってその手を取った。
伝わってくる温かさに、不覚にも又じんわりと滲み出す景色。
「……しょうがないから、助けられてあげる」
引き上げられながら、憎まれ口を叩いていた。
苦笑いを浮かべるユートの前で、緩む口元を隠しきれないままで。


925 名前:信頼の人 :2005/06/04(土) 01:28:00 ID:BX2nK7Yx
ヒロイン:ニムントール 【緑終了】

皆さんご協力感謝です。

926 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/05(日) 00:42:49 ID:DdpegJ7j
回復魔法は必要ないね、ニム。


     '´∋θ∈  
    ! ノノ))))
    i (リ゚ -゚ノl|  < 皆ご苦労でした。ところでひとつ確認しておきたいのですが、次回の埋め進行では、
    ⊂)iゝヲiつ    「ヨフアルより甘くて美味しいキュートでチャーミングな正当派ヒロイン、至高にして究極
   ノl〈/ !芥!〉リ    の紫コロッケでユート君イチコロお嫁さんにしたい人NO.1な超絶美少女レムリアで千まで逝く」
    く_/liVil,ゝ    と聞いたのですが間違い有りませんね?









927 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/05(日) 02:02:09 ID:O/Epu2Z8
陛下、まだ黒白が残っておりますw

928 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/05(日) 02:41:48 ID:DdpegJ7j
ああ、そうか。最初はヒロインだけで埋めたんでしたっけ。陛下に言上して参ります。

…………
……


「ふんふんふ〜ん。どんな話しが来るかなぁ〜たのしみだよ〜。何たって私はヒロインの一員だもんね。
ファンレター一杯来たら困っちゃうなぁ。ユート君焼き餅焼いたりして。えへへ  チーン  あ、ヨフアル暖まった。この
少しだけオーブンで焼き直すのがいいんだよね」


陛下……おいたわしや……_| ̄|○|||

929 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/05(日) 03:18:14 ID:SH2MGH9M
しかし…ヨフアル娘って不憫だよな…。
元々のヒロインなのに追加CGが無いのって彼女だけだし…。

930 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/05(日) 03:37:14 ID:tB4QRmH0
どうせだったら、通常の姫様モードでのイベントCGとか見てみたかったなぁ
もしくはメイド服着て、厨房でせっせとお弁当作っているとことか

931 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 01:17:35 ID:X1+00uZU

       アタシの出番が無いじゃないのさっ!!
    ∧/|_      
   '´  ヘヘ/ ミ 从从
  ノ ノノ从ハ)ゝ ./ //  ☆
  ヽ(リ#゚ヮ゚ノリ レ   ☆   , ´^⌒ヽ    きょ、今日子先輩少し落ち着きましょうっていうか
  〔⊆!)甘iクつ        !ツノノ~)))   暴れ過ぎですそんなんだから忘れられるんですよ
   く/_|j〉         く从l`д´ノリゝ  なんちゃって嘘ですごめんなさいヒロインらしくない
    (ヲヲ          と)iÅi7っ   なんて微塵もこれっぽっちも思って無いでいたたたた
                 く_ゝ    大体わたしまで出番が無いのおかしくありませんか?
     __  ♯          し'ノ    おかしいですよね?という訳ですから先輩なんかより 
  「,'´r==ミ、                わたしで千目指すのはアリです是非ですお願いあたたた
  くi イノノハ)))


932 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 19:55:29 ID:+37LQa50
500KBゲトッーーーー(AA略

933 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 20:19:56 ID:i8btYPks
してねーじゃねーか。

934 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 21:39:30 ID:4IYUrPX7
>932-933
今度こそトラーイ!!


935 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 21:53:44 ID:SKdPhxQV
だからしてねーちゅーの。

936 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 22:24:43 ID:1CkU88/M

  ヾ'ベ^7^フ7
  ミミ「_~~_i/
   ミ(!゚ _ ゚/   ふっ……次、スレだ………… 
  ∠ λ|介|イゝhttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1116730301/
  <》])===∩「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¶
  く_Αリ_||Αゝ !==========================================リ


937 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 22:32:37 ID:r5CViAqG
     __
  「,'´r==ミ、
  くi イノノハ)))
   | l|| ゚ヮ゚ノl| <タイムシフト
   j /ヽ y_7っ=
  (7i__ノ卯!
    く/_|_リ


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