ご趣味は?

ヒ「は、趣味ですか?そうですね、趣味…というほどではないですが、あえて言うなら読書ですね」
ネ「すごーい!ネリーは字が読めないのに…ね、ね、それで、どんな本を読んでるの?」
ヒ「う、そ、それは…ふ、古い伝承とか、生きていく上での教訓などを分かりやすくまとめたものよ」
ネ「おぉ~。ヒミカお姉ちゃん、かっこいい」
ハ「でも、それってつまり~、絵本とか~童話ですよね~」
シ「ヒミカお姉ちゃん、かわいい…」
ヒ「い、いいじゃないっ!私はもういいからっ、他の人はどうなの!?」
ネ「ネリーはねー、遊ぶことー!最近は木登りかな?」
ニ「…こども」
ネ「なんだと~!」
シ「だと~」
フ「こらニム!別にいいじゃない。それで、シアーはお絵かきだったわね?」
シ「えへへ~」
ヒ「へぇ、よく知ってるわね?」
フ「はい。前に似顔絵を描いてもらったんです。とってもよく描けてましたよ」
ヘ「そうなんですか。今度わたしも描いてもらおうかなぁ」
ヒ「で、そういうヘリオンは?」
ヘ「わたしは…」
ネ「ヘリオンの趣味はユートさまだよね~?」
シ「よね~♪」
ヒ「あぁ…なるほど」

ヘ「ちょ、ちょっと待ってください!ヒミカさんも納得しないでくださいよぉ」
ヒ「じゃぁ他に何かあるの?」
ヘ「その…最近ではアセリアさんに教えてもらって、彫刻をやっているんです」
ヒ「あぁ、確かに細かい作業とか得意そうよね」
フ「彫刻って…あなた、この前持っていたユート様人形。もしかしてあれが…」
ヘ「わーわー!ファーレーンさん秘密ですって!」
フ「あ、ごめんなさい」
ヒ「…結局ユート様じゃないの」
ヘ「もう、そうですよ!でも、わ、悪いことしているわけじゃないんだから、別にいいじゃないですかぁ!」
ヒ「それは、そうだけど」
ハ「うふふ~。そんなこと言ってぇ~、本当は毎晩その人形でいけないことしていたりして~」
ヘ「毎晩なんて、わたしそんなにしてません!」


ヒ(たまにはしてるんだ…)

ネ「ねーねー、そのいけないことってなに~?」
シ「だ、駄目だよネリー…」
ネ「えー?なんでー?」
ニ「これだからこどもは…」
ネ「むかっ!じゃぁニムは知ってるの?」
ニ「ぅ、も、もちろん知ってるもんっ!」
フ「ニムったら、いつの間にそんなことまで…」
ヒ「こらこら…ヘリオンの事はもういいでしょ。それで、ファーレーンは何かないの?」
フ「私は、ぉ………温泉巡りを」
ヒ「おんせんめぐり」
フ「ぁの、やっぱり…」
ヘ「いえ、別に」
ネ「なんでもないけど」
シ「やっぱりちょっと…」
ナ「ババくさい」
フ「ぅぐっ、やっぱりそうですか…そうですよね?自分でもそう思っていましたよ…ええ、ほんとですよ?」
ヒ「あぁもうあなたたちは、なに落ち込ませてるの!ファーレーンも気にすることないわよ」
ヘ「そ、そうですよ!最近では若い人の間でも温泉が人気らしいですし!」
ネ「お肌もツルツルになるし、疲れも取れるし!」
シ「れるし~」
ヒ「だからそう」
 『温泉サイコー』
フ「ぐすっ、本当に?」
ヒ「本当よ。ほら、ニムも何か言って」
ニ「でも、お姉ちゃん温泉入ると長くて…ニムもなかなか出してもらえないし。この間はのぼせるまで…」
フ「ぅ、ごめんね…」
ハ「あらあら~。のぼせたニムちゃんも~見てみたかったですね~」
ヒ「そうそう、ハリオンは?何か特別にやっていることとか?」
フ「ぐすっ、あからさまに話を逸らされた…」
ハ「えっと~わたしの趣味は~お菓子作りですよ~。食べる方も好きですけど~
 誰ですか~子作りに見えたなんていう人は~?」

ヒ「いや、誰もそんなこと言ってないでしょう」
ハ「でも~ユートさまとなら~子作りを趣味にしてもいいかもですね~」
ヘ(真っ赤)
シ(真っ赤)
ネ「?」
ヒ「あなた…こどものいる前で、そんな過激な発言は止めなさい」
ネ「ねー、今のはどこが過激な…」
ヒ「はいはい。次はニム…と思ったけど、ニムはいいわ」
ニ「なんでよ?」
 『聞くまでもないから』
ニ「むかっ、じゃぁ言ってみよ!」
 『昼寝』
ニ「ぐ…む、むかつく」
フ「ふふっ、まぁまぁ」
ヒ「でさ、さっきから一ッ言も口を利いていないセリアは、何もないわけ?」
セ「趣味、ですか?くだらない。そんなものに時間を割いている暇があれば、
 訓練をしていた方がはるかに有意義です」
ヒ「相変わらずねぇ…」
ヘ「で、でも!何かみんなには言えないような隠れた趣味があるとかっ!」
セ「あなたと同類にしないで」
ヘ「うい~」
ナ「…………………でも実は変身ヒーロー物が大好き」
ネ「えっ!そうなの!?」
シ「なのっ!?」
セ「ちょっと、ナナルゥ?」
ナ「…………休日はいつもラキオス市民公園でヒーローショー観戦」
ヘ「あのセリアさんがっ!?」
ナ「……………なんと部屋には変身グッズも」
フ「それは驚愕の事実ですね」
セ「いや、だから私は…」

セ「……………しかもなぜかライダーマン」
  『あははははははは!』
フ「あの"氷の女"がっ!?」
ヒ「あの最も微妙といわれるライダーマンのっ!?」
ネ「変身セットをっ!?」
シ「ットを~?」
ヘ「ひょっとして、カセットアームも完備してたりして!?」
  『あはははははは!』
セ「だから、さっきから言ってますけど、私は何も…」
セ?「ライダーマンを馬鹿にするな# ゚Д゚)ゴルァ!!」
  『!?』
ヘ「セ、セリアさん?」
セ「いや、私ではありませんよ!ナナルゥ!あなた人の声色を使ってどういうつもり!?」
ナ「………?」
セ「ちょっと、そのいかにも"何のことですか"とでも言いたげな顔は…」
ヒ「セリア、もういいよ。私たちが悪かった」
フ「すいません。まさかそんなにライダーマンを愛していたなんて…」
セ「だからっ!」
ヘ「そうですよね。最近のビジュアル路線に対するアンチテーゼとして、とてもすばらしいキャラですよね!」
セ「# ゚Д゚)違うって言ってるだろうがこのボケェ!!」
ヘ「うひゃぁ!?」