泣いてニムントールを斬ってみる

「で、どうしてニムントールに斬りつけたの?」
「だって……だって……」
「泣いてちゃわかんないでしょ、ファーレーン。ちゃんと話して、ね?」
「ううっ……昨日、ユートさまが部屋にきたんですぅ……」
「(ピクッ)うんうん、それで?」
「それで、『おはよう、ニムントール、ファーレーン』って……」
「うんうん。それで?」
「それでって!『ニムントール、ファーレーン』って言ったんですよ、『ニムントール、ファーレーン』って!」
「いやあの……話が見えないんだけど、ファーレーン。それがどうしたの?」
「わぁぁぁぁん!ニムの方が先に呼ばれるなんて~!!!」
「………………」
「どうしてですか?!どうして、ニムの方が先なの?!私の髪が蒼いから?そうなんですか?!」
「…………あ、ユートさま」
「えっ?どこどこ♪」
「有罪」
「なんでやねん」