アセリアの自由研究

 「き、今日の昼ご飯はまた個性的なメニューなんだな。」
 引きつった笑みを浮かべながら、悠人が思わず後ずさる。
 個性的というか何と言うか・・・そこには原材料が解らない物体が鎮座していた。
 「ん・・・自由研究。」
 「な、なるほど・・・これはアセリアが作ったのか、うん。」
 「・・・ユート、何故逃げる・・・?」
 (う;・・・思わず防衛本能が肉体を突き動かしていたか)
 「ユートは、私の料理は食べたくないのか・・・?(じっ・・・)」
 「そ、そんな事はないぞ、いやぁ楽しみだなぁ!!(わわわわ・・・;;)
 ――そして一刻後。
 何とか完食するも、幽体とか垂れ流しながら、生死の境を彷徨う悠人の姿が観測されたという。

 ユートの評
 『とても頑張り屋さんの君ですが、次からは保護者同伴で研究に取り組みましょう。』

 「・・・ではユート殿、夕餉は手前が・・・。」