小ネタ物語~漢達の談議~

――――ラキオススピリット第一詰め所。悠人の部屋。
今日もここで、不毛で下らない、実にどーでもいい会話が、漢達によって繰り広げられるのであった。

「なぁ、光陰。俺、前からずーっと疑問に思ってた事があるんだが」
「何だ?ま、とりあえず言ってみ」
「…んじゃ、言うが…光陰、お前ってマゾなのか?」

間。

「……ハッハッハ。ど、何処にそんな根拠がアルンデスカ?」

…今の間は、何だ。つーか、何故カタコト…?

「いや、お前が敵だった時さ、ファーの<テラー>くらっただろ。
で、そん時の台詞が『悪いな、助かるぜ』だ。…疑うだろ、普通」
「…………あー、そ、それはだな…ホラ!あれだ。余裕の切り返しってやつさ。
全然効いてませんよ~、みたいな」
「………………………」
「こ、こら、何だ。その『こいつ、いかにも怪しい』って目は。よく思い出してみろ、悠人よ。
ヘリオンちゃんの<テラー>くらった時は、別にそんな事言わなかっただろ?」
「…ああ、確かに言わなかった。
…が、そん時の『いっつぅうぅぅぅっっ!!』って台詞、俺には喜んでる様にしか聞こえなかったんだが」
「………………ソンナ事全然ナイデスヨ?」
「………いや、別にいいけどさ…」

―――漢達の談議は続く………。