漢達の談議 弐

――――ラキオススピリット第一詰め所。悠人の部屋。
今日もここで、不毛で下らない、実にどーでもいい会話が、漢達によって繰り広げられるのであった。

「悠人よ、今日はいい物を持ってきたぞ」
「…どーせ、ろくでも無い物だろ。聞かんでも、それくらいの予想はつく」
「あまり、俺を嘗めてもらっちゃ困るな。皆のスリーサイズデータ、と言っても見たくないのか?」
「な、なんだってーーー!?と、当然二詰めの皆の分も、あるんだろうな!?」
「…いや、それは諸事情により入手出来なかった」
「………くっ、期待させやがって……orzもう、いいよ……」
「見ないのか?」
「…後学の為に、一応見よう」

―――鑑賞中―――

「ふーむ、成る程ねぇ…。
エスペリアのB86/W57/H87、アセリアのB74/W55/H75ってのは、まあ、かなり妥当な数値だよなぁ」
「俺的には、B63/W50/H64のオルファたんハァハァ(;´Д`)って感じだが」
「…分かってるよ、んな事は。ところで、お前にとってB75/W55/H74の今日子ってセーフなのか?」
「うむ。ややアウト気味だが、今日子のライトニングハリセンの気持ち良さは捨て難い物がある。
だから、ギリギリOKだ」

…こいつ、完全に開き直りやがった…。
そりゃ、確かに別にいいって言ったが…HENTAI街道を突っ走られても、親友としては対処に困る所だ。
とりあえず、M光陰から心持ち距離を取る俺だった…。

「ま、ともかく。大体は、問題無いと思うんだが…。
しっかし、この時深のB69ってのはヤバくないか?あの年で」
「そうだな。つるぺたは大好きだが、さすがにあそこまで年増はちょっとな……」
「……年増でB69と言うのは、そんなにヤバイのですか?」
「ああ。年が年だし、せめて70以上は………………って、え?」

はて、今の声は一体…?
今現在、この部屋には俺と光陰の二人だけしか居ない筈なのだが…。

俺達は、二人揃ってギギギギという擬音を鳴らしつつ、ゆっくりと首をドアの方に向ける。
そこには……やっぱりと言うか、何と言うか、微笑みを浮かべた時深が立っていた。
背後に『鬼』の形をした闘気を背負って……!((((゚д゚;;))))ガクブル

「あ、あのだな…こ、これは違うんだ、時深!…その、落ち着いて聞いてくれ。
えーと…和服はスレンダーな体型の方が似合うって言うか…まあ、そういう事を言いたかった訳で……。
他意は無いんだ、断じて!」
「そ、そうっすよ。胸が全然無い方が和服、似合いますよ?
年の事は……まあ、気にしないのが一番?みたいな」

ブッチン!
何かが、盛大に切れる音がした。
…ってゆーか、馬鹿坊主の発言が、時深の最後のリミッターを解除しちまった感が否めねぇーーーー!!

一歩一歩、こちらに近付いて来る時深の足音は、まさに死刑執行のカウントダウン。
これを止めなきゃ…殺られる。((((゚д゚;;))))ガクガクブルブル
「………………………覚悟は出来ましたか?」
「で、出来てません!だから、ちょっと待った!頭を冷やそう。そう、冷静になるんだ!
合言葉はクール!!オ、オーケー?」
「………………問答無用!!」
うおおおぉぉ……orz 聞く耳ナッシングですよ、この人ーー!!(´Д⊂)
「待った、待った、本当に待ったーッ!!こ、この展開はもしかしなくても、もしかして―――!?」
「………お約束のオ、オラオラ(タイムアクセラレイト)ですか~~!?」
「YES!YES!YES!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」
     __
  「,'´r==ミ、
  くi イノノハ)))
   | l|| ゚ヮ゚ノl| <タイムシフト
   j /ヽ y_7っ=
  (7i__ノ卯!
    く/_|_リ

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァッッッ!!!」

薄れゆく意識の中、俺は思った。
………やっぱ、レスティーナのB66について言及するべきだった………。

―――漢達の談義は続……かず、悠人と光陰は無事ハイペリアに帰還できたのだった。………………魂だけ。
めでたし、めでたし。