交渉人 - ネゴシエーター

 ・1ターン目

今日は初めてエーテルジャンプというものを体感させて頂きました。
本当にびっくり。瞬きをしている間に、もうヒエレン・シレタなんですもの。一体どういう仕組みなのかしら。
実はクォーフォデさんを説得する、という真の使命があるのですけど、そんなの忘れちゃいそうです。


 ・2ターン目

今日はクォーフォデさんを説得しに行ったのですが(ちゃんと覚えてたんですよ)、
あっさりと断られてしまいました。なんでもこの土地が好きなのですって。とっても残念です。

 ・3ターン目

何故かまだ帰らなくても良いそうなので、今日はエーテルジャンプ施設を見学させて頂きました。
国家秘密というのでしょうか、周りに兵士さんが沢山いらっしゃって何だか落ち着きませんでしたけれど、
やっぱり技術者ですもの、つい触ってみたくなってしまいます(叱られちゃったので諦めましたけれど)。

 ・4ターン目

今日は大発見です。こっそり兵士さんの目を盗んで覗いてみた制御装置にバグ発見。
白衣に忍び込ませていた拡大鏡3号さんで調べたのですからこれはもう間違いありません。
ふっふっふっ、ヨーティア様。これは私を試されているのですね。試練なのですね。


 ・5ターン目

今日はクォーフォデさんのお家でお茶をごちそうになってきました。
クォーフォデさんのリアクタ技術に対するアプローチはとっても斬新なので、思わず時間を忘れてしまいます。
見識の高さといい、憧れてしまいますね。……あら、何か忘れているような…………。

 ・6ターン目

今日はちょっぴり時間がかかりそうなので、兵士さん達には少しだけお休みをして頂きました。
お茶に忍ばせたお薬がばっちり効いたみたいなので、じっくりと解析・改良に没頭。もう、技術者冥利につきます。
幾つか難しい所もありましたが、無事使命を完了。仕事の後のお風呂は気持ちが良いのです。

 ・7ターン目

昨日試してみた実験の経過がどうしても知りたくて、今日は拡大鏡17号さんに活躍して頂きました。
なんと彼さえあれば兵士さん達が居ても平気な位細かい所も盗み見れるというスグレモノなのですよ。
…………最初から使ってればよかったかしら。

 ・8ターン目

大変です。バグだと思っていたのはとんでもない思い違いだったと夢の中で気づきました。
のんびりと朝食を頂きながら考えてみたのですが、やっぱり間違いありません。
このままだとマナが暴走しちゃいます。施設に行ってみると案の定、装置の一部が異常音を発していました。
まだ兵士さんは誰も気づかれていませんが、早めに撤去しないと何とかの大飢饉みたいになっちゃいます。
こっそり直そうと思ったのですが、ピンセット756号さんが蒸発してしまった所で諦めました。
やっぱり私はまだまだヨーティア様には遠く及ばないようです。日々精進ですね。


 ・9ターン目

今日は久し振りにクォーフォデさんのお家にお邪魔しました。
クォーフォデさんのお話は大変面白く、お人柄といい、すっごく魅力的な殿方です。惚れちゃいそうです(きゃっ)。
そんな訳で、私もついつい引き込まれるように内緒話をこっそりお話してしまいました。
すると突然クォーフォデさんは青ざめ、立ち上がったかと思うと家を飛び出してしまわれたのです。
私も驚いて後を追いかけたのですが、なにやら兵士さん達ともめておられるご様子。何かあったのかしら。

 ・10ターン目

突然クォーフォデさんが、ラキオスの招聘に応じて下さる事になりました。
良く判りませんが、とりあえず私の使命は無事果たされたようです。熱意はちゃんと伝わるのですね。
ラキオスに戻ると、わざわざ憧れのヨーティア様がお出迎え。もう、log感激^2の3乗根です。√にだって入れちゃいます。
でも、やはり忙しいのでしょう、ヨーティア様はすぐにエーテルジャンプ施設でどちらかへと行かれてしまいました。
何だか慌てていらっしゃったようですので、ちょっぴり心配です。…………あら、何か忘れているような…………。


 ・後日談

今日は、エーテルジャンプを使ってイノヤソキマへ調査に向かった。
アカーリアがどうしてもついて行くと言ってきかなかったが、全力でお断りする。
何故かヒエレン・シレタの出会いからこっち、妙に懐かれているのだが、エーテルジャンプ施設にだけは触らせられない。
調査を始める前、街の噂で懐かしい名前を聞いた。ミュラー・セフィス。相変わらず元気なようで、なによりだ。
…………それにしてもアカーリア。いいかげん、私が女だと気づいてくれても良さそうなものだが。