夢幻の如し

我々は、戦い続ける。そう、雑魚と言われようが、何と言われようが。

「この戦い、勝たねばならない……」
ラキオスは、恵まれている。それは認めよう。
大体において、固有名詞があるのが何より大きい。しかし、だがしかし!

「敵だね! ボクはいつでも大丈夫だよ!」
顔グラや立ち絵が修正され、個別イベントまで発生し。
挙句の果てに、それ単体でゲームまで発表され。
そんな者を、最早雑魚と呼べるだろうか! いいや、呼べまいっ!(反語)

「はぁ……はぁ…… 剣持つのって馴れないなぁ……」
それより未だ戦闘台詞だけで放置されている我々こそ、正真正銘真の雑魚!
戦闘スキップされようが、個別判定が不可能だろうが、まとめて吹き飛ばされようが。
雑魚の中の雑魚、キング……違った、クィーンsオブ雑魚スピなのだっっ!!!

「活路はある、落ち着いていくぞ!」
こうして我々は、今日も戦い続ける。ただひたすら、補完の日々を待ち望みながら。