スピたんパイロットフィルム

第一詰所の裏。一本の大木の根元。
一人の少女が大人達に取り囲まれていた。
四方から差し出される大きな手。逆光で翳の差すそれを少女は拒絶する。
小さな腕を目一杯大の字に広げて。後ろにいるそれを庇うように。

ナナルゥ「後ろには、何もありません。本当です」(棒読み)
エスペリア「ナナルゥ、それはここに居てはいけないのです」
ウルカ「それと我々は相容れないもの。判って下され、ナナルゥ殿」

ロティ「……あの~」
ナナルゥ「! 出てきてはいけません。何故ですか? この子は何も悪い事はしていないのに」(棒読み)
オルファリル「それが宿命(さだめ)なんだよ……オルファ達と、スピたんの」
アセリア「ん……捕まえた」
ロティ「え? え……な、なんなんです?」
エスペリア「アセリア、そのままバルガー・ロアへ。御願いね」
アセリア「ん。まかせろ」
ナナルゥ「待って、連れて行かないで~~」(棒読み)

らんら~ら~らららんらんらん らんら~らんららら~


ヒミカ「………………」

ごしごしごし。

『キャスト ×:ナナルゥ ○:ネリー』