ラキオススピリット隊、第二詰め所。天気は快晴。
もはやラキオス隊の娯楽室と化している居間のカーペットで寝転ぶ『いつもの』面々。
オトナな何名かは、テーブルで優雅にティータイムと洒落こんでいる。
ちなみに我らがソゥユートはコドモな何名かとカーペットに寝転んでいた。
「ふあぁあああぁ~」
あまりの、まったりとした空気に大口を思い切り開けて欠伸してしまう。
そのとたん、ぽすッと口に何かをつっこまれる。
少し涙のにじんだ眠気全開の目で、悠人は自分の口になにか突っ込んだ相手を見る。
エスペリニャンが、妙に得意気な表情でその手を悠人の口に突っ込んでいた。
-いつからいるようになったんだろ、コイツ。
エスペリニャンは悠人の口の中で少し手を開いて何か残してから手を戻す。
悠人が口の中に残されたものを舌で確かめると、どうやらニボシだった。
ポリポリとニボシを食べる悠人を満足げに見ながら猫の仕草で顔を洗うエスペリニャン。
とりあえず、悠人はエスペリニャンの髪を撫で撫でしてやる。
ふにゃあ、と顔がとろけて耳や尻尾が微妙にぴくぴく動くエスペリニャン。
そうしていると、悠人は後ろからの視線に気づく。
視線の主は、シアーやヘリオンと一緒にハリオンに本を読んでもらってたロリペリア。
-コイツも、いつからいるようになったんだろ。
とりあえず、手招きしてやるとロリペリアはしずしずと悠人のそばによってきた。
じっ、と期待の眼差しで悠人を見ながら微妙に首を傾けて頭を差し出している。
期待に応えて、もう片方の手でロリペリアの髪を撫で撫でしてやる。
…その際、寝転がったままでは苦痛なので一度「よっこらさ」と起きて座りなおしたが。
悠人に髪を撫でてもらいながら、溶けてるエスペリニャンと幸せそうなロリペリア。
ちら、と向こうのオトナな何人かがお茶を楽しんでいる食堂のテーブルのほうを見る。
エスペリアと目があう。
-いつからいたん(ry
「私は最初からいます、ユート様」
顔だけ、いつもの優しい柔らかな微笑みのままで睨みつつピシャリと遮るエスペリア。
無駄かつ無意味に平和だった。