甘えん坊さん

ントゥタンは甘えん坊さん。今日もこっそりメダリオにーさんの布団に入り込みます。
「ンキュンギュル~♪」
「ふ…ふふ…蒸発…あ、あはははは…」
壊れかけています。
仕方ないので次はミトセマールねーさんの布団に潜り込みました。
「ギュルギュルル~」
「熱!熱!!や、焼けちまうじゃないのっ!」
追い出されました。
仕方ないので次はタキオスあにきの布団に潜り込みました。
「ぬ…くぉぉ…この熱さ、鍛練には…くはぁ…」
なんか嫌でした。
仕方ないので次はテムオリンおbs…いえいえテムテムのお布団に潜り込もうとして止めました。
命は大事だよね?とシトラ語で呟いて、ちょっぴり寂しく自分の部屋に戻ります。
「ふにゃ~…あ~、ントゥちゃんこんばんわ~」
「ギュルン!?」
ふにゃふにゃと耐熱ベッドの上で神剣に寄り添って寝ている子がいました。
ントゥタンの無二の親友、ユーフォリアちゃんです。
水色のパジャマは何度も寝返りをうったせいか肩を覗かせ、真ん中以外のボタンが外れて可愛らしいおへそが出ています。
ややずりさがったズボンから見えるのは、本当に局部しか隠していないとしか思えない水色のしましまローレグ。

一点の曇りもない肌を傍らの神剣、悠久のゆーくんに絡ませている姿は、そういった趣味の方々にはジャストミートでしょう。
健康的なエロスを振り撒いているユーフィでしたが、ントゥタンはそもそも種族が違いすぎるので特に劣情も感じず、訪問してきた親友を嬉しく出迎えます。
「ンッギュル~ン♪」
「はふわぁ…ントゥちゃん待ってたら寝ちゃってたよぉ」
こしこしと目を擦るユーフィは、ントゥの体を軽く引き寄せ、きゅっと抱き締めました。
それと同時に悠久が光り、ントゥタンの神剣、炎帝も悠久と同調するように優しく二人を光で包みました。
普段は高熱を発しているントゥタンでしたが、二つの神剣の力でユーフィにはぽかぽか暖かいくらいに感じられました。
「ふにゃ~…ントゥちゃん~…」
「ンギュ~…キュルキュ~」
傍らに感じるトモダチの温もり。
今日はいい夢が見れそうだな、とントゥタンは安らかに思いました。

おわり