ろすと ばーじん せかんど いんぱくと

 ネリーの早朝奇襲えっちの次の日、その再びの朝駆けをエスペリアにばっちり阻止されたネリーは、結局その翌日は早起きする事ができなかった。
 さすがは三日坊主というべきか。いや、三日すら続いていないのだけれど。
 けれども、それはネリーだけの事。
 シアーはその日の朝も、しっかりちゃっかり悠人の布団に潜り込んでいたのだった。

 朝。
 文字通り精も根も尽き果てて死んだように眠っていた悠人が、不穏当な感触を下半身に覚え、思わずびくりと目を開く。

 二日前、悠人が目覚めたら、♂が、泣き喚くネリーの♀に突き刺さっていた。それはもう根元まで、ぶっすりと。
 悠人が何かしたワケではない。むしろ逆だ。
 ネリーが寝ている悠人を襲い、壮絶に自爆したのである。
 しかし不可抗力とはいえ、悠人はネリーの膣内に、数日溜め込んでいたものをたっぷりどっぷり注ぎ込んでしまった。
 その場面を、エスペリアに目撃されてしまった。
 かくして悠人は正しき道へと戻されるべく、二日間に渡り、エスペリアの誠心誠意による献身的更生指導を受ける事になったのである。
 快楽に次ぐ快楽の果てに全部搾り取られたと思っても、超絶の技巧で問答無用に復活。
 限界を越える酷使に♂が擦り切れてしまっても、神剣魔法で問答無用に回復。
 体の他の部分は全く力が入らなくなって、意識も朧になってしまっているというのに、♂だけはひりつく痛みと真っ白な快感に支配されている、まるで自分が♂だけになってしまったような感覚。
 全身虚脱状態の中で、♂だけが力強くそそり立つ不思議。
 体の中身を全部融かされ、搾り尽くされたと本気で思えるほどに、出して出して出して出して出して出して出して出しまくった。否、出させられた。
 真っ白に霞み痺れた意識は、終わらない快楽の波に為すすべなく攫われ、あっちの世界にいってしまい、帰ってこられなくなってしまう寸前だった。
 その指導も本当ならば一日で終わる筈であったのだが、ネリーの二度目の朝駆けを阻止したエスペリアが悠人の朝の生理現象を見つけてしまったのが運のつき。
 前の晩の食事に、食べている途中でアセリアとオルファリルが鼻血を出してしまうほどのスタミナ料理を山盛り食べさせられたことなど、全く全然理由にならない。
 これはただの生理現象だ、ネリーに興奮したわけじゃ無いんだ、と言う悠人の半ば泣きの入った声は、あっさりとエスペリアの喘ぎ声にかき消される事とあいなったのである。合掌。

 さて、悠人は目を覚ました。正確には、起こされた。
 下半身が、もっとはっきり言ってしまえば♂が、温かくぬるついたものに包まれ、甘い快感を訴えてくる。
 布団の中でもぞもぞと動くその正体を見極めようと、半ば脅えながら悠人はシーツを剥いだ。
 そこに現れたのは、つややかな青いおかっぱ髪。
 一糸纏わぬ幼い裸体が、窓から差し込む朝日に全てを曝け出す。
「は、ひふはっひゃっひゃ」
 ♂から口を離さずに喋るものだから、不規則な快感が生み出される。
「うおぁ……ま、まずはシアー。喋るときは……口を離してくれ」
 こんな状況でも、ひとまずは冷静さを失わずにそう言えた辺りは、この二日間の経験による成長と言えるのかも知れない。
「ゆーほはは、ひほひひひ?」
「た、頼む。口は離して喋ってくれ」
「ぷはっ。ユート様、気持ちいい?」
「う……キモチ……いいけど……」
 ここで真正直に応対してしまうところが、いかにも悠人である。
「よかったー」シアーはにっこりと満面に笑みを浮かべる。「シアーね、一生懸命練習したんだよ」
「れ、練習!?」
「うん。漫画の本読んで勉強したの」
 他の男にではなくて良かったと安心しつつ、なんでシアーがエロ漫画なんか読んでいるんだ、と悠人は思わざるを得ない。
 しかしシアーが読んで参考にしたのはただの一般向け少女漫画である。
 勿論ものにもよるが、少女漫画の凄いものは本当に凄いので、一読してみるとよろしい。

 それはさておき。
 説明を終え、改めて♂を咥えなおそうとするシアーを、悠人は必死に手を振って制する。
「だ、ダメだ、シアー、やめろ」
「……ネリーはいいのに、シアーはダメなの?」
「いや、ネリーもダメだ」
「でもネリーは『ユート様にオトナのオンナにしてもらっちゃったー』って、言ってたもん」
「そ、それはだな……」
 ネリーの♀に♂を突き入れ、膣内にたっぷりどっぷり放出してしまったのは事実。
 何を言っても言い訳にしかならないのではないかと、悠人は逡巡する。
 誠実も考えものである。
「シアーじゃ、ダメなの?」
 上目遣いの涙目で、シアーは悠人にうるうると訴える。
「ダメってワケじゃなくて……えっと」
 ここで突き放せないのが、悠人の悠人たる部分。優しいとも言えるし、ヘタレとも言える。
「じゃあ、いいんだ」
 シアーは、そんな悠人を見てにぱっと笑う。
「う、嘘泣きか!?」
「えへへ~、はむっ」
「うおぁぁ!? シ、シアー!! ダメだって!!」

 これはもうなりふり構っていられないと大きな声を出して身を引いた悠人を、シアーは抑えた声で制する。
「あんっ!? ユート様、そんなにおっきな声出したら、エスペリアが来ちゃうよ?」
「……ぇ?」
 条件反射的に悠人も動きを止めて小声になる。
「今見つかったら、ユート様、エスペリアにすごく怒られるよ?」
 可愛く小首を傾げて、他意無く残酷な事実を告げる。
 その通りだ。全くもって反論できない。
 いつの間にか悠人の下半身からはズボンも下着も抜き取られており、昨日、一昨日とエスペリアに限界まで搾り取られたというのにも関わらず、♂はもう元気一杯だ。
 やはり、スタミナ料理のお陰だろうか。
 昨日の夕食のメニューも、一昨日と同じくこれでもかと言わんばかりのスタミナ料理だったのだ。アセリアやオルファリルが、食べている途中で鼻血を出してしまったのも同じく。
 最も、それほどの料理でなければ、今頃悠人はミイラになっていたかもしれないのだが、それが言い訳にならないのは、先日、身を持って実証済みである。
 そして元気な下半身を露出した悠人の傍らには、すっぽんぽんのシアー。
 もしもこの状況をエスペリアに見つかったら、何を言っても絶対に通用しない。
 昨日、一昨日と同じく、今日もまた天国兼地獄を味わう事となる。
 それはヤバイ。今度こそ完璧に干からびてしまう。
(ダメだ。俺はまだ、こんなところでゲームオーバーになるわけにはいかないんだ。だが……ど……どうする!? どうなる!?)
 悠人が言葉に詰まったのを肯定と受け取ったのか、シアーはその隙にぱくりと♂を咥え込んだ。
「ふおおぉっ!?」
 小さな口に♂を奥まで頬張り、ちろちろと舌を使って刺激を与えてくる。
 その技は、エスペリアほどとはいかずとも相当のものだ。一生懸命練習したというのは、伊達ではない。
 一方でぎこちなさや、不慣れな懸命さも残っている。
 それがエスペリアの技巧とはまた違う新鮮な快感として、悠人に襲い掛かる。

「シアー、ちょっと待て、待ってくれ」
「あんっ!? ユート様、逃げちゃダメなの~」
「ぬあっ!?」
 悠人は何とか上半身を起こそうとするが、シアーは咄嗟に♂を咥えたままで体を動かし、悠人を体全体で押さえ込む。
 期せずして69の体勢。
 シアーの体格上目の前に♀……という訳ではないが、逆にそれゆえシアーの体のちっちゃさが強調される。
 そしてこの体勢でシアーの方に目を向けようとすると、必然的に♀を見る事になる。
 悠人を押さえ込むべく大きく広げられたすべやかな足と足の間では、犯罪的な絶景が無防備に晒されている。
 漫画であれば、『どーん!!』と書き文字が入るくらいに堂々と。遮るものなど何も無く。
 若く固さを残す青い果実。前人未到の地。
 ソ○倫という、役に立っているんだかいないんだかすら定かではない防衛軍の目をかいくぐり、秘めやかに息づくその地は、成熟には遠く、しかし成長の兆しが確かに見える。
 その♀の上ではお尻の穴がシアーの力の入り具合を示す様にきゅっと締まっていて……
「ぷぁっ!? ユート様、おっきくなったー☆」
「うお~~~!?」
 見てはいけないと思いつつ、何を詳細に観察しているんだ俺は!? と、悠人は我に返る。我に返るといっても、混乱の渦中に戻っただけだが。
 悠人はロリコンでは無い。少なくとも、悠人自身はそう思っている。いや、そう信じている。
 けれども、発育途上とはいえ、若く瑞々しい♀を目の前にして無反応でいられる程に、悠人は聖人でもなければ枯れてもいない。
 葛藤する悠人の、視覚にはシアーの♀がアップで映り、聴覚にはちゅぱちゅぱという生々しい音が響き、嗅覚には女の子の優しい匂いが漂い、触覚にはふにふにと柔らかい肌の感触、そして♂を貫く痺れる快感。
 五感のうち四感までが状況に支配されている。残る一感覚が悠人の良心であるが、それだけに誘惑もでかい。
 シアーの、この体を舐めて味わってみ……いやいやいや!! 俺は何を考えているんだ!?

「あんっ!! そんなにぴくぴく暴れちゃダメなのー」
「うあぁ!?」
 混乱の中にも、悠人はどんどん限界に近づく。
 このままでは間違い無くシアーの口の中に出てしまう。それはヤバイ。とてもヤバイ。
「うぁぁぁっ! 駄目だ、このままじゃ……」
 限界を目前にしながらも、きつく歯を食いしばって悠人は耐える。放出を堪える。
 けれども、シアーは悠人の、そんな死に物狂いの努力を嘲笑うかのように、悠人の♂の先端、尿道口の部分を無邪気に甘噛みした。
「!?」
 ちくん、とした軽い痛み。
 予期しない刺激に、人は弱いもの。悠人の全身がびくりと跳ねた。
 限界まで張り詰めた緊張を破るのには、充分過ぎる不意打ちだった。
「うぁぁぁっ!?」
 どぷっ!!
 シアーの口の中に盛大に放出。大放出。
 夜の間に充填された朝一番の新鮮な精を、シアーは躊躇い無く、こくん、こくんと飲む。
 全部飲んだうえに、更にちゅるっと、尿道に残った精をも吸い出す。
「ぐぁ……ぁ……」
 ちゅるん、と♂から口を離す。

「う~、おいしくないよ~」
 可愛く眉を寄せたのも僅かの間の事。
 精と一緒に魂までも放出してしまった様な悠人の表情を見て、にっこりと笑む。
「ユート様、気持ちよかったんだ。よかったぁ。えっと、じゃあ、次はシアーに入れるね」
「え、あ、おいっ、シアー、ちょっと、ちょっと待て。待ってくれ」
 快感と罪悪感に現実逃避じみた放心状態になっていた悠人も、いつまでも意識を手放してはいられない。
 とはいえ、悠人はシアーに強く出られない。
 そもそもにして、はっきりと拒絶したり、割り切って据え膳を食える位なら、ヘタレなどとは呼ばれないのだ。キングオブヘタレ、ここにあり。
 結局あたふたするだけの悠人に、シアーはがばちょと抱きついた。
 傍からは控えめに見えるシアーだが、実のところ、気を許した相手にはとことんまでに、ネリーをも越える程に積極的になる。
 ついばむどころか、むしゃぶりつくようなキスをする。
 ぷにぷにと柔らかく、悠人よりもちょっぴり体温の高めなシアーの舌が、悠人の口の中を激しく優しく蹂躙する。
 シアーの口の中は、悠人の予想に反してぬるつき、変に生っぽい味がした。
「ぷはっ」
 ちょっと疑問な表情の悠人と、シアーの口の間に唾液が橋を作って切れる。
 シアーが、悠人の疑問顔に答える。
「『せーえき』って、やっぱり、おいしくないよね」
「あ……」
 うわー!? である。
 ♀を味わうのは抵抗が無くとも、それどころか女の子のものであればお尻の穴ですら魅力的に感じるとしても、自分が♂から出したものを味わうのにはとても抵抗がある。
 身勝手と言う無かれ。男とはそういう生き物だ。
「でも、キスはすきー☆」
 シアーは、そんな悠人の心中を察する事も無く、再びむしゃぶりついてくる。

「むーーー!?」
 自分の精液を味わいたく無い悠人は、けれどもシアーを押しのける事はできない。
 そんな事をしたら、シアーは絶対に泣く。間違い無い。
 悠人は女性の、特に年下の涙にはとことん弱いのだ。
 だから悠人は、自らの舌に唾液を絡ませ、シアーの口の中を洗い流す様に流し込む。
 シアーはちょっと驚き目を丸くしたが、すぐに恍惚の表情を浮かべ、悠人の唾液を、んくっ、んくっと飲み下す。
 悠人はやってしまってから、これは普通にキスをするよりも遥かにエロいと気付くが、後のまつり。
「ふうっ」
 口を離したシアーが、自らの唇をなぞる。
 穏やかに息を吸い、ほうっと優しく吐き出す。さっきとは違い、キスをしながらも息をしていたので、ぷはっというような息継ぎでは無い。
 そのシアーの仕草に、悠人はぞくりと来た。来てしまった。
 まだまだ子供として見ていたシアーの中に、確かな女の色香を認めてしまった。

 つややかな青色の髪。
 可愛く整った顔。
 海を思わせる深い藍色の瞳。
 綺麗な鎖骨。肌理は細かくも健康的。
 華奢な印象の体つきながら、痩せているという訳では決して無く、体のラインは見るだに柔らかそうなカーブを描く。
 膨らみ始めた胸の先端には、ピンクのぽっちが可憐に息づいている。
 性が今まさに開花しようとしている。そんな危うくも妖しい魅力を有した肢体。

 悠人は思う。
 女性というものは生まれながらにしてその内に『女』という魔を住まわせているのではあるまいか。
 年を経て身につけるものでは無しに、それはそもそも内在するものであり、年を重ね、自制を覚え、子供の面を抑える事ができる様になった時に、それが表に見え易くなるというだけなのではあるまいか。
 取り立てて主張をしない控えめな姿にこそ色気を感じてしまうというのは、そういう事ではあるまいか。

「ユート様?」
「ふぉおおおおっ!?」
 アイデンティティの崩壊を防ぐ為に、自らへの言い訳を探すかの如き思索に入りかけていたところへ間近で声をかけられ、悠人は思わず変な声をあげてしまう。
 しまった、と思ってももう遅い。シアーの裸体をよくよく見てしまった事で、悠人の♂は元気ハツラツ復活してしまっている。
「うわぁ☆」
 そしてシアーは、宝物でも見るようなきらきらした目で、まじまじと♂を見つめている。
「へぇ……、さっきはおふとんの中でよく見えなかったけど……こう……なってるんだ……」
 そっと手を伸ばす。
 シアーの手が触れた瞬間、♂がびくりと大きく跳ねた。
「きゃっ!?」
 シアーは驚いて手を引っ込めるけれども、瞳の中の好奇心の光は強さを増すばかり。
「今の、ユート様が動かしたの?」
「い……いや、勝手に動いた」
「へぇ……勝手に動くんだぁ……自分じゃ動かせないの?」
「ある程度だったら動かせるけど」
「動かせるの?」
「あ、う、うん」
「ユート様、動かしてみて!!」
「だ、だけどな、シアー……」
「お願いなの」

 純然たる好奇心に満ちたその目には、淫猥な色は全く無い。
 そもそもが素直な悠人は、結局抗いきれずにシアーの言う事を聞いてしまう。
 悠人が微妙に力を込めると、♂がぴくぴくと動く。
「うわーっ! すごいすごいユート様!!」
 非常に羞恥プレイである。
 俺は何か悪い事をしたのだろうか。と、悠人は天を仰ぎ、まさに今、悪い事をしている真っ最中なのだという事実に凹む。
「かわいいよね」
 シアーが悠人の♂をまじまじと見つめながら言う。
「そ……そうなのか?」
「うん、かわいい」
 シアーの趣味は解らない、と悠人は思った。
 シアーは再び手を伸ばし、♂の先に手の平を乗せる。
「なでなでしてあげるね、いい子いい子」
 びくびくびくっ!!
『そんな事されたら、もういい子でいられません!! 利かん棒の暴れん棒になっちゃいますよ!?』
 悠人の中で声が響く。これは悠人の下半身の叫びか。もはや混乱の極みから抜け出せない。
 悠人が幾ら自制心を発揮しようと思っても、直接的な刺激の前には風の前の塵に等しい。
 シアーは♂を軽く掴んで向きを変え、色々な角度から観察する。
 くんくん、と、鼻をならして匂いまでかぐ。
「すごい血管浮き出てる……ユート様、すごいオトコらしいねー」
 いや、確かに血管浮き出して力のこもった姿は雄々しいといえばそうなのだろうけれども、そんな褒められ方をするのもどうなんだろう。

 すっとシアーが悠人に身を寄せる。くいっと♂を掴む。
「じゃあ、入れるね」
「え?」
「えいっ!」
 止める間も無い早業。
 ♂に手を添え、自分の♀と位置を合わせると、シアーは一気に腰を落とした。
 こういう時の思い切りの良さ……というか考えの無さは、良くも悪くもネリーそっくりだ。
 小さな肉の輪を無理矢理に広げて通過する感覚と、狭くて熱い肉のトンネルを押し分け、擦り上げながら進む感触と、薄い肉の扉を突き破る感触と、最奥に辿り着いて先端で肉を押し込む感触と、そんな生々しい感触が全部一気にキた。
「ぐおぁぁ!?」
 悠人は突如襲い来た圧倒的な快感の高波に思わず唸り声をあげてしまう。
 とはいえ、ここで決壊してしまわなかったのは、エスペリアの教育の賜物だろう。
「ひうっ!?」
 一方のシアーは、想像を越えた激痛に息を呑む。
「うぅ……痛いぃ……痛いよぉ……」
 ネリーの様に泣き叫ぶという事は無かったが、可愛い顔を苦痛にゆがめてぽろぽろと涙を流す姿は、余計悠人の罪悪感をかき立てる。
 シアーの♀は限界までぎちぎちに広がり、今にも切れてしまいそう。
 サイズが違い過ぎるとも見える悠人の♂が根元までぶっすり突き刺さって、シアーのお腹を中から押し込んでいる。
「し、シアー、大丈夫か?」
 見れば解る。大丈夫な訳は無い。それでも反射的に言葉が悠人の口をついて出る。
 荒れ狂う快感をどうにか押さえ、説得にあたる。

「ぐぅ……もうちょっと大人になってからで良いんだから、今は無理するな……」
 けれどもシアーは、悠人の説得に首を横に振る。
「だ……大丈夫だもん!!」
「けど、シアー」
「大丈夫だもん!! ネリーだって我慢したんでしょ!? シアーだって我慢できるもん!! できるんだもんっ!!」
 シアーが声を上げ、痛みを堪えようと力がこもるたびに、♀が♂をきゅうきゅうと締め付ける。
 ネリーは我慢できてなかったし……と、突っ込みを入れる余裕も無い。
 いや、♂は根元までみっちりと突っ込んでしまっているのだけれども、それはそれ。
「んーーーっ!!」
 先に動き出したのはやっぱりシアーだった。ぐっと腰を持ち上げる。
 狭すぎるシアーの♀は、悠人の♂に引きづられ、内側から引っ張り出されそうになってしまっている。
 ♂が抜けるギリギリまで腰を浮かすと、シアーは再び一息に腰を落とす。
 どすり、という音が聞こえそうな勢いで♂がシアーの♀を貫く。
「うぐっ……うぅ……イタくない……イタくないもんっ!!」
 涙をこらえながら、こらえきれずに涙をぼろぼろ零しながら、それでもシアーは動くのを止めない。
 潤滑液の少ない♀は、悠人の♂に激しく擦られる。引っ張られ、押し込まれる。
 できたばかりの傷口を擦られる鋭い痛み、腹を突き上げる鈍く重い痛み、それでもシアーは動きを止めない。
「ん~~~んっ!!」
 涙をぽろぽろと流しながら、シアーは激しく腰を動かす。
 腰を浮かせ、一気に落とす。
 その度悠人の♂が、シアーの♀をこそぎ取るように引き抜かれ、穿つように刺し込まれる。
 ♂に鮮血が絡んでいるのが、痛々しさを更に際立たせる。
「イタくないもんっ!! イタくないんだもんっ!! ユート様にキモチ良くなってもらうんだもん!!
 キモチ良くっ!! なってもらうんだもんっ!!」

 最初からラストスパート。
 経験が無く、加減も何も知らないがゆえの凄まじさ。
 どちゅ、どちゅ、と、固く張り詰めた♂が激しくシアーの最奥を突く。シアーのお腹を、内部から押しつぶしそうな勢いで。
 きつくて熱いシアーの♀に締め付けられながら、激しく上下に動かれ擦られ、悠人は一気に快楽を駆け上る。
(や、やばいっ!!)
 痛みすら感じるキモチヨサに、あっ、という間に限界が来た。
「シアー、離れてくれっ!! もう出ちまうっ!!」
 ここで正直に白状するのは、さすがは悠人。懲りない男である。
 その言葉を受けて、やはりというか、シアーはぐいっと腰を押し込む。
 シアーの♀が悠人の♂を根元まで飲み込む。シアーのお腹が、大きく張り詰めた♂に中から押し込まれて、ぽっこりとしてしまうくらいに。
 同時に、ひしりと抱きつき、足をも巻きつけ、悠人をがっちりとホールド。
「シ、シアー!?」
 今更慌ててももう遅い。
 離れろと言って離れるかどうか、少し考えれば解ったのだろうけれども、まぁ考えている余裕など無かったので、ある意味仕方ない……のかも知れない。
「んーーーーーーっ!!」
 動きを変えたからだろうか、シアーの♀も今までとは違ううねり方をした。
 それが、決定打。
「ーーーーーーっ!!」
 悠人の♂が、シアーの狭い♀の中でびくびくびくんびくんと暴れながらびゅーびゅーびゅーびゅーと精を吐き出す。
 昨日、一昨日とエスペリアに限界を超えて搾り尽くされ、今日も二回目の射精というのが嘘の様。
 出口を押さえられたホースから水が噴き出すような、精液の流れるそのあまりの勢いに、尿道が破裂してしまいそうな痛みすら感じる。
 ちかちかと悠人の目の中で光が瞬き、頭の中が真っ白になる。
 吐き出された精は、みっちりと栓のされた♀から出る場所もなく、そもそも♂の先端が子宮口にきつく押し付けられているので、シアーの子宮内にどぷどぷどぷどぷ流れ込んでいく。

「がぁ……ぁ……」
 呻きながら悠人がシアーを見ると、そこには射精している悠人をじっと見つめる目があった。
 シアーは涙を浮かべつつも満足気な微笑をたたえて、射精真っ只中の悠人の顔を見つめていた。
 瞬間の様でいて永遠の様でもある十数秒の後、ようやく悠人の精の放出が収まったのを認めると、シアーはくてんと小さな体を悠人に預ける。
 ふにふにと柔らかな肢体が、汗でぺちょりと密着する。
 シアーのとくん、とくんという心音が、悠人のどくん、どくんと激しい動悸が互いに直に伝わる。
 火照ったシアーの体温を、今の悠人は火傷しそうにすら感じる。
 せわしく息をしつつ、まだ涙の跡の残る上目遣いで、シアーは悠人を見上げた。
 無邪気な優しい笑みを口元に浮かべて言う。
「次は、シアーも気持ちよくなれるかな? またやって、今度はシアーも気持ちよくしてね、ユート様」
 自らの下腹部に手をあてながら、にっこりと。
 シアーは、とんでもない女になる。それは半ば、悠人の確信だった。

 その時。
 ばたーん!! と、大きな音を立てて扉が開いた。
「シアー!! ここにいるでしょ!!」
 飛び込んできたのはネリー。シアーを見つけて大声を上げる。
「あーーーっ!! やっぱりーーーっ!! シアー、ずるいーーーっ!!」
「シアーはずるくないもん!! ネリーとおんなじコトしただけだもん!!」
 シアーも、悠人の体にぎゅうっと抱きつき、ぴったりぺったり密着しながら反論する。
「ね、ユート様☆」
 まだ激しい鼓動を刻んでいる二人の心音が、体温と共にお互いに伝わる。悠人の鼓動が、もうワンテンポ激しさを増した。
 しかし二人が裸でくっついているのを見せ付けられたままでいるネリーではない。
「うーーーっ!!」
 言葉にならない唸り声を上げながら二人の間に飛び込み、そのままシアーを強引に押しのける。
 まず体が動くあたりは、やはりネリーである。
「えいっ!」
 ちゅぽん、と音を立てて、悠人の♂がシアーの♀から抜ける。
「やんっ!?」
 押しのけられたシアーは、そのままひっくり返って裸のお尻を天井に向ける。
 ぽっかりと卑猥に広げられた♀が、鮮やかに内部を見せていたのもほんの僅かの事。
 ♀はすぐにきゅっと締まって、それに伴って中から鮮血の混じった濃厚な精液が漏れ出し、糸を引いてとろりと垂れる。
 その酷く淫猥な格好のシアーに、悠人は思わず目を奪われるが、その間にもネリーは行動を続けていた。

 ネリーはシアーの♀から抜けたばかりの、湯気の立ちそうな悠人の♂を素早く咥えると、まるでストローでジュースを飲むかのように思い切りちゅーっと吸った。
 手加減無し。空っぽになった中身までも吸い出すが如く。
「うごおぉぉ!?」
 シアーにしても、ネリーにしても、あまりの行動の早さに悠人は対応どころか判断も追いつかない。
「うー。おいしくないー」
 シアーとおんなじ感想を言いながら、それでもネリーは得意気な表情で、ひっくり返ってお尻を天井に向けたままの格好のシアーを見た。
「ふふーん。シアーよりもネリーの方が、くーるなオトナのオンナなんだから」
 そのネリーの挑発的な言葉に弾かれる様に、シアーもがばっと起き上がる。
「ネリー、ず~る~い~っ!! シアーもちゅーって、やりたかったのに~~~!!」
「もう遅いもんねーだ」
 息もつかせぬ快楽の連続に、悠人はもう文字通り息も絶え絶え。
 それなのにシアーは、元気なものだ。
「い……一体、どこでそんなの覚えるんだ……」
「漫画に描いてあるんだよ。こーすると、オトコの人は気持ちいいんだって」
「シアーの漫画だもん!! もうネリーになんて、読ませてあげないんだもん!!」
「い……いいもん!! じゃあ、シアーが漫画読んでる間、ネリーはユート様といちゃいちゃなコトしてるんだから!!」
「ず~る~い~っ!!」

 大声で口喧嘩を始めるネリーとシアー。
 そこで悠人の頭のスイッチが、ようやく一つ入った。
『こんな大騒ぎをしていたら、エスペリアに気付かれてしまう。』
 ぞわり。
 背が粟立ち、汗の質が変わった。
 弛緩していた♂の後ろの袋が、きゅっとすぼんだ。
 急速に覚めた頭が、冷静に現状を認めはじめる。
 ぐちゃぐちゃの布団の上には赤い染み。悠人もシアーも裸の汗だくで、おまけにシアーの♀からはとろとろと精が流れ出して糸を引いている。
「わ、わかったから、もう少し静かに……」
 時間を置いたからといって状況が改善されるワケでは無いが、さりとて、今この状況をエスペリアに見つかる覚悟は無い。
「そんなに大騒ぎしたら、エスペリアに!! エスペリアがっ!!」
 けれども幼いブルースピリット二人はヒートアップしていて、もう悠人の言葉なんか届かない。

「ネリーの方が先にオトナのオンナになったんだから! イチジツのチョーがあるんだからね!!」
「シアーはオトナのオンナになりたてなんだもん! ぴちぴちなんだもん!! 男のヒトは若い子の方が好きなんだもん!!」
「ネリーだってまだまだ新鮮なんだから!!
 ハリオンに回復してもらったから、ショジョマクも元に戻って、オトナのオンナだけどショジョなんだからっ!!」
「ネリーは、オコチャマとオバサンが一緒になってるだけだもん!
 シアーは、さっきオトナのオンナになったばっかりだし、それにシアーの方がおっぱいおっきいもん!! シアーの方が新鮮なオトナの女なの!!」
「お、おっぱいは……シアーがおでぶなだけでしょー!
 ユート様は、ネリーの『すれんだー』な『ないすばでぃ』にメロメロなんだから!!」
「シアーはおでぶじゃないもん!! ネリーみたいなのはただの『ハツイクフリョー』って言うんだから!!
 ネリーみたいな幼児体型が好きなのは、コウインだけなんだもん!!」
「コーインなんてやだー!! ネリーはユート様がいいの!!
 シアーがコーインにすればいいでしょー!!」
「シアーもユート様がいいんだもん!!」

 泣きそうになりながらの悠人の必死の懇願も、二人には届かない。
 そして……、
 エスペリアが……、
 ゆっくりと……、
 ……姿を見せた。

「……ユート様」
「ひいっ!!」
 ネリーが開けっ放しにしていた扉を淑やかに閉め、静々と悠人の側に歩み寄り、もの柔らかな声で悠人に語りかけてくる。
「ユート様にも、本当に困ったものですね」
 悠人は凍りついた。
 いつも通りのエスペリアの笑顔。穏やかな声。
 ただ、背負ったオーラだけが違った。
 幼いブルースピリット二人も、一瞬で口論をやめ、部屋の隅でガクガク((((;゚Д゚)))ブルブル状態になっていた。
「エ、エスペリア……こ……これは……」
「解っておりますよ、ユート様。ええ、ええ。解っております」
 エスペリアはにっこり慈愛に満ちて笑み、悠人の頬を優しく、どこまでも優しく撫でた。
「解って、おりますとも」


 ……おしまい(イロイロなイミで)