トキミラッシュは教育上アレです

うふふ・・・やっとこの日が来ました!久しぶりに悠人さんに会える・・・嗚呼、な
んて素晴らしい日でしょう!森の木々の隙間から見える青空が私を祝福してく
れているようですっ!
「あ、居たー!」
っ!この世界の住人?仕方ありません。いつもなら昏倒させて終わりですが、
今日この日を邪魔するなら容赦は・・・って、何処かで見たような・・・。というか
飛んできた?背中のアレはもしかして・・・。
目の前に着地して、深くお辞儀をする少女。
「はじめましてトキミおばさん。ユーフォリアです」
「お、おばさんっ!?」
「あれ?パパはそう呼ぶように、って・・・」
初対面で何をこの・・・って、そうだ。この髪。アセリア!ということは・・・。
「ユーフォリア、と言いましたね。貴方の父親の名前はなんと言うのですか?」
「えっとね。パパは・・・え~っと・・・そうだ。『ゆうと』って言うんだよ」

「お、時深。久しぶ・・・うおっ!」
「詳しくはあとで聞きます。今は死んでください。というか死ね!死んぢゃえ
~!」
「トキミ、ユートを殺しちゃダメ。ユーフィにはそういうの、見せたくない」
「何を?」
「くっ・・・確かに教育上アレですね」
「アセリア、信じてたぜっ!」
「やるなら向こうのほうで。半殺しまでだ」
「仕方ありません。それで妥協しましょう」
「アセリア~!」
「ユート。自業自得」
「それでは、悠人さんは借りていきますね」
「ん。ほどほどに」
「?・・・ママ、パパとトキミおばさん、どうしたの?」
「一緒にお散歩だ。ユーフィは私とお留守番」
「は~い」

「良いかユーフィ。もう時深のことを『おばさん』って言っちゃダメだからな」
「え?でもパパが・・・」
「良いからっ!『お姉さん』か『トキミさん』って呼ぶように!」
「わかった~」