妖精たちの休息

黄金週間。それは、様々な記念日が重なった国民の休息の時。

「・・・ん。完成」
アセリアは部屋で制作活動に打ち込み、
「ここは少しだけリクェムを入れるのです。そうすると――」
「なるほど・・・しかしそれでしたら――」
「うぅ~。エスペリアお姉ちゃんもイオお姉ちゃんもレベル高すぎるよぅ」
エスペリアとオルファはイオから料理を教わり、
「これほどが頃合でしょう。・・・おや、これは」
「蕾ですね。・・・花が咲くのが楽しみです」
ウルカは給仕服を着て、同様の服を着たクォーリンと共にた花壇の世話。
「・・・ふぅ。休みの間に読みきれるかしら」
セリアは部屋やリビング、庭の木の下で読書をし、
「どうだ、すごいだろう!!これはだな――」
「うわぁ~・・・よくわかんないけど。すご~い!」
「すご~い」
「わあぁぁ!お二人とも勝手にいじっちゃダメですよぉ~」
ネリーとシアーとヘリオンはヨーティアの発明で遊び、
「ヒミカぁ~、ちょっと手伝って欲しいんですけどぉ~」
「えぇ!?今良い感じ・・・わかったから詠唱を止めなさい。今すぐに」
ヒミカとハリオンは共にお菓子作りに興じている。
「――――~~♪」
ナナルゥは森の中で草笛を吹き、
「んぅ・・・暖かい」
「そうね。良い天気で良かった」
ファーレーンはその近くの木の陰で、まどろむニムに膝枕をしている。


黄金週間。それは過酷な日々を送る戦士たちの一時の休息。