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あとがき

まず、支援頂いた方、有難うございました。
黒☆魂の信頼です。今回、ヘリオン&妖精部隊のお姉さん?モノを書いてみました。

ある小説に、こんな一説があります。
「気持ちは伝わらない。伝わるのは、伝えた言葉だけだ。黙って気持ちだけを判ってもらおうという他人への依存、それが『甘え』だ。」と。
(本当はもう少し長いので、少し割愛させて頂きました)
勿論受け手の観察能力や状況にも左右されるのでしょうが、こと恋愛事に関しては、この傾向がより強いようです。
受け手としてどう考えてもアンテナの感度が鈍そうな悠人に、気持ちを伝える為に無条件の努力をするとしたら誰だろう?
そんな流れで頭に浮かんだのが時深とネリー、そしてヘリオンでした。その中から今回は、ヘリオンの努力モノを書いてみたいと思いました。
ヘリオンものというとこのスレでは最早伝説となったあの方の作品がある訳ですが、自分なりのヘリオンも求めてみたいな、と。

前スレの304さんに、Ⅲの感想レスで、「想うだけでは何事かを成すには足りない。」という一文を頂きました。
内心どきりとしたのですが、自分の中で、恋愛事に関しての、これがアセリアとヘリオンの違いだと思っています。
判らないままで、それでも体一杯にそれを表現し、伝えられそうなヘリオン。
極端に感情表現に不器用で、相手によっては伝わりにくい、アセリア。
どちらもとても優しい良い娘なのですが、アセリアにはどうしても自分の気持ちに気付く「切欠」が必要なのではないかと思いました。

一時期、アセリアについてかなり深く考え込んでしまった時期がありました。
ゲーム本編ではその性質上、アセリアルートでは無事悠人と結ばれますが、その感情が芽生えた時期はいつだったのだろうか。
戦いにひたすら純粋で、その意味合いすら持たなかった彼女。何の為に、とようやく自分に問いかけ始めたばかりの彼女。
どうしても、アセリアがハイペリアに居た段階で、悠人に対して持っていた感情の正体に気付いていたとは思えない。
ではその変化はどこで発生したのか。そこで感情移入しつつ何度かプレイし直し、自分なりに出した結論が、
「リーソカ」以降ではないだろうかというものでした。つまり、「態度」が悠人に「伝わった」、それ以降ではないか、と。
また、ルートに入ってからは、ライバルらしいライバルが現れません。
良い意味で透明なアセリアの感情に、ライバルの存在はどう影響するのだろう。もしあそこで、Hまで至らなかったら?
もし先に、ライバルが肉体関係を持ってしまったら?そんな妄想も、このSSの切欠になりました。

妖精部隊の補完、特にウルカイベントの一枚絵に登場するお姉さん?の補完は、結構前から考えてはいたものでした。
スレにそこそこクォーリンの話題は登るのに、公式に絵まであるお姉さん?の話題は今まで無かった様に思えます。
「補完スレッド」である以上、彼女にも何がしかの補完があってもいいのではないだろうかと。
そこで思いついたのが、ラキオススピリット隊との対比でした。自分にはどうしてもあの絵に結びつくラストしか思い浮かびませんでしたが(汗

正直、自分でも伝えたい事が上手く表現出来ていない所が多々あって今読み直すと中々に赤面モノなのですが、
それでも暖かく見守って下さったスレの皆様に感謝致します。
そして読んで下さった方、本当に有難う御座いました。誤字脱字今回特にハリオンマジック等ご指摘があれば幸いです。
長文、駄文、失礼しました。