朔望

あとがき

この長編を書こうと思い立った時から、書き終えるまで半年以上を費やしてしまいました。
その間に小説版を初めて拝読してプロットの修正を迫られ、演劇を見逃して悔し涙を堪え(汗
そしてPS版の発売という最大の衝撃の前に、一時は投稿を止めようかとさえ思いました。
というのも、ゲーム内のあの短いエピソードだけで、充分ファーレーンの良さが出ていたからです。
『小説というものは情報である以上、その正確さは量に比例する』とデレク・ハートフィールドは言っていますが
メディアの違いこそあれ、ああいう形で描かれてしまうと唸らざるを得ない所がありました。

「書きたくなるまで書かない」。そんなスタンスが許される立場だからこそ、書けたものだと思っています。
発想が昨年。初期プロットが固まったのが2月。一次脱稿が7月。(投稿前に入れた修正は昨日まで)
当然、この長期的な二次創作に、夜想と風韻での文体の違いも顕著になりました。
他の雑魚スピが書けない鬱憤をリンク風短編にして投稿したりスレのネタに意欲をかきたてたりして結構騙し騙しの末、
ようやくここまで辿り着けたという感じです。書き終えた時には呆然としたりなんかして(汗

一編が異常に長い作品という事で、御支援を常にとても沢山頂きました。
表はもちろん裏でも支えていただけた事が、とても有難く、また、とても心強かったです。

書く上で、様々なメディア同様、このスレの影響を多大に受けました。
ネタ師の方々は勿論、画像版の絵師の方々、AA使いの方々、そしてちょっとした書き込みの数々。
それら全部が刺激になり、ここまで書ききれたものだと思っています。
ネタの拡大再生産というコンセプト。
改めて素晴らしいスレの力とそれを支える住人の皆様方、それを常に裏で支えて居らっしゃる方々、
そしてこの拙作を最後まで辛抱して読んで下さった方々へ、この場を借りて感謝の言葉を述べたいと思います。
本当に有難うございました。そして、これからもどうか宜しく御願い致します。

最後になりましたが、誤字脱字ハリオンマジック等、御指摘がありましたら幸いです。それでは。