スピたん~幻のナナルゥルート~

6章 これもひとつのあいのうた。後編

反射的に振り返ると、裸身にタオルを巻きつけたナナルゥが浴室に入ってきた。
「………ナナルゥ?」
サッとタオルで大事な所を隠し、表面上冷静に呼びかける。
「……お背中、お流しいたします。」
あははははははなんですかこのお約束的な台詞は。夢ですか幻ですか作者の趣味ですか
「あーーーーー。ナナルゥ。これは誰かから聞いたのかな?」
「ヘリオンから聞きました。曰く、『これこそ愛する二人の王道ですっ!』とのことです。」
「…ヘリオン…。」
ああなぜか頭が痛い。おかしいな、『紡ぎ』は持ってきてないのに。
「…?あの、嫌ですか?」
そう言って僕の顔を覗き込んだナナルゥは意外と恥ずかしそうな表情で、
更に不安が混じったなんともいえない表情でああそんな顔されたら僕はもう…!
「え、いや、その、えっと…じゃあ、手足洗ったので、背中洗ってください。」
おいこら状況に流されるなさっきの綺麗な思い出はどこいったと言うもう一人の自分を払いのける。
やっぱり僕も男っていうか。あはは、嬉しいです、ありがとうヘリオン。
「了解しました。」
そう言って後ろからなぜか布が落ちる音とナナルゥが石鹸を泡立てる音が聞こえ、
「うひゃあっ!!??」
ヌルッとした感触と同時に柔らかいものが背中に押し付けられた。
首を回してなんとか後ろを見ると、ナナルゥが泡だらけの胸を僕の背中に押し付けている。
「な、ナナルゥサン!?」なぜか片言になってしまった。
「…女の人が男の人を洗うときはこうするとの事です。」
…誰が言ったのかとは、もうあえて聞くまい。
「あ、うわぁ…。」
「んっ…。動かないで、ください…。」
ナナルゥがゆっくりと、押し付けた胸を擦りつけるように動かしてゆく。
「…いかかですか?ロティ様…。」
「は、はひっ!も、もう最高でございまする!」もう呂律が回んない。
「そう、ですか…。んっ、んっ…ふぅ、はあぁ…。」

ああああああああああああああああやばいまずいヤヴァイ
胸が柔らかいよ先っぽが硬くなってきてそこが擦れてくすぐったい
首筋あたりにナナルゥの熱い吐息がかかってむず痒くて動くななんてもう拷問ですよ
僕の愚息がタオルを押し上げてテントを張り出したああああああああああああああ

身悶えしてるうちに背中にまんべんなく石鹸が塗りたくられた。
「っ…はぁ…。ロティ様、次は…前、洗いますね…。」
ナナルゥが前に回りこんできて、再び胸に泡立てた石鹸を塗りなおす。
やば、見てるだけで、もう変なものに目覚めて し ま
「…失礼します。」
「はわうあぁっ!!」
僕の方に手を置き、僕の胸板にナナルゥの胸が押し付けられる。
ナナルゥもこれは結構恥ずかしいらしく、珍しく頬を染め、若干固めの表情になっている。
「…行きます…。」
「ううぅ、うううううううう~~…。」

まずいです大変です危険です非常事態ですエマージェンシーですっ!!
ナナルゥの切なそうな顔が眼前にせまってるだけでもやばいのに
大きくて柔らかい胸が僕の胸に押し付けられて自在に形を変えて
しこった胸の先っぽがくすぐってきて
ああもう僕はどうすればっ!?
「んっ…はぁ…何故でしょう…?身体がどんどん熱くなって、切ないです…!」
ボンッ!!
その言葉で僕の頭の回線が焼ききれました☆本当に意識して言ってないのか?
「きゃっ…!ああ…!」
たまらずナナルゥを抱きしめてもうビンビンの愚息をナナルゥに押し付ける。
「あぁ…これは、あの、ロティ様?」
「…その、ナナルゥを見てたら、我慢できなくなって、今、したい、です…」
「…あ、ロティ様が、私、で…。…あぅ……。」
ナナルゥの顔が更に赤くなり、うつむいた。ああ、可愛いなぁ…。
「わ、わかり、ました…。…あの、最初は、その、これを、お願いします・・・。」
そう言ってナナルゥが目を閉じ、唇を突き出してきた。これで聞き返すのは野暮だろう。

「わかった。んっ…。」
「んむ、ふぅ、ちゅ、んっん、れる…」
ナナルゥの唇を奪って、舌を絡め合い、互いの唾液を交換する。
「んっ、ちゅ、んむぅ!?ん、ううぅ~~~っ!!」
キスに夢中になっているナナルゥの胸を両手で揉みしだく。
石鹸で滑りがよくなっていて、さわり心地が更によくなっている。
手に収まりきらない柔肉が、僕が指に力を込める度に形を変え、胸の先端が僕の手の平を突く。
硬くしこった乳首を指で摘んだ瞬間、耐えられなくなったナナルゥの唇が離れた。
「ぷはっ、あ、やぁ!駄目です、それは、ひゃうん!」
唇が離れ、僕はナナルゥの乳首に吸い付く。
石鹸の苦さが少ししたが、気にせずに舌で転がし、甘噛みする。
「やっあ、ひゃんっ!ふぁぁああ、はあ、ロティ、さまぁ・・・!」
悶えるナナルゥの声を聞き、もっと感じて欲しくなって空いた手をナナルゥの秘所に這わせる。
うっすらと濡れている一本のすじをなぞり、その間も胸を弄るのはやめない。
「っ~~~~!!!んああ、あぁん!や、駄目、駄目です!それは嫌、嫌ぁん!!」
…その声を聞いて、少し危険な嗜虐心が芽生えた。
(もう少し、ナナルゥを困らせてみたいな…。)

「…そっか、ナナルゥは嫌なんだ。」
「えっ…」
「じゃあ、やめようか。嫌なら無理矢理したくないしね。」
「え?そ、そんな…!」
「嫌なんだよね?」
「あ、あぅ…いえ、あの、嫌では、ない、です、その、むしろ、いいです…。」
「ん?何がいいのかな?」
「え…、あの、それは、」
「はっきり言わないと判んないな。何がいいのか、言って?」
「そ、それは、あぅ、うううぅぅ~~~~~~……。」
ナナルゥの顔がこれまでにないくらい赤くなり、両手で顔を覆う。
そのしぐさにたまらないもの感じる自分は、もしかしなくてもやばい気がする。

「そ、そのっ!ロティ様に、キスされるのが、胸とか、股間を、身体を触られるのが、
たまらなくて、きっ、気持ちよくてっ、嬉しい、ですっ…!
だから、や、やめないで、ください・・・。」
「ん、わかった。」
その声を聞いて愛撫を再開する。すじをなぞり、秘所を割り開いて指を一本入れる
「っ!…あ…」
しっとりと濡れているナナルゥの中の熱い媚肉を押しのけ、ゆっくり抜き差しする。
緩慢に指を上下左右に動かし、淫靡な水音を鳴らしながらきつく締め付けてくるナナルゥの中を味わう。
「うあ、あっ、あ、ああああ!やん、ひっ、ふああ…!」
次第に緩慢な指使いに焦れて来たのか、ナナルゥが自分から腰を動かし、秘所に僕の指を押し付ける。
「・・・ナナルゥ、自分から腰動いてるよ。」
「えっ?あ、やぁ、あの、これは…。」
「…もっと激しくして欲しい?」
「そ、そんなこと、いっ、いえな」
「じゃあこのままでいいかな?」
「そ、それは…あの、もっと激しく、弄って欲しいですっ…っ!」
どんどん自分の人格が崩壊していく気がするが、止まらない。
いつも冷静で無表情なナナルゥが困って、恥ずかしい表情を見せる。
それがたまらなくが可愛く見てしまう自分は、脳が湧いていると思う。
「じゃあ、激しくするね…。」
そういって秘所に入れる指をもう一本増やし、一気に一番奥に突き入れる。
「っああぁ!んああああ~~っ!!」
瞬間、ナナルゥが絶叫し、びくんと身体が跳ねる。
だけど手を休めず、更にもう片方の手で少し上にある突起を弄る。
「~~~!!駄目、駄目です!そこは、うぁ、駄目、ん~~~~~~~!!!!」
「…どうして駄目なのかな?ナナルゥは気持ちよさそうだけど。」
ナナルゥの抗議を聞かず、更に突起を摘み、乳首を弄ったときのように指で転がす。

「駄目ぇ!だめらめらめらめらめぇっっっ!!!ひゃ、あ、あ、あああ、
ふああああ~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!」
これ以上ないほどナナルゥの身体が弓なりに反り、ナナルゥが達する。
倒れないようにナナルゥの身体を支えると、脱力したナナルゥが倒れこんできた。
「んっ、は、あぁ…ろ、ロティ様、あの、もう、そろそろ、ロティ様のを…」
「うん、僕も、我慢できないや…。」

「こ、この体位で、するの、ですか…?」
「うん。嫌、かな?」
「いえ…。その、恥ずかしいです…。」
ナナルゥには四つんばいになってもらい、こちらに向かってお尻を突き出してもらっている。
「…でも、恥ずかしがってるナナルゥは、可愛いよ?」
「…! きょ、今日のロティ様は、なんだか意地悪ですっ…!」
「…う。ご、ごめん…。」反論できない。実際楽しんでいたし。
「えっと、でもその、ナナルゥは、大好きなんだけど、恥ずかしがるナナルゥが
ほんとに可愛いというか、だからついそうしたくなるというか」
「~~~~~~~~~~~!!やっぱり意地悪ですっ!!」
「か、重ね重ねごめん…。」更に墓穴を掘ってしまった。いまさらながら自己嫌悪する。
「…いいです。…そういうロティ様も、私は嫌いじゃありませんから…。」
「…あ、ありがとう…。」
結局僕は、許してもらえると信じてナナルゥの愛情に甘えてるんだろうな。
「…お願いします。」
「うん。…できるだけ、ナナルゥも気持ちよくするから…。」
先刻の反省を兼ねて焦らさずにナナルゥの腰を掴み、隆起したものを秘所にあてがって
「っ!!!!!う、あ……!!」
一気にナナルゥを貫いた。同時に膣内が強烈に僕のものを抱きしめる。
「っ!っは、きつい、すご…。」
思わず射精してしまいそうな締め付けに耐え、もう一度腰を打ち込む。
「っあ!あっ!うぁ、ん~~~っ!」
ナナルゥの尻肉が僕のお腹に当たる。燃えるような赤い長髪を振り乱してナナルゥが乱れる。
「っは、ああ、いい、ロティ様の、気持ちいいです、ふああぁ!
ロティ様は、私の感じ、いい、ですかっ…?」

「うん…いいよ、ナナルゥの、すごく熱くて、きつくて、たまらないっ…!」
両手をナナルゥの乳房に移し、胸を鷲掴みにしながら更に腰を打ち込む。
「っあ~~~っ!うあぁ、いい、ロティ様、素敵です…!」
「っは、はぁ…!気持ちいいよ、ナナルゥ…!」
ナナルゥが僕の動きに合わせて尻を突き出し、腰を振ってきてくれる。
「好きだよ…可愛い、ナナルゥ可愛いよ…!」
「や、そんな事、きゃうっ!うぁ、ん、あ~~・・・。」
ナナルゥの肉襞は僕のものをきつく締め上げ、貪欲に飲み込もうとして収縮していたが、
乳首を弄りだすとたちまち絶頂を迎えた。
上の口は意味のないうわ言のような喘ぎ声を上げ、下の口は激しく痙攣する。
お尻の肉がぶるぶると震え、僕の絶頂を促してくる。
「うううううううううううぅぅっ!!!!」
「ん~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!」
たまらず、ナナルゥの膣内で精がはじけた。
「っん、あつい、ふ、んん…♪」
「うあ、まだ出る、ふぅ…」
焼け付くように熱い己の精液を残らずナナルゥの中に注ぎこみ、引き抜いた瞬間、

「…あれ?」

急にめまいがして僕は仰向けに倒れてしまっていた。
(やば…これは、のぼせ、た?)
視界がぼやけ、頭がぼんやりしてのどはカラカラだ。
結構長い間浴室に入ってたし、サウナに入ってた様な状態になったという事か。
「あー、やばい、外、出ないと…。」
そう言ってなんとか上半身ををこした瞬間。

「…ロティ様っ!!」
「わぁ!?」
ナナルゥが僕の上に馬乗りになった。
「…な、ナナルゥ?」
「…ハァハァ…なんなのでしょうか、身体が、疼いて、熱くて、まだ…足りません…!」
…やばい。ナナルゥの目が据わってるというか、尋常ではない輝きを放っている。
「わぁ、ちょっと待って!いや僕もしたいけどひとまず うむぅ!?」
途中でナナルゥの唇が僕の言葉を封じ、僕のものを手でしごきだした。
不器用な手つきで、痛いくらいだったがナナルゥにされていると言うだけで十分興奮できる。
「ん~っ!むぅ~!」それに反応して簡単に萎えていたはずのものが復活する。
「んっ、ぷはぁ…ロティ様の言った事が、理解できた気がします。
…好きであるが故にもっと困らせたい、苛めたいという衝動を感じます…!!」
やばいやばいやばいやばいやばい!!!!
そうこうしているうちにナナルゥが腰を浮かせて僕のものを自分の中に
「っひゃうん!」
「うわぁ!?」
ああ重力と言うものはかくも偉大である。
騎乗位の体勢で一瞬で僕の剛直はナナルゥの中に埋まり、一番奥をついた。
「ああ、奥、当たって、いい、気持ち、いいです、ロティ様っ…!」
恍惚とした表情のまま、ナナルゥは激しく腰を上下に動かしだした。
動くたびにナナルゥの美巨乳がぷるんと揺れて膣壁がキュッキュッと締め付けてきて
ああ気持ちいい胸もみたいってそんな場合じゃない!

「いや待って、タ、タイム!ごめんなさいごめんなさいほんと調子乗りすぎました
水飲ませて、あ、それ気持ちい、じゃなくて!!
お願いだから部屋でね、ほんとにここじゃやばいから!やめ、ほんと、ごめ、ちょ、
いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー〆$℃※〇!☆?」

(あわわわわわわ・・・!)

………。
……。
…。

「ハァ、ハァ…凄いです、まだ硬い、また、イキそうです…!ああ…素敵です、ロティ様…!」

うふふえへへあははー。僕もいろんな意味で逝きそうです。

あははははは 気持ちいい もう何回出したかわかんない

きれいな お花畑が 見え 川の向こうに 父さんが 手を振って ああ そうか

「これが…理想郷…ハイ…ぺリア…!」
「わあーっ!ナナルゥさんストップですロープですブレイクですーっ!!」

「……。」
「……♪」
「…で。いったい何があったのかな?」
「えっと、その、まぁ二人とも、いろいろあるんですよ、あは、あははははは…。」

夜が明けて朝食の席にて。
ナナルゥは恐ろしく血色がよく、溌剌としている。
僕は頭が物凄くがんがんして気持ち悪い。
あの時脱水症状と熱中症で彼岸へと旅立ちかけていた時、ナナルゥを止めてくれたのは
様子をこっそり(最初から)覗いていたヘリオンだった。
まぁ最初に暴走しだしたのは僕だし、気持ちよかったし文句なんて言えないけど。
腹上死は男の本懐らしいが、流石にこの年でまた死にたくない。
ナナルゥはレッドスピリットらしく熱に強いのか、けろりとしている。
「うふふ~二人とも程々にした方がいいですよ~?」
「ほどほどって・・・二人とも、その、あれ、なの?」
ヒミカさんが言わんとしてる事は分かったが、今答えたらボロが出てしまいそうだ。

「…秘密です。ロティ様と私の、二人だけの秘密なのです。」
「「「「「……………。(大方理解)」」」」」
…ナナルゥ。確かにそういったけどそれじゃ丸解りだよ…。それにヘリオンはもう知ってるよ…。
「まあ…。その、ほどほどに…ね?」
「…おっしゃる意味が、よく理解できません。」
「あ、あはははは、はぁ…。」乾いた笑い声がでてしまった。

まぁ、これはこれでもいいかな。ナナルゥは幸せそうだし。
まあ結局はそれが究極な訳で。
これからもいっしょに歩いていけるために、みんな無事にラキオスに帰ろう…。
気を取り直して、そう思った。