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永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド13

1 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 11:51:41 ID:UTUOVXJH

――ん。このスレは、永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッドだ。
――PC本編からノベル演劇果てはPS2まで、あらゆる補完を司ります。
――わたくし達スピリットの表から裏まで、日々精進です。的確なネタの応酬を
――みんなまとめて楽しんじゃえ〜っ!
――この戦いに、マナの導きがあらんことを。

それではぁ〜、まいりましょうかぁ〜。永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド13 〜


前スレ:永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド12
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1111322997/
発売元:Xuse公式サイト(『永遠のアセリア』は【本醸造】より)
http://www.xuse.co.jp/
外部板:雑魚スピスレ保管庫
http://etranger.s66.xrea.com/
外部板:永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド避難所 2
http://www.miscspirits.net/Aselia/test/read.cgi/refuge/1099180045/
外部板:永遠のアセリア関連スレリンク集
http://etranger.s66.xrea.com/past.htm

2 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 11:52:26 ID:UTUOVXJH

あてんしょん

 | ̄ ヽ
 |」」 L.
 |゚ -゚ノ| ……えっとこのスレに投稿したネタ(名前欄に題名を記入したもの)はね……
 |とl)
    ,べV      
   / 〃  ̄ ヾ; 
   ! i ミ(ノハソ
   !ik(i|゚ ヮ゚ハ   。・゚・⌒) 作者の意向が無い限り、
   リ⊂! |T|!つ━ヽニニフ))   問答無用で>>1の保管庫に収録されちゃうんだよ〜
     く/|_|〉 
     (フフ

3 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 11:53:18 ID:UTUOVXJH
____      ________               _______
|書き込む| 名前:|            | E-mail(省略可): |sage       |
 ̄ ̄ ̄ ̄       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                                        ,ィ
                         ,べV       //
ネリーみたいなくーるな女には      / 〃  ̄ ヾ;  / ./
    sage進行がぴったりよね〜    ! i ミ(ノハソ / /./
                           !ik(i|゚ ヮ゚ハ<///
                            リ⊂}!廿i つベ/
                               く/Цレ'
                             し'ノ


4 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 12:00:52 ID:UTUOVXJH
点呼お題:「最初に肩入れして育てたスピリットのその顛末」

ダラムで一目ぼれ。黒属性攻撃に将来性を見るも、
いつの間にかディフェンダー(壁役ともいう)に。覆面。<1>

5 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 12:02:34 ID:wAdOItoN
ハリオン。おっとりボイスでとりあえず育てたらイビルルートで更に萌え。
最終的に第1部隊ディフェンダーに。<2>

6 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 12:03:23 ID:8dD96Xyh
初戦闘
「おかしあげたらみのがしてくれないかな〜」発言に惚れ
一生懸命育てようとしたけど気づいたら
オーラフォトンブレイクの餌食になってネリーを探していたLV7のシアー<3>

7 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 13:49:45 ID:VJ99t0Cu
ヘリオン。
大器晩成キャラ好きにより、一周目からサポーターとしてちんまり活躍。
育てれば強いとのエスの助言に違わず、難度上昇とともに順当に一軍へと昇格。
確かに強くはなったが何か違う。
技の上書きを失敗していたためだと再度始めからやり直し。
テラーT、ウィークン、ダークインパクトの三大萌ボイスサポートを引っさげて、
ユートさまに褒められる日を夢見ながら、敵を怖がらせては悩殺する日々を過ごす。

8 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 14:25:38 ID:jabPwRP5
ユーフィ育てたいよユーフィ…(ノД`;)

9 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 15:10:35 ID:AwScaigB
く〜るなネリー
キャラと行動回数3のアタックが目に留まり、序盤からメインスピと変わらない訓練を受ける。
その後ランサ防衛戦で、アポカリプスを易々と止める姿に(*´Д`)ハァハァ

SH以降ヘヴンズ以外の攻撃力に伸び悩みを見せるも、他のロールもこなせるため
第一部隊でユートの側に付いてまわる。

10 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 16:44:41 ID:QJEw2JPj
ツンデレセリア<7>?
エターナル+属性付きヘブンズスウォードで、タキオスも真っ青。

PS2版では事前公開イベントCGにやられました。
余談だが悠人・ヘリオン・セリアで組ませ、微妙に百合も発見(ぁ

11 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 17:01:13 ID:tociVCzr
まだ始めて3章ぐらいだけどニムたん<8>萌え。マンドクセハァハァ
育てて無くても即戦力だけど今後どうなるか楽しみ

12 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 18:21:32 ID:KtSfASWq
定番ながらエスペリア。
悠人への「献身」ぶりに心打たれた。

13 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 18:53:02 ID:Mc0xlj/D
同じく定番ながらエスペリア。
しかし、ヒロイン決定システムを知らぬ故、ウルカになっちまったのでした。
<10>


14 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 18:55:05 ID:06dxW6jh
「赤光」のヒミカ
長身を翻して切り込んでいく、そのすがたはあくまでりりしい
だが、なかのひとが…
くっ、これ以上は

15 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 19:57:25 ID:AskVKci4
同じく「赤光」のヒミカ
どうしてもSSが取りたいのに、もうスキルが!!
というときに、苦肉の策でアタッカーにしたら魂消た。
もっともはやくレベル30になりもうした。

なかのひと?
フェイバリットですから、自分。
いやマジデ。

16 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 20:36:00 ID:8dD96Xyh
ん?ヒミカの中の人って何か駄目なの?

17 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 21:26:52 ID:Oa+ZK3mN
エスペリア<12>
初期の「私がメインヒロイン」といわんばかりのアピールに
グラリ、しかもLVアップが安く済むw
丈夫な壁だと思って気を抜いて戦闘スキップすると
赤魔法を食らってゲームオーバーにww


18 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 21:30:16 ID:Nwke//L6
     __
  「,'´r==ミ、
  くi イノノハ)))
   | l|| ゚ヮ゚ノl| <中の人なんていません
   j /ヽ y_7っ=
  (7i__ノ卯!
    く/_|_リ



19 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 21:41:05 ID:6kh7cCiZ
ナナルゥ。

強力な全体攻撃で敵部隊を一気に焼き払ってくれた時は
一日のストレスも一緒に吹き飛んだものだ。

橘りんのぼそぼそ声も良かった。<15>・・・?

20 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 21:52:10 ID:Afe8nLGT
ニムの「むかつく〜」って言葉に惚れました。
・・・変ですか?<16>(なのかな?)


21 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/22(日) 23:00:07 ID:+Vb6lEV1
仔犬<17>
「私ちっちゃいですけど――」にやられ、以後ひたすら育てて、
最終的にロウエタ達としっかり戦える強い娘に成長。
SHをやる頃にはもう第一部隊からはずす、ってゆーかユートと違う部隊に配置する、
などということは微塵も考えられなくなりました。
………なんて罪な女(´ー`)


22 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/23(月) 00:13:24 ID:klcTLVwu
ナナルゥの先制攻撃決めます。にやられ以後彼女を中心に部隊編成。

23 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/23(月) 00:48:55 ID:VOs239Cv
何だろう。ネリーくーる<18>
理由はほぼ>>9さんと同じ。ハードあたりからライフが上がり始めたらディフェンスもこなすオールラウンダー。
抵抗高いから魔法に強いのがイイ。(アセリアはアタックに回したいから。)

SH第1部隊の基本は、ユートA、ネリーD、ニムSでしたな。
全員アタッカーできるし、相手の編成次第でロールも自由自在。エターナル+ライトニングストライクとかバカに出来ん。

24 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/23(月) 01:37:06 ID:DFtGXf2x
ハリオン姉様。<19>
攻撃やサポートにまわしたいキャラが多い中で、きっちり防御をこなしてくれるのがその理由。
俺の戦術が、基本的に悠人もエスペリアも、アタッカーにしての速攻だったので。
状況によりアタッカーを変えながら、前線の壁となる貴重な存在。
危なくなったら一旦サポートに回って回復、再び防御。
最後までその存在意義は変わらず。偉大です、姉様。

25 名前:無名(PC&携帯両方使用) :2005/05/23(月) 02:24:09 ID:dClKn4GI
ウルカ〈20〉

居合い&武士的な部分に魅かれる。が、ルート確定前からヘリオンにも魅かれ始める
「HP少ねぇ〜」とか思いつつウルカを育て、エターナル化した後の手数の多さに驚かされる
終盤は、おb(ry)をサポートにつけ、雑魚と瞬を抹殺したのでした

普段は、ウルカ(A)・悠人(D)・ヘリオン(S)
赤(S)が敵にいれば、ウルカorヘリオンがセリアorシアーと入れ替えになり、エターナル化後、殲滅したい時だけヘリオンがおb(ry)と入れ替えになる
ちなみに、ウルカがいない時はヒミカがアタッカーとして入ることが多い

色々なスピに萌えすぎだ、俺…

26 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/23(月) 04:17:00 ID:RQBGzGoG
最近おbsnのタイムアクセラレイトが無いんですけど

27 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/23(月) 04:18:41 ID:5961XtZY
雑魚スピスレでタイムアクセラレイトはあまりみないな
ザウス総合だとしょっちゅう見るが

28 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/23(月) 06:52:29 ID:uvm0uO9f
雑魚スピ全員の名前挙がってもアセリアやオルファは欠けてるのにワロタ。

29 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/23(月) 08:45:32 ID:pYFw8jHh
>>28
まあ、それがこのスレのクオリティなわけだが

30 名前:永遠のア&セリア子供劇場 :2005/05/23(月) 18:21:04 ID:M4hmpebT

アセリアとセリアは幼馴染です。
二人は物心ついた頃、一緒にエルスサーオに転送されてきました。
以来、遊ぶのもご飯を食べるのも訓練を受けるのも寝るのもいつもいつも一緒。
同じ青スピリットだったこともあり、二人は絵に描いたような仲良しさん……とはいきませんでした。
生まれた時から何を考えているかよく判らないアセリアはともかく、
セリアは何をやっても敵わないアセリアを密かに敵対視していました。いけませんね。

今日はいよいよアセリアが旅立つ日。
セリアはいつに無くそわそわして戸口に立っています。
いつもの気丈な態度はどこへやら、両手を後ろに隠してもじもじしたりしてます。
出発の準備をしていたアセリアはそんな不審なセリアに気が付いて、声を掛けました。
「……ん、どうした、セリア」
「〜〜っ…………なんでもないっ」
ぷい、と横を向いてしまうセリア。どうにも素直になれません。いいかげん筋金入りのツンデレです。
「じゃ、行って来る」
「あ、ちょ、ちょっと……」
そうこうしている間に準備が整ったアセリアは、そそくさと部屋を出て行ってしまいました。
その淡白さにあっけに取られていたセリアは慌ててぱたぱたとその後を追いかけました。

お屋敷の前には、荷エクゥ車が止まっています。それに乗ってラキオスまで行くのです。
アセリアは、そこでエスペリアお姉ちゃんとお別れの挨拶をしていました。
「用意が整ったらわたくしもすぐ行きますから、それまで元気にしているのですよ、アセリア」
「ん、判った」
「本当は一緒に行く予定だったのですけど新しい案件が……あら、セリア?」
扉の影からこっそり覗いていたセリアでしたが、伸び始めたポニーテールが見つかってしまいました。
おずおずと出てくる姿が大人し過ぎて気持ち悪……もとい初々しくて微笑ましいです。
「ほらセリア、アセリアに挨拶は?」
促され、アセリアの前に出されるセリア。対するアセリアは相変わらず無言。
暫く会えないのに、可愛げの無い……っておお?よく見ると薄っすら涙を浮かべてるじゃありませんか。
落ち着かなげに蒼い髪を揺らし、どういう訳か太腿を摺り合わせてもじもじしてます。何となくいけませんね。

31 名前:永遠のア&セリア子供劇場 :2005/05/23(月) 18:24:31 ID:M4hmpebT
「……これ」
あ、何かセリアに渡しました。丸い輪っかのような黄色い……ああ、髪留めですね。
「……わたしに?」
「ん、セリアに持ってて欲しい。わたしだと思って」
「…………ん。大事にする」

……ヤバい。ヤバいです。見守るエスペリアお姉ちゃんにも見えます。二人の背後に広がる白薔薇の園が。
百戦錬磨の勘が何がしかの危険な匂いを察知したのでしょう、アセリアに出発を促します。
「……ほ、ほらアセリア、そろそろ」
「え……」
ぎゅっと大事そうに髪留めを胸元に抱えていたセリアでしたが、その声にはっと我に返りました。
「あ、あの、アセリア……」
しかし既にアセリアは荷エクゥ車の上。ひらりと舞ったウイングハイロゥから白い羽が零れ落ちます。
「セリア、元気で」
「アセリアっ!」
荷エクゥ車が、走り出しました。

「待ちなさい、セリア!」
エスペリアお姉ちゃんが止めようとしますが、間に合いません。
セリアは荷エクゥ車を追いかけて、駆け出していました。懸命に、ウイングハイロゥを開く事も忘れて。
「アセリア!アセリア!」
所詮子供の駆け足。追いつけない荷エクゥ車がどんどん小さくなっていきます。手を振るアセリアの姿が滲みます。
「わたしも、わたしも……あっ!」
ずべたっ。足が縺れて水溜りに顔から突っ込みます。それでもセリアは諦めません。
ぐしっと鼻を擦り、顔を上げ、立ち上がろうとします。しかし……
「あ……」
やっと膝を立てようとしてセリアが見たものは、既に米粒みたいに小さくなった荷エクゥ車でした。
呆然と、四つんばいになったままセリアはその光景を眺めていました。手に小さな箱を握り締めたまま。

「ふぇ……」
くしゃ、と泥だらけの顔が、歪みます。もう一つの手に持った髪留めが、少し汚れてしまいました。
悲しみと後悔が、同時に起こります。ぐしぐしと擦っても、涙は止まりそうにもありません。

32 名前:永遠のア&セリア子供劇場 :2005/05/23(月) 18:28:35 ID:M4hmpebT

「セリア、大丈夫か?」
その時、ふわりと細かい羽根が舞い降ります。同時に支えられる、小さな体。ぱしゃり、と水溜りの跳ねる音。
「〜〜〜っアセリアぁ!」
瞬間、セリアは抱きついていました。縋りつくように。しがみ付くように。
思わず出した小さなウイングハイロゥが、仔犬のしっぽのようにぱたぱたと羽ばたいています。
一方抱き返すアセリアの背中に広がるウイングハイロゥも、ほんのり桜色に染まってました。
アセリアの、せっかく新調した白い戦闘服がたちまち泥だらけになっていきます。
それでもセリアは構いませんでした。もちろん、アセリアも構いませんでした。大変よく出来ました。

「アセリア、これ……」
落ち着いたセリアが恥ずかしそうに差し出した箱。それをアセリアは受け取ります。
小さな、小さな箱。その中には、銀色細工のペンダント。小さなセリアが一生懸命作った贈り物でした。
「…………ん。大事にする」
アセリアは、微笑みました。受け取った大切な宝物をそっと胸元に握り締めながら。


ごとごととアセリアを連れて行く荷エクゥ車を見送った後、エスペリアお姉ちゃんがセリアの肩を叩きます。
「ほらセリア、顔を拭きなさい」
差し出されたハンカチ。受け取ったセリアは少し迷って、それから髪留めを先に拭き始めました。
「あらあら」
照れて隠すように背中を向けるセリアを可笑しそうに見つめた後、空を見上げるエスペリアお姉ちゃん。
ふぅ、と一息入れて、そしてそのまま楽しそうにこう言いました。

――――ところでセリア、ラキオスに第二詰所を建設するという話があるのですけど…………


33 名前:永遠のア&セリア子供劇場 :2005/05/23(月) 18:33:52 ID:M4hmpebT

 そうして今、二人は。

アセリアはすっかり銀細工が趣味になっていて、セリアに貰ったペンダントの複製に凝っています。
その腕はかなりなもので、今ではどんな石の欠片にでも合うペンダントやブローチが作れるそうです。
本人曰く、「ん……これは『存在』の手入れと同じだから……大事なことだから」だそうです。
ふらりと外に出かける時は、大抵セリアの部屋にいます。
セリアはすっかり髪の手入れに凝っていて、今では見事なロングポニーを靡かせています。
戦闘中も人に触らせない程の徹底ぶりですが、少し色あせた黄色い髪留めだけはいつも必ずつけてます。
本人曰く、「ほ、他に気に入ったのが見つからないだけよ。…………それだけ」だそうです。
任務が無いときは大抵部屋で髪を梳かしながら、来るはずの誰かさんを待ってます。


「……で、第二詰所が出来てからはセリアの部屋に入り浸りな訳ね」
「ん、哨戒任務の時はセリアが居なくて寂しかった。自分の部屋でじっとしてた」
「わぁっ!そんなこと素直に話すんじゃないっ!恥ずかしいでしょ!!」
「言いつつさっきから貴女、アセリアにべったりじゃない。アセリアも大人しくじっとしてるし」
「う…………こ、ここは私の部屋なんだから、どこに座ろうと勝手ですっ」
「それはそうなんだけどさ……別にそんなにくっつかなくても」
「ヒミカ、わたしもセリアと一緒が嬉しい」
「くっついてなんか……ってだからアセリアは少し黙って。お願い」
「まあまあ落ち着いてセリア。お茶でも飲んで」
「……はぁ、ありがと。はいアセリア、熱いから気をつけなさい」
「ん。さんきゅ、セリア……熱っ」
「だから言ったじゃない……もうしょうがないわね。はい、ハンカチ」
「…………やっぱりいいコンビだわ、貴女たち」


34 名前:信頼の人 :2005/05/23(月) 18:35:22 ID:M4hmpebT
あとがき

大人になってみれば、意外と近くの街。それでも子供にとっては遥かな別世界。
引っ越していった友達ともう永遠に会えないのでは、と思った頃。

そんな感じで『ア&セリア子供劇場』、一応の完結です。
Tから半年、自分なりの子供時代の二人の補完は、これでもうお腹一杯満たされた気がします。
とはいえ別視点での二人をまだまだ見ていたい、というのもありますので妄想が許せばまた書きたいな、
とか思っているわけですが。

わたしの書くネタって大概そうなのですが、今回もこのスレが無くては出来なかったものでした。
スレを支える住人の皆さん、沢山のネタ、合作に協力して頂いた髪結いさんとスレ9-465さん、
ナレーションヒミカの転用を快く承知して下さった寸劇さん、
それに連載を決める後押しを下さったスレ7-104さんに感謝しつつ、あとがきとさせていただきます。

誤字脱字、ハリオンマジック等、ご指摘があれば幸いです。

35 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/23(月) 19:57:02 ID:7QI5LxCw
>>34
ついに完結ですか。お疲れ様でした。
久しぶりにドナドナ聴いてしまいましたよ。
「もしも」ではなく「翼があった」わけですがw

セリアのことだから、再会のときも素直にはいかないだろうとか。
別離とそれ以後の違う時間というものはときとして再会を微妙なものにする。
知っているのに知らない、その微妙な距離感。
ましてや、何事にもなかなか素直になれないセリアと
何も考えていない(かのような)アセリアのこと、
再会してから「ア&セリア」復旧までにはさまざまなドラマが…?


点呼乗り遅れ。
「マナが足りん」くて訓練贔屓はできんかったけど、
意識的にニムをお姉ちゃんと同じ部隊に配置してたのは
贔屓かなぁ、違うかなぁ? <21>
お蔭でファーレーンが「『曙光』よ」と言ってもあまり違和感なかったりしたw

36 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/23(月) 20:12:32 ID:6AxlhtBf
>>34
乙彼様です。
ラストエピソードで銀細工が特技な理由がついに明らかに!

いやぁ、このシリーズ雑魚スピスレで特に好きな奴だったので終わるのは残念ですが、
次の作品楽しみにしてます。

37 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/23(月) 20:23:32 ID:3TtUVxWP
>>34
ア&セリア子供劇場、最終話お疲れ様でした。
Tから読み続けてきて、セリアの奇妙な空回りを見せる敵対心と、
アセリアのさりげない受け止め方やいなし方、
あるいはセリアを落とすカウンターブロウに魅せられていました。
セリアが真っ直ぐな一撃に弱いらしいのは、
こんな頃からの体験が原因かぁ、などと思ってみたりもしています。

38 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/23(月) 22:13:31 ID:6HFHOz7j
孤独のシアーがかわいすぎる件について

39 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/23(月) 22:25:09 ID:7d7eqLYM
PS2のアセリアしつつ思うのは、PC版で雑魚スピEndが含まれたのが出て欲しかった。

40 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/23(月) 23:19:00 ID:rj2bQJ+o
>>34
雑魚スピスレが生んだツンデレと無口系の名コンビ、
ア&セリアの騒動譚も14作目にしてとうとう完結ですね。
信頼氏はじめ諸氏、本っ当にお疲れ様でした。
きっとこの二人ならば、白百合もとい白薔薇の園で
永遠の友情を培ってくれる事でしょう。

41 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/24(火) 18:29:19 ID:2S7vPodY
>>35さん
ちょっと会わないだけでもお互いの変化を敏感に悟ったりして、中々素直になれない二人。
暫く気まずい空気というのもありそうな話です。ただ個人的には、切欠には事欠かない二人かと。
>>36さん
妄想による後付理由なんですが、こんなエピソードもありかと。
楽しみにして頂いて有難うございました。PS2版も発売された事ですし、これで一区切りにしたいと思います。
>>37さん
最後までお付き合い頂き、有難うございます。
いつの間にか自分の中でも非常なウェイトを占めるネタになっていたのですが、
セリアに対しての愛情や、それに繋がる妄想に、少しでも助けになっていれば幸いです。
>>40さん
本当に、よくここまで続いたと思っています。スレの力を見誤っていたというか(苦笑
実際Vより先に]Tや今回のが先に思いつきましたし。
あとがきにも触れましたが、これもひとえにスレの住人の方々のお陰です。こちらこそ感謝の気持ちで一杯です。

>>38さん
前スレより抜粋

 '´ ⌒ヽ  
ハ」」」l」」〉 
ヾゝ゚ ヮ゚ノゝ        孤独なシアー(ぇ
⊂》|Tリつ
 く/|_ノ⊃
  (フ  

42 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/24(火) 20:58:57 ID:xByfoyA1
前スレが妙な流れに…

43 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/24(火) 23:15:46 ID:e1E5ySwS
>>38
画像板にGO

44 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/25(水) 00:05:31 ID:xVnDvrqc
>34
どうもお疲れ様でした。十二話完結。ワンクール? 普通十三?

セリアとアセリアという“姉妹”も、一時的な別れを経験し、またそれぞれの翼で羽ばたいていくのでしょうね。
そして舞い戻るのは、また同じ巣だったり。管理責任者も変わらずw
微妙に色の違う青い水同士は、互いに溶け合い混ざり合いすべてを理解し合うって。でもちょっとこの水べたべたしてますw

おもえば、えーと7スレ120での信頼氏のお言葉を真に受けて三十分ほどネットをうろつきながら、
アセリアとセリア。
ちっちゃい娘ふたり。
うむむむ……まだ子供でふたりで寝てて仲良くないようでそれでいて気の置けないようで……

などと思い悩み、閃いたのがあんな話し……orz その後も、なんだか末席でごちゃごちゃやってましたが
いい想い出です。ってまだ終わるわけではない? そうかっ
スポンサーが
カル○ス>○ウス に変わるのですね?w (ザウスに非ずw) そのための一時終了。
「もうちょっとだけ続くんじゃ」 と。で尻尾を掴まれると力の抜ける弱点をついに克服したセリアは(三倍ツンデレ拳)



「じゃーん」
「なにそれ…………ってなななnなによその表紙はっ」
「ふふん。これまでの分、アセリアに装幀してもらったのよ。結構なもんでしょ? それじゃ小さい娘達を集めて朗読会
と行きましょうかね」
「ちょっとまてっっーーー!! あ、アチッチ熱」
「まぁまぁ。減るもんじゃありませんし〜。ちなみに十部有るそうですよ〜」
「大丈夫かセリア。一緒に行こう。私とセリアの想い出。ずっとずっと大事な物。一緒に聞きたい」 
「アセリア……大事なのは確かだけど。わ、私のイメージも大事にしたいのよ……」
「「「なにをいまさら」」」


45 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/25(水) 07:34:45 ID:n0jEZsaJ
>>44さん
こちらこそお疲れ様でした。無茶な振りにものの見事に応えて頂いて、こちらこそ感謝しています。
姉妹の概念が無いスピリットの方が、この世界、人よりよっぽどその絆を大事にしている気がします。

で、前スレの妙な流れを受けてみるテスツ。

悠人は、困っていた。
「さて、どうしたものか……」
先日、いきなり謎の声に導かれて飛ばされてきたこの世界。
名前が無いらしいので便宜上佳織がファンタズマゴリアと名付けたここは、
元居た世界からは考えもつかないほど平和な世界だった。
人々は慈愛に溢れ、保護されたここラキオスでも異世界の住人ということで
白い目で見られる事も無く、悠人達は客人として丁重に扱われていた。
人々が毎日のように押しかけ、ハイペリア(これも佳織が名付けた)についての
話を聴きたがるのが口下手の悠人には少し辛かったが、そこは話好きな親友二人の
漫才コンビが適当にフォローしてくれているので何の問題も無い。
佳織に到っては見慣れない食材であれこれレシピを考えたり、聴きなれない言葉を
もう理解したりと、以前からは考えられないほどの適応力を発揮している。
いや、案外自分が知らなかっただけで、佳織は元々強かったのかもしれない、
などと少し寂しくなり、ぶらりと散歩がてらに城の裏の森を訪れたのがついさっき。
そしてそこで、悠人は運命の出会いを果たした。

 ――――どうか、拾ってあげて下さい。
何故か日本語で書いてあるせいで、悠人にも読めてしまった。
粗末なダンボールにも似たその箱は、森の中でも一際目立つ巨大な樹の下に転がっている。
墨汁で書いたようなその文字を眺めつつ、恐る恐る覗き込む。するとそこには。
「うにゃ?」
不思議そうに見上げてくる、大きなアーモンド型の瞳。
「…………」
一瞬こちらを見たかと思うと、ぷい、とそっぽを向いて丸く縮こまるもう一匹。
「…………猫だ」
こっちにもいるんだなぁ、と悠人は変なところで感心していた。

46 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/25(水) 07:37:03 ID:n0jEZsaJ

居候の分際で、ペットを飼うなどという事が許される筈は無い。
っていうのに、気が付けばお持ち帰りをしてしまっていた。人目につかないよう、こっそりと。
「さて、どうしたものか……」
改めて、箱の中を覗き込む。
「にゃ?」
相変わらず見上げてくる一匹と、無視を決め込む一匹。合計二匹。
どちらも毛並みがいい。色からして、こっちはロシアン・ブルーかな、
と記憶の隅から情報をひっぱりだす。短い毛や長い尻尾、瞳の形から恐らくそうだろう。
以前佳織に付き合わされて、ペットショップに行った時の知識がこんな所で役に立った。


47 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/25(水) 07:38:11 ID:n0jEZsaJ
「…………」
ひょい。
「ふゃっ!」
ちょっと興味が湧いて、首の辺りを摘み上げる。一瞬驚いたようだが、すぐに大人しくなった。
顔を近づけてよく見ると、口元に何か布のようなものを付けている。
「……なんだこれ。誰かに悪戯されたのか?」
ふるふるふるふる。
取ってやろうと手を伸ばしたとたん、激しく抵抗された。どうやら好きでつけているらしい。
気のせいか、顔が赤くなっている。変なヤツだな、と思いつつ、視線を下にずらしてみた。
「お前、メスか…………痛てっ!」
「ふーーー!」
いきなり、今まで動こうともしなかったもう一匹に脛を引っかかれた。
毛を逆立て尻尾を丸め込んだその姿は、確か警戒のサインだったはず。
「判った判ったって……ほら」
そっとロシアン・ブルーの方を箱に戻すと、睨んでいた方も面倒臭そうに箱に帰っていった。
「みーみー…………」
そしてまるで、慰めるようにロシアン・ブルーの毛づくろいを始める。
「やれやれ…………」
仲睦まじげなその様子を眺めながら、悠人は深く溜息をついていた。
「どっちにしても俺一人じゃどうしようもないしな……佳織や光陰達とも相談してみるか」
こっちの世界の猫(?)が何を食べるのかも判らない。そう思っていると、廊下が急に騒がしくなった。
光陰と今日子の話し声。どうやら丁度いいタイミングだ。ばたん、と勢いよく扉が開かれる。
「光陰、丁度いいところに…………ってぇ!?」
「おう悠人、さっき森を歩いてたら、こんなもの拾っちゃったぜ」
「…………」
ミーミーミーミーミーミーミーミー(×8)
光陰はそのごつい体全体に猫を纏わり付かせたまま、爽やかな笑顔を振りまいていた。

続く?

48 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/25(水) 07:52:31 ID:w192l0kp
同期取れましたのん?>MoE

49 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/25(水) 07:55:45 ID:w192l0kp
ヽ( ・∀・)ノ

50 名前:おにぎりの中身の人 :2005/05/25(水) 08:12:57 ID:Ezb2jEFC
1:ア&セリア劇場に対抗して「ハリ&ヘリオン劇場」
2:ユート・ハリオンのハイペリア旅行記

さて、どっちを書こうかな

51 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/25(水) 08:43:50 ID:0ziAiDi/
>>50
1でお願いします!

52 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/25(水) 09:11:10 ID:hH1xfZ+F
>>50
順番はどっちからでもいいので両方お願いします

53 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/25(水) 17:01:34 ID:VPqj2ND0
>>50
まずは2で。
彼女ならハイペリアでも平気で行動できそう


54 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/25(水) 19:05:46 ID:HuTyf1QN
どっちもハリオンですか

55 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/25(水) 22:55:08 ID:/rwD8Qrg
むしろマジックで。
「さあ着いたぞヘリオン、ここがハイペリアだ」
「あらあら〜、素敵な所ですねぇ〜」
「なっ……ハリオン、いつの間にっ!!!」

56 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/26(木) 00:51:08 ID:+IweX7Vj
PS2、ナナルゥの綺麗な涙に心打たれました・・・。

57 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/26(木) 05:27:50 ID:RYLG8vxj
>57
「ユ〜ト様ぁ、やっぱり私(いろいろな意味で)ちっちゃいから」
と涙するヘリオン。萌える

58 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/26(木) 17:04:14 ID:ZAG1RwXE
瞬がエターナルにならないで
悠人がエターナルになっちゃう・・・

そんなネタを暖めていたんですが
永遠神剣「世界」の代わりを考えていたら
のこぎり型神剣で「言葉」なんてネタが、うわk@lおいなにをするl;あl;。s

59 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/26(木) 20:55:32 ID:5WVFaFqe
「言葉」に「心」を奪われるのか……

60 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/26(木) 21:29:25 ID:1AqPndv6
>>34
『ア&セリア子供劇場』が世に出版されてから、暫く経ったある日のこと。

「ヒミカ!!わたくしが主役なのに、この題名は一体どういう事ですかッ!?」
「え。いや、だってあれ嘘だし。ていうか、まだ信じてたんだ……?」
「そ、そんな……。
最終回だというのに、出番がやけに少なくて変だなぁ、と薄々思ってはいましたが…。」
ガクリ、と頭を垂れ膝をつくエスペリア。
「ともかく!わたくしを謀るとは許せません。今ここで成敗致します!
覚悟しなさい、ヒミカッ!!」
「あー、もう、分かったわよ。今度は本当に主役で書いてあげるわ。
題名は『エスの微妙な冒険』でいい?」
「何ですか、そのやる気の無さは!もっと真面目に―――!!」

――女達の談議は続く………。

そんなこんなで(?)お疲れ様でした。
毎回、アセリアの優しさ、セリアのツンデレ、
そしてエスペリアお姉ちゃんのはっちゃけぶりに心癒されてましたw
完結というのは寂しいですが、今回の題名通り二人(+1)の絆は永遠。
二人が子供じゃなくなっても、ずっとずっと続いていく物語なのだから、寂しがるのも変ですねw

ではでは、次回作『エスの微妙な冒険』楽しみにしております(ぉ


61 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/26(木) 21:57:38 ID:FbwKoWlK
唐突ですが…
サブスピ分を補給するためにクリアファイルっぽく壁紙を作ってみたり。
でもデスクトップにはあまり向かん色彩かも知れない…orz

ttp://genrin.fc2web.com/wall/subspirits_wall.jpg

…ひょっとしてこういうの既出? 若しくはアウト?

62 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/26(木) 22:07:28 ID:F2+o/nj0
エスの微妙な冒険…

「この精液の味は…嘘をついている味ですよユート様!」

「あなたは今まで萌えたスピリットの数を数えているのですか?」

「ラキオスの技術力はぁぁぁ!ファンタズマゴリアいちぃぃぃぃ!!」

「貴方の敗因はたったひとつ。シンプルな答えです…
 テメーはユート様を傷付けた」

63 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/26(木) 22:55:39 ID:YmXyM0rG
>>62「この精液の味は…嘘をついている味ですよユート様!」

そんなこと言うエスはエスじゃねぇ----!!!



いや…でも…エスならあるいは………

64 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/26(木) 23:12:48 ID:RYLG8vxj
>62
>「ラキオスの技術力はぁぁぁ!ファンタズマゴリアいちぃぃぃぃ!!」
素直に「世界いちぃぃぃぃ!!」 でいいでないかな

65 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/26(木) 23:22:12 ID:9F4NHGD5
ご奉仕 VII
ヘタレなエトランジェにも心身誠意を尽くします
朝の目覚めから夜のお供に至るまで
非の打ち様が無いほど完璧なスキル
他の妖精が寝取られそうになれば、
ベッドに先回りして精魂尽き果てさせてしまいます
先輩の華麗な嫉妬も華麗にスルーしなだめてしまう効果もあり

使用者:ハリオン

66 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/26(木) 23:23:19 ID:tr4qjbEP
そしてネリシアが左右から
「レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ」

…(*゚∀゚)=3

67 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/26(木) 23:59:37 ID:AuJ/zrBc
逆巻く波と煌く空が エスペリアと仲間を打ちのめす
旅はもうおしまいだ 冒険を打ち切ろう
けれどもエスペリアは指差した ソーンリームを
コアラは唄う 悪魔の詩を 波間に朝日は昇る
けれども夕日は お前と仲間の髑髏を映す

68 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/27(金) 08:02:40 ID:yGrLmAcG
>>67
エスがガンバだと
ボーボはアセリアでイカサマはニムで
シジンはハリオン?でガクシャはセリアで……
忠太とヨイショと潮路さんは誰だろ?


69 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/27(金) 23:04:12 ID:zsHULk29
ボーボ=時深
イカサマ=オルファ
シジン=イオ
ガクシャ=レスティーナ
チュータ=今日子
ヨイショ=ウルカ
ノロイ=住職             ……いや、あくまでイメージで

70 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 02:45:44 ID:SuuMdTpp
なんのネタだか全然わかんねぞ

71 名前:68 :2005/05/28(土) 07:17:32 ID:JMINQo2Z
>>70
昔のTVアニメ「ガンバの冒険」のネタ
>>67のカキコがアニメのED曲の替え歌
んで、アセリアのキャラとダブらせてみた…
オサーンでスマンorz


72 名前:ハリ&ヘリオン劇場 プロローグ :2005/05/28(土) 10:22:09 ID:sIKXSksm
アセリアとセリアは似ている。二人は幼馴染で、昔からの大親友。
シアーとネリーは似ている。二人は双子だから。

こうしてみると、「似たような名前のスピリット同士は似ている」ということが成り立つ・・・と思う。
それじゃあ・・・いったい・・・

「ふんふんふ〜ん♪あらあら、塩が見当たらないです〜。仕方ないからこのよくわからないもので代用〜♪」

あそこで鼻歌交じりに踊りながら料理を作るハリオンと私はどこが似ているんだろうか?
ヘリオンは考えてみることにした。『最終兵器お姉さん』ことハリオンさんと、私ヘリオン。
いったいどこに共通点があるのだろうか・・・?

その1:体格
ア&セリアにしてもネリシアにしても、この二組は体格がほぼ一緒である。
ならば私とハリオンさんはどうだろうか?
・・・(つД`)考えるだけで鬱になってきた。
うぅぅ・・・ハリオンさんは大陸屈指のプロポーション。これみよがしにたゆんたゆんさせながら料理を作るさまは
もはや嫌がらせでは無いかと思えるほどだ。

ヨーティア様が言っていた『乳ランク』によると
無乳→貧乳(品乳・賓乳)→普通→大きめ→巨乳→爆乳→魔乳 となるらしい。
私は・・・・貧乳にランクされている・・・
私は大人の体とは決して言えない。ネリシアやオルファには勝ってるもののヒミカと同じくらいの・・・

73 名前:おにぎりの中身の人 :2005/05/28(土) 10:23:21 ID:sIKXSksm
はっ!?殺気!!
「ヘリオン・・・」
ぽん、と肩をたたかれる。後ろをゆっくりとゆっくりと振り向く。
そこにはヒミカさんが・・・ほほえみを浮かべていた。しかし、雰囲気は笑っていない。肩に置かれた手が異常に熱い。
ヒートフロアハンド?フィン○ーフレ○ボムズでもぶっ放しそうな手の熱さだ・・・
「何か今、失礼なこと考えなかったかしら?」
失礼ってか・・・事実なんだもの。
「い・・・いえ!別に!!」
「そう・・・ならいいのよ」
そういってヒミカさんは立ち去っていった。
言葉を間違っていたら殺されるかもしれない。気をつけねば・・・
母性を体現するハリオン。幼児体系を体現するヘリオン・・・
(つД`)泣いていい?ユートさまぁ・・・
・・・また殺気!?
しかもさっきよりよほど強い殺気・・・!
いや・・・これは殺気と言うより・・・狩るものと狩られるものの雰囲気。
どこかでハンターが私を狙っている!
左右を見渡し気配を探る。しかし、敵の姿は見当たらない。壁に背を着け刀に手を伸ばす。
最速の抜刀術でどこから襲われても対処できるように・・・
ぽたっ
上から何かが降ってきた。粘性を帯びた液体が。
私が首を上げたとき、ありえない光景が広がっていた

74 名前:ヘリ&ハリオン劇場 プロローグ :2005/05/28(土) 10:24:04 ID:sIKXSksm
「フシュルルルルル・・・・」
天井に張り付き、舌を伸ばして口の周りを嘗め回し、醜悪な姿をしたモンスター・・・もといコウインさま
「俺は・・・俺は・・・大好きだああああ!!!!」
「ひぃぃいいいいい!!!」
私めがけて降ってくる巨体。私は無我夢中で刀を抜いた。
「はあああああ!天壌無窮の太刀!!!!」
ザザザザザザザザザザザン!
恐怖のあまり限界を突破し、あやうくエターナル化しそうになっちゃった・・・
「俺の防御回数を上回るとは・・・さすがだぜヘリオンちゃん・・・」
コウイン様はそういって意識を失った。
「な・・・なんかあったの!?」
キョウコ様が騒ぎを聞きつけてやってきた。そして状況を見て一瞬で何があったのかを理解し・・・
「ははは・・・ごめんねヘリオン、後始末は私がやっとくから」
いつのまにかやってきたキョウコ様がその意識なき体を引きずっていった。

さて、危機は去った。ハリオンさんと私のことを考えることに集中しないと・・・
・・・あ、庭から雷の音とタンパク質が焼けるにおいがする・・・けど、まぁいっか。

75 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 10:28:40 ID:oguqeWmF
…ん

76 名前:おにぎりの中身の人 :2005/05/28(土) 10:28:56 ID:sIKXSksm
とりあえず思いついたほうから書いてみました。
一気にたくさん書くのは苦手なので、ちょっとづつ書いていくことにします。

誤字脱字ハリオンマジック当あればご指摘ください。
ヘリオンとハリオンが主人公のため、ハリオンマジックが連発しそうで怖い・・・

77 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 10:50:02 ID:wKjBPEnV
GJ!

78 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 10:52:41 ID:SuuMdTpp
今日子ルートでかっこいいとこだしてるコウインが・・・・・・
おもしろいんですけど、いろいろと台無しだ

79 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 11:30:28 ID:FpW3y4E1
メ・ラ・ゾ・○・マ
これで5本、つまり発動でしたっけ?

(´-`).。oO(そーゆうネタに反応しない)

80 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 11:35:47 ID:DicAqI68
セリアのエーテルシンクと同時発動で、メド○ーアなわけだ

81 名前:今にも落ちて来そうな空の下で :2005/05/28(土) 12:14:25 ID:H8DL0NOm
>>62
エスペリア、一人草原の倒木に腰掛けて休憩中。
ガサ! ガサリ!
「……?」
後ろの草むらから物音がする。
ガサガサ! ガサッ!!
「………………」
見ると、そこにはしゃがんて草むらを掻き分ける軍服の男性が。
「あの………そんなところで…………何をしているのですか? 兵士様」
「…………休憩中すまないね。今…調査中でね…。『痕跡』を探している。
 昨夜、近くの村で戦闘があってね、他国のスピリットが来たんだ。
 応戦はしたんだが逃げられてね…………。どこの国のスピリットかはわからなくてね……。
 この周辺に逃げ込んだっていうんで、何か手がかりがあると思ってね…。
 『痕跡』があるはずなんだよ。…それを探しているんだ」
「……………。そんなところから捜す気ですか?」
「仕事だからな…………」
ガサ ガサ
「あの……その……ええと…」
「何だい?」
「いえ…その、参考までにお聞きしたいのですが、ちょっとした個人的な好奇心なのですけれど、
 もし、見つからなかったらどうするのですか?『痕跡』なんてないかも……………。
 いえ…それよりも見つけたとして、上官の気まぐれで、見つけた『痕跡』が無駄になってしまったとしたら、
 あなたはどう思って…………そんな苦労をしょいこんでいらっしゃるのですか?」
「そうだな…俺は『結果』だけを求めてはいない。
 『結果』だけを求めると、人は近道をしたがるものだ……。
 近道をしたとき真実を見失うかもしれない。やる気も次第に失せていく。
 大切なのは『誰かの役に立とうとする意志』だと思っている。
 役に立とうとする意志さえあれば、たとえ今回は無駄だったとしても、いつかは誰かの役に立つだろう?
 役に立とうとしているのだからな……………………違うかい?」

82 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 12:15:38 ID:H8DL0NOm
「…………うらやましいです。
 以前私は…皆さんのお役に立ちたいと思っていました…子供のころから……ずっと。
 かつて、あなたのような『意志』をいだいていた事もありました……
 でもだめにしてしまいました…………私というスピリットは…………どうしようもないスピリットです。
 何だって途中で終わってしまいます。いつだって、途中でだめになってしまいます…………」
「そんなことはないよ…………エスペリア」
「え?……………………」
「おまえはりっぱにやってるじゃあないか…………。『意志』は同じだ………。
 お前が神剣を握ったばかりの時いだいていたその『意志』は…………。
 今…お前の心の中に再び戻っているのだよ………………エスペリア」
「! どうして私の名を…………知っているのですか?」
「……………………」
「…………? そういえあば…あなた……前にどこかでお会いした事が…………ある」
「どこに行くんだ、エスペリア?」
「向こうの馬車に乗るんです…………。
 思い出してきた……そう!!
 もう行かなくては………………。私は仲間のところに戻らなくては…!!!」
「忘れたのかエスペリア!?
 お前はあれに乗ってここに来たのだ。ここは終点なんだ…………もう…戻る事はできない」
「あ…………あなたは…………!!
 そう!! あなたはッ!!
 あなたは、私を守る為に、ソーマに殺された……………………!!」
「エスペリア…………おまえはりっぱにやったんだよ……。そう……
俺がが誇りに思うくらいりっぱにね………………」

83 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 12:58:16 ID:kqkp+YPn
>>81-82
「エスは、何があってもあきらめるなって約束を、……ちゃんと守れたんだからな」

84 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 13:19:00 ID:1dGFmi9u
ジョジョ…

85 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 13:28:42 ID:wKjBPEnV
アバッキオか・・・
原作でも感動したシーンだな・・・っていうか、これってつまり、
エスペリア再起不能(リタイア)!?

86 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 14:25:37 ID:gTRDH0az
>>76
ハンター光陰の唸り?にヘリオンの鬱もすっかり紛れ、おまけに最高位の技まで収得出来て一石二鳥(違
あとはヨーティアの乳ランク上位を目指すだけ。打倒魔乳ハリオン(ぇ ところでその2が気になります……色?

87 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 16:09:16 ID:dgyn/h9F
ムネムネ言うのよくないよ!
(塚本天満)

88 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 18:45:22 ID:K0+mVSWl
「ねむねむ……」
「こらニム、またそんな事言って炬燵に潜り込まないの!」

89 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 19:12:07 ID:z2+E7Qdx
シアーが焼き菓子を食べるときの咀嚼音が、
どうしようもなくエロいのは狙っているからですか?

おかげでソノ後の台詞が
「ふふ、ユートさまのって大きくて気持ちいい♪」
としか聞こえん

90 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 21:05:03 ID:Gk/bZK5e
ハリオンとヘリオンは同じ育成施設出身。ハリオンのあの性格はそこの教官譲り。
ヘリオンの天然度が低いのは影響を受けすぎる前に実戦に投入されたからか
少し歴史が違ってたらあの性格のスピリットが量産されてたのかもしれない

91 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 21:42:16 ID:fRngDlLG
戦闘中にたゆん胸がたゆんたゆん揺れまくりたゆんな訳だな
あっちもこっちもたゆんたゆん

「ぇぇぃラキオスのスピリットはバケモノかっ!!」

92 名前:おにぎりの中身の人 :2005/05/28(土) 21:48:13 ID:sIKXSksm
>>90
「えぇ〜い」
「やぁぁ〜」
「とぉ〜」
「あぁん、痛いですぅ〜」
「腹が減ってはなんとやらといいますし〜、皆さんご飯にしましょうか〜。あ、そこの敵さんもいかがですか〜?」

なんてのんびりした戦争なんだ・・・

93 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/28(土) 22:01:21 ID:1fEGt+oy
>76
w  
ハリオンよくわからないものを厨房に置いてちゃダメだと思いますっ。
妖怪赤なめ。でも色にこだわりはない。大きさにはこだわり有り。雷が弱点。くわばらくわばら。

94 名前:おにぎりの中身の人 :2005/05/29(日) 12:12:19 ID:9rgXEwrx
>78
すまん、コウインは俺の中じゃやっぱり3枚目なんだわ。
かっこいいことは認める。

>79
次はドル○ーラを・・・(;´Д`)ハァハァ

>86
コウインのモデルはバイオハザードのリッカー。あいつが天井からいきなり降ってきたときには
目の前が白くなって、一瞬気を失いかけた経験からです。上からいきなり敵がやってくるとびびるもんです

>88
スクランではララが好きです。もちろん天満も大好き。

>90
てことはタリオンとかピリオンとかマリオンとかファリオンとか、いろんなのがいるわけですね。

>93
ハリオンが料理に入れた謎のもの。ハリオンだから何を入れてもおいしく仕上げそうです。

95 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/29(日) 13:12:05 ID:EcpFLHYo
1.シアーたんのレベルアップ必要マナがネリーよりも大きい理由について。

2.技術者セリア・バトリとセリア・ブルースピリットの関係について。


96 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/29(日) 14:42:43 ID:0H7v4Uja
1.シアーのマナは胸にも行く
2.白衣+メガネのセリア(;´Д`)ハァハァ

97 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/29(日) 15:18:46 ID:AwE+dqj5
1.お菓子代として
2.実は同一人物

98 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/29(日) 21:26:20 ID:EcpFLHYo
契約者よ足りぬ。ナマが足りぬ。

《へい、中ジョッキみっつ入りやした〜〜っ》

「……バカ剣。俺もう限 カイ ……ウp」
【契約者よ。我を失望させるな】
「ふん。だらしない」
「あう〜〜ユートさまぁだいりょうぶですくぁぁ」
「あ〜こちらにも大ジョッキみっつお願いします〜」
「枝豆もっとほしい」
「ニムったらさっきから枝豆ばかり」
「きたきたきた〜〜ビ・ィ・ル ビ・ィ・ル」
「しゅわしゅわ〜〜」
「こらっ子供はこれ以上飲んでは行けません」
「エスペリアっ! 前から思ってたのよっ! このチチがっ!このチチが! そんなに偉いのかっ!」
「ヒミカお姉ちゃん溜まってるね〜♪」
「できれば、日本酒といきたいところですが」
「お、渋いね。さすがウルカはわかってるな」
「コ、コウインさま。お酌します」
「あークォーリン。このバカ飲むと甘露がどーたら説教始めるからやめといて」

「…………にがい」
「アルコール分10%。イースペリア特産麦による芳醇でいてやや甘みのある味。美味。
酒は飲んでも飲まれるな。わたしには痛み入る言葉ですが酒の席は楽しいものですね」

「ヨフアル追加ーーーー」


99 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/29(日) 21:36:18 ID:8GjQdDzy
>>98
誰のセリフか全部判ってしまうのが悲しいやら面白いやら。
一人ヨフアルを追加し続けるレムリアインパクトに乾杯w

100 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/29(日) 22:07:55 ID:/fzOgGWa
いちばん饒舌になってるナナルゥにワロタw

101 名前:彷徨い、求める先に :2005/05/30(月) 00:38:21 ID:kzrtVmPh

戦争が終結してからもう3ヶ月。
まだ辺境(我がサーギオスも既にその範疇に入ろうとしている)では
紛争や内乱が絶えないけど、それでもガロ・リキュア(覚えにくいなぁ……)は
ゆっくりと統合に向けて、平和への道を着実に歩もうとしている。
戦いに明け暮れ、その事でしか生きる手段を持たなかった我々もまた、
各々が別の新たな「生きる道」を探らなければならない。
まだ平和、というものがしっくりこない所もあるけど、それでも時間は流れていく。

「ここね…………」
立ち止まった門の前。その名称を確認してくぐった先。
そこに、私の求める道はあるのだろうか。或いはまた戦いという名の同じ道を辿るだけなのかもしれない。
不安はまだあるけど。緊張と共に門をくぐる。やや荒れたままの石畳。柔らかい日差し。
「踏み込みが甘いっ!もう半完歩前にっ!」
活気があるなぁ、と思いながら、声の聞こえた教練場に足を向ける。

102 名前:彷徨い、求める先に :2005/05/30(月) 00:38:57 ID:kzrtVmPh

――――あの大規模な作戦の後、気づいた時(自分を取り戻した、という意味だ)には誰も居なかった。
草の匂いや鳥の囀りをやけに親しく感じたのを覚えている。不思議と剣の声はもう聞こえては来なかった。
帰るべき国は既に無くなっており、世界には新たな秩序が生まれようとしている。
ただ混乱するだけの私は、揉まれるようにただ日々を当ても無く過ごすしかなかった。
そんな時見つけた辺境警備の兵募集。何をする事も無く各国を彷徨っていた私には丁度良いものに思えた。

「遅いっ!軽い気持ちでは戦場で命を落としますぞっ!」
ぴた、と足が止まる。胸がどくん、と波打つ。そんな。まさか。でも、聞き間違える訳が無い。
もしかしたら、そんな想いがあったのも否定できない。それでも。足は、自然に早くなった。
少しずつ見えてくる後姿。見慣れた、力強い背中。褐色の肌、銀色の髪。
黒い戦闘服は相変わらずだけど、純白に生まれ変わったウイングハイロゥが眩しい。
噂には聞いていたけど半信半疑だった。でも確信に変わった今、私は少し迷い、そして駆け出していた。
「〜〜〜っ隊長ぉ!」
叫び声に気づき、驚き振り向く赤色の瞳。大きく開かれたそれがだんだんと優しいものへと変わる。
ああ、変わってない。大好きなその表情。それに、それに……使ってくれていたんですね、私の髪留め……

「――――――?!」
名前を呼ばれる。信じられない、といった感じで。それでも、ちゃんと両手を広げてくれて。
私はまだ戸惑いを見せている大好きな隊長の胸に、今度こそ迷いも無く飛び込んで行った。
ここから始まる、私の生きる意味を。戦いと、そして温もりと共に探し出す為に。


103 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/30(月) 00:59:51 ID:z084HpfC
終わり?

104 名前:信頼の人 :2005/05/30(月) 01:27:39 ID:kzrtVmPh
>>103さん
終わりです(汗
前スレの寸劇さんを受けました。ウルカの一枚絵に登場する緑スピ。
悲しすぎる最後なのでなんとか幸せなラストをとか考えたらこうなりました。
どう復活したかは通りすがりの誰かがリヴァイブ(ry ……だめかなぁ。

105 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/30(月) 01:46:34 ID:CfGPcTml
>104
乙〜
あの娘にもこんな風に幸せあげたいよね、ほんと・゚・(ノД`)・゚・。
読みながら、お、霧にならないルート?でも驚いてるな、とか思ってた。
そーだよなぁ、やっぱリヴァイブしかないかなぁ。
とりあえず死亡確認は王大人だったらしいなw

106 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/30(月) 20:37:48 ID:ll108Jpd
>>105 とりあえず死亡確認は王大人だったらしいなw
                  ↑↑↑
このネタについていける自分にorz


107 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/30(月) 23:34:47 ID:1hhFSYDK
その人の確認は生きてる可能性大。

108 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/31(火) 11:05:27 ID:z+D9k82n
サポートスキル【王大人死亡確認】
範囲:味方全員
効果:リバイブに順ずる

…ってなこといってみる。

109 名前:105 :2005/05/31(火) 17:52:37 ID:7bXVb8pc
もまいらw
いや、俺が悪かったんだな。すまぬ、信頼の人  orz

110 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/31(火) 19:58:36 ID:DYvnT3cZ
リヴァイブはどこまで通用するかについて。

1.斬られた(燃えた)直後
2.心臓停止前
3.霧化前
4.霧散後
5.術者のマインドによる
6.その他

111 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/31(火) 20:06:14 ID:gZQuWXBb
エンドサポートだから、霧散直後ならOKとか

112 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/31(火) 20:29:35 ID:TtorRu85
2〜5 のどれかとすると、
光陰だけリヴァイブ間に合ったbyクォーリンという目もありか?
走れ、クォーリンw

113 名前:名無しさん@初回限定 :2005/05/31(火) 21:30:10 ID:kRSOxHpa
走れー走れークォーリンー 本命穴馬かき分けて〜


しかしコウイン号は1〜2歳馬がお好みw 馬っけ馬っけ


114 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/01(水) 12:12:14 ID:7z4hqbyw
【よいか契約者よ。代償のない移籍は存在しないのだ】

「わかってるよバカ剣。マロリガンライトニングスの攻守の要を引き抜こうってんだ、こっちも多少の出血は覚悟
してるさ」
「おいおい、多少じゃ困るってもんだぜ? うちのクォーリンが欲しいんだったら1対2は譲れないぜ。そうだなぁ、
ヘリオンちゃんとオルファちゃん……いや待てやはりスタンダードにネリーちゃんシアーちゃんか」
「ちょっと待て。うちの娘を2人も出せるわけないだろう! だめだひとりにしてくれ!」
「なんだよそりゃ! 元々そっちから持ちかけてきたトレード話だろう? 釣り合いってのを考えろよ」

「……だめだ。2対1にこだわるならこの話はなかったことにする」
「くっ、この足下みやがって。それじゃ何かこの俺のネリーちゃんシアーちゃんに挟まれて“小”の字になって寝
るという青雲の志を諦めろってのか!」
「なにが青雲だ。お前は電撃食らっていつも大の字だろ!」
「ぐぐぅ。ち、わかったよ。ならば…………やはり初心に返ってオルファちゃんか……いやまてまてニムントール
ちゃんを忘れるわけには。……くそう悩ましいぞ! これも御仏の与えた苦難の道か!」

ジャリッ。
ガチャガチャ。

某都市路地裏の小屋で侃々諤々密議中のふたりは、小屋の周りをすっかり取り囲まれていることに気付いてい
ない。

【……我は知らぬ存ぜぬ】

ファンタズマゴリアリーグ公示
監督代行
ラキオススピリッツ:セリア・グリーンスピリット
マロリガンライトニングス:クォーリン・グリーンスピリット

115 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/01(水) 18:32:54 ID:tp0UwMjt
>>114
ナム〜〜(w

116 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/01(水) 21:43:54 ID:2TdjLRfb
>>114
クォーリン、それでいいのかお前は

117 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/02(木) 03:10:00 ID:R65mF/9e
セリア・グリーンスピリット?
セリアはブルーでは?

118 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/02(木) 05:51:27 ID:BmtJVkAo
青はあまってるから何とか緑になってくれ。

119 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/02(木) 08:43:02 ID:wfBzeLPg
>>118
まて!大事なことを忘れているぞ!
緑のツンデレ分は二ムがすでにいる!
ここは赤になって情熱的ツンデレ(意味不明)に!

120 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/02(木) 12:03:13 ID:uc0edNjY
「ラキオス春の新色フェア」の後遺症では

121 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/02(木) 13:59:25 ID:k0yEijL3
一瞬、緑+青=黄でセリア・イエロースピリットてのを想像した

122 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/02(木) 19:08:50 ID:cIUDU8e5
カレー好きになっちゃうじゃないか!


ふと某電撃文庫の時クロシリーズばりにカレー作り始めるソゥユートの姿が浮かびました

123 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/02(木) 20:07:32 ID:Wgl/caFY
俺は、赤青黄黒の四人が悪と戦ってた所に
途中参入して美味しいところを全て持っていくソゥユートの姿が浮かびました

124 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/02(木) 20:14:47 ID:sqVZQAK+
では、赤青黄黒の四人が悪と戦ってる横で
ソゥユートが美味しそうにカレー食ってるというコトでよろしいですか?

125 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/02(木) 20:16:08 ID:yj2Vjz6b
「ユートさま、これではハーブがきつすぎます」
「む、これは手前には少々甘すぎるようです」
「……ハイペリアの食べ物、変」
「辛っら〜い!パパ〜、もう少し甘くして〜!」

かくして激甘〜20倍、インド風からラキオス風まで作り直させられるソゥユート。一応異世界からの勇者。


126 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/02(木) 20:42:42 ID:T6OMdRkN
ソゥユート転職
カレー専門コックに
評判は上々

127 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/02(木) 22:18:28 ID:1Rvd6Ena
これであとはピンクスピリットがいれば言う事なしなんだが

エスペリアかハリオンあたりの転色キボン

128 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/02(木) 22:32:20 ID:Rb3DzcdO
レムリア・ピンク・インパクト
「この姿で会うのは初めてだね、ユートくん!」

129 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/03(金) 00:18:15 ID:ZPMnApU7
ソゥユートが乗り込むレムリアインパクト
通常技はヨフアル弾と伸びる求めの二種類。シールドハイロゥが防御
コマンド入力で必殺技百烈ヨフアルが使用可能。危ないときにはオーラフォトンボムで回避しよう!

130 名前:114 :2005/06/03(金) 00:22:19 ID:6eNg6De8
すみません。素で間違えてました orz 

「少しでも敵を減らさないと……でも死んじゃ意味無いわね。 今治すから我慢なさい」
――――セリア・グリーンスピリット

安直だ……。

気を取り直して。

「おい、悠人。今月はホーコの月だぞ? ハイペリアで言えば六月だぞ? 六月って言ったら衣替えだろ、
みんな変わってないぞどうなってんだ?」
「…………相変わらず脳みそピンクだな。ラキオスは元々常春だし今でも充分夏服みたいなもんじゃないか」
「オイオイちょっと待てよ。俺の手元にある“ラキオス観光ガイドマップ”にはラキオスは四季が豊かで見所の
ある自然が一杯って有るぞ? なんだよ常春ってのはおかしいじゃないか」

「……それちょっと見せてみろ。…………やっぱりなこれ“民明座臼書房”で出してる本じゃないか。間違いが
多くていい加減って事で有名らしいぞ。第一これ日本語で書いてある時点で怪しい」
「な、なにぃ!? くっ確かに日本語だ。まったく気付かなかった。って事は何か? ネリーちゃんの真っ白な
背中にうっすら映る魅惑のラインや、ヘリオンちゃんの汗ばむ開襟シャツの胸元に甘酸っぱい思いを抱いて悶々
とすることも叶わないって事かよ! ちくしょう! 俺のロンリーハートは早くも木枯らし模様だぜっ!!」

「ふーんそんなに四季に焦がれてるわけだ……ねぇアセリア、ナナルゥ。このアホに夏と冬同時に味わわせて
やってくれるかな?」
「ん。エーテルシンク」
「了解。アポカリプス」
…………
「生きてるか?」
「……やっぱり季節に合わせた、旬ってのは大……事だ ぜ 最期にカレーハクゥテを食べたかっ……た」 ガクリ


無理矢理解釈:::ラキオス王国全土は四季が豊かであるが、首都ラキオスにおいてのみマナの分布が異なるため
気温変動が小さい。またはその逆。

131 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/03(金) 03:39:30 ID:ms57IDme
悠人:「セ、セリア、いったいどうしたんだ!? 髪、染めたのか? いや、しかし、その神剣は…」
セリア緑:「なんかムカつきますが、わたしにもわかりません」
そのまま歩き去るセリア(緑)の背を見送りながら、悠人は思った。
(……ツンデレ剣2倍?)

ファーレーン:「セ、セリアさん!? いったいその姿は…」
セリア緑:「いちいち答えるのも…はぁ、面倒…ですが、わたしにもわかりません」
ファーレーン:「!?」
『月光』:「むぅ、これはもしや幻の…」
ファーレーン:「何か知っているの、『月光』!?」
『月光』:「うむ、話に聞いたことがある。二体のスピリットが融合する現象《浮遊常運》というものがあると。これがそうなのかもしれない」
ファーレーン:「それじゃ、セリアさんと融合しているのは…」
『月光』:「おそらくは」
ファーレーン:「そんな…いやーっ、返して! ニムを返してーーーっ!!」
と、そのとき。
セリア(緑)が両腕をファーレーンの方へ延べながら、何かに憑かれたかのようにふらふらと歩み出した。
セリア(緑):「お…ね…」
いつもニムにするように、いや、いつもより激しく、抱きしめようとファーレーンが延ばした両腕が、セリア(緑)の両手首にあったブレスレッドを弾き落とす。
その瞬間、セリア(緑)はセリア(青)とニムントールへ分離した。なんかこう、みにょん、と。

これまでの様子を高所から観察していた事態の根源は呟くのだった。
ヨーティア:「やはり、まだ、色違いでしかも同調率の低い組み合わせではだめか。まだまだ改良が必要だねぇ」



セリア・グリーンスピリットと聞いて、過去スレのネタが混ざり合って妙なことになってしまった。今は反省(ry

132 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/03(金) 07:12:04 ID:jIc7IolG
「お、セリア昼間から風呂か?」
「はい。何だかわかりませんが自分が汚れている気がしまして」
「?そういえば手帳なんて持ち歩いていたっけ」
「……さあ。そういえばユートさま。ラ、ソゥ、ユート、リクェム、ヤァ。
 イス、ユステ、ラ、セリア、セム、ハイサム、テネアマウ、ワ、リクェム、イス、ナンキム」
「へ?……えっとセリアも俺と同じでリクェムが嫌い?」
「違います。ですが、何故私はこのようなことを尋ねるのでしょうか?」
「俺に聞くな」

133 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/03(金) 08:54:01 ID:kDRbEfyH
『青緑』のエスセリア

ぶつくさ文句を言いつつ何かと世話を焼きたがる

134 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/03(金) 15:28:04 ID:uEqy7tKE
「……パパ」
ビクッ、と悠人の躰が震える。ゆっくりと振り替える、と。
「セリアがちっちゃくなってるー」

『赤青』のセリファリル

マジスマソorz

135 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/03(金) 18:04:21 ID:JttxWnQx
>>129
いやに懐かしいネタを………スーファミだろそれ。

136 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/03(金) 19:02:08 ID:p85NqlSn
敵兵を踏み潰したりするんだな。

137 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/03(金) 20:09:25 ID:YXddnGa2
>>131
「雷電」ちっくな月光にワラタ
……しかしどれだけの人がこのネタに反応できるんだ?

138 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/03(金) 20:45:21 ID:npgkaBqo
静寂「な、なんじゃこりゃー!おbsnのタイミングで時間がどんどん逆戻りしとるぞー!」

月光「むう…あのスキルは」
孤独「なんじゃとー?知っとるんかー月光!」

何故か静寂=富樫、孤独=虎丸な構図が浮かんだ、今は反省(ry

139 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/03(金) 21:00:30 ID:hqy3ZRYu
魁!神剣塾とかネタをやるのか?

140 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/03(金) 22:27:49 ID:5LylY4GT
知っているのか月光!?に禿げワロス
惜しい!惜しいよ!
雷電って名前の神剣があったら完璧だったのにな…

141 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/03(金) 22:29:14 ID:jhrBYl6N
瞬が高笑いしながら大気圏突入するの想像した

142 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/03(金) 22:52:03 ID:/c1vLnOU
月光だって何度か解説してるのに

143 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/04(土) 07:36:09 ID:whTwXcNs
お題

“市場でバナナのようなモノを見つけた時の、光陰の行動を述べよ”


144 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/04(土) 09:17:08 ID:t3TwNvUi
>>143
光「俺のバナナの方が立派だな。」
悠「お前はまたそんなことを・・・」
光「ふっ・・・悠人はこのぐらいか?」
悠「もやしかよ!」
ハ「ユート様のは〜このぐらいですよね〜」
悠「そうそう。そのニンジン位のサイズは・・・ってハリオン!?」
バチッ!
今「うふふ・・・なんでハリオンが知ってるのかお姉さんに説明してくれるかな?」

続く。

※ファンタズマゴリアの食材の大きさは現実世界とは誤差がある場合があります。
 あらかじめご了承下さい。

145 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/04(土) 20:36:52 ID:axP2X2/1
画像板が荒らされてるのはスルー?

146 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/04(土) 20:46:35 ID:ILlEW+88
ほんとだ。
何とかできんのかな?

管理人さんに通報……ってメルアド見つからんし。
何処に通報すればいいんだろ。

147 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/04(土) 21:38:56 ID:lNRvXXts
連絡スレに書けばいんじゃない?

148 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/04(土) 23:49:07 ID:f4OT2xCt
イヤですね空気読めない奴って・・・・>画像板嵐

149 名前:若芽の萌し :2005/06/05(日) 00:43:26 ID:O/Epu2Z8

それは、罪の無い悠人の一言が引金だった。

いつもの昼下がり。戦いの合間、第二詰所に遊びに来た悠人は、
いつものように広間に通され、いつものようにお茶を差し出され。
「はい〜、熱いから、気をつけて下さいね〜」
「ああさんきゅ……それにしてもハリオンって偉いよな。家事の殆どをこなしてるんだろ?」
「ええと〜、そういえばそうですね〜。でも、楽しいですし〜」
「いや、凄いよ実際。この部屋だって細かいところまでちゃんと塵一つないじゃないか、ハリオンだろ?これ」
そういって、窓の桟を姑のように指で掬っても、全然汚れない。悠人は本気で感心していた。
「あらあらあらぁ〜。もぅ、お姉さんをおだてても、何も出ませんよ〜」
くねくねと身を捩じらせ、お盆を窮屈そうに胸に押し付け、悶える。
そんな事を言いながらもヨフアルを差し出すハリオンに、苦笑しながら悠人はお茶を啜った。
「……うん、旨い。佳織やエスペリアもだけどさ、こういうのって家庭的でいいよな、何か女の子って感じで」
「あらあらあらあら〜。ユートさまお上手ですぅ〜」
「お、おいおい……もうヨフアルはいいって」
どこから出したのか、机の上には山のようなヨフアル。だだ甘い匂いがそのままその場の雰囲気になっていた。

で、後日。
「という訳で。
 ハリオンに任せっぱなしだった第二詰所内の家事一般について、平等に役割分担しようと思います」


150 名前:若芽の萌し :2005/06/05(日) 00:46:58 ID:O/Epu2Z8

最早恒例となったラキオス詰所会議。最早恒例となった司会のヒミカが、その眼鏡の奥で視線を光らせた。
「…………何が“という訳”なのか、よく判らないんだけど」
一応挙手しないと五月蝿いので、ダルそうに右手を上げたままセリアが呟く。
「適材適所なんだし、今のままで問題があるとも思えないし。大体ハリオンは好きでやってるんでしょ?」
「はい〜。皆さんのお世話をするのはぁ、戦うよりは楽しいですぅ〜」
いきなり振られたハリオンが、湯飲みを抱えながら、夢見がちな表情のまま答える。
ちょっと呆れたセリアだったが、いつもの事だと思いなおし、続けた。
「……それもスピリットとしてどうかとは思うけど。ほら、ハリオンもこう言っ」
「却下しますっ!」
ばん、と激しく机を叩き、そのまま握り拳をぷるぷると震わすヒミカ。
余りの迫力に一瞬押し黙ったセリアは、やがて諦めたように冷ややかな視線のまま席についた。

「え〜、ネリー、お料理なんて出来ないよ〜。家事とかメンドくさいし……ね、シアー?」
お局様のお怒りを畏れてか、ぼそぼそと呟くネリー。シアーの服の裾を、くいくいと引っ張る。
振り向いたシアーの口元には何故かお菓子の屑があちらこちらについていた。
「ん〜と……。シアーは、賛成かなぁ……えへへ」
「えーーっ!そうなのっ?」
「う、うん…………」
大量のお菓子を膝元に抱え込み、ネリーからは死角になるような体勢でぎこちなく答えるシアー。
逆方向からそれを見つけてしまったファーレーンは、兜の下から冷静に観察していた。
(買収されましたか…………)
「ん?お姉ちゃん、どうかした?」
姉の気配に何がしかを悟ったのか、不思議そうな顔でニムントールが囁いてくる。
ファーレーンは曖昧な笑顔を向けながら、逆に質問していた。
「ううん、何でもないのよ……ところでニム、最近ヒミカと何か接触はありましたか?」
「?接触って……そう言えば『お姉ちゃんと始める初めての炊事洗濯』って本貰ったけど」
「…………なるほど」
覆面の奥で、ロシアンブルーの瞳が妖しく光った。


151 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/05(日) 00:50:10 ID:tB4QRmH0
支援

152 名前:若芽の萌し :2005/06/05(日) 00:50:52 ID:O/Epu2Z8

ばきんっ。黒板に向かい、何かを必死に書き込んでいたヒミカは、いきなり白墨を折ってしまった。
こん、こん、ころころころ…………。欠片が軽い音を立てて教壇の隅にまで転がっていく。
それを目で追いながら、ヒミカは大量の汗をかいてその場から動けなくなっていた。
斬られた。それも、4度も。背中を割られ、肩から袈裟に。打突がそれぞれ心臓と後頭部を貫いていた。
「はぁっ、はぁ……っ」
もちろん、本当に斬られたのでは無い。飛んできたのはただの「殺意」、それだけだ。
しかしリアル過ぎる感覚は、避わす暇も無くヒミカを捉え、確実に致命傷を与えていた。失いかける意識。
息が、苦しい。両の拳を何度か握り直し、どうやらまだ生きているらしいとようやく実感する。
まだ衝撃が残像のように残り、錆び付いている首を無理矢理捻るとそこには。
「どうしました?ヒミカ」
首を傾げながら、にっこりと微笑み返すファーレーンの姿。爛々とその瞳に青白い炎を灯らせたままで。
「………………」
首筋に、冷たい刃を突きつけられているような幻覚。夜道には気をつけなさい、と言わんばかりの態度。
ヒミカは引き攣りながら、決心していた。二度とニムントールにちょっかいは出さない、と。


153 名前:若芽の萌し :2005/06/05(日) 00:53:30 ID:O/Epu2Z8

「あ、あの〜、ところでですね……」
ヘリオンが遠慮がちに手を上げた。棘々しい雰囲気が一瞬緩み、ほっとしたヒミカが指揮棒を指す。
「はい、出席番号8番ヘリオンさん」
「(編成画面順?!)あ、あの、なんでここにコーインさまがいらっしゃるのですかぁ?」
「おいおい、そりゃないぜヘリオンちゃん。詰所の会議だろ?俺にも参加する権利と義務があるってもんだ」
椅子を後ろに傾け腕を頭の後ろに組んだまま、いかにもやる気のなさそうな態度で光陰は語っていた。
軽く欠伸をし、ん〜と伸びをする姿からは、どうして参加しているのかがさっぱり判らない。
「コ、コーインさま、もう少し真面目に……すみません、普段はこんなじゃ無いんです」
ぺこぺこと頭を下げ、何故か代わりに謝っているのは稲妻のクォーリン。すっかり保護者のような態度である。
「クォーリンは真面目すぎるんだよなぁ、もうちょっと気楽にやろうぜ。どうせ今回も悠人絡みなんだし、な?」
途中から顎をしゃくり上げるように、教壇に立つヒミカを楽しそうに見つめる。
いきなり本質を突かれ、みるみるヒミカの顔が真っ赤になった。
「な、ななななな何を…………」
「先日、ユートさまをストーキングしていた事と何か関係ありますか?ヒミカ」
しどろもどろに慌てふためくヒミカに被る、今まで一言も発し無かったナナルゥの冷静な突っ込み。
ぴきっ。部屋に、そんな擬音が聴こえた。暴かれた新事実に、場が様々な思惑で塗り替えられていた。
「……説明して頂けますか?ヒミカ」
一同を代表してか、ファーレーンが静かな抑揚の無い口調でそう告げた。


154 名前:若芽の萌し :2005/06/05(日) 00:58:33 ID:O/Epu2Z8

「さて、ここからは俺の出番だな。まず各々の分担だが、これはヒミカがちゃんと考えてくれていた。
 実に見事な布陣だ。指揮官として、戦闘に於ける指揮能力がいかに秀でているかが窺えるというもんだ」
「……どうせ私なんて、ソレ位しか能がありませんし…………」
無理矢理フォローしながら進行しようとした光陰の横で、どっぷりと浸かってしまっているヒミカ。
窓際に机と椅子を持ち出し、窓の外を眺めながら退屈そうにぼそぼそと呟いてたり。
まるで学級会における担任教師のようなポジション取りで完全にイジけている姿に、光陰は苦笑しながら慰めた。
「だから更迭された位でそんな凹むなって……ん?なんだ、ナナルゥ」
「配置については理解しました。ただ、幾つか質問があるのですが……宜しいでしょうか?」
「珍しく多弁だな。いいぜ、何でも訊いてくれ」
「何故コーインさまが、仕切ってらっしゃるのですか?それもユートさまと、何か関係があるのでしょうか」
「大有りだ。そもそも家事は、全員で平等に振り分けられていたらしいじゃないか」
「…………うっ」
「確かに…………」
光陰の指摘に、セリアとファーレーンの二人が顔を見合わせ今までの所業を振り返る。
言われてみれば、戦いが激化するにつれ訓練を優先する余り、ついハリオンに任せっきりにしてしまいがちだった。
「まっ、そんな訳だからな、これじゃ俺以外誰が指摘してもかどが立つだろ?それにだ…………」
一度こほん、と堰をして黙り込む。両手を机に置きじっとしている光陰に、
それまでひそひそお喋りをしていた年少組が、周囲の静かな気配に気づいて前を見る。
タイミングを見計らって、光陰は少しトーンを落とした口調で再び話し始めた。
「……ここだけの話だけどな、悠人のやつは『餌付け』や『世話』に弱い。エヒグゥと同じだ。手をかければ懐く」
がたっ。一部の視線が一気に真剣になった。固唾を呑むような衆目が集まる。
「これが俺が仕切っている理由だ。…………どうだ、聞きたくはないか?俺の話を」
年少組(一部除く)が強烈に首を振った。光陰は完全にその場を「掴んだ」。


155 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/05(日) 01:02:26 ID:DdpegJ7j
つかみはオッケ〜

156 名前:若芽の萌し :2005/06/05(日) 01:02:45 ID:O/Epu2Z8

「で、とりあえずの配置だが、ネリーちゃんとシアーちゃん、
 ヘリオンちゃんとニムントールちゃんは厨房で修行、担当ハリオンな」
一部以外の反応を無視した形で光陰が続ける。強引だがこの場合は効果があった。
「わかったっ!ネリー、やるよっ!」
「シ、シアーもやるっ!」
「わわ、わたしもやりますっ!」
「ちゃん、っていうな……面倒くさい」
名指しされたネリーシアーヘリオンが一斉に立ち上がった。事情を悟り、皆一様にやる気満々である。
一人不貞腐れたニムントールも、(一見)渋々立ち上がった。
「よし、それじゃハリオン頼んだぜ。こいつらを立派な悠人専属シェフにしてやってくれ」
満足げに頷き、ハリオンに話を向ける光陰。ハリオンは快く承知した。
「わかりましたぁ〜。…………でもぉ、しぇふ、ってなんでしょう〜?」
首を傾げながら、厨房へと歩いていく。わいわいと、四人が後を追った。
「ああシェフっていうのはだな…………ま、いっか」
見送りながら、小○校の遠足と引率する教師を光陰は連想していた。
「さて、と……次だな。掃除の分担だ。これはヒミカとセリア、ナナルゥとファーレーンで手分けしてくれ」
「…………しょうがない、わね」
「今まで任せっぱなしだったのですから、頑張りましょうセリア」
溜息混じりに立ち上がるセリアを宥めながらファーレーンが背中を押す。
「オーケー、二人は二階だな…………ん?どうした、ヒミカ、ナナルゥ」
二人が出て行っても動かないヒミカとナナルゥに、光陰が不思議そうに声をかけた。
「……………………………………なんでもありません。では私は浴場を」
何かを言いたそうなナナルゥが、目を細めて暫く見つめた後、静かに立ち去る。
その後を追いかけようとしたヒミカが通りがかりにぼそっと囁いた。
「あまり無茶しないで下さいね」
「へ?何のことだ、ヒミカ」
「…………いえ。洗剤は物干し台の横にあります」
「…………」
ぱたぱたぱた…………。ヒミカの後ろ姿を見送ってしまうと、部屋は光陰とクォーリン、ただ二人だけになった。


157 名前:若芽の萌し :2005/06/05(日) 01:06:07 ID:O/Epu2Z8

「あ、あのコーインさま?それでは洗濯当番が」
「それじゃクォーリン、二人で洗濯でもするか」
二人きりになってやや気を緩めたクォーリンが、そろそろ自分も発言してもいいかと恐る恐る切り出しかける。
まだ会議の途中のつもりな彼女を遮って、光陰が爽やかな笑顔で告げた。
一瞬何のことか判らない、といった表情のクォーリンの顔が、みるみる赤くなっていく。
「え?え…………えーーーー!わわわ私とコーインさま、二人っきりでですかぁーーー!!!」
「ん?何だ、嫌か?まあ確かに凄い量だろうからなぁ……嫌なら俺一人でも」
「やりますっ!やらせて下さいっ!!」
「よっしまずは洗うっと……俺は洗剤を取ってくるから、クォーリンは洗い場で繊維ごとに纏めておいてくれ」
「了解しました!頑張りましょう!」
ぴっと敬礼して飛び出していくクォーリン。その足音が遠ざかるのを、光陰はにやっと笑いながら聞いていた。

のんびりとシーツを広げながら、光陰は鼻歌交じりに反対側で押さえるクォーリンに話しかけた。
「たまにはこういうのもいいだろ、クォーリン。何か天下太平って感じでさ」
「テンカタイ、ヘイですか……?よく判りませんけど、ええと…………」
「なんだよ、言ってみろ」
「はい。洗ってる時、白くなっていくシーツとか見てるとその……不思議な感じがしました。
 落ち着く、というか……しん、と澄んでいくような、綺麗になるのをもっと見ていたい気がしました」
「ふうん、なるほどな。お、その辺皺になってるぞ……まあ何だ、こういうトコから始めるのもいいんじゃないか?」
「あ、ここですね……んしょ……え?始めるって……何がですか?」
ひょこ、とシーツの横から顔を覗かせるクォーリン。不思議そうに見上げてくる。
「さ、これでシーツは終わったな。そこで横にでもなろうぜ。一休みだ」
「あ、は、はい…………???」
すっかり話を流し、ごろんと草の上に横になる光陰。慌ててクォーリンもそっとその横に座った。


158 名前:若芽の萌し :2005/06/05(日) 01:09:53 ID:O/Epu2Z8

ふう、と今干したばかりのシーツを眺める。真っ白に広げられたそれは風にゆっくりと波打ち、
ぱたぱたという小気味良い音と共に裾をはためかせている。
気持ちのいい風が頬を撫ぜ、慣れない事をした後の心地良い疲労感と共にじんわりと心に入ってくる。
バンドで分けている前髪を押さえながら、クォーリンは光陰の方を向いた。
「あの、コーインさま、先程のお話ですけど……」
「ん?ああどうだった?洗濯は」
既に後ろ手を頭に組み、目を閉じている光陰。質問の意図を勘違いしたのか見当違いな切り返しをされる。
それでも人差し指を顎に当て、懸命に振り返ってみた。大変だったけど、新鮮だったしなにより……
「え、あ、えっと楽しかったです。自分の手で汚れたものが綺麗になるのを確認できるのは」
「……そっか」
「こうして見ていると自分も洗われた気がしてさっぱりするというか……またやりたいです。少し大変ですけど」
ぺろっと小さな舌を出し、少しおどけてみせる。今まで見せた事の無い表情は、妙に子供っぽい歳相応のものだった。
「最初はそんなもんだ、すぐに慣れるさ。……でもな、ちゃんと聞こえただろ?『自分自身の声』が」
「え…………」
「さっぱりしたと感じたのは、剣の意思か?またやってみたいと思ったのは、剣の声か?」


159 名前:若芽の萌し :2005/06/05(日) 01:13:21 ID:O/Epu2Z8

さー、と心が凪いだ。
「…………」
言われて、傍らに置かれた神剣を見つめる。手元から離れているそれからは、何も感じてはいない。
当たり前だ。今は戦場にいるのでは無い。戦いに身を措いていないのだから、その必要も無いのだ。
「……いえ。私の心がそう感じています。また、こうしたい、と。…………そうか、これが『声』……わたしの……」
「ははっ、上出来だ。……クォーリンには世話になったからな、これで少しは返せたか…………」
「…………?コーイン、さま……?」
見ると光陰は、すうすうと穏かな寝息を立てていた。
クォーリンは少し考え、そしてそっとその頭を自分の膝の上に乗せる。
澄み切った青空の下、木の葉の影だけが、光陰の顔にゆらゆらと映えていた。
風が、森の匂いと、少しだけ混じった洗いたての石鹸の匂いを運んでくる。
レスティーナの所要で留守の今日子に、心の中で謝っておいた。
これが今、自分のしたい事だから。たった今教わった、大事な大事な事だから。
「大好きです…………コーインさま…………」
呟き、ゆっくりと唇を合わせる。感謝と、それから少しだけの想いを伝えるように。
温もりが、体全体を包んでいく。長く長く、追い求めてきたもの。ゆっくりと融かしていくように。


160 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/05(日) 01:13:54 ID:tB4QRmH0
支援

161 名前:若芽の萌し :2005/06/05(日) 01:17:00 ID:O/Epu2Z8

「…………宜しいんですか?キョーコさま」
「うんまぁ、宜しいか宜しくないかっていえば宜しいわけないんだけどね……なんつーかさ、ナナルゥ?」
「…………はい?」
「アタシ達ってさ、ほら……神剣に飲まれてたじゃない?でもさ、それって程度だと思うんだよね」
「……程度、ですか」
「うん、普段ちゃんと自分をしっかり保ってたって、それが戦いにしか向かないんじゃ同じじゃないかって。
 スピリットは戦いが仕事っていうのは仕方が無いけど、それだけじゃ変わらないというか…………う〜ん」
建物の影で、今日子とナナルゥが話し込んでいる。二人とも買い物袋を抱えていた。
意外と早く任を終えた今日子が偶然買い物帰りのナナルゥと鉢合わせたのだ。
事情を知り、急いで帰って来た所に先程の場面、という訳である。
「だからさ、悠見てれば判るでしょ。まずはやってみないとダメなのよ。クォーリンは考えすぎるから」
「ユートさま…………。そうですね、はい、判ります」
「でしょ、それにアタシもクォーリンには何かと迷惑かけたしね……あのコにも見つけて欲しいから」
なんて柄じゃないけどね、とがしがし頭をかく今日子を、ナナルゥは見つめていた。少しだけ微笑みを浮かべて。

――――がしゃーん…………
詰所の奥で、ガラスが割れる音がした。
――ああ!セリアそれ、ハリオンのお気に入りのソーサー!
――くっ、また……どうしてこう、食器って割れやすいのよもうっ!
――言ってる場合じゃないでしょ!どうするのよこれ!
――ちょっと待ってええと、アセリア呼んで来る!
続けて微かに聞こえる、動転したヒミカとセリアの声。
今日子とナナルゥは一瞬お互いの顔を見合わせ、ぷっと吹き出してその場を駆け出した。


162 名前:若芽の萌し :2005/06/05(日) 01:20:56 ID:O/Epu2Z8

「あら?今日は第二ですか、悠人さま?」
「ああ、何かさっき今日子に絶対来なさいよっ、って凄い剣幕で迫られてさ……なんだろ?」
「キョーコさまが?……そうですか、判りました。行ってらっしゃいませ」
「悪いな。明日はこっちでちゃんと食べるからさ」
「ええ、ユートさまのお好きなポトフを用意してお待ちしますね。ふふ、リクェム入りの」
「うぇ……勘弁してくれよ。今度はもっと早く伝えるように頼んどくから」
「うふふ……冗談です。キョーコさまにも何かお考えがあるのでしょう。早く行ってあげて下さいまし」
「うん。それじゃ行ってくる。みんなにも宜しくな」
小さく手を振るエスペリアに見送られて第一詰所を出た悠人は、ふう、と一度空を見て、ゆっくり歩き出した。

「いらっしゃーい、ユートさまっ!」
がたっ。出迎えたネリーの姿に、悠人は一瞬後ずさりした。煤だらけの頬っぺた。所々変な色に染まるメイド服。
「な…………どうしたネリー!?」
自慢のポニーが重力に逆らい、有り得ない方向を向いている。そして何故か三つ指ついて正座していた。
悠人の動揺を別の意味に取ったのか、ぴょこん、と立ち上がり、飛びついて腕を絡めてくる。
「へへ〜ユートさま、早く早くぅ〜」
「お、おいおいなんだって…………」
服自体はオルファが炊事の時に使うものと同じだが、第二詰所で見るとちょっと新鮮だ。
しがみ付くように引っ張るネリーを眺めながら、ずるずると食堂の方に連れて行かれる悠人だった。


163 名前:若芽の萌し :2005/06/05(日) 01:25:08 ID:O/Epu2Z8

「お、来たわね悠。さあみんな、一名様ごあんな〜い!」
「お前な、急に呼びつけておいて何だその変なシナは…………うっ」
さっきから考えないようにしていた事態が現出していた。ずらりと並ぶメイド服。机の上の料理。
「あ〜、ユートさま来た〜」
ぱたぱたと仔犬のように駆け寄ってくるシアー。俯き加減でもじもじとこちらを見つめるヘリオン。
ぷい、と不満そうに頬を膨らましながらちらちら窺ってるのはニムントール。みんなメイド服。
それ自体には何の問題も無い。むしろ可愛いとも思う。しかし、その全てが所々汚れていた。原色で。
そして大量に置かれている料理。この意味する所を、悠人はトラウマと共に思い出していた。
つぶらな瞳でじっと見つめていたアセリア。彼女達はあの時と同じ期待の眼差しでこっちを見ている。
「…………あ、俺ちょっと用事思い出した」
額の脂汗を悟られないよう、くるりと踵を返す。とたん、がしっと両脇を固められた。
「どこ行くのよ悠。アンタが今しなくちゃいけない事はこ・こ・にあるわよ」
「ユートさま〜、ご飯はちゃんと食べないと、めっめっですよ〜」
明らかに脅迫めいた今日子と、いつの間にか隣にいたハリオンのおっとり口調。
「ユ、ユートさま、こちらにどうぞっ!」
椅子を引いて待っているヘリオンにそう言われては、既にもう逃げ道は無かった。
がっくりと項垂れ、諦めて力無く席に付いた悠人は、ふと気になって周囲を見渡した。
「あれ?他のみんなは?居ないようだけど」
「今日は疲れたからいらないって。…………折角お姉ちゃんに食べて貰おうと頑張ったのに」
不貞腐れたニムントールが答える。逃げたな。悠人は確信し、天井を恨めしそうに見つめた。


164 名前:若芽の萌し :2005/06/05(日) 01:29:04 ID:O/Epu2Z8

「じゃ、頑張ってね悠。おっやすみ〜」
自分の役目は終わった、といった感じの今日子が立ち去ろうとする。
「……待て。どこに行く今日子」
「へ?もう寝るわよ、夜更かしは美容の大敵だからね」
「一昔前の小学○かお前は!まだ日本時間じゃ8時前だっ!いいから食え。食ってから行ってくれ!」
「…………あのね悠。悪いけどアタシ今、ダイエット中なの。まったく駄目ねぇ、乙女にそんな事言わすなんて」
ぽん、と肩に手を置き、しょうがないなぁと言わんばかりに頭を振って溜息をつく今日子。
こいつわ……。悠人はぷるぷると机の下の拳を震わせながら、そのとぼけた態度に必死に耐えていた。

「……で、わたし達は一体いつまでこうしていれば良いのでしょう」
「知らないわよ……ハリオンを怒らすとこんなに面倒だとは思わなかったわ……」
「まぁご飯抜きはある意味助かったけどね……ユートさまお腹壊してなければいいけど」
セリアヒミカファーレーン。ラキオス屈指の剣士として名を馳せる彼女達は、今は無残にも廊下に立たされていた。
両手にバケツを持たされ項垂れる姿は、とても年少組には見せられない。当然内緒だった。
ぷ〜ぴ〜ぷぷ〜♪
「………………」
「………………」
その隣で、両手が塞がっているのに器用にも咥えた草笛を鳴らしているナナルゥ。
何故彼女が罰ゲームに付き合っているのか、誰も訊こうとはしなかった。


165 名前:若芽の萌し :2005/06/05(日) 01:32:46 ID:O/Epu2Z8

「くしゅん!」
そろそろ肌寒くなってきた頃、クォーリンは小さく、くしゃみをしていた。
「いけない……コーインさまが起きちゃう」
慌てて口を押さえて様子を窺う。本来ならもう起こさなければならない時間なのだろう。
だけど、もう少しだけ手放したくは無かった。ささやかな、二人だけの時間。
「ん、しょ……と」
折角洗ったばかりの、さっき光陰にかけてあげたシーツに手を伸ばし、その首元まで引き上げる。
ついでに幸せそうにすーすーと寝息を立てる顔を覗きこんだ。
「ん〜悠人ぉ、きょーこー……おまえらホントにバカだな…………」
どんな夢を見ているのだろう。昔の思い出だろうか。
「ふふ、子供みたい…………くしゅん!」
もう少しだけ。そうしたら、起こして差し上げよう。コーインさまが風邪を引かれないように。
そう思いながら呟いたクォーリンの目には、グリーンスピリット特有の穏かな緑が広がっていた。
「あ…………」
どこからか、綺麗な音色。澄んだ、静かな旋律が流れてくる。
クォーリンはそっと目を閉じ、耳を傾けた。天地にたった二人だけ。そんな世界を楽しむように。


166 名前:信頼の人 :2005/06/05(日) 01:34:23 ID:O/Epu2Z8
季節感ギリギリの題名(汗
後日年少組の下着が足りなくなっていたとかいなかったとか。
支援、有難うございました。誤字脱字ハリオンマジック等ご指摘があれば幸いです。

167 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/05(日) 12:43:16 ID:DdpegJ7j
立った立ったクォーリンが立った!
ついに土俵上に立ちましたねクォーリン。まぁ、肝心の思い人は寝てるけどw
確かに一見自己をしっかり保ってるように見えても、その目がすごく狭い視野しか持ってない事
がアルのでしょう。それしか見えて無く見る必要もなかった為に。

シアーの買収は簡単。ニムの誘導策は明け透けにやった方が安全かもw
ヒミカと光陰は、どこまで示し合わせていたのかそれとも阿吽の呼吸なのか……はっまさか光陰ツルペタなら守備範(ファイアボルト



その後第一詰め所に戻ったユート君は、何気なく窓の桟を……。
「ユートさま。何をなさっているのですか?」  
「な、なんでもない、なんでもないよっ」  慌てて指をこすってフッ。
  





168 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/05(日) 15:58:27 ID:psOX7Vtp
>>166
信頼の人さん、ぐっじょぶ!
年長組のメシ抜きは、果たして罰ゲームなのか……
晩御飯残さず食え!のほうが罰ゲームだったり(w
もしかしたらラキオスの戦力が低下しないように
ハリオンが隔離した、だったり……

169 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/05(日) 20:08:18 ID:GvqcxyXS
>>166
おっつ〜。
なんか眼鏡装備してるし、ヒミカw
黒板はともかく詰所に教壇…日曜大工だってへっちゃらよ、『赤光』でw
流れから行くと、指揮棒じゃなくて指示棒かな?
ナナルゥ…器用だなぁ。頭にバケツ載せて笛に合わせて揺らして見せそうだ。一滴も零さずに。
クォーリン、そうだ、行け、活きろ、生きるとき、声。(意味不明


後日。
るんるんと詰所の居間に向かうクォーリンの姿があった。
初めてクォーリンが召集した会議がこれから始まるのだ。
やがて、居間のドアを開けながらクォーリンが口を開く。
「では、張り切って、第一回『コーインさまはとっても素敵だ』詰所会議を始め…」
集まってなかった。

170 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/05(日) 22:25:56 ID:sCsYM8y5
>>167さん
たまには幸せ来ないと報われないかなぁと>クォーリン
スピリットがそれぞれの目的をしっかり持って自立する日が来ますように。
>>168さん
ハリオン姉さんの場合それ位の計算は素でやってそうw
>>169さん
きりりとタイトスカートに白いブラウス。そして右手に鋸左手に金槌ヒミカ先生。
「クォーリン遅いわよ!さ、第一回『ユートさまとコーインさま』会議を……」(ぇ

171 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/05(日) 22:55:27 ID:1PktEypg
>>166信頼氏
遅ればせながらGJであります!
これでクォーリンも晴れてラキオスファミリーの仲間入り。
皿を割ったセリアが何故わざわざアセリアを呼びにいくのか理解に苦しみますがw
まさかソーサばりのフルスイングでソーサーを粉々に砕kgbやめrfdk@劇場

それにしても光陰と今日子がずいぶん大人だ...



172 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/05(日) 23:22:50 ID:s34QkpjW
光陰→洗濯→年少組の下着ゲッツ! という発想に直結した自分は汚れてますかそうですかorz

173 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 00:14:05 ID:hsA5MBc6
アセリアは工作得意。

174 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 00:16:53 ID:vEB1Gs4F
>>172
兄者と呼んで宜しいだろうか?

カチャ
  ;y=ー( ゚д゚)
  \/| y |)


175 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 00:22:04 ID:CuK3MssB
アセリアに任せると勝手に改造して工芸品になってそうな気がしないでもない。

176 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 00:23:35 ID:FMQnbJqf
>>174
完成した贋作は本物以上の出来であった、というわけだ

177 名前:176 :2005/06/06(月) 00:24:15 ID:FMQnbJqf
スマン、アンカー間違えた・・・
>>175に訂正

178 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 00:28:06 ID:vEB1Gs4F
>>175
物凄いこだわりが入ってそうな。

179 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 01:49:18 ID:X1+00uZU
銘柄とか入れてたりして

180 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 07:11:21 ID:Xv9o/Q50
ここはエロネタはなし?

181 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 10:34:17 ID:ehwmuwwS
まぁ21未満禁止板だし。

「ん……はぁ、ユートさまぁ、大っきい……」
「あんだめだようネリー、そんなに乱暴にぃ……」
「ぺろっ……や、やっぱり苦いですぅ……」
「折角作ってやったアイスにリクェムなんかかけるからだ」

182 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 10:53:56 ID:Xv9o/Q50
エロパロ板みたいなのはNG?
エロパロ板には該当しそうなスレはあったっけ?

183 名前:憂鬱の人 :2005/06/06(月) 16:04:45 ID:9ZYt60X3
>>182さん
SSに関しては読んでみないと分からないのですが、あえて私個人の感覚で
言わせていただければ、内容的にエロ<ネタであれば問題無しかと。

21禁板だし、エロ禁止って訳ではないですけど、
ここの母体がネタスレですからね...

あ、あとエロパロ板に関してはよく知らないのですが、多分アセリア関連は
無かったと思います。間違ってたらスマソ。

184 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 18:51:54 ID:hqTjC9CN
>>182
エロパロ板って、非エロ元ネタのエロ化じゃなかったっけ?
そうならアセリアに限らずエロゲ物は無いんじゃないかな。
って、俺はエロパロに住んでないからよく知らんけど。

で、やっぱり「エロパロ板みたいなの」が何を指すかわからんけど、
とりあえず、ここしばらくSSでHシーンが出てないのはまぁ偶然でしょ。
PS2版での新入民ならとりあえず保管庫(>>1)行って
過去スレのログでも読んで判断してみればどうかな?
あるいは「エロパロ板みたいなの」ってのをもっと具体的に言ってみるか。

185 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 23:34:04 ID:Xv9o/Q50
保管庫の「ユート君の妄想だいあり〜」みたいな
主エロ+小ネタって感じですかね、、、


186 名前:憂鬱の人 :2005/06/07(火) 01:44:21 ID:wrmzRS7O
>>185
ま、「妄想だいあり〜」はネタとしてはかなり完成されてる
部類に入ると思いますがw

「エロ」度としては初代スレ530〜あたりが一番高かったのではないでしょうか。
これは何故か保管庫には収録されてないんですけど。
ヒロインがハリオンだとエロ度がアップする傾向にあるようですw
で、明らかにエロとしてNGなのは「男が悠人以外」くらいですかね。

とりあえず投下してみて、スレの反応を探るのもアリじゃないでしょうか。


187 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/07(火) 04:26:43 ID:+VnLx+My
>>186

>明らかにエロとしてNGなのは「男が悠人以外」くらいですかね。
光陰とクォーリンのエロはダメ?

と言ってみる

188 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/07(火) 06:27:56 ID:mbjgZIba
>>187
濡れ的にはアリだ、むしろそれ以外は認めんぐらいの勢いで。

189 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/07(火) 06:53:24 ID:1sp2Rb2Z
公式に付き合ってる筈の「光陰&今日子」に抵抗があるのは何故だろう

190 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/07(火) 07:50:05 ID:hW98a6Fx
そら、悠人とヤっちゃたからでねーか。

191 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/07(火) 09:34:27 ID:CLExTnXP
くだらん質問にレスにありがとうございました
暇な時間を見つけて、書いてみようと思います。

192 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/07(火) 10:24:07 ID:NdOgozem
悠人とクォーリンのカップルを推す人間がここに。
クォーリンは光陰を守るため、悠人は今日子を守るため。
報われない思いを秘めるもの同士、エターナルとなって永遠の戦いへ。
最初は相棒として、だが長き戦いの中で次第に惹かれあっていくみたいな…

…駄目?

193 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/07(火) 11:47:45 ID:dN1BibuE
とりあえず話を書いてたら?

194 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/07(火) 13:49:28 ID:/2VHqXaK
現状でNGだったとしても筆力で覆した例は何例もあるので思いついたらとりあえず書いてみるってのが一番いいと思う。

195 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/07(火) 14:46:16 ID:eJCxGB5C
>>187
むしろ推奨。

196 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/07(火) 19:44:01 ID:LL4jws5f
ギャグならともかく、光陰のマジなエロ描写は引いてしまうヨカンがするな

197 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/07(火) 21:29:42 ID:OXn2QGIU
>192
光陰の仇を討つため、ラキオススピリット隊への編入に甘んじ悠人に近づく機会を窺うクォーリン。

毎晩悠人が何処かへ出かけることを察知したクォーリンは、ある夜、その跡を付ける。誰もいない
高台へ力無く歩く悠人。狭い出入り口から様子を窺うクォーリン。キラリと月光を反射する抜き身の神剣。
いざ踏み出そうとした時聞こえてきた、嗚咽。それは最初は低く、次第に辺りに響くように。
硬直した脚。震える腕。せめぎ合う心。

殺せ。殺せ。コウインさまの仇!
でも、でも、この震える小さな背中を私は、私は刺せるのっ?

何もできない半端な自分に歯噛みする。そして、コウインの言葉を思い出す。「俺がダメだったら悠人を頼れ。
玉砕なんか考えるな。いいな。あいつならなんとかしてくれる」
脳裏に浮かぶコウインの笑顔と無精髭。今から刃を交える相手を本当に信頼して。思わず感じた嫉妬。

聞こえるのは砂漠で聞こえるはずのない静かな波の音。遠くで遠くで。
「おい」
突然の声、に思考に沈む心を持ち上げた。悠人は後ろを見せたまま。深暗たる湖を見詰めたまま。
「お前にその気があるのなら……いいぜ。抵抗はしない」
っ!
「でも、さ。今はまだだ。俺にはやることがあるから。それが済んだら好きにしていい」
口が渇く。言いたいことは幾らでもあるのに声が出ない。目の前の湖から聞こえる波音に悠人が溶け込んでいるようで。
包まれていく。いやだ。勝手なことを。でも。この人は……コウインさま、なの?

すっと立ち上がった悠人が、クォーリンに近付いてくる。思わず体を硬くするが、そのまま何事もなく通り過ぎていく。
知らず、膝の力が抜けへたり込む。
なに……なんなの? 違う。コウインさまじゃない。違う。違う。見極める。そう、私はこの人をずっと見張り続けて見極め
ればいい。仇なんだから。コウインさまを感じるなんて……そんなわけないんだから。


そして……根本から叩き折られた『求め』。飛び出すのは雷の如き……。


198 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/07(火) 22:22:03 ID:Uf+5i7x/
>>197
うまい。うーん、確かに乗り移ってるなあ。
悠人のセリフがそこはかとなくエッチぽく聴こえるのは気のせいでつか?w

199 名前:マロリガンより愛を込めて 1/9 :2005/06/08(水) 18:31:47 ID:vfSh0dWW

「うおぉぉぉっっ!!」

 vs今日子(空虚)戦。パッション→フレンジーのコンボで空虚の意識だけを断ち切る……はずだった。ところがそこで異変が起きる。

「おぉおっ!!」
「なにっ!?」

 空虚の最後の意地か、防御がほんの少しだけ強まった。結果、今日子はHP1で辛うじて戦闘続行状態。戦闘は続く。

「消え、ろっっ!!」
「ぐぅああぁぁっっ」

 強烈なライトニングブラストが悠人を襲う。パッションで抵抗力が落ちているところには結構キツイ。そこにさらにイクシードの突き! 悠人のオーラフォトンバリアにその勢いはだいぶ削られていたが、それでもボロボロの身体には十二分に効く。

「今度、こそっっ!!」

 フレンジーV発動。淡いオーラを纏い、求めが一撃で空虚の意識を刈り取り――

200 名前:マロリガンより愛を込めて 2/9 :2005/06/08(水) 18:33:04 ID:vfSh0dWW
「あ」

 気をつけよう。技は途中で止まらない。
 HP0の今日子の身体に、二撃目、三撃目が叩き込まれた。ボロ人形のように吹っ飛ぶ今日子。慌てて駆け寄り、今日子を抱き起こす。空虚の気配は消えていた。

「……ユウ……あんた……」
「いや、今のはわざとじゃないぞ? システム上どうしようもない事であって、別に今までの腹いせとかホントはウザイとかそんなんじゃないからな?」
「後で……殺す……」

 空虚の殺意が可愛く思える目で睨む今日子。悠人は助けたい気が八割ほど下降した。が、重傷なのは本当だし、ほっとく訳にもいかず誤魔化すように周囲の稲妻部隊のスピリットたちに向かって叫ぶ。

「誰か回復を! はやくっ! お前たちの隊長だろっ」

 誰のせいだ、という突っ込みはない。どうやらなかなか本気でヤバイらしい。
 近くにいるのは一小隊三人のスピリットだけ。運悪くグリーンスピリットはいなかった。
 駆け寄ってきた赤、青、黒の三人のスピリットはしばしお互いの顔を見合わせ――言葉なく目配せで意思疎通させると小さく頷きあった。
 つかつかとブラックスピリットが悠人と今日子へ近づく。意志の強そうな、悠人達と同年代のスピリットだった。残る二人はその少し後を着いてくる。
 そして開口一番、

「そんな人、隊長じゃありませんっ!!」

 高らかと宣言するように言った。

201 名前:マロリガンより愛を込めて 3/9 :2005/06/08(水) 18:34:49 ID:vfSh0dWW
「…………はい?」

 いきなりのことに目を白黒させる悠人。そして今日子。
 黒はキッとしっかりした視線をしたままはっきりと言う。

「私たち稲妻部隊の隊長はコウイン様お一人です! こんなアブない人が隊長だなんて……。
 私達がこの人に何度殺されかけたか知ってます!?
 その都度コウイン様が助けてくださらなかっら、マロリガンのスピリットは全滅してましたよ!!」

 ブルっ、と身震いをする黒。しかし光陰の名前を口にした時に微かに頬が染まった。もっとも鈍さには定評のある悠人はまったく気付かなかったが。

「……やけに慕われてんだなぁ、光陰のやつ」

 とか思うくらいだ。
 しかし悠人もなんとなく彼女の言っている様子が浮かんだ。雷光を纏い『マナをよこせ……』とか言いながら無表情に詰め寄る今日子。うあ、まんまホラーだよ。
 スピリットたちの反応ももっともではある、と悠人は思った。散々危ない目にあわせられたのなら仕方もない。けれどその行動は『空虚』の行動で、今日子自身のものではない。……本物はもっとタチ悪いとは言わないでおこう。俺も忘れときたい事だし。
 何とか説得しようと、必死に考える。

「いやまあ確かにそうだけどさ、今はもう大丈夫だって。神剣の意識を砕いたからもう元の人格に……」
「なお悪いです!!」

202 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/08(水) 18:40:37 ID:CXLNEp7b
いっけええええ!

203 名前:マロリガンより愛を込めて 4/9 :2005/06/08(水) 18:43:40 ID:vfSh0dWW
 先程よりもさらにばっさりと断言する黒。訳のわからない悠人に、気弱そうなブルースピリットがおずおずと説明する。

「えっと、元のこの人って、普段からいつもいつもコウイン様に暴力振るうような人なんですよね……。だったら、わたし達そんな人助けたくないです……」
「……なんでそんな事知ってんだ?」
「コウイン様がお話してくださいました」

 その言葉に、悠人の腕の中の今日子の気配が変わる。重傷を負い、マナも尽きた今何も出来ないはずなのだが、命の危機を敏感に感じ取り悠人はポイと今日子を捨てる。
 ドシャッ、となかなか素敵な音を立てて今日子の体が砂にめり込んだ。空気越しに、さらに今日子から発せられるドス黒い何かが濃くなった気がする。
 悠人と三人娘は示し合わせたかのようにその場から数歩離れた。さらに助けたい思いは薄れたが、それでも放っておくには気が引ける。

「えーっと、だな……あんなんでも一応は光陰の恋人で大事な存在な訳だし、ここで死なれたら光陰も哀しむだろうから……」

 攻め口を変えてみた。悠人にしてはなかなか小賢しい。しかし、

「それならあたし達みんなでコウイン様を慰めてあげるのさっ♪」

 あっさりとお気楽な調子でレッドスピリットが楽しげに言う。その言葉に、身内の黒と青の表情が変わった。

「……なるほど」
「……いいかも」

 真顔で頷く二人。

204 名前:マロリガンより愛を込めて 5/9 :2005/06/08(水) 18:45:14 ID:vfSh0dWW
 そんな稲妻部隊の反応を見て悠人は、

「な、なんて俗っぽいスピリット達だ……」

 半ば呆れれながらそう呟いた。
 当然だが、彼女たちよりさらに俗っぽい自分とこの連中はあらかじめ除外しとく。
 そんな悠人の呟きを聞きつけ、黒赤青の三人娘はえへんと胸を張る。全員かなり大きかった。

「コウイン様の教育の賜物です。昔からの訓練で私たちも半ば神剣に飲まれていたのですが、コウイン様は『真に強くなるなら、神剣に飲まれてはダメだ。心を強くしなければ、本当の意味で強さは在り得ない』と言われて」
「あたし達に『いろんな事を知れ』って言ってくれたの。戦い方だけじゃなくて、もっといろんな事を覚えてみろって」
「だから、その……いろんな本を読んだんです。『心を知るのはこれが一番だ』って」

 そう言って、それぞれ懐から本を取り出す。

「私達の、宝物です」

 誇らしげにそう言う彼女たちの顔は、素直に美しかった。

「ちなみにこの中に『恋人を失った男性を献身的に励ましつづける健気な少女』って話があるのさっ」
「あ、ハクとシルバの話ですね」
「あれもいいわよね。シルバの中に浮かび上がるように現れるティアの面影。それを知って、それでも想いを止められないハク……」

 うっとりとする三人。一方の悠人はこめかみを押さえる。頭痛が止まらない。

「……神剣に染めないように別なもので染めるのってどうなんだよ?」

 いわゆるハーレクイン症候群の三人娘。恋に恋するハイパードリーマー。
 男にとってこれ以上難しい相手は本人を目の前にカップリング論争する腐女子くらいだろう。

205 名前:マロリガンより愛を込めて 6/9 :2005/06/08(水) 18:46:26 ID:vfSh0dWW
「あれ? これ……」

 三人が抱える本。そのうちの一冊……黒が取り出した本に、見覚えがあった。
 少し前に、セリアが読んでいたのだ。


『お、セリア。読書か?』

 用事で第二詰所に行った時の事だ。食堂のテーブルにセリアが一人着いていた。卓上にはお茶の入ったカップが一つ。しかしすでに湯気は出ていない。長時間ほったらかしにされているようだ。セリアにしては、珍しい事だった。
 セリアはかなり集中して読んでいたらしく、声をかけても反応がなかった。また無視されてるのかと悠人は凹んだが、勇気を出して肩を叩いてみた。

『ひゃっ!? な、なに……、っっ!!!!?』

 本気で驚いた様子に、無視されたわけではなかったとホッとしたのは一瞬。肩を叩いたのが悠人と分かった瞬間、セリアは文字通り飛び跳ねた。そしてものすごい勢いで後ずさる。そのあまりの様子に、悠人も驚く。

『なっ……、なななっ……』
『ちょっ、セリア、一体どうし……』
『ユ、ユウさ……じゃなくてユート様一体どうしましたなんでこんなところにいるんですかというかいつ着たんですかいつから見てました!?』
『いや今さっきだけど……それよりどうしたんだよセリア。何かあったのか? 顔真っ赤だぞ』
『べ、別に何ともありません!』
『いや、そんな様子で何ともないって……』
『なんでもないって言ってるじゃないですかっ!!』

 叩き付けるように叫ぶセリア。その気迫というか、言葉に込められた強い力に押され、後ずさる悠人。

206 名前:マロリガンより愛を込めて 7/9 :2005/06/08(水) 18:48:24 ID:vfSh0dWW
『ご、ゴメン……』
『あ……いえ、その……』

 セリアの怒りにも似た様子に、つい謝ってしまう悠人。そしてその悠人の姿にようやく冷静さを取り戻したセリア。あたりを気まずさが支配する。
 二人は互いに意味もなく視線をあちらこちらに彷徨わせる。そこで、ふとテーブルの上にある本に目がいく。
 飛び跳ねた時に投げ出されるように放られた本がそこにある。綺麗な青色の紙の表紙だった。
 気まずさを取っ払おうと何とか笑顔を取り繕って、話題を視線の先のモノに持っていった。

『ところで何読んでたんだ? ずいぶんと熱心に……』
『っ、だめぇっ!!!』

 もはや悲鳴のような声と共にセリアは駆け出し、掻っ攫うかのように本を腕に抱きしめると、我が子を庇う母親のように悠人に背を向けてその場に座り込んでしまった。
 悠人の視線の先では細いセリアの肩が小刻みに震えていた。

『セ、リア……?』
『失、礼……します……っ』

 今までで最大の動揺が悠人を襲った。一瞬目が合ったセリアの瞳は……涙に濡れていた。
 その涙に悠人は心を奪われていた。そのあまりの美しさと……それすら塗り潰すような激しい罪悪感で……悠人は凹んだ。
 いや、正確に言えば、今でもまだ凹んでいる。

207 名前:マロリガンより愛を込めて 8/9 :2005/06/08(水) 18:50:21 ID:vfSh0dWW
 ここまでの反応でお分かりかと思うが、悠人はセリアが好きだ。仲間として、家族として、そして男として好きなのだ。
 スピリットの中でも際立つ美しさ、凛とした佇まい、仲間を……家族を想う優しさと強さ。それらセリアを形作る全てが好きだった。
 セリアに『信頼している』と言われた時から始まるその想いは、共に戦ううちにどんどん大きくなっているが、悠人はセリアに嫌われているのではないか、と思っていた。
 最近では話しかけると逃げられる事が多くなってきたし、何よりこの間泣かせてしまった事がとどめになっていた。北方最強のエトランジェも、恋の熱病には無条件降伏しかないのだ。
 ちなみに今日子のことはセリアの面影が頭をよぎった瞬間にトコロテン方式に押し出され、すでに頭にない。

「あのさ、これってどんな話?」

 おずおずと持ち主の黒に尋ねてみた。もしかしたらこの本の内容に泣かせてしまった原因があるのではないか、と思ったのだ。
 もしそれを知れたら、仲直りのきっかけになるかもしれない。……距離を縮められるかもしれない。
 でもセリアも恋愛ものなんて読むんだな。意外だ。でもそんなとこも可愛いんだよなぁ。悠人の思考もなかなか春になってきた。
 話を振られて、大人びている黒の顔が自慢の宝物を自慢する子供の笑顔に変わる。にんまりとしながら、うきうきした様子で語り出す。

「さすがお目が高い!
 これはですね、本当はものすごく優しいんだけど、不器用で見栄っ張りで意地っ張りな女の子のセリアーと、
 その上司で有能で人望もあるんだけど部下から見るとどこか頼りなくてちょっと情けない、けどやっぱりカッコ良いユウのラヴストーリーです!!」

 ずっこけるように頭からひっくり返る悠人。すでに黒は自分の世界に入ってしまったらしく、マシンガンのように悠人の後頭部に言葉が降ってくる。

「やっぱりファイヤー☆ミカ先生は偉大ですよ!
 同人恋愛小説界のカリスマです!!
 このセリアーの素直に『好き』って言えないもどかしさとか、
 ユウの『セリアーに嫌われてるんじゃないだろうか?』って思うところの鈍さとかがもーサイコーで!
 本読みながら『そこで勇気出して!』とか『ああもう気付いてよこのバカっ!』とか思わず叫んじゃってて!!」

208 名前:マロリガンより愛を込めて 9/9 :2005/06/08(水) 18:51:20 ID:vfSh0dWW
 十分後。


「あんたら……いい、かげんに……」

 虫の息ながらも、文字通り鬼の形相をする夜叉が一人。顔は半分砂に埋もれているが。
 しかし、

「現在の萌え三大要素は、メイド・妹・そしてツンデレ!
 もはや不動のトップ、王者『メイド』!
 あらゆる場所に存在する不偏にして不変の『妹』!
 でもね、今一番勢いがあるのはツンデレ、つまりはセリアーよ!!!」
「えーっ、感情を失った少女が心を取り戻し恋を知る、あのストーリーが一番だって。
 ナナが最高のヒロインだよ〜!」
「い、妹が映えるのは、姉があってですよ。わたしはレンファが好きです……」


「セリアが俺を……? じゃあ告白しても……。
 いや、しかしそれは小説の中の話であって……でもひょっとしたら……」


 自分の好きなヒロインについて熱い論争を交わす稲妻部隊三人集。なかなか濃ゆい。
 そして座り込んで頭を抱えながらぶつぶつと言いながら一喜一憂百面相をする悠人。さすがヘタレ。
 すでに誰も今日子の安否、いや存在すら気にしていない。地獄の底かに響くような声すら気付いてもらえない。



「ぜ……絶対に化けて出てやる〜〜…………っ!」

 金色の霧となって、来訪者の少女はファンタズマゴリアのマナとなった。
 最後に、強烈な呪いの言葉を残して。

209 名前:あとがき :2005/06/08(水) 18:54:11 ID:vfSh0dWW
 まずは支援に感謝を。助かりました。

 先に謝っときます。今日子好きな人たち、ごめんなさい。
 自分も今日子好きですよ? ……ヒロインとして以外なら。当て馬とか敵とかなら。
 え、それは好きって言わない? ならゴメン、やっぱ嫌いです。

 ファイヤー☆ミカ先生は当然あの人です。同人小説のヒロインのモデルもサブスピ達。
 ちょっと分かりにくいのはハク。モデルはイオ(帝国の方)。シルバがクェド・ギン。趣味120%。

 しかしPS2版やったらすぴたんでセリア攻略なんて出来ない。
 セリア×ユートだからこそあそこまで萌えるのになぁ……。

210 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/08(水) 20:10:58 ID:CXLNEp7b
【見栄っ張り】ファイヤー☆ミカ先生【意地っ張り】二恋目

ってか光陰内容わかってて勧めたんかい?w 戦場なのに薔薇が背景に咲き乱れてそうです。
そして、ファイヤー☆ミカ先生のサイン会へ行くセリア。☆ミカ先生、セリアを前にして緊張のあまり、
マジックが色紙を持つセリアの腕をはい上がり、顔にサインを……w

で、行き倒れの青年を助ける心優しい娘との荊の身分違い恋愛撃まだ〜


             エッキョウコ? シラネ

211 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/08(水) 20:53:10 ID:i6NCH+70
ヒミカ?

212 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/08(水) 21:06:28 ID:6uyuLK5J
>腕をはい上がり、顔にサインを……

もしや七味唐辛子先生・・・?

213 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/08(水) 21:40:41 ID:CXLNEp7b
一、勝手な詮索切腹よw


214 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/08(水) 23:03:54 ID:ANcT0Fvg
>>209乙〜。

うははは、きょうこよ、しんでしまうとはなにごとだ

実際、奴はHP1になってからが相当しぶといので、しっかりとどめを刺しておかねばw
今日子ファンな自分ですが、何故か笑ってしまいました(←本当にファンか?)

215 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/08(水) 23:08:28 ID:AfUPxa4a
>そんな悠人の呟きを聞きつけ、黒赤青の三人娘はえへんと胸を張る。全員かなり大きかった。

……胸が大きい時点で光陰の範囲外と言うことに気付くのは何時だろう。

216 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/08(水) 23:44:11 ID:1Mmyv6+O
別に光陰はロリ専じゃないでしょ。
序章で時深さんを紹介しろよーとか悠人に言ってるし。
そもそもロリ専なら今日子に惚れてはいないだろうとマジレス。

217 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/08(水) 23:51:19 ID:7YyARfTP
コーインはロリじゃありません。

ストライクゾーンが広いだけです。


218 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 00:21:02 ID:RxSWaFSV
いや、少なくとも、ここではロリスペシャリストである事は確かだろ(w > 光陰
んな事言ったら、クォーリンが惚れてるとかも同じ部類だしな。

このスレのみで通じるデフォと言うか何と言うか。暗黙の了解?

219 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 00:49:29 ID:e1Cu8Hii
ブッポウソゥコウイン 適正距離  1000〜2000m  

距離はそこそここなせるが、やはり短距離でこそ活きる血統か。二歳牝馬との併せ馬では
先着した試し無し。

220 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 03:00:13 ID:GAoac+dn
>>216
でも本編でもセリアを紹介する時に「お前のストライクゾーンからは外れている」とユウトが断言してた気がw

221 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 03:30:52 ID:ZkdDHzuB
>>220
湯煙の果てで、ウルカやアセリアの薄着戦闘に興奮してたあたり
年齢的にストライクゾーン外ということはないだろう。
あれは、ユウトの脳内で「光陰は年下趣味がある」という認識が拡大された結果か
性格的なものを考慮したんじゃないかと。

222 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 06:29:40 ID:zOHzh4lM
ソゥユートの脳内ではコーインはロリコン固定なんですね。

223 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 07:40:29 ID:yDFSrFll
>>222
意外にひどい奴だなソゥユートはw

224 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 09:08:20 ID:A4qr46Je
ソウユート「(よかったこの子達は光陰のストライクゾーンから外れてる、だから光陰をこんなにも慕ってるんだな…)」

そういえばユート様って巨乳好き?

225 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 10:57:17 ID:I8BRdpku
そんなん言ったら、エスペリアとウルカ以外メインヒロイン達もブチ切れ金剛峯寺。

226 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 12:29:05 ID:yYVh1Qpe
そして「あらあら〜」とか言いながらにこやかな笑顔のハリオン。

227 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 13:02:13 ID:mdNE40nN
光陰の性癖って、なにげに舞台劇で確定した気がw

228 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 14:49:03 ID:ubWMl12U
>227
それだ!!w
ウルカの「オルファ殿、ニムントール殿、ネリー殿、シアー殿...(中略)...で、コウイン隊を結成したいとか…」
で、噴出した記憶があるw

229 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 17:10:24 ID:2bZQNDgY
>>209
乙でした。
ちなみに皆は現在の三大萌えには異論無し?
俺はまったくモウマンタイ。


230 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 20:44:26 ID:lrfN3PwS
ツンデレに異存は無いけどメイドよりは割烹着が、妹よりは姉が。
具体的には割烹着装着のセリアかファーレーンに味噌汁作ってもらいたい。

231 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 20:57:33 ID:HTKsT4AI
そして出来た物は
異臭を放ちぐつぐつと煮えたぎり、鍋の中のお玉の先は溶けて無くなり
扉の置くからオルファのすすり泣く声がしたりするんだろうなと妄想してみる

232 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 21:00:43 ID:yDFSrFll
仮面割烹着のファーレーンか・・・シュールですな。
俺はナナルゥの不思議料理でまったりします。

233 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 21:15:01 ID:NrBk4/A5
>>231
>鍋の中のお玉の先は溶けて無くなり

Fe2+たっぷりですな。

234 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 21:52:12 ID:KtkH/2/R
ステンレス製のお玉が溶けて無くなる……
王水?1000℃以上の灼熱地獄?……
((((;゜д゜))))ガクガクガクブルブルブル

235 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 22:05:55 ID:A4qr46Je
ファーお姉ちゃんの料理は某ヨフアル娘より危険なのか…

料理できるのが分かってるのってセリアとハリオンくらいか?第二詰め所
ヒミカも出来るんだっけ?

ネリーとシアーは鍋にヨフアルとか平気で入れそうだ

236 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 22:12:01 ID:Va0Me4LK
むしろ濡れとしてはナナルゥの不思議料理の方が気になる。
口に含めばアポカリスを体験できそうで((((゚д゚;;))))ガクガクブルブル

237 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 22:21:32 ID:ZkdDHzuB
お玉が溶けるなら、月光を使えばいいじゃない

238 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 22:31:23 ID:lrfN3PwS
待ってくれ、ラキオスのお玉もステンレス製なのか?木製かなにかだと思ってた

239 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 22:33:06 ID:yDFSrFll
>>237
月光「全力で拒否する。」

240 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 22:35:56 ID:c+TU1N55
攻撃力上がるかも知れんぞw

241 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 22:38:22 ID:QJHSX8Y1
味噌汁と言う時点でハイペリアでのお話ではないかと。
味噌汁を作ろうとして王水を作るという事象にはヨーティアもびっくり。
ある意味アルケミスト?

242 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 23:01:03 ID:e1Cu8Hii
ファーは料理OKだろう。アセリアとファーが任務入れ替わったためにメシ作る人がいなくなって、
第二詰め所がひもじくなったことがあるじゃん。PS2じゃ知らんけど。


243 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 23:07:15 ID:yDFSrFll
>>242
あー、でもファーは照れ屋だからユートが食べることになると判ったとたん駄目駄目になりそう。

244 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 23:45:27 ID:YNTZddYD
これまでの流れを総合すると

 料理おkなスピ:ハリオン・ヒミカ・セリア・ファー・エスペリア・オルファ

 びみょー:ヘリオン・ニム・シアー

 秒殺料理人:ナナルゥ・ネリー・ウルカ・アセリア


こんな感じ?

 

245 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/09(木) 23:53:01 ID:yDFSrFll
イオも得意だろうな。生活力皆無の天才様がいるし、ヘリオンに料理教えてるし。
クォーリンは料理駄目駄目なイメージ、なんとなく。

246 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/10(金) 00:00:52 ID:e1Cu8Hii
ネリーはチャーハンできるよっ!

…………ご飯粒がコンロの周りにいっぱい散らかってたり(汗)


247 名前:おにぎりの中身の人 :2005/06/10(金) 00:02:09 ID:JYfhpssk
土日にまた短い話でも書くかの

1:ヘリ&ハリオン劇場 2話 レベルアップについて
2:帰ってきた忍者ナナルゥ vsヒミカ2

どっちにするかまだ考え中

個人的なお料理ランキング
お料理神剣第一位:ハリオン(みんなのおねえさん)エスペリア(みんなのおかあさん)
       第二位:イオ(ヨーティアのお世話係りですから)クォーリン(すべてはコウイン様のため)
       第三位:オルファ(エスペリアの代理もこなせます)セリア(かなりうまいらしい)
            時深(おはぎを見る限り、かなりできると思われる。歳の分だけうわちょっとなにヘグァ)
            キモウト(普通に旨いかと)
       第四位:今日子(見た目も気にしましょう)ファーレーン(兵糧丸とかもできます)
       第五位:ヒミカ(お菓子作りならできます)ユート(ハクゥテの鬼)
       第六位:ヘリオン(まだまだ勉強中)
       第七位:ナナルゥ(おはぎだけは完璧にコピー完了)

原色お料理シスターズ
長女:ウルカ 次女:アセリア 三女:レムリア

食べる専門
ネリー・シアー・ヨーティア


ニム・コウイン

個人的な解釈だから、あまり文句言わないでね〜
ニムって料理できたっけ?

248 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/10(金) 00:04:32 ID:ZkdDHzuB
ハリオンて、お菓子以外作れるのか?

249 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/10(金) 00:18:26 ID:I5oy8mUB
お菓子作れるようなら大抵の料理は出来るハズ。
でも普通の料理が出来てもお菓子作れるとは限らない。
お菓子作りは繊細なのよん♪
今日子はまず出来ないだろーね。


250 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/10(金) 00:49:26 ID:pOkv8aaO
ナナルゥっておはぎつくれたっけ?

251 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/10(金) 00:59:27 ID:9g052pXS
弁当イベント見ている分には、レムリアも普通に料理できそうだけどな
好みの味付けが、少々壊れているかもしれないが…

252 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/10(金) 01:27:17 ID:egcXQbkN
ヘリオンはPS2版ではイオに「筋が良い」と言われてた位だし素質あると思う。
ヒミカとセリアも上達ぶりに感心してたし。しかしそのおかげで…。


253 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/10(金) 11:12:24 ID:8y5fdqaB
当番か…あれは面白かった

254 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/10(金) 15:45:59 ID:Yh+5IttD
あぁ。あれには腹抱えて笑ったなぁ…とかいう漏れはヘリオン愛好家

255 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/10(金) 16:03:22 ID:fFnkyN9m
ニム…陰で一生懸命料理の特訓してそう…当然、ソゥユートには見せないw
ハリオン…上手いんだけど、味付けが全部メチャ甘いとか
ナナルゥ…味と栄養価は完璧、ただし見た目は物体X

256 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/10(金) 21:02:04 ID:2QdVITrQ
確かイオはガロ・リキュアの宮廷料理人になってエスペリアに教えるほどの腕前ではなかったか?

257 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/10(金) 21:05:47 ID:WDPfGgMF
アタックスキル破滅的な料理の腕前
対味方用アタックスキル。抵抗値で判定し、耐え切れればHP↓愛情値↑
とか浮かんだ俺h(ry

258 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/10(金) 21:32:04 ID:oui1zIVQ
>>257
むしろサポートスキルだと思うんだ

259 名前:おにぎりの中身の人 :2005/06/10(金) 23:06:33 ID:SgwS0Trh
>>256
ぬぉ、そうだったのか。知らなかった・・・
ってことは
天位:イオ(宮廷料理人。エスペリアの師匠。イオの料理を毎日食べてたらそりゃヨーティアの舌も肥えるわ)
ってことになるのかの

260 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/11(土) 00:00:44 ID:pOkv8aaO
地位はアセリアかウルカか?

261 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/11(土) 05:21:13 ID:ggOT6vH/
アセリアは器用だし、味覚も正常。すぐに上手くなると思う。
ので地位は極めて不器用そうなウルカ・レムリアだろう。


262 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/11(土) 08:39:03 ID:snqI/45W
ウルカはあれだな、刺身とか味付けが必要ない料理作ればいいのだな。
すごい綺麗に切ってくれるぞ、多分。
刺身が料理といえるかは微妙なんだが。

263 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/11(土) 09:13:34 ID:8cAaDB0E
刺身は立派な料理だぞ。試しに鯛を1匹買ってきて、自分で捌いてみるといい。
上等な食材を無駄にしたという実感を味わえるから。
つーか、ウルカならフグ刺しとか、鱧の骨切りとか上手にやってくれそうだ。

264 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/11(土) 12:22:39 ID:ggOT6vH/
つーことで、栄えある地位の座は、レムリアが獲得。
今日も必殺レムリア・インパクトでユートを昇天だ!


265 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/11(土) 16:51:56 ID:q/PQClyx
三段重箱の中身って、レムリアが作ったのは紫コロッケだけ?
後はエスなり誰かがお手伝いだったっけ?

>>250
EXP以降に追加された時深ルートのイベントで。

ナナルゥの場合は習った通りの味になってしまうんだろうなぁ。
で、毎回毎回同じ味。

266 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/11(土) 18:59:54 ID:abqRPeWc
だれも言わないのであえて言わせて貰おう。
ウルカは刺身も下手だ、四コマでそう設定された(w

267 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/11(土) 19:13:24 ID:LXJLOkk8
四コマ?

268 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/11(土) 19:37:49 ID:abqRPeWc
>>267
電撃PSとかに載ってるやつ

269 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/11(土) 20:41:42 ID:snqI/45W
>>266
見てみた。
・・・マジだw
魚が駄目なのか、冥加が駄目なのか、ウルカの発するマナか何かがヤバイのか・・・

270 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/11(土) 21:16:48 ID:OCnEzKU/
今売ってる電撃プレステ買ってくれば読めるのか?

271 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/11(土) 21:23:25 ID:snqI/45W
>>270
ちょっと前のだよ。
今のにも載ってるかは知らない。
(普段はドリマガしか買わないし読まないので)
とりあえず手元には6話までかな?
うpしてもいいんだっけ、このスレ。

272 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/11(土) 22:14:42 ID:WLJlEMgL
あの世界、魚の捕れる海ってあるんだっけ? パートバルト湾は
生命が皆無に等しいと設定資料集にあるが。
川魚は……ウルカでなくとも刺身は止めとくのが無難だと思うが。

273 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/12(日) 00:17:53 ID:87P2en89
バートバルトではテミ(烏賊風味蛸)が捕れる。

274 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/12(日) 00:55:12 ID:aNfikJgy
テミを使って、ハイペリア風“たこ焼き”を教えればウルカタソは機敏な反しを見せてくれそうです。
材料を混ぜる所はナシで・・・・
ネリーあたりはマヨネーズが凄そうじゃのぅ。
ソゥユートは関西人ではなさそうじゃから、知らないかもしれんが。

275 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/12(日) 01:07:34 ID:UTr7Axpr
法被にサラシ、鉢巻で千枚通しを振るうヒミカが頭に浮かんだ。
「はい、お待ちっ。熱いから気をつけなさいよっ!」


276 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/12(日) 02:08:11 ID:IRLbpWJP
THE ガッツ! 〜バートバルト湾でガッツ〜

277 名前:say yes :2005/06/12(日) 10:42:57 ID:87P2en89
「ねえヘリオン。あの人とはどうなったの?」
 第二詰め所厨房。
 肉切り用まな板の前で、包丁を手にした今日子の思い出したような一言にヘリオンは目をし
ばたたかせた。
「え? あの人ってどなたですか?」
「もーとぼけちゃってーほらこの前話したじゃない。ヘリオンの す・き・な・ひ・と」
 包丁を持った肘でヘリオンをつつく。ちょっと危ない。
「えっえっな、なんで今そんな話しをするんですかぁ〜。だ、だいたいそんな人いませんよぉ」
 必死に否定するも、三角巾から流れ出る、二本の尻尾の揺れの大きさが内心の動揺を物語っ
ていた。
「またまたーどーなのよ少しは進んだの?」
「進むって、別にそーいう関係じゃありませんからっ」
「あ、ほら。やっぱりいるんだ」
「あぅぅぅ……い、いませんよぅ」
 涙目で否定するヘリオン。しかしお姉さんが相手では分が悪いかもしれない。

「もー往生際が悪いわね。“キス”くらいした? ねねねどーなの?」
 勢い込む今日子に慌てて、ヘリオンはスゥータスの実を取り落としそうになった。
「あわわ、キョウコさま危ないですよ」
「あらあらごめーん。でもほらどうなのさ、した?」
「したって言われても……あの“はい”くらいってどういう意味ですか?」
「え。あーえっとねハイペリアの言葉よ、“キス”って。口づけのこと。ここの“はい“と同
じなんだわ。まーちょこっとイントネーションは違うけどねぇ〜」
「え……ぇええぇぇえっっ?! ハ、ハイペリアでは、く、くく口づけのことを“はい“って
言うんですかぁっ?」
「えーそうよ。“キス”。私もここの言葉でちょっと驚いちゃったんだけどねー」
「…………そ、そんな。く、くちづけ、が……は、はい……まっまま待ってくださいよぅ、そ、
それじゃ、それじゃ……」

『『お昼マダー』』
 食堂の方から催促の声が聞こえてくる。

278 名前:say yes :2005/06/12(日) 10:44:47 ID:87P2en89
「あらら。どれヘリオン、お腹空かせたヒナどもが口あけて待ってるからさっさと作りましょうか」
 腕まくりして今日子は言った。
「……あ、あああキョウコさまあのあのあの」
「ん? あ、ほらお鍋吹いてるわよ」
「あっ。あわわ熱っ」
「大丈夫? えーと私、裏の菜園から野菜採ってくるね。お鍋見ててね」
「は、はい。あっ、あ、う了解ですっ」


「ヘリオン。ちょっと黒塩取ってくれるか」
「は、…………どどうぞ」
「サンキュ」

「ヘリオン。今日の部隊割りってどうだったっけ?」
「は、…………え、えーとユートさまとヒミカさんハリオンさんです」
「サンキュ」

「ヘリオン。お茶煎れてくれるかな」
「ハ…………わかりました、ちょっとお待ち下さいね」
「……ああスマン」


「なんかさぁ、最近ヘリオンが元気ないって言うかさ、いつもの元気いい返事してくれないん
だよなぁ」
「まーたあんたなんかやったんでしょーが! いい? 相手は多感な女の子なんだからね。よ
く考えてデリカシーの無い真似をしないこと。まーったくあんたって学習しないんだから」
「ん〜やっぱりなんかやっちまったのかなぁ俺……まいったなあ」


「ふぇ〜ん、変に気にして普通に返事できませんよぅ〜。キョウコさまがあんな事言うからで
すよぅ〜(泣)」

279 名前:髪結いの人 :2005/06/12(日) 10:49:36 ID:87P2en89
ヘリオンヨト語記念。

とは言うものの、puu are you と同日に書きあげてあったり、元ネタは初代スレのソゥ・キス・ソゥだったりするけど(汗)

まだ一周目のマロリガン戦な私ですが、ヘリオンイベントで似たようなの有ったらどうしよう(汗)

280 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/12(日) 11:19:00 ID:lZOgtQqL
久々にリアルタイム遭遇。
所謂「親指立て」もですが、異文化コミュニケーションって厄介ですね(違

281 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/12(日) 11:21:18 ID:UTr7Axpr
乙でした。
何気ない返事の中にちょっぴり混ざる異文化コミュニケーションの落とし穴。
ヘリオン聖ヨト語ver.@初対面イベントでのキス連呼にいきなり撃沈されるという
ダメ脳内変換回路を動かしてしまい、言語選択は聖ヨト語一択になりそうです。


282 名前:愛故に 聖戦士篇 1/3 :2005/06/12(日) 21:47:17 ID:yYJ8eQtS
 暗い部屋。そこに十人ほどの人影がぼんやりと浮かんでいる。
 その場の空気は重く、この場がそれほど重要な意味を持つ場所である事を、これから話される事はそれほど重要なことなのだと、暗に物語る。

「……さて、総戦況報告会を始めます」

 一人のブラックスピリットが立ち上がり厳かにそう言う。僅かに首を巡らせ、周囲の参加者たちの顔を見る。皆、一様に真剣な目をしていた。

「まずはこれを」

 一枚の大きな地図を広げる。それで全員が囲むテーブル全てが覆われてしまうほどだ。
 その地図は世界地図。ラキオス、マロリガン両都市が赤で染められていた。

「当初私たちの勢力はラキオス、マロリガン両首都のみの勢力でした。しかし――」

 キュッ、キュッとサモドア、ランサ、サルドバルドが赤く染められる。

「全軍を投入した聖戦で、まずは各所の主都市に参入。ここでは大戦果と言えます。
 しかし資金面での脆さが発覚し、以後の活動の足が鈍くなりました」

 一部の者たちの顔に陰が差す。三ヶ所での大々的な聖戦を主張したのが彼女たちだった。
 しかしそれを咎める声は無かったし、これからも無いだろう。
 彼女たちの早く勢力を広げたいという心境はわかるし、何よりもこういう行動は初めての体験なのだから。
 それでも彼女たち自身がそのことに責任を感じるのは、布教者にして殉教者である誇りと『聖書』への申し訳なさだろう。

「そこでテオドガンの商人たちとの提携案が出ましたが――棄却されました」
「……私は、それが正しいと思います。私たちが扱うのは、魂です。それを商人によって商品として扱われるのは我慢がなりません」

 その言葉に、ほとんどの者が強く頷き、賛同の意を唱える。

「静かに。今回はそのことについての会議ではありません。続けますよ」

 冷静な議長の声に、すぐに全員が口を閉ざす。

283 名前:愛故に 聖戦士篇 2/3 :2005/06/12(日) 21:49:36 ID:yYJ8eQtS
「以後、私たちの活動は小規模ながら広く行われてきました。その効果はじわじわと、しかし確実に現れています」

 リモドア、ダラム、ロンド、ガルガリンにアンダーラインが引かれる。
 今までのようにしっかりと染められたわけではないが、赤く塗られた箇所はだいぶ広がってきている。
 議長は一呼吸置き、カツンとある都市を指す。旧ダーツィ大公国首都、キロノキロ。

「そして先日――キロノキロで、最大規模での聖戦を敢行。結果は、皆さんもご存知のとおり」

 全員が大きく頷く。その顔は誇らしげだ。一同のその顔を見て、議長は嬉しく思う。しかしここで納得してはいけない。戒めも込めて、硬い声で告げる。

「ですが、まだまだ目標には程遠い。私たちの目標はあくまで――」
「「「「世界制覇!!!」」」」

 議長の声を、全員が引き継ぐ。そのことに、議長は大きな目をさらに大きく見開き――そして笑う。
 『勝って兜の緒を締めよ』。異世界の諺ではあるが、彼女はこの諺が好きだった。
 それを同志一同が実践してくれている――。その事実が、彼女にはこの上なく嬉しい。

「ですが、一つの勝利を祝ってはいけないというわけではありません」

 ふわり、と微笑む。強者のみが出来る余裕のある笑み。
 目配せを一つ。補佐役のブルースピリットがコクリと頷き、その場の全員に淡い色をした液体の入ったグラスを手渡す。

「それでは今回の勝利を祝って――」

 厳かに、そのグラスを掲げる。全員がそれに倣う。

「乾杯っ!」
「「「「かんぱーいっ!!!!」」」」

284 名前:愛故に 聖戦士篇 3/3 :2005/06/12(日) 21:52:10 ID:yYJ8eQtS
「今回のキロノキロでの『ファイヤー☆ミカ先生オンリー即売会 〜ああ、世界よ ヒートフロアなれ〜』は大成功でしたね〜」
「オンリー即売会は初めてだったからちょっと不安だったけどね。杞憂だったわ」
「本当に。やっぱり☆ミカ先生の作品はすごいです!!」

 ネネの実のジュースを飲みながら、先日の『聖戦』について語りあう元稲妻部隊員たち。
 ちなみに今まで『雰囲気を出すため』と閉められていたカーテンは全開。常春ラキオスの爽やかな陽射しが部屋を優しく照らしている。
 その部屋でまず目に付くのは、壁にかけられた垂れ幕ともいえるものだった。そこには『ファイヤー☆ミカ・ファンクラブ』とあった。本棚にはファイヤー☆ミカ著の作品が綺麗に並ぶ。
 既に治安維持部隊としてラキオス勢力内で各地域に散っている元稲妻部隊だが、その真の目的は彼女たちの聖典である恋愛同人小説を広める事。そしてそれは順調に成功している。


 即売会大成功の祝賀会は大いに盛り上がる。
 そこに飛び込んでくる赤い影。その顔はこの上なく輝いていた。

「みんなーっ! やったやった!! ファイヤー☆ミカ先生のマネージャーのニンジャ♪るーさんとコンタクト取れたよっ!」
「「「「でかしたっ!!!」」」」

 一気に歓喜の渦に沸く仮詰所(ファイヤー☆ミカ・ファンクラブラキオス本部)。

「是非にも次のイースペリアの即売会にサイン会……いや、その前にラキオス本部で握手会を……」

 万歳三唱してからリーダー格のブラックスピリットは今後のスケジュールとやってもらいたいことを照らし合わせてみる。
 あくまで希望だ。執筆速度を鈍らせたり、行事を押し付けてはいけない。しかし、もしもOKが出るのならば!

「どうするにしても交渉からね。それぞれ任務先から特産物持ってきてるわよね」
「モチ! ☆ミカ先生の本の布教の合間にコウイン様へのお土産としていーっぱいあるよ!」
「特選素材をいろいろ用意して! 交渉には私も行く、絶対成功させないと!」
「頑張れリーダー!」
「まかせて! ファイヤー☆ミカ先生の世界制覇のために死力を尽くすわっ!!」


 彼女たちの戦いは、別の意味で熱かった――。

285 名前:おにぎりの中身の人 :2005/06/12(日) 21:54:35 ID:TVgG/TS6
乙です。
2スレ目まで戦争の話かと思わせといて☆ミカ先生てw
マロリガンより愛を込めての続きでしたか〜、いや、完全に裏をかかれました。

とても面白かったですw

286 名前:209 :2005/06/12(日) 21:55:14 ID:yYJ8eQtS
カッとなってやった。今は(略
きっとホントは純粋無垢な稲妻部隊を濃ゆくしてすいません。

287 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/12(日) 22:21:17 ID:WdVdTPCh
>>279
ヘリオン二等兵乙であります!
このSSを読んで、ヘリオンのヨト語パートをやり直し、
彼女が何回「キス」と言っているか数える人が続出している悪寒w


>>286
炎のミカ先生乙です。
彼女達の濃ゆい熱風の前には法皇の壁も崩れ去る運命なのか?
ああ、世界が、世界が染まってゆく...

お〜い、光陰、監督不行き届きだぞ〜!w

288 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/12(日) 22:25:25 ID:4sVPsqmf
消沈がマネージャーだったのですかw
それにしてもマロリガン戦以降、どうりで稲妻部隊が雑魚スピとして参加してこないと思ったら
こんな戦いに身を費やしていたのですね(違

289 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/13(月) 00:45:45 ID:06v0DciH
ということはクォーリンも…(マテ

290 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/13(月) 02:02:38 ID:xUyverY3
>286
ああ、広がっていく腐スピワールドw  通販は是非「黒ネコファーコ」か「青スピセリアの宅急便」に委託してくださいね。
おそらく二つ返事で引き受けるかとw
しかしそのうち、スピにも有休とか夏休みとか必要になるかもw
戦よりも文化です。政冷腐熱!

>280
ヘリオンたんは異文化を乗り越えます(`・ω・´) ヘリオンて口軽そうだから(マテ 詰め所に広まるかも。ユートの苦悩が深まる……w

>281
あの連呼には素で参りました(汗)  なんかスタッフも狙ってるんじゃないかと。

>287
いっかーい、にかーいさんかーい「悠。今何時だっけ?」 10時だろ えーとじゅういっかーい じゅうにかーい ……あれ。さすがに
多いような?  
……実際五回でした。何やってんだこんな時間に俺(ラスト イス テスハーア?

291 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/13(月) 12:32:01 ID:3dbGV4s5
今のところ書いてるのは、ヒ○カもといファイヤー☆ミカ先生だけのようだが、
しだいに他のスピリット達も書き出すんだろ〜な(゚Д゚)y─┛~~



光陰×悠人とかw

292 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/13(月) 17:31:23 ID:Ux6J5jWI
そしていつか勃発する 光×悠派と悠×光派の終わりなき戦い

293 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/13(月) 20:20:55 ID:g+XAZAD5
ぉぃ、クォーリンがクェドx光なんてもんを描いてるぞ

294 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/13(月) 22:21:29 ID:gNKpuOAM
そのうち、シュンも加わるんだろうなあ。
ソーマ×ラクスとかも
ソーマはエスやスピリットに嫉妬してあんなことを・・・・・・、そして手に入らないならいっそ殺して自分だけのものにとか

295 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/13(月) 22:34:23 ID:Ncl2CuRv
ソーマ×タキオス
ああ見えてタキオス総受け

・・・ってミトセマールが言ってた。

296 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/13(月) 22:34:59 ID:Kw2t7yp0
何気にイオが読み込んでたら笑う。

297 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/13(月) 23:24:16 ID:huAKUDeW
町のお菓子屋さん、その実態は同人クイーン ファイヤー☆ミカ!
お菓子屋の相棒といい、同人のマネージャーといい、巨乳がそばにいては
先生はいらいらが収まるまい。
なむ〜

298 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/13(月) 23:56:53 ID:lnETLK4a
>>294
ラスクな?

299 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/13(月) 23:57:26 ID:xUyverY3
レスティーナ率いる税務調査団が! 同人の売り上げは大丈夫か?

「もちろんですよ〜。ヨフアルの中に入れて焼きましたから、気付くはず有りませんよぅ」
「ヨフアルというのですか、これは。私も庶民の食すものを味わってみたいですね」
「あら〜はいどうぞ召し上がれ〜」
「ハ、ハリオンッ!!」

300 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/14(火) 02:18:41 ID:quPekuqz
そしてヨフアルの中から出てきたモノはっ!!

 The Gut's
 〜第二詰め所でガッツ〜

301 名前:訊かないで :2005/06/14(火) 20:04:32 ID:RkNHcrMY

「――――さま」
……ん。何か、遠くから声が聞こえる。
「―――トさま」
くぐもった音が、わーんという耳鳴りに掻き消される。
ノイズが多くて良く聞き取れない。それでも次第に浮上する意識。
「ユートさま!!」
「わっ!…………何だ、セリアか」
突然耳元に突き刺さった自分を呼ぶ声に、俺は慌てて飛び起きた。

背中にびっしょりと汗を掻いている。どうやら休憩中にうたた寝をしていたらしい。
ゆっくり開いた瞳に飛び込んでくる、眩しい日差し。
手を翳し目を細めると、ふわりと吹いた風に蒼い髪が靡くのが見えた。
「“何だセリア”じゃあ……せん。全く、何度呼……も起きてくれな……ですから」
「え?ああ、ごめん。もう一度言ってくれるかな」
呆れているのか、腰に手を当てるセリア。鞘に収めた『熱病』が拍子に揺れる。
まだ頭がぼーっとしているのか、その声が上手く聞こえない。首を振り、目を覚ます…………あれ?えーと。
「で……から、エ……リアが呼ん……訓練…………です」
ようやくはっきりしてきた頭でも、やっぱり上手く聞こえない。
瓢風の中で会話している感じで、途切れ途切れに単語の断片だけが掠れて届く。
何だ?何でそんなにぼそぼそと喋るんだろう。内緒話でも無さそうだし。
きょろきょろと周囲を見渡してみる。どうやら訓練が終わって大分経ったらしく、辺りには誰も居ない。
「無視しないでっ!」
相変わらずの殺風景な修練場を眺めながら首を傾げていると、
いつの間にかずずいっと詰め寄ったセリアが睨んでいた。


302 名前:訊かないで :2005/06/14(火) 20:06:51 ID:RkNHcrMY

「わっ!悪かったって。でもセリア、別にそんなぼそぼそ喋らなくても」
「わたしは普通に喋ってるわ…………あら?」
慌てて言い訳をしていると、膨れていたセリアの顔がふいに不審めいたものに変わった。
「お、おい……」
そしてやや傾げたすっきりと通った顔立ちが、凄い勢いで近づいてくる。
一体何がと思う間もなく細い睫毛やきらきらした瞳がみるみるアップで広がり、
何か良い匂いが鼻を掠めてくらくらした。
「動かないで」
動揺する間にもどんどんセリアは迫ってくる。
静かに告げる淡い唇が軽く開き、魔力めいた言葉にそこから目が離せなくなる。
「な…………っ」
訳も判らず硬直したまま焦っていると、真面目な視線がひょいと横に逸れた。
同時に耳元で、大きな溜息が感じられる。生暖かい、くすぐったいような感触。
「ちょ、セリア」
「…………やっぱり。ユートさま、つかぬ事をお聞きしますが」
「へ?」
そうしてもう一度正面を向き直しながら、距離を取る蒼い瞳。
ほっとしたような、残念なような複雑な気持ちを抱えていると、少し大きめの声が今度ははっきりと聞こえた。

「最後に耳掃除をされたのは、いつですか?」


303 名前:訊かないで :2005/06/14(火) 20:09:12 ID:RkNHcrMY

(おいバカ剣)
『なんだ契約者よ』
(ちょっといつものヤツを言ってみてくれ)
『…………マナをよこせ、奪え、犯せ。契約を果たせ』

「……本当だ、バカ剣の声はちゃんと聞こえる」
ここに至ってようやく判った。どうやら俺の耳の方が、詰まっている事に。
改めて周囲を見渡すと、鳥の囀りや森のさざめきなんかもまるで聞こえなくなってしまっている。
「ええと…………」
少し振り返ってみる。そういえば、ここ暫く耳掃除なんてしてなかった。
元々不精が災いしてか、佳織にしつこく言われなければ習慣的になんて掃除してなかったし。
あの見えない上にたまに変なトコを擦るとくしゃみが出るのが間抜けで煩わしかったし。
第一こっちに来てからは戦いとかでそれどころじゃなく、耳掻き棒の存在なんて確かめた事も無かったし。
「どうだったかなぁ……ははは……」
とぼけてみた。思いっきり爽やかな笑顔で。しかし反応は冷ややかなものだった。
「………………」
ジト目の視線が突き刺さる。何か言おうとしてセリアは諦めたように肩の力を抜いた。
「…………通じないんでした、ね」
何て言ったのかは相変わらず聞こえない。だけど呆れ返っているのだけは確かだった。
なにせ、首を振りながら大仰に溜息なんかついている。何だか少しむっとした。


304 名前:訊かないで :2005/06/14(火) 20:12:34 ID:RkNHcrMY

「何だよ、しょうがないだろ。大体耳掃除なんて、普通こんな状況で思いつくか?」
ファンタズマゴリアという、全くの異世界。無理矢理連れて来られ、あげくいきなりの戦い。
知らない言葉。知らない国。そんな中で耳掃除にまで気を配られるヤツは、ある意味相当変だ。
「…………って聞いてるのか?セリア」
見ると、憤慨して拳を握り締める俺は完全放置で、セリアは横目で辺りを見回している。
「ええと……ああ、あった。良かった」
そうしてごそごそと腰の辺りを探っていたセリアだが、いきなりぺたん、とその場に正座した。
更に、見上げる形になった俺を手振りで呼んでいる。なんだか拍子抜けした気分だった。
「何だよ…………痛てててててっ!」
良く判らないまま顔を近づけたとたん、耳を摘まれた。そしてそのまま引っ張られる。
体勢を整える暇も無い。俺は激痛に耐えかねて、そのまま倒れこんだ。

ぽふっ。
「…………あれ?」
柔らかい。当然訪れるであろう地面との激突を予想していた頬に、思わぬ感触。
覚悟して硬く閉じていた目を恐る恐る開く。するとすぐ側で、アーモンド形の蒼い瞳が覗き込んでいた。


305 名前:訊かないで :2005/06/14(火) 20:17:09 ID:RkNHcrMY

事態が掴めた。
俺の頭は現在進行形で、セリアの膝の上にある。つまり、所謂膝枕。
状況を理解したはいいが、今度は緊張で心臓がばくばく鳴り出す。俺は慌てて起き上がろうとした。
しかしその頭をぐいっと押さえ込まれ、より強く太腿に押さえつけられてしまう。
「セ、セ、セ、セリアさん?」
「………………」
抗議というか、もはや狼狽の口調になっている俺に構わず、髪を掴んでくい、と横を向かせる。
急に捻られて首が嫌な音を立てたが、それどころではない。太腿と細い指に挟まれて動けなくなった。
「あ、あのさ…………あ」
その時ふいに、目の前に細い棒が示された。先が小さい匙のように曲がっている。つまり。
(ああ、そういう事か)
体中から力が抜ける。今度こそ本当に、セリアの意図が掴めた。
「…………さんきゅな、セリア」
呟いた一言に、懸命に無表情を装いながらも少し赤くなり、こく、と頷くセリアが何だか可愛く見えた。


306 名前:訊かないで :2005/06/14(火) 20:18:50 ID:RkNHcrMY

とはいえ。
「………………」
蒼いさらさらしたストッキング越しに、しっとりとした温かさが伝わる。
柔らかい太腿の感触をダイレクトに感じて、心臓の動悸がまた一層激しくなった。
落ち着かなく頭を動かしていると、くすぐったそうに身じろぎしたセリアが軽く頭を抑える。
「じっとして。まったく、怪我するわよ」
聞こえないが、感じはする。耳元で囁かれる生暖かいセリアの息遣いが嫌でも。
覗き込んでいるせいか、いつもより大きく見える胸が視界の隅で揺れているのが気になってしょうがない。
「んしょ、んしょ…………」
そうこうしている間も、眉を八の字にしたセリアは何だか夢中になって指先と格闘している。
ある意味、拷問だった。
女の子、という意識を追い払おうとすればするほど感覚が鋭くなる。感情が昂ぶる。
耳に触れる細くひんやりした指が、接近した唇から漏れる吐息が、視界を覆うすらっとした腰のラインが、
垂れ下がって頬をくすぐる髪の良い匂いが、耳を掻き回す棒が擦れる感じが……いや、これはちょっと違うか。
とにかく俺は、イケナイ部分に血液がパッションなのを必死の思いでレジストしていた。
……何を言っているのか判らない位に混乱しつつ。


307 名前:訊かないで :2005/06/14(火) 20:20:38 ID:RkNHcrMY

悠久の刻を駆け巡りながら、長い長い旅をしていた意識が呼び止められる。
「…………あっ!ほらユートさま、こんな大きいのが取れました」
「うわっ!ごめんすまない!!」
「きゃっ!…………どうした、の?」
急に飛び込んできた声に、はっと現世に帰還して思わず顔を上に向ける。
とたん、そんな俺に驚き目をぱちくりとしながら首を傾げるセリアの顔がほんの数センチ先に飛び込んできた。
長い睫毛に覆われた、気のせいかやや潤んでいるサファイアのような蒼い瞳。ほんのり染まった頬。桜色の唇。
「ああああありがとう!」
俺はもう、色々と堪らなくなって飛び起きた。叫ぶように礼を言って。

考えてみれば、こんなに女の子と接近したのは初めてだった。
呼吸を整えるように、深呼吸する。まだ心臓がどきどきと激しく波打っていた。
「…………ふぅ〜〜」
ざぁ、と風が吹き、木々がざわめく。気づけば鳥の囀りが、そこかしこから聞こえてきた。
ようやく落ち着いてくる。音があるって事がこんなに素晴らしいことだとは思わなかった。
「……ははっ、聞こえるよ。セリアのおかげだ」
「………………」
嬉しくなって思わず呟き振り向いた。と、セリアが何だか残念そうな不思議そうな顔をしている。
「…………?どうかしたか、セリア」
じっと地面を見つめ、何かを考え込むように動かないので不審に思って覗き込んでみた。すると。
「痛ててててててっ!」
どすん。
また急に耳を引っ張られた。慌てたが、反射的に膝をつき、倒れこむのだけは防ぐ。
どうやら先程の教訓が体に生きていたようだ。それはともかく乱暴さに一言言ってやろうと顔を上げ――――


308 名前:訊かないで :2005/06/14(火) 20:22:58 ID:RkNHcrMY

ぽふっ。
「…………へ?」
足に、軽い感覚。ふわりと浮き上がってスローモーションのように降りていく……髪?
恐る恐る膝元を見ると。
「………………聞こえません」
「はい?」
「だから、聞こえないわ。きっと急に耳元で大声を出されたせいです」
横顔を見せたまま決してこちらを見ないセリアが俺の太腿に頭を乗せていた。ぷっと赤い頬を膨らませたまま。
「聞こえないって…………俺?」
思わず自分を指差すと、相変わらずそのままの姿勢で視線だけを遠くに向けつつ、小さくこくっと頷く。
(…………そういえば、さっき慌てて大声出したっけ。だけどそれにしても、こんな急に…………)
「だから…………責任取って下さい、ユートさま」
そっと先程の耳掻き棒を差し出してくる。受け取りながら、俺は戸惑っていた。
(…………こんな急に、耳って聞こえなくなるんだろうか。まさか鼓膜が破れた訳でもなさそうだし)
首を捻りながら見下ろす。目を閉じ、じっと猫のように動かないセリア。その首筋が真っ赤に染まっている。
そんな様子を見て、俺は何だかどうでもよくなった。思わずぷっと吹き出したが、恐らく聞こえてないのだろう。
「じゃあ動くなよ、セリア」
ちゃんと反応して、もう一度こくっと頷く。俺は笑いを堪えながら、出来るだけ優しくその髪を撫ぜた。


309 名前:訊かないで :2005/06/14(火) 20:25:22 ID:RkNHcrMY

 ――刺さないで――

「あーなんだ、なぁ今日子?」
二人の様子を遠目で見ていた光陰が、側らの今日子をにやにやと見つめる。
「そう言えば、俺もこっち来てから耳掃除ってしたことないんだよなぁ」
「だ、だから何よ?」
嫌な予感を感じ、じりじりと後ずさりする今日子。にじり寄りながら情けない声を上げる光陰。
「な〜あ〜。きょ〜こぉ〜」
「だーーーー!!!わっかったわよ!判ったから気持ち悪い声出さないでったら!!」
そう言ってポケットから棒を取り出す今日子の顔は、真っ赤に染まっていた。
悠人とセリアに触発されたのか、まんざらでも無いらしい。
「ほら、横になりなさい…………全く、今日だけだからね!」
ベンチに座り、急かす今日子の膝に、しっぽを振らんばかりの光陰が飛び乗った。
「おお、法悦とはこういう事をいうんだなぁ」
そして愛する者の温もりを充分に堪能する。しかし、幸せはそう長くは続かない。
「何バカ言ってんだか…………いくわよ」
くるくるくるくる――しゅぴん。
急に低くなった今日子の声色に嫌な予感を感じ、顔を上げる。
その頭上に、狙いをすました耳掻き棒がぴたりと静止していた。
「お、おい……今日子…………」
「黙って!動くんじゃないわよ…………」
尋常じゃない気配を感じながら、光陰は見た。心なしか震えている手と、棒に纏わり付く紫色の雷光を。
「あ、あのな、やっぱり……」
「ううう、動くなって言ってるでしょ!なんたって、は、初めてなんだから……外れたって知らないわよ!」
「む、無理はいかんぞ今日子。大体ココはデリケートなんだから出来れば優しく…………」
ぷす。
「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
暮れなずむファンタズマゴリアに、憐れな断末魔が木霊した。


310 名前:訊かないで :2005/06/14(火) 20:27:35 ID:RkNHcrMY

 ――番外――

次の日。

「お〜いそろそろ訓練……うぉっ!」
「あー、ユートさまいらっしゃーい!」
「……いらっしゃーい」
「こここ、こちらに、どうぞっ!」
「あらあら〜、お姉さん、上手なんですよ〜」
「た、隊長として、聴覚に問題があるといけませんから!」
第二詰所を訪れた悠人を待ち構えていたのは、それぞれに耳掻き棒を持って正座しつつ、
きらきらとした瞳で見上げるラキオススピリット耳掻き隊だった。

「あ、あのコーインさま…………」
「ん?何だクォーリン。悪いが今ちょっと耳が遠くてな……いてて…………で、何か用事か?」
「はい!……あの、お耳の調子がお悪いのでしたら、あの、あの…………これを…………」
「う、うわわわわーーー!!」
「あっ、コ、コーインさま?!…………くすん」
クォーリンに呼び止められた光陰は、背後に見え隠れする棒を見て反射的に逃げ出していた。

どっとはらい。


311 名前:信頼の人 :2005/06/14(火) 20:29:04 ID:RkNHcrMY
男の憧れベスト3に間違い無く入る筈の「耳掻き膝枕」。(断言
不思議にこのスレで一度も登場していないような気がして書いてみました。
ヒロインにセリアを選んでみましたが、ニムントールの方が適役だったかなぁ。

312 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/14(火) 20:42:10 ID:ZCutRTDS
>>311
耳掻きセリアGJ!(*´Д`)
ここ最近人に耳掻きしてもらってないだけに
半ば羨ましく、半ば恨みがましく見てしまいますた。

それにしても完全にオチキャラと化してますねw>クォーリン

313 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/14(火) 22:07:49 ID:4QG3bAoU
>>311
COOL!!So Cool!!
スピリット耳掻き隊、自分も隊長に立候補します!

314 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/14(火) 22:50:41 ID:feZAVvrQ
耳かきお疲れです
良いセリアをご馳走様(-人-)
耳掃除してもらっているセリアが幸せそうで何よりです

ふ〜、漢の夢ですねーw

315 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/14(火) 23:26:30 ID:O/qbzTI5
>>311
あぁ〜ん?膝枕で耳掻きだぁ〜〜??別に羨ましくも何ともねぇやな。
男は風呂上りにパンツ一丁でがしがしセルフ耳掻きと相場が、
相場が......・゚・(つД`)・゚・ ウワァァァン

さて、帯電スーツ着込んで、ちょっくら今日子の膝に逝くとするか...

って訳でGJっすw

316 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/14(火) 23:38:23 ID:3r83Y7Zn
ぽふりと寄せた膝上に、ちくりと刺さるハリネズミ……ってそこまで硬質の髪じゃないかw
とは言え、動くと絶対にくすぐるだけじゃ済みそうに無いような気もします。
見ているものと触れているものを感じ取れるように読むことができて、
羨ましさもアップしてきました。光陰は……恐怖感も倍増です。

ニムバージョンだとするなら、耳掃除をしてる絵よりも、
耳掃除されながらも丸くなっている情景が浮かんできますた。

317 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/14(火) 23:51:39 ID:um89K1RY
光陰の煩悩が取れるかも……ゴソット。

ユート君、パッションとか言ってないで男なら『ノヴァ』っしょ。バ・ク・ハ・ツ。
もー一気に決めちまうべきです。きっとセリアもそれを望n(PS2版エーテルシンク)

え、えーとどうしてセリアさん、耳掻き携帯してるのだらうか(ボソ

>315
帯電……はっそうか。相手が電気ならこっちも同じになれば恐るるに足らずと言うことか! コロンブス的転回だ。

バリバリズガーン。くっ、このスーツは100V用だった……バタリ
   

318 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/15(水) 01:42:44 ID:mAKL8BTv
果たして「ツンデレ」とは、セリアのためにある言葉なのか!?
それともニムの為にある言葉なのか!?
永遠の謎ですな

319 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/15(水) 01:53:38 ID:9A/lkwon
おそらく真の意味での正統派ツンデレはニム。
セリアは真面目系カタブツ委員長タイプ。いわゆる規律系。
…でも俺はだからこそセリアに愛を感じている。


320 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/15(水) 06:57:46 ID:NWN6qjnX
>>316
ニムだからなぁ…
ファーレーンの膝でゴロゴロふみゃ〜

321 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/15(水) 07:21:14 ID:2R7c3EmX
>>312さん
実際相手次第で危険だったりしますが>耳掻き膝枕
光陰今日子とくるとどうしてもクォーリンのトライアングルがオチに便利で使ってしまいます。
すまぬ、クォーリン。
>>313さん
耳掻き隊は「耳を掻きたい」なので隊長だと自分はして貰えないのでわw
ネリーとコンビでソゥユートの耳をがしがし……あら不思議、棒の先が真っ赤に染(ホラー
>>314さん
コレ書いている時何気に聞いて回ったら結構やりたい派よりやって欲しい派が多かったり>女性陣
セリアは……どっちもかなぁ。相互扶助に憧れてそうだし。
漢といえば、聞こえないフリに付き合うとか、久し振りに少し悠人を格好よく書いてみましたw
>>315さん
帯電スーツで鎧われていては耳垢が取れないのでわw 
というか、エスペリアじゃないのですか(ボソ
>>316さん
妄想の描写が少ししつこいかな、と思っていたので臨場感が出ていたら幸いです。
そう、ニムだと「される」方はすんなりなのですが、「させる」までが中々長そうなんですよね……(汗
>>317さん
その突っ込みを待っていましたw 実はアセリアの耳をいつも掻いているから……とか書いてください(ぉぃ
「ほら光陰、こんな大きな煩悩が取れたわよ」
「今日子、そんなに取ったらもう光陰じゃ無くなるじゃないか」
>>318さん
『セリア=後天 ニム=先天』とか(汗
>>319さん
ああ、そんな感じしますね>セリア ひたすら真面目で融通が利かなそう……でもだからこそ(ry

322 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/15(水) 07:24:08 ID:2R7c3EmX
リロードミス……
>>320さん
ニムが悠人の耳を掻かざるを得ないシチュエーションって中々思い浮かばないんですよね……
どうしてもファーの膝元に行ってしまう猫ニム(汗

323 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/16(木) 06:01:25 ID:YC/3P1rG
ネリー!ネリー!ネタ!ネタ持ってこい!ネリーーー!

324 名前:とある終章 :2005/06/16(木) 06:39:51 ID:mzmgp5gQ
 ―――佳織、帰還の時―――

「忘れないよ、お兄ちゃん」
「ああ、俺もだ。これまでありがとうみんな!元気でな!!」

 …………悠人、記憶無くしたまま佳織と帰還。

 ―――リュケイレムの森―――

「いいのですか、アセリア」
「ん。ファンタズマゴリアのため……私は戦う」
「わかりました……それでは門を開きます」

 ―――対統べし聖剣瞬戦―――

「ここで…倒す!みんなのため…そして、わたしのために…」
「なあぁぁぁぁっっ!そんな、そんな馬鹿な……ッ!!僕が負けるなんて……あ、あぁぁぁぁっ!!」

 ―――何かが閉じた後―――

『何てことをしてくれたのですか、アセリア。あの蓋は、あと3周期は開きませんよ」
「ん……忘れ物」
『判っていますよ、あの妖精でしょう?…………しょうがないですね、確かに貴女の愛は永遠のようです』

 ―――高台―――

「ふふっ。こんなんだから、信じるしかない」
(偶然の再会で、いい……。そこから始める。いつも、一緒に…………)
「……ん、わたしは、一緒にいる。セリアの命が尽きるまで」

325 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/16(木) 12:53:24 ID:Np/1yS3O
真説・永遠のアセリア?

326 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/16(木) 13:42:14 ID:2pM304+4
むしろ、『永遠のア&セリア』ファイヤー☆ミカ著 な方向?w

327 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/17(金) 06:48:44 ID:T2fXzs2+
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;/ \;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;; /     \;;;;;;;;;;;;;
;;;;;/    縁   \;;;;;;;;;;;
;;;/            \;;;;;;;;
   ⌒⌒⌒⌒‖⌒⌒⌒⌒ ;;;;;;;
 ,'^》フ⌒´ヽ》ヘ ‖      ;;;;;;;;
 ( ノ i」」」」」〉))‖   〃  ̄ ヾ; ;;;;
 ノノ(!リ゚ ヮ゚ノリ((‖   i`_(ノハソ ;;;;
(( ⊂! |T|!つ  』    ノ从;-;ハ, <ネリー…どこぉ、どこ…ぉ…
 ===く/|_|〉lj=      ( Ημ)|   ;;;
    (フフ        乙_∪ .∪  ;;;;


328 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/17(金) 07:37:27 ID:tTc74XQ/
一足お先にデオドガン辺りでプルプルっと遊んでるのかも


     /V\
    /◎__ヽ
    レ'´iミ(ノハソ
_  l !ik(i|゚ ヮ゚ハ      だってだってネリーはくーるなお魚♪
ヽツ.(ノリ:::::::.::::.:..|)
  ヾソ::::::::::::::::.:ノ
   ` ー U'"U'


ネリー……夏はもう少し後だってば


329 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/17(金) 09:56:32 ID:Pn9uXwMG
そういえば梅雨ネタって今まで無かったような?

雨が好きなスピリット、嫌いなスピリット。
お気に入りの雨具ではしゃぐのもいれば、服が濡れるから嫌だと言うのもいそうですね。
あとはこの時期は食べ物に緑色とか黒色っぽいお友達が繁殖してしまうので、変色ヨフアルとか(何?)
私には雨の音を聞きながら静かに午後ティーを楽しむハリオン、ヒミカ、セリアあたりが目に浮かんできます。

何かのネタにでもなればいいなぁ。

330 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/17(金) 09:59:18 ID:xyw2XaYv
この夏くーるビューティーな貴女に送る、孤独な砂漠アイランド

 ――デオドガン広報局――

331 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/17(金) 11:46:30 ID:eBCx/DPm
ヽ(゚∀゚)ノシパッパラムラム

332 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/17(金) 16:38:34 ID:cGS9mtMa
梅雨時の洗濯ってどうしてるんだろう。まさか乾燥機があるとも思えないし、部屋干し?
女だらけの第二詰所、いつものように気兼ねなく応接間とかに下着干してたらいきなりソゥユートの来訪。
逆ギレしたり慌てて取り込んだりひたすら恥ずかしがったりにこにこしてお茶啜る面々の姿が思い浮かぶ。

333 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/17(金) 16:52:49 ID:TVhifpv7
コンロは作れるのに、洗濯機は作れないエーテル技術。
サウナは作れるのに、乾燥機は作れない大天才様。

334 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/17(金) 16:54:36 ID:WPopj9JA
>>333
乾燥機を作る前に、ファブリーズ作りそうな大天才様w

335 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/17(金) 20:10:43 ID:4/onGB0O
カビで髪の毛が緑色になってるエスペリアとか想像してしまった

336 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/17(金) 20:55:04 ID:hmUzNq5w
>>335
ま、まさかファーレーンの髪は……

337 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/17(金) 21:04:13 ID:cGS9mtMa
再生『むぅ……一体間違えてカビのマナを混入してしまった……』

338 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/17(金) 22:18:16 ID:Pn9uXwMG
「ユート様!グリーンスピリットがカビだというのは本当なのですか!?」
「エスペリア落ち着け!首を絞めるな、なな・・・」
「私はスピリットですらないのですか!?」
大泣きしているエスペリアと、ガクガクされて顔の真っ青なソゥ・ユート。



エスペリアごめんよ   orz

339 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/17(金) 23:09:05 ID:ln21l7/m
大丈夫だよエスペリア。カビには青や黒や白もあるから。

・・・勝ち組は赤スピかorz

340 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/17(金) 23:20:21 ID:cGS9mtMa
決して赤が安全という訳でもないらしい

ttp://www.usui-tosou.com/kin.html

341 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/17(金) 23:47:09 ID:E6Car+0P
実は紫コロッケも…………っ!



いえ、発酵食品ですよ?

342 名前:前奏曲 :2005/06/18(土) 03:40:47 ID:S+xNGOsm

今日は、雨。
シンと静まった部屋に、ぱたぱたと窓を叩く雨音だけ。こんな日も、悪くない。
厚く垂れ込めた灰色の雲を見つめながら、ヒミカは独り『赤光』を磨いていた。
軽くはあ、と息を吐き、曇った部分をきゅっ、きゅっと小気味良く布で拭く。
柔らかい艶を帯びていく刀身を翳してうん、と満足気に頷く。
「………………ん?」
ふと音がした気がして、窓際に寄り、外に目を凝らした。
雨でやや薄暗い景色に映りこむ、徐々に憂いを帯びていく自分の顔。
その向こうに広がるのは、気のせいか少し元気の無さそうな森の木々。
項垂れるように雫を滴らせている、じっとりと水分を含んだ枝葉。

「…………ばか、ね」
視線を動かせないまま、ヒミカは呟いた。しょうがない、そんな諦めの口調で。

ぱしゃぱしゃと落ちてくる雨が波紋を作り、広がりやがて消えていく。
透明な軌跡を描き、空から落ちてきては吸い込まれ、流れていく。
そんな雫が寄り添って出来た一つの水溜り。その傍に、ナナルゥは立っていた。
雨を凌げる場所なら他に幾らでもある。第一外に出る必要など無い。
それでもナナルゥはここから“動けなかった”。いつもと同じ、この場所から。
「………………」
そっと濡れた葉を口元に当てる。目を閉じ、ゆっくりと息を送る。
いつもより少し難しかったが、ちゃんと音は出た。やがて奏でられる旋律。
普段なら、誰かが聴き付けて集まってくる穏かな時間。
空っぽな心に、不思議に心地良い風が吹き抜ける束の間。
……今日は何故か肌寒い。揺れた拍子か、前髪から雫が零れた。
静かな独奏が森中を打つ雨音に掻き消される。それでもナナルゥは吹き続けた。


343 名前:前奏曲 :2005/06/18(土) 03:42:43 ID:S+xNGOsm

ぱしゃ。
雨音に、異音が混じる。ナナルゥはゆっくりと瞳を上げた。
「…………何やってるのよ、ナナルゥ」
そこには、いつの間にか傘を手に立っているヒミカ。
黙って睨みつけるように、問いかけている眼差し。ナナルゥは答えた。
「……草笛を、皆に聴かせています」
悠人と交わした約束。詰所の皆にも聴かせるという事。その為に。

「だからって…………何もこんな雨の日にまで」
呆れた口調のヒミカは大げさに首を振る。俯き、ずぶ濡れになっている友人。
ナナルゥの、余りにも自分に無頓着な態度がヒミカを落ち着かなくさせていた。
神経質に短い髪を掻き分け、相手の言葉を待つ。
ややあって、ナナルゥはぼそぼそと口を開いた。
「それが……私が今『やりたい事』ですから」
告げて、ふっと緩んだ表情が見上げる。その様子に、ヒミカは一瞬息を飲んだ。
そのままぽかんと口を開けたままじっと見ていたが、やがてふわっと微笑み返す。
「…………しょうがないわね。でも、雨避け位は必要でしょ?」
そう言って、傘を差し出す。ナナルゥは何も言わず、ゆっくりと頷いた。

雨音に混じり、草笛の音が再び響き、流れ出す。
寄り添うように一つの傘に入る、二つの影に見送られながら。


344 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/18(土) 08:50:58 ID:2nIG26+6
おつおつ。

篠突く雨の中、笛の音に木々は何を想うのか
哀しみだろうか 哀れみだろうか
慈しみだろうか 優しさだろうか
降り止まぬ雨がないように
明けぬ夜がないように
君の奏でる音に耳を傾ける者がきっといる
今、君が奏で始めたばかりのこの曲が
願わくば明るいものにならんことを
闇夜の恐怖を払う炎のように
木々を育む陽射しのように
君を導くこころのように

345 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/19(日) 00:02:40 ID:NnrUbJIA
仲間のため、自らを犠牲にしてでも剣を振るい、そして温かく見守る姉御肌のヒミカ。
そんな正しくて、純粋なヒミカが描かれていてGJです。


…でも濡れの中では原稿用紙片手に机に向かって

キタ━━(゚∀゚)━━!!

とやってるヒミカしか浮かんでこないorz

346 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/19(日) 00:30:56 ID:bPqr7gph
ラキオスの赤い雨。友情パワーだ!

ナ「ヒミカ。私から十万マイクロbパワー供出します。これで標準三歩手前まで来たかと思われます」


戦後のヒミカは晴耕雨読かな。





347 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/19(日) 04:29:24 ID:Q4IGM/KY
ところで、長い間の疑問だが、クォーリンって設定資料集のウルカの話に出てきてた緑のことだったと思うんだけど、こやつがコウインに惚れてるとかの設定はどこからきたのですか?

348 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/19(日) 05:05:15 ID:50OKJ7IO
>>347
(一部)スレ住人の集合無意識からw
「設定資料集のウルカの話に出てきてた緑」
よりも
「光陰・今日子生存時に名前だけ出てくるやつ」
だったという話もある。
資料集所有者≦ゲーム(無印)所有者
で、たぶん=ではないだろうし。

349 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/19(日) 06:31:37 ID:Q4IGM/KY
なるほどねえ。ところで、今日子ルートでマロリガンがロウエターナル勢に制圧されたこと伝えて死んだスピって緑だったよね?
コウインが恩があるとか言ってたし、クォーリンのことだと思ってるんだけど、どう思う?

350 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/19(日) 08:49:23 ID:LGiYheHU
>>349
いや、そう素直に納得されても(w
人によって見解も違うと思うし。

スレ2:193,208辺りを発端と見ることもできるね。
ちなみに同スレ213にて資料集についての言及もあった。
同スレ217や、220の「つーか萌えれば勝ち」から、やがて、ということかもね。

今日子ルートか……EXPはやったのに記憶が飛んでる(汗
PS2はまだ今日子ルート行ってない。役立たずですまぬ。

351 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/19(日) 08:52:53 ID:yJTtskgV
PS2版で今、今日子ルートのラスダンだけど
そんなスピリットいねぇ。

352 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/19(日) 09:16:24 ID:bPqr7gph
要は、光陰報われねぇw って皆の気持ちからクォーリン♥→光陰になったのではないかと。
その結果報われぬものをひとり増やしてしまったわけで罪深いねw

>349
緑って明言してたっけ?

353 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/19(日) 13:12:12 ID:bPqr7gph
緊急ディスカッション 
≪≪≪ 三 週 期 目 の 浮 気 は 是 か 非 か ≫≫≫  場所:ハイペリア長久手会場
パネリスト:エターナルの皆さん  中継:朝までマナテレビ

エ「う、浮気なんて三周期だろうとなんだろうとゆるされるわけ有りません!!わたくしの愛で
いっぱいに満たされているはずです!!」
ア「……ん、ユート、私のところに来るたび言ってた。エスペリアのところにいるとからだが持
たないって」
エ「なっ、そ、そんなそれを言うのならアセリア。ユートさまはユーフィーが生まれてからアセ
リアが構ってくれないと嘆いていましたよ? 半周期もご無沙汰というのはどうかと思います」
ア「……それはユーフィーの教育上良くないから、だ」
時「多少の浮気を許容出来ないようで、妻はつとまりません。わたくしのような大和撫子は控え
めで淑やかですからね、常にユートさんの監視を怠らず未然に防ぎます。浮気の許容はしますけどね」
今「やっぱりただのストーカー……」
時「何か言いましたか? ただの理不尽暴力女に成り下がった人が?」
今「なんですってぇ〜〜」

レ「だめですねあなた達は。永遠の上にあぐらを掻いているとしか表現しようがありません。そ
の点わたくしの場合、ユートとの繋がりは瞬きのような時でしたでしょうがその分非常に強固で揺るが
ぬものを培っていますから。わたくしは微塵も疑うことなど」
時「知らないと言うのは幸せと言うことですね。アセリア」
ア「ん」 会場内のスクリーンに映像が投射される。
時「この映像は三周期後の蓋が開いた直後のラキオスの人々を捉えたものです。どうです何か気
付きませんか?」
エ「これは……髪が?」
時「そうです。ファンタズマゴリア全土での追跡調査の結果このツンツン針金髪の特徴を持った
ものは全人口の五割を占めるに到っています。スピリットの遺伝情報は人に対して優位であり、
さらにエターナルのそれは遙かに凌駕しています。どうですかレスティーナ殿? 何かご感想は?」
レ「…………ヨフアル」
時「え?」
レ「ヨフアル足りない! もっと持ってきて!!」

354 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/19(日) 13:12:35 ID:bPqr7gph
オ「オルファね、パパのことパパって言うと、パパなんだか困った顔するの。するとすぐにどこかいっちゃうんだぁ。なんでかな」
今「里心って奴ね。わたしの場合はあれね、ダーリン浮気はゆるさないっちゃっ〜〜!ってやつね。悠が私を裏切るなんてありえないけど」
時「元祖二股が何を言うのやら。コスプレでもして迫るイロモノ位があなたでは関の山でしょうね」
今「言うわね時深? あなたなんて天然コスプレじゃないの」
ウ「……そうだったのですか。手前は武家の妻として不足なくお仕えして参ったと思っておりましたが、やはり、やはり……セーラー服を着た
ままというのを断ったのがすべての過ちでしたか」
巫女・メイド・ブレザー「そっちか!」

――そろそろ放送時間が心許なくなって参りました。あっと今入りました情報によりますと会場外で参加資格のない方々が暴れて、警備員
のメダリオ氏と押し問答となっているようです。これは押し切られるのは時間の問題でしょう。あ、あ、時間がおして参りましたそれでは激論続く
長久手会場からお送りし  
CM「ザウス  本醸造   代償のない奇跡はない
   うおおおおおおおっっっ!!!
              リュールゥ       ナイジョノコウってやつだね      汝の求めるものに純粋であれ
        助けが……必要か?           僕が死ぬわけがないんだあああ           砕け!壊せ! マナを、マナを
     ユートの手あたたかい
♪抑えても抑えきれない  PC版で大ヒットを飛ばした戦術SLGがPS2で登場! 今、異世界への扉が開く!
                   おにいちゃん  


355 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/19(日) 14:01:12 ID:wHGoXjBJ
何故かおにいちゃんに一番ワロタ。
恐るべしハリガネ遺伝子、世界の在るべき姿は何処へ。
時深が捏造した可能性も否定できませんがw

356 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/19(日) 18:39:36 ID:zKnJJnY3
>>352
明言されてる。

357 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/19(日) 20:52:02 ID:WIy1iZPe
>>352
”大地の祈り”を持っているし。

358 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/20(月) 00:47:48 ID:jPCd+Dyd
このスレの集合無意識のマナでウルカの元部下を救うことはできないもんかね?


スケブとペン持ったぱんつ白衣のファイヤー・ミカ先生がファイヤー・台車に乗って戦場に乱入して
「俺の魂の本を読めー!」
とか叫んで皆の心を救うとか……
さらにマロリガンの同人三人娘がアシスタントとして駆け付けるとか……

謎の町娘とヨフアルを賭けて体育館裏で殴りあって強敵(とも)になって友情パワーで復活とか

血のにじむような修練の果てにほんのちょっとだけ美味しくなった気がするだけのウルカ作成シチュー?の副作用で覚醒とか


たのむぞ集合無意識!

359 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/20(月) 01:08:49 ID:2UuODIHk
んあー…あれがあってこそのウルカだと思ってたりするからなぁ少なくとも自分は…

360 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/20(月) 02:06:17 ID:KQkssxHx
ウルカルートとしては必須だが、他ルート及びこのスレ的には救いはあってもいいんじゃないかと思ったり。
とりあえず、都合よくヘリオン辺りが道に迷ってソーマの背後に出てきてくれれば生存はさせられそうな。
問題は黒ハイロゥからの復帰ですが……ウルカの介護で奇跡的に、とか。
いっそキノコ?

ところで、梅雨ネタと聞いて土砂降りの外へアイスバニッシャーをぶちかますネリーの姿が脳裏を過りました。
……何故だろう。

361 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/20(月) 02:36:45 ID:dV5PsJPZ
介護と聞いてダブリンという単語が頭をよぎりました。
何故に。

362 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/20(月) 05:15:37 ID:RsmvEePi
某ロボットアニメの主人公が関わっているような気がしないこともない

363 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/20(月) 07:02:00 ID:5tuAi8c/
>>360
「あーもー、ウットウしい!!」
そして雨は雹となり、詰所の屋根をぶち破り、後でセリア辺りに叱られる、と。

364 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/20(月) 20:53:14 ID:EJXW51G7
>>344さん
自分の周囲を照らすのも影を差すのも自分次第。
そんな心持をいつかナナルゥも持てる様に、育むのは赤光の支え。
綺麗な詩(うた)を有難うございます。
>>345さん
う……純粋なヒミカさんを汚した張本人の一人としては何て釈明すればよいやら>原稿用紙
>>346さん
えっと何かのネタだと思うけど判りません、すみません(汗
自ら地味たろうとしている気配が窺える彼女は、戦後も黙々と人生を過ごしそう。仲間をそっと見守りつつ。

365 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/20(月) 22:31:26 ID:CaGf9Q9C
あ、あのあの、ヒロ、ヒロインにクラスアップ出来る施設はま、まだ出来ないんですかぁっ!?

366 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/20(月) 22:43:14 ID:hyILiNfh
>>365
つ[光陰詰め所]

367 名前:青4スピ(1/2) :2005/06/20(月) 22:44:42 ID:CPzuPYZd
雨のせいで視界が悪い。
明け方から降り続いている雨はますます雨脚を強めていた。
《求め》を握る手が水滴で滑る。
俺は無骨な剣を握りなおすと辺りを見回した。
仲間のじゃない神剣の気配が2つ、いや3つか。

「みんな敵神剣の気配が近い!注意してくれ!」
俺の声に近くにいたセリアが頷く。
「敵の事なら任せて。勝算があるわ」
自信満々に微笑むセリア。
おぉ、何だか頼もしい感じがするぞ。

「アセリア!ネリー!シアー!」
「・・・ん」
「おっまたせー!」
「おまたせ〜」
セリアの呼びかけにどこからともなく現れる青3スピ。
・・・・・悪い予感がする。
「まてまて、何をするつもりなんだ!?」
俺の質問には誰も答えない。
ただ、背中が自信満々に語る。任せろと。

「いくわよ!」
「おー!」
「マナよ・・・我に従え」
「氷となりて力を無にせしめよ〜」
膨大な氷のマナが膨れ上がり、放たれた。

「「「「ダァイヤ○ンド!ダ○トー!!」」」」

368 名前:青4スピ(2/2) :2005/06/20(月) 22:45:18 ID:CPzuPYZd
『むぅ、まさかあの技は!』
「知っているの?《月光》」
『聞いた事がある。かつてハイペリアの少年漫g(ry』

結果はラキオス軍の大勝利だった。
大雨が雹へと変わり周辺を無差別に攻撃したのだから、敵もたま

ったものではなかっただろう。
俺もとっさに味方へレジストをかけなかったらこちらも無傷では

済まなかったに違いない。

なんて恐ろしい技だ。
ダ○ヤモンド○スト・・・。

後日談
青4スピがエスペリアにこってり怒られたのは言うまでもない。

「うぅ〜、怒られちゃったよ〜」
「・・・広範囲すぎた。失敗」
「おかしいなー?第2詰所の前でやった時は目の前しか凍らなか

ったのに」
「今度練習してみましょ。指向性を持たせれば強力な技になるわ



訓練所の天井がぶち抜けたのも言うまでもない。

369 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/20(月) 22:49:37 ID:CPzuPYZd
う、改行失敗してる・・・
申し訳ない orz

何となく勢いで360,363のお二人のバニッシュネタをSS化したわけですが
もっと精進してきます

370 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/20(月) 22:57:39 ID:EJXW51G7
>>367-368
突然出てきて解説始めるファー&月光が最高w
雨中での青スピ戦闘は敵味方サイレントフィールド重ねがけ以上に被害が出る模様。
「今日は雨ですか……わたくしの出番は無さそうですね…………ぷきゃ!」
すっかり閑職に追いやられたあげく天井突き破った雹の直撃受けたエスペリアの悲鳴が聞こえそうですw

371 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/20(月) 23:13:22 ID:2expDzoj
ダイ○モン○ダストと聞くとどーにもゴー○ン@アー○ザラッドが思い浮かぶ…

372 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/20(月) 23:36:03 ID:CaGf9Q9C
雹を集めて、氷枕を作り、寝たきりのユートを甲斐甲斐しく世話するエス。

「ユートさま。空からの贈り物です。さ、気持ちいいですよ」
変わらぬ笑顔を見せるエスペリア。エトランジェの身でエターナルをこの世界から駆逐した英雄の
誰も知らぬ終末を、今も見詰める女性。
ユートを抱き起こすと頭の下へタオルで包んだ革袋を差し込んだ。
「エス、ペリ……ア。さん……きゅ」
しわがれた声。
声一つあげるのにもただならぬ力を必要とするユート。生気のない肌。こけた頬。だけどその目だけは、
変わらぬままエスペリアに注がれる。
声のないまま、エスペリアは小さく首を振る。その目は、ユートと繋がったまま。

エーテル技術を放棄した今、火をおこすのも、氷を作るのもままならない。ただ日に日に衰弱していくユート。
熱のある日も多い。そんなときの青天の霹靂。バラバラと屋根を叩く大きな音に驚き、必死でかき集めた雹が少しでも
ユートの苦しみを軽くできるのなら。自分が代われぬ苦しみを和らげられるのなら。

まっ黒だったな空から、日差しが投げかけられ、二人のいる部屋を照らし出した。
光が、静かに過ぎていく時間に優しく添う。

二人の関係は永遠となり……いつか昇華されるのだろうか。



orz

373 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 00:57:42 ID:A7G3lXOe
ご感想どうもです
>>370さん
雹を食らったエスペリア→青スピ呼び出し→反省を生かし日々精進→エンドレス
オチはエスペリアでしたかw
>>371さん
あのお爺ちゃんのダ○ヤモンドダス○はよく使ってましたねw
印象に残りやすい技でしたし、ボイスが良い感じで

>>372さん
エーテル技術放棄後は本当に苦労しそうですね
火をおこすには頑張って棒と板を擦り合わせるんでしょうか・・・(汗
氷も何とか作れそうですけど、どっちにしても不便な生活になるんでしょうね
ラブラブな二人にマナの導きがあらんことを

374 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 00:59:26 ID:A7G3lXOe
>>373
ID変わってますが367です orz

375 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 03:05:14 ID:s+hr8k/T
おまえら、イオが拗ねますよ

376 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 05:37:24 ID:akxCzUFX
多忙故、職場からカキコ

>>367-368
飲みかけのコーヒーが逆流しかけるほど笑わせてもらいました
○ン○マンに星○…次はキャプテン○あたりですかね?
ネリシアのスカイ(ry)とか
「ボール(ハイロウ)は友達♪」とか言いながらドライブシュートを放つオルファとか…

377 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 07:45:27 ID:oEPsczep
>>376
ウルカは心眼とか三角蹴りとかやりそうだなあ。
そして顔面ブロックのヘリオン。

378 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 07:49:01 ID:+ulEMm0G
こういんくん、ふっとばされた!

379 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 08:29:51 ID:s2KS64X4
右斜め上方向に車田飛びで飛んでいく、と

380 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 19:50:28 ID:3PW62vtC
ねりしあとらいあんぐるしゅ〜と

381 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 20:59:25 ID:UXND7XkX
そしてニムは『つまんない…』とか言いつつFWをゲットWW
きっとナナルゥは理論派だからリベロ…キーパーは防御率高いエスペリアでセリアとヒミカで司令塔の奪い合いかな??もちろん頭を悩ませる監督はソゥ・ユートWWW

382 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 21:29:04 ID:tjUELzW4
ヘリオンの直角フェイント!
……しかし、ボールは置き去りだぁ!

383 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 21:46:56 ID:FeFC3DLB
「ボールなどなくとも戦える」と言いつつ
ゴール前に暗黒空間を作り出す、キーパー・ウルカ。

ウルカくんの、ダークインパクト!

384 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 21:51:16 ID:UYBu8aDU
しかしガッツがたりない!

385 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 22:08:14 ID:OaDOW7py
こういんは 『べじいた』の じゅもんを となえた

386 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 23:15:31 ID:zcGu6roX
>>381
ロングシュートに弱そうだw

387 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 23:22:14 ID:81Okx395
シュートは2つも3つもいらない、ただ一つをもって最強とす。

とか言ってくれるFWを蝶希望。

388 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 23:27:10 ID:axB7oDtF
ファイヤーボールシュートで燃えるキーパー・エスペリア。
アポカリプスシュートでやっぱり燃えるキーパー・エスペリア。
イグニッション(ry
インシネ(ry
アーク(ry
フレ(ry

389 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 23:45:37 ID:KH0KSpsX
……きかない。
その程度のシュート。

390 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 23:55:04 ID:h2FuF5Kg
自軍ゴール前から敵ゴールにまで届くカウンターシュートを放つファーレーン

391 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 23:56:00 ID:jzY4lRH/
個人的には1topのFwにはヒミカだな。
うまくリンクしてくれる人がいないと、敵中で孤立なんて気もするが。

392 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/21(火) 23:59:05 ID:xiMdkAGT
‥‥先制点、いきます。

393 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/22(水) 00:31:23 ID:BKd/rnsA
ラキオス代表チームの招集

某ボランチ
何の実績も無い人が監督だなんて、従えたものじゃないわ。

控えMF
監督、褒めてくれるかなぁ……(忘我

センターFW
わたしは今、敵の中にいる。

右サイドバック(前半で交替)
覆面……だめですか? あの、これえーと(ニム ナニカイイチエナイ?)………実は宗教的な意味が!

スイーパー
むねに挟まってしまいましたぁ。あ、これなら取れませんねぇ。

394 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/22(水) 01:54:12 ID:A5BPo82q
光陰「おおっと、ここまでだお嬢さん!」
マロリガンチームキャプテン光陰との1対1!
ヒミカ(ここで決める……!)
クウォーリン「まさか……あんなところから撃ってくる気ですか!?」
月光『あの技は……もしや』
ファーレーン「知っているのか月光!?」
月光『あれはエトランジェが召喚された際に所持していた本に記されしもの……つまりハイペリアの技!』
ネリシア「「な、なんだってー!?」」
月光『たしかにあれは強力無比。しかし……危険すぎる。確実に血を見ることになるぞ!』
今日子「なにィ!?」
ユート「まさかっ……!?やめろー!やめるんだー!!やめてくれー!!」






ファイヤー☆ミカ二☆ハラスメント!

ヒミカ「ふぁいえるっ!」
のーぶらおむついぬだ!
光陰「うはあっ!!」
こういんくん、はなぢをふいて、ふっとんだ!
かんきゃくせきも、ちのうみだ!

395 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/22(水) 02:05:00 ID:RHuFYfB/
伝説のベテランFW・トキミ、彼女が出場する試合では
ホイッスルが鳴ると同時にボールが敵ゴールに突き刺さる
しかしながらチームメイトのテムオリン選手と何らかの口論となり
暴行、その他でも何故か巫女服、年齢的に厳しいとして
チームから放流され現在にいたる。
最近では自分のチームを作るためラキオスから
主に一人、選手を引き抜こうとしている。

396 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/22(水) 04:51:19 ID:yPcaGRyB
年齢的に厳しいってか、おbsn…
パンダ様は大丈夫なのか?同時に放逐?

397 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/22(水) 05:00:06 ID:FUZZWRtq
ソゥユート、正ゴールキーパーは私とアセリアのどちらなんですか?


398 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/22(水) 07:27:25 ID:g98mGhSH
あらあら〜、こちらですね〜。
とか言ってどんな場所にボールが飛んできても軽く(胸で)キャッチするハリオン

399 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/22(水) 09:42:53 ID:Wn5SubSf
バンッ
「サッカー部キャプテン ヒミカ入ります!」
ヒミカが謁見の間に入ると、こちらに背を向け独り佇んでいた女王レスティーナが振り向いて宣告した。
「廃部ですっ!!」
あまりに唐突でしばし呆然とするヒミカであったが、やがて気力を搾り出して問う。
「な、何故?」
「一度たりとも勝ったことがない、そんなチームに広大な敷地や資源は無駄だと予算委から圧力がかかりました」
「そんなっ! 戦争じゃないんですよ、部活動ですよ!?」
「試合に出れば退場者続出で最後まで試合できたためしもない、そんなありさまでは弁護の余地もありません。よって廃部、これは独断です。コートがある場所には剣道部のために近日中に剣道場が建設されます。部室も今週中に明け渡すように」
「何故、剣道部なんです!?」
「あの部は多少なりとも成果をあげますからね。さぁ、話は終わりです。さっさと部室を片付けに行きなさい」
その場にくずおれ虚ろな笑い声をあげるヒミカ。だが、やがていつの間にかその笑い声には力がこもり、哄笑になっていた。
「おや、目つきが変わりましたね。話してごらんなさい」
今、安息の時は終わり、戦士ヒミカが甦った。かつて幾度も逆境を乗り越えて来た力が、燃える魂が再び、今。
「女王、この部屋、賞状やメダルがたくさんありますが、大陸大会のものが一つもありませんね……」
部屋を見回してそう言うヒミカの両の拳は強く握られていた。やがて、覚悟完了、女王に向き直る。
「女王!! ここの隅に、でっかいヨフアル杯を置きたいとは思いませんかっ!?」
「ゴクッ」

ここに炎の戦士ヒミカと彼女率いるサッカー部の奇跡の軌跡が始ま……らないってば。

400 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/22(水) 11:48:56 ID:BKd/rnsA
そのころ監督ユートは、部室隣のシャワー室の修理中であった。
「排水が悪いって……あーあー髪の毛いっぱい詰まってるわ。赤青緑ごっちゃりだ。お、黒いのもあるなヘリオンだな」
「おおっこ、このちぢれ毛は!?」

401 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/22(水) 12:02:42 ID:gSNfbcdY
(ガチャ)
コウインが覗きに来た。

「ユート、お前何やってんだ。あ、試合後にシャワー借りたからな」

402 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/22(水) 16:37:38 ID:rKum3Ed2
ちぢれ毛を口にくわえたまま凍り付くソゥユート

403 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/22(水) 17:38:40 ID:r2lP+Hyl
>>402
ユートとコウインの配役逆じゃね?

404 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/22(水) 18:38:18 ID:mi6d3h0F
光陰はやっぱり救われないキャラなのねw

405 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/22(水) 19:13:28 ID:LO91gvVd
光陰の好きな連中はちぢれ毛なんて生えてません。


406 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/22(水) 19:29:58 ID:RkjjzFHV
>>405
小五ならちぢれ毛生えてるの普通にいるぞ?

407 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/22(水) 19:55:03 ID:D16M8KnZ
「お姉ちゃんどうしよう、ニム病気かも……」
「ど、どうしたのニム!何があったかお姉ちゃんに話して!」
「あのね……いつの間にかピーにピーな緑色のピーが生えてて……」

408 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/22(水) 20:42:31 ID:LO91gvVd
小学生だからロリなのではない!
たとえ小学生でも発育がよければ真の光陰は反応しないのだ!

409 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/22(水) 22:35:54 ID:BKd/rnsA
コ、コーインさま。これわ、私の、あ、いえ私が作ったお守りです!
受け取ってくださいますかっ!?

410 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/23(木) 01:09:26 ID:7YRASbBa
巨乳なロリはロリッ子ではない
ということか光陰

411 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/23(木) 04:17:48 ID:Rb/tXNxK
まさに漢の美学だな!
熱い漢だぜ、因果の光陰!
「小五ロり」→「悟り」に至る日も間近だ!




…光陰の啓く悟りってどんなんだろ……

>>409 「私の、」でワロタ

412 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/23(木) 07:03:38 ID:2SyncG3g
まぁ軍隊で実際にあることだしなw

413 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/23(木) 16:26:51 ID:/RQWO01J
『小五ロリ』→『悟り』
激しくワロタWWW

414 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/23(木) 21:05:54 ID:FTpJkXFC
ダンダンダンダン!
「おうおう、こちとら江戸っ子でぃ!」

唐突だが、何故か大股歩きで手拭を頭に巻いたくヒミカが腕っぷしをぱんっと叩いてウインクする夢を見たorz

415 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/23(木) 22:28:48 ID:/8pC4+hn
あのー…やはり履いている下着は褌でしょうか?

416 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/23(木) 23:20:13 ID:tbxJAF3U
褌サラシで、マトイ持って「ラ」組のヒミカ姐。

実はマッチポンp(インシネレート)

417 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/23(木) 23:55:24 ID:fSMAypT2
初出動のネリーとシアー。びびってヒミカごとエーテルシンクで現場を冷凍。

418 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/24(金) 01:20:45 ID:h8MFkza5
びびるな!むしろちびれ!!
そして蒸発して夢色空間が発生!!!
黄金時代到来!!!

うはwwwおbsnwwwwww
なにおするやめうわああぁぁぁぁ




タスケテ

419 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/24(金) 21:40:07 ID:bUIVQ1TM
ついに、ついにやりましたっ! 上位永遠神剣が今目の前にあるんですっ!
待っていてくださいユートさま。後は契約を交わすだけですっ。ずっとずっとユートさまと一緒です。
ユートさま褒めてくれますよねっ。
【………き………て ますか】
光よりも速くユートさまの元へ駆けつけますっ!
【…………聞いていますかっ!!!】
ピィィィィィーーーーーーンンンンン
ひゃうっ!!?
【私を目の前にして上の空とはいい度胸です】
あわわ!? あう、ま、またやってしまいました。そ、そうでした。ちょーしに乗ってる場合じゃあ
りません。
ご、ごめんなさい。つい、あの。
【まあいいでしょう。次はありませんよ】
あ、ありがとうございます。そ、それであのわたしと契約を結んでください。お願いします!!
腰を90度以上に折り曲げてお辞儀をします。礼を失してはいけないんです。
【いきなりですね………黒き妖精よ…私と契約すると言うことがどのようなことかわかっているので
すか?】
は、はい。もちろんです!
【…………ふむ。確かにあなたの奥底まで見透かしても何ら躊躇いはないようですね】
【いいでしょう。少々拙速ではありますが。今見たところ、あなたはどうやら私との相性も抜群と言
えるようです】
ほ、本当ですかっ!? ありがとうございますっ! あのあのそ、それじゃ。
【私を握りなさい。ただそれだけです】
はいっ! ギュッと黒い柄を握ります。その瞬間わたしの中をどこか儚さと痛みを感じる風が過ぎ去っ
ていったように感じられました。
信じられないような力が、奥底からどんどん、どんどんあふれ出すようです。

420 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/24(金) 21:41:03 ID:bUIVQ1TM
【では、いきますよ。『破れし翼ヘリオン』】
え、あの今のは? 
【私は、永遠神剣第三位『失恋』。恋に破れし痛手を力へと転化し、怒りを刃とする永遠神剣。痛み
が深ければ深いほど、回数が多ければ多いほど力をいや増す。あなたにはぴったりの神剣です。あな
たは『破れし翼』。いえ正確には『恋に破れし翼』を名乗ることになるのです】
…………ど、どういうことですか? 『失恋』? あの……え? なにが?…………失恋?
【さぁぐずぐずしてはいられません。聖賢者のところへ行き、永い眠りで衰えた我が力を回復させな
ければ。聖賢者の隣に立つ者をまざまざとその目に焼き付け私に力を注ぎ込むのです!】
…………やっちょっと待ってください。いやですっ。やだやだユートさまたすけてっ!
【そのユートのところへ行くのですよ。これから何度でも恋して、何度でも敗れるのです。それが私
の主たる者の宿命です】
そんな、いやっこ……んなの 無効 ですっ!!説…め……責 に クーリ…………グ  オ  フ

がばっ!!
跳ね起きたわたしは、いつもの部屋。いつものベッド。変わり有りません。
怖い夢を見ていたようです。でも、全然内容を覚えていませんでした。
酷い寝汗です。…………お風呂にいった方が良さそうです。
あれ? 立てかけておいた『失望』が倒れています。拾い上げて……? なんだか……気のせいでしょ
うか。首をかしげながら、刀受けへと『失望』を安置しました。

ユートさま、明日は褒めてくれるかなあ。

421 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/24(金) 22:44:55 ID:lD9/jCpX
泣くなヘリオン、君の恋もいつかきっとたぶんひょっとしたら不可能かもしれないが、叶うこともあるだろう。

422 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/24(金) 23:11:40 ID:xytmCFsl
クラスが上がりました...『失恋のヘリオン』orz

でもこれは吹いた。オモロイ。good job!!

423 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/24(金) 23:21:30 ID:b9waoCKl
>>419-420
GJ
失望から失恋に発展させるとはまた新しい試みですな。
しかし恐ろしく嵌っているw

424 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/25(土) 00:08:05 ID:w1HMTZj1
くぅっ、モニターが滲んできてしまった……笑い涙で。
しかしながらヘリオン、料理当番の事といい、すっかり報われねぇキャラに。


425 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/25(土) 01:20:59 ID:Coz4/mbR
「悠人さんたら結局私を選んではくれなかったんですね、うう…」
ここはソーンリーム地方、ラキオス軍は打倒ロウエターナルのため、
総力を挙げ、全員で雪原の真っ只中を突き進んでいた。
そんな皆を一人だけ少し遅れた場所で悲しそうに見ているのは
ご存知、元千年処女の失恋オールラウンダー巫女、時深である。

「ああ、アセリアったらあんなに悠人さんにくっついて!!」

何故かオールラウンダーにならずに新しきカオスエターナルである
聖剣者ユートと永遠のアセリアは第一部隊でいちゃついていた。
一緒にいる今日子が何故かものすごい眼で睨んでいる。

「大体エターナルで部隊を組むなら今日子さんじゃなくって
私を部隊に入れるべきなんです!!」

一人だけ仲間はずれなのが寂しいのか、愛しい悠人のらぶらぶな姿を見せられるのが
嫌なのか、多分両方だが少し憂鬱気味に愚痴や不満を述べている。
実は全員、どす黒いオーラを放つ時深に話しかけられず放置しておいたら
いつの間にか距離が開いていたのである。

426 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/25(土) 01:22:58 ID:Coz4/mbR
「ああ。この戦いが終わってもこれからずっとあの二人の
愛し合う姿を見なければならないのですか?」

すっかりいじけている時深と部隊との距離はだいぶ離れている。
さすがに離れすぎだと思ったのか、
向こうではセリアが呼びに行ったほうがいいのでは無いかと提案したようだ。

「それに対して私は一人、千年間守った貞操を奉げたのに一人…」

皆、今の時深に近寄りたくないのか誰が呼びに行くのか押し付けあっている。
どうやら押しが弱かったのが原因か、ヘリオンがこっちにのろのろとやって来る。


427 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/25(土) 01:23:44 ID:Coz4/mbR
「一人、ひとり、独り、ヒトリ…、一人…?」

どうやら時深は何かを思いついたようだ、
暗い眼をしながらこんなことをつぶやき始めた。

「そう、別に一人で悲しむ必要なんて無い、誰かと一緒にこの悲しみを
分かち合えばそんなに苦しくは無いはず…」

何か確信を持ったような目つきで顔を上げた、
その視線の先には顔が見えるぐらいまでに近づいて来たヘリオン。
今、時深の頭の中では主が不在の上位永劫神剣が思い浮かんでいた。

「確か今、失恋はフリーでしたよね…、そしてとても相性もいい」

そう呟きながらまたも顔を伏せ、今度は含み笑いを始めた。
その笑いにビビリ、光陰を触るような表情をしながらも
決意を決めたようにヘリオンが話しかけてきた。

「あ、あのっ、時深様っ」

「はい、なんでしょう?」

そう返事をしながら顔を上げたエターナルの顔には
と て も い い 笑顔が浮かんでいた

428 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/25(土) 02:53:17 ID:cWr+Lxsj
ぞくっ…

429 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/25(土) 02:54:31 ID:vB8qQ34W
怖ー

430 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/25(土) 07:19:03 ID:mecR45n+
萌え

431 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/25(土) 10:45:55 ID:MEkY9i/O
道連れかよ・・・

432 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/25(土) 10:51:16 ID:TnhFuINz
最高

433 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/25(土) 11:05:25 ID:HSU4RWhd
(((゚д゚;;)))

434 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/25(土) 11:08:49 ID:WIAvsSBE
>>419-420、425-427
おお、カオスエターナル陣営がめでたく4人に!
これでラストダンジョンも安泰です。総ターンオーバーも激減することでしょう。
暴走機関車のように敵を薙ぎ倒しつつヤケクソ気味に駆けていく約二名の未来が見えるようでs(タイムシフト
「ほ〜らほ〜ら怖いでしょ♪」……ヘリオンさん、ホントに怖いです。何か嫌なことでもあっt(テラーT

435 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/25(土) 11:59:16 ID:VjxR6lzr
とばっちりかw

時:「怨むなら悠人さんを怨みなさい」
ヘ:「そんなこと言われても悪いのはユートさまじゃないし…えーんもうどうすればいいのぉ〜っ」
   八つ当たりぎみに怒りの矛先はアセリアへ
ア:飄々と受け流しつつ「ユート、浮気…」
悠:「してない、してないっ! こらっ、時深っ!」

八つ当たりと責任転嫁の永久機関……

436 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/25(土) 15:03:09 ID:zu87vOz+
さてっと、アセリアルート確定前へタイムシフトするか
ロード、ロードっと

437 名前:ある日のヘリオンの日記 :2005/06/25(土) 15:04:35 ID:zu87vOz+
○年×の月 赤みっつの日


あぁ、ユートさま
今、わたしは生きています
ユートさまが魂を入れてくれたから

あぁ、もっとユートさまを知りたい
また頭撫でて、あの笑顔でほめて欲しいから
だから、わたしは生きますよ
ユートさまがくれた心を大切にして

わたしなんかが求めちゃいけないのかもしれないけど
どうか許してくださいね
だって、ユートさまは
わたしが夢見たすべてなんですもの

冬だって春に変えてみせます……わたしの想いで
夜だって鳥たちに歌わせてみせます……お願いして
星だって取ってきちゃいますよ、ホントですよ?
ユートさまが望むなら、何だって叶えてみせます
わたしの曇り空を、抜けるような青空にしてくれたように
だから、どうか
ユートさまの、あ、あああぁあぁあぁ愛を下さいっ

438 名前:永遠の幸せを… :2005/06/25(土) 22:14:45 ID:d7s/za+D
あの人をずっと見ていた…
最初は不安だった。自分は選ばれるのか…
最初は恐かった。この想いに応えてくれるのか…
そして知らなかった。愛する人と共に歩けるのがどんな幸せかを…

439 名前:永遠の幸せを… :2005/06/25(土) 22:56:03 ID:d7s/za+D
「時深!おい時深!しっかりしろ!」
「はっ!?」
名前を呼ばれて目が覚めた。
嫌な夢を見た。
「ユウトさん…」
自然と声の主から顔を背けてしまう。
嫌悪感で体が震えている、自分の醜さに、罪に。
「あっ…だめ・・・」
抱き締められる、そんな資格なんてないのに…
体が自然と逃げようとする。
「後悔なんかしてないさ、みんなを、時深を守れる力を手に入れた。自分の意志でな。」
彼は気が付いていた、普段は鈍感なくせにこうゆう時は鋭い。
自然と涙が溢れる。
ダメ、、、耐えられない。
「俺は今、時深と一緒に居られて幸せだ。」
泣いた、彼の胸の中で大声で。

もう考えるのはよそう、悠人さんがそう言ってくれるなら…
そして、私はすべてを捧げよう、悠人さんが幸せになれるように。

440 名前:永遠の幸せを… :2005/06/25(土) 22:57:19 ID:d7s/za+D
光のない暗闇の中に私はいる。
〈何を夢を見ている〉
何かが私に問い掛ける。
〈あの男を永遠の闘いに引きずりこんだのは誰だ?〉
「それは…」
〈あの男が望んだと?〉
「私は…」
答えられない。
引きずり込んだのは私。
そして、私は知っている、彼が戦いを望んでいるわけじゃない事を…
〈お前が望んだのだろう?あの男を傍に置きたいと〉
グサッと胸に突き刺さる。
「違う!私はそんな事!そんな事…」
それ以上は言わないで…いや聞きたくない…
〈お前の我儘があの男の幸せを奪った〉
「あっ…ぐぅ・・・」
あったはずの彼の普通の幸せ…
奪ったのは私…


441 名前:time fortune :2005/06/25(土) 23:03:31 ID:OuQimXVv



442 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/25(土) 23:50:29 ID:UpTu8HWr
>>438-440
 まだ続きがあるのかな?
 それなら支援いたします。

 幸せなんて、人それぞれ違うんだい!
 負けるなトキミ姉さん!

443 名前:419-420 :2005/06/26(日) 00:37:35 ID:jsAeCvPo
|-`).。oO イガイニウケタナァ

せっかく『失恋』からの説明があったのにヘリオンったら、うへへ〜ってだらしない顔してるからこんな事になるのです。
人の話しは聞きましょう。


うわああああああああんっ。どうせわたしなんてっ
ドカッ
小さいしっ
ズバッ
歯牙にも掛けられないんですよぅっ!
ズゴーンッッ!!

赤青緑黒。エターナルミニオン達がヘリオンのオーラ圧に押され、切り刻まれ、花火のようにカラフルに宙を舞ったか
と思うと、黄金色をまき散らしながら消散していった。

圧倒的な力差に、感情など端から存在しないはずのエターナルミニオンの目がわずかに揺らぎ、怯えのようなものを
映し出す。しかし、その目にヘリオンが映ることはなかった。瞬時に回り込んだ黒い影が背後から三連撃を食らわす。
前方へと吹き飛んだ赤ミニオンは、不条理にも目の前に立ち腰を落とした構えで待ちかまえるヘリオンの姿を認識す
る前に、さらに斬撃を食らい打ち上げられ、霧に還る間もなく、ハイロウを拡げたヘリオンのV字飛び込み唐竹割で
真っ向から切り下げられ、やっとオーバーキルから解放されたのだった。

「この僕が殺されたんですか……」
「そーかい、愉快だねぇ。あたしがこんな小娘にやられるなんてさぁ」
「んギュウウウウウウウ」
「むぅ…………心の力、しかと見届けたぞ」

「な、何ですのあの娘はっ!? こんなのよ、予定にありませんわっ」
「テムオリン。あなたにはわかりません。長い時を生きながら恋を知らないあなたはいわば“負け組”です」
「恋…………わたくしは、わたくしは…………何も知らない小娘は、わたくしの方だったのですね」
大団円(ぉ

444 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/26(日) 00:47:53 ID:jsAeCvPo
>427
思わず、藤田和日郎な、ブラックスマイルを思い浮かべた。怖いよ〜。

>440
自分の願った通りに他者を誘導する。多かれ少なかれ皆やってることだと思います。
obsn、胸を張っていこうよ。B69。

445 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/26(日) 02:33:04 ID:nEZ4HbDw
時深さん  胸を張っても  胸が無い
                    orz

446 名前: :2005/06/26(日) 02:51:10 ID:lJtzy2lR
439、440が逆ですた、、、
438→440→439になりますm(__)m
前にエロはOKかと質問した者です。
今回は非エロで書いてみました。

447 名前: :2005/06/26(日) 02:59:57 ID:lJtzy2lR
>442
終了です。
>444
こんな事を悩むのは年の差に負い目が(ry

448 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/26(日) 05:44:03 ID:fwYLT19z
>>446
乙。
オーソドックスにいい話ですな。
良かったね、おb(シフト

449 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/26(日) 10:07:17 ID:0NinmFB7
>>437
ポエマーヘリオン乙です。
夢見る少女が羽ばたく世界はテラーながらも拓けた空かブラッドラストな未来なのか(ぇ
自信なさ気に何かを与えたいと模索する、そんな一生懸命な小さい背中に生えている希望という名の翼。
>>446
時を操作出来る分、悠人の意思を尊重しすぎ、自分の関与を悩む。
じっと押し殺した感情に押し潰されそうな時深さんの胸の内がひしひしと伝わってきます。

450 名前:安心宣言 :2005/06/26(日) 20:39:30 ID:0NinmFB7

 ――ねね、エルスサーオってどんな所かなぁ
 ――う〜ん……判らないけど、なんだか大変みたいだよぉ?
 ――へっちゃらだよ。なんたって、ネリーが行くんだからっ
 ――うん。気をつけてね…………


エルスサーオに戻ったラキオススピリット隊は、皆疲れ切ったような表情をしていた。
バーンライト王国を攻め陥とす。威勢の良い国王の宣言とは裏腹に、現状は厳しいものだった。
景気の良い話に民衆は飛びつき、沸きあがる。しかし常に血を流すのは、他者であるスピリットなのだ。
自分達には関係ない戦争という残酷な行為を、安全な場所で煽ぎ立てる快感。結果だけを求める非情さ。
それが今、前線に現出していた。縦に分厚い敵の重厚な布陣が、逆にエルスサーオにまで迫っている。
リーザリオを攻めるどころでは無かった。豊富なレッドスピリットを前面に押し出す敵は明らかに火力重視。
対するラキオスにはバニッシュを備えるブルースピリットはアセリアだけ。
これでは拠点に篭って必死に防御に徹するだけで精一杯だった。

「おっかえり〜〜!ねね、どうだった?」
今日も何とか防ぎ、エルスサーオの仮詰所にやっと帰還した所で、明るい声が迎える。
ぴょんぴょんと飛び跳ねる長いポニーテールはブルースピリット、『静寂』のネリー。
エスペリアが現状打破の為、本来まだ訓練が必要な彼女をレスティーナに無理に頼んで派遣して貰ったのだ。
しかしやっと到着した新たなブルースピリットを前にしても、一同の表情は一向に優れなかった。
敗戦に近い今日の戦いにどの顔にも疲労の色が深く刻まれている。皆疲れ切った体を一刻も早く休ませたかった。
「………………」
一番の活躍を見せ、それでも撤退を余儀なくされたヒミカが憮然とした表情で返事もせずにネリーの脇をすり抜ける。
「……あ、あれれ?」
無表情のアセリアが続き、珍しく不機嫌そうなオルファリルがネリーうるさいと頬を膨らませながら走り抜ける。
「……ネリー、来てくれたのですね。明日から頼みます」
「う、……うん」
辛うじてやや微笑を浮かべたエスペリアが、それでも事務的な口調でそのまま仮詰所へと消える。
「お食事の用意をお手伝いしませんと〜」
ふらふらな足取りでハリオンが行ってしまうと、ネリーはぽつん、と独り取り残されてしまった。


451 名前:安心宣言 :2005/06/26(日) 20:41:06 ID:0NinmFB7

「……やだ、な」
小さく呟いてみる。ネリーも現状がどういったものか、知らない訳では無かった。
だが暗い雰囲気が嫌いな彼女は自分なりに考えて、皆を励ましたかったのだ。
ただ、タイミングが悪かった。それは判っている。それでも何となく自分の元気までが萎んでいくようで。
「…………ちぇ」
いじけて足元の石を軽く蹴ってみた。こういう時の慰め役、シアーがまだ来ていない。
訓練の遅れがあって到着が少し遅れるだけなのだが、それでも急に寂しくなった。
「よ、どうした元気ないな、ネリー」
ぽふっ、と頭に手を置かれる。いきなりだったので、ネリーは焦った。こんな所、誰にも見られた事が無い。
「ひゃっ!……ユ、ユートさま?」
慌てて振り向くと、巨大な神剣を肩に担いだままの隊長が微笑みながら立っていた。
白い羽織は所々綻び、硬そうな髪の毛はすっかり埃でごわごわになっている。それでも。
「来てくれたんだな。さんきゅ。これで百人力だ」
にこにこと、髪を撫ぜつつ楽しそうにそう言ってくれる優しい瞳。
一度紹介されただけの自分の名前をちゃんと憶えていてくれて、この状況でも笑いかけてくれる。
必要とされている、そう感じただけで、もうどうでもよくなった。
「へ……へっへーんだ!大丈夫、ネリーに任せといてっ」
「おいおい。頼もしいけど、あんまり無茶はするなよ?」
少し困ったような、そんな悠人の顔。
そんな仕草を見ながら、いつの間にか明るさを取り戻している自分に気がついた。
だいじょぶだいじょぶ、とはしゃぎながら、一緒に詰所の中に入る。ネリーは決心していた。
入り口の所で振り返り、その碧色の瞳をきらきらと輝かせながら、元気一杯に宣言する。

  ……今度はネリーがユートさまを励ます番だからねっ!


452 名前:信頼の人 :2005/06/26(日) 20:42:19 ID:0NinmFB7
あとがき
PS2版部隊編成が出来る最初の戦闘で、マナ足りない上敵のファイアーボール辛いので
取り急ぎ鍛えたネリーをシアー置いてきぼりでエルスサーオに派遣しながら思いつきました。
エスペリアによる紹介がPS2でも無かった事にがっかりしたのは……自分だけですね多分。

453 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/26(日) 22:22:24 ID:SaqxBNr3
>>452
おっつかれー
(´・ω・`)ショボーンな所まで「らしい」と感じられる辺り、流石だな、信頼の人者。
タイトルもぴったりですな。ネリーの声が脳内再生されます。
「くーるなネリーにおっまかせーっ!」

454 名前:425-427 :2005/06/27(月) 01:22:45 ID:g0EAWhkf
タイトル入れるの忘れてた…orz
戦えヘリオン戦い続けろ 〜(失恋の)始まりの終わり〜

>>444
勝手に書いてすんません、ちなみにスマイルは大正解です。
時深さんがどんなスマイルしたかは、まあココの558を見てください
ttp://f56.aaa.livedoor.jp/~shinisoh/aa/1036661036.html

>>452
乙です、そこら辺はXAUSが手をぬ(略


455 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/27(月) 14:21:25 ID:hvHM7k69
ネリーに(;´Д`)ハァハァしました☆
くたくたになっても料理をするヘリオンにも萌え

456 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/27(月) 16:00:58 ID:DZwiPyEp
よっ、エスペリアさん、いつもいい顔してんな!
今日はいいヘブンズスウォードが入ったんだ、一つどうだい。
いやいやいや、そんな遠慮しなくてもいいじゃねぇか。
お、そうだそうだ。
一緒にこのサイレントフィールドもつけてやるよ。
どうした?そんなにいらない?いいよ、とっとけとっとけ。
なんならもうひとつおまけにヘブンズスウォードつけてやってもいいぜ。
って、そんなに倒れるほど嬉しいのかい?
まあ気にすんな、いつもの付き合いじゃねぇか…ん?何か向こうから飛(略

457 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/27(月) 23:35:21 ID:qb7DwgVI
>>453さん
アップダウンの激しい性格と勝手に脳内補完>ネリー
元々懐っこいとは思いますが、悠人に懐いた理由としてこんなのがあってもいいかと。
>>454さん
……てっきり割愛かと(汗 いや、きっと完全版には(ry
>>455さん
ハァハァされたのならまずは成功という事でw
ちらっとしか出てませんがハリオンにも萌えられたのなら尚更。
>>456さん
お、そうだ。この生きのいいアp(エレブラ

458 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/28(火) 18:44:00 ID:GXUJOmoo
ユート「みんな聞いてくれ。オレ達はとんでもない考え違いをしていたんだ
     このままではファンタズマゴリアは滅亡する!」

一同「な、なんだって―――!!」

エス「どういうことなのですか、ユート様!?」
ユート「マナ・サイクル理論は知っているな?」
ウル「マナをエーテルとし活用する。使われたエーテルはマナに還る…誰でも知っていることです」
ユート「そうだ。皆が便利に使っているエーテル。だが、もしマナとエーテルが等価ではなかったら…?
     エーテルからマナに戻すたびわずかづつ減っているとしたら…?」
アセ「…ユート!」
ユート「俺は隊長として独自にマナについて調べていた。
     そしてついに賢者と呼ばれるヨーティア・リカリオンの話を聞くことに成功したんだ。
     彼女の持つ、誰にも相手にされなかった理論と偶然重なっただけかもしれないグラフを見て
     俺は確信した―――ファンタズマゴリアは滅亡する!」

一同「な、なんだって―――!!」

オル「どうすればいいの、パパ!?」
ユート「単純な話、もうエーテルを使わなければいい。
     だが、それを妨害しようとする連中がいる」
一同「神聖サーギオス帝国…」
ユート「あぁ、奴等を倒さない限り俺達に未来はない! LMR(ラキオス・マナ・調査班)出動だ!」


電波理論かまそうとしたら、中終盤の内容がすっきり説明できてしまった…

459 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/28(火) 20:15:33 ID:GvRKVRg2
>>458
 M○R乙。しっかり説明出来ている辺りが何とも…w

>彼女の持つ、誰にも相手にされなかった理論と
>偶然重なっただけかもしれないグラフを見て

 原作の胡散臭さが良く再現されている。ワロタw

460 名前:(自称)天才科学者 :2005/06/28(火) 20:43:06 ID:SkMcxOJ2
>>458
ボンクラにしちゃ〜よく出来た説明だ。
褒美くれてやるから研究所まで面かせや。

461 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/28(火) 22:05:45 ID:Go/kZOr4
行くなユート! 埋められてころされて犯されちゃうぞ!w

462 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/28(火) 23:00:29 ID:vGYWM+YS
↑順番が物凄いことに

463 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/28(火) 23:05:32 ID:g+5mFBBK
(崩れてきた大量の本に)埋められて、

464 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/28(火) 23:12:50 ID:w2nhJZ8P
(崩れてきた大量の本に)埋められて、 ころ(が)されて、

465 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/28(火) 23:19:11 ID:L14yk0jL
(崩れてきた大量の本に)埋められて、 ころ(が)されて、(イオに)犯されちゃうぞ!

466 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/28(火) 23:20:02 ID:vGYWM+YS
納得したw

467 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/29(水) 00:10:57 ID:OrMBjdEa
いい加減だれか『順番が猟奇的ですね…』と言ってやれよ。

468 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/29(水) 09:59:13 ID:i/P582KS
ユート「『埋められてころされて犯されちゃうぞ!』か。そうとわかれば誰もいかな…ん?
     そ、そうか!このままではファンタズマゴリアは滅亡する!」

一同「な、なんだって―――!!」

エス「どういうことなのですか、ユート様!?」
ユート「俺もうっかりしていたが、全ての謎が解けた。
     まず『埋められて』から始まっていることが重要なんだ。」
オル「埋めてから色々するなんて大変だよね。『タンスは下から開け』なきゃね、パパ」
ユート「あぁ、珍しく合ってるけどそれは忘れたほうがいいぞ、オルファ。
     それはそれとして、これは土の下にいるにも関わらずまだ死んでいないという状態を指しているんだよ。」
アセ「…地下室?」
ユート「そうだ。だが、ただの地下室じゃない。もっと危機的な…そう、シェルターのことなんだよ!」
ウル「しぇ、しぇるたー…ですか?」
ユート「そうだ。平たく言うと外からの衝撃にそなえて強固に作られた地下室だな。
     特に対核兵器用に作られることがある。…光陰!ファンタズマゴリアで核に相当するものといえばなんだ!?」
コウイン「核…マナ消失か!」
ユート「そう!この『埋められて』とは『マナ消失が起こって』という意味だったんだよ!」

一同「な、なんだって―――!!」

469 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/29(水) 09:59:45 ID:i/P582KS
ユート「続く『ころされて犯されちゃう』というのも『マナを奪う』ということを暗示しているとみて間違いない。」
コウイン「だが悠人。どうして『ころしてから犯す』んだ?」
ユート「知らないのか光陰。ころしてから犯すってのは、徹底的にやってやるって意味だぞ(例:ヤン・ヴァレンタイン)」
エス「徹底的なマナ消失…そんなものがどこで!?」
ユート「俺も最初はそれがわからなかった…だがその後の流れが全てを物語っている。すなわち(イオに)だ」
コウイン「イオ?イオがどうかしたのか?」
ユート「迂闊だぞ光陰。イオは元々ヨーティアが昔研究していたスピリットの名前。そしてその時のパートナーは…」
一同「クェド・ギン!」
ユート「そう、今のマロリガン大統領だ。つまりマナ消失はマロリガンでおこるんだよ!」

一同「な、なんだって―――!!」

ユート「(崩れてきた大量の本に)はヨーティアのこととみて間違いない。そして、この文を訳すと…」
コウイン「悠人、(が)はなんなんだ?」
ユート「それはノイズだ。いいか訳すぞ
     『(ヨーティアは)クェド・ギンがマロリガンで巨大なマナ消失を起こそうとしている(と言おうとしている)』
     つまり、ヨーティアはそれを止めに行くという厄介事を俺に押しつける気だったんだよ!」

一同「な、なんだって―――!!」

コウイン「だが悠人。それが本当なら、実際問題大将を止めにいかなきゃならんぞ」
ユート「あぁ、馬鹿馬鹿しいが仕方がない。LMR緊急出動だ!」

470 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/29(水) 13:23:18 ID:VdBqSk+B
ちょっと待て、何でマロリガン戦前に光陰がラキオスにいるんだw

471 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/29(水) 16:46:07 ID:GiUaapzG
年少4人組を追ってきた(釣れた)んじゃないか?

472 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/29(水) 19:05:14 ID:4h2vvkDz
今日子@空虚inマロリガン「おのれ『因果』……許さないわよ」パリパリ

473 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/29(水) 19:21:13 ID:UQOPM7be
ナワヤのポジションは光陰にしかできないと思っているぞー

good!連鎖ネタ

474 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/29(水) 20:29:31 ID:5/OINd3y
かっ飛ばしてるなあユート

幼女あるところに光陰あり


475 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/29(水) 22:59:28 ID:7I9pOUAu
            ,. -─- 、._
            ,. ‐'´      `‐、
       /           ヽ、
      /     / ̄~`'''‐- 、.._  ヽ
      i.    /     。    ̄lヽ
      ,!ヘ. / ‐- 、._        |/
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /
      /`゙i         ´    ヽ  !
    _/:::::::!             ,,..ゝ!
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  /
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' /
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /
 .! \     `‐、.    `ー;--'´
  ヽ \     \   /



476 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/30(木) 00:12:35 ID:G6lmpQKq
くーるな二枚目は脇役が相場w

477 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/30(木) 00:25:15 ID:aHIAA4jR
             .イ
            //
   〃  ̄ ヾ;   / ./   ネ〜リちゃんのーひっつっじ〜、ひっつっじ〜、ひっつっじ〜
   i`_(ノハソ / /./   ネ〜リちゃんのーひっつっじ〜、可っ愛っい〜わね〜♪
   l从゚ ヮ゚ハ <///
  ⊂}!廿i つヾ∨
   く/Цレ'
    し'ノ

         ,べV   ゚・ 。  ・。
        / 〃  ̄ ヾ;   。・゚・⌒)     どーこでっもー突いてっく〜、突いてっく〜、突いてっく〜
  −=≡ ! i ミ(ノハソ o━ヽニニフ ))   どーこでっもー突いてっく〜、ヒューリーぃU〜
 −=≡  !ik(i|゚ ヮ゚ハ彡。・゚。・⌒)    
−=≡   リ⊂! |T|!o━ヽニニフ ))
 −=≡   く/ ⌒)
  −=≡  c し' 

478 名前:忘れられた施設 :2005/06/30(木) 06:52:15 ID:TGku1KNl

「建設が終了しました」

キラキラリーン。SE音と共にエスペリアが高らかに宣言する。
おお〜〜――――
一同は、眼前に聳え立つ見慣れない建物を感嘆混じりに見上げた。
ある者は嬉々として喜びをマナに変え、またある者はがっくりと膝を落とし。
「ほっほっほ…………」
一喜一憂のその様子を、バドランドはほくほくと眺めていた。

炎の祭壇。
赤属性を局地に対して飛躍的に高めるその施設は、しかし普段めったに使われない。
属性支援施設全部に言えることだが建設に結構時間やマナが掛かるし、
出来た時には既に戦場は移り、その効果を確かめられる事も無く虚しく撤去される事の繰り返し。
以前ここで後輩のジトクリフが試しに造った『常緑の樹』などは暴走した挙句部隊を混乱に陥れ、
更迭された彼は酒を飲み交わす度にあの頃の事を懐かしく振り返るだけのただの隠居爺に成り下がった。
大体敵にも効果があるのがいけないのかも知れない。知れないが、せっかくの技術ではある。
データを引き継ぐ度に造らされるLvアップ施設や研究所Lv.3やランサ限定の塔。
ヒエレン・シアタ、イノヤソキマにエーテルジャンプ施設を造るのにももう飽きた。
訓練所などは何度建設、撤去を繰り返したか判らない。
にもかかわらずぽっと出の自称大天才やその助手の影に隠れ、終盤では名前さえ忘れられてしまう始末。
何の為にあるのかよく分からないサーギオスのエーテルジャンプ施設を撤去する際などには
言いようの無い感傷が湧き起こり、堪らず噴出す涙で袖を濡らしてしまったものだ。
「我ながら良く出来たわい」
それらに比べ、久し振りに腕の振るった属性支援施設。しかも今回はここで行われる迎撃戦闘に間に合った。
満足のいく出来に、バドランドは自慢げにいつまでも傑作である炎の祭壇を眺めていた。


479 名前:忘れられた施設 :2005/06/30(木) 06:55:20 ID:TGku1KNl

「あ、あの〜、バドランドさま……」
「ほ?」
ふいに声を掛けられ、振り返る。するとそこにはおずおずと上目遣いの――――
「…………誰、じゃったかいの?」
バドランドは、首を傾げた。髪の色でブルースピリットなのは判るが、名前が思い出せない。
最近新たな研究者が登場する度出番が無くなり、研究に没頭しすぎてすっかりとその辺の知識が抜け落ちていた。
ボケ、とはあえて考えないようにする。技術者とは常に前向きなのだ。
そんな事を考えていると、バドランドの発言にがくっと視線を落としたブルースピリットが、
思いなおしたように顔を上げていた。蒼い瞳がうるうると潤んでいる。
「あのね、ネリー、お願いがあるんだ……」
「…………おおっ」
ぽん、と手を打つ。そういえば、そんな名前のスピリットがいた。
小さい頃に同じ施設に居ただけなのでよく憶えていないが、昔はもっと元気にはしゃいでいたような。
やんちゃで、泣きながら駆け寄ってきた所をだっこしてあやした光景が走馬灯のように目に浮かんでくる。
…………いや、まだ死にかけてはいないが。
それはそうと一体何の用なのか、少女はもじもじと恥ずかしそうにじっとこちらを見ている。
「…………ぽ」
その仕草に、年甲斐も無く照れてしまった。元々皺だらけの頬が、すっかり緩んでくしゃくしゃになる。

今ならオレオレ詐欺に簡単に引っかかりそうな表情を浮かべつつ、バドランドは気分良く答えた。
「ほぅほぅ、爺に何でも言ってごらん」
「ホント?!あのねあのね、蒼の水玉っていうのも…………」
すりすり身を寄せながら耳元でささやくネリーのおねだりに、バドランドはほくほくと頷いていた。
鼻の下を大きく伸ばしながら。


480 名前:忘れられた施設 :2005/06/30(木) 07:01:31 ID:TGku1KNl

そうして完成した炎の祭壇と蒼の水玉が見守る中。
「…………先制攻撃、いきます」
ナナルゥの、倍加したイグニッションで迎撃戦闘は始まった。
まとめて吹き飛ぶ敵の部隊。凄い。悠人は素直に属性支援施設の効果に感心した。
しかし、喜びも束の間。
「きゃぁぁぁぁっ! こ、これくらい……っ!」
「きゃぁぁっっ!! こ、これはちょっとマズイですぅ〜!」
「きゃんっ! 痛いじゃない! よくもやってくれたわね……」
相次ぐ敵レッドスピリットとブルースピリットの属性攻撃に、
ラキオスグリーンディフェンストリオの叫びがあちらこちらで起こる。
「なっ!くそ…………みんな、しっかりしろっ!」
悠人が振り向いた時には、既にぼろぼろになった三人のシールドハイロゥ。
「ふふん〜♪ 剣の扱いは得意なんだから!」
そうこうしている内に反撃のターン。一人ネリーだけが、お気楽そうな声で敵に飛び込んでいた。

やがて次のターンに入り、ある意味予想通りの絶望的な悲鳴が響き渡る。
「あ、あぁぁ……みんな、ごめんなさい……」
「あぁぁ、うぅぅ……身体に傷、できちゃいますぅ……」
「んぐぅっっ!! 当たり……過ぎた……お姉ちゃん……助…け……」
あちらこちらで起こる惨劇に、悠人は思わず頭を抱えつつ叫んでいた。
「うぁぁぁっ! 駄目だ、このままじゃ……」

戦略的撤退を余儀なくされた、ラキオススピリット隊。
意識も朦朧と悠人に肩を借りていたエスペリアがうわ言のように呟いていた。

「ユートさま……拠点を制圧されました……急ぎ撤回、を…………」


481 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/30(木) 12:39:07 ID:1P/ttb4d
>>480信頼氏
爆笑しつつ乙。これはかの名作「ぐりーんぐりーん」の続編っ!!?
一人勝ちのネリーの笑顔が思い浮かぶようで癒やされます。
ああ、でも死にかけていても報告係を務めるエスの健気なこと。惚れますw

だいたいターンかかり過ぎですよね、施設の建設って。 特に高レベルの塔。
気合い入れて建て終わった頃には敵のスキルが残りゼロな抜け殻部隊だったりする罠。


482 名前:名無しさん@初回限定 :2005/06/30(木) 20:45:23 ID:1Qup447C
>480
乙〜。
ジドクリ「フ」はまぁ、「ぐりーんぐりーん」がそうだったのでそれとして(w
× ヒエレン・シアタ
○ ヒエレン・シレタ
すね。
それはそれとして、オチで爆笑しました。


「新たな技を習得しました」

    New   Skill  エス落ちIV  変動 [敵]
              1800  残 1 /最 1
    Delete Skill  全レスII    変動 [敵]
              800  残 2 /最 2

   上書きしてよろしいですか?

483 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/01(金) 01:01:24 ID:DHbR6cBr
 青施設でのヘブンズはマジやばいですってば
 ニムが一発でとろけた記憶が・・・
 (by稲妻部隊)

484 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/01(金) 01:05:21 ID:8heuRAfC
青作るにしてもLv6とか8とか中途半端なもの作るとだめぽ。
作るならLv10にしないと。…ヨーティア以外まともに作れんが。

(青属性施設は、高位のものでは防御力補正が入りますゆえ)

485 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/01(金) 11:55:29 ID:64XzS4aW
防御力修正という事は全員に貞操帯が付与されるですね


486 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/01(金) 22:15:25 ID:DHbR6cBr
貞操帯って・・・
敵も女の子なんですが・・・w

487 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/01(金) 22:30:52 ID:fy9uSIvp
マナでナニを具現化。


488 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/01(金) 22:58:06 ID:wZLZv5qQ
ナニ・・・触手ですね。

489 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/02(土) 00:13:05 ID:cPS651En
ナニの先にはデビルコウインヘッド

490 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/02(土) 09:31:53 ID:+qXIC5IG
ナニにコウインヘッドが付くと今日子に殺されちゃう
具体的には感電死

491 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/02(土) 17:23:54 ID:J9TMYLVh
>>481さん
ばれた(汗
お察しの通り、『ぐりーんぐりーん』を意識しました。
前作にはとても及びませんが、技術者の補完というのが絶えて久しい気がしたので。
ただ影響を受けたせいか、技術者=老人のイメージしか湧かないのですが(苦笑
>>482さん
う……久し振りに誤字指摘受けてしまったorz
えっと……日々精進という意味で上書きしておきます。

コウインヘッド……避雷針?

492 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/02(土) 20:44:56 ID:OPgZwhVO
・・・初めて来たけど、おまいら、イイな!
PS2版のラスダンで下がったモチベーションが
回復してくる。

493 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/02(土) 22:29:20 ID:a/ad3PY3
ある日の訓練風景

一人、エターナルとなった悠人はラキオスへと帰還した
エターナルとなった事により過去が塗りかえられている事を実感した悠人は、暇を見つけては各地に出かけるようになった
そんなある日…


ここは、スピリットが訓練をする訓練場。中では、スピリット達が一列にならび、皆が同じ動作を繰り返していた…

突きを二回放ち、払いも二回。神剣を立てた状態で二回前に押し出した後、最後に袈裟切りを放つ。その繰り返しだった

ごく普通の訓練風景だったが違和感を感じた悠人は夕食の後、光陰にその事を話てみた

「あ〜あれはだな、俺達の世界のお笑いグループが…」
その瞬間、悠人の顔が怒りの表情に変わり…
「ド○フの事かぁ〜」
全力で光陰を張り倒していた

494 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/02(土) 22:37:20 ID:a/ad3PY3
出先の暇潰しとして携帯から投稿〜。所要時間は約30分でした
思い付きをそのまま書き込んだので、出来については考えてませんし、ド○フネタもうろ覚えのまま書いてます


…ド○フ見たいなぁ〜

495 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/03(日) 11:35:48 ID:txNlDqww
>>492
いらっしゃいです。上がったモチベーションを妄想に変えるスレッドにようこそ(ぇ
>>494無名さん
真面目な顔してえんや〜こ〜りゃりゃ♪と額に汗流すスピリット隊想像して爆笑しました。
動きが乱れるとどこからかタライが落ちてくるのでしょうかw

496 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/03(日) 15:54:07 ID:VbEpxb7n
>>494
んで光陰は、まわれ右すると突然チンタラ歩き出す黄金パターンまで教えていたのだろうか?

497 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/03(日) 20:54:28 ID:4nlDixEI
【代償のない契約はない。ネネの実ジュース1ダースか、劇団ラキオスコサトの月公演ペアチケットのどちらかを付けようではないか。
どうだ? 一ヶ月でいいのだ】
「どうだって、あんたらバカ? いい加減しつこいのよ。聞いたこともない新聞を取れって言われてはいそうですかっていくわけないでしょ。
ネリー、塩まいて塩っ」 バタン

【契約者よ。新たな契約者を募るというのはままならぬものだな。今日はまだ一件も取れぬぞ】
新発行新聞「求めの声」編集長「…………お前はもう黙ってろ」


>491
技術者の補完。ならセリア・バトリをどうか……w 訓練士には女性っぽい名前の人いるし。

月の祭壇ならやはり……。
「ふむ、これが風流というものなのですな。なにやら一句できそうです」
「あのユートさま。このお団子はどういう意味があるんですか?」
「それより、そのススキと、三方をどっから持ってきたのか気になって仕方がないんだが」

「満月…………いけない、プルーツ波がっ。だめっニムにこんな姿を見せるわけにはっ」

498 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/03(日) 22:08:51 ID:rvVlN2eL
戦闘力十倍
しかしてその姿は
ニムよりロ(ry

499 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/03(日) 22:27:59 ID:FEJ/MLab
>>497
セリア・バトリ。それは人として生きようとした、とあるスピリットの物語。

とか?

500 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/03(日) 23:02:58 ID:rXqK3ND+
>>494
ド○フかぁ……
ネリーとシアーのヒゲダンスとか。

>>497
悠人の呼ぶ声に

「何ですか」
「呼び捨てとは偉くなったもんだなぁ、エトランジェ」

同時に振り返ったセリアとセリア。
(言えない……本当はアセリアだったなんて……)

501 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/03(日) 23:46:37 ID:ZzEIiIWA
ここで一つ、こっそりスピリット達とお茶を楽しむのが趣味なぽわぽわとした訓練士(当然ラキオス来るまでミソッカス扱い)
の登場を望んでみようか

502 名前:忘れられた名前 :2005/07/04(月) 00:00:45 ID:AM9M8Gia

「ふう……ここか、例の技術者のいる研究所は」
ラースに到着した俺は、無機質で飾り気の無い、いかにも実用的な構造をしたその白い建物を見上げた。
「…………」
「なぁいいかげん機嫌直せよセリア」
「わ、わたしは……別になんでもありませんっ!」
そう言いつつ、ぷい、と横を向いて頬を膨らませている。明らかになんでもある態度だった。
判らないでもないが、付き添いに決まった時からずっとこの調子なのは辛い。
「まあ俺も驚いたけどな。セリア・バトリ、か。まさかセリアと同じ名前の技術者がいるなんて」

先日の事。ヨーティアに呼び出されて初めて俺はその名前に気づいた。
情けない話だが、普段「技術者一覧」など開かないので今じゃ誰がいるのかさえ掴めていない。
『最近忙しくてな。お前さんには一人技術者を呼んできて欲しい。な〜にラースなんてすぐそこだ』
『は?……まあいいけど』
丁度戦いの合間でもあり、二つ返事で了解したのが拙かった。
『セリアを連れてってくれ。くく…………あ、いやナンデモナイ』
『…………?』
不気味な含み笑いにやや不審を抱いたものの、戦時中の単独行動は控えるべきだし、特に疑問にも思わなかった。
そう、技術者の名前を知るまでは。
『で、何て名前の人なんだ?呼んでくるのは』
『ああ、それは…………』
『…………は?』


503 名前:忘れられた名前 :2005/07/04(月) 00:04:20 ID:b0K79NzM

で、今に至る。
「だからイヤなのよ……あの人苦手だし」
口調が素に戻っている。こりゃ相当機嫌悪いな。それにしても“あの人”って、知り合いなんだろうか。
てっきり同名をからかわれるんじゃないかといぶかしんで不機嫌なのかと思ってたんだが。
「そりゃ同じ名前じゃ混乱もするだろうけどさ。そんな事で嫌がんなくても」
「ユートさまは知らないからそんな事が言えるんですっ!」
「おわっ……と、とにかく入ろう。任務は任務だ」
「うっ……りょ、了解しました……」
ずずい、と凄い剣幕で詰め寄ってきたセリアだが、思ったとおり『任務』の二文字に反応した。
すごすごと畏まり、青菜に塩といった感じででしぶしぶ承諾する。……最近セリアの扱い方が大分判ってきた。
「よし、じゃあ行くか」
俺は目の前の重い扉を押し開けた。

薄暗い通路の先に、目的の部屋はあった。プレートに、住人の名前がヨト語で書かれている。
『セリア・バトリ♪』
「………………」
「………………」
「ま、まぁ、取りあえずノックしてみるか……」
頭痛でもするのかコメカミを押さえたセリアは見なかった事にして、気を取り直す。
拳を軽く握り、こんこんとノックを

ずんっ!

「ぐぉっ!」
「ユ、ユートさまっ!?」
俺は、吹き飛んできた扉と廊下の反対側の壁とにサンドイッチされていた。強烈な爆風にプレスされて。
「けほ、けほ……あ〜あ、また失敗…………あら?リア」
「わ た し は セ リ ア で す」
「た、助け……」
遠くなる意識の中、呑気そうな声と怒りに震えるセリアの声が微かに聞こえた。


504 名前:忘れられた名前 :2005/07/04(月) 00:06:42 ID:b0K79NzM

「ごめんねぇ〜。まさかお客さんが来てるなんて思わなかったからぁ〜。はい、お茶♪」
ことりと置かれたカップはビーカー。
「…………」
「…………」

数刻後。お花畑から帰還した俺は、ずだぼろに破けた白衣に身を包んだ女性に接待を受けていた。
「それにしてもエトランジェ〜?もっと神剣を使いこなさないと。あの程度の衝撃で気絶してちゃダメじゃない♪」
けらけらと笑っていたかと思うと、急にお姉さん臭く説教を始める。しかもどこから突っ込んでいいか判らない。
俺はそっと横のセリアに疑問をぶつけてみた。
(なぁ、考えたくないんだけど、この人本当に技術者なのか?)
(ユートさまの疑問はもっともだと思います。が、甚だ遺憾ながらその答えはイエスです)
(嘘だろ?このいかにも軽そうな、何ていうか……)
(……判ります。それ以上はおっしゃらないで下さい)
「なになに〜?二人っきりで内緒話〜?」
「うわっ!」
「きゃっ!」
いつの間にかすぐ側で聞き耳を立てられていた。


505 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/04(月) 00:07:25 ID:FgEy61TU
悠人と夫婦コントを(誰が?)w
「私ってダメな女ね……」
「そんなことないぞっ! アセリアとかウルカに比べりゃ十分食えるってっ!」
「……本当?」
「ああ、嘘なんか言うわけ無いって。ほら、な? バクバクムシャムシャ」
パアアアアアア *:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*
「さてそれじゃ風呂にはいるか」
|||| orz ||||「私ってダメな女ね」
「な、なんだよこんどは」
「お風呂沸かそうとしてヒートフロア使ったんだけど、ぼこぼこに沸騰したの(泣)」
「そ、そんなのアイスバニッシャーでも使えば大丈夫だって」
「……本当?」
「ああ、嘘なんか言うわけ無いって。ほら、な? ちょうど良い湯加減になった」
パアアアアアア *:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*
「さて、それじゃ寝るか」
|||| orz ||||「私ってダメな女ね」
「な、なんだよこんどは」
「存在に掛けてあなたのお布団干してたら刃の部分ですっぱりいっちゃったの」
「そ、そんなのお前の布団で2人で寝ればいいさ」
「……本当?」
「ああ、嘘なんか言うわけ無いって。ちょっと狭いかも知れないけど、さ///」
パアアアアアア *:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*
「そ、それじゃ、お布団敷きますね」  奥から自動で回転式円ベッドにピンクの照明、さらにあの曲が……「ちょっとだけよ♥」
「いいかげんにしろっ!」


ネリシアのバカ姉妹コント
エトランジェ三人の雷さま
レスティーナのバカとno

…………だめだこりゃ


506 名前:忘れられた名前 :2005/07/04(月) 00:09:00 ID:b0K79NzM

「あの、それでですね、至急バトリさんにはラキオスに来て欲しいんですが……」
「ちっちっちっ♪」
一応年上と思われる女性に対して精一杯の敬語で用件を伝える。
が、何故か彼女は立てた指を目の前で横に振りながら
「だ〜め。セ・リ・ア♪」
「……は?」
「だ、か、ら、セリアよ、そう呼んで♪」
「なっ…………」
がたっと立ち上がったのはセリアだった。いや、ブルーの方の。
「な、な、な…………」
「あらどうしたの〜?、リアちゃん」
「だからわたしはセリアですっ!わざとやってるでしょっ!」
「…………さっきから気になってたんだけど、何でセリアをリアって呼ぶんだ?」
俺の呟きに、セリア(ブルー)の背中がぎくっと激しい擬音を鳴らした。
「あ、あ……それはその…………」
「ふっ……」
動揺するセリアと何故か遠い目で鼻を鳴らすバトリ。何か拙い事でも言ったのだろうか。
「実は、ね…………」
「だ、だめ……」
急に声をひそめたバトリさんが顔を寄せてきた。両手で頬を押さえたセリアが何故かふるふると首を振る。
そうして語られたのは、驚愕の事実だった。

「以前ラキオスに、リアってスピリットがいたのよ〜。で、この娘が転送されてきた時」
「ユ、ユートさま聞かないで下さい耳が腐りますだめだめだめだめ」
「面倒臭いからって、私と一緒のセリアって名付けられちゃったのよね〜♪」
「…………へ?」
「嘘です虚言です何かの間違いです!!!」
「傑作よね〜、しかもその直後に転送されてきたブルースピリットがア」
「いやーーーーー!!!」
つんざく悲鳴が研究所中に響き渡った。


507 名前:忘れられた名前 :2005/07/04(月) 00:11:56 ID:b0K79NzM

「な、なるほど……」
「ね〜、でも普段紛らわしいったらありゃしないでしょ〜?」
「しくしくしくしく……」
「いや、だけどそれは半分自業自得だろ?」
「まぁそんな訳でこの娘と会った時は区別の意味で今いないリアって呼んでるのよ〜♪」
「アンタ人の話聞いてないだろ……」
「しくしくしくしく……」
「っていつまで泣いてるのよこの娘はぁ」
丸めた背中をこちらに向け、いじいじと部屋の隅でしゃがみ込んでいるセリア。
こんな彼女を見るのは初めてだった。思わず保護欲を駆り立てられ、弁護してみる。
「そりゃしょうがないだろ。そんな連想ゲームみたいな名前の由来じゃ…………あ」
「ばかーーー!!!」
「ごっ!」
いらん事を口にした俺は、その体勢のまま壁にめり込んでいた。
『熱病』が鞘ごと俺の背中に食い込む。
「や〜ね〜。開発したばっかりのシールドが粉々じゃない〜」
爆風を咄嗟に防いだらしい、呑気そうなお姉さんの声は何故か迷惑そうだった。


508 名前:忘れられた名前 :2005/07/04(月) 00:14:23 ID:b0K79NzM

「……だからイヤだったのよ、ここにくるのは……」
理不尽な攻撃を二度も受け、既にぼろぼろの俺は三度(みたび)バトリお姉さんと向かい合っていた。
最早臍を完全斜めに曲げてしまったセリアが頬を膨らませたまま隣に座っている。
「まぁまぁ……名前の由来なんてそんなに気に」
「ユートさま、その話題は二度となさらないで下さい」
「…………はい」
機嫌を直して貰おうと思ったが、ぴしゃりと言い切られて思わず謝る。
涙目で真っ赤な頬のまま睨まれては従うしかない。こんなに自分を見失ったセリアは初めてだ。
…………なんだか今日は色々な「セリアの初めて」を見る日だな。
そんな事を考えていると、置き去りにされてつまらなさそうに髪を弄っていたお姉さんが呟いた。
「それでぇ〜?何か用があったんでしょう〜。コレじゃいつまでたっても本題に入れないじゃない〜」
「「アンタのせいだ(でしょう)!!!」」
俺とセリアの突っ込みがものの見事に被った。


509 名前:忘れられた名前 :2005/07/04(月) 00:17:41 ID:b0K79NzM

研究所を出た頃、既に辺りは夕暮れ時だった。
「ああ……夕日が目に沁みるなぁ…………」
「え、ええ…………」
ふらふらと踏み出す一歩に力が入らない。光陰や今日子と戦った後にもこんな疲労感はなかった。
隣を歩いているセリアも同様らしく、所々乱れた髪が痛々しい。
「ラキオスの技術者って……みんなああなのか……」
思わず重い溜息が漏れる。先日作戦の失敗を招いて更迭された老人や自称天才科学者。
ラキオス陣営が本当に充実してきているのか、疑わしくなってしまう。
「あっ…………」
「おっ……と」
突風も受けきれずにふらついたセリアを咄嗟に支えた。
抵抗もなく腕の中でじっとしている姿には、いつもの強気な面影が欠片も見られない。
「す、すみませんユートさま……あ…………」
「ははっ。セリアでも、素直な時があるんだな」
「どういう意味ですか……もう……」
苦笑いする俺に、文句を言いながらも身を預けてくる。
心地良い温かさを感じながら、俺はまた少しだけセリアに近づけたようでなんだか嬉しかった。

「もおぅ〜。じれったいわねぇ〜」
研究所の一室。窓の外を眺めながら、呟く声。その手には、開発したばかりの『蒼の水玉』。
水を司るそれで起こした風が、まだ微かにその余韻を残しながらそよそよと周囲を揺らしていた。


510 名前:信頼の人 :2005/07/04(月) 00:18:55 ID:b0K79NzM
う〜ん497さんを受けて勢いだけで咄嗟に書きなぐってみたのですが、どっちのセリアの補完か判らんことに(汗
しかも即興でろくに推敲もしていないので、矛盾誤字脱字等ありましたらネタって事でご容赦を……だめかなぁ。

>>501さん
ぽわぽわしてなくてすみません……すっかりはっちゃけてしまいました(汗

511 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/04(月) 00:32:56 ID:blQMo4vr
>信頼の方
いやいやいやいや、これはこれで(グッ)
と言うかGJです、リアルタイムで初めて見れましたw

512 名前:497 :2005/07/04(月) 00:34:54 ID:FgEy61TU
うは、スマンね。リロードしてなかったです。

ネリシアには受け良さそうな御仁でw
連想ゲームwarata。
だがしかし、ヨーティアの元に連れてくるのはユートの精神に負担がw 逆に鍛えられるかも。

蒼の水玉で、凍りついたような静かな水面に小さなさざ波を……っと。波が大きすぎてセリア(スピ)さん水飲んでしまったかもw

どうも乙でした〜。


513 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/04(月) 01:46:40 ID:ZO3FF71L
>>510
乙です。プレートわらたw
一線級の技術者ばかりと考えればどっかしら変な天才型の比率高そうだよね。
努力型もいるだろうけどネタにしづらいよなぁ。
そういや、アカーリアってのもいたな。
「*リア」が女性名だったりするとこいつも女かもしれない。

514 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/04(月) 02:53:10 ID:ELY3h7yM
>>510
乙です。
アセリアワールド、どんどん広がりますねw
バトリ姉さんがこの板でレギュラーになったら、
楽しいですね。苛められセリア…萌えです (*´Д`)ハァハァ

完全版永遠のアセリアでは、サブスピのみならず、
訓練士・建築士の一人一人にまでエピソードが…
開発者がこの板見てるっぽいんで、有り得るかもw


515 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/04(月) 14:43:45 ID:FgEy61TU
スピリットをころしてもへいきなの?

516 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/04(月) 16:30:24 ID:eJan9Xoq
>>511
オリキャラ野心作乙(違
確かに「○○リア」、多いですね。
数えてみたら全部で8人もいましたw

>>505
妨害乙(違
女王様のバカ殿日記をエス家老役で是非!!

517 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/04(月) 21:56:21 ID:fCM+e+tL
>>505
 エトランジェの雷さんに興味があったりw
 最後に椅子が壊れるのは光陰なのか?そうなのか!?
 赤3スピにしてナナルゥが唖然としているのもいいかもw

>>510
 セリアネタキター!(スピ技術者含む)
 調理の難しい技術者ネタご苦労様です
 セリアのコミュニケーションが苦手になった理由は、アセリアとバトリ姉さんのせいなのかw
 

518 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/04(月) 22:31:04 ID:fCM+e+tL
 どんどんどん
 「おーい、開けてー。今帰ったよー!」
 どんどんどん
 「誰〜?」
 ちょっとだけ開く扉
 「お前のねえちゃんだよ。ネリーだよ」
 「ほんと?ほんとにネリねえちゃん?」
 「ほんとだよ。だから開けてよー」
 「ほんとのねえちゃんだったら、この物まねができるはず〜」
 「おう、何でもこい!」
 「ナナルゥ姉ちゃんの物まね〜」
 「ぷぴぃ〜♪」
 「わーい、ほんとにネリ姉ちゃんだぁ」

 「今日な、姉ちゃんな、お前のために光陰の事調べてきたからよく聞くんだよ」
 「えぇ〜、何で光陰なの〜」
 「幼スピリットにとっては大事なことだぞー。実はな、光陰がロリコンだってのはウソだ」
 「ねえちゃん、光陰はロリスキーなの〜?」
 「お前バカだな。いいか、光陰はウソつきで、光陰はロリコンだってのはウソだ」
 「そうなの〜?」
 「光陰は今日子様が好きなんだぞ。今日子様はロリーじゃないからなー」
 「でもでも、ねえちゃん。ウソつきのウソって本当じゃないの?ルシル硬貨の裏の裏は表だよぉ」
 「ほんとだー、シア賢い!光陰ってロリコンなんだねー」
 「わ〜い、ねえちゃんに誉められた〜。光陰はロリコンだぁ〜」
 エヒグゥのぬいぐるみで遊ぶシアー

 おしまい

519 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/04(月) 22:33:33 ID:fCM+e+tL
ドリフネタ うろ覚えで書くもんじゃないっすね
ネタのためだけにドリフDVD買おうかと思ったw

誰か雷さんをよろしくー   ○□=

520 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/04(月) 23:22:53 ID:FgEy61TU
ハゲワラ はまりすぎ。
って事は今日子のこと好きなのも嘘なのかっ? いや、これも嘘の嘘w?

とりあえず俺も覚えてないからだいじょーぶテスハーア(汗)


「だいじょぶだぁ」になる前のバカ殿さまってネタ覚えてないよ! 俺もDVD(ry

バカ殿ネタ考えてもオチまで持っていけない。江洲じいなんとかしてくれっ!
「自慰自慰呼ばないでくださいませっ。そんなに毎晩してませんっ!」


ウクレレナナルゥいいかも。

521 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/05(火) 00:14:45 ID:sP5bX70P
>>511さん
リアルおめです。
変なイメージの姉さんっぽくなってしまいましたが読んで頂いて有難うございました。
>>512さん
いえいえこちらこそ。投稿しながら吹き出してました。
アセリアとかウルカとか、何気に酷い事言ってるし、悠人w
しかしヒートフロアとアイスバニッシャー同時に使えるスピリット……む、もしかして桃色?(違
>>513さん
まあ優れた技術者=偏屈多いというのも偏見だとは思いますが(汗
書く側としては書き易いのもまた事実でして(ぉ
アカーリア→赤ーリアとか連想してしまいました。きっとントゥタンみたいな技術者に違いない(ぇ
>>514さん
そっちに萌えられましたか。いけませんね。 >苛められセリア
とかいいつつ最近は困ったセリアの顔を見るのが面白、いえ楽しいのでついネタに(エーテルシンク
>訓練士・建築士の一人一人にまでエピソードが…
普通に死ねると思いますよ……いえ、Xuseの方々がw
>>516さん
野心……というか、実験なんですが、見破られたかなぁ(謎
8人もいるんですか……し、知らなかった(汗
>>517さん
書いた後調べてみたら、セリア@技は最初からはいないので、アセリアの単独犯のようです。
ですがお陰でこんなにイジリ易い娘に育ってくれたので、個人的にはアセリアにお礼したい位ですがw
>>518さん
ネリシアのボケっぷりに爆笑。ころっと持論覆すネリーがなんとも……
っていうかナナルゥの物まねが何故に『ぶひぃ〜』?
ナナルゥが雷太鼓鳴らしてアポU降らせる姿を想像してしまうではないですかw

522 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/05(火) 03:53:46 ID:lSJ/SWXR
>>518
 あー、「光陰とn人の幼スピ」(n:4〜5)とか
って、どうやって食べられずに一人残すかが難しいな。
 「三人の幼スピ」とか… 藁・木・煉瓦、それぞれ誰かなぁ。
 「赤ずきん」
赤ずきんちゃん:オルファ
狼:光陰
おばあさん:(ry

とか中途半端に連想してしまったw

>>521
> 『ぶひぃ〜』
よーく見よう。

523 名前:521 :2005/07/05(火) 06:30:40 ID:70swMlgD
うぁ、ド○フが先走って変な連想してたようです。
>>518さん失礼しましたorz

524 名前:518 :2005/07/05(火) 10:19:49 ID:WVr56mVA
ご感想どうもです
>>520さん
 自慰自慰って・・・w
 オルファを殿役、ウルカを自慰(違うって)役にするのも良いかもですね
 バカ殿は風呂覗きネタが多かった気がするので、悠人の風呂を覗きに行くのかな?w
>>521さん
 あれは草笛を吹いているという物まねです
 わかりにくく申し訳ないです
 まぁ、ネリーは草笛吹けそうに無いので、口で言うみたいな(^^;
>>522さん
 光陰はお残しするのでしょうか?w
 童話ネタも良いですね
 昔話もいけそうです、桃太郎とかetc

525 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/05(火) 22:45:05 ID:VsQQZ8Xs
お菓子あげたら付いてきてくれるかなぁ、だめかなぁ…。

526 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/05(火) 22:55:22 ID:dlIZRRNN
>>525
そのまんま杉だw

527 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/05(火) 23:22:55 ID:mxhHUdGS
ヒミカ猿ナナルゥ犬ハリオン雉。
おはぎに釣られて時深太郎とコアラ退治。いやなんとなく。

528 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/06(水) 00:43:38 ID:+Lx98n0t
「どうだ江洲じい? 今回の見合い相手はあれか? ん、いけめんか?」
「は、それはもちろんでございます。殿も既に御妙齢のみぎり。そろそろ腰を落ち着けてもらいませぬとお家のためにも良からぬところですからな」
「そーかそーか。あれだなこのわたしもついに年貢の納めどきかもしれぬな。くほほほ。で、それが見合い写真か?」
「は。どうぞ御覧あそばせませ」
ぺら  「…………こ、これか。これがわたしの伴侶となるのか。これは、…おおぅ……うむ、ぐへへ。く、苦しゅうない苦しゅうない。決まりだ。
日取りは何時が良い? 早いほうが良いであろう。早うせい江洲じい」
「しかし実際にお会いになりませぬ内にそのような拙速なことは。急いては事を仕損じると申しますぞ」
「よいのだ、よいのだ。江洲じいは慎重に過ぎるぞ。わたしは決めた。もう世継ぎなんざ一姫二太郎三冠王だぜ? バッコバッコ生んだる」
「…………は。それでは早速手配つかまつります」
「うむ。ついにわたしも夫を持つのだな。さらにおぞましきものを見るだろう」

――数日後。

無事杯を交わした新郎新婦は初夜の床へ……
「心配は要らぬぞ。優しくするからな。ん、ほれヨフアル食うか? 近う寄れ。ほれ近う」
「…………ハイ」
「おうおう。蚊の鳴くような声じゃ、怯えておるのか? ほれ、床に入れ。な」
「フツツカモノデスガ ヨロシクオネガイイタシマスル」
「むぉ〜っ!」がばちょ
「あれー」
「な、なんだおまえっ! 抹香臭い全然別人じゃないかよっ!」
「いえ、殿。ワタクシがお悠にございます。殿、お情けを」
「えええい寄るな化け物っ。出会えっ出会えっ」

「危ないところであった。我が愛側を危うく殿に奪われるところであったわい」
「江洲さま……このお悠は、身も心も江洲さまのものでございます。他の女性(ニョショウ)に触られようものなら、マナの霧と」
「お悠、その言葉を口にしてはならぬと申したではないか」
「…………はい」
「うむ、では行こうぞ」
城を出る馬影がひとつ。
茨の道も二人なら歩いていける。この大地の果てへと。

529 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/06(水) 00:47:17 ID:+Lx98n0t
無理矢理書いてみた_| ̄|○
最後の江洲とお悠はイランかも。

530 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/06(水) 09:28:12 ID:7jrFWRG0
>>529
風の谷のバカ殿乙。

やっぱりいいなあバカ殿レスティーナとエスじい。ハマってるハマってるw
これはもう次回作「バカ殿お忍び町娘編」に期待するしかありませんね!

531 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/06(水) 18:12:51 ID:LcVjZ8sN
>>530
双頭の蛇の国のバカ殿さまでは?


532 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/06(水) 20:21:31 ID:JH8E5LF0
無駄にカウントしてみたのだが……
こうしてみると、光陰ってあちこちでその存在感を示してるのな……

雑魚スピ短編作品登場数&順位(7/5 15:00時点)
1st: セリア(44)
2nd 光陰(37)
3rd: アセリア(31)
4th: ニム(29)
5th: ハリオン,へリオン(28)
7th: エスペリア,ファーレーン(27)
9th: ヒミカ(23)
10th: ネリー(22)

533 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/06(水) 20:24:06 ID:JH8E5LF0
ちなみに11位以下

11th:今日子(20)
12th:シアー(19)
13th:ナナルゥ(16)
14th:クォーリン(15)
15th:オルファリル(13)
16th:時深(11)
17th:レスティーナ(10)
18th:ウルカ(9)
19th:ヨーティア(8)
20th:ントゥシトラ(5)

21th:佳織,テムオリン,タキオス,ミトセマール,メダリオ,(4)
25th:ユーフォリア,瞬,ラキオス王(3)
28th:小鳥,稲妻部隊,妖精部隊,ラスク,ソーマ(2)

32th:ガンダリオン,セリア・バトリ,バトランド,聖賢(1)

534 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/06(水) 20:43:50 ID:C3enSqt/
昨日「逆境ナイン」を見てきたのだが
その夜の夢は風呂をのぞこうとしたのを今日子に見つかって

光「いいか今日子。男には三つの条件がある」
光「ひとぉつ! 男はいざという時にはやらねばならない!」
光「ふたぁつ! 今がいざという時である!」
光「みぃっつ! 俺は……俺達は、男なんだっ!!」

と、悠人を巻き込んで「男の三つの条件」を熱弁する光陰だった。
どうせなら風呂の中の夢を見たかったぞ。orz

535 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/06(水) 20:49:34 ID:Hbu0suys
21th
32th

orz

536 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/06(水) 22:11:21 ID:h6F1bm9p
15〜18にヒロイン固まってるのワロタ。
4人まとめてもセリアに勝てないのか

537 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/06(水) 22:20:41 ID:W6TiADHA
なんとなく一位はヘリオンだと思っていたがセリアなんだな。

538 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/06(水) 22:22:33 ID:rrtc4/iV
セリア強ッ!
時代はやはりツンデレなんだな。


539 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/07(木) 00:08:23 ID:8AenXvdR
聖賢者ユウト「……前から気になってたんだが」
聖賢『何だ?』
聖賢者ユウト「お前は知恵を司る神剣なんだよな」
聖賢『そうだ』
聖賢者ユウト「で、ずっと長い間知識をずっと求め続けてきたわけだ」
聖賢『そうだが』
聖賢者ユウト「下位の神剣とは違うんだよな」
聖賢「無論だ。我は永遠神剣第二位〈聖賢〉」
聖賢者ユウト「いや、お前より『月光』のほうが知識持ってる気がしてなぁ」
聖賢『何ィ!?』
聖賢者ユウト「……冗談だよ……そんなに怒んなくてもいいだろ?」
聖賢『…契約者よ…』
聖賢者ユウト「ん?」
聖賢『スピリットを犯せ!マナを奪え!!〈月光〉を破壊するのだ!!!』
聖賢者ユウト「……………」




……続かない

540 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/07(木) 01:55:14 ID:aG9Z41+i
>>539
世界の真理を知る月光。
その実態は、トンでも知識に塗れた明○書房の回し者w

求めタソと化したアナゴに萌(ry

541 名前:540 :2005/07/07(木) 01:57:54 ID:aG9Z41+i
民○書房の間違いだ… orz

542 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/07(木) 08:09:36 ID:hNak47gj
セリア「嘘っ…嘘と言って!」
光陰「セリアァーー!!」
セリア「二週目からはコウイン様が隊長だなんて!」
光陰「行くぞ、セリア!次回、永遠のアセリア『有限世界の幼精たち』!」
因果「予告を信じるな」



一千年と二百年前から愛してる〜(by巫女様)

543 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/07(木) 22:37:47 ID:tl022RK6
>539
インテリぶってる奴の本性が垣間見えましたw

>542
ネタ元をぐぐって探してみた。ストーリーを読むとシューティングゲームかと……。
出雲の敵対組織はこれなのかw
とりあえず「有限」→「幼精」→これ以上成長不可→ハァハァ→エーテル余りまくり→エーテル市場崩壊→ハァハァ

544 名前:冥途天国 :2005/07/07(木) 23:09:43 ID:tl022RK6
ドタドタドタ。
「ユートさまっ。ユートさまユートさまっっ!!」
突然廊下に足音が響き渡ったかと思うと、部屋のドアが、弾ける様な音を立てて開いた。
光陰と馬鹿話中だった俺は何事かと思わず腰を浮かしてしまったのだが、見ればそこには息せき切って走り込んできた
エスペリアの姿があるのだった。
「な、なんなんだ? ノックもしないでもしかして何か起きたのかっ?」
知らず、腰に手挟んだ求めの柄に手をやる。
「も、申し訳ありません。あの、あの」
「落ち付けって、ほら」
飲みかけの温くなったお茶をエスペリアに手渡した。普段のエスペリアからは想像もできないような慌て振りだ。
もしかして襲撃でも起きたのだろうか? もしそうなら一大事だ。今このラキオスの都市はやや手薄な守りなのだ。
「んぐんぐ。はぁはぁ。…………はぁ。申し訳ありません。つい取り乱しまして」
「大丈夫か? なんなんだ敵か?」
「て、敵ではありませんが、一大事ですっっ!! こ、これを見てくださいませっっ!!!」
口角泡を飛ばさんばかりのエスペリアに押されて、俺は学園で手渡されるようなA4サイズに近いフルカラー刷りチラシを手渡された。

そこには――――

545 名前:冥途天国 :2005/07/07(木) 23:11:50 ID:tl022RK6
" " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " "
Zuse アセリアプロジェクト第二弾緊急発売決定!!  ユーザーの声に押されて急遽作り上げられた最強のファンディスク。
その名もっ
 『『『『  Heaven's メ イ ド         
             〜〜 私を……汚してくださいませ 〜〜    』』』』
 
独自の人気投票で三週連続全ハイペリア一位を勝ち取ったみんなのメイドさんエスペリアが、君のために、掃除洗濯お料理、
何でもしてくれちゃうぞ。

もちろん昼のエスペリアだけじゃないっ!  エスペリアだってきっと我慢出来ないぞっ!

        君の焼き爛れた愛欲で、聖女のような彼女と共に燃えたぎるマグマへ堕ちて逝けっ!
    それはきっとエスペリアの望みでもあるっ! 

 主題歌はもちろん「メイドさんディフェンスロール」 とろけるようなエスペリアの美声に燃え尽きろっっ!! 

                                                                   *ジッシャバンデス
" " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " " "

546 名前:冥途天国 :2005/07/07(木) 23:15:37 ID:tl022RK6
………

……


はっ!? い、一瞬頭がハイペリアに飛んじまったかもしれない。

「ユートさま。ど、どうしましょう。わたくしはスピリット。こんな、こんな、皆様を差し置いて一介のスピリットに過ぎないわたくしが」
両手で顔を覆っているのだけれど、声は嫌がってるふうには聞こえないのだが。と言うか喜色丸出し。
「で、でもあの、あの決まってしまったのでしたら仕方ありませんですよね。わたくしはスピリット。命令ならば従うしかありません。
なんだか“スピたん”なんてのもあるそうですけど、三週連続一位のわたくしには義務と責任があるんですからこちらに注力すべきですよね」
「お、おい悠人。端の方に(ドスッ)ごほっ」
「そ、そうかエスペリア。君がそういうのなら俺は何も言わない。お、応援するよ」
なんだか既に結論ありきな気も濃厚に漂ってるが。
「ユートさま……。ウレーシェイスルス。これも皆様に愛されるものの責務かもしれません。やっぱりメーカーの人気投票なんて信用おけませんよね。
わたくしがんばりますっ」
エスペリアは納得しているようだ。良かった。これもきっと天の配剤なんだろう。
「あ、あのみんなにもじま、いえ、知らせてきますね」
「♪わたくしはメイド〜  あなたのメイド〜〜」
鼻歌交じりに、スキップせんばかりの雰囲気でエスペリアは部屋を出て行った。

「ごほっ、痛つつ……おいおい、いいのかよ?」
「ああ、……いいのさ」
エスペリア。
君もいつか真実に気付く日が来るのだろう。だけど、その日まで夢を見させてやったって良いさ。
ナンキム エスペリア。
俺は心から思った。ホントに思った。とにかく思った。俺の口から言うのが怖いからじゃないぞ。

547 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/07(木) 23:27:10 ID:tl022RK6
_| ̄|○  エス萌え第n人者の会(略称Sn会)除名決議案全会一致で可決ですかっ!?

しょせん、末端会員の首なんて幾らでもすげ替えが利くさ ウワァァァァァン トン歩戦術で対こ ヘ⌒ヽフ
                                                     ( ・ω・) 
                                                     / ~つと)


548 名前:n+1 :2005/07/07(木) 23:41:07 ID:FRXT9Yg6
>>547乙。

声優...それは声に優れる人。

そう、実写なんてカンケーないのさ。
外見が可愛い声優など、ボウフラほどの価値もない。(←言い過ぎですか?)

何か色々言われてるみたいだが、がんばれ、カナリ。応援している。いやマジで。

549 名前:n+2 :2005/07/08(金) 00:21:44 ID:9o/RkP3I
ジッシャってそういう意味かw
まぁ、ジッシャじゃなくてもエスペリアは汚してくださいませが嬉しいのか・・・
メイド様は複雑だ

カンザキさんのしゃべり方は好きだなぁ
声優・・・それは声の優しい人

550 名前:n+2 :2005/07/08(金) 00:24:18 ID:9o/RkP3I
そうそう、書き忘れ
アセリアPS2の公式HPに雑誌に掲載された4コマが乗ってたね
雑誌買ってなかった私は嬉しかった
概出だったらスマソ
4コマのエスが可愛いですw

551 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/08(金) 03:05:43 ID:p3oVv5GF
>>550
なかなかワロタ。
ウルカ良いなぁ〜。
鉄人・姐さんw
シナリオ担当がボケ入ったって書いてたけど、
もはやボケ倒しですな。

552 名前:漢達の談義・檄  1/6 :2005/07/08(金) 12:25:46 ID:aH+nHbPN
「あ、ああ、あの、ユートさま...」

穏やかに晴れたある日の事。後方から突然掛けられた声に、悠人は振り向いた。
そこに立っていたのは元稲妻部隊のグリーンスピリット・クォーリンであった。
「えっと...俺に何か用?」
周囲を見回しながら悠人は尋ねた。マロリガン戦以降、寝食を共にするようになったとは言え、
以前はお互い敵同士だった身である。彼女にとっても声を掛けるなら、
悠人よりはむしろ光陰や今日子の方が気安い筈であった。

「は、はい!ユートさまに是非教えていただきたい事がありまして!」
意を決したように胸の前でぎゅっと両手を握りしめるクォーリン。
「お、おう。」そのただならぬ様子に悠人は思わずごくりと生唾を飲みこんだ。

「はぁ!?光陰の好みのタイプ?」
少女の質問に悠人はつい、素っ頓狂な声を上げてしまった。しまったと思った時には既に、
クォーリンは半分くらいの大きさに縮んで真っ赤になってうつむいていた。
「あ...ごめんごめん。」この少女が、密かに光陰に思いを寄せているであろうという事は
鈍感な悠人でもそれとなく分かっていた。
「いや、でもさ、そんな事俺に訊かなくたって」決まってるだろ、と言いかけて悠人はハタと動きを止めた。
ハイペリア時代からの親友ではあるが、考えてみれば悠人自身にも光陰の正確な「好みのタイプ」は
把握出来ていない事に気付いたのである。

553 名前:漢達の談義・檄  2/6 :2005/07/08(金) 12:27:47 ID:aH+nHbPN
―――碧光陰。

緑遠寺(りょくおんじ)という寺の跡取り息子である彼の辞書には、多分「罰当たり」とか、
「禁欲」とかいう言葉は載っていない。本能に忠実であるとも言えるのだが、
ラキオスに彼がやって来てからというもの、悠人はもっぱらヘリオンやオルファをはじめとする
年少組の苦情相談窓口の業務に追われていた。

―――しかし。
彼が真性のロリであるとは言えない。現に今、光陰と付き合っている今日子は「ロリ属性」からは
最も遠い位置にいると思われた。

「知りたいんです!コーインさまの好きなのは姐御肌の体育会系なのか、
それとも思わず守ってあげたくなる幼さを残した美少女なのかを!」
「ううむ...」悠人は腕組みして考えた。うまく聞き出せない事はないが、クォーリンがそれを知った所で
どうなるものでもないだろうに。
「そのタイプってのが分かったらそれに合わせようって事か?あんまり気乗りしないなあ。
大体クォーリンにはクォーリンのいい所が...」
「まだ間に合います!」陳腐な理想論を吐こうとした悠人をクォーリンがさえぎった。
「ユートさまもご存知の通り、私は無印・EX・PS2版を通して本編では一言も喋っていませんし、
プロフィールも明らかにされていません。つまり...」
「おお、なるほど!つまり、まだキャラが固まってないって事か!」
『沈黙は金』とはよく言ったものである。納得の行った悠人はクォーリンの依頼を引き受ける事にした。
――実のところ、悠人自身も少し興味があったのだ。


554 名前:漢達の談義・檄  3/6 :2005/07/08(金) 12:31:10 ID:aH+nHbPN
―――かぽーん。

「まあ、なんだな悠人よ、こうして二人で風呂に入ってると、ガキの頃を思い出すな。」
「そうだな...こっちの風呂って俺達の国のと似てるしな。」

熱い湯に二人並んで浸かりながら、悠人と光陰は笑顔を交わした。
このラキオスという国は、雰囲気的には中世ヨーロッパ風の色合いが強いのだが、
木造の大浴場があったり、フツーにお箸を使っていたりと、随所に日本人である悠人達に
馴染みやすい一面も持ち合わせていたのである。

今回光陰を風呂に誘ったのは悠人である。温かい湯で光陰の意外と強い警戒心をほぐし、
なおかつ誰の邪魔も入らぬ場所で話をするという目論見があった。
そう、何故か光陰の入浴中は、他のスピリット達は――エスペリアですら――浴場に寄り付かないのだ。

「―――ところで」体が程よく温まった頃合い、光陰がやおら切り出した。「俺の聞いたところによると、
この国じゃ混浴するのは別に恥ずかしい事でもなんでもないらしいが、どうなんだ悠人?」
「お前は...」呆れ顔で悠人は光陰を見返した。確かにこの世界にやって来てからというもの、
悠人はほとんど落ち着いて入浴出来たことはない。
「心配も期待もするな光陰。俺達が入ってる間はここには誰も来ないよ。」悠人は顔を拭いながら言った。
「―――なんだ、やっぱりデマか。」湯舟の中で光陰はうなだれた。「都合が良すぎると思ったんだよな。
男が風呂に入ってると入れ替わり立ちかわり美少女が風呂場に飛び込んで来る、なんて。」
あながち間違ってもいないのだが、まさか光陰自身をそのスピリット除けに利用しているとは
言い出せない悠人であった。…ここは一つ早めに本題に入るべきであろう。
「――ところでさ、」「ところで悠人、お前は一体誰が好みなんだ?」

555 名前:漢達の談義・檄  4/6 :2005/07/08(金) 12:34:25 ID:aH+nHbPN
悠人がまさにクォーリンに依頼された任務を遂行しようとした時、光陰がニヤつきながら逆に尋ねてきた。
ラッキー。悠人は胸の内でほくそ笑んだが、平静を装った。
「―――なんだよ、突然。」
「とぼけるな。俺が今日子のお守りに追われてる間、お前はオルファちゃんやニムントールちゃんに囲まれて
夢のような日々を過ごしてたんだろうが。さあ、はっきり答えてみろ。誰がいいんだ、悠人!」
勢い込んで問いただす光陰を見ながら、この男の頭の中にはエスペリアやハリオンといった
選択肢はないのだろうか、悠人はふとそんな事を考えた。

「誰がいいって...俺は別に...」悠人は言葉を濁した。だが、光陰は悠人がもったいぶっていると
勘違いしてくれたようであった。
「おいおい、これだけの逸材が揃ってながらそりゃないぜ、悠人よ。絶対誰にも喋ったりしないから
この俺だけには打ち明けてみろ、さあ!」
にじり寄ってくる茶髪の頭を押し返しながら悠人は答えた。「わかった。わかったって。
じゃあ俺も言うからさ、まずお前から教えてくれ!」
……最初光陰は尋ねられた事が理解出来ないようであった。
しばらくして、光陰は人差し指で自らのチョビ髭顎を指し示した。「―――俺?」


556 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/08(金) 12:34:35 ID:9o/RkP3I
永遠神剣第十位「支援」

557 名前:漢達の談義・檄  5/6 :2005/07/08(金) 12:38:18 ID:aH+nHbPN
「そうだ。俺に好みを尋ねるんだったら、まずお前から言って貰おうか。」悠人は重々しく頷いた。
「何言ってんだ悠人。俺の好みなんてお前が知らない筈が―――。」
「とぼけるなと言ったのはお前だぞ、光陰。お前が本当にロリコンならどうして今日子と付き合ってるんだ?」

――ぎくり。
そんな擬音とともに光陰の目から笑みが消えた。何かまずい事を訊いてしまったのかと悠人は一瞬ひるむ。
――しかしやがて、光陰は静かに口を開いた。
「……仕方ねえな、話を振ったのは俺だ。ここだけの話だぞ。」そう言って光陰は、湯舟のヘリに体をあずけ、
湯気が立ち昇ってゆく天井を仰いだ。
「―――俺はな、女の子の背中が好きなんだ。」
「―――?」さすがに付き合いの長い悠人にもこれは理解出来ない。悠人は静かに続く言葉を待った。
「つまりだな...逃げて行く女の子を追いかけるのが好きなんだよ。」
そう言う光陰の目は、まさに夢見る少年のそれであった。
「―――う。ま、まあ、好みは人それぞれだし、相手の迷惑さえ考えてればそれもあり、かな。」
苦笑しながら悠人は相づちを打つ。
「どうやら分かってないようだな。いいか悠人、逃げる女には男のロマンがあるんだ。現代女性が
失いつつある恥じらいがな。伝統の日本の心だ、大和撫子だッ!!」
力説する光陰をよそに、この結果をクォーリンにどう伝えたものかと思索していた悠人はしかし、
心に引っかかるものを感じた。

―――待てよ?

558 名前:漢達の談義・檄  6/6 :2005/07/08(金) 12:42:07 ID:aH+nHbPN
「なあ、光陰、今日子のどこが逃げる女なんだ?」
その問いに、光陰がゆっくりと目を閉じ、額に手拭いを乗せる。そして、ぽつりと答えた。

「逃げてるのさ。あいつも――俺も、な。」
大浴場の二人にしばらくの間、沈黙が訪れた。

「―――さ、悠人、今度はお前の番だ。聞かせろ。」
ややあってから、光陰が顎をしゃくった。
「...ん、ああ。俺の好きな女の子―――か。」
身を乗り出す光陰に向かって、悠人は腕組みしてしばらく考えた後、こう言った。
「正直、俺にははっきりした『好み』ってのはない。あえて言えば光陰、お前とは正反対、ってことかな。」
唖然とする光陰に、悠人は静かな笑みを浮かべつつ、続けた。「来るものは拒まず。そう、例え相手が
姉キャラを通りこした熟女であろうとも、ロリであろうとも。――ま、主人公の宿命ってやつさ。」
「――悠人、お前ってやつは...」

こんな男に自分は今まで変態呼ばわりされていたのかと思うと、どうにもやりきれない光陰であった。

559 名前:憂鬱の人 :2005/07/08(金) 12:45:30 ID:aH+nHbPN
えーと、むさ苦しいSSですみません。
苦手な入浴シーンをメインに据えようと無理したらこんな事に!
真っ昼間の誰も見てない時間帯の書き逃げを狙ったのですが
まさか支援されてしまうとは。でも感謝ですw

560 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/08(金) 13:15:48 ID:1zghaHso
乙です。
今まではっきりとしなかった光陰の趣味嗜好がついに明らかにw
そうですか、追うことその物に意義を見出しますか。
しかしそうなるとクォーリンにはますます目がry

561 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/08(金) 13:54:16 ID:9o/RkP3I
憂鬱さんGJ!
私もこの時間に来て支援できるとは思いませんでしたw
趣向がはっきりしていない悠人の方が本当に節操ないですね orz
主人公のサガとはいえ・・・

とりあえず光陰カッコイイよ!光陰!

562 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/08(金) 14:54:12 ID:p3oVv5GF
塾女=おbsn?

光陰、カコイイ!
ソゥユート、へたれw

563 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/08(金) 17:19:14 ID:S+942cje
流れぶった切って

ソーマの裏切りでラキオスのスピリットはエスペリア一人になったわけだが
よく滅びなかったなラキオス。
急遽配属された新米スピリットファーレーン・ハリオン・ヒミカの3人が
新米隊長エスペリアと共にバーンライトの大軍相手に絶望的な戦いを繰り広げるとか萌えるかも

564 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/08(金) 19:39:24 ID:6SSbjXcM
>>563
同盟国のイースペリアやサルドバルドから借りていたのかもしれん・・・
無論何らかの見返りはあっただろうが。

あとは世界を作り、あの世界をマナに返すのがロウエタの目的だから、
その戦いの駒として必要な各国のスピ達が必要以上に減らないように調整されていたのかも。
ユート達が来る前に戦争終わってましたじゃ計画倒れだしな。
4神剣およびその契約者が戦うことに意味があるんだろうし。

565 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/08(金) 20:00:20 ID:unF1FUAo
正規スピリットがエス1人の状態からあそこまで持ち直させたラキオス王って
実は名君?!

566 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/08(金) 20:20:28 ID:YxPAJAj/
>>563
>よく滅びなかったなラキオス。
実は自分も何気にそう思っていた。
でも、ユートが来た時点でかなり領土を奪われていた可能性もあり。
もしかしたらエスが獅子奮迅の活躍をしたのかもしれんが。
結構万能タイプだしな > エスペリア

567 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/08(金) 20:40:04 ID:p3oVv5GF
>>566
可燃物の上、古株スピに青はいないが…

568 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/08(金) 20:46:11 ID:S+942cje
ファーレーン頑張る→頑張りすぎて故障抱えて以後伸び悩むとか
スピリットが後遺症のこるような怪我するかはわからんが。
実は月光には目に見えない微細な亀裂が大量に入ってるとかw

569 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/08(金) 21:23:40 ID:N6bCs7qG
>559
煩悩即悟り。
緑遠寺付属幼・小・中学校、夏のプール監視員乙。

人生経験の重みが滲み出るような、苦み走った言葉を吐く男。

しかし、逃げる背中が好きと言うことは、本能的にクォーリンを避けてるのかも知れませんね。だめだやっぱりクォーリンっ!
光陰ラブな設定から見直さなくてはならんよっw つーかやはり考え直すべきかとw

熟女は、obsnではなくてミュラーたん。

>548
と言うことはカナリたんはボウフラってことかぁっっーー(絶対違う)。イガー八勝してるよイガー。
…………羽化して一緒にアメリカ行っちゃったらどうしよう(完全杞憂) 英語できるんだっけ。

>549
カナリかわいいよカナリ。いやよいやよも……です。カナリの声好きです。が、エスしか知りません。
実写版メイドインヘブンって存在すると思た。
四コマのエスの歌は明らかにアレだと思うが、コンシューマで良いのだろうか!?

570 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/08(金) 21:34:42 ID:N6bCs7qG
>窮地のラキオス
あの時点のエスでどうにかできたとは考えにくいからなぁ。ヒミカとかも同世代なんだろうし。
やはり同盟国の援助と、その代償で領土割譲とか、マナの引き渡しとかあったんではないかなぁ。その辺がルーグゥの心の焦りなのかも。
盟主としての矜持があるのだろうし。


ところで、レスティーナは第一王位継承者なのだが、わざわざ第一と断るからには他にも居ると言うことなのかな。庶子の兄妹とか、叔父とか。
血で皿を洗う権力闘争コワー(゚д゚) 

「あ、叔父上、ごきげんよう。如何ですか? 焼きたてのヨフアルですの」 素で劇毒ブツ。


571 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/08(金) 22:13:32 ID:2DXEdMKP
>>559
乙〜。
わはは。たしかに、クォーリンの可能性はまだ無限大だわな。
逆に零とも言えるのかもしらんが。
よし、とりあえず逃げてみせろ、クォーリン。
え? 追ってくれないと逃げられない? んー、難儀よのぅ。


>>547

    ,ィ^i^!1-、
   ,(レ´  ̄ ヽ)
   i`_l !i_!li_!i!リ
    jixi」 ・ω・ノl  < わたくしは人ではないのです…

572 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/08(金) 22:30:50 ID:lCL4MvAq
>>547
タイトルがw
何か天職のメイド人エス。メイン夜っぽいチラシですがw
>>559
「エスペリアですら」に何故か爆笑。
こんな例えにまで名指しで挙げられる彼女って一体……
しかし光陰の中の大和撫子も相当歪んでますねw

573 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/08(金) 23:15:48 ID:TlNQCX5z
レムリアがもう一人いればファンタズマゴリアはユートがいなくても統一されていたのに……
まあ、彼女は多忙だったから……しかたないな。
つか、あの糞親父がとっととくたばるだけで良かったんじゃないかね
あと、ヨフアルが空を飛べば完璧だな

574 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/08(金) 23:32:31 ID:RUM4nAr9
スレ読んでから4コマ見に行ったらタイトルが

第6回『帽子』のカナリ

に見えて一瞬なんだそらと思った
きっと疲れてるんだ

575 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/08(金) 23:55:36 ID:vxorWKwO
こんなムサいSSに感想レス下さった皆様、感謝いたします。

>>560
今回は「光陰の謎」に迫ってみましたw
美幼女達に英才教育を施してるのかも知れません、彼は。

>>561
まあある意味悠人も漢と言えるのではないでしょうか。
タイトルから言うと「ロマンを追う漢」vs「博愛主義の漢」みたいなw
支援thxでした。

>>562
どうやら気付いてはイケナイ部分に気付いてしまったようですね。
貴方のご無事をお祈りします。

>>569
「つまりかくかくしかじかって訳だ、クォーリン」
「分かりました。辛いけど...コーインさまから逃げて見せます!」

「なあ、悠人、今日子。最近クォーリンが俺の事避けてるみたいなんだが、俺何か気に障ることしたっけか」
「・・・・・・なんで今回だけまともに反応してるんだorz」

>>571
クォーリンにも後ろをチラチラ盗み見ながら逃げる器用さが有れば良いのですが...ブヒ

>>572
きっちり細かいネタを拾って頂いて感謝です。
私の汚れた脳内では「エス=エロ担当姉キャラ」がデフォなもんでw

576 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 00:27:32 ID:qAuncxYe
>>559
「ところで、悠人よ。
前回、俺が石やら灰やらになって死にかけた事が華麗にスルーされてる件について訊ねたい。
あの時の俺の怒りと悲しみは、今もブスブスとこの胸で燻っているんだぜ?」
「あのな…いいか、光陰。お前は、クォーリンに生き返らせてもらった。
挙句、俺の秘蔵のエロ本『桃すぴ☆〜水際の天使〜』を慰謝料だとか何とかぬかしてかっぱらった。
にもかかわらず、まさかその事実…忘れたとは言うまいな」
「はて、そうだったかいのう…。あやふやな記憶というのもあれだ。ノーカン?
ってことで、ここは新たな物品を所望する!さあ、悠人!慰謝料プリーズ!!」
「………土に還れ、このクソ坊主」

――結局、駄目人間度は、どっちもどっちな二人であった……。

まさか、人様に書いて貰えるとは思ってませんでした(^^A ありがとうございます、憂鬱氏w
しかし、漢気に溢れる光陰なんて、このシリーズに限っては有り得ない筈だったのですが……。
奇跡、としか言い様が無いですww

…書こう書こうと思って、早3ヶ月。月日が経つのが早杉……。orz
そろそろ、何か書き上げたい今日この頃。

577 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 00:30:08 ID:V6hRLgFZ
夕日の沈む海岸で
光陰「あはははー待てェコイツぅーー」
クォーリン「うふふー捕まえてごらんなさーい」

とか想像してみた

578 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 00:53:27 ID:skcPKCnn
>>576
いやー、そんなに感動して貰うとかえって申し訳ないです。漢というより萌え談義でしたがw
ま、アレです。代償のない奇跡は存在しないって事で、次の『談義・絶』よろしく。(プレッシャーかけてどうする)

579 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 00:56:10 ID:YveIh3gF
まあリアルで考えると、自分に心が向いてないのを自覚しつつずるずる今日子と
付き合っている光陰も十二分にヘタレなんだけどな。
応援するのか、自分側に向かせるのかはっきりしろよと。
対する悠人は家庭環境からして、精神が恋愛どころじゃ無さそうだしなぁ。

……ん? 立場的に考えると、今日子って意外とタチ悪いのか?(w

580 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 01:27:47 ID:NPP4dxEx
考えるまでもない、とか思ってしまうのはなんでだろー
なんで自分、こんなに今日子に対して風当たりが強いのかが分からない…


581 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 01:57:59 ID:BTyxmLML
設定資料集には
「悠人と光陰どっちも同じくらい好き」
と書いてはあったが
同系統キャラの立ち位置って大抵
「光陰の事がちっとも好きじゃないけど仕方なくつきあってる」
「隙があれば即光陰を捨てて悠人に走る気満々」
といった感じだからじゃないかな。

つーかエロゲ的には仕方ないのかもしれないけど
初めてくらい光陰にやれよ、とか思ったよ。

582 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 02:15:44 ID:jZ5IVTpe
先に好きだと意識したのは悠人だったから、悠人の方が少し上なんでしたっけ?
なのに、光陰と付き合ってるあたりが風当たりが強くなってる原因なんだろうな
しかも、空虚に取り込まれるときのイベントで最初に悠人の名前を叫んでるあたりもな〜、つか光陰がかわいそうな気がする
設定をみるとかなりかっこいいキャラなはずなのに、変態になってる光陰ってなあ〜。冷静に考えると悠人の方があらゆる意味で問題人なはずなのに・・・・・・

583 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 08:34:58 ID:S72R5RrP
結局あの三角関係は誰も踏み込む勇気がないってところでしょ。
今日子はどっち付かずでフラフラ、光陰も惚れてるわりにマジで向き合わない、
悠人も今日子ルートでさえ一人でエタ化して自己満足だからなぁ…
なんか今日子だけが悪いわけじゃないと思うが。


584 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 08:58:42 ID:0E6gPXaW
>>581
つ小説版。

585 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 10:09:28 ID:5YqDP8Rb
まあ、向き合えないんなら何年も付き合うなよ光陰、と言うところだろうな。
表層的にへらへらしている分、逃げている感はある。

>悠人の方があらゆる意味で問題人なはずなのに・・・・・・
そうか? 少なくとも本編ではどのルートも恋愛感情意識しだしてからは
別段普通の男の子って感じがするぞ。このスレでは八方美人だが(笑)


586 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 10:32:01 ID:4ysRueVe
とってつけたようなえちシーンつけたやつが悪い。

587 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 10:32:52 ID:upfypwdd
光陰が年下の女の子大好きってのは公式設定だったんだな。一応。
ザウスのサイト見て気付いた。てっきり、スレ特有かと(w

>>585
むしろ、苦学生っぽいところなんかは好感持てるけどな > 悠人
かばっているのがキモウトと言うのが、ちとアレだけどさ。
んで、その煽り食らってか、初恋すらもまだっぽいが。


588 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 11:36:45 ID:MCgFn90G
本編で年下趣味があるって言ってるだろ、悠人が。

今日子は大人しく光陰とくっつけとけばよかったのに。
エチシーン入れたいなら光陰とやらせればいいだろ。
そういうの駄目な人って多いのか?

シナリオ的に、俺は本当は戦いたくないんだ全開で助けに行くのが
キノコを投げ(られ)ないピーチ姫というかみ合わせの悪さが光る佳織といい
ハイペリア女組はなんか変にひねろうとして失敗してる気がス。

589 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 11:47:59 ID:bHbTHN0s
 とってつけたようなエチシーン同感
 特にウルカは無理矢理だった気がするよ・・・

 今日子はヒロインになる以上、あの形以外はすっきりこないと思う
 光陰とやっちゃったらそれはヒロインじゃないでしょ
 まぁ、無理にヒロインにされた感じもするがどうなんだろ?

 個人的にアセリアルートのエチシーンは芸術的だと思った
 そこだけは XUSE GJ

590 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 12:07:26 ID:F871p418
「来るもの拒まずか。いい身分だな主人公は」
「馬鹿野郎! これの辛さが判ってない光陰!
 いいか、本当は来るもの拒まず、じゃなくて来るもの拒めず、なんだ!」
「……何か違うのか?」
「大違いだ! 今回でいえば『義妹』ってだけで佳織とヤらなきゃいけなかったんだぞ!!
 とってつけたような今日子も然りだ!! 判るかこの屈辱が!?」


 住職ファンごめん。今日子ファンごめん。いたらだけど。(重ね重ねどこまでも無礼)

591 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 12:08:08 ID:jsDiaA9V
つーか光陰&今日子って本編(PC版)じゃそこまで存在感ないよな。
1週目だと死ぬし。仲間になっても最初のイベントだけだし。
今日子のえちシーンも生き残りルートのおまけ的なとってつけた様な物に感じたなぁ


592 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 15:09:16 ID:UltJULrr
>つーか光陰&今日子って本編(PC版)じゃそこまで存在感ないよな。
禁句(笑 スレでは二人ラブの人が多そうだけど、まあ、瞬と同じくらいの脇役だからね。
最初のルートでは死ぬけど、物語としてはそっちの方がおいしいしなぁ・・・

脇役と言えばスレ基本の雑魚スピなんだが、近頃EXとかPS2とかでも存在感が増しつつあるな。
いや、いい事です。ほんと。

後、エロシーンは主人公との絡みが基本だから、いいんじゃないの。
エロゲだし。そこはかとなくハーレム属性は大切ですよー

593 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 18:02:08 ID:cBePPsFe
寝取られ属性は勘弁

594 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 20:57:56 ID:m3UZ+44T
ま、エロゲな大人の事情だよな。
エロゲに限らず「売れるためにこうしなきゃ」つーて無理して
結果イマイチにしちゃうのはよくあることだわな。

光陰がイイヤツ&カコイイなとこ描かれてるだけになぁ、
今日子の株が落ちるのは仕方ないところはあるかね。
だからこそ、雑魚スピスレでクォーリンが光陰ラブになったのかもしれん。
まぁ、単にクォーリンを悠人に向けるのは無理がありすぎるだけかもしれんがw

595 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 21:34:01 ID:S72R5RrP
>>592
>最初のルートでは死ぬけど、物語としてはそっちの方がおいしいしなぁ・・・
ザウス的にも当初は死ぬのが正史だった気はしなくもない。
4神剣が一つになったのが世界・・・ってのがステータス画面での設定にあるし。

というか設定うんぬんの前にPS2版のハリオン・セリアイベントのせいで
死んだ方がストーリーに深みができた気がする。


596 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 22:11:48 ID:n1dZ9z+J
>>595
セリアも良かったが、あのイベントでハリオンに撃沈されますた。(*´Д`)ハァハァ
整合性という点では、四神剣の設定等から、死亡ルートの方が話としてすっきりする。
喜劇を好むか、悲劇を好むかって主観にも影響を受けるだろうけどね。

まぁ、生存ルートも、ユート+ヒロインの不在時辺りは色々と妄想出来て深い訳だが。

597 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 22:55:52 ID:YmYF1bhQ
死んだ方が好き。
でも因果と空虚のマナは求めが手にしてるのだろうかね? 求めたんも「我の力が飛躍的に高まったぞ」とか言わんし。

どちらかだけが生き残るのも面白いと思うけど。あ、でも今日子の場合、光陰を悠人が殺しても
「光陰っごめんね」で終わりそうだ。
光陰が生き残った場合、悠人に対してどうでるか……?

598 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 23:30:27 ID:JMdWSKQR
PS2、面白かったんですがPCのほうが原作ですよね?
ストーリーとしてどれくらい違うんでしょうか。

599 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 23:41:03 ID:S72R5RrP
>>598
おおまかなストーリーに差はない。
なのでイベントが追加されてるPS2版のほうがお得。
ただロード時間等の問題でプレイ感覚はPC版の方が上。
まぁお好みで。

600 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/09(土) 23:42:14 ID:S72R5RrP
って、PS2版は持ってるんだな。スマン・・・
PS2版持ってるならエロシーン見るくらいしかストーリー的には意味ないよ。

601 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/10(日) 01:07:37 ID:HiP0SJmV
>>599、600
だーくは?
PS2版ではまれたなら、ダークサイドプレイのためにやるって手もあると思うけど。
まぁ新品で買う価値があるかどうかは疑問だけど。


あとあの地獄の序章を経験してほしいw

602 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/10(日) 01:09:48 ID:HiP0SJmV
>>598だった。。

シミュレーションパートは、PS2版のほうがずっと面白いと思うよ僕は。

PC版はぬるすぎる。

603 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/10(日) 01:31:47 ID:vCXLNzTr
>>598
このスレらしいことを言えばw
雑魚スピ(サブスピ)のイベントがリョジョークエロしかない。
やってみればこんな因果なスレが生まれたことに納得できるかもw

ま、PS2版持ってるのに高い金払う価値があるかは微妙だわな。
あ、PS2だとショボくなってるBGMをマトモに聴ける付属サントラはプラスかも。

604 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/10(日) 02:31:38 ID:+CRjS7nq
と言う訳で、PS2+エロ=New永遠のアセリアとか発売されたら、たぶん買ってしまう自分がいる。
無論、全雑魚スピEndとエチシーン付きでね。 ……なんてのは、無茶すぎだけど。

でも、EXで雑魚スピがあんなに出るとは思わなかった。PS2といいライターさんには感謝。
ライターさんはこのスレ見たことないかもしれないけど。


605 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/10(日) 09:59:42 ID:dmXewcIh
全雑魚スピにルート作るのは流石に無理だろうし。(人数的に1本ゲーム作るようなもんだし)
エトランジェとして最後まで戦いファンタズマゴリアに残留するエンドあたりが妥当かなぁ。
ラストは雑魚スピ達に追いかけられるユートで締め。

「で、ユート様は誰を選ぶんですか?」
「いや、えーと…その…」
どうやらファンタズマゴリア…じゃなくて俺に平穏が訪れるのはまだみたいだなぁ…

そんな感じで。
てゆーかもう雑魚スピは雑魚じゃないなぁ。扱い的にも戦闘能力的にも。
むしろヨーティアにこそ雑魚の名が相応しい!

606 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/10(日) 13:00:28 ID:NRS+jYxD
確かに。だってPS2版ではマジてメイン達より戦闘使用率高かった。PC版ではメインだけでも回せたのに。


607 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/10(日) 15:29:11 ID:m9Oo6ErH
昔のスレでは「ザコスピじゃなくサブスピと呼ぼう」
      「格闘ゲームかい!」
というやりとりがあったとさ

608 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/10(日) 15:40:08 ID:wJFvrv42
そういえば公式はまだサブスピなんだ……いいかげん訂正すればいいのに(違

609 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/10(日) 18:42:43 ID:/JlaXDm7
雑魚スピスレ知らない友人に雑魚スピ雑魚スピと叫んでたら
「雑魚って言うなー」
って言われたなぁ

愛着があって良い呼び名だとは思ってるよw
雑魚じゃないし Σd(''
ただ難易度SHのファーレーンは本当の雑k(月輪の太刀)

610 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/10(日) 19:05:25 ID:gXRRefe0
ルートが無いって意味では今でも雑魚だけどなw
ちからいっぱい雑魚だったあの頃を懐かしく思う俺ガイル

611 名前:とある愁傷 :2005/07/10(日) 21:06:57 ID:wJFvrv42

 ――世界は救われた。『再生』の消滅により、ファンタズマゴリアに平和が戻る。
   そしてバルコニーから聞こえる歓声。勇者たる俺達を待ち望む、人々の明るい声。

「ああ……でも、緊張するなぁ」
「ぱぱ〜、がっちがちだよ〜」
隣で、オルファが無邪気に微笑む。
「さすがに、オルファリルは動じないですね」
「そりゃあね♪ みんなのママだもん」
えへへ、と自慢げに胸を張る、小さなオルファ。隣で苦笑する時深。そう、守れたのだ。みんなの平和は。
               ..
「このままじゃ、オルファにも尻にしかれますよ」
あ。バカ。          ..           ..
「…………ぱぱ、オルファにもってどういう事?にもって!!」
鋭く言葉尻を捉えたオルファが睨む。全く余計な事を。そんなだからobsnなんて仇名を付けられるんだ。


612 名前:とある愁傷 :2005/07/10(日) 21:09:35 ID:wJFvrv42

たちまち『再生』が紅く染まっていく。なんだか背後ではぁ〜と息を大きく吸い込んでいる謎の巨大な生物。
「ほ、ほらレスティーナが呼んでるからさ……早く行かないと」
「……『再生』、全開で行くよ。これでもかぁ〜〜って! ぴぃたんばすたぁぁぁぁ!!」
瞬間、ごぉっと白いブレスが王宮を突き抜ける。一撃で、咄嗟に張った『聖賢』のシールドが雲散霧消した。
ふと後ろを振り返れば、巨大な穴が分厚い城の壁を丸く綺麗に切り取っていたりなんかして。

「お、おいオルファ、そんな全開で『再生』の力を解放したら城が、いやむしろ俺が……」
「どうせオルファはもう成長しないよぅ……でも……でも……こっの、ウワキモノーーーーーっ!!!!」
聞いちゃいない。
『契約者よ、我は昔から『再生』が苦手でな……面倒な事になる前に眠らせてもらうぞ』
「おいっ!」
『失礼します、『聖賢』の主』
「ちょっ、待っ……」
無常な『聖賢&再生』の声が頭に響く。赤の抵抗力をごっそり持っていかれた俺に、迫り来る全体攻撃最強魔法。
俺は真っ赤に膨れ上がったマナの塊とオルファの頬から必死に逃げ出し、バルコニーへと飛び出した。
とたん、湧き上がる民衆の歓声。しかし手を振る暇も無い。一気に飛び降り、人ごみの中に紛れ込む。

「逃がさないよ……開け! 再生の力、全開ッ♪ いっけぇぇぇぇぇぇっっっっ!!!」
直後、城全体を吹っ飛ばす灼熱地獄が訪れた。民衆の歓声は、一瞬にして悲鳴と怒涛の阿鼻叫喚に変わった。


『ガロ・リキュアの大飢饉』の引金となり、ファンタズマゴリア衰退を早めたと後に言われるこの事件。
既に歴史の闇に埋もれたその事実を知るものはあまりいない。【エターナル迷惑白書332年度版より抜粋】


613 名前:信頼の人 :2005/07/10(日) 21:11:37 ID:wJFvrv42
ルートつながりってことで(違

12行目のセリフ、オルファルートで実際に時深が言うセリフですが、本編では見事にスルーされています。
誤字なのかライターさんの狙いなのかは判りません。
それでも「にも」と付けているのがどうしても引っかかってこんなネタ思いつきました。

614 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/10(日) 21:51:19 ID:aNJvktum
>>613
おっついんだからっ!
そーだねー、基本的に敷かれそうだわな、悠人は。
つーか、敷かれない相手の方が希少か。
黒とは相性良さそうだけど。忠犬・名犬・愛犬……

615 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/10(日) 22:03:13 ID:qtVbffD3
鬼子母神オルファ乙(マテ  …………ま、まぁこの世界から消えちゃえば、完全犯罪に(サラニマテ
その場合、やはり反対派によるテロに……とか言うと今のご時世あまりよろしくないか。


そういえば最近気付いたけど、EDでオルファの首にかけられてるのってぴぃたんの形してるのね。

616 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/10(日) 22:11:49 ID:kRd0HfaF
>>613
乙です。相変わらず出産率高いですね。
さすが雑魚スピスレの『再生』。

なるほど、これがエスペリアエンドに繋がるわけですか。

617 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/10(日) 22:21:44 ID:tTV/NMMz
>>613おっつ〜。

じぇ、じぇのさいど?キレたオルファタンコワー

しかし僅かな台詞の欠片をも見逃さず、こんなに赤く膨らませるとは流石です。
これが本当のファインディングにも、いや...聞かなかったことにしてください。

618 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/10(日) 22:37:54 ID:qtVbffD3
考えても黙っていたのに……>ニモ   また西ハイペリアか!

…………たこ焼き板ってあるのねw
おそろい浴衣のネリシア両手に屋台でたこ焼きねだられる図。ハァハァ  ハァハァ 

619 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/10(日) 22:54:23 ID:D7EBisLd
>>613 乙でした。
あっさりと「にも」とか言ってしまう時深お(ry、
実際に悠人を尻に敷いた人数を数えてるのかもしれません……

「あ、名無しの赤スピ一に……この未来ではアセリアを乗せて、私に……はぁ。
……これは……ネリーにシアー? だとすると、悠人さんでは無いのですね……
え! 決して起こりえないものでも無いですけど、まさか今日子さんにまでっ」

あれ、尻に敷くちg(クリティカルワン

620 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/11(月) 16:59:14 ID:HeQ+TKIV
「第六位永遠神剣『雷電』
 第七位永遠神剣『飛燕』
 そして第六位永遠神剣『月光』
 
 これら三面剣がひとつになった時、第三位永遠神剣『伊達』が誕生するのです」

621 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/11(月) 17:31:42 ID:tU3nu2wr
飛燕だけ一位低いの?

622 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/11(月) 19:48:55 ID:KOqxmxYw
>>614さん
問題は敷かれるのが好きなのか、それともただ単に敷かれ易いのか……
でも愛犬にも懐かれるんですよね、う〜ん
>>615さん
母は子を千尋の谷に落とし……って捨て逃げですか?オルファさん
>>616さん
むしろこのスレ自体が『再生』ですw
 >エスペリアエンド ……またバレた……はい、意識しましたorz
>>617さん
誰しも、気にしていることを指摘されるとキレるものです>成長しな(アボU
>>619さん
カウント時深様……嫌すぎます(汗
だとすると〜に深いものを感じるのは私だけでしょうか?

>>618
ネリシアとお祭り……

ひゅるるるる〜 どぉぉぉん……
「あーユートさま、見てみてハナビ!」
「きれいだねぇ〜」
「…………敵襲じゃないか?あれ」orz

どんっどんっ!タタタッ!どんっ!タタタッ!
「あーユートさま、見てみてヤグラダ・イコ!」
「お腹にずんずん響くねぇ〜」
「…………ヒミカじゃないか?あれ」orz

623 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/11(月) 21:19:56 ID:uMd7FrsR
>>622
その後、盆踊りと称して敵中に切り込み、華麗な剣舞で大活躍のネリシア。

624 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/11(月) 22:14:37 ID:7l6Bmtju
その後、着付け用obsnを待機させておいて、心おきなく………あれ? ネリーなんか背大きくなってないか? 肩幅も……



625 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/11(月) 22:41:05 ID:9hAmYOue
スレ違い覚悟で言います。そいつらサードガラハムあたりとくっつけると凱龍輝に・・・ゴメンナサイ

626 名前:625 :2005/07/11(月) 22:41:33 ID:9hAmYOue
>620
です。

627 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/11(月) 22:52:21 ID:mfUK49oN
>>625
残念、月甲だよ。まぁ小さなことだ。

628 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/11(月) 23:43:42 ID:Exl939Pl
>>620
三つくっついたら凱龍輝に・・・
λ....ゾイド板ニカエリマツ

と書こうしてあたら先越された
アセリアスレヤベェ

629 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/12(火) 00:08:21 ID:huGst6HU
ヒミカ「…メキニメキニヌダラダラ〜…」
ハリオン「…ファ〜イヤァ〜…」
ヒミカ「…メキニメキニヌダラダラ〜…」
ヘリオン「…ファ〜イヤァ〜…」
ヒミカ「…げ〜ん〜こ〜う〜か〜ん〜せ〜い〜…」
ナナルゥ「…ファ〜イヤァ〜…」



ユート「………なんだこれは」
セリア「ハイペリアに古くから伝わる盆踊り……らしいです」
ユート「ソレ絶対違う」
光陰「年末もやるしなぁ」


630 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/12(火) 02:36:21 ID:YSrZt65T
ヒミカ違いだ!

631 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/12(火) 04:32:05 ID:zZrfFzI0
夏らしい姿を何となく考えてたら、浴衣姿のセリアを想像してハァハァ
ポニテ&浴衣のコンビネーションに敵うもの(髪型)は無い!

属性の上位にポニテがあるもんで…(汗
と、書き込みながら、Gパン+白のTシャツという基本な姿を想像してさらにハァハァ

ウルカ&ヘリオンが思い浮かばない…何とか思いついたのは
ウルカ→黒のチャイナドレスぽいの
ヘリオン→スク水
ウルカの夏らしい服装を考えるのは難しい…orz

と、ここでさらに祭り装束なヒミカを想像してしまうあたりが…
萌え成分を補給してきます

632 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/12(火) 07:13:58 ID:5nRihsrH
浴衣&うちわ&口の端についた綿あめ&水風船&ポニテセリア  ハァハァ

633 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/12(火) 07:17:54 ID:5nRihsrH
ついでに人ごみに紛れそうになってぎゅっとシャツの裾を握り
「は、はぐれます故……」
とかいいながら頬を染めるウルカ@口の端についた綿あめ  ハァハァハァ

634 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/12(火) 07:45:07 ID:mXKvmiD7
朝から熱いことを言いますね、ここはw

駄目だ、浴衣セリアしか思い浮かばない
ポニテひゃっほーい

ハリオンも普通に浴衣似合うなぁ
きっと焼きそばとかたこ焼きを頬張ってるに違いない
「こういう場所では〜屋台物は欠かせませんねぇ〜」

635 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/12(火) 08:17:04 ID:LBFluC6X
>>634
いや、むしろ似合わんだろう、 大 き い からな。
はっ、そうか! そこでサラシか!!

636 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/12(火) 15:50:36 ID:tRcukRCU
浴衣の襟からちらりと覗く白いうなじ…

脳内麻薬絶賛放出中ですよ俺大丈夫か

637 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/12(火) 17:09:26 ID:dd4TCpKY
年長組が浴衣の中、オルファとネリシアは山笠風のフンドシで勝負!

そして死ぬほど嫌がるニムw

638 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/12(火) 17:13:38 ID:mXKvmiD7
>>635
いやいや、大きいからこそ帯で余計強調されるのですよ
サラシはヒミカさんの専売特許で(?)

俺も脳内麻薬出血大サービス中だ   orz
くそぅ、思ったよりもスピリットて浴衣似合うのばっかりだな
嬉しいぜ

639 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/12(火) 19:49:39 ID:t20RJyhE
ファ「浴衣用の覆面なんてない〜(泣)」
ニム「お姉ちゃん、お面被ればいいじゃないの?」

640 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/12(火) 22:05:13 ID:lUEGDdIC
ファーのチラうなじを連想させて萌え転がせるスレはここですか?

641 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/12(火) 22:43:51 ID:b1rumojg
何ですかこれはw

年少組に占領されてるユートを遠くから眺めるエスペリア。
その手に下がる金魚が、屋台の白熱灯にくすんだ煌めきを揺らめかす。

>639
「あ、これがいいよお姉ちゃん」
「コーホー…………って、ウォーズマンなんていやぁっ」

642 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/13(水) 00:29:31 ID:w/cbjkGg
>641
「じゃあこれは?ちょっと『月光』持ってみて……そうそう、何となくダルそうに」
「コーホー…………って、ダースベーダーじゃないっ!」

643 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/13(水) 00:42:10 ID:w/cbjkGg
ついでにからころと真っ赤な下駄を履き、
「やだ、鼻緒が……」
とか言いながらくいと後ろ足を上げるファー。
ニーソ脱ぎ捨て浴衣の裾から見える眩しいふくらはぎ ハァハァハァハァ

……脳内マナ麻薬暴走中の模様

644 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/13(水) 04:48:38 ID:qziRUvwz
浴衣が一番似合うのは、ウルカでオケーですか?
ウルカの髪型は、浴衣に良く似合いそうで。
ポニテとも違うけど、何に分類されるんだろ?
あの無造作に束ねた感じの髪が (・∀・)イイ!!

>>633
何でそんな萌ぇ〜なシチュを妄想できますか…
(*´Д`)ハァハァ しながら悶え転げますよ、漏れは!



645 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/13(水) 11:08:56 ID:6ca9kkOV
スピ達は浴衣とかふつーに似合いそうだな
ウルカだと着流し+因果で浪人風に・・・
ヒミカはサラシ+半被で櫓の上で撥を振るってる姿が浮かぶ

なんで私の脳内変換ではアセリアは篭手を着けたままなのだろう?

646 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/13(水) 17:30:07 ID:y/xZvc9j
「…………いーんだもんっ、いーんだもんっ! どうせこういう時わたしの名前が出ることなんかないもん」 ……イジイジ

祭りの灯りも喧噪も微かな、神木神社境内の外れでしゃがんで冷めたヨフアルをかじるレスティーナ。ちょっとしょっぱい。




647 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/13(水) 17:36:49 ID:A0fUTQNn
>>646
いえいえ、浴衣は貧乳の方が似合うから貴方様の出番ですよ?

648 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/13(水) 17:45:11 ID:vQht/Xgq
B66!!

649 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/13(水) 18:14:07 ID:A+wl1mp1
B66って凄いよな
おまえらフトモモの長さ測ってみれ


650 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/13(水) 18:16:15 ID:4mmEgPKg
設定的には、身長にしろ胸囲にしろ全員ちっちゃすぎだからな。

651 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/13(水) 18:22:53 ID:T6XrVWWn
アフリカのピグミー族みたいに、あの世界の人間は小さいんじゃないのか?

652 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/13(水) 22:35:02 ID:9PGC1rKD
寝ている間に悠人の服の綻びやらを直しておく小スピリットを想像して萌えてしまった

653 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/13(水) 23:09:58 ID:XQnsiplQ
>645
>ヒミカはサラシ+半被で櫓の上で撥を振るってる姿が浮かぶ
そのときの下半身はどうなっているのかと…まさかふんどし?

654 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/13(水) 23:37:53 ID:A0fUTQNn
馬鹿だなぁ。和服は履かないのが基本ですよ。
・・・あれそれは着物だけだっけ?

655 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/14(木) 11:31:24 ID:OpedS4Td
>>653
スパッツのようなものでも可
名前ド忘れしたけど・・・

656 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/14(木) 16:10:33 ID:qf+eU8xK
>>653
鬼に変身してる

657 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/14(木) 16:14:57 ID:NmIh1vz4
>>655
さるまたではないかと

658 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/14(木) 17:58:43 ID:qWuIXLkR
ハリオンの胸にサラシ巻いたら、歩くたびにミリミリ音がして
最高の瞬間に、ババーンブルンブルン…になりそうなヨカン

659 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/14(木) 19:16:31 ID:OpedS4Td
>>657
さるまたなのですかね
暴れん坊将軍のめ組が装備してそうな奴
男っぽい衣装のヒミカもいいけど、ちゃんと浴衣着ても似合いそうだ
絵になるぞヒミカ

>>658
想像するのは危険だ
鼻血が止まらなくなる  _○□=

660 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/14(木) 21:22:16 ID:Ksb9/iex
猿股や股引を履いているの想像するのはなんかヤダ。
一心太助が履いているのは股引で、猿股は下帯の上に履くもの。
太鼓を叩くときに履いているニッカボッカみたいなのはたっつけ袴

661 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/14(木) 22:42:09 ID:XIWiqZE/
侵入者を取り押さえるのは、
「いて、いててっ、ちょ、まっった。ごめんやめてゆるしてっ」
刺股。

662 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/15(金) 07:33:20 ID:wJkGQNJZ
イオ「ヨーティアさま、ハナビ打ち上げ装置、準備完了しました」
ヨーティア「うむ、それじゃあやるか。3,2,1……」
エスペリア「なんでわたくしがこんな目に……今頃はユートさまと屋台を冷やかし倒す筈でしたのに……」
ヨーティア「文句言いなさんな。これを知ったらユートが褒めてくれるさ……0!」
エスペリア「ピクッ……エレメンタルブラストッッッ!!!」

光陰「おーやるなぁ。銀冠(ぎんかむろ)じゃないか」
悠人「…………誰か一緒に打ち上げられてないか?」orz


何故か珍しくヘリオンの祭り展開が思いつかない……

663 名前:Deja-vu :2005/07/15(金) 13:09:30 ID:W/16wl7E
―――神木神社の、とある夏の日。

「二人でこうしてお祭りに来るなんて久しぶりだね、お兄ちゃん。」
「ああ、去年もその前の年もバイトが入ってて来れなかったもんな。」

どんっ。「おっと」

「うわわっ!ごっごめんなさいっ!!」
「あ、いや、こちらこそ...」
返事も聞かず、カラコロと軽快な音を立てて逃げるように走り去る人影。
その、たなびくツインテールをじっと見つめる悠人。
「――お兄ちゃん、知ってる人?」
「ん、あ、いや...何だかちょっと懐かしい気がして」
「ふ〜ん...、あ、お兄ちゃん、見て見て!今年は女の人が太鼓叩いてるよ」
勇ましくやぐら太鼓を打ち鳴らしているのは、法被姿にきりりと鉢巻を巻いた少女であった。
短めの髪の毛を,燃えるように紅く染め上げている。
「うわあ〜、かっこいい!私もあんな風になれたらなあ...あれ、どうしたのお兄ちゃん?」
うっとりとやぐらを見上げる佳織の傍らで、がっくりとくずおれる悠人。
「...い、いや、何だかちょっと脱力しちゃって」

「あの、大丈夫ですか?」
掛けられた優しい声の主を凝視する悠人。
声の美しさとは裏腹に、その少女はいかつい黒の覆面を被っていた―――。
「それはあんまり違和感ないって言うか...そのまんまじゃん」
謎の呟きとともに再び崩れ落ちる悠人であった。

664 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/15(金) 13:24:58 ID:Te5yU6xG
>>658を見て久しぶりにバリブルーンを思い出した漏れ30over orz

665 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/15(金) 16:11:09 ID:qPzzOG8b
>>663さん
一度目に読んだ瞬間「いかつい」の係る場所を間違えて、
「声とは裏腹にいかつい少女」を想像してしまいました……λ...月輪の太刀一丁オネガイシマス


666 名前:お祭り出店広場外れにて1/3 :2005/07/15(金) 16:18:00 ID:qPzzOG8b
祭会場の片隅に建てられた小屋のそばに、白い装束を左前に着て天冠をつけ長い黒髪を下ろした少女の姿があった……
「ほ〜らほら、怖いでしょう〜? ……はぅ、練習も飽きちゃいますよぅ……
お客さんは来ないし、蚊には咬まれちゃうし……もうヤダぁ……」
小屋の壁には『お化け小屋』の文字があったのだが、いかんせん目立たなさ過ぎた。
少女、ヘリオンがちょっと向こうに目をやれば、堤燈が風情ある様子で辺りを照らし、太鼓の拍子に露店の喧騒が胸を打つ。
「楽しんでもらおうって、出店参加にしたのに……」
人を驚かせるなんて悪い事だから罰が当たったんだろうか。
お化けの変装をした雰囲気そのままに、ぽつねんとその場に俯いて佇む。
時間からすると、そろそろ最大の盛り上がりを見せる花火が始まってしまう。
そうなればもうこんな所に寄ってくれる人も居なくなってしまうだろう。
じわじわと胸が締め付けられる心地がして、耐え切れなくなったように目に涙が浮かんできた。
いけない、と目を袖で拭おうとしたその時、背後で草が踏み分けられる音が響く。
反射的に振り向いた瞬間にすぅっと一筋の水滴が零れ落ちるのが分かったが、
すぐにそんな事は頭から吹き飛んだ。近づいてきていた見知った人物が、
まるで幽霊でも見たように目を見開いて硬直していたからだ。
紙袋を片手に持って、もう片方の手は微妙に開かれたまま体の横に下がっている。
「ゆ、ユートさまっ? えと、あの、な、何でもないんです、目にごみが入っちゃっただけでっ」
ぐしぐしと目元を擦った後ぱたぱたと小走りに悠人の元に近づいた所で、ようやく悠人がほっと息をついた。
「ヘリオンだったのか……薄暗かったから分かりにくくてめちゃくちゃ驚いたぞ。
白装束に髪まで下ろしてただでさえ雰囲気が出てるのに、
振り向きざまに涙まで流すなんて反則だって。何か、怖いだけじゃなくって心臓が飛び出るかと思った」
恐怖にしては赤らみかけた顔を誤魔化すようにまくし立てる。

667 名前:お祭り出店広場外れにて2/3 :2005/07/15(金) 16:19:42 ID:qPzzOG8b
「驚いて下さったんなら大成功なんですけど、思ってた驚かせ方じゃなかったんで複雑です……」
「大成功って、どう言うことだ? あ、そうかこれか」
小屋の文字を見て、申し訳なさそうに頬を掻きながら続けた。
「何処で店を出してたのか探してたんだけど分からなくってさ。
ヘリオンが居るのが分かって、ここがそうだったんだって今思った」
店を探してくれていたという言葉に、一瞬にして落ちこんだ気分を吹き飛ばされはしたのだけれど、
いくら悠人が鈍いとは言え、探していたこの場所が見つからなかったというのなら、
やはり普通のお客さんは来そうにも無かったのだろう。店の場所を決める眼が足りなかった事に、
ヘリオンはかくんとうなだれて溜息をつく。ところが、そこで何かに気付いたようにあれ、と首を傾げた。
「あの、それじゃどうしてユートさまはこちらに来られたんですか?」
ああ、と頷きながら周りを見回して、空へ向かって指差す。
「花火を見るのに、ちょうどこの辺が穴場なんだよ。
明るすぎないから良く見えるし、まぁその、人もあんまり気付かない所だし」
ヘリオンを気遣うように言葉が濁されたものの、少しばかり苦笑いが滲んでいた声に気付いて、
「そうですよね、こんなところには幽霊くらいしか居ませんよぅ」
と、唇を軽く尖らせながら頬を膨らませた。自分の間違いを訂正するように首を振って、
空を指したのとは逆の手に持った紙袋を悠人はヘリオンに向かって差し出す。
「あー、そんなつもりで言ったんじゃないって。ほら、これでも食べて休憩にしないか?
もうすぐ花火も始まるし、せっかく会ったんだからヘリオンも特等席で見よう」

668 名前:お祭り出店広場外れにて3/3 :2005/07/15(金) 16:22:08 ID:qPzzOG8b
「え……」
受け取った紙袋の中身は、ハリオンの屋台のヨフアルだった。
ぱちくりと瞬いている間に、悠人はさっさと良さそうな場所に座り込んでしまっている。
一時的に混乱していた頭が落ち着いてきた所で、再び状況を把握するにつれてかぁっと顔が火照っていく。
そんなヘリオンの様子も知らずに悠人は軽く振り向いて、こっちだと手招きまでやりだした。
「いいからいいから、頑張ってたご褒美だと思って来たらいいよ」
「は、はいっ。今行きますっ」
ちょこちょこと傍まで足を進めてヘリオンは同じように腰を下ろす。
「失礼します、えと、ユートさまも召し上がって下さいね」
「ん、さんきゅ。幽霊役お疲れさん」
かさかさと袋からヨフアルを取り出して、一つを悠人に手渡し、もう一つを取って口に運んだ。
味が分かるような分からないようなという緊張感を抱いたまま二口目を食べようとした時に、
悠人がそっと空を指差すと、地上から上っていく光がヘリオンの眼に入った。
距離が近いために、ぱぁっと広がる光と同時にどーんとお腹に響く音がやってくる。
「ふわぁ……」
光と音に呆然としているヘリオンの隣から、それでも耳に心地よい声が届く。
「たーまやー」
「……?」
花火が上がったときの掛け声なんだと、にやりと笑ってもう一度地上から上る光を指差す。
「せーの、でな」
「はい……」
二度目に重なった掛け声は連発で上げられた花火の音にも重なって、
互いの耳に届いたところで静かにかき消えた……

669 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/15(金) 16:38:47 ID:W/16wl7E
てゆーか、こんな幽霊なら全然怖くないと思う。萌え転がりますよw
あ、そーだ、驚いたフリをしてそのまま押し倒s(ディバインインパクト

670 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/15(金) 23:36:34 ID:xprwzwye
>>662
人間大砲?いや、スピリット大砲かw
それにしても冷かし倒すって、エスペリアさん・・・
>>666
ヘリオン健気だ、ええ子や
俺も押し倒しt(居合いの太刀×4

671 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/15(金) 23:38:54 ID:6IWGUzmo
光陰が年少組向けの店をやってそうな。

672 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/15(金) 23:47:49 ID:lucjWbKU
>663
9時のニュースをお伝えします。
毎年恒例神木神社の夏祭りが今年も盛大に執り行われましたが、会場内にて黒い覆面を被った不審人物が多数の人によって目撃され、
祭りの警備に当たっていた警察官が調べにあたったところ、男性ひとりが地面に膝を突き倒れているところを発見されました。すぐ傍にいた、
覆面女性は意味不明の言葉を発し、羽を広げて男性を抱えて飛び去っていき警察は行方をプツン 「あーあ。はぐれてどこ行ったのかと思ったら。
探しに行かなきゃ。メンドくさい」

>668
会場の隅。誰もいない。テラー食らうなら今のうち。

そして、いい雰囲気を漂わせる二人。ぴくりと触れたお互いの小指。絡まる視線。いつしか……「あれー? ヘリオン。ヘリオンーどこー?」
「ヘーリオーン」「どこいってんのかしらね。小屋ほったらかして」「そのへんの草むらじゃないですか〜?」「犬じゃないんだから」

>662
そうだっ体を張ってこそラキオス最強の壁ってもんだ。「なぁ悠人。あの混じった金色ってさどっかで見覚え無いか?」「ん、そうか? あれ、なんかしらんけど、
白い羽根が振ってきたぞ」 GAME OVER?

673 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/16(土) 00:29:42 ID:8SB6t3Uc
>>663
覆面に着物……シュールですねw
でもそのままウイングハイロゥ広げたらうなじとか割れた裾とかそれはもう大変な事にハァハァ

>>666−668
「いちま〜い、に〜ま〜い……」
ヤバイ、うるうると涙目で見上げられたら思わず井戸の中に押し倒しそうだハァハァ

>>672から連想
「ハイ押さないで押さないで〜。あ、そこの覆面さん、それ以上は立ち入り禁止ですよ」
「……何やってんだい?メダリオ」
「ああこれはミト姉。今日はこの神社で人員整理のバイトなんですよ。お、浴衣姿、いいですね〜」
「バッ、バカッ!……あ、あんまり見るんじゃないよ」
「いえいえいえとても良く似合ってますよ……ところで今日はまたどういう風の吹き回しですか?」
「コア……もとい、テムオリンのお供さね。しっかしちょっと目離した隙に一体どこへ……」
「もしかして……迷子、なんですか?」
「ああ、今頃タキオスが血相変えて探しまくってるよ。まったく見境がありゃしないったら」

≪ぴんぽんぱんぽ〜ん……只今賽銭箱の前で巫女と喧嘩しているお子様の御両親、いらっしゃいましたら……≫

「…………」
「…………」

≪ぴんぽんぱんぽ〜ん……只今水風船と間違えられて吊り上げられた目玉の保護者様、いらっしゃいましたら……≫orz


674 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/16(土) 09:23:02 ID:6AJ/5fyO
>>673
「ったく、何やってんだよ、時深」
放送の「巫女」という言葉にまさかと思って行ってみれば案の定、というわけで時深を回収して説教しながらあるく悠人。しばらく歩いていると、何やら揉め事に出くわした。

「やぁだーっ、ントゥたん連れて帰るーっ!」
「いけません。わかってるでしょうに」
風船釣りの屋台の前で青っぽい髪の幼い子が駄々を捏ね、年上と思しき女性がたしなめている。
「そういや、なんかそんなことも放送で言ってたっけ」
そちらの放送には心当たりがなくすっかり忘れていた悠人が呟いたその言葉に反応したかのように、幼い子がくりっと悠人の方を向いた。その子の瞳が見開かれたたと思った瞬間、
「パパーっ!!」
女の子は悠人に飛びついて来た。
「ンギューッ!」
「ぐえっ!」
二つの悲鳴が上がる。押しつぶされた目玉のような何かと、女の子が持っている杖のようなものが鳩尾にヒットした悠人だ。
痛みに呻きつつも悠人はその子を観察する。悠人をパパと呼ぶのはオルファしか心当たりがないのだが、オルファじゃあない。青い髪だがネリーでもシアーでもない。
「パパー、時深‥ちゃんがね、ントゥちゃん連れてっちゃだめってゆーのよー」
人違いか……さて、どうしたも……ん? 時深!? 見知らぬ女の子の口からどうして時深の名前が出てくるんだ?
驚いた悠人が顔を上げると、そこには蒼白な顔色の時深の姿があった。
「時深? ……って、えっ!?」
慌てて振り返ると、そこにも時深の姿が。と、こちらの時深もはっと驚いた顔をした。
「時深が二人!?」
「えっ!? えっ!?」
悠人と女の子が二人の時深を見比べて戸惑う。と、凍り付いていた二人の時深が動き出し、
「クリティカル・ワン!」
「クリティカル・ワン!」
悠人と女の子の意識は闇に落ちた。

675 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/16(土) 09:24:50 ID:6AJ/5fyO

 二人の時深は極力相手から目を逸らしつつ、悠人を、女の子を、それぞれ回収、脇に抱えて逆方向に駆け出して行く。
後には、ただただ呆然とする風船釣り屋台の親父と、
「んきゅ〜」
寂しげな声を上げる目玉のような何かが取り残された。

 悠人を小脇に抱えて疾走しつつ、時深は思考をフル回転させる。
あれはやっぱり……わたし、なんでしょうが……それにしては解せませんね。
そう、『時詠』・『時果』・『時逆』の力で時間を移動することができるとしても、それには危険を伴う。幅が大きければ大きいほど。そう、所謂タイムパラドックスを生む危険だ。
自分に覚えが無い以上、あれは未来の自分だと考えるのが妥当だが、今の自分がわかる程度の危険が未来の自分にわからないはずはない。そもそも、未来の自分なら、この時間にこの場所に自分がいることぐらいわかっているはずだ。
「まさか……」
ふと過ぎった疑念に思わず声が出る。そう、あまりに「まさか」すぎて俄かには信じ難いが、それならば説明がつく部分もある。
並行世界。あらゆる選択肢で枝分かれして多重に存在する世界群。それは木に例えられるだろう。幹から無数に枝が別れ、枝から枝が分かれ、枝から葉が生えている。
もし、並行世界が存在するとしたら……他の並行世界との行き来は可能かしら?
自らに問うてみる。可能性はあると言わざるを得ないだろう。
危険…というより不都合すぎるから大きくは移動できないにしても、タイムシフトで微少な逆行は自分にもできる。
時間を遡るということは、いわば、葉から幹の方へと移動するようなものだ。ならば、一旦遡ってから別の選択肢の未来へ時間を進むならば、並行世界への移動も可能と考えられる。
と、ここまで考えて気づく。何も時間を行き来する必要はないのかもしれない。時間軸が相対的に零であれば、並行世界間の移動は「渡り」と同じという可能性もあるのだ。

676 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/16(土) 09:26:16 ID:6AJ/5fyO
「なんということでしょう……」
無数のテムオリンに囲まれるという悪夢のような情景が浮かんでしまってぞっとする。
「ま、まぁ、そうと決まったわけではないですしね」
もう随分走ったことに気づいて足を止める。
「それにしても……あの女の子、悠人さんのことをパパと呼んでましたね。スピリットのように見えましたが……青い髪……アセリア? セリア? まさかネリーやシアーなんてことは……何か腹が立ってきましたね」
瀕死の悠人の頭をゴスゴスと扇子で小突く時深であった。


わけわからんことになった上に落ちなかった。スマン orz

677 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/16(土) 12:48:36 ID:46F6Albl
>>674-676
「ふむ、これは興味深いね。神木神社というのは、所謂時間と時空、律を結ぶ接点という訳か」
「……ヨーティアさま。こんな木陰で覗いてないで、出て行かれれば宜しいのでは?」
「まあ待てイオ。これは俺自身の意思だ。誰にも止められんよ」
「!!!」
「相変わらず硬いことをいうね。せっかくこうして会えたのにさ」
「ふむ、そうだな。無粋なのは性格だ、許せ」
「まあいいさ。ところでどうだい、ズボラなユートでも、ちゃんと掴む未来もあるようじゃないか」
「……ああ、そのようだな」
「はっきりしない言い方だねぇ……口元が緩んでるぞ」
「ふ……お前には敵わないな。どうだ、我々も……」
「我々も……なんだい?」
「…………口元が緩んでるぞ」
「あ、お二人ともどちらへ?……行かれてしまった…………」

ひゅるるるる〜…………どんっ!ぱらぱらぱら……

「……そうですね、私も楽しみましょう。折角のお祭りなのですから……」

ぷきゅ。
「ん?何か踏んだような……目玉?」orz

678 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/16(土) 13:51:01 ID:CuLVA6nr
>>677
なにげにクェドギンが幸せっぽい!?

679 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/16(土) 15:30:50 ID:2caF9ft+
>>676難解作品乙。

なるほど、つまり神木神社に行けば自己増殖した時深による
修羅場属性ゼロのハーレムルートが可能である、と。メモメモ
おお、なんて素晴らしいんだ、右を向いても左を向いても時深・・ちゃん!


680 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/16(土) 18:42:15 ID:xZtVouIo
ハリオンの浴衣は谷間がすごいんですよ…(ボソッ

681 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/16(土) 23:41:31 ID:7lDFrusV
>>679
沢山の時深さんって、その周辺だけ凄い平均年齢が上sy(スォードダンス
コアラ様も加われば○周期加算しm(神々の怒り

>>680
浴衣ってノーブラかな?
やばい、脳内麻薬が・・・

682 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/17(日) 00:46:03 ID:Kts+4VCe
という事はハリオンは歩くたびにたゆんたゆんんと揺れるんだろうな
擬音付きで

683 名前:夏祭りセリア :2005/07/17(日) 04:04:08 ID:i8SVtGEg
「……ふう」
案内所、と大きく書かれた天幕の下。
迷子放送を終えたセリアは、一つ疲れたような溜息をついた。
ぱらりと落ちてきた後ろ髪を無意識に弄り出す。
「え〜?そうなの〜?」
「それでさ、さっき目玉みたいな不思議な生物が……」
目の前を、楽しそうにカップルらしい若い男女が通り過ぎる。
両手に一杯屋台物を抱えながら、それでもしっかりと少年の腕にしがみついている少女。
幸せそうな笑顔。その頬についた綿あめを、優しそうな彼がそっと取ってあげていた。
「はぁ……」
戦いを忘れた空間。平和そうな光景なのに、何故か酷く物足りなく感じる。
自分だけ取り残された感覚。無理矢理ハリオンに着せられた藍染めの浴衣が今は落ち着かなかった。
「さて、仕事仕事」
つまらなそうに呟く。こつん、と爪先が机に当たり、拍子に下駄の鈴が小さく鳴った。

「よっ、セリア。探したぞ、何してるんだこんなとこで」
「ユっ、ユートさま?!…………何って仕事です、し、ご、と」
突然覗き込んできた顔に、一瞬驚き、そっぽを向く。
こんなとこ、とか言わないで欲しい。自分だって好き好んでこんな事をしている訳じゃないのに。
「仕事〜?冗談だろ?折角のお祭りなのに。……そうだ」
「は?」
「いいから、抜け出そうぜ。ほら、早く。行くぞ!」
「あ、ちょ、ちょっと待っ……あっ!」
強引に引っ張られ、慣れない服装のせいか、よろけてしがみつく。薄手の布を通して伝わる温かい感触。
思わず見上げると、にっと笑う顔が驚くほど近くにあった。
「よし、はぐれないようにしっかり掴まってろよ。セリア、どこか行きたいトコあるか?」
「どこって知らな……あ…………………………綿、あめ」
「オーケー。楽しもうな」
本当に、楽しそうな笑顔。気づけば、素直に頷いていた。
任務、放り出している筈なのに。そう思っても、浮かれ出している心を何故か止める事が出来なかった。
大きく広がった襟足から、真っ赤に染まった首筋に気付かれはしないだろうかと心配になる。
さっ、と隠れて前髪を整えた。うん、大丈夫。からころと、響く鈴の音がなんだかとても小気味良かった。

684 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/17(日) 16:29:16 ID:V5mXGeVI
え?あれ?この後のラブラブ話は?

685 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/17(日) 17:44:57 ID:FqCQcqZk
「よし綿飴だなっ」
威勢良く啖呵を切って、肩で風を切るようにセリアの前を突き進むユート。
あれ? こんなに格好良かったっけ。
一瞬そんな思いが浮かぶも、鈴の音を響かせながら悠人の三歩後ろをしずしずと従い歩くセリア。

「よーし連れてきたぞー」
「あ、セリア。ごめんね。後で埋め合わせするから」
着いた先は一件の出店。ちょっと拝んで、脱いだ法被をセリアに手渡してくるのは赤い髪に金魚柄の浴衣姿のヒミカ。
からんころん。
楽しげな二人の影は人のさざ波の中へ消えていった。


「あ、おねえちゃんわたあめふたっつちょーだい」
…………これでもか、これでもかっ!! と割り箸も折れんばかりに輪を描くセリアの手は音速を切り裂いたっ!!

「すごぉーい。おねえちゃんありがとー」
巨大綿飴を受け取った少女はきゃっきゃとはしゃいで駆けていった。

甘いだけのはずの綿飴。込められた真実の味を、遠い夏の日の記憶を、少女はいつか思い出すのだろうか。


_| ̄|○ セリアスマソ。真夏の夜の夢だと思ってくれい。

686 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/17(日) 20:16:58 ID:ZYzr+d45
「あら〜、ヒミカさん、楽しそうですね〜?」
がしっ。二人だけの甘い時間を満喫しようとしたヒミカは、がっしと肩を叩かれて硬直した。
「ハ、ハリオン…………違うのこれは」
「急にいなくなったと思ったらぁ〜、んもぅ、忙しいんですからぁ〜#」
「ちょ、ちょっと引っ張らないで……あああぁぁぁ……」
「ん?あれ?おかしいな、さっきまで隣にいたのに」
浮かれてうっかり逃亡してきた現場の前を通り過ぎようとしたのがまずかった。
拉致され、二人の屋台お菓子屋さんへ強制職場復帰させられるヒミカ。
取り残された悠人が、事態も掴めずに首を捻っていた。

「あ、ユートくん!偶然だね♪……これも運命かな?」
先程国王命令で通りすがりのヒミカに綿飴作りを押し付けたレスティーナ改めレムリアが、
ぬけぬけと捏造された運命を調子よく語っていた。orz

687 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/17(日) 22:06:08 ID:rhC1gqtq
「うふ、ふふふふふふ……ようやく見つけましたよレスティーナさま……」
何かの爆発に巻き込まれたようにこんがりと焦げた影が、
事態を把握し切れていないまま腕を引かれる悠人とレムリアの前に立ちふさがった。
「私をヨーティアさまの実験台にするだけでは飽き足らず、
色々な者に狼藉を働いておられるようですね……いえ、それは構いませんが」
いいのかよ。と心の中で突っ込むことでようやく我に返った悠人が改めて人影を見る。
隣に立っていたレムリアの正体を知っているスピリットといえば彼女しか居まい。
「ですがっ、当初の予定通りユートさまとの屋台巡りのために、彼はここに置いていって頂きますっ!」
ぶぅん、と手に持った槍を一振りするのと時を同じくして純白に光るハイロゥが、
全身を覆う炭と煤を剥がし落としていく。果たしてお焦げの中から現れたのはエスペリアであった。
気合を発した途端に、トコトコトコトコ……と軽快なフットワーク音を響かせながら、
獲物を逃がすまいと瞳に炎を宿してレムリアに迫る。だが、しかし。
「うぁぁぁっ!」
すい、と身を引いたレムリアが逃げ込んだ先は、有ろうことか悠人の背後であった。
「ユートくんっ! ……何てことするのっ、許さないんだから!」
『……』
ボロ雑巾のように転がった悠人と、立ち尽くすエスペリアが共にレムリアに視線を投げかける。
「これでも……喰らいなさいっ」
呆然としか言いようがない反応を返すエスペリアに向かって突進したレムリアは、
荷物の重箱の中に詰められたコロッケをその口の中に捻じ込む。
数秒の後に崩れ落ちたエスペリアを見て、その味覚が破壊されていない事を祈りながら、
悠人はすたすたと近づいてくるレムリアに対して、また、先ほどから自分を連れまわそうとする面々に対して、
今まで目にしていたものを思い返しながら静かに思考をめぐらせた。
――そんなに俺だけに拘らなくっても、このお祭り空間には一杯俺が居るのにな……――

688 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/17(日) 23:11:26 ID:a06SMSRE
>>687のユート
「隣のユートは赤い」のですよ
いや、青いのかも

689 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/17(日) 23:58:36 ID:FqCQcqZk
一杯の悠人を使ってみんな「ユート君ブロック」

690 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/18(月) 00:27:17 ID:O994kcaU
ずるずると引っ張られていく悠人を、冷たく見下ろす視線があった。
「…………」
身軽にも鳥居の上に立ち、無断で千切った神木の葉を口に咥え。
「ぴぷぷ〜、ぴぷぷぴぷぷぷ、ぴぷぷ〜♪」
ナナルゥは、祭囃子に合わせて草笛を吹いていた。

「………敵、発見」
悠人の隣を歩く影が完全に背中を向けた事を確認し、懐に手を入れる。
少しはだけた浴衣の襟が軽く緩み、危うく零れそうな豊満な胸。
その谷間から取り出したのは、本殿から失敬してきた一本の破魔矢だった。
「射程圏内……行きます」
とす。
瞬間。目にも止まらぬ速さで投擲されたそれが、標的の後頭部に突き刺さる。
音も立てずに崩れ落ちる姿を確認し、
「……怨み、晴らします」
初めてナナルゥは薄っすらと笑った。時代劇の見過ぎだった。orz

691 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/18(月) 08:52:28 ID:83FGysAG
仕事人ナナルゥかっこいいな(笑
できれば今度は三味線の糸d(後頭部に破魔矢直撃

692 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/18(月) 09:57:24 ID:hmuFiWrP
>>690さん
何食わぬ顔で万引きするとは……恐るべし。
いや、ま、売り子さんがふと気付けば受け取った覚えのない代金が屋根裏から降ってくる……かも?

693 名前:お祭りとある屋台にて1/3 :2005/07/18(月) 10:03:50 ID:hmuFiWrP
「あらあら〜、ユートさまちょうど良いところに〜。ちょっとこちらに回ってきてくださいな〜」
砂糖の甘く焦げる匂いが漂う小ぶりな屋台に出来た黒山の人だかりの向こう側で、
行列に圧倒されるように呆然と立っている針金頭を発見したらしいハリオンの声が響いた。
何だか普段よりは慌てたように聞こえなくも無い響きを持った呼び声に、
正面の人ごみを避けて悠人は急いで屋台の脇から売り子側へと潜り込む。
すぐに、この大量のお客をたった一人で捌きながらヨフアルを焼いている浴衣姿のハリオンの背中が見えた。
「うわ、大丈夫か……いや、そうじゃないから呼んだんだよな」
「ええ〜。お手伝いをしてくれてたヒミカが太鼓を叩きに行ってからぁ、もうずっと大変でして〜。
はいどうぞ、お待たせしましたぁ〜。……ふぅ。少々お待ちくださいねぇ〜」
脇目も振らずにヨフアルを袋に詰めて、お釣りと一緒に商品を渡した後にようやくハリオンが悠人に向き直る。
「ヒミカも仕事だからなぁ。それで、何を手伝えば……」
と続けようとした悠人の口が、そのまま開きっぱなしで止まった。
視界の端に映った人だかりの構成員の一部に心からの同意と殺意を送る。
「ちょ、な、なんて格好してるんだよ……っ」
「えぇ〜? 暑いですから、こうしてるとすっごくらくちんなんですよぅ〜?」
忙しさを証明するように軽く息をきらせ、顔色はすっかり薄紅に染まり、
ヨフアル焼き器の鉄板と人の熱気にあてられて上気した肌も汗にまみれて、
浴衣が身体の線をはっきりと示すほどに張り付いている。さらには浴衣にこもる熱を逃がすつもりか、
その豊かな胸元が盛大に緩められていて、出来上がった谷間が惜しげもなく周りに晒されてしまっていた。
呼吸で上下する胸に浮かんだ汗がつつぅっとその隙間に流れ込んでいくのを目の当たりにしてしまい、
視線を逸らす努力はしつつも無駄に終わっていることに葛藤を覚える悠人をよそに、
「それじゃあ、ユートさまには生地を作ってもらいますね〜。そろそろ足りなくなりそうで困ってたんです〜」
何も気にしないようにハリオンは材料置き場から一通りのものを運んで悠人の前に用意する。
それなら、なるべく自分も気にしない方が良いんだと悠人は半ば諦めつつ泡だて器を手に取った。

694 名前:お祭りとある屋台にて2/3 :2005/07/18(月) 10:04:20 ID:hmuFiWrP
だがしかし、ハリオンが『よいしょ』と抱えていた材料を鉄板の横に置かれた調理台に置いた瞬間に、
反動でたゆん、と胸が揺れたのと同時に人だかりからどよめきが洩れる。
血管をこめかみに浮かべた悠人が材料を混ぜている最中に横目で見ても、
ヨフアルを型から外せばたゆん、袋に詰めればたゆん、相手に袋を渡せばたゆんたゆん。
極めつけには最後に頭を下げると胸元から零れ落ちそうに……
「ほら、ハリオン! 生地が出来たから! 接客は俺がやるからハリオンは追加を焼くのに専念してくれ!」
「あらあら〜? そうですかぁ。それじゃあどんどん焼きますね〜」
異常なまでの早さで力強く生地をかき混ぜ終え、だらしなく鼻の下を伸ばした客その一の前からハリオンを退かせて、
手早く袋にヨフアルを詰めていく。おそらく、ハリオン自身に注意してみても、
『暑いんですからぁ、しょうがないじゃないですか〜』などと返ってくるだけに違いない。
ヒミカが離れてから忙しくなった、という言葉の意味を正確に捉え直して、
今はいない彼女の代わりを務めるべく悠人は客の一部の層に向けて注意深く視線を向けた。
そうして客の動きを見定めると、きっとヨフアルではなくハリオンだけが目当てだと思われる客が良く分かった。
混雑の原因となっている、買うときにも受け取るときにもわざわざたっぷりと時間をかけようとする客がそうだった。
「はい、お 待 た せ し ま し た」
鉄板の熱と湯気に煽られて玉の汗を浮かべているハリオンにでれでれと見惚れている客その二にヨフアルを突きつけて、
「あ り が と う ご ざ い ま し た」
有無を言わせないにこやかな笑みで送り出す。長年のバイト生活で培われた業であった。
悠人の『接客』で行列が滞りなく進むようになると、残りのお客の大半は普段からハリオンが手伝う店の
常連のおばちゃん達であるらしく、邪魔にならないくらいにハリオンに一言、言葉をかけて買っていく。
満足げにヨフアルの受け渡しを続けていた悠人であったが、労いや男性陣への愚痴に加えて混じる、
助け出すように接客に移った悠人への冷やかしには気恥ずかしさを止める事が出来無かった。

695 名前:お祭りとある屋台にて3/3 :2005/07/18(月) 10:08:35 ID:hmuFiWrP
「ありがとうございましたっ……。よし、これでちょうど売り切れか」
「はい〜、完売御礼ですね〜」
悠人が最後のお客を送り出し、ハリオンは何も残っていない鉄板と、
空になった生地を入れていた大鍋を誇らしげに悠人に見せる。にやりとした笑みと、
ニコニコとした笑顔が互いの喜びを増幅させる心地がした。
忙しさの中では使う機会も無かった椅子に、とすんとハリオンが腰を下ろす。
「ふぅ、ちょっと疲れちゃいましたねぇ〜。あぁ、そうですぅ〜、ユートさま、ちょっとこちらへどうぞ〜」
そのままの体勢で、ぱたぱたと手招きするハリオンに導かれるままハリオンの前に移動して、
「そうそう、それでぇ、少しかがんでくださいな〜」
悠人が軽く腰を落とす。何をするつもりなのかこの瞬間まで想像できずに、
ただ働いている最中は気にならなかった露出が目の前にあることがようやく意識された。
即座に頭に血を上らせていたために、ハリオンの次の行動への対処も何も出来ないまま、
「ふふ〜っ……えいっ」
伸ばされたハリオンの腕に頭を抱え込まれて、直前まで目に入っていた胸の中で『なでなで』されていた。
「背伸びもできないくらいに疲れちゃいましたから、今はユートさまがかがんでいて下さいね〜。
お手伝いしてくださって、ありがとうございました〜」
「んむ……っ! ……! ……っ」
 下手に動けば余計に触れる事になるということにも気付かずに、
ほとんど動けないくらいに抱えられた腕の中で真っ赤になってもがく。火照った顔にも劣らず温かな肌の感触、汗に濡れているはずなのに

不快ではない甘い匂いを直に感じて、
だんだんと頭の中が白くなっていく。
「それから〜、お客さんに怖い顔をしたのはちょっぴりめっめっ、でしたけどぉ……ふふ、嬉しかったですよ、ユートさま〜」
「…………」
「あら〜?」
 その告白を最後まで聞く事が出来たのかどうか、くたりと脱力したまま動かなくなった悠人から確かめるのは不可能だった。

696 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/18(月) 12:14:42 ID:59gNW5aI
>>693
 エロい!エロいよGJ!
 そのヨフアル屋台に並んでいる大半はここの住人くさいがw
 隠さずとも俺もその一人d(フレンジー

 ほんとにザウスさんからお祭りディスク出てくれないかな
 シリアスな展開多いから入れるの難しいんだろうけど、EXの要領でやってくれんかな
 すぴたんまで待てないよ・・・

697 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/18(月) 12:17:54 ID:SSC81L87
夏祭りイイ!!
でも最近祭りに逝ってないナァorz

698 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/18(月) 16:29:08 ID:IGrAN6zH
>>693−695
汗にまみれた豊乳ハァハァ……じゃなくて独占欲丸出しの悠人(笑
ハリオン嬉しそうだし、ファンタズマゴリアもお暑いですねw

無口なアセリアのほのぼのバニッシャアイス屋とか
クォーリンとエスペリアの大地の祈り救護班とか
神木神社の神主さんとか
誰か書いてくれないかなぁ、と人任せorz

699 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/18(月) 20:36:49 ID:aEgkzX1r
>693
流石ですね。
今年もたゆんをありがとう!(しかも大増量で
あ、俺も並ばなきゃ。


たゆん               たゆん
      たゆん   たゆん
(*´Д`)     たゆん

700 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/18(月) 22:13:35 ID:qERARmCf
>>693
ぅおうっ!
いつもより多めにたゆんしております!
いいなぁ悠人。ハリオン姉さんの胸で圧死出来るなら
それは男の夢と言うものではなかろうか?

701 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/18(月) 23:08:03 ID:NrIgC30a
λλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλ
λλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλλ
λλλλλλλλorz  終わっちゃうっ終わっちゃうよたゆんがはりおんたゆんが終わっちゃうぅぅっっ
            サ   せめてハリオンの汗入りヨフアルを…………っ!
            イ    
            コ
            ウ
            ビ

 

702 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/19(火) 00:07:15 ID:40/etgNN
ネタ元、>680さん、>681さん、>682さんに多謝。
まずは恒例もといお約束の……

    ヽ)/
  ∠´ ハ`ゝ
  彡//ノハハ>∩
  ゞ(リ ゚ -゚ノ!彡  おっぱい!おっぱい!
   <´ii ⊂彡    たゆん!たゆん!
   U |.Tii<   
    <_ノ_jイ_ゝ

……ご清聴ありがとうございました。

>>696さん
――サーギオス制圧、記憶を封じられた中での束の間のユメ――
「永遠のアセリア お祭りディスク」……シリアスものになってしまいそうです……

>>697さん
普段適当に通る神社やらが異常に広く感じられる雰囲気がイイ! ……行く前に終わっていましたがorz

>>698さん
「ん、ユート、これ」
「くじを引けって? ははあ、当たりなら何本も貰えるんだな。よっと……\?」
「すごい。大当たり……ん、いく。紡がれる言葉、そしてマナの振動すら凍結させよ……」
「えっ、ちょっと待……今Sスキルはビームg(vanish!!」

703 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/19(火) 00:07:50 ID:40/etgNN
>>699さん
今年は「見てるだけ〜」では済まなくなってしまっておりました。

>>700さん
ハリオン姉さんの胸は世界を救います……
男の夢がいつしか全人類の夢になりますように。(ナ、ナンダッテー

>>701さん
とんでもない隠し味に乾杯です。直接生地の中に垂らすのは菓子職人ハリオンとしてはアウトでしょうけど、
焼きあがったモノに弾みで付着した場合は……数個に一つはプレミア付きに。

704 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/19(火) 00:50:48 ID:HJbxhp8z
>703
>全人類の夢
Ka・T・L・Hi・He「………………」

705 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/19(火) 01:23:36 ID:cUTHB9Su
Ne・Sh・O・Ni・Nto「………………」

706 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/19(火) 20:39:23 ID:b5X1LkC3
  (((( ヽ)/))))
((((∠´ ハ`ゝ))))
((((彡//ノハハ〉))))
((((ゞ(リ;゚Д゚ ノ!))))   ガクガクガクガク
(((((<´ii Yliン,))))      ブルブルブルブル
 ((((U |.Tii< ))))    ……瞳の大きなヨウジョにまで睨まれてる……
 (((( <_ノ_jイ_ゝ))))


707 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/19(火) 21:50:52 ID:yA+7Fdkx
>>705
Ntoって ントゥタソ?

704,705のネタが微妙に分からなくて困った
ヘタレですまん

708 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/19(火) 21:54:31 ID:5hZcCeWP
『救護班』

「ん……しょ、と」
「あら?クォーリン、案内所の隣で何をしているのですか?」
「あ、エスペリアさん。お祭りですから怪我をする方がいらっしゃるかと思いまして」
「ああなるほど、それもそうですね。わたくしも何かお手伝いしましょうか?」
「いえいえ。エスペリアさんはどうかお祭りを楽しんできて下さい。ここはわたし一人で大丈夫ですから」
「……そうですか?でも、何かあったら呼んで下さいましね」
「ハイっ!行ってらっしゃいませ…………ふぅ、あぶないあぶない」
ぱらっ。

『コーインさま限定。キョーコさまお断り』

709 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/19(火) 22:52:18 ID:1CNTJUh5
>>708
クォーリンそれじゃ駄目だ、考え方が善人すぎる。
コウインだけが怪我するように仕向けるためにもっと策を練らなきゃ。

例えば今日子にヨフアルを食わせるとか。
    続き↓
ttp://etranger.s66.xrea.com/ss/short/archives/000296.html

710 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/20(水) 22:44:14 ID:JJ2id2iq
すっかり片付けが終わった神木神社。
「よしみんな、行き渡ったか?」
≪は〜〜いっ!≫
呼びかけに、元気一杯の声が返ってくる。
それぞれに満足そうな顔を見渡して、悠人は頷いた。
「それじゃいくぞ……点火っ!」
それを合図にオルファリル、ナナルゥ、ヒミカの詠唱が始まる。
「マナの支配者である神剣の主として命ずる……」
「マナよ、炎のつぶてとなれ……」
「マナよ、我に火球を与えよ……ファイアボールッ!」

ぱしっ……ぱっ!……パチパチパチパチ…………

マナの希薄なこの世界で、それでも最小限に抑えた火球。
三人の放ったそれが、皆が持つ紙縒りの先に次々と点火してゆく。
「わぁ〜〜〜」
「…………きれいだね〜」
そして、あちらこちらで漏れ出す歓声、嘆息。
閃光花火の光で浮かび上がる、それぞれの笑顔を見合い、互いに微笑む。
輪になった一同の間に、戦いでは決して見せない穏かな空気が流れた。

「ユートさん、“門”の準備、出来ましたけど……」
そっと時深が囁く。それでもその表情には、微かな名残惜しさが見えて。
「……もうちょっとだけいいだろ、時深。せめて花火が全部消えるまでは、さ」
「そうですね…………花火、消えなければいいのに……」

こうして巡った真夏の夜の夢。それは、淡い光に包まれるまで醒めることはなかった。

711 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/20(水) 22:48:42 ID:fLgvcErk
>>710
GJなんだけど、
花火の後片づけしようとしてうっかり残り火で炎上するエスペリア(PS版)を想像してワロタ

712 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/20(水) 22:50:38 ID:Zy8OEKqt
>>711
まぁエスは線香花火で死んじゃいそうだからなぁ・・・

713 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/20(水) 22:54:06 ID:4G+g2Jkp
そんなエスにはへび花火。

714 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/21(木) 01:03:11 ID:Y845cLmc
炎上するエスをアセリアがバニッシュ(PS2)
今度は凍死の危機

715 名前:祭りの後で :2005/07/21(木) 01:24:36 ID:s2zsEaAm
「…本当にどうするんですか?」
そっと時深が囁く。ただし、それはものすごく低い声だった。
「そんな事言われても…」
そう言いながら悠人が視線を向けた先には全焼した神木神社がある。
「ネリーが消すのが下手なのがいけないんだー!」
「オルファが火をつけたのがいけないんだからね〜っ!」
「ネリー、やめようよぉ・・・」
「ニムには関係ないし」
「ニムったらもう…」
隣ではすすだらけになった年少組みが喧嘩をしている、
どうやらヘリオンは火事に怯えて気絶してしまったようだ。
「エスペリアしっかりして!」
「ハリオン、早く回復を!!」
「はぃ〜、あーすぶれいやぁ〜」
「現状ではリヴァイブの方が適切だと考えられます。」
後方では必死にエスペリアの救助が行われている。
彼女は火事の原因のロケット花火が直撃しただけだったはずだが。
「どうするんです?」
時深がまた聞いてきた。本当は神剣の力ですぐ元の状態に戻せるのだが
それをあえて言わないで聞いてきている。
どうやらすでに閉じてしまった門の事も含めて嫌がらせをしているようだ。
「本当にどうしようか・・・」
すでに逃げた友人達の事を思い出しながら悠人は空を見る。
この先しばらくはスピリット達を養わなければならない事に
まだ気づいてはいなかった。
「ああ、星が綺麗だ」
悠人はただひたすら現実逃避するしか無いのだった…

「わたし、忘れられてるよお兄ちゃん…」

716 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/21(木) 07:18:25 ID:1z/pkm1S
>>716
「なぁエスペリア、まだ出来ないのか?」
「あ、ユートさま。あと少しですのでもう少々お待ちください」
「なぁ……」
「あ、ちょ、ちょっとユートさま、浴衣の裾を割らないで下さい……手元が……あんっ!」
「いいだろエス。俺もう我慢できない……ハァハァ」
「そんな、首筋は弱いんですから……あ…………っ熱!」
「っ!大丈夫か!ごめん、調子に乗りすぎた」
「あ、いいえ大丈夫ですこ の ぐ ら い。ちょっと指が赤くなっただけですから……あっ」
「ん……ちゅる…………」
「ユ、ユートさまきたないです……」
「いいからじっとしてろ……んちゅ……」
「はい……」

「……なんだかリヴァイブかけるの面倒臭くなってきちゃった」
「そうですね〜なんだか幸せそうな寝顔ですしぃ」

朝っぱらから変な妄想してしまった……orz

717 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/21(木) 10:52:12 ID:+BGZRDpc
>>715
後夜祭(?)乙
適切な判断をしてくれるナナルゥが大好きです
そしてキモウトが忘れられていたのは仕様に違いない
>>716
レス番号が激しく気になるが・・・ハリオンマジックの一種?
瀕死の重傷でありながら妄想できるエスペリアに乾杯

祭りが終わる気配がしないなぁw

718 名前:PINK☆VANISHER 1/6 :2005/07/21(木) 20:12:14 ID:e6w2NDtU
「来やがった!アセリア、頼むぞっ!!」部隊を後退させつつ、悠人が叫んだ。
「――ん。」アセリアと呼ばれた少女が頷き、彼の叫びに応じる。小さく、しかし力強く。

「―――紡がれる言葉。そして、マナの振動すら凍結させよ。」
蒼く、長い髪の少女が、そこにいる全ての者をあやすような声音で詠唱を始める。
「………アイスバニッシャ―――ッ!」
そして、少女の、いつもは静かな声が、僅かにトーンを強めた。

―――その瞬間。

彼女の手掌の、ほんの数メートル手前まで押し寄せていた炎が、簡単に、本当にあっけないくらい簡単に
見えない壁に阻まれた。行き場を失ったマナは、きらきらと金色の輝きを残しながら、天空へと還って行く。
――敵もまさか切り札の神剣魔法が、これほどたやすく阻まれるとは思っていなかったのだろう。
アセリアの向けた掌の向こうで、敵部隊が蜘蛛の子を散らすように退却してゆくのが見えた。
後に残った僅かなマナの風が、すらりとした少女の、まるでスカートのような戦闘服を、ひらひらとたなびかせる。


719 名前:PINK☆VANISHER 2/6 :2005/07/21(木) 20:14:30 ID:e6w2NDtU

「アセリアお姉ちゃん、かーっこいい〜っ!!」
小躍りせんばかりのはしゃぎっぷりでアセリアのもとへ駆け寄るのは、彼女を「姉」と呼び慕う、
まだ年若いレッドスピリット・オルファリルである。
「凄いよぉ!あ〜んなおっきな火をバッシーン!って消しちゃうんだから!」
「―――ルゥ。」
興奮冷めやらぬ様子の「妹」とは対照的に、「姉」はちらりとオルファを見やって小さく頷いただけであった。
たいして嬉しくも無さそうではあるが、いつもよりポーズを決める時間が長めなのは、
アセリアなりの感情表現かも知れない。
「いいないいなあ、オルファもあんな神剣魔法が使えたらいいのになぁ!ね、ね、アセリアお姉ちゃん、
オルファにも教えて〜!」
「―――オルファ、それは無理だ。」
ほんの少しだけ、ブルーの瞳に困惑の色を浮かべて、アセリアが答えた。
「え〜っ?つまんないの〜!」オルファが口をとがらせる。

「ふふふ、我がままを言ってアセリアを困らせてはいけませんよ、オルファ。」毎度の如く、
もう一人のオルファの「姉」が穏やかに微笑みながらやんちゃな「妹」を諭した。

「やれやれ、エスペリアも大変だな。」
傍目には、本当に血が繋がっているのではないかとも思われるような少女達のやりとりを、
この時の悠人はほほえましいものに見つめていた。


720 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/21(木) 20:16:44 ID:LDVJP7CV
一応支援。

721 名前:PINK☆VANISHER 3/6 :2005/07/21(木) 20:18:07 ID:e6w2NDtU
――要衝・ランサでの長い戦いを終えて、無言で帰途につくラキオスの戦士たち。
誰もが疲労の極限に達していた。

そんな中、オルファのそばに静かに忍びよるひとつの小さな影があった。
「ね、オルファ、さっきアセリアが使ってたやつ、教えてあげよっか?」
オルファは驚いたように、ひそひそ声の主を振り返った。
いたずらっ子のような笑いを浮かべてそこに立っていたのは、水の妖精特有の蒼い長髪を
頭のちょうどてっぺん辺りででひとくくりにした、オルファと同じくらいの背格好の少女であった。
「...ネリー!ほんとに?」オルファも声をひそめながら少女に尋ね返す。
「ふっふっふ、ネリーにおまかせ!でもね、そのかわり……」ネリーがさらに声を落として
オルファに耳打ちする。「……ね!?」
「へぇ〜、パパに?」何を言われるのかと思って耳を傾けていたオルファが、ぱっと顔を輝かせ、
ネリーを見つめ返す。
「う...うん。」少し顔を赤らめながらネリーが頷いた。
「おっけーおっけー。そんなの、おやすいご用だよ!」
「ほんと?じゃあ、約束!」
二人の少女達は顔を見合わせながら、くすくすと忍び笑いを漏らした。

しかしながら、つかの間の勝利に安堵し、帰路を急ぐラキオスの戦士たちが、
幼い二人の密談に全く気付かなかったのも、無理からぬ事であった。


722 名前:PINK☆VANISHER 4/6 :2005/07/21(木) 20:21:35 ID:e6w2NDtU
―――数日後の朝。

第一詰所のスピリット達が朝食を終えようかという頃になっても、我らがハリガネ頭の隊長は、
未だ食卓に姿を現していなかった。
「まったく...ユートさまの寝坊癖にも困ったものですね。」
少しばかり眉間に皺を寄せながら愚痴をこぼすエスペリア。
その隣に座っているアセリアは早々に食事を終えていたが、何故かまだ席を立とうとせず、
何となく物足りなさそうな風情で空席を見つめていた。…そこは、いつの間にか悠人の指定席に
なっているテーブルの端の席であった。
「―――仕方ありませんな。では、洗い物がてら手前が起こして参りましょうか。」
苦笑混じりに立ち上がったのは、つい先日所属していたサーギオス帝国を追われ、
ラキオス軍に合流した「漆黒の翼」ことブラックスピリット・ウルカである。
「そうですね。ではウルカ、お願いします。」
「了解です、エスペリア殿。」お行儀良くカチャカチャと自分の使った食器をまとめながら、
ウルカが腰を浮かした。
「あっ、じゃあオルファも一緒にパパを起こしに行って来る!」
それまでつまらなさそうに使い終えたフォークをこねくり回していたオルファが、
勢いよく立ち上がった、――が。
「オルファ、あなたはまだ駄目ですよ。」間髪入れずにそれを制したのはエスペリアであった。
「え〜っ、なんでよぉ!もうオルファ『ゴチソウサマ』したのにい!」
むくれる少女をグリーンの瞳で軽く睨みつけながら、エスペリアはオルファの前に置かれてある
カップを指した。「まだ半分以上残っています。」


723 名前:PINK☆VANISHER 5/6 :2005/07/21(木) 20:25:07 ID:e6w2NDtU
「う゛え゛〜〜っ、オルファ、ミルクは苦手だよぉ。」
バタッと大げさにテーブルに突っ伏したオルファが泣き言を言いつつ、「姉」の表情をうかがった。
「いけません。そんな事を言ってると、いつまでたっても大きくなれませんよ、オルファ。ミルクには
成長するのに欠かせない栄養分がたっぷり含まれているのですから。」
いつもはこの上なく優しいのだが、こと食事の好き嫌いになると何故か急に厳しくなる姉であった。
「エスペリア殿の言われる通りです。オルファリル殿は今が育ち盛りの大事な時。偏食は、ひいては
貴殿のお遣いになる神剣魔法の威力にも影響しましょう。」
立ち上がりながら、ウルカが諭すような口調で言う。ラキオスに来てからというもの、どうやら彼女は
すっかりエスペリアの流儀に傾倒しているようであった。

「―――はぁ。」観念したようにオルファが起き上がり、カップを手に取った。その時、オルファがふと落とした
視線の先に、まだ全く手を付けられていない悠人の席の朝食があった。
ミルクがなみなみと注がれている彼専用の、やや大きめのカップを見ながら、オルファはぽつんと呟く。
「...あ〜あ、パパのミルクだったら、オルファも頑張って飲むんだけどなあ。」
「何を言っているんですか、それはユートさまの分です。特別なものは何も入っていませんよ。」
少しばかり語気を強めてエスペリアが言う。むきになっているところを見ると、多少は甘めに
味付けしてあるのかも知れなかった。

―――途端、オルファの紅い瞳が、悪戯っぽい笑いを含んだ。
「ううん、違うよエスペリアお姉ちゃん。オルファが言ってるのはパパが出すミルクの事だよ。」
「―――え?」エスペリアにはオルファの言っている内容は理解出来なかった。

「オルファリル殿、一体何を――?」
怪訝な顔をしながら、ウルカが浮かしかけた腰を再びすとんと椅子に落とした。


724 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/21(木) 20:26:21 ID:LDVJP7CV
もう一回くらいあればOKかな

725 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/21(木) 20:26:47 ID:wlCyPOTt
私怨

726 名前:PINK☆VANISHER 6/6 :2005/07/21(木) 20:27:29 ID:e6w2NDtU
この時、起こりつつあるマナの異変をいち早く察知したのは、それまでやりとりを黙って
見守っていたアセリアであった。
「オルファ、まさかここで――?」大抵の事では表情を垣間見せる事のない蒼い瞳が、大きく見開かれた。
「ほら、エスペリアお姉ちゃんが飲んでるパパのミルクだよ!こないだも風呂場で美味しそうに飲んでたでしょ?
オルファ、アセリアお姉ちゃんと一緒に見てたんだよ!」

.....紡がれる言葉。そう、他の誰でもない、炎の妖精オルファリルが紡ぎ出す言葉が、
尋常ではない冷気のマナを纏い、森の妖精エスペリアの動きを凍て付かせた。

―――こ、こんなっ、馬鹿な!
そしてさらに、オルファの発した言葉は、本来ならば凍結魔法ではバニッシュされない筈の
ブラックスピリット・ウルカの動きをも、完全に押え込んでしまっていたのである。
「......ん、完璧だ、オルファ。」
一人アセリアだけは、オルファの紡ぎ上げた魔法の出来栄えに、満足気に頷いていた。
「えへへ、どんな味かなあ?やっぱり、オルファの大好きなネネの実のジュースみたいな味かなあ?」
夢見るように喋り続けるオルファはまだ気付いていない。自らが巻き起こしているマナの烈風に。

「―――ね、エスペリアお姉ちゃん、固まってないで教えてよ。」
ようやく少女のピンク色の瞳が、完全に凍結されたエスペリアへと向き直った。

―――エスペリア殿っ!お気を、お気を確かにっ!!

声にならないウルカの心の叫びは、果たしてエスペリアに届くのだろうか。  続く。


727 名前:憂鬱の人 :2005/07/21(木) 20:29:28 ID:e6w2NDtU
...いいのか?いやまあ一応21禁だし、ここ。

とりあえず的確なタイミングの支援有難うございました。助かります。

というわけで、前回の「談義」のムサ苦しさの反動か、
それとも最近のスレの桃色ムードを反映してか、Hモードの前編でした。
さて、続きは手堅くHモードで逝くのか、それともSHモードに挑戦するのか、
或いはサクッとノーマルモードに戻して終わらせるべきなのか。

...実は今本気で悩んでいます(脱走


728 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/21(木) 20:33:22 ID:wlCyPOTt
憂欝様にお任せします。
あと、ウルカは多分「オルファ殿」と呼んでいた気がします。

729 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/21(木) 22:35:40 ID:SNO5ZgoU
誰のルートなのか激しく気になる……。

PS2版をやっててつくづく思うんだが、悠人ってかなりストイック…っていうか
なんでも思い詰めて周りが見えなくなる性格だよなぁ。
まあ、そんな性格も含めてスピたちは悠人を慕って着いていってるわけだし、
某デュエルセイバーの様にハーレムエンドが追加される余地はちょっと無さそう。
残念なようなそうでないような……。

730 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/21(木) 22:49:23 ID:rAC49MQj
オルファくろいよ
くろいよオルファ

なんか全部判ってやってる黒いオルファを想像してしまった‥‥

731 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/21(木) 22:50:41 ID:Mxmod3vU
>>727
大人の階段の〜ぼる〜……ってちょっとオルファさん、妙な道歩き出してますよ(汗
後編、何気にネリーの動向が気になったりならなかったり。


732 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/21(木) 23:19:47 ID:+BGZRDpc
「ん、完璧だオルファ」 ってアセリアさん?
あなたも怖いです
怖いよー

733 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/21(木) 23:23:34 ID:D8JtIWpw
小悪魔オルファ乙でした。

てんねんばにっしゃ〜T 5% 4/4/1
オルファの豆知識しりーずだよ〜!
エスペリアお姉ちゃん、いつもはパパとお風呂に入っちゃダメっていうんだけど、
ときどきエスペリアお姉ちゃんはパパが入ってるときにこっそり入りに行っちゃうんだよ。
ひょっとしたら、服を着たまま入ってるからおっけ〜なのかなぁ?

てんねんばにっしゃ〜は相手の行動をさえぎって動きを止めるサポートスキルだよ。
うまく成功させるには相手がどんな事をされたらビックリするかを普段から調べるのが大事なんだ。
しっかり使って、相手をオルファのペースに巻きこんじゃおっ、パパっ。

734 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/21(木) 23:27:07 ID:8NNCV1IC
[なつやすみのしゅくだい]
酒に酔った各スピリットを最低一人妄想してみる


例:セリア 口調が丁寧で早口になる。時々ろれつが回らない
「私酔ってなどおりませんわよユート様ったら何をおっしゃいますかそんなきゅまらない事をグダグダと言うからヘタレヘタレと周りから言われるのですのよその辺をちゃんとじかきゅしていらっしゃるのですか(3秒)」

735 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/21(木) 23:32:43 ID:Mxmod3vU
>>734
何故かだらしなくむき出しの太腿を悠人の足に絡ませるようににじり寄り、
仄かに染まった頬を超至近距離まで近づけ、潤んだ瞳で胸倉を掴み絡むセリアを想像して萌えた

736 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/21(木) 23:56:11 ID:CFTRrFYj
そしてよった勢いでキスされて酒臭い息を吹き込まれたら昇天する。

737 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 00:15:47 ID:2p35YYRn
そして昇天したところをお持ち帰りされて翌朝目覚めたら部屋で道端の置物と一緒に並べられている悠人。

738 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 00:15:51 ID:TJjwn2VO
>727
アイアンメイデンエスペリアのマインドがブレイクしてイニシャライズされちまったyo!


オルファ。ネネの実ジュースなどと同一視するとはまだまだだな。このミルクはオルファの口に入りそうもないストローを使わn(フレンジー)
黒幕ネリーは太平の眠りを覚ますくーる便(ナニガナニヤラ

>734
「現在酩酊状態。あと50CCほどのアルコール摂取で昏睡状態になるかと思われます。わたしを酔わせてどうするつもりですか」
「……の割には口調がしっかりしてるよな」


「酒は飲め飲め飲むならば〜ラキオス一のこの槍を〜」
「お姉ちゃん『曙光』返して。もぉ、恥ずかしいし」

739 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 00:24:39 ID:QdPqeIX3
あれ……?
保管庫がうまく表示されん……俺だけ?

セリアは据わった目で壁に向かって説教初め、ぐりぐり指を突きつけてると言ってみる(ぇ

740 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 00:42:14 ID:LrxJingV
空の一升瓶抱えたまま丸くなっているニム。
「うにゅ……飲まれる前に……飲みつぶす……」

>>739
当方正常に見られました。

741 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 00:46:27 ID:2p35YYRn
>>734
ヘリオン:見て分かるくらいに全身火照って真っ赤っか。えへへ〜と笑いながらしなだれかかる。
「ふゎぁ……ユートさまの手、ひやっこくって気持ちいいです……。
ね〜ぇ、もっと熱いところも冷ましてくださいよぅ〜……」
「ヘリオンそれイオがアイスクラスターで作ったロック用の氷」

742 名前:739 :2005/07/22(金) 00:46:36 ID:QdPqeIX3
あっれー?

……あ、更新したら直ったorz
お騒がせしました

743 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 01:30:50 ID:5jJAepCo
>>735
萌え!
セリアって、絶対絡み上戸だと思う。
「私だって、好き好んでこんな可愛い気の無い女になったんじゃありません!」
とか言って、潤んだ瞳で見つめながらユートに絡み、
泣いた挙句に最後はデレ。これ最強(*´Д`)ハァハァ

他は、ザルのハリオン、一升瓶とちゃぶ台のヒミカとかが脳裏に浮かんだw


744 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 01:38:33 ID:0uIL80Ec
>734
イオ:全く酔った様子もなく杯を進めているかと思いきや
   すすす、と寄ってきて不意打ちの口移し。
   「酒の席でのことです、お忘れ下さいまし」

745 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 01:50:06 ID:0Tmvsh2Z
ネリーとシアーの立場が完全にひっくり返る。

746 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 06:58:55 ID:TPPMEe3d
「らいたいネリーってばずるいよねぇ。ちょ〜っとシアーより早くバニッシュ憶えるからってぇ〜」
「らってらってネリーも辛いんらよ〜。いっつも後ろでく〜るなんだからぁ〜」

747 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 07:06:01 ID:bEkChrPH
ナナルゥは相変わらずの無表情で全く酔っている素振りを見せない

でも実は酔ってて、「それでは失礼します」とか言って
振り向いたときに電柱(?)に顔ぶつけて「はぶぅ?」とか言ってみたり

んでもって、ちょっと恥ずかしそうに赤くなった鼻を押さえて、
これまた平然を装って去って行きそう

748 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 07:08:14 ID:0Tmvsh2Z
服を脱ぎ始めるハリオン。ベタだけど

749 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 07:56:08 ID:/ZnHXNJt
酔ったスピリット で最初に思い浮かんだのは
二階から背負い投げや巴投げで何度も何度も水中に投げ込まれるソゥユート。

750 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 08:41:51 ID:vQtTkRbo
ソゥユートに安息の時は無い

751 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 09:19:00 ID:Tkxq0av7
補充できんかった

752 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 09:36:08 ID:fdYOSsst
泣き上戸になるクォーリン
…泣きながら告白するも、酔ってるからって本気にしない光陰。そこで、襲いかかるが、肝心なときに寝てしまったり…

で、酔ってた間の事を忘れてるクォーリン…

寝てる間に光陰に襲われれば、まだ救いはあるのだが、毎回今日子に阻まれていたりw

753 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 09:58:36 ID:UQIqIzFE
酔えば酔うほど強くなる
スパーハード以降使われないとお悩みのあの子もこれでだいじょぶ

「私の太刀、素面で受け切れますか?泥酔の太刀!」
「ぬぅぅ、侮りすぎたか」

「お姉ちゃん、あたしの《曙光》返してよ」
『そういうお主もなかなか良い太刀筋だぞ、我の契約者にならんか?』
否定の声と共に《月光》を投げ捨てるニム

お題と微妙にずれたか? orz

754 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 11:02:26 ID:bXg1fEGX
一升瓶と『赤光』を手に、悠人の前でふしぎなおどりを舞うヒミカ

酒は飲め飲め 飲むならば
異界から来た この人を
飲み取るほどに 飲むならば
これぞまことのスピリット

755 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 11:13:02 ID:vE1iat1w
酒は飲め飲め 飲むならば

756 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 12:48:48 ID:Fr+ptMc2
更にお猪口一杯でへべれけになって「飲ま飲まイェイ」と連呼するネリシア

♪ゆびーらーまーくまーしてー

757 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 16:35:54 ID:2iUxP0sI
ご感想どーもでした。

>>728さん
支援&ご指摘thxです。書く前にウルカルートはやり直しておいたのですがorz
>>729さん
まあ誰のルートと言うわけでもないのですが...
>某デュエルセイバーの様にハーレムエンドが追加される余地はちょっと無さそう。

そこを何とかするのがこのスレの役目ですがなw

>>730さん
オルファは黒くありません!(力説)
赤+青で...伝説のパープルスピリット?

>>731さん
ネリーは後編もくーるな女ですw
>>732さん
怖くない怖くない。アセリアはいつだって優しくオルファを見守るお姉ちゃんなのです。

>>733さん
スキル解説うまいなぁ。吹きました。とにかく抵抗低杉ですからねぇ、エス。
炎に弱けりゃ氷にも弱い。それがエスペリアクオリティ。

>>738さん
感想はともかく。
酔いどれナナルゥが可愛すぎます。かついでさらって行ってもいいですか?

あと>>748さん
>服を脱ぎ始めるハリオン。ベタだけど            ̄|_|○                       

758 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 16:42:02 ID:0Ee53Z4/
酒を飲もうと触手を伸ばすやいなや蒸発させてしまい一滴も飲めないントゥシトゥラ。
酒が入ると途端にお淑やかな淑女になるミトセマール姉さん。
日頃の扱いの悪さをひたすら愚痴りだすメダリオ。
コレクションの神剣を取り出し聞いてもいないのに語りだすテムオリン様。
そして酒が強いばかりに酔えずに泥酔した仲間を介抱しつつントゥを慰めるタキオス。


759 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 18:37:34 ID:OPwc0BOv
>日頃の扱いの悪さをひたすら愚痴りだすメダリオ

PS2ではこっちのオールラウンダーを確殺する脅威のエターナルなんですよ。
サポートスキル「流転 100%」は伊達ではないのです!
エーテルシンク一発で無効化されますけど。

760 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 20:43:59 ID:5jJAepCo
>>759
そう言えば、一発も食らったこと無いw
まともに食らうと、どの位のダメージになるんだろ?
セーブするまでもないから、データも無いしなぁw

教えて、エロイ人!

761 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 21:30:54 ID:UQIqIzFE
ノーマルモードLV30のソゥ・ユート(ハイエターナルね)が一撃死
間違いなくライフ100%ダメージです
一撃死は無茶な設定だと思ったよ、ザウスさん

762 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 22:42:09 ID:TQg9wMwC
見た目と攻撃のタイプが激しく合ってないな。見た目からしたら膨大な攻撃回数でガリガリ削っていくようなかんじなのに

763 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 22:51:22 ID:W9kOxo33
>762
そうか?
敵の行動を悉く潰して最後に必殺の一撃を入れるようなイメージなんだが
「気は済みましたか? それでは、死んでください」  (ざく)  みたいな

764 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 23:28:31 ID:TJjwn2VO
どっちにしろメダリオだし。

765 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/22(金) 23:31:58 ID:5jJAepCo
>>761
マジっすか…。そんなに強かったのか、王子様。
PC版同様、ただの優男風ヘタレだと思っていたよ。

でも、食らわない攻略が可能な以上、やっぱりヘタレかw
100%もこけおどし、それがメダリオクォリティー…
窓際族の哀愁漂う男。ってな訳で、>>758 GJ!


766 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/23(土) 04:13:34 ID:2MFcu9tj
PS版は…イオがいれば、シュンでもないとエターナル全員何もできないし。
シンクだけでも、法皇様と女王様はガードしかできなくなるし他もサポート系は全潰し…(シュン除く)

「絶対に出させちゃいけない」あたり、かなり厄介な方ですよ。

767 名前:壊れかけた施設 :2005/07/23(土) 23:21:32 ID:jIwEcL7Y

「まったくどいつもこいつも……」
うず高く積まれた書類の山の中。白衣を着た一人の男がぶつくさとこぼしていた。
ぼさぼさに伸ばしたい放題の髪と髭。寝不足で濁った瞳。げっそりとこけた頬。痒いのか、しきりに頭を掻いている。
その度に白いフケがぱらぱらとあちこちに落ち、埃と混じって世紀末的な臭いを周囲に撒き散らしていた。
いかにも昔のマッドサイエンティストといったイメージ丸出しである。
「研究というものを判っとらん。失敗は成功の素という言葉を知らんのか」
ちなみにそれはハイペリア語である。この世界の住人でも知っているものは限られているだろう。

彼は機嫌が悪い。ついさっき新しい研究が完成したばかりだというのにどうしたことか。
「ほんのちょっぴり失敗した位ですぐに更迭更迭と騒ぎ立てる輩め……」
つい先日、同僚のバドランドが一線を退いた。否、退けられた。
見送った際、バドランドが最後に見せた寂しそうな微笑は忘れられない。
良い奴を亡くした。……いや、まだ死んではいなかったか。
「自慢の髭や髪形まで馬鹿にしおって……これでも“ろまんすぐれぃ”とやらを意識しているというのに」
致命的なセンスの悪さをただ単に切ったり剃ったりするのが面倒臭いと素直に言えず、
適当な言い訳を理屈立てて説明しようとするのに何の疑問も感じていない。っていうかそれもハイペリア語である。

かように科学者とは自分の都合の良い様に解釈しようとする方面での達人なのである。
更に先刻同僚のセリア・バトリが楽しそうに漏らした一言。思い出すのも胸糞が悪い彼だった。
『ね、ね、知ってる?こないだスピリット達の会話を盗聴したんだけどさ〜、アンタって怖いらしいよ。きゃ♪』
単に科学者全般に対する畏怖の言葉だったのだが、こう話されては個人的な攻撃に解釈されて聞こえてしまう。
「大体妖精達に何が判るというのだ。……そうだ、判らないなら判らせてやろうか」
そんな訳で今は常に彼について妖精達の間で囁かれている陰口を思い出し、目下憤慨&自己沈静の真っ最中だった。

768 名前:壊れかけた施設 :2005/07/23(土) 23:26:01 ID:jIwEcL7Y

こんこん。
「ん……誰だ」
突然の物音に、扉の方を覗き込む。本が邪魔になって良く見えないが、
扉に地層のように張り付いた埃が雪崩を起しているのは確認できた。どうやら来訪者らしい。
「失礼します……うぉっ!」
床に積上げた本をずずず、と押しのけながら開かれた扉の向こうで、エトランジェが仰け反っていた。

「それじゃ、頼む……うっ」
「……ああ、任せておけ」
ノブを触る時に一瞬躊躇したようなエトランジェが、そそくさと扉の向こうに消える。
失礼な奴だと思いながら、彼は喉の奥をくくく、と鳴らした。振り返り、ぎょろりと先程完成した装置を覗き込む。
「正に天啓というものだな。手始めはブラックスピリットといくか……」

『月の祭壇』。装置には、ヨト語でそう刻み込まれていた。

769 名前:壊れかけた施設 :2005/07/23(土) 23:27:52 ID:jIwEcL7Y

サレ・スニル。サーギオス帝国を攻略する為の大事な拠点で悠人達は必死に防衛戦を行っていた。
「頑張れっ!もう少しで今日子や光陰達が来てくれるからっ!」
「承知です……雲散霧消の太刀っ!」
「はぁっ……月輪の太刀っ!」
ざしゅ、ざしゅうっ!飛び出したウルカとファーレーンが神速の太刀で殺到してきたブルースピリットを退ける。
「ふんっ、面倒だけど……ウインドウィスパ!」
ニムントールの詠唱に、きらきらと舞う緑色のマナ。一瞬だが活力が戻ってくる。しかし敵の勢いはそれ以上だった。
「はぁはぁ……ユ、ユート殿、もう攻撃回数が残っておりませぬ」
「何っ?!ファーレーンは?」
「わ、わたしももう……すみません」
「お姉ちゃん、謝ることなんてないよ。そう言うユートはどうなの?」
「…………う」
ふん、と両手を腰に当て、睨みつけてくるニムントール。悠人は一瞬押し黙った。
確かにここまで押し寄せてくるのは計算外だったが、まさかゼィギオスに向かった敵までこっちに来るとは思わなかったのだ。
「……しょうがないだろ、敵が何故かこっちにばかり来るんだから」
多少不貞腐れてみたものの、ここに一部隊しか連れて来なかったのは痛い。
悠人自身はといえば、上書きに失敗したのが響いてとっくに攻撃スキルの行動回数が0になっている。

「くっ……もう少しだ、もう少し待てば……」
悠人は何故か応援の来る方向では無く、城の方を祈るように見上げていた。

770 名前:壊れかけた施設 :2005/07/23(土) 23:29:55 ID:jIwEcL7Y

「おっ♪ねぇねぇ君、名前教えてよ〜♪」
「なっ、何を言って……っ!きゃあああぁぁぁ……」
傍目でも判るほどの邪悪なオーラを背負いつつ迫る光陰に、サーギオス上級スピリットは一斉に逃げ出していた。
歴戦の勘で本能的に何か危険なものを嗅ぎ取ったのか、森をつっきり、サレ・スニルの方向まで駆け出してゆく。
「何も逃げる事ないだろ〜、怖くない、怖くない……ぐがっ!」
瞳をキラキラさせて敵を追い詰めていた(?)光陰の脇腹に、強烈な衝撃が走る。見ると、ハリセンだった。
「それはヘリオンのセリフでしょっ!気持ち悪い声出してんじゃ無いわよ!!一体な に を やってんのよあんたわっ!!」
「ぐっ……今日子……せめて峰打ちで……ぶべらっ!」
何か言おうとした光陰の後頭部に雷を纏った『空虚』が鞘ごと叩きつけられる。
「あ、ああああのキョーコさま、それ以上やったらコーインさまが死んでしまいますぅ……」
「だ〜いじょうぶ、こんのくらいじゃコイツの煩悩は壊れないからっ」
「あ、あはは……」
ふんっ、と鼻息荒く胸を反らす今日子に思わず引きながら、
何故自分はこのメンバーと編成されてしまったのかと悩むヘリオンだった。

「はぁ?作戦?」
今日子の言葉通り、あっという間に復活した光陰が顎に手をやり、うんうんと頷く。
「その通り。敵は少ない方がいい。ごらんの通り、あっけなくゼィギオスを盗れたしな。それに……」
「……それに?」
「こんなに大量の敵がいきなり森から現れたんじゃ、悠人達も困ってるだろう。すぐ助けに行くぞっ!」
急に真面目な口調に戻り、拗ねたようにぼそっと呟いて駆け出す光陰。
「あ、ちょっとっ……ふう、やれやれ素直じゃないんだから。ヘリオン、私達も急ぎましょ!」
「え、え?あ、はいっ!」
戸惑い、慌てて駆け出したヘリオンは、ぼんやりと考えていた。
「でもそれってサレ・スニルの敵を増やすだけじゃ……」
「お、そこの君、可愛いね。是非名前を教えてくれるかな〜」
「うあんたって奴わぁーーーっ!」
ばりばり。ずががーーんっ!!!
「ぎゃーーっ!!」
「………………」
本当に、なんでこんなメンバーと一緒に編成されてしまったのだろうと頭を抱えながら。

771 名前:壊れかけた施設 :2005/07/23(土) 23:34:03 ID:jIwEcL7Y

「ふっ……今こそ積年の恨み、晴らしてみせる」
城の一室から外の状況を見守っていた生暖かい視線がゆっくりと手元に落ちる。
手にした小さな箱のようなもの。その中央には大きな赤いボタンが一つだけ付けられていた。
ボタンの表面には白くそしてどこかひょうきんな髑髏マークが彫られている。彼はそっと腕を持ち上げた。
「くっくっくっ……思い知るがいい……」
脳内で聞こえるトランペットの妙なBGMに陶酔しながら、絶叫と共に勢い良く指を振り下ろす。
「おし○きだべーーーーーーっっ!!!」
ぽち。
とたん、城の地下で作動した『黒の祭壇』から爆発的なマナが溢れ出した。

772 名前:壊れかけた施設 :2005/07/23(土) 23:35:54 ID:jIwEcL7Y

最初に異変を感じたのはウルカだった。
ざわざわと『冥加』が震えだす。剣先が北進一刀流の「鶺鴒の尾」みたいになって、上手く制御出来ない。
「どうしたのですか『冥加』…………うぉっ!」
「何だウルカ、どうしたっ!」
急に縮こまったウルカの不審な様子に、珍しく敏感に反応した悠人が駆け寄る。
突然の感覚に戸惑い、脂汗を掻きながら、それでもウルカは無理矢理笑顔を作り出した。
「手前は……はっ……大丈夫っ、です……どうか、うあっ、……気に、な、さらずに……」
「?えっと」

 『そんなことないだろ?』
→『でも、ウルカがそう言うなら……』

「だけど、なんかあったら話してくれよっ!仲間なんだからなっ!!」
ヘタレな悠人はここでも選択を誤った。あっけなく納得して立ち去る際の笑顔が無駄に爽やかだった。

こうしてウルカルートへの分岐は消滅してしまったが、ウルカにとっては不幸中の幸いである。
「なにゆえ、このような……ふぅっ!」
少し身じろぎするだけで、腋の辺りを擦るさわさわとした感覚。
敏感な部分を刺激され、思わず腕を折りたたむが、それすらも刺激になって声が大きくなってくる。
「め、面妖な……あんっ!」
急に生えてきた腋毛が、その勢力を拡大しながら徐々にウルカの官能を燃え上がらせつつあった。
戦いどころではなかった。

773 名前:壊れかけた施設 :2005/07/23(土) 23:38:43 ID:jIwEcL7Y

同じ頃、ファーレーンは微かな違和感をその兜の中で感じていた。
「…………あら?」
「ん?どうかした、お姉ちゃん」
隣で『曙光』を構え、共に敵を牽制していたニムントールが不審そうに見上げてくる。
「いえ、なんだか頭がむずむずと……」
「……兜が蒸れたんじゃ」
「こらニムっ、ってきゃああああっ!!!!」
「お、お姉ちゃんっ?!」
ぶわさあっ。
「なっ!」
急に座り込んだファーレーンに駆け寄ろうとしたニムントールはその場で絶句した。
兜の隙間から、何かが爆発的に飛び出してくる。黒々とうねるそれは、あっという間に地面に広がった。
「な、な、な、なんなのコレ……」
普段ツンデレが売り物のニムントールが思わず舌を噛む。それは、急に生えてきた髪の毛だった。
想像を絶する光景を目の前にして、しかしニムントールが慌てたのはその事ではなく。
「おおお姉ちゃん、髪の毛黒いよ……まるでブラックスピリットみたい」

「どういう意味ですかっ!……じゃなくて、助けてぇっ……あっ、いやあっ!」
突っ込みかけたファーレーンは咄嗟に口元を押さえた。すでに涙目である。
「な、なんで……どうして…………」
むずむずと鼻の下に感じるこの感覚は……そこまで考えてふっと意識が遠くなりかける。
「ファーレーンっ!!どうしたっっ!!」
しかし続けて聞こえてきた憧れの声が、ファーレーンを三途の川から強引に引き上げた。
「っっ!!!ユートさま、こっちに来ないで下さいっ!!!」
「ぐがっ!うわあああぁぁぁぁ…………」
タイミング悪く悲鳴を聞きつけてやってきた悠人は、来た時の数倍のスピートで彼方へと飛ばされていく。
「お姉ちゃん、もう攻撃回数尽きてたんじゃ……なんでもない」
「うっうっ……こんなのって、こんなのってぇっ!」
振り向き、覆面を外して泣きじゃくる姉の素顔を見てしまったニムントールは、それ以上何も言えなかった。
戦いどころではなかった。

774 名前:壊れかけた施設 :2005/07/23(土) 23:40:49 ID:jIwEcL7Y

敵もまた、戦いどころではなかった。
所々で急に蹲ったり悶えまくっているブラックスピリットに、周囲の仲間はただ困惑していた。
別に、仲間意識があるわけではない。ただ、戦力的に彼女達がいないのでは、戦いがより困難になる。
そう判断して一旦退いたのだが、そこでゼィギオスから味方が大量に逃げ込んできたのだ。
口々に何かを叫びつつ後方を怯えるように指差す彼女達は、恐慌状態で使いようが無かった。
敵によほど強力な奴がいる。その憶測がやがて動揺になり、そして一同は退却という事で意見が纏まった。
サーギオス軍は一斉にユウソカへと撤退を始めた。

775 名前:壊れかけた施設 :2005/07/23(土) 23:42:46 ID:jIwEcL7Y

「おっ、見えてきたぞ、あれがサレ・スニルだな」
「まったく……よく考えてみたら、敵が全く減ってないじゃない」
「あ、それ、わたしも考えてました」
「まあまあ。挟み撃ちになったんだし、災い転じて福となすっと。……をや?」
「わっ、危ないじゃないっ!」
サレ・スニルを目の前にして急に立ち止まった光陰にぶつかりそうになった今日子は、口を尖らせた。
しかし不満そうな口調を気にした風も無く、光陰は動かない。視線が戦場の方を見つめていた。
「……ん?どうしたのよ、光陰」
大きな肩越しに城の方角をひょいと伺いながら、今日子が尋ねる。
普段にない真剣な光陰の眼差しのせいか、声が大人しくなっていた。ぼそっと光陰が呟く。
「……おかしい」
「へ?可笑しい?」
「違う、そっちじゃない。変なマナが溢れている。妙な点に気づかないか?」
「妙な点っていったって、普通に戦って……ないわね。変ね……あっ!ブラックスピリット!」
「……そうだ、倒れているのはみんなブラックスピリットだけだ……しかも全員生きている」
「ホントだ……あれ?なんだか逃げていくわよ?」
「増々おかしいな。撤退するのは壁の2部隊に戦闘を仕掛けてからのはずだが」
「…………異次元の話はやめなさいよ」
「いや、それはそうと、何かの罠かもしれん。少し様子を……」

「あ、ああっ!!」
振り返った光陰が今日子に言いかけたところで、奥から桃色の悲鳴が上がった。
「なんだどうしたっ!」
「ヘリオンっ?!ちょっとどうしたの?」
緊急事態に備え、瞬間的にそれぞれのオーラを纏う光陰と今日子。
「な、なんでもありま……ふぁっ!」
『因果』と『空虚』が構えられたその先で、ヘリオンがもじもじと身悶えをしていた。

776 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/23(土) 23:43:43 ID:jdvgOfCa
ここらで一髪、いや一発支援

777 名前:壊れかけた施設 :2005/07/23(土) 23:46:11 ID:jIwEcL7Y

「ヨーティアさま、報告が纏まりました」
「ん。読んでみてくれ」
ラキオスの研究施設。その家宅捜索を終えたヨーティアは、イオの報告を受けていた。
読んでいた本を閉じ、埃だらけの部屋に放り投げる。ばさっと白い煙みたいなものが舞い上がった。
「それにしても凡人ってヤツぁ。こんな下らないことに時間をかける暇があるんだねぇ」
「くすっ。それでは、以前から調査していたこの部屋の……」
主人の皮肉っぽい口調に珍しく少し微笑みながら、イオが話し始める。
「……という訳で、彼の開発した『黒の祭壇』はとんでもないバグがあることが判明しました」
「ん?ああ、サレ・スニルに設置させたヤツだな。それがどうかしたか?効果はある筈だが」
「はい。しかし、それには副作用がありまして、その、極一部が活性化します。具体的には毛が……」
「あん?毛?なんだ、はっきり言え。毛がどうした?」
「毛が、生えます。特徴として、その年齢で一番成長する所に、局地的にですが」
「…………は?」
「つまりその……女性にとっては、その、は、恥ずかしい所に……」
「……ぷっ。はははははっ!そりゃ傑作だ!」
「…………ヨーティアさま、笑い事ではありません。戦いの最中に、ですよ」
「くっくっ、すまん……そうだな、少々マズイかもしれん。が、今からでは間に合わないぞ」
「皆さん、ご無事だといいのですが……」
「とりあえずコイツは更迭決定だな。まったく、また研究者のイメージが悪くなるじゃないか……」
二人は窓の外を見つめ、同時に溜息をついていた。

778 名前:壊れかけた施設 :2005/07/23(土) 23:48:39 ID:jIwEcL7Y

「あっ……やぁ……」
か細い声を上げながら、時折ぴくん、ぴくんと肩を震わすヘリオン。
縋るように『失望』を両手で抱え込み、ぶるぶると頭を振って必死に何かに耐えている。
内股をこするような仕草に、光陰は心配するより先に悶絶しそうになった。
「ヘヘヘヘヘヘリオンちゃん?どうしたのかなぁ……ごっ!」
「アンタは引っ込んでなさいってのっ!変ね……このマナ?」
ふらふらとヘリオンの方に挙動不審に漂う光陰をハリセンで気絶させ、今日子は辺りを見回した。
流石にまだ平静を保ちつつ、『空虚』から伝わってくる微妙なマナの異変を感知していた。しかしその正体までは判らない。
ヘリオンに駆け寄り、そっとその肩に触れる。それだけでヘリオンは電流が全身を駆け巡ったように跳ねた。
「キョ、キョーコさまぁ〜〜、わ、わたし変なんですぅ、お腹の下が熱くってぇ」
「う……」
うるうるとつぶらな瞳が上目遣いで懇願してくる。触れた指先から伝わってくる、じんわりと火照った柔らかさ。
一瞬淫靡な誘惑に駆られてしまい、今日子はなけなしの自制心を総動員しなければならなかった。
光陰がふらついたのも無理はないかと変な所で同情する。
「落ち着いてヘリオン。一体何があったの?」
目線を同じ高さにして、出来る限り優しく囁く。一瞬逡巡したヘリオンは、恐る恐る呟いた。

779 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/23(土) 23:52:50 ID:jdvgOfCa
ヘリオンかわいいよヘリオン

780 名前:壊れかけた施設 :2005/07/23(土) 23:53:54 ID:jIwEcL7Y

「あ、あの……ふっ……お、お股に…………やんっ!」
「…………へ?お股が?どうしたっていうの?」
ごくっと喉が鳴ったのは絶対に墓の下まで持って行かなければならない、と強く決心しながら訊き返す今日子。
「そのぅ……急に毛が……あ、ああっ!……ふぇ〜んわたし、変になっちゃいましたよぅ〜」
「わわっ急に泣かないでよ困ったなぁ……あのねヘリオン、それは当たり前の事なんだよ」
「ふぇ?……そ、そうなんですかぁ〜……ふぅぅんっ!」
「ごくっ……いやだから、そこで悶えないでよ……」
こんな所でいきなり中○生へのカウンセリングみたいな真似をさせられるハメになった今日子はほとほと困っていた。
ちゃんと説明しなければ、彼女のトラウマになりかねない。それよりもなにも、自分の自制心の方があぶなかった。
(な、何でこの娘、こんなに色っぽいのよ……)
もじもじと内股を摺り寄せるヘリオンがいつの間にか『失望』を太腿に挟み込んでいる所から目が離せない。
思わず苛めたくなるようなこの衝動は、『空虚』の支配を遥かに凌駕する誘惑である。
どうやって説得すればこの危険な状況から抜け出せるか。ある意味人生最大のピンチだった。
「へ、ヘリオンタン、ハァハァ…………」
寝そべったまま鼻血を噴出している光陰は、この際何の役にも立たなかった。


781 名前:壊れかけた施設 :2005/07/23(土) 23:56:02 ID:jIwEcL7Y

「ひゃーーーっはっはっ!」
郊外で繰り広げられる騒動を眺めながら、抑え切れなくなった男は腹を抱えて笑い出した。
「コレが報いだ!科学万歳っ!」
手にした装置を放り投げ、万歳三唱を始める。嗜虐の快楽に浸り、振り乱した髪からフケが舞い踊った。
かちり。
そんな訳で、彼は気付かなかった。壁に当たった拍子に、無意味に付け加えておいたボタンが押されてしまった事に。
ぶぃぃぃぃぃん……。
「……ん?」
床下からの微かな振動。狂喜からようやく醒め、耳を澄ませてみる。屈みこむ彼の背後に装置が転がっていた。

『自爆ボタン』

「…………ぬぉっ!」
瞬間、鈍い衝撃が彼の体を突き上げる。城の地下での爆発がここまで来ていた。

782 名前:壊れかけた施設 :2005/07/23(土) 23:58:52 ID:jIwEcL7Y

悠人は、混乱していた。
どう考えてももう持ちこたえられない、そう覚悟を決めた所で、敵が一斉に撤退を始めたのだ。
握った『求め』から力を抜く。良く判らないが、どうやら助かったらしい。
そう思い、振り返ったところで。
ぼんっ。
「な……」
城の方から、もくもくと煙が浮かび、空に昇っていく。

『ぁぁぁぁぁぁぁ……』
爆発の勢いで誰かが落ちていった気もするが、そんな場合ではない。拠点が無くなってしまう。
「みんな、城に戻るぞっ!」
叫び、振り返る。そしてそのまま悠人はがくっと膝をついた。

「ふ……あ、あん……」
「いやぁぁぁ!」
「お姉ちゃん、気を確かに!」
ぴくぴくと身を屈めながら悶えるウルカ。ばさばさといつの間に生えたのか、髪を振り乱し叫ぶファーレーン。
「みんな、何遊んでるんだよ……」
自分の鈍さを棚に上げ、事情も判らず呟く。
その背後で、どろどろと大きな黒い煙が髑髏マークを形作っていた。

783 名前:信頼の人 :2005/07/24(日) 00:02:05 ID:jIwEcL7Y
美容院で散髪しながら思いついたのは良いのですが、色々なネタが混ざり合ってなんだか変な方向にorz
支援、有難うございました。誤字脱字、ハリオンマジック等ご指摘があれば幸いです。

784 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/24(日) 00:14:51 ID:e5Z0kl/Y
信頼の人、乙です。

リアルタイムで見られたし、面白かったんだけど、
内容的に、嬉しいというのも憚られる感じです…。
腋毛のウルカなんて嫌だ… orz
鼻毛のファーも相当キツそうですがw

結局、この技術者って誰?


785 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/24(日) 00:55:27 ID:oNb84OIa
嗚呼、ファーレーン。
悲願の黒髪をゲットしたと思いきや。

今は黙って待とう。去って行った彼女が傷ついた心を癒し、
そしてやがて、鼻毛神剣の担い手へと成長して帰って来るのを。
――ぶっちゃけそんなファーレーンは嫌なのだけれど。

それでは校正入りまーす。北進→北辰

786 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/24(日) 01:10:22 ID:LiewTEx8
娘2? 鼻毛も出鼻。
嗚呼、身分違いの恋。世間の荒波に翻弄された二人は、手を取り合って北国へと……北進。



ラキオス放送夏休み特番 赤みっつの日スペシャル
「人々は見たっ! 謎の毛むくじゃら生物、ラシード山脈の奥地で目撃っ!? 今、未踏の秘境へカメラが潜入っ!」

787 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/24(日) 01:12:34 ID:b53Z9Kgn
ひとしきり大笑いした所でふと、いつ効果が切れるのかと怖くなってきました。
次のターンで撤去されることを切に祈ります……
あと、ヘリオンタンは別にパイ○ンってわけjaうわなn

                   スパッ!!
       _,. -─ '''' ‐=_-- __   r‐--
       , ^》ヘ⌒ヘ《ヾ  ヽ ヾ. / /゙・[l -┐
       ノ リ 〈 !ノルリ〉))   ゙i i! レ   ll]・_ヽ<787
      ノノヾ(リ;´(フノリ((   ノ,,ノ       レ
 -======i!⊂と《 ソ   ソ-‐'''"
       く/|_|〉 
      (_/ `ー'


788 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/24(日) 10:28:08 ID:FHLE6Sdz
おしお○だべー に吹いたw
何か恨みでもあったのですか?ブラックスピリットにw

何はともあれ技術者ネタお疲れです

789 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/24(日) 22:53:13 ID:m9cAk13s
ええと髭のつもりだったのですが表現不足でした、すみませんorz
……でも鼻毛でもいいか、面白いし(ぉぃ

>>784さん
余りにアレな性格になってしまったので、名前を限定するのはちょっと憚られました。
書いておいてなんですが、自分も腋毛はキツイので、髪結いナナルゥさんにでも何とかしてもらいましょうw
>>785さん
鼻毛神剣てw 鼻毛型なのか、はたまた鼻毛で操るのか……後者だったらヤダなぁ。
あ、でも中国雑技○みたいに黒髪にチャイナドレスのファーレーンもいいかも。
>>786さん
「ま、まさか……お姉ちゃん、なの?」衝撃の再会に硬直するニムントール。
なるほど、それがスピたんに繋がるんですね(違
>>787さん
破壊された時点で効果は切れてると思います……多分。きっと。
伸びた分はしょうがないので剃ってもらいましょう。
「ほらお姉ちゃん、こっちむいて」ジョリジョリ。「あ、黒髪も剃っちゃった」「イヤァッ!」
>>788さん
ちょっとネタが古いので通じるか心配だったので、感謝ですw
恨みというか、八つ当たりっぽいですね、今回は。たまたま『月の祭壇』が出来ていたという。

790 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/25(月) 17:01:59 ID:2hR1gw88
>>789
参照:鼻毛神剣「無限」のファーレーン
      ↓
ttp://www.bo-bobo.com/

791 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/25(月) 18:36:40 ID:aT5rgIpt
そして、鼻毛を巡る永遠の戦いへ…

 <終章>「無限の世界へ…」

零れ落ちる滴を諦める事なんてない。
全て守れる位に鼻毛を伸ばせばいい。
今だから解る…。




792 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/25(月) 21:30:47 ID:LZiYEjyp
>>790 ファーレーンをイビってみる

      だめ……こんなはしたないの、だめなのに……ぃ……
     _ ,へ
    ,´ /:::: |ヽ  , ⌒⌒ヽ
   ∠ <=====ゝ (((゙^)) ) i あはぁ……頭もじゃもじゃさせて……
   んヘ!」 ω ノ」| L!、ー゚| i)イ> くす、お姉ちゃん、生えそうなんだ……?
     <(つ/ ̄ ̄ ̄//i l i/ ヽ
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄(l[_ソ ̄ ̄ ̄
        ̄ ̄ ̄


793 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/25(月) 22:00:46 ID:qGi6nwxU
SRC漁ってたらアセリアモノを発見した
やってみた
吹いた(ぇ

794 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/26(火) 01:19:36 ID:IfBNR33C
エスペリアとスペアリブって似てるよね。 

795 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/26(火) 15:51:57 ID:NeNuZRFI
鼻毛祭りは終わってしまった
新たな無限の戦いを求めなくては

てことで 何かお題は無いかな?

ファーレーンとバーレーンて似てるよね(まんまだ)

796 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/26(火) 16:26:50 ID:8PEbA1MB
アラブの石油王なファーレーン?
いやむしろアラビアンナイトの女キャラっぽい衣装を妄想すべきか。

797 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/26(火) 16:36:33 ID:aC4U4Fu3
今なら言える!

ヒミカと卑弥呼って似てるよね

798 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/26(火) 18:49:50 ID:r2LGn7GC
この流れなら言える!

アセリアとアセロラって似てね?

799 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/26(火) 19:23:14 ID:RBBZm0Fq
この流れなら聞ける!

光陰の声って誰かに似てn(ゲイルW

800 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/26(火) 21:51:18 ID:lb/SZlZd
>797
そのまんま説あり
くわしくは「ヤマタイカ」(星野之宣)をご参照あれ

801 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/27(水) 01:29:13 ID:RX2s4QWI
スピ達がハイペリアに遊びに来た場合、それぞれ何にハマルだろうか?



ハリオン――醤油せんべい(堅いの)。ひねもすバリバリ音をまき散らす。「おせんべいって、携帯出来るしいいですね〜。
お菓子って堅くても美味しいなんて盲点でした〜」

エスペリア――阪しn………撤回。「あるある」とか「おもいっきりテレビ」とかを盲信して、悠人にあれこれ食わる健康マニアに。



802 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/27(水) 03:27:39 ID:2zaboQvt
ネリー、シアー、オルファあたり

たまごっち。


知らんかったけど、どうやら小学生おにゃのこ辺りには、たまごっちが
また流行っているらしい。ブームが一巡したのかな?

803 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/27(水) 04:27:22 ID:Gtjz/hK/
ヒミカ:コミケ
ファーレン:コスプレ
ニム:こたつ
ナナルゥ:盆栽

ニム+炬燵だけは譲れん

804 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/27(水) 05:25:39 ID:tZx+4i7I
レスティーナ:ワッフル


805 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/27(水) 06:57:18 ID:jMQAPHNM
セリア:ペットショップ巡り ……いや、コミュニケーションのリハビリにいいかと思って。

806 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/27(水) 09:28:49 ID:/I9DUc12
>>801
煎餅と日本茶のコンビにはまるとみた
ニムとこたつでぽりぽりやってそう

エスペリアは調味料漁りしていそうだな
本編中にも調味料に興味あるとかいってたし
「なるほど。さしすせそがハイペリアの基本調味料なのですね」メモメモ
「日本だけだけどな」

>>805
BGMにアイ○ルが流れてきたぞw
セリアと見つめるチワワ。お互いの目に涙が・・・
「ヒミカ!お金貸して!」
「え?え?急にどうしたの?」

807 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/27(水) 09:54:57 ID:vc4GVN5T
>>806
そして折角買ったチワワを赤い箱に詰められてしまうと

808 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/27(水) 16:18:20 ID:Bb+7f+G2
アセリアは貴金属、洋服辺りかな?

809 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/27(水) 20:20:51 ID:+TSLa95k
まぁPS2のイベントでも釘付けになってたし。
良く見て、自分で創りそうだ。
「ん……こっちの方がいい」
とか自己満足。

>>806
どんな名前つけるんだろう?意外とこっそり……
「どこにいったの……もう、ユートったら」
「……俺ならここにいるけど。ベッドなんか覗き込んでなにやってんだ、セリア」

め○ん一刻みたいになってしまった……誰も知らないよねorz

810 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/27(水) 21:04:30 ID:0piTLyMy
>>809
あれ、亡き夫では無かったか?

811 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/27(水) 21:46:08 ID:+TSLa95k
>>810
預かった子猫に未亡人の名前が付いていたというエピソードがあった

812 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/27(水) 23:48:45 ID:RX2s4QWI
ダスカトロン大砂漠を朦朧と歩く光陰の目の前に突然オアシスが出現した。
泉から現れたob……女神は言う。
あなたが忘れたキョウコは
尻の軽いキョウコですか?
それとも
操を立てるキョウコですか?


つーことで、オルファに対抗してネリシアもエヒグゥを飼うことに。
「ゆうべユートと一緒にねたんだよーいいでしょ」
「シアーもだよ〜むねにもぐりこんできたのぉ」

「…………ユートさま。ちょっとご同行願えますか」
「ちょっと待て俺はゆうべは自分の部屋にいたって」
「証明出来ますか」
「…………(汗)(証明出来る人はいたりする)」

813 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/27(水) 23:51:52 ID:/I9DUc12
「なぁアセリア、その大量のアクセサリーどうしたんだ?」
「ん、道の上に広げてあった。綺麗だったから持ってきた」
「・・・・・それ売り物」
「そうか、悪い事をした。返してくる」

とまぁ、露天商のアクセサリーを持ってきてしまいそうなアセリアを想像した
そこまで手癖悪くないか

>>809
愛犬に愛人(?)の名前
セリア可愛いぞw

814 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/27(水) 23:57:04 ID:sSEIh+Gg
>813
どっちかと言うと誰かに呼ばれるか見終わるまでじぃーっと見続けて、「ん」と言い残して去った後
家で製作にとりかかると思うぞw

815 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/28(木) 00:09:38 ID:Y0hBY/HW
路上でアイスバニッシャー → 氷の一刀彫をやるアセリアの姿が……

816 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/28(木) 00:19:15 ID:Y0hBY/HW
そういえば裁縫してるシーンはなかったけど、アセリアたちの服って誰が仕立ててたんだ?
エーテルジャンプしても素っ裸にならない特殊素材ではあるんだろうが。

全然関係ないけど俺、スピたちでエスペリアだけ学生服が似合わないような気がするんだ……。

817 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/28(木) 00:21:04 ID:we1fck2y
>>812
操を立てた今日子を選んだ光陰。
しかし現れた今日子は、光陰など眼中に無い悠人一筋だった…

そんな報われない光陰が頭に浮かんだorz

818 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/28(木) 07:04:17 ID:YBcznVsl
セリアが飼い始めた仔犬やネリシアオルファのエヒグゥに群がって懐かれ、戸惑うヘリオン。
「あ〜んもう、なんでどこにでもついてくるんですかぁ〜」
「そ、そんな上目遣いで見られても〜」
「うう〜もう、わかりましたよぅ。そんな悲しそうに鳴かないで下さいぃ〜」
ユートの苦労を身をもって初めて知ったり。

819 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/28(木) 09:12:02 ID:OE6eZ+m8
>>818
そしてそのままユートに助けを求めにいくヘリオン
「ユートさま〜、みんながずっとついて来るんですよぅ〜」
といってついて来たり、
「上目遣いで見られるとほうっておけないんですよぅ〜」
と言いつつ上目遣いで見つめてみたり。
そして流されて一緒に世話をしてしまうソウ ユート

820 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/28(木) 20:29:13 ID:djdGji89
>>819
マイペットを探すネリシアセリア
「ネリー、ユートちゃんがいないよ〜」
「大丈夫!大声で呼べば聞こえるって!
 ユートォ、出てこないとエサあげないよー!」
「ユートったらどこへ逃げたのかしら?帰ったらちゃんと躾けないと」

「なぁ、みんな・・・・・俺に恨みでもあるのか」
「ユ、ユート様?エサとか躾とかどういう事ですか??」

わけわかんなくなってきたw

821 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/28(木) 21:24:00 ID:w97txkOA
穴開き包丁に感動するオルファ

822 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/28(木) 21:40:19 ID:Fvnait9M
「ね〜パパ見て見て!こ〜んなに綺麗に切れるんだよっ」
「オルファ……店頭でやるとサクラみたいだぞ」

823 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/28(木) 23:15:36 ID:YIdw8Rc4
>>822
そして高田社長が勧誘
テレ東の深夜枠、ヲタク向けの商品を扱うジャパネット新番組で大活躍!

「今日はパパ達のために、オルファ頑張ってプリンターまで付けちゃう!」
でもやっぱりLEXMARK製w

824 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/28(木) 23:33:29 ID:orUur4kC
年少組は駄菓子屋が似合いそうだ。
ネリシアはうまい棒を買いあさったり、ニムはよっちゃんイカ食べたり。

825 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/29(金) 00:07:04 ID:tlQVXixT
銀玉鉄砲持って跳ね回り、ゲイラカイトを飛びながら飛ばすネリシア。
よっちゃんイカの袋を恐る恐るのぞき込むニム……ハズレ 「……ムカツク」
ラムネを上手く飲めないヘリオン。

笛ガムでノリノリなナナルゥ。

>823
さらにさらにファー社製黒インクを10本付けてお値段据え置きっ!

826 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/29(金) 00:18:03 ID:8lMOdUYT
そうか!インクって事はファーレーンのブラックスピリットとしての特徴は愛液がくろ(ry

827 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/29(金) 00:18:51 ID:E9pD4x8y
「あんたたちっ!買い食いしちゃダメって言ってるでしょ!!」

               年少組を叱り飛ばす眼鏡っ娘セリア


828 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/29(金) 02:04:55 ID:N2By0vBa
眼鏡っ娘セリア…
嗚呼、属性持ってないはずなのに果てしなく萌える…


829 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/29(金) 03:32:40 ID:jY+z4/2t
 ,'^》フ⌒´ヽ》ヘ
 ( ノ i」」」」」〉))
 ノノ(!リ゚ ヮ゚ノリ((  < そうか!これがキレか!キレってこういうことか!
(( ⊂! |T|!つ リ
 ===く/|_|〉lj= 
    (フフ


830 名前:あうとどあらいふ :2005/07/29(金) 06:39:59 ID:TDosRGvV

○月×日

今日は海で「つり」なるものに挑戦した。
中々アタリとやらが来ない。
どうやらたいふぅんという御仁が来られるらしく、周囲のマナが落ち着かなかった。
師匠であるご老人が何か叫ばれ、指差された方を見ると巨大な白波が襲ってくる。
咄嗟に冥加で両断したが、頭から噴水を出すとは面妖な生物だ。
しかし師匠は大層喜ばれ、昔失われたと語られる義足を引き摺りながら眼帯の奥で涙を流しておられた。
成果はそれだけだったが、「つり」とは中々奥が深いと実感できた一日だった。

○月%日

今日ははんぐぐらいだぁなるものに挑戦した。
上手く真っ直ぐに進まないのにじれったくなり、ついウイングハイロゥを広げて叱られた。

○月△日

今日は山で「きのぅこがり」なるものに挑戦した。
師匠であるヤマノヌシ殿に教えを乞い、滝に近い穴場という所に案内された。
そこで大量のきのこを発見したのはいいのだが、どれが美味なのかが判らない。
師匠は大変無口な御方で、こふこふと不思議な呼吸法でただじっと手前を見守ってくれている。
手前はその心遣いに感謝しつつ、一番迷彩を施されているものを手に取った。
とたん、何かがお気に障られたのか、師匠が突然大木に向かって爪を研ぎ出されたのには驚いたが、
今日の成果を最近少しだけ上達してきた料理でユート殿に食べてもらおうと、手前は上の空だった。
その後師匠にしやけなるものの取り方を教わったが、冥加で軽く掬い上げると、
胸の白い月のような紋章を大きく仰け反られ、大変感心しておられた。少しでも恩を返せただろうか。


831 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/29(金) 08:37:03 ID:NTrrG4db
>>830
落ち着けウルカ
後半のは人じゃないw

832 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/29(金) 11:13:15 ID:0VRSZROw
テーブル筐体でゼ○ウスに興じるユートに忍び寄る黒い影、影、影。
正義の影武者、科学忍○隊、その名も黒☆魂

ヘリオンが改造銀玉鉄砲(銀玉の代わりにハート型チョコを射出)をユートに向けて構える。
と、ウルカがそれを止める。
「待たれよ。鉄砲は最後の武器」
ウルカの言葉を受けてファーレーンが続ける。
「そう、我々は忍○部隊月光」
「って、えぇ!? 科学忍○隊じゃなかったんですか!?」
「は? 手前は必殺仕○人と聞いてましたが」

「カット!カーーット!!」
「ヨーティア隊長!」
「ヨーティア元締め!」
「ヨーティア長官!」
「没! んー、ごっこ遊びってのも難しいもんだねぇ。おーい、ヒミカーっ」
「またですか、ヨーティア監督。じゃ、こんなもんで……

レスティーナ女王がまだ王女だった頃。
南の国でコーイン教というあやしい宗教が流行っていた。
それを信じない者はおそろしい祟りにみまわれるという。
その正体は何か? だが人よ名を問うなかれ。
闇に生まれ闇に消える、それが鉄の誓いを叩いて砕く、ユートがやらねば
氷の女王セリア、お呼びとあれば即参上!

833 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/29(金) 22:38:41 ID:mKg9osqI
>>830さん
海、空、山を完全制覇したウルカ。
しかしその瞳には更なる挑戦への炎が宿っていた……
「これが、『すぺえすしゃとる』なるものでございますか。
手前のウイングハイロゥでは及びもつかぬ羽ばたき、一度試してみたいものです」
「いや、さすがにそれは色々と無理があるかと……予算とか」

>>832さん
クェド・ギン監督率いるマロリガンプロダクションとの対決が噂されておりますが、
ヨーティア監督、一言お願いします!
「あん? 確かあっちの売りは密かな想いの中の三角関係だったか。
テーマとしては平凡だが、奴が取り仕切るというのならそれは何よりの武器だねぇ。
ま、こっちはこっちで天才にしか出来ないものを見せてやるだけさ」

834 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/29(金) 23:04:20 ID:tlQVXixT
>832
速さでは負けないヘリオンならっ!  バキュラに256発! 攻撃回数足りない……な。

ヒミカさん出演者への周知を徹底してくださいw

>830
クマーAA(ry 
今日はヤマノヌシ殿がハチミツなる物の採取方をご教授下さるそうだ。

ブーン   ブーンブーン
            ブーン      ブーン
 ブー  ンブーン       ブーンブーン    くっ手前の剣ではこの雲霞の如く湧き出る敵を全て打ち落とすことは叶わぬっ! 
ヤマノヌシ殿! 無事であられるか!?  な、なんとこれだけの敵をものともせず……感服致しました。手前の脆弱さ、骨身に染みました。
肉を切らせて骨を断つ、黒スピリットの真髄。今さらながら手前、思い出しました。

835 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/29(金) 23:51:48 ID:NTrrG4db
>>834
そのハチミツをとるヤマノヌシと聞いて某黄色い熊が思い浮かんだ
やつなら蜂なんて気にしないだろうなw

836 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/30(土) 00:45:59 ID:eGJkXg44
カンス ヤマノヌシ!

837 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/30(土) 03:31:49 ID:WASbWFsb
デュエルセイバージャスティスプレイ中。
ツンデレエスに首ったけ。
『ラブラブビ〜ム!!』

…。
…萌え。


あと、もう一つ。妹ウザイ。
さすが住職と並ぶキモウト。


838 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/30(土) 08:28:52 ID:S/iWopjJ
>>832
幾ら撃っても破壊出来ない、大量に飛来する壁板がエスに見えてきて次第に熱くなる黒ゲーマー。
「くっ……手強い。しかし退く訳にはいきませぬ」
「ふぇぇ〜んでもどうしても攻撃回数、足りませんよぅ〜」
「一体どうしたら倒せるのでしょう……あら?ナナルゥ」
「…………」
そこへふらっと現れた不思議少女ナナルゥ。三人の手並みをじっと見つめた後おもむろに席につき、
「……先制攻撃、いきます」
ぼんっ。
「あ、あら?」
「え?え?どうしてぇ?」
「……なるほど、その手がありましたか」
ぼんっ。ぼんっ。ぼぼんっ。
「…………ふっ」
『消沈』が光った瞬間あっけなく燃え上がり、破壊される壁板。それはもう、紙くずのように次々と。

「バグ……だよな?」
黙って後ろで見ていた悠人がぼそっと不安そうに呟いたり。

839 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/30(土) 12:43:54 ID:EfL7LX/8
ここ数日の流れを一気に読んでいたら、浴衣姿のネリシアを肩車するユートが目に浮かんだ。
ここ最近仕事が激しかったからなぁ、疲れているのかも知れない。

840 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/30(土) 13:26:32 ID:9GGz7qpS
俺の目には浴衣姿のハリオンをおんぶして背中の感触に困っているソゥユートがm(エクスプロード

841 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/30(土) 17:30:10 ID:ib2P9f3U
やぐらの上でオルファが電波ソング歌ってるぞ!
誰 か 今 す ぐ 止 め て 来 い!!

842 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/30(土) 17:55:00 ID:t5vum0aN
山車先頭で音頭取りつつ引っ張ってるヒミカさん激燃え

843 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/30(土) 18:56:36 ID:/aJhdh+Y
カラオケ大会で永遠のアセリアを熱唱するーーーー



ナナルゥ

844 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/30(土) 19:19:40 ID:k5OXgXZl
>>843
「抑えて〜も抑えき〜れない揺れるこの谷〜間〜わぁ〜、とめどな〜く寄せて上げる〜ヒミ」
ぷつ。
「…………何をするのですか、ヒミカ」
「……アンタ、喧嘩売ってんの?」

狭い空間に急速に凝縮していく赤いマナ。ヒートフロア。熱唱(違

845 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/31(日) 00:37:46 ID:Pwiq+aVR
夏祭りもいいが、やっぱり夏といえば海だろ!つか水G(ry

水泳用メイド服着用のエスを想像した漏れはダメ人間ですかそうですか・・・

846 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/31(日) 01:10:38 ID:r4RLSIXK
>845
…ふむ。
つまり、透けて張り付いている、ということか?

847 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/31(日) 01:24:59 ID:0EaIzofR
「ユートさま……わたくしは汚れています。汚れてしまっているのです……」
「いいから早よ塩素消毒せんかい」

「……せぱれぇと」
いきなりサラシ&褌ルックで現れ、変なしなを作るアセリア。
「アセリア……誰に吹き込まれた……」
「ん。ヒミカが言ってた。これを着ればユートが喜ぶって」
「そんな訳……あ、あれ?」
がっくりと膝を折るソゥユート。ちょっと鼻血。そんなラキオスプール水開き。

848 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/31(日) 02:18:05 ID:E/CbsmVO
ハイペリアに水着など存在しませんが何か?
そう、泳ぐときは皆まっぱだか

しかも『ハイペリア出身の女性』は誰一人泳げないから人口呼吸プラス心臓マッサージ大会ですよ?
全裸で

849 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/31(日) 02:50:01 ID:X5l5yB77
>>848
……最近暑いからな

850 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/31(日) 03:39:59 ID:D+ap6pO4
今日子「アタシは泳げるっ〜の!」

851 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/31(日) 07:50:05 ID:qqQXGJyT
>>850
そして海で雷撃、伝導して巻き添え多数…ってネタはうる星でもあった気がする漏れ30杉

とりあえずエスがお花畑まで逝ってるので
ソゥユートの人口呼吸プラス心臓マッサージは必至ですw

852 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/31(日) 08:55:32 ID:KH2VX+yE
>849
ちがうな。ハイペリアではマッパで泳ぐのが仕来りです、とか言えばハイペリアに憧れる田舎娘は無理にもそれに従うって寸法さ。

「わーいみずぶろみずぶろ♪」
「♪きもちいい〜」
「パパーはやくー」
…………普段と変わらん気がするのは俺だけですか、ソゥユート。


853 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/31(日) 11:05:47 ID:8sTugTwE
まだそんな季節じゃないのに大量のくらげに懐かれるヘリオン。

854 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/31(日) 11:23:29 ID:cZX/x+cG
>>830のせいで、ジョーズとガチで勝負するウルカの姿が浮かんでしまう・・・w

855 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/31(日) 13:58:35 ID:F5fEqN00
こんにゃくだけは切れないウルカ

856 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/31(日) 14:11:53 ID:8sTugTwE
そんなウルカに、さしみコンニャクが食いたいとだだをこねるソゥユート

857 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/31(日) 17:57:55 ID:iQX+mBKe
>>851
残念ながら今日子は水辺で雷撃は使わない意外と常識人inドラマCD

858 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/31(日) 18:07:12 ID:KH2VX+yE
>816
>スピたちでエスペリアだけ学生服が似合わないような気がするんだ……。

頭のアレさえ付いてればダイジョーブ。アレさえ付いてればダイジョーブ。

>856
さらにできたら女体もr

859 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/31(日) 21:29:21 ID:xGvMzDyZ
>>858
盛ろうにもスピのほとんどはまな板じゃないですか。

860 名前:名無しさん@初回限定 :2005/07/31(日) 22:19:29 ID:6Dm4ildK
>>859
だから盛りやすいんじゃないですか。

861 名前:とある就床 :2005/08/01(月) 06:48:57 ID:ZO3XvNw/

 ――――力を失い、落下していく瞬。間を置かず、『再生』が崩壊を始めた。


「これで当面の危機は無くなる……レスティーナの統一国家は、どうなるんだろうな」
「……厳しいでしょうね」
隣に並んだ時深が、やや翳のある表情で答える。その様子に、俺は神妙に頷いていた。
確かに文明の後退をも含むレスティーナの覚悟が人々全ての望みとは限らない。ふと気になって聞いてみた。

「それは、そう見えたっていうことか?」
「いえ……ですが、見る必要もないんですよ。一時の熱狂が冷めれば、すぐにでも不満は出てきます」
「……かもな」
呟きに寂しそうな声色を感じ取ったのだろうか、時深がそっと寄り添うように手を握ってくる。
「……仕方ないのかもしれないけどさ、時深には、もうちょっと楽観的になって欲しい」
俺はそこにある温もりを確かめながら、強く手を握り返した。

「ほら、そのせいで……俺と、こ、恋人になるの、諦めてたんだろ?」
「ぷっ、あはは……そこで詰まっちゃダメですよ」
どもった事が可笑しいのかころころと笑い、やがて思いなおしたように真面目な顔で何度も頷く。
「でも、そうですね……。勝負を自分から降りたら、チャンスまで無くなってしまうんですから」
俺の相槌に微笑み返した紅い瞳は、再生の間全体を照らす炎に混じって尚強い意思を俺に向けていた。


862 名前:とある就床 :2005/08/01(月) 06:52:10 ID:ZO3XvNw/

そうして静かに頭を肩に預けてくる。そんな時深に腕を回そうとして…………俺の動きは、はたと止まった。
何故ならいつの間にかじっとこっちを見ているスピリット達に周りを固められていたから。
「そそそそうですよねっ!自分から降りたらダメなんですよねっ!」
「ヘリオン?!お前確かブレイクの初撃で人身御供に……げはっ!」
「ネリーも〜、あっきらめないからね〜」
「いい突進だ……じゃなくてネリーは成長不足でアポUすら防げないから置き去りにした筈……ぐぁっ!」
『ユートさまー!!』
「ぎゃあぁぁぁぁ………………」
女体盛りならぬスピ盛りに、俺の意識は一瞬色々と遠ざかった。

「さてと、そろそろ行くか。このまま(スピリット達に)埋もれて死ぬのはしゃれにならないし」
「そうですね……では戻りましょう。みんなで守り抜いた、愛すべき場所に」
『は〜〜い!』
「…………で、あの、そろそろ開放してくれないか?簀巻きで寝っ転ばされるととっても苦しいんだけど」
「あらダメですよユートさん。あなたが塵となった姿が見えるんです。その先には、明るい未来だけしか見えません」
「嫌すぎっ!!」

とってもニコニコと微笑む時深に、俺は何故このルートを選んだのだろうかとただひたすら後悔するしか無かった。


863 名前:信頼の人 :2005/08/01(月) 06:55:22 ID:ZO3XvNw/
という訳で、悠人に盛ってみました(ぉ

864 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/01(月) 08:55:10 ID:3eZQltba
>>863
大盛り乙です
初撃で人身御供・・・
酷いなソウ・ユート、笑ったけどw

865 名前:PINK☆VANISHER U 1/10 :2005/08/01(月) 16:17:33 ID:nbHP5gFU

―――夢。

そう、これはきっと悪い夢。赤の魔法使いが青い魔法を使うなんて、常識外れもいいところ。
ああ、夢なら早く覚めて。私は、早く起きてユートさまのために朝食の準備をしないといけないの。

「……ちゃん、エスペリアお姉ちゃんってばぁ!」
ほら、お腹をすかせたオルファが起こしに来た。本当にしょうのない妹。いつまでたっても私がいないと駄目なんだから。
――でも、このまま眠ったふりを続けてもう少し困らせてあげようかしら?

「……無理だ、オルファ、完全に決まっている。」
――アセリア?

その透き通った声に呼び覚まされるように、エスペリアの意識が現実に引き戻された。
周囲を見渡す彼女の視界に飛び込んできたのは、興味津々の顔で自分を覗き込んでいるオルファ、
顔を引きつらせつつも心配げな表情を浮かべているウルカ、そして、エスペリアが比較的早期に復活したことが
ちょっと意外だったのか、いつものポーカーフェイスに少しだけ驚きの色をまじえて見せるアセリア。
…そうだ、あれは、夢などではなかったのだ。

866 名前:PINK☆VANISHER U 2/10 :2005/08/01(月) 16:19:58 ID:nbHP5gFU
大ピンチ、そう言って差し支えなかった。
あまたの戦場、そして死線をくぐり抜けて来た歴戦の勇士・エスペリアの額に玉のような汗が光り始める。
しかし、この窮地に追い込まれてなお、彼女の明晰な頭脳は素早く計算を開始していたのである。
「ラキオスの名参謀」の通り名は伊達ではなかった。

―――そう、そうよ、エスペリア。考えて。全てはそこから始まるのだから。
気力をふりしぼり、どこかで聞いたような台詞で己を奮い立たせる。まさにスピリットの鑑と言えた。

――こういう時には...そう、まず戦況を分析するのよ。

「ね、エスペリアお姉ちゃん、どんな味だったの?」
「―――くっ」
エスペリアの返答を待ち構えているオルファの気をそらすのは生半可ではない。
だが、そのオルファの攻撃さえうまく凌ぎきれば良いのだ。後に控えているアセリアがさらに追い打ちをかけるような
マネをするとは考えにくい。では、ウルカはどうか。彼女はどうやら事態の本質を理解しているようである。
しかしあの視線は追い込まれた者を気遣っている目だ。
恐らく援護に回る事はあっても、敵側に与する事はないと思われる。ならば。


速攻でこの場から逃げ出す(Nモード)

→何とか適当に誤魔化す(Hモード)

率直にありのままを話す(SHモード)


……多分これが無難な選択であろう。

867 名前:PINK☆VANISHER U 3/10 :2005/08/01(月) 16:23:58 ID:nbHP5gFU
「ん、こほん。」
おもむろに一つ咳払いをして、エスペリアは話し始めた。
「―――良いですか、オルファ、よく聞きなさい。知っての通り、ユートさまは異世界から来られたエトランジェです。
そして、私が浴場で飲んでいたもの…残念ながら、あれはユートさまのミルクなどではありません。」
そこで一旦エスペリアは言葉を切り、周囲のリアクションをうかがった。
今の所彼女の言っている事に言葉を差し挟んでくる空気はない。オルファは目を丸くして説明に聞き入っているし、
アセリアも一見無関心を装いながら聞き耳を立てている。
ウルカは時おり頷きながら祈るような表情でこの場を見守っている。―――大丈夫、きっとこの調子なら、うまく行く。
「あれは―――そう、例えて言うならばユートさまの放出する情熱のオーラなのです。
そしてそれを取り入れることによって、私達グリーンスピリットの魔法力は格段に上昇するのです。」
「何と...手前もそのような話は耳にした事がありません。いや、さすがは謎に包まれたエトランジェのユート殿。
全くもって不思議な事があるものです。」
エスペリアは、援護射撃全開のウルカに向かって、感謝の念もこめて、にっこりと微笑んで見せた。
「へ〜え、パパってやっぱり凄いんだぁ...じゃあ、じゃあ、そのオーラって美味しいの?」
テーブルの上に半ば身を乗り出しているオルファも、疑っている気配は無い。
「いいえ。その苦くてまずい事と来たら、この世のものとは思えないくらいです。」
エスペリアは沈痛な面持ちで首を振った。
「しかも、グリーンスピリット以外の者がそれを口にすると逆に神剣魔法の威力が落ちてしまうという言い伝えです。」

868 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/01(月) 16:27:23 ID:ra3jLTYH
支援。


869 名前:PINK☆VANISHER U 4/10 :2005/08/01(月) 16:28:06 ID:nbHP5gFU
「え〜っ、それじゃオルファ達はパパのミルク飲んじゃだめなのぉ?つまんなーい!」
ぷうっと頬を膨らませるオルファ。
「どうしても飲みたければそうしなさい。ただし、後でどうなっても私は知りませんよ。」
そう言いながらエスペリアは目の前に置かれてあるカップを手に取り、ハーブティーで喉をうるおした。
「む〜〜」オルファは頬を膨らませながらも、納得したようだ。現に今エスペリアが美味しそうに飲んでいる
セロリのお茶のようなハーブティーは、自分にとってはとてつもなくまずい物である。
オルファが悪戯をした時には、それがお仕置きに使われる事さえあるのだ。
「なるほど、毒と薬は表裏一体であります故。手前も気を付けねば。」
どうやらオルファの何気ない一言に端を発したマナ嵐も収束する気配であった。一安心、といった風情でウルカが
食器を手に立ち上がる。
「あ、ウルカ、それはそのままで構いません。貴女はユートさまを起こしてあげて下さい。」
「それはかたじけない、エスペリア殿。では。」一礼してウルカが食堂を出て行った。
引き続いて何事も無かったかの如く、アセリアが立ち去ってゆく。
後に残されたのは、カップにたっぷり注がれているミルクとにらめっこをするオルファと、
平和な風体でお茶を飲むエスペリアだけであった。

870 名前:PINK☆VANISHER U 5/10 :2005/08/01(月) 16:31:22 ID:nbHP5gFU

「ふ、不覚――!はあっ、はあっ...て、手前とした事が...ッ!」

平静を装って退室したウルカではあったが、オルファの放った魔法(?)が彼女に及ぼしたダメージは、
思いのほか大きかったのである。
「ま...まさか凍結魔法を使いこなせる炎の妖精がいようとは――!」
サーギオスの遊撃部隊長として戦っていた時から感じてはいたが、つくづくこのラキオスという国のスピリットというのは
底知れない、そう思うウルカであった。――しばらくの間、廊下の壁に寄りかかって肩で息をしていた黒い妖精は、
突然何を思ったか、悠人の部屋には向かわず、自分の部屋へと戻っていった。

―――数分の後。
ウルカは神剣・『拘束』を携えて館の外に出た。
彼女が向かった先は、いつも一人、訓練をしている場所であった。
「これも、まだまだ手前の精進が足りぬという事...ユート殿、お許し下さい。」
歩くたびに気になる股間のぬめりに泣きそうになりながら、ウルカは呟いた。
オルファの目撃証言を聞いているうちに、つい想像してしまったのだ。…風呂場で彼の前にひざまずいて、
いきりたった肉茎に口を寄せ、はしたなくも、ちゅうちゅうとそれを吸い立てている自分を。

「哈―――ッ!!」
まるで目の前に浮かぶ幻影を振り払うかのように、ウルカは一心不乱に中空に向かって打ち込み続けた。
しかしどうしても、いつもより深く食い込んでくるレオタードの違和感に、踏み込みが甘くなってしまうのであった。

871 名前:PINK☆VANISHER U 6/10 :2005/08/01(月) 16:35:13 ID:nbHP5gFU

「――ずいぶん体が重そうだな。」
予期せぬ背後からの声に、ウルカの心臓は跳ね上がった。
ギョッとしたように振り向く彼女へ、その声の主はさらに言葉を掛けた。
「あ、驚かせちゃったか、悪い悪い。いや、あんまりいい天気なんでメシの前に朝の空気を吸っとこうと思ってさ。」
その男は照れくさそうにハリガネ頭をぼりぼり掻きつつ、こちらへ近付いてくる。
「練習熱心なのは良いけど、無茶はするなよ。まだ体調戻ってないんだろ。」
「―――ふ」がたがたと震える体で立ち尽くしながら、ウルカの、僅かに開いた唇の端から声が漏れた。
「………ふ?」
ウルカの手前まで歩み寄った悠人が怪訝な表情で訊き返す。――と、次の瞬間。
「不潔――――ッ!!!」
バッシィ――ン!!

―――平手一閃。
それまでの動きの不調がウソのような、見事なウルカの一撃が炸裂した。
哀れ、悠人の身体は春風に舞う桜の花びらのように、彼方へと消え去って行った。
「嫌っ、いやっ、嫌あ〜〜〜っ!!」
悠人の飛び去った方向には目もくれず、子供のように泣きじゃくりながら駆け去ってゆくウルカであった。

872 名前:PINK☆VANISHER U 7/10 :2005/08/01(月) 16:40:46 ID:nbHP5gFU
「ねえ、本当にやるの?」
「……良いのですか?」

半ばあきれ、半ば心配そうな二つの声。
「あったり前じゃない。秘密特訓でパパたちを驚かせてやるんだから!」
その二人に向かって元気よく答えたのはオルファである。
「うーん、まあそりゃ、いつまでも詠唱の練習だけじゃいけないんだけどね...
でもさあ、実戦形式はまだ早いんじゃないかなあ。」
腕組みをして唸っているのは「静寂」のネリー。ここ数日、オルファに凍結魔法を伝授していた犯人もとい師匠である。

「そう滅多な場所で練習など出来ませんから、私としては願ってもない事ではあるのですが…」
赤と青の幼い妖精を交互に見比べながら、言葉尻を濁しているのは、赤いストレートの髪を腰まで届くほど見事に伸ばした
レッドスピリット、「消沈」のナナルゥである。大事な用事があるから、と、オルファ達に訓練場の外れに呼び出されたのだ。
「心配ないってば、ナナルゥお姉ちゃん!オルファ、もうかんっぺきにマスターしたんだから!」
「はあ...」困ったようにネリーの方を振り返るナナルゥ。
「―――ま、おんなじ火に強いレッドスピリットだし、失敗しても何とかなるんじゃない?」
蒼い瞳をくりくりさせながら、ネリーは不安げなナナルゥに向かって、無責任に請け合った。

873 名前:PINK☆VANISHER U 8/10 :2005/08/01(月) 16:44:42 ID:nbHP5gFU

「…了解。」
ふっ、と小さく溜息をつきナナルゥが間合いを開けるべく歩き始めた、が。「――あ、一つだけ。」立ち止まり、
二人に顔だけを向けた。
「なあに、ナナルゥ?」
「ヒミカやハリオンと違って、私は神剣魔法の威力を微妙に調整するすべを知りません。」
「――どういう事?」オルファとネリーがそろって首をかしげる。
「要するに、―――手加減というものが出来ない、という事です。」
それだけ言って、ワインレッドの長髪を揺らしながら少女は背を向けた。

「………」
オルファとネリーは無言で顔を見合わせた。
「…だ、大丈夫だよ…ね?」
突然不安に襲われたのか、先刻まで自信満々だったオルファが師匠に念を押す。
「う...今さら何言ってんのよ。こうなったらやるしかないじゃない!」
内心アイスバニッシャーを伝授するなら、オルファよりもむしろナナルゥの方が素質があったのではなかろうかと
思いつつも、ネリーは強がって見せた。

「いい、オルファ、集中して。後は私が言ったとおり…」
「うんっ!『くーる』に、だよねっ!」

「では……行きます」
距離を開けたナナルゥが体勢を整え始めた。
「…マナよ、怒りの炎へと変われ。そして、かの者どもを焼き尽くせ。」

874 名前:PINK☆VANISHER U 9/10 :2005/08/01(月) 16:48:26 ID:nbHP5gFU
「う、うわ、ナナルゥお姉ちゃんもう詠唱始めてるよ!」慌てふためくオルファ。
しかもそれは、ナナルゥが誇る最大級の神剣魔法であった。
「落ち着いてオルファっ!型どおりやれば消せない炎はないんだからっ!!」
「う、うんっ!…え、えーと、――マナよ、我に従え。氷となりて、力を無にせしめよ。」
「そうそういい感じ!氷のマナが集まって来てるよ!」
ネリーは声援を送りながら、前方のナナルゥの様子をうかがう。彼女はたった今、詠唱を終えたところであった。
「―――アポカリプス」
地鳴りのような音とともに、出現する巨大な魔方陣。真っ赤に燃え上がる紋様に照り返されて浮かび上がった
ナナルゥの顔は、己が魔力に陶酔しているかの如く、凄艶な笑みをたたえていた。
「クク―――死ね。」
艶やかなナナルゥの朱唇から、うっとりした笑みとともに、そんな呟きが漏れる。

「くっ、オルファ、急いで!!」
とりあえず氷のマナがシールド状に集結している事だけを確認し、ネリーは素早くその場から離脱した。
「うん!――アイスバニッシャーッ!!」
雷鳴のような音が聞こえたかと思うと、幾筋もの火柱が天空からオルファに降り注いだ。
「んきゃあ〜〜っ!!」

875 名前:PINK☆VANISHER U 10/10 :2005/08/01(月) 16:52:15 ID:nbHP5gFU

「オ...オルファ...?」おそるおそる近付くネリー。

―――もうもうとたちこめた火煙が消え去ったあと。
慌てて駆け寄ったネリーが見たものは、両目を渦巻き模様にして、自慢のロングヘアをすっかりアフロにされ、
大の字になって延びている少女であった。

「めっ!!」ゴイン。
「あ痛っ!」ナナルゥが頭を抱えた。

「まったく〜、隠れてこそこそしてると思ったら〜、小さな娘たち相手に何て事するんですかぁ!
お姉さん、許しませんよ〜!」突然背後から鉄拳制裁を加えたのは、通称「みんなのお姉さん」こと、
『大樹』のハリオンである。「本当にもう、貴女の魔法はすぐに暴走するんですからぁ〜!!」
「す、すみません、どうしてもと頼まれたので、つい……!」

腰に手を当てて仁王立ちしている「お姉さん」に、ぺこぺこと平謝りするしかないナナルゥであった。  続く。

876 名前:憂鬱の人 :2005/08/01(月) 16:54:30 ID:nbHP5gFU
まだ続いてたのか!
しかもまだ続くのか!?

...ヘタレな私はハードモードの選択が精一杯ですた。

あ、支援thxです。

877 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/01(月) 17:47:11 ID:kT71AzsJ
>まだつづくのか!?
ずっと楽しみにしてた俺としてはまだまだ続いてほしいね。
そういえば、バニッシュミスった原因はスキルのレベル不足なのかただ使えなかったのかどっちだろう?

878 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/01(月) 20:39:37 ID:wUGt+FbR
>>876憂鬱さん
実に素直に容赦ない攻撃を唱え、死ねと言い切るナナルゥに爆笑。
完全無欠な理論武装を展開するエスペリアがつい捩る戦闘シーンの掛声や、
いい感じで自分だけ逃げるネリーにバニッシャー唱えてやれよと突っ込みをいれつつ。

ひらひらと飛び立つ悠人を尻目に幼児退行を起こすほどの衝撃を受け脱兎の如く駆け出す神速の戦士。
その秘められた心とどこかに溢れるなにかは抑えても抑えきれない羞恥心。
……いえ、何が言いたいかというと……嫌嫌ウルカ萌え。ツンデレの新境地かもしれないw

>>864さん
丁度PS2の時深さんルートで同じ事が「起きてしまった」のでつい(テラーT15%増

879 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/01(月) 21:37:58 ID:ZaPeyajC
素朴な疑問。
PS2にも鬼畜ルートあるの?

880 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/01(月) 22:32:48 ID:d6cKi8Ne
素朴故に無い

881 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/01(月) 23:09:02 ID:0odeWv/T
そのルートは君の心の中にあるさ。

882 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/02(火) 00:09:30 ID:7W9+ejSL
>876
さすが、昼は淑婦。窮地を切り抜けたぜっシステムオールグリーンっ!
ピコーンピコーン ああっ! エスペリアのカラータイマーが緑から青、赤へと激しく明滅しているっ。そろそろスーパーアマテラス光線炸裂の時間か?

→(Hモード)  …………そうか、エスペリア。もうノーマルじゃ物足りないわけだ。
「このHENTAIめ。アタイが満足させてやるよ ピシッパシ ほ〜ら気持ちいいかいっ 豚のように啼くんだよっさぁっっ!」

率直にありのままを話す(SHモード) …………め、めめしべと、おおおおおおしべが、え、えぇぇぇええぇぇとあ、あのコウノトリが


ということで、来るべきマロリガン戦に備えて、魔法力の向上に余念のないエスペリアさんであった。魔女めっ!



883 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/02(火) 23:02:24 ID:qCYius6D
>>877
楽しみにしてくれる人がいたなんて、これ以上有り難い事はありません。
続きもがんがりますので見捨てないでね。
>バニッシュミス
ネリー直伝とはいえ、付け焼きバニッシャーでナナルゥの最強スキルを防ぐのは
さすがに無理があるかなあ、と思ったものでしてw

>>878信頼氏
爆笑ですか...爆笑しちゃいましたか...
私としては目一杯「恐怖の赤スピ」を描いたつもりだったのですが...む、無念。

思い起こせば初撃の人身御供はディフェンダーに回してたニムでした。
当時アタッカーだったヘリオンは見事期待に応えて二回も(星火燎原

>>882
いや、実はまだ切り抜けてませんw
墓穴ってるというか、策士策にというか。
とりあえず次回くらいはSHモードに挑戦してみようと思ってるのですが。


884 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/03(水) 00:22:36 ID:OfsUDSsr
背中がかゆいときー

ウイングハイロゥで背中をぼりぼりやってるところをユートに見られるセリアさん。


885 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/03(水) 00:52:18 ID:WIiWqRGj
>>876
あれは附子と言うて……あ、ぶすぶすと焦げたのはオルファかw
つーか、平謝りナナルゥがぷりちぃ。敵な台詞とのギャップがw

886 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/03(水) 01:11:19 ID:6Wm8eR72
>>884
嫌がる悠人の手を無理矢理背中に突っ込ませるハリオン。
「あん♪だめですよぅ、そんなトコさわっちゃ〜。んもぅ、めっめっ♪」
「自分で入れさせたんじゃないかぁ!」

887 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/03(水) 08:12:21 ID:2OVdKLG2
>>886
それを見て自分もやってもらおうと(やろうと?)するも
悠人の手を掴んだ時点で恥ずかしくなり、
顔真っ赤+涙目+上目遣いで見上げるヘリオン
「どうしたんだヘリオン?」
「あのっ、そのっ、えっと・・・だから、その、ですね・・・・
うううぅぅ〜」

888 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/03(水) 10:15:39 ID:FAKjh8pe
>>887
何とか悠人の腕を無事背中に誘導出来たヘリオン。
しかし自分の身長を計算に入れていなかったせいで、大変な事に。
ゴソゴソ「えっとこの辺か?」 カリッ
「ひゃあぁぁっ!ユ、ユートさま、そこは違……あんっ!」
「ん?なんだこの感触……背中にしては柔らかいような……あれ?」 プニプニ
「あふぅっ!やっ……あっ……」
「……な〜にやってんの、ゆ〜う〜?」
「ああ今日子。何って頼まれて背中を……背中、を……」 ダラダラダラ
「こんの、アホンダラーーーーっっ!!!」 ズドーン!!バリバリバリッ!!

「ユユユユートさま!私、背中が痒くって……お願いしますっ!掻いて貰えますかっっ!!」
「ああ、ヒミカ。いいぜそのくらい」 ズボッ カリカリ
「…………ユートさま、そちらはお腹ですが、一体どういう意味でしょうか?」

「ユート、しかたないから背中掻かせてあげる。ほら、早くして」
「……なんでそんなに偉そうなんだ」 シブシブカリカリ
「はー気持ちいい〜……あ、そこもう少し左ね」
「はぁ〜……了解了解。ん?どうしたファーレーン。そんな所で背中向けて座って」
「…………(だってニムだけずるいじゃないですか、なんて言えませんよぉ)」 シクシクシクシク

889 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/03(水) 14:23:44 ID:OfsUDSsr
これらの状況を、電車内だと仮定してみる。

YutoTheSacredChiikansha

痴漢者として目覚めた悠人
ガロ・リキュア縦断線を舞台に、痴漢道を巡る戦いに
身を投じていく。

890 名前:光陰の憂鬱 1/4 :2005/08/03(水) 15:33:53 ID:qC5JktkB

キーンコーンカーンコ―――ン……

「あ、ベルだー。」
予鈴とともに教室の中のさざめきが静まった。

ガラッ!
「はい、皆さん、これからホームルームを始めます!」
「「「え〜〜っ!?」」」
バインダーを手に入室したのは、何とセリアであった。

「ねーねー、何でセリアが仕切ってんのよ?」
「わ、私知らないよぉ〜」
ひそひそ声で隣のシアーに話しかけるのはネリーである。両名とも白いブラウスに小さな赤いリボン、そして紺色の
スカートを着けていた。佳織の制服を借りて来たのだ。

「…誰よ、『ナツヤスミ』は学校に誰も居ないからみんなで見に行こう、なんて言い出したのは。」
面倒くさそうに横目でツッコミを入れるのはニムントール。
「だってまさか、セリアまで来るなんて思わなかったんだよぉ!」ネリーが逆襲を試みる。…まあネリーならずとも、
セリア来襲を予測するのは難しいとは思われるが。
「まあまあ、ニムだって一度どんなトコか見てみたいって言ってたじゃない。」
困ったように愛想笑いを浮かべながらとりなそうとするのはオルファであった。
「あ、あたしは別に…っていうか、一番行きたがってたのはオルファじゃないの!」
うろたえつつ反論するニムもまた、何故か制服着用である。さすがに佳織の分だけでは足りなかったのか、
真っ白なブラウスの胸のポケットの部分には、オレンジ色で小さく「夏」と縫い取りがしてあった。
「うーん、でも、セリアは一体誰に借りてきたんだろう…。カオリさまたちのじゃ、サイズ合わないよねぇ〜。」
シアーが首をかしげた。
「―――そこ。私語は慎みなさい。」
確か佳織が掛けていた筈の縁無し眼鏡をくいっ、と摘み上げながらセリアが注意を促す。
彼女の、意外とふくよかな胸元に、小さく刺繍されているのは「岬」の文字であった……。

891 名前:光陰の憂鬱 2/4 :2005/08/03(水) 15:37:36 ID:qC5JktkB
「……さて、はからずもハイペリアに紛れ込んでしまった私達ですが、こちらの世界でユートさまに
ご迷惑を掛ける訳には行きません。つ・ま・り、我々は、目立ってはいけないのです!」
パンパンとバインダーをはたきながらセリアがいかめしい顔付きで訓示を垂れる。
「無理だってば。だってこっちの世界ってスピリットいないもん。」
はあ、と溜息をつきながらネリーが頬杖をつく。
「……ネリー、マイナス5点。」
どこから取り出したのか、赤のボールペンでバインダーに書き込むセリア。抗議の視線を向けるネリーは黙殺された。

「まだあります。買い食いは禁止、それと、甘い言葉を掛けられたからといって、簡単に付いて行ったりしないように!」
「――ムカつく。完全に子ども扱いじゃない。」
「あなたのようなタイプが一番危険なのよ、ニム。自分だけは絶対大丈夫って思ってるでしょ?」
ツンデレ合戦が一触即発状態に入った、が。

ガララッ!!
「すっすみませ〜んっ!遅刻しちゃいましたっ!!」

一同の目が勢いよく開けられたドアに向けられる。そこに息を弾ませ立っていたのは。
「ヘリオン?」
眼鏡の奥でセリアの目がまん丸になった。そのツインテールの少女のいでたちは、夏用のセーラー服だったのである。
淡いグレーのストライプの入った肩襟に、赤いスカーフ。そしてグレー基調のチェック模様のスカート。
今では珍しくなりつつある白いごく普通のソックス。元々ブラックスピリットだからという事もあるが、
どこからどう見ても普通の女生徒である。
「うわ〜っ、ヘリオンすっごい似合ってる〜!どうしたの、その服!?」
年少組がいっせいに色めきたった。
「あ、あの、私の分がもう無いからって、カオリさまが特別に出してくれたんです、これ。
ユートさまには内緒で準備してた『シクラノセイフク』だそうです。」

「――くっ……負けた。」
何がどう負けたのか分からないが、とにかくがっくりと教壇に両手をつく眼鏡っ娘セリアであった。

892 名前:光陰の憂鬱 3/4 :2005/08/03(水) 15:42:01 ID:qC5JktkB
―――帰り道。
「ヘーリオンッ!お願い!あそこの店でお菓子買ってきて!」
「――へ?」
ネリーが元気良く指差した先には、一軒の古くさい駄菓子屋があった。
「だ、駄目だよぅ、ネリー。セリアに怒られちゃうよぉ。」
おどおどと周囲を見渡しながら、袖を引っ張るシアー。
「へーんだ、セリアだってこないだの『オマツリ』のとき、ユートさまに綿飴買って貰ってたんだよ?怒られても平気だよ!
それにさあ、ヘリオンだってこの世界のお菓子、食べてみたいよね〜!?」
「え、えーと……ちょっと食べてみたい…かな?」ヘリオンもつられて、つい頬を緩めてしまう。
「もう、本当にガキっぽいんだから。止めなさいよ。」ふくれ面で注意するニム。
「ふんっ、別に無理して付き合ってくれなくてもいいよ。行こ行こ!」
「あ、ちょっと!」さっさと駆け出すネリーをオルファ、ヘリオンが追い掛ける。

「あ、あの〜、えっとぉ…」
「早く行くよ、シアー!」もうすでにかなり遠ざかっているネリーの声。
「―――行けば?」
「あ…う、うん。ねえ、ちょっと待って〜!」
ニムの突き放すような言葉に押されるように、二、三度ちらちらと振り返りながらもシアーは駆け出していた。

893 名前:光陰の憂鬱 4/4 :2005/08/03(水) 15:50:22 ID:qC5JktkB
「―――バカバカしい。付き合ってらんないわよ。」
踵を返し、とぼとぼと一人で歩き始めるニムの前に立つ人影があった。

「よぉ、ニムントールちゃん。」
「―――コウイン?」ニムは驚いたように顔を上げた。
「へへ、ほら、これやるからみんなの所に戻りな。」
そう言って、光陰はポケットから色とりどりの「うまい棒」をわしづかみにして取り出した。
「い…いらない!」色鮮やかな包装紙に一瞬目を奪われかけたが、ニムはすぐにそっぽを向く。
「ちっちっち、強がりは良くねえな、お嬢ちゃん。あんまり自分にウソついてばっかいると、
今日子みたいな「鬼」の顔になっちまうぞ?」人差し指を立てて、光陰はニヤリと笑った。
「え…う、嘘?そ、そんな事言って脅したって…」ちょっと不安になったのか、ニムは自分の頬を触れてみる。
「―――ま、いらないってんなら…」「貰うわよっ!!」
引っ込みかけた光陰の手から、ニムは音速で駄菓子を奪い取った。
「ニ、ニムは食べないけどっ、ネリーたちが欲しがってたからっ!」
言い捨て、そして、くるりとターンしてニムは走り始める。その嬉々とした後ろ姿を見送りつつ、
光陰はあきれ笑いを浮かべた。その時。
「くぉ〜ら〜〜っ!!!」
光陰の頭上から華麗に舞い降りる人影があった。

ズッゴォオオォ―――ン!!
「ぬ゛お゛っ!?」破滅的な衝撃音とともにゆっくりと崩れおつ光陰。
「このハイペリアの恥さらしっ!ついに少女誘拐するまでに落ちぶれたなんてっ!!」
――それは、どこからかハリセン片手に飛んできた今日子であった。

「ぐ―――、な、なんで……」どうして自分はこんなに早とちりでガサツな女と付き合っているのだろう、
そんな事を考えながら、光陰の意識は徐々に薄れていった。

894 名前:憂鬱の人 :2005/08/03(水) 15:55:28 ID:qC5JktkB
題名がうっとうしいので中身は出来るだけ華やかに、とか思ってたら
何だか妄想が混線してワケの分からぬ事に!

どうしても一度セリアに眼鏡をかけさせてみたかったんです。
あ、あとへリオンにセーラー服も(ハリセンチョップ

895 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/03(水) 16:29:05 ID:Mi1VFRsL
>>894
ハイペリア来訪ネタ乙です
ノリノリなセリアが素敵すぎw
ツンデレ合戦part2が気になr(ヘブンズS&エレメンタルB)

「ニムはもう子供じゃないんだから!」
「そう言っている年頃が一番危険なの。分かる?」
「知らない!セリアが年取ってるからニムが羨ましいだけでしょ?」
「(ピク)・・・いい度胸ね。読書感想文の宿題2倍にしてあげようかしら」
「面倒くさいからもともとやる気なんか無いもん」
「あのさー、二人とも落ち着いて・・・」
「「ユートは黙ってて!」」
「はい、スミマセン」....orz

896 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/03(水) 18:50:13 ID:5bT2d1Px
>>894
セリア先生!先生が制服を着るのはおかしいと思います!
先生はやはりタイトスカートに白のブラウスが似合うと思います!
ポニーをアップにしてくれたらますますグッジョブです!
でもこれはこれで可愛いので自分的には何の問題もありませ(エーテルシンク

志倉の制服ってこんなんなんですか……ふーん、セーラーヘリオンねぇ……(妄想中)……はっ!
イカン、そんなものでは眼鏡ッ娘セリアには敵わ……敵わ……光陰凄いよ、よく自制出来たなぁ(ぉぃ

ところで、買い食いはいけませんね。補導員エスペリアの目が光ってますよ。

897 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/03(水) 18:55:15 ID:OfsUDSsr
「シクラノセイフク」!
と言うことは、ユウト君はあの場面で「志倉なんかに行くなよ」を選ばなかったと……あーあ、寒慟必死の佳織ルートが消滅ですよ? イイケド。

制服が足りないなら体操服を着r(チョーク攻撃)

音楽教師ナナルゥさんの尺八……いえ、リコーダー授業はまだですか!? 

>元々ブラックスピリットだからという事もあるが
Fa「…………」

ね、ねえニム。ど、どうかなこれ? ちょっと小さいかも知れないけど……。スカートの両端を両手でつまんで小首をかしげる。ちょっとお腹の辺りに
今にも霧と消えてしまいそうな血糊が付いていることにはニムは目をつぶっておいた。つんつるてん。



898 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/03(水) 22:28:24 ID:ffVJFivw
>>895
ソッコー感想有難うございます。
ノリノリセリアはどうやら先日綿飴で買収されたもより
し・か・し!その悠人は度胸あり杉ではないかと思われます。
この二人のケンカの間に割って入ろうなんて、漢もいいとこですよw

>>896
残念ながら今回セリアは先生ではありません。
実は題名を「委員長セリア」にするかどうするかで迷ってたのですがw
混線しちゃったのでとりあえず憂鬱シリーズへ。
ああ、でもなんて良い響きなんだ、いいんちょ(フューリー

>>897
彼があの場面で選んだのは、微妙に違う選択肢。それは。
→「お願いだから志倉なんかに行かないでぇ〜!お兄ちゃんを一人にしないでくれよ〜!」
このままでは兄がダメになると確信した佳織はシクラノセイフク・センジンの谷作戦を開始w

899 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/03(水) 22:57:14 ID:WIiWqRGj
>>894

「ふぇーん、ひほふひひゃひふぁふぅ〜」
野に放たれた火のように、街を疾走するヘリオン。たなびくツインテールは出発から一度も肩に付かない勢いで。もとより高くない背丈をさらに前傾姿勢にして、果敢にコーナーを攻めて行く。萌えろツインテール★ハイペリア最速伝説。
 今日の学園行が楽しみで昨晩なかなか寝付かれなかったせいで遅刻の危機。朝食を摂る時間もなく食パンを咥えて飛び出すはめになってしまった。遅れて最後になったおかげで特別な『セイフク』を借りられたので悪いことばかりでもないけど。
何故かユートさまに頭撫でてもらえたし。「エンソクが楽しみで眠れなかったショーガクセーみたいだな」とか何だかわからないことを言ってたけど、優しい笑顔だったから悪い意味ではないんだろう。
 最小限の減速で最後の角を曲がる。もう学園までは一直線だ。再加速に入ったところで、
どんっ
「きゃうっ!?」
「うわっ!?」
横道から出て来た人とぶつかってしまった。
「っ痛ーっ……そんなに速く走ったら……って、ヘリオン!?」
「ふぇーん、痛いです〜……えっ、ユートさま!?」
 見送られて出て走ってきたはずなのにどうしてユートさまがここに!? そんなことより、テンコウ初日に遅刻しそうなところをショクパン咥えて全力疾走して街角でぶつかったということは、恋の芽生えのゴールデンルール!? 
それなら相手がユートさまなのは必然ですよね? ですよね。そうなんです! あぁ、運命の二人これからめくるめく……
「おーい、ヘリオン、(いろんな意味で)大丈夫か?」
ユートの呼びかけも聞こえず、桃色幻想に浸ってくねくねと身を捩るヘリオンが現実に帰って来るまでには、たっぷり五分は要したのだった。遅刻確定。
 ようやく妄想から帰還して何故か頬を染めながら学園へ向かったヘリオンを見送りながら、悠人は呟いた。
「分かり易い遠回りを行かせるんじゃなくて、近道を連れて来てやるべきだったかな?」


とか、ヘリオン遅刻の背景を妄想してみる。

900 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/03(水) 23:13:51 ID:2fv/XKgv
>>899
ヘリオンの(脚色された)報告を受けて、次の日

悠人の起床前から玄関正面で食パン咥え、クラウチングスタートの体勢で待機するウルカ
どこをどう聞き違えたのか、一斤丸々振りかぶり当方に迎撃の準備アリのナナルゥ
どの角で狙うか思案した挙げ句、校門に潜む姿を全校生徒に目撃されるヒミカ

ヘリオンは食パンをカマドで焼いてて遅刻w

901 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/03(水) 23:35:00 ID:UdfM3NpA
気にせずとことこ歩いているアセリアに激突するソゥユート。
歯噛みする雑魚スピたち

902 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/04(木) 00:00:31 ID:o9eD8cPt
飼育係オルファ。嫌がるントゥタンにラナハナをぐいぐい。

903 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/04(木) 10:36:05 ID:aGpfHi0Y
「なぁ光陰、最近曲がり角の向こうから殺気というか何か、そんなのがするんだ。
 誰かが待ち構えているとかそんな感じ。特に朝」
「そんな事俺に相談するんじゃねえええええええぇぇぇ!」
号泣光陰。死ぬまでに一度でいいから早朝の通学路でオルファとぶつかりたいお年頃。


904 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/04(木) 12:36:48 ID:R9UEoIsZ
>>903
そして運良くオルファとぶつかりそうになった所を
今日子のハリセンで星と成る光陰

905 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/04(木) 19:54:01 ID:h3KqiRFp
光陰にオルファがぶつかった場合
おでこがミゾオチにクリティカルヒットな予感なんですが

さらに能力全開の全力疾走を生身の人間が絶えられるもんなのか?

906 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/04(木) 20:05:53 ID:VPYmVzJP
誰か俺を助けてくれ…
曲がり角の向こうでハリセン持って待ち構えてる今日子しか思い浮かばん……
ああっ、そっちに走って行っちゃだめだ!!



!!!!脳内の俺!!!!

907 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/04(木) 22:01:24 ID:zS3wJpH9
, ^》ヘ⌒ヘ《ヾ
( リ〈 !ノルリ〉))    1  名前:失望  投稿日:2005/00/00(月) 00:00:00 IDheLLIoNe
ノノ(!リ゚ ヮ゚ノリ((
(('(__つ/ ̄ ̄ ̄/
  \/___/

  '´ ⌒ヽ
 ! l」」ルl」」    2  名前:消沈  投稿日:2005/00/00(月) 00:00:00 ID:99nANArU
 i !ゝ゚ -゚ノゝ
ノ (__つ/ ̄ ̄ ̄/
  \/___/

  '´ ヘ ヘヾ
 ノ〈从ハ从〉    3  名前:大樹  投稿日:2005/00/00(月) 00:00:00 ID:hAlLionE
 从ヲ´ヮ`ノヲ
''ノ(__つ/ ̄ ̄ ̄/
  \/___/

 , ' ` ^ヽ
 ノ ル从ルリゝ    4  名前:赤光  投稿日:2005/00/00(月) 00:00:00 ID:4himIKa4
 从リ゚ ー゚从
  (__つ/ ̄ ̄ ̄/
  \/___/

  '´ ⌒ヽ
 ハ」」」l」」〉    5  名前:静寂  投稿日:2005/00/00(月) 00:00:00 ID:AloNeSIa
 ヾゝ゚ ヮ゚ノゝ
  (__つ/ ̄ ̄ ̄/
  \/___/

908 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/04(木) 22:02:45 ID:zS3wJpH9
  , ヘ
 〃 ' ^^ヾ
 i ハ从从リ    6  名前:静寂  投稿日:2005/00/00(月) 00:00:00 ID:CoOLnerY
ノノゞリ゚ ヮ゚从
(( (__つ/ ̄ ̄ ̄/
  \/___/

  , ヘ _
 〃 ' ヘ ヘヽ
ノi ミ从l~iルソ    7  名前:熱病  投稿日:2005/00/00(月) 00:00:00 ID:+seLlia+
((ヾ(i|゚ -゚ノi
)ノ(__つ/ ̄ ̄ ̄/
  \/___/

  '´ ⌒ヽ
 ! ソノノ~)))    8  名前:曙光  投稿日:2005/00/00(月) 00:00:00 ID:NimNtAll
く人リ゚ ー゚ノiゝ
  (__つ/ ̄ ̄ ̄/
  \/___/

  _ ,ヘ
 〃/::::|ヽ
∠ <====ゝ    9  名前:月光  投稿日:2005/00/00(月) 00:00:00 ID:FArlAnne
んヘi」゚ -゚ノ」
  (__つ/ ̄ ̄ ̄/
  \/___/

ギャルゲ板にあったのをついカッとなってコピペした、
今は反省している。

909 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/04(木) 22:05:07 ID:z6C6X865
コピペはいい
だがシアーは孤独だ、静寂じゃNEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!1

910 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/04(木) 22:11:04 ID:KeQLoTsA
スレ2の767-769を思い出したw

911 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/04(木) 22:21:00 ID:zS3wJpH9
  '´ ⌒ヽ
 ハ」」」l」」〉    5  名前:孤独  投稿日:2005/08/04(木) 22:19:08 ID:AloNeSIa
 ヾゝ゚ ヮ゚ノゝ       しかもageてしまいますた…スマソ orz
  (__つ/ ̄ ̄ ̄/
  \/___/

と…こ、こんな感じでいいのかなぁ?

912 名前:暑中お見舞い申し上げます :2005/08/05(金) 07:10:15 ID:be7tBQ3M

「暑い……」
詰所の裏を訓練所へと向かいながら、悠人は額を拭い、手を翳し、恨めしげに太陽を見上げた。
相変わらず照りつけるそれがじりじりと肌を焦がし、じっとしていても汗が噴き出してきてしまう。
陽炎のように揺らめく空気が周囲の景色を歪ませている。ラキオスは、未曾有の酷暑に見舞われていた。

元々熱に弱いエスペリア辺りは既に重度の熱中症に倒れ、自力で回復する事も出来ずうんうん唸っている。
つきっきりで看病をしているハリオンもだいじょぶですよ〜とかいいながら、いつもより声に元気が無い。
ニムなんかも今更というかまだだったのかというかようやく炬燵を諦め、縁の下に引きこもるようになった。
姿が見えなくなったニムを探して半狂乱になるファーレーンを何とか宥めたのはついさっきのことだ。
年少組はさすがにまだ元気だが、油断すると車内に放置された赤ん坊のようにいきなりパタリと倒れるので、
飛び回っている姿から目を離すことが出来なかった。ちなみに最初の犠牲者はヘリオンだった。
常に保護者同伴で動かなければならないので、セリアやヒミカも全身びっしょりになりながら訓練に付き合っている。
しかしさすがにこの頃はバテてきたのか、辛うじて涼の取れる木の影を離れないようになった。
屋内で訓練すればいいのでは、とふと思って訊いてみた所、普段から冷たいセリアの目が一層細くなり、
「あのサウナ風呂で我慢大会をしようと、そうユートさまは仰るのですか?」
そうぴしゃりと言い切られ、ぐうの音も出なかった。試しに扉を開けようとしたら、ふやけて開かなかったそうだ。


913 名前:暑中お見舞い申し上げます :2005/08/05(金) 07:12:12 ID:be7tBQ3M

という訳で、彼女達の給水の為、こうして詰所との間を往復するのはもっぱら悠人の仕事になっていた。
「一体どうしたっていうんだろうな……」
本来ラキオスは、常春の筈。それが、最近は異常だった。全く気温が下がる兆候が見えない。
ヨーティア辺りが首を捻っていたところを見ると、原因の究明は相当難しいだろう。
「…………ん?」
溜息をついたところで、森の奥から微かに何かが聴こえて来た。
そういえば、とナナルゥが笛を吹いている事を思い出す。この暑いのに、ナナルゥは習慣を一日も欠かすことは無い。
声をかけようと近づくと、すぐにその姿が見つかる。樹にもたれ目を閉じて、一心不乱に草をそっと抑えていた。
まるでヨト語が聞こえてくるような、そんな表現豊かな草笛。ナナルゥの技術に感心しながら耳を澄ませる。

「マナよ炎となりて舞い踊れ……マナよ炎となりて舞い踊れ……マナよ炎となりて舞い踊れ……」
「お前かぁーーーーーっっっ!!!!」
延々とヒートフロアを唱え続けるナナルゥに、悠人は全力で突っ込んでいた。


914 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/05(金) 11:52:16 ID:u42pKrNf
そうか、最近やけに暑いと思ったらナナルゥのせいか!
何処に潜んでいるのか分からないが探し出して辞めさせなければ

915 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/05(金) 13:13:48 ID:jIscNJqa
天井かと思わせておいて実は床に隠れている!!!
……ここは2階だぞ。どうやって入ったんだ…?

916 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/05(金) 15:43:41 ID:OpiG3p+b
>>912-913
乙です。いやー、ホントに暑いですね。
おーいくーるなネリー!アイスバニッシャー持って来い!
それにしてもエスペリアは暑さにも寒さにも弱いのかw
「申し訳ございませんユートさま。私が強さを発揮するのは夜のベッドの上だけです。ベッドの上だけなのです…」



917 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/05(金) 16:09:31 ID:2Jk8VdoG
その夜もナナルゥがいては熱帯夜ですよ?

それとも夜はお熱い方がい(ソニックストライク)

918 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/05(金) 17:27:21 ID:HuDPMCkp
>>907のナナルゥのIDがアナルに見えた

919 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/05(金) 17:52:32 ID:iXO1R1t8
>>憂鬱の人さん
>>876
そこで煩悩を振り払う剣の稽古ですかウルカさんっ!?
「こ、こういうときは心を空にするのです。
さもなければ、たちまち飲み込まれてしまう事でしょう……」
部屋へ戻って一人SHモード突入のウルカを期待してしまいそうになりました……恐るべき自制心……

>>894
せっかく漢度が上がった光陰を見ることが出来たというのに、不憫でなりません(つД`)
いつか早とちりされる事が無くなれば良いね、光陰。

>>912-913さん
そうか、そういうことだったのか!
これは暑さでユートさまを脱がせるナナルゥの作戦だったんだよ!
そう、その頃には他のスピたちは熱中症で倒れてる真っ最中、悠々独り占めできるって寸法だ!
「頃合です。…………………………へっへっへ」

「あ〜、極楽極楽〜。氷作ってくれてさんきゅな〜イオ」
「ふふ、お役に立てて何よりです。追加でカキゴオリはいかがですか?」

920 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/05(金) 17:53:08 ID:iXO1R1t8
>>900さん
「くっそぅ、結局今日もラストスパートかけなきゃ間に合わないじゃないか!」
全力疾走をかます悠人が最終コーナーを回ろうとする。
その角の電信柱の陰にそっとヘリオンが佇んでいた。
「ついに、ついにわたしにもチャンスがやってきましたっ。後は何気なく飛び出すだけですっ。
行きますよぅ……さん、にぃ、いち……今ですっ!」

ぽよぉん

「ぐむっ!? なんだこの感しょ……うわわわ、ご、ごめんハリオン!」
「きゃぁ〜、い、痛いですぅ〜……もう〜。
ちゃんとぉ、前を見て走らないと、めっめっですよ〜ユートさま〜」

「……あ、あれれ? な、何でわたしがかまどの前に居るんですかぁ〜!?」

すんません、余りにも奇麗にハリオンマジックがかかってたからつい……

921 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/05(金) 23:39:45 ID:w32Q129+
>913
暑い、、、いや熱い時はニムを探せ。

「邪魔。暑苦しいから付いてこないで。それにチョビってなによ」 

半狂乱ファーのマスクはいつの間にかメッシュ仕様。ついでに磁石着き。
一人元気な悠人はさすが無属性なのか。

922 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/06(土) 09:50:36 ID:REo10yqg
アセリア「……ぬるい」
セリア「ええ」

バニッシャーでも完全に暑さは和らぎませんでした

923 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/06(土) 13:48:12 ID:uMN3Jyp4
        |
    \  __  /
    _ (m) _ ピコーン!
       |ミ|
     /     \
       (゚∀゜)   そうだ!冬にヒートフロア、夏にアイスバニッシャーで
       ノヽノヽ   四季があって常春じゃまいか!
         くく

う゛ー、ネリー、オラの家もくーるにしておくれ

924 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/06(土) 16:03:18 ID:33bizfjT
よし、ナナルゥは>>923の家の床にヒートフロア、
青スピはドアと窓をアイスバニッシャーで閉鎖だ!

925 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/06(土) 20:07:15 ID:cQ/lSmzk

>>916さん
どうもPS2以降エスペリアが虚弱に見えて仕方が無いです。困ったものです。

>>919さん
太陽と風?w 今回は風(ピュリファイ)の勝ちだったようでw

>>921さん
悠人、抵抗力ありますからねぇ……伊達に主人公じゃないということで。


シアーのアイスバニッシャー……お菓子上げないとしてくれないかなぁ、だめかなぁ。

926 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/06(土) 20:38:35 ID:ERYJ74p9
>>925
第四位永遠神剣「爆笑」ww

927 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/07(日) 01:06:22 ID:QSHG+Sft
ハイペリアネタが続いてるので各人がどんな職業につくかの妄想。
ハリオン…保育士 みなぎる母性がもう
セリア…フライトアテンダント スッチーですよスッチー
オルファ…パチプロ 一般的な職業にについてる絵が思いうかばない…
「パパ〜、北斗でラオウを倒したよ〜」

928 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/07(日) 01:19:04 ID:wYhbhvO1
ウルカ:猟師または漁師

「木々がざわめいている……それにこの足跡……近い」
「見られよ、雲の流れが早い……今夜は時化ましょう」


タキオス:土方の親父

929 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/07(日) 01:55:46 ID:V903+5KZ
むしろタキオスはラーメン屋の親父

「二つも三つもメニューを持つ必要は無い。
ただ一つを鍛え上げてこそ絶品となるのだ。」

930 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/07(日) 08:59:51 ID:EIO4/L2m
一口食べて、青塩を振りかけるウルカ。

「……ぐぅぅっ! 貴様は我がラーメンと戦うに足る相手かっ!?」




931 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/07(日) 10:05:36 ID:CQzJnYOp
ハリオンはN○Kとかの調理番組に出て30分番組を1時間番組にしてしまいそうだ

「もうちょっとテンポ良く話せませんか?」
「これでも〜、とぉっても焦っているんですよぉ」
「・・・・・orz」

ネリシアはもちろん漫才コンビとしてデビューd(ダブルヘブンズ)

932 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/07(日) 11:30:39 ID:OLtYdtZ6

>>927
フライトアテンダントセリア、パイロットヒミカ。

「只今上空の気流の乱れによる機体の振動が激しく、お客様には大変ご迷惑をお掛けしてます……ちょっとヒミカ、まだ振り落とせないの?」
「そんな事言っても、精一杯やってるわよ……全くっ、まさか機体の上で姉妹喧嘩の末、神剣魔法を繰り出すなんてっ」
―――アイスバニッシャーアイスバニッシャーアイスバニッシャー!!!
「お、おい、天井からなにか聞こえないか?」
「帰ったらしっかりお仕置きしとかないと……はい、イカガイタシマシタカ?お客様」
「くっこの……あ、操縦桿とれた」

機上で暴れまくるネリシアの放つアイスバニッシャーに――――
外れた棒に固まるヒミカ。声が固まるセリア。そしてセリアの酷く冷厳な一言に固まる客。エアパニック(違

933 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/07(日) 11:49:55 ID:EIO4/L2m
エアインテークが凍りついてしまいそうw

934 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/07(日) 12:45:09 ID:D0gdIbX+
我に返ったヒミカは、操縦桿を差し込むと『赤光』の柄で優しくトリプルスィング。
クイクイと手ごたえを確認すると、五番伝声管を開いてどなる。
「このままじゃエアインテークが凍りついてしまうわ、ナナルゥ、ヒートフロア!」

と、セリアが駆け込んできた。
「見て、第三艦橋が溶け落ちたわよ!」
「何っ、バカな!?」
慌てる二人に、どこからともなく現れたヨーティアが落ち着いて告げる。
「なぁーに、第三艦橋は、こんなこともあろうかとあらかじめ用意しておいたんだ。気にするな」
「そうでしたかぁ」
感心するヒミカをよそに、呆れ顔で独りごちるセリア。
「第三艦橋っていったい……」

935 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/07(日) 14:14:15 ID:NNQtA5nm
このスレを1からから見ている為か
ヒミカは物書きが一番あっているという
印象しかない・・・

936 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/07(日) 14:17:40 ID:y8oEv4eR
ヒミカ=古代
ヨーティア=真田
セリア=島
それはいいんだが、伝声管って……

937 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/07(日) 14:36:04 ID:8DNeqSDp
>「なぁーに、第三艦橋は、こんなこともあろうかとあらかじめ用意しておいたんだ。気にするな」

想定できたならナナルゥを止めろよorz

938 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/07(日) 18:16:17 ID:EIO4/L2m
えっ? ここは僕の操縦桿を握って下さいハァハァって言う場面じゃな(炎のコマ)


939 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/07(日) 18:33:39 ID:CQzJnYOp
>>935
それを言ってしまっては雑魚スピたちの新たな境地(?)は開けませんぜ
そういう自分もザウスのスピリットその後ボツ設定のせいで、セリアは孤児院の保母さん以外の
イメージでピッタリくるのがないんだが・・・
いや、すっちーなセリアは大好きですよw

ヒミカは脚本家でもいいが舞台役者としてもやっていけそうな気分
ただどうしても宝塚を先行イメージしてしまう

940 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/07(日) 18:52:19 ID:VSzEAeWm
――その頃、落ちた第三艦橋

迫り来るマグマとプラズマの海に、慌てふためく今日子。
「どどどどうしようどうしよう、ねぇどうすればいいの、光陰?!」
ハリセンを振り回して暴れてますが、何の解決にもなりません。
操縦桿を必死で持ち上げようとしている光陰も、
「おいおい……こりゃ、しゃれになんないぜ……」
思わずライフ0状態のセリフを口にし、外を恨めしげに見つめます。
と、何かの影が一瞬だけ窓をよぎりました。思わず仰け反った光陰が叫びます。
「お、おい今日子ちょっと見てみろ……うわっ」
「きゃっ……な、何……?」
「くっ、何だっていうんだ、この忙しい時に!」
突然の振動と共に、落下を止める第三艦橋。
衝撃で体勢を崩しながらも何とかこらえた光陰が、外の様子を確かめました。
そしてそこに映し出された光景は―――
「お、お前……俺達を、助けるっていうのか?」
――――ンギュッ!ンギュルルッ!
「いたた……何、どうしたの……え?あれ、ントゥシトゥラ?!」
「ああ、どうやらここは、アイツの家だったらしいぜ。助けてくれるってよ」
「そんな……止めを刺した後もしつこく攻撃を回数分だけ繰り返したアタシ達を、許してくれるっていうの?」
「……いや、それは今日子だけだろ」
そんな今日子の呟きが聞こえたのか、ントゥシトゥラの瞳が黙って優しく微笑んでいました。
――――ンギュギュルッ!
王冠が輝き、呼応するように浮上する第三艦橋。やがて無事引力圏外に脱出します。
「ありがと、助かったわントゥシトゥラ。元気でね!」
――――ンギュッ!
今日子が両手で大きく手を振ると、満足そうに頷くントゥシトゥラ。そうして見送りながら、
また一人になるのが寂しいのか、その瞳から、大きな涙がぽろんと一つ零れ落ちました。

……道行さん、ごめんなさいorz

941 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/07(日) 20:02:19 ID:o1/M7mwX
ントゥたんの故郷はガミラス星だったのかよ!w

942 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/07(日) 21:12:13 ID:3HHZXkf/
ユート「ちっ、生きてたのかおまえら……次はBメカだな」
今日子「あんた……私たちを本気で殺す気……?」
ユート「おうよ!」
今日子「うっわ、言い切った」
光陰「どーいうこった説明しろ!」
ユート「おまえらが生きてるとセリアのイベントが消える!」
今日子「何よソレ!そんなことのために!?」
ユート「なんだとこの野郎!《セリアツンデレイベント>(越えられない萌えの壁)>尻軽二股+ロリコン》だろうが!」
光陰「確かに」
今日子「納得すんなあんたも!」
ユート「どうせおまえらエンディングで生き返るんだろう?セリアなんか出番無しなんだぞ!」
今日子「そういえば……あの時セリア何してたんだろ?」
ユート「それにサブスピがみんなカウートだからラストが青マップになってメンドイ」
光陰「……確かに長すぎるよなアレは……」
ユート「だいたいサブスピイベント全部見ておまえら生きてたら問答無用でおbsnと尻軽の二択だぞ!しかもラストが青マップ!嫌がらせか!?」
今日子「私をヒロインにすればいいでしょうが!」
ユート「断る!なんか種ガンで友達の婚約者寝取った腐れ外道みたいだから嫌だ!」
今日子「……フ○イやラ〇ス扱いは確かにイヤだわ……」
光陰「小説版は良かったなあ……今日子とゲフンゲフン」
ユート「という訳でおまえらBメカパイロットな」





ヘリオン「……あの、私のイベントは無視なんですか……?」

943 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/07(日) 22:32:54 ID:WpIJaG1R
「死のBメカ」といえどサブパイロットまでやられたのは、
最終決戦だけじゃないか?
どっちか残ってまうぞな

944 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/07(日) 23:09:54 ID:VSzEAeWm

セリア「少しでも数を減らさないと……(エンディングを)長引かせても、意味なんて無いわ」@負け惜しみ

ところでそろそろ煽り文募集の時期ですね、と振ってみる。

945 名前:文案その1 :2005/08/08(月) 01:37:35 ID:4HLRAWyC
 死んでしまった。ゲームオーバー画面の羽のように死んでいる。
もはや、マナの霧になってしまった。このスレに印をつけておくのもよかろう。
近いうちにまたこのスレに舞い戻って来ることになるかもしれないから。
 この戦いに身を投じた人の大半は、遅かれ早かれ死に出会うものだ。
落胆することはない。きみの行いが正しかったなら、救う者がいるだろう。
 おっと、きみのためにリヴァイブを唱えようという酔狂な者が現れたようだ。
まもなく、きみはまた戦いに身を投じるだろう。その前に今回の死の反省をするなら
前スレ:永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド13
ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1116730301/
へ行け。
 どうやら緑スピリットが詠唱を終えたようだ。さあ、行け。
いまいちど戦いに赴き、こんどこそ勝利を手にするのだ。

 きみは目を覚ました。暗い森の中。上には満点の星空。見とれている場合ではない。
さっきまで……そう、神木神社の境内にいたのではなかったか。ここはどこだ!?
 そのとき、きみの困惑をよそに、赤い髪の少女が突然現れた。
何やら喋っているが、どう聞いても日本語ではない。
 「ちょっ、待っ、何このゲーム!?」と声をかけるなら、
発売元:Xuse公式サイト(『永遠のアセリア』は【本醸造】より)
ttp://www.xuse.co.jp/
へ。
 「いや、ゲームは知ってるけど、何で俺がここに!?」と慌てるなら、
外部板:永遠のアセリア関連スレリンク集(過去ログもここ)
ttp://etranger.s66.xrea.com/past.htm
へ。特に初代スレ過去ログ:ttp://etranger.s66.xrea.com/past/past1.htm は必読。
 サーバやスレが落ちて仲間とはぐれて困っているなら、
外部板:永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド避難所 2
ttp://www.miscspirits.net/Aselia/test/read.cgi/refuge/1099180045/
へ。
 「わかってる、わかってる」という歴戦の勇者は>>2以降へ。

946 名前:文案その2 :2005/08/08(月) 01:39:34 ID:4HLRAWyC
やあ (`・ω・´)

ようこそ、「永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド 14」へ。
この過去ログ
ttp://etranger.s66.xrea.com/past/past1.htm
はサービスだから、まず読んでおいて欲しい。

うん、「過去」なんだ。済まない。
最初の一歩って言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

でも、この過去ログを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「心意気」みたいなものを感じてくれたと思う。
受動と失望の世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思って
このスレを続けてるんだ。


じゃあ、補充を続けようか。

947 名前:文案その3 :2005/08/08(月) 01:49:46 ID:4HLRAWyC

欠如…足りぬこと…それは補完を呼ぶ。
 目無しグラでも、イベント無しでも。

  妄想…思うこと…それは力となる。
どんな妄想でも、それが強い想いならば。

スレ…人とゲームと想いが紡がれた…。
折り込まれてネタをかたち作っていく。


永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド 14


948 名前:文案その3のおまけ :2005/08/08(月) 01:51:21 ID:4HLRAWyC

ファーレーン「わたしはニムのために生きています」

ヒミカ「わたしたちが、スレッドのネタとなり、SSとなりましょう」

ヘリオン「Xuseさん…難航がいけなかったんですね……。
     難航しなければわたしにもイベントあったんですよね?」

セリア「ネタが無ければ、スレッドの存在価値はどこにあるのでしょう?」


    メインキャラたちと、サブキャラたちがいた。
恵まれぬことに耐えて、日陰で必死に生きるサブキャラたち。
 満たされているが故に、その先を求めるメインキャラたち。

  彼女らはまだ…自らの運命を知るよしもなかった。
スレの住人たちとの出会いが、その運命を動かしていく。


ナナルゥ「わたしは…どうしてここにいるのだろう…」


949 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/08(月) 03:09:15 ID:bQ3z2Pbs
>>945-948
乙っていうかなんか重いっすね。。。

950 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/08(月) 03:14:13 ID:d5yO+3l9
どれもいいなあ
あえて言うなら947かな

951 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/08(月) 07:01:50 ID:ilYHKuUX
>>945-948
大量案件乙です。
ゲームに擬えたその1が一番上手くスレを説明しているような気がしますが、ちょっと長いかも。
バーボンに爆笑しましたのでその2に一票。

952 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/08(月) 07:05:27 ID:ilYHKuUX
ついでに点呼案。

 スピリットのイメージソング

例:ウルカには『神田川』が似合うぜっ!

とか。

953 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/08(月) 07:49:15 ID:Tzo/IzRc
文案1は原典通り、14へ行け! に出来る15スレで使って欲しいなあ。

954 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/08(月) 07:50:23 ID:Tzo/IzRc
あ、次が14だから次で良いのか。スマソ。

つかこのネタが判る人間が何人いるんだろう……。

955 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/08(月) 09:39:52 ID:q8BVeC+U
>>947
PC版デモ用OPムービーですな
それ以外のネタが良く分からなかったので、947に1票

点呼案はせっかくハイペリアネタが続いているんで、ハマりそうなアイスは何?とか
ナナルゥはアイスの実を食べ続けていそうな悪寒
まぁ点呼ネタは何でも良いのかな?

956 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/08(月) 11:04:51 ID:xR1J8sFH
>>942
つまり今日子ルートは

みなさん!(オーラフォトンノヴァ)
イースペリアは(ノヴァ)
まもなく爆発します(ノヴァ)
逃げてください!(ノヴァ)

逃げろって言ってるんだ!(フレンジー)

やめてよね、本気で喧嘩したら
光陰が僕に勝てるはずないだろ(システム的に)

こんなソゥユートだったわけか

957 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/08(月) 12:26:15 ID:j8CHDuip
>>956 フレンジーワラタ

958 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/08(月) 14:02:44 ID:4HLRAWyC
>>949
よし、きみが軽いのを考えるんだ!

>>953-954
わかってる人がスレ立てれば、ここに「ほい、立てた」と書くときに、

きみたちはミエーユに突入した。訓練の足りないきみたちに敵青スピの
ヘヴンズスウォードIIが襲いかかる。属性修正:青+35%と迎撃修正:攻+35%つきで。
それが、どういうことかは、むろんわかっているだろうな……。
そのとおり、永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド 14 へ行け。
URL

というように「14へ行け」ができるなぁ、とか思ったのよ。
まぁ、レス番14に時深乱舞を置いといて、キーワードに「14へ行け」と
ツッコミ入れるとかの方が使い勝手良いかもしれないけど。

959 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/08(月) 15:10:16 ID:66Ispz+w
いや、ゲームブックとか知らんし

960 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/08(月) 16:54:46 ID:4HLRAWyC
うん、普通に没でしょうw

961 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/08(月) 17:02:51 ID:R5yJtbdh
TRPG・ボードゲームネタですら、極少数作品でしか
エロゲではネタにしてくれない今の世の中で
ゲームブックネタは厳しいなあ。

962 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/08(月) 18:03:42 ID:4HLRAWyC
やあ (´・ω・`)

ごめんね、945だよ。
このレスは茶々だから、テキトーに受け流して欲しい。

うん、「敢えて」なんだ。済まない。
倒れるときも前のめりって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

でも、この外し加減を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「外したときの痛さ」みたいなものを感じてくれたと思う。
新しい人も増えたこのスレで、外すことを恐れて誰も踏み出さなかったら
ちっとも前に進まない、失敗も次への経験値、そういう気持ちを込めて
敢えて晒したんだ。


じゃあ、代案を聞こうか。

963 名前:案…みたいなもの? :2005/08/08(月) 18:59:01 ID:dgF5ISFv
ヒートフロアの連発で暑くなった夏のラキオスをエレメンタルブラストの風が吹き抜ける!
アイスバニッシャーで作ったかき氷を片手に見る花火とテラーが飛び交うお化け屋敷!
ヒミカの太鼓に合わせて踊るラキオスの夏祭りは絶賛開催中!


…ノリだけで書いてみました

964 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/08(月) 20:15:36 ID:PZHWm7e3
荒れ狂う雷はどうした?

965 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/08(月) 21:07:04 ID:TL0Xi9+t
欠如…足りぬこと…それは補完を呼ぶ。
 目無しグラでも、イベント無しでも。

  妄想…思うこと…それは力となる。
どんな妄想でも、それが強い想いならば。

スレ…人とゲームと想いが紡がれた…。
折り込まれてネタをかたち作っていく。


永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド 14


前スレ:永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド13
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1116730301/
発売元:Xuse公式サイト(『永遠のアセリア』は【本醸造】より)
http://www.xuse.co.jp/
外部板:雑魚スピスレ保管庫
http://etranger.s66.xrea.com/
外部板:永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド避難所 2
http://www.miscspirits.net/Aselia/test/read.cgi/refuge/1099180045/
外部板:永遠のアセリア関連スレリンク集
http://etranger.s66.xrea.com/past.htm


一応暫定的に現在2票獲得の947で作ってみました。
点呼案は二つ出てますが、スレ建てた方のお好みもしくは創作でいいかと。
970踏んだ方は、スレ建てよろです。

966 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/08(月) 21:59:52 ID:4HLRAWyC
>>963
きたきたきたぁ。気合(ry
次スレで夏祭り第二部開催もいいねぇ。

967 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/08(月) 22:42:42 ID:dgF5ISFv
>>964
一瞬、考えましたが、雷の嵐は縁起が悪いので…(落雷→停電→PCあぼーん
まあ、あくまで雑魚スピスレなんであえて四色のみにしたんですが…と、言うかノリだけで書いたものに突っ込み入れんで下さいよ〜(滝汗


突然の雷雨にスピ達の浴衣は…(ry

ってのも思いつきましたが、色々な意味でネタが振り難いですし…〇〇〇〇は、俺のものだ〜って人に刺されたくないですから

968 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/08(月) 23:06:51 ID:x46nPRXI
>突然の雷雨にスピ達の浴衣は…(ry
光陰考案、某技術者謹製溶ける浴衣。……引っかかるのは誰だ。

969 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 00:07:58 ID:3QdmYWrR
>>968
……今日子

970 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 00:08:40 ID:i4nQo1zq
なぁ俺、クーラーの中にネリーとシアーが潜んでるんじゃないかと思うんだけど、みんなどう思う?

971 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 00:21:32 ID:/oYjcgKq
>>970
スレ建て、行く・行かない、宣言よろ。
00:40までに反応無ければ代理行くね。

972 名前:970 :2005/08/09(火) 00:39:48 ID:i4nQo1zq
永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド 14
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1123515511/


973 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:39:03 ID:xALCs+NM
C

974 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:39:42 ID:xALCs+NM
C

975 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:39:58 ID:xALCs+NM
C

976 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:40:19 ID:xALCs+NM
C

977 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:40:40 ID:xALCs+NM
C

978 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:41:18 ID:xALCs+NM
C

979 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:41:26 ID:xALCs+NM
C

980 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:52:45 ID:xALCs+NM
C

981 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:53:14 ID:xALCs+NM
C

982 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:53:34 ID:xALCs+NM
C

983 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:53:54 ID:xALCs+NM
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984 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:54:38 ID:xALCs+NM
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985 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:54:57 ID:xALCs+NM
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986 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:55:14 ID:xALCs+NM
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987 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:55:36 ID:xALCs+NM
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988 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:56:20 ID:xALCs+NM
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989 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:56:26 ID:xALCs+NM
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990 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:56:53 ID:xALCs+NM
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991 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:57:13 ID:xALCs+NM
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992 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:57:47 ID:xALCs+NM
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993 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:58:04 ID:xALCs+NM
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994 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:58:19 ID:xALCs+NM
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995 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:58:25 ID:xALCs+NM
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996 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:58:40 ID:xALCs+NM
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997 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:58:45 ID:xALCs+NM
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998 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:58:58 ID:xALCs+NM
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999 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:59:06 ID:xALCs+NM
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1000 名前:名無しさん@初回限定 :2005/08/09(火) 20:59:08 ID:zSCkP7XK
何もかもが、炎の中に沈んだ。
微笑み交わした友情も、芽生えかけた自我も、笛の音も。
そして、あらゆる敵も同じだ。
全てが振り出しにもどった。
戦士は消えた未来を軋む魂に沈めて、剣戟と、魔法の地に向かった。

次スレ「永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド 14」。
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1123515511/
スピリットは誰も愛を見ない。


1001 名前:1001 :Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。


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