予想外の方向からの警鐘。 駆けつける直前に感じた膨大に膨れ上がるマナの逆流。 轟音と閃光の後。 呆然とその光景の前で立ち尽くしていた。 次々と意志を失くしていった部下達。 それでもそれで生き残る可能性が増すのなら、と思っていた。 打ち破ったのは意志を“あえて”失った強い心。 そしてもう一人、目の前に立ち塞がる彼女の瞳。 失った哀しみに満ちたその瞳を自分もいつか持ち得ていた。 …………どこで間違えたのだろう。 問いかけても、剣の声は未だ聞こえなかった