安息

Finite Intersection Property-4

予想外の方向からの警鐘。
駆けつける直前に感じた膨大に膨れ上がるマナの逆流。
轟音と閃光の後。
呆然とその光景の前で立ち尽くしていた。
次々と意志を失くしていった部下達。
それでもそれで生き残る可能性が増すのなら、と思っていた。
打ち破ったのは意志を“あえて”失った強い心。
そしてもう一人、目の前に立ち塞がる彼女の瞳。
失った哀しみに満ちたその瞳を自分もいつか持ち得ていた。
…………どこで間違えたのだろう。
問いかけても、剣の声は未だ聞こえなかった