ハイペリア式告白法

その1/ナナルゥ・ヒミカ・ハリオンの場合

「えーと、それじゃ始めましょうか。まずはチョコを溶かしてと・・・」
戦争中にこんな事していいのか疑問には思うけど、正直ちょっとワクワクする。
これでも結構料理には自信がある。ライバルになりえるのはハリオンぐらいよね。
この前読んだ本にも書いてあった、
男勝りな女性が実は家事が得意っていうパターンはツボらしい。
なんでも男の人はギャップに弱いとか何とか。
(ヒミカって見かけによらず料理とかうまいんだな・・・驚いたよ。)
(いえ、その・・・ユート様に喜んでもらうためにがんばりましたから。
あの、私、前からユート様のことが・・・)
(ヒミカ・・・俺も君のことが・・・)

「先制攻撃いきます・・・イグニッショ」
「台所で~神剣魔法は~禁止です~」
スパコーン!
ハリオンがどこからともなくハリセンを取りだしてナナルゥを打ち据える。
バニッシュ成功・・・って、よくあの間延びしたツッコミで間に合うわね・・・
「駄目ですよ~イグニッションでは火力が~強すぎます~」
「そうですか・・・ではアークフレアぐらいでしょうか?」
「それぐらいですかね~」
そうそう・・・それぐらいが丁度・・・
「って、いい訳ないでしょ!」
スパーン、スパーン。
ハリオンからハリセンを奪い取り突っ込む。
「痛いです~」
「まったく・・・なんでアンタまでボケはじめるのよ・・・」
「そもそも~私に~ツッコミ役は~似合いませんから~」
まぁね・・・どちらかといえばボケ担当よね(失礼)
「だいたい~ヒミカが~止めないから~私が~ツッコミ役をしたんですよ~?」
「何やらずっとニヤニヤしてましたがどうかしましたか?」
え!?まさか顔に出てた!?
「い、いや・・・ソンナコトナイワヨ?き、気のせい!そう、気のせいよ?」
「そうですか?ユート様がどうとか呟いてましたが・・・」
マジで!?っていうか私キャラ見失ってない?
「ヒミカは~こうみえて~恋に恋する乙女ですから~」
「可愛いですね、ヒミカw」
「そこっ!なにニヤニヤしてんのよ!」
うぅ・・・まったくこの二人が組むと性質悪いわ・・・