ハイペリア式告白法

その2/セリア・ファーレーン・ニムントールの場合


「はぁ・・・面倒くさい・・・」
「もう・・・二ムったら。今朝までは張り切ってたのに・・・」
「相変わらず飽きるのはやいわね・・・ニムントールは。」
「別に・・・最初から張り切ってなんかいないもん。」
そうよ、冷静になってみれば
ニムがユートなんかにわざわざチョコ作ってあげる必要ないじゃない。
「だいたいさ、手作りじゃなくてもいいよ。どーせユートは区別つかないよ。」
「それは・・・たしかに有り得ますね。ユート様ですから。」
「何気に酷いわね二人とも・・・まぁユート様だから仕方ないか。」


「へっくしっ!!!」
うぅ・・・本当に風邪か?
トン、テン、カン。
(情けないな・・・契約者よ。やはりマナが足りないのではないか?)
「いや、それ関係ないし。」
トン、テン、カン。
ふぅ・・・しかしなんだな・・・
「なぁ光陰・・・」
「なんだ?悠人よ・・・」
トン、テン、カン。

「なんで俺たち異世界来てまで土木作業してんだ?」
「さあな・・・お前が暇だなんて言うからだぜ、多分。」
「俺のせいかよ!?イオに頼まれて安請け合いしたのお前だろ!?」
「美人にお願いされて断るのが男のすることか?否!断じて否だぞ!悠人!」
「はぁ・・・まぁ気持ちはわからんでもないが・・・
ところでお前はロリコンじゃなかったのか?」
たしかネリーたんハァハァとかヘリオンたん萌えとかいつも言ってる気がするが・・・
「甘い!甘いぞ!悠人よ。たしかにネリーちゃんやヘリオンちゃんは最高だ。
だがおっとりお姉さんのハリオンもそれはそれで。
セリアの蔑んだ視線もたまらない。イオの大人の色香も捨てがたい。
ぶっちゃけ皆萌え。」
お前・・・それはあまりにもアレだろ・・・節操なさ過ぎ。
「おらー!ボンクラ共!なに無駄話してんだ!」
おっと手が止まってたな・・・いかんいかん。
「もう少しですからね。がんばって下さいね。お二人とも。」
「「うーい。」」
トン、テン、カン。

建設が終了しました。