――――『ファンタズマゴリア』?
――――そう、今回の脚本のタイトルよ。ちょっと神秘的な響きがあるでしょ。
――――うーん。それで、一体どんな話? 学園祭の規模でちゃんと出来るの?
――――まあ、その辺は抜かりはないわよ。ファンタジーといっても舞台はこの世界と似たような文化にしてあるし。
――――へぇ。でも流石作家を目指してるだけはあるわね、こんなにすぐ出来るなんて正直思わなかった。
――――まあね。もっと褒めてもいいわよ。
――――調子に乗らない。見せてくれる?
――――はいはい。ほら、これ。どう? 力作なんだから。
――――ええと……ふんふん…………え? あ、あの、これ、ひょっとして。
――――せ、い、か、い ♪ これね、貴女をイメージして創ったものなんだよ。という訳で、ヒロイン役宜しく。
――――な!! ちょ、ちょっと待って聞いてないよそんなの………………